JP2001305409A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JP2001305409A
JP2001305409A JP2000118189A JP2000118189A JP2001305409A JP 2001305409 A JP2001305409 A JP 2001305409A JP 2000118189 A JP2000118189 A JP 2000118189A JP 2000118189 A JP2000118189 A JP 2000118189A JP 2001305409 A JP2001305409 A JP 2001305409A
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lens barrel
urging
ring
biasing
groove
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Application number
JP2000118189A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Yano
芳文 矢野
Hikari Maehashi
光 前橋
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Iiyama Cosina Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Iiyama Cosina Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストが低く、経時変化によってトルク
が変化しても所定のトルクを付与できるレンズ鏡筒を提
供する。 【解決手段】 レンズ鏡筒は、固定鏡筒1と操作環2と
固定リング3が係合しており、固定リング3は、固定鏡
筒1の切換係合部1cと選択的に係合する係合部3b
と、操作環2の係合部2aを光軸方向に付勢する付勢部
3aとが一体成形されている。よって、係合部2aに対
して付勢する付勢圧力を選択的に設定できるので、固定
鏡筒1や操作環2や固定リング3に製造ばらつきがあっ
ても、所定の付勢圧力で付勢することができる。また、
経時変化が生じて付勢圧力が変化しても、付勢圧力を切
り換えて所定の付勢圧力が得られる。更に、付勢部3a
が固定リング3と一体であるので、ウェーブワッシャ等
の付勢部材が別途必要でなく、レンズ鏡筒組み立ての手
間が軽減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作環の操作トル
ク感が良好なレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のレンズ鏡筒について、図11を参
照して説明する。図11は、従来のレンズ鏡筒の断面を
示す断面図である。固定鏡筒1は、固定鏡筒1の外周方
向に円周にわたって突出した係合部1aと、光軸方向と
平行な溝1bを有している。レンズ前群枠5は、レンズ
前群4を保持するレンズ枠であり、外周面に溝1bを嵌
通する枠突起部5aが設けてある。
【0003】操作環2は、固定鏡筒1と光軸周りに回転
可能に嵌合している。操作環2は、内周方向に突出し係
合部1aと係合する係合部2aと、枠突起部5aの先端
と嵌合するカム溝2bとを有している。このカム溝2b
は、操作環2の内周面において螺旋状の溝となってお
り、操作環2を円周方向に回転させることにより、枠突
起部5aを光軸方向に移動させることができる。また、
枠突起部5aは、溝1bを嵌通しているので、レンズ前
群枠5とレンズ前群4は、固定鏡筒1に対して光軸方向
に直線的に移動する。
【0004】固定リング3は、固定鏡筒1の前端部(図
面左端)と、例えば螺合するリングネジ部と、ウェーブ
ワッシャ(波形座金)を付勢するリング付勢部とを有す
る。ウェーブワッシャは、リング付勢部によって鏡筒前
方から付勢されることによって、操作環2の係合部2a
を、所定の付勢圧力で付勢することとなる。係合部2a
は、ウェーブワッシャと固定鏡筒1の係合部1aに、光
軸方向において挟まれた格好となる。以上のような構成
により、操作環2は、光軸方向におけるがたつき無く固
定鏡筒1に当接され、また、所定の回転トルク感をもっ
て固定鏡筒1の外周で回転させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レンズ鏡筒において、係合部2aを付勢する付勢部材で
あるウェーブワッシャは、固定リング3(又は操作環
2)とは別部材であるので、ウェーブワッシャを別途入
手し、管理する為のコストがかかっていた。また、リン
グ鏡筒の製造時においても、ウェーブワッシャが別部材
であるので、組み立ての手間もかかっていた。
【0006】また、係合部2aの係合部1aに対する付
勢圧力は、ウェーブワッシャの寸法などの製造ばらつき
によって変化してしまう。また、この付勢圧力は、固定
鏡筒1や操作環2や固定リング3の製造ばらつきの積み
上げにより、ウェーブワッシャを挟み込む光軸方向の距
離が変化することによっても、同様に変化してしまう。
このように、付勢圧力が変化してしまうと操作環2を回
転する時の回転トルク感も変化してしまう。よって、所
定の付勢圧力を得るためには、ウェーブワッシャの製造
ばらつきや、固定鏡筒1や操作環2や固定リング3の製
造ばらつきを、設計許容範囲内に納める為に、各々の部
材において品質管理が必要となり、レンズ鏡筒の製造コ
ストを上げる要因となっていた。
【0007】また更に、ウェーブワッシャや、固定鏡筒
1や操作環2や固定リング3等の経時変化により所定の
付勢圧力が得られなくなり、部材交換が必要な場合は、
交換用の新たな部材が必要であり、レンズ鏡筒のメンテ
ナンス費用も増大する。また、交換された部材は廃棄す
ることになるので資源の無駄である。
【0008】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、製造コストが低く、経時変化によってトルクが
変化しても所定のトルクを付与できるレンズ鏡筒を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1のレンズ鏡筒は、固定鏡筒と、前記固定鏡筒の外
周に移動可能に取り付けられた操作環を有するレンズ鏡
筒において、前記固定鏡筒と前記操作環のいずれか一方
にあり、光軸方向に深さの異なる複数の切換係合部と、
前記固定鏡筒と前記操作環のいずれか一方で前記切換係
合部を有さない方に設けられた被付勢係合部と、前記複
数の切換係合部のいずれか一つと選択的に係合する係合
部と、前記被付勢係合部を光軸方向に付勢する付勢部と
を有するトルク付勢部材と、前記固定鏡筒と前記操作環
のいずれか一方で前記切換係合部を有する方に設けら
れ、前記トルク付勢部材によって光軸方向に付勢された
前記被付勢係合部を受ける付勢受け部とを備えたことを
特徴とする。
【0010】このレンズ鏡筒によれば、固定鏡筒や操作
環やトルク付勢部材の製造ばらつきがあっても、被付勢
係合部を付勢受け部に付勢する付勢圧力を、複数の異な
る付勢圧力の中から選択できるので、所定の付勢圧力が
得られる。また、経時変化が生じて付勢圧力が低下して
も付勢圧力を切換選択でき、所定の付勢圧力を得ること
ができるので、交換部材が必要無くなりレンズ鏡筒のメ
ンテナンス作業が容易になる。よって、メンテナンス費
用が増大せず、部材を交換しなくてもよいので資源の無
駄にならない。
【0011】第2のレンズ鏡筒では、前記切換係合部
は、光軸方向の溝に対して対称であって、前記溝の両側
に前記係合部と係合する係合溝を備えたことを特徴とす
る。
【0012】レンズ鏡筒の係合溝によれば、光軸方向の
溝に対して対称に設けられているので、この係合溝と係
合部とが係合する際に、係合部は溝に沿ってから係合溝
に案内されるので、係合が確実に行える。
【0013】第3のレンズ鏡筒では、前記トルク付勢部
材は、前記係合部と前記付勢部とを一体成形したことを
特徴とする。
【0014】このレンズ鏡筒によれば、トルク付勢部材
の係合部と付勢部を一体成型としたので、ウェーブワッ
シャ等の付勢部材を別途用意する必要は無くなり、部材
の入手、管理コストが低減される。また、トルク付勢部
材は一体であるので、レンズ鏡筒の組み立てにおいて手
間がかからず、組み立て容易になる。また、付勢部は固
定鏡筒と操作環を互いに付勢することで、固定鏡筒と操
作環との間に所定の付勢圧力を得て、所定のトルク感を
得ることができる。
【0015】第4のレンズ鏡筒では、前記付勢部は、円
周方向に略長孔状のスリットと、前記被付勢係合部と接
する部位に付勢突起部とを備えたことを特徴とする。
【0016】レンズ鏡筒の付勢部によれば、スリットと
付勢突起部によって構成されているので、付勢部を被付
勢係合部に付勢させると、スリットと付勢突起部は弾性
変形を伴って、被付勢係合部に付勢圧力を付与できる。
【0017】トルク付勢部材は、固定鏡筒と、前記固定
鏡筒の外周に移動可能に取り付けられた操作環を有する
レンズ鏡筒における前記操作環の移動に伴うトルクを付
与するトルク付勢部材において、前記固定鏡筒又は、前
記操作環のいずれか一方と係合する係合部と、前記固定
鏡筒と前記操作環を互いに付勢する付勢部とを備え、前
記係合部と前記付勢部とを一体成型したことを特徴とす
る。
【0018】このトルク付勢部材は、係合部と付勢部を
一体成型としたので、ウェーブワッシャ等の付勢部材を
別途用意する必要は無くなり、部材の入手、管理コスト
が低減される。また、トルク付勢部材は一体であるの
で、レンズ鏡筒の組み立てにおいて手間がかからず、組
み立て容易になる。また、付勢部は固定鏡筒と操作環を
互いに付勢することで、固定鏡筒と操作環との間に所定
の付勢圧力を得て、所定のトルク感を得ることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明における実施形態のレ
ンズ鏡筒の構成について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態におけるレンズ鏡筒の分解斜視図、
図2は、レンズ鏡筒の断面図、図3は、固定鏡筒の斜視
図、図4は、図3においてA方向から見た固定鏡筒の要
部正面図、図5は、図2のA−A´断面の一部断面図、
図6は、図5の拡大断面図、図7は、固定リングの斜視
図、図8は、図7においてA方向から見た固定リングの
要部拡大図、図9は、固定リングの作用を示す説明図で
ある。
【0020】図1と図2に示すように、レンズ鏡筒にお
いて、固定鏡筒1は、固定鏡筒1の外周方向に円周にわ
たって突出しており、特許請求の範囲の付勢受け部に該
当する係合部1aと、鏡筒前方に向かって光軸方向と平
行な溝1bと、溝1bに対して対称で対向しているコの
字形状の切換係合部1cとを有している。レンズ前群枠
5は、レンズ前群4を保持するレンズ枠であり、外周面
に溝1bを嵌通する枠突起部5aが設けてある。
【0021】操作環2は、固定鏡筒1と光軸周りに回転
可能に嵌合している。操作環2は、内周方向に突出し係
合部1aと係合し、特許請求の範囲の被付勢係合部に該
当する係合部2aと、枠突起部5aの先端と嵌合するカ
ム溝2bとを有している。このカム溝2bは、操作環2
の内周面において螺旋状の溝となっており、操作環2を
円周方向に回転させることにより、枠突起部5aを光軸
方向に移動させることができる。また、枠突起部5a
は、溝1bを嵌通しているので、レンズ前群枠5とレン
ズ前群4は、固定鏡筒1に対して光軸方向に直線的に移
動する。例えば、このレンズ前群4を光軸方向に移動さ
せることにより、レンズ鏡筒と接続されるカメラユニッ
ト(図示なし)のフォーカス調整を行う。
【0022】本実施形態における固定鏡筒1は、図1及
び図2に示すように、外周方向に形成されている切換係
合部1cを有している。この切換係合部1cは、図3の
固定鏡筒1の拡大斜視図に示すように、コの字形状の係
合部が溝1bを挟み対称的に対向して形成されている。
【0023】更に、切換係合部1cについて図4を参照
して説明する。図4は、図3のA矢印方向からみた切換
係合部1cを含む固定鏡筒1の要部拡大図である。ここ
で、図4において、溝1bより上方の切換係合部1cを
係合溝1c1とし、溝1bより下方の切換係合部1cを
係合溝1c2とする。係合溝1c1と係合溝1c2におけ
る溝1b側は、後述する係合部3bが挿入可能な幅をも
つ入口を有し、係合溝1c1と係合溝1c2の奥の溝部
は、この入口よりも鏡筒前方に深い溝部を有している。
更に、係合溝1c1の奥の溝部は、係合溝1c2の溝部よ
りも光軸方向において、鏡筒前方にΔLだけ深い溝部で
ある。
【0024】固定リング3は、特許請求の範囲のトルク
付勢部材に該当し、特許請求の範囲の係合部に該当する
係合部3bを有し、この係合部3bは、切換係合部1c
と係合するように固定リング3の内周側に、略四角柱状
に突出している。また、図5に、図2のA−A´断面図
を示す。図5は、係合部3bと切換係合部1cとが係合
している状態を示している。係合部3bと切換係合部1
cは、固定リング3の内周の例えば3カ所において係合
している。更に詳細には、図6の拡大断面図に示すよう
に、係合部3bと切換係合部1cとが係合している状態
では、固定リング3は円周方向において、規制された状
態となっている。
【0025】図7に示すように、固定リング3は、特許
請求の範囲の付勢部に該当する付勢部3aを有し、この
付勢部3aは係合部2aに当接し、係合部2aを鏡筒後
方に付勢する。また、固定リング3の材料は樹脂であ
り、付勢部3aと係合部3bは、固定リング3と一体成
型されている。更に、付勢部3aは、図7の固定リング
3の拡大斜視図、更には図8の固定リング3の要部拡大
図に示すように、鏡筒後方に向かって突起した付勢突起
部3a 1と、円周方向に略長孔状に開口したスリット3
2によって形成される。尚、図8は、図7のA矢印方
向からみた固定リング3の要部拡大図である。付勢突起
部3a1を、例えば、鏡筒後方の何らかの部材に押し当
てて付勢すると、付勢突起部3a1のスリット3a2側が
スリット内に弾性変形して膨らみ、結果、固定リング3
を鏡筒前方に押し返す。よって、付勢部3aは、固定リ
ング3に対してバネと同様な働きをする。
【0026】次に、固定鏡筒1と操作環2と固定リング
3の組み立てと、固定リング3の作用について、図9を
参照して以下に説明する。まず、操作環2を固定鏡筒1
に対して鏡筒前方から挿入し、係合部2aを係合部1a
に当接させ、この状態において、固定リング3を付勢部
3aから、固定鏡筒1と操作環2の間に挿入する。固定
リング3を挿入する際には、係合部3bを固定鏡筒1の
溝1bに通して挿入し、次に係合部3bを切換係合部1
cの係合溝1c1又は、係合溝1c2に、選択的に係合さ
せる。
【0027】まず、係合部3bを係合溝1c1に係合さ
せた場合の様子を、図9の「付勢圧力弱の場合」に示
す。係合部3bを図9の実線矢印で示したように、係合
溝1c1に係合させる際には、まず、固定リング3を鏡
筒後方に押す、即ち、付勢部3aの付勢突起部3a 1
係合部2aの鏡筒前方側に押し当てながら、係合部3b
を係合溝1c1に挿入させるように、固定リング3を係
合溝1c1側の円周方向に回転させる。そして、係合溝
1c1内の奥に完全に挿入した後に、固定リング3を鏡
筒後方に押すことを止めると、付勢部3aが係合部2a
を付勢する付勢圧力の反作用によって、係合部3bは図
9の実線の矢印で示した経路で係合溝1c1内の奥の位
置に収まる。
【0028】この状態では、係合部3bは係合溝1c1
内の奥にあり、鏡筒前方にはこれ以上移動せず、付勢部
3aは係合部2aを所定の付勢圧力で付勢している。ま
た、付勢部3aは、係合部3bが係合溝1c1内の奥に
あるので円周方向にも移動せずに溝1b側に外れること
はない。よって、付勢部3aは係合部2aを所定の付勢
圧力で鏡筒後方に付勢するので、係合部2aは、付勢部
3aと係合部1aに挟まれた形となり、操作環2を周方
向に回転操作する際には、所定の付勢圧力に対応した所
定のトルク感を得ることができる。
【0029】本実施例のレンズ鏡筒によれば、固定リン
グ3の係合部3bと付勢部3aを一体成型としたので、
ウェーブワッシャ等の付勢部材を別途用意する必要は無
くなり、部材の入手、管理コストが低減される。また、
固定リング3は一体であるので、レンズ鏡筒の組み立て
において手間がかからず、組み立て容易になる。
【0030】次に、固定鏡筒1や操作環2や固定リング
3の製造ばらつきがあった場合や、経時変化によって、
係合部3bを係合溝1c1に係合させても、操作環2を
回転操作する時のトルク感が低い(又は低くなった)場
合は、係合部3bを係合溝1c2に切り換え係合させ
て、付勢圧力を強くして対応する。
【0031】係合部3bを係合溝1c2に係合させた場
合の様子を、図9の「付勢圧力強の場合」に示す。係合
部3bを図9の点線矢印で示したように、係合溝1c2
に係合させる際には、まず、固定リング3を鏡筒後方に
押す、即ち、付勢部3aの付勢突起部3a 1を係合部2
aの鏡筒前方側に押し当てながら、係合部3bが係合溝
1c2に挿入するように、固定リング3を係合溝1c2
の円周方向に回転させる。そして、係合溝1c2内の奥
に完全に挿入した後に、固定リング3を鏡筒後方に押す
ことを止めると、付勢部3aが係合部2aを付勢する付
勢圧力の反作用によって、係合部3bは図9の点線の矢
印で示した経路で係合溝1c2内の奥の位置に収まる。
【0032】この状態では、係合部3bは係合溝1c2
内の奥にあり、鏡筒前方にはこれ以上移動しない。更
に、付勢部3aは上記「付勢圧力弱の場合」よりも、Δ
Lだけ係合部2aとの距離が縮まるので、係合部2aを
上記の場合よりも強い付勢圧力で付勢して、所定の付勢
圧力としている。また、付勢部3aは、係合部3bが係
合溝1c2内の奥にあるので円周方向にも移動すること
はない。よって、付勢部3aは係合部2aを所定の付勢
圧力で鏡筒後方に付勢するので、係合部2aは、付勢部
3aと係合部1aに挟まれた形となり、操作環2を周方
向に回転操作する際には、所定の付勢圧力に対応した所
定のトルク感を得ることができる。
【0033】よって、本実施例のレンズ鏡筒によれば、
固定鏡筒1や操作環2や固定リング3の製造ばらつきが
あっても、固定鏡筒1と操作環2を互いに光軸方向に付
勢する付勢圧力を、複数の異なる付勢圧力の中から選択
できるので、所定の付勢圧力が得られる。また、経時変
化が生じて付勢圧力が低下しても付勢圧力を切換選択で
き、所定の付勢圧力を得ることができるので、交換部材
が必要無くなりレンズ鏡筒のメンテナンス作業が容易に
なる。よって、メンテナンス費用が増大せず、部材を交
換しなくてよいので資源の無駄にならない。
【0034】また、上記実施形態では、固定鏡筒1に光
軸方向に深さの異なる複数の切換係合部1cを設けた
が、その代わりに操作環2に複数の切換係合部を設け、
固定リング3の係合部3bと係合させても良い。但し、
この場合、光軸方向において係合部1aと係合部2aの
位置が逆になる。即ち、係合部1aが、付勢部3aと係
合部2aによって挟まれる形になる。この場合でも、上
記実施形態と同様に、所定の付勢圧力が得られ、所定の
トルク感が得られる。
【0035】図10は、複数の切換係合部に関する他の
実施形態を示す図である。図10(a)に示すように、
複数の切換係合部1cは、光軸方向に深さが異なれば、
上記実施形態のように溝1bに対して対称でなく、溝1
bに対して同じ側に複数の切換係合部1cを形成しても
良い。更に、図10(b)に示すように、切換係合部1
cは2つに限ることなく3つでも良い。このようにすれ
ば、付勢圧力を多段に設定できるので、より細やかな付
勢圧力の設定が行える。勿論、切換係合部1cを更に多
段にしても良い。
【0036】また、上記実施形態では、フォーカス調整
の為のレンズ前群4を移動させる操作環2に対して付勢
しているが、ズーム調整等の為のレンズを駆動させる操
作環に対して付勢する構成にしても良い。
【0037】また、図示はしないが、上記トルク付勢部
材は、操作環2に所定のトルク感が伝達できれば、操作
環2でなく、他の部材に対して付勢しても良い。この他
の部材は、操作環2の操作に伴う力がレンズ駆動伝達で
きる途中に存在する部材であり、例えば、レンズ保持枠
を移動するための鏡筒等でもよい。このようにすれば、
レンズ鏡筒内の部材レイアウトの自由度が高くなる。
【0038】また、本発明は、レンズをマニュアル(手
動)で操作する為の操作環2に所定のトルク感を与える
為にトルク付勢部材を用いているが、操作環2がモータ
などの駆動源によりオート(自動)で駆動される場合に
おいても、本発明は有効である。この場合においても、
所定の付勢圧力が操作環2に付勢されているので、操作
環2がオートで駆動されても、操作環2のオーバーラン
を防止することができるので、操作環2を停止させるべ
き停止位置の精度を向上することができる。更に、操作
環2の光軸方向へのガタつき防止もなる。また、オート
で操作環2を駆動する場合は、駆動源の負荷にならない
ように、マニュアル操作時よりも付勢圧力を軽くしても
良い。
【0039】
【発明の効果】本発明のレンズ鏡筒によれば、固定鏡筒
や操作環やトルク付勢部材の製造ばらつきがあっても、
被付勢係合部を付勢受け部に付勢する付勢圧力を、複数
の異なる付勢圧力の中から選択できるので、所定の付勢
圧力が得られる。また、経時変化が生じて付勢圧力が低
下しても付勢圧力を切換選択でき、所定の付勢圧力を得
ることができるので、交換部材が必要無くなりレンズ鏡
筒のメンテナンス作業が容易になる。よって、メンテナ
ンス費用が増大せず、部材を交換しなくてもよいので資
源の無駄にならない。
【0040】また、本発明のトルク付勢部材によれば、
係合部と付勢部を一体成型としたので、ウェーブワッシ
ャ等の付勢部材を別途用意する必要は無くなり、部材の
入手、管理コストが低減される。また、トルク付勢部材
は一体であるので、レンズ鏡筒の組み立てにおいて手間
がかからず、組み立て容易になる。また、付勢部は固定
鏡筒と操作環を互いに付勢することで、固定鏡筒と操作
環との間に所定の付勢圧力を得て、所定のトルク感を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるレンズ鏡筒の分解斜視図で
ある。
【図2】レンズ鏡筒の断面図である。
【図3】固定鏡筒の斜視図である。
【図4】図3においてB方向から見た固定鏡筒の要部正
面図である。
【図5】固定リングの斜視図である。
【図6】図5においてB方向から見た固定リングの要部
拡大図である。
【図7】図2のA−A´断面の一部断面図である。
【図8】図7の拡大断面図である。
【図9】固定リングの作用を示す説明図である。
【図10】複数の切換係合部に関する他の実施形態を示
す図である。
【図11】従来のレンズ鏡筒の断面を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 固定鏡筒 1a 係合部 1b 溝 1c 切換係合部 1c1、1c2 係合溝 2 操作環 2a 係合部 2b カム溝 3 固定リング 3a 付勢部 3a1 付勢突起部 3a2 スリット 3b 係合部 4 レンズ前群 5 レンズ前群枠 5a 枠突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前橋 光 長野県中野市七瀬73番 株式会社飯山コシ ナ内 Fターム(参考) 2H044 AE01 AE04 AJ03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定鏡筒と、前記固定鏡筒の外周に移動
    可能に取り付けられた操作環とを有するレンズ鏡筒にお
    いて、 前記固定鏡筒と前記操作環のいずれか一方にあり、光軸
    方向に深さの異なる複数の切換係合部と、 前記固定鏡筒と前記操作環のいずれか一方で前記切換係
    合部を有さない方に設けられた被付勢係合部と、 前記複数の切換係合部のいずれか一つと選択的に係合す
    る係合部と、前記被付勢係合部を光軸方向に付勢する付
    勢部とを有するトルク付勢部材と、 前記固定鏡筒と前記操作環のいずれか一方で前記切換係
    合部を有する方に設けられ、前記トルク付勢部材によっ
    て光軸方向に付勢された前記被付勢係合部を受ける付勢
    受け部とを備えたことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記切換係合部は、光軸方向の溝に対し
    て対称であって、前記溝の両側に前記係合部と係合する
    係合溝を備えたことを特徴とする請求項1記載のレンズ
    鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記トルク付勢部材は、前記係合部と前
    記付勢部とを一体成形したことを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載のレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 前記付勢部は、円周方向に略長孔状のス
    リットと、前記被付勢係合部と接する部位に付勢突起部
    とを備えたことを特徴とする請求項3記載のレンズ鏡
    筒。
  5. 【請求項5】 固定鏡筒と、前記固定鏡筒の外周に移動
    可能に取り付けられた操作環を有するレンズ鏡筒におけ
    る前記操作環の移動に伴うトルクを付与するトルク付勢
    部材において、 前記固定鏡筒又は、前記操作環のいずれか一方と係合す
    る係合部と、 前記固定鏡筒と前記操作環を互いに付勢する付勢部とを
    備え、 前記係合部と前記付勢部とを一体成型したことを特徴と
    するトルク付勢部材。
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