JP4768171B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、デジタルカメラ等に搭載されて、レンズを光軸方向に移動させることで変倍動作を行なうレンズ駆動装置に関し、特に、リードスクリューとこれに駆動力を及ぼす駆動モータとを備えたレンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のレンズ駆動装置としては、ベースと、ベースに固定されたガイドシャフトと、レンズを保持しガイドシャフトにより光軸方向に移動自在に案内されるレンズ保持部材と、レンズ保持部材に一体的に形成された雌ネジ部と、この雌ネジ部に螺合されるリードスクリューと、リードスクリューに駆動力を及ぼす駆動モータ等を備えたものが知られている。
【0003】
そして、図7に示すように、リードスクリュー1の一端部は、駆動モータ2の出力軸2aに対して圧入により直結されており、駆動モータ2が回転すると、その回転速度で直接リードスクリュー1が回転させられて、その雄ネジ部1aに螺合する雌ネジ部3aを介して、レンズ保持部材3が光軸方向Lに移動させられるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように、リードスクリュー1と駆動モータ2の出力軸2aとが直結されて一直線上に並ぶ構成では、リードスクリュー1の全長に駆動モータ2の全長を加えた分だけの収容スペースが必要となり、光軸方向Lにおいて装置の全長が長くなり、装置が大型化するという問題があった。
【0005】
また、駆動モータ2の回転速度はリードスクリュー1にそのまま伝達されるため、レンズ保持部材3を移動させる際の移動ピッチ、すなわち、駆動する際の分解能を小さくして微調整を可能にするには、リードスクリュー1のネジピッチを小さくする必要があり、製造コストの増加を招くという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、特に光軸方向における薄型化が図れ、さらには部品の集約化による装置全体の小型化が図れ、又、駆動モータとリードスクリューとの間で、ネジピッチを小さくすることなく任意の減速比を設定できるレンズ駆動装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のレンズ駆動装置は、レンズを保持するレンズ保持部材と、レンズ保持部材を光軸方向に移動自在に案内するガイド部材と、ガイド部材を固定するベースと、レンズ保持部材の一部に螺合してレンズ保持部材を光軸方向に移動させるべく光軸方向に伸長するリードスクリューと、リードスクリューと略平行かつ並列に配置される出力軸を有して駆動力を及ぼす駆動モータと、駆動モータの駆動力をリードスクリューに伝達する歯車列と、全体を覆うべくベースに結合されるカバーと、を備えたレンズ駆動装置であって、上記ベースは、歯車列を配置する空間を画定するべく二段構造をなすように、一体的に形成された、リードスクリューを回動自在に支持する第1ベース部及び駆動モータを固定する第2ベース部を有し、第2ベース部は、駆動モータの本体の一部を嵌合させる嵌合孔と、駆動モータの出力軸を通すべく嵌合孔の一部を切り欠く切り欠き部を有し、カバーは、切り欠き部が存在する側において駆動モータの側方を覆うと共に他の一側において駆動モータの一部を露出させるように、ベースに結合されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、リードスクリューと駆動モータとがそれぞれ光軸方向と平行に並べて配置されるため、光軸方向における寸法を短くでき、装置を小型化、特に光軸方向において薄型化できる。
特に、ベースには二段構造をなす第1ベース部及び第2ベース部が一体的に形成され、歯車列は第1ベース部と第2ベース部との間の空間に配置され、第1ベース部にはリードスクリューが回動自在に支持され、第2ベース部には駆動モータが固定されているため、リードスクリューと駆動モータとをできるだけ近接して配置することができ、部品の集約化による装置の小型化を行なうことができる。
仮に、同一面上にある共通のベースに対して、リードスクリューと駆動モータとを配置する場合は、歯車列を介在させる関係上、駆動モータをベースの一方側の面にかつリードスクリューをベースの他方側の面に配置し、あるいは、リードスクリューから離れた装置の側壁等に駆動モータを固定する必要があるが、ベースを二段構造とすることにより、ベースの同一側に両者を並列に近接して配置することができる。これにより、光軸方向における装置の薄型化に加え、集約化による光軸方向と垂直な方向での小型化を行なえる。
また、駆動モータとリードスクリューとは、一体的に形成された第1ベース部及び第2ベース部すなわち共通のベースに対して位置決めされているため、相互の軸間隔を高精度に管理することができ、特に、両者を歯車列により連結する際にバックラッシュ等を効率良く除去できる。
さらに、第2ベース部は、駆動モータの本体の一部を嵌合させる嵌合孔と、駆動モータの出力軸を通すべく嵌合孔の一部を切り欠く切り欠き部を有するため、出力軸を光軸に垂直な方向から切り欠き部に通した後に駆動モータの一部を嵌合孔に装着することで、第2ベースに対し駆動モータを容易に位置決めして固定できるため、簡単な取り付け作業によりリードスクリューとの軸間距離を高精度に管理でき、又、嵌合孔よりも大きい径の歯車を出力軸に固着した状態でも、切り欠き部に出力軸を通すことで、容易に固定できる。
【0008】
上記構成において、リードスクリューは、その一端部が第1ベース部に形成された軸受孔に回動自在に挿入され、歯車列は、駆動モータの出力軸に結合された第1歯車と、第1ベース部の軸受孔に近接した位置においてリードスクリューに結合された第2歯車を含む、構成を採用できる。
この構成によれば、駆動モータからリードスクリューへの減速比を任意に設定でき、リードスクリューのネジピッチを小さくすることなく、駆動の際の分解能を小さくして微調整を可能にすることができ、又、駆動モータとリードスクリューとが一体的に形成された共通のベースに対して位置決めされているため、相互の軸間隔をより高精度に管理することができ、バックラッシュ等を効率良く除去できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図6は、本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は光軸方向から見た内部構造を示す正面図、図2及び図3は側断面図、図4及び図5は底断面図、図6は内部構造の一部を示す正面図である。
【0013】
このレンズ駆動装置は、図1ないし図3に示すように、略矩形形状をなすベース10、ベース10に結合されて全体を覆うカバー20、レンズ保持部材30、レンズ保持部材30を光軸方向に案内するガイド部材としてのガイドシャフト40、レンズ保持部材30を光軸方向に駆動する駆動機構50、光軸方向におけるレンズ保持部材30の位置を検出する透過型のフォトインタラプタ60等を備えている。
【0014】
ベース10は、種々の部品を取り付ける際の基準となるものであり、図1及び図2に示すように、その略中央部には矩形形状に枠部11が形成され、その背面側には、フェースプレート12及び撮像素子としてのCCD13が取り付けられている。また、ベース10の前面(内側)には、図2、図4及び図5に示すように、光軸方向Lの最も後方に位置する第1ベース部14、枠部11の側面から突出して第1ベース部14よりも光軸方向Lの前方に平行に配置された第2ベース部15、フォトインタラプタ60を取り付けるための突出ベース16、ガイドシャフト40を嵌合して固定する固定部17等が、一体的に型成形されている。
ここで、第1ベース部14と第2ベース部15とは、光軸方向Lにおいて所定の間隔の空間Rを画定する二段構造をなし、この空間R内には、後述する歯車列G等が配置されている。
【0015】
カバー20は、ベース10に結合されて全体を覆うものであり、その光軸方向Lの前方には、開口部21が形成され、さらに開口部21の前方から、レンズを保護するカバーキャップ22が取り付けられている。
【0016】
レンズ保持部材30は、図1ないし図3に示すように、光軸方向Lにおいて順次に配列されたレンズG1,G2,G3,G4,G5を保持する筒状部31、レンズG2とレンズG3との間において露光用の開口部を開閉するシャッタ機構Sを保持する板状部32、ガイドシャフト40が挿入される連結孔33aをもつ案内連結部33、ガイドシャフト40を挟むように係合されるU字溝部34、後述するリードスクリュー54が螺合される雌ネジ部35aをもつ駆動連結部35、案内連結部33から突出して形成された被検出板36等により形成されている。
【0017】
ガイド部材としてのガイドシャフト40は、図4に示すように、その一端部がベース10に一体的に成形された固定部17の嵌合孔17aに嵌合され、又、その他端部がカバー20に形成された嵌合孔23に嵌合されて、レンズ保持部材30を光軸方向Lに高精度に案内するように、ベース10に対して堅固に結合されている。すなわち、案内連結部33(連結孔33a)に挿入された一方のガイドシャフト40が、レンズ保持部材30の傾きを防止し、又、U字溝部34に係合された他方のガイドシャフト40がレンズ保持部材30の回転を防止して、レンズ保持部材30を光軸方向Lに高精度に位置決めしつつ案内する。
【0018】
駆動機構50は、図1、図2、図4及び図5に示すように、駆動モータとしてのステップモータ51、ステップモータ51の出力軸51aに結合された第1歯車52、第1歯車52に噛合する第2歯車53、第2歯車53と一体的に回転するように結合されたリードスクリュー54等により形成されている。ここでは、第1歯車52と第2歯車53とにより、ステップモータ51の駆動力をリードスクリュー54に伝達する歯車列Gが形成されている。
【0019】
図2、図4、図5及び図6に示すように、ステップモータ51は、ベース10に一体的に形成された第2ベース部15に載置され、その嵌合孔15aに嵌合部51b(本体の一部)が嵌合されて位置決めされ、フランジ部51cを通してネジ孔15cにネジ15dを締結し固定されている。この状態で、ステップモータ51の出力軸51aは、光軸方向Lと略平行となっている。また、出力軸51aには、第1歯車52が固着されている。
【0020】
ここで、第2ベース部15には、図6に示すように、嵌合孔15a、ネジ孔15cの他に、嵌合孔15aの一部を切り欠く切り欠き部15bが形成されている。したがって、第1歯車52が既に固着されたステップモータ51を第2ベース部15に取り付ける際には、先ず、径の小さい出力軸51aを切り欠き部15bから通して嵌合孔15a内に位置付け、その後、嵌合部51bを嵌合孔15aに嵌合させて固定することにより、位置決めと取り付けを容易に行なうことができる。特に、第1歯車52の外径が嵌合孔15aの径よりも大きい場合でも、第1歯車52を出力軸51aに固着した状態で容易に取り付けることができる。
【0021】
リードスクリュー54は、図4に示すように、外周面の一部にレンズ保持部材30の駆動連結部35(雌ネジ部35a)と螺合する雄ネジ部54aを有し、第2歯車53が固着された状態で、光軸方向Lと略平行となるように、その一端部がベース10の軸受孔18に挿入され、その他端部がカバー20の軸受穴24に挿入されて、第1ベース部14に対して回動自在に支持されている。
したがって、ステップモータ51が回転すると、出力軸51a、第1歯車52、第2歯車53を介して、リードスクリュー54が回転し、レンズ保持部材30を光軸方向Lに移動させて、CCD12の撮像面に対して変倍動作を行なうようになっている。
【0022】
ここでは、ステップモータ51の出力軸51aとリードスクリュー54とは、それぞれ光軸方向Lに略平行で、かつ、お互いに近接して並列に配置されているため、両者が一直線上に並ぶような構造のものに比べて、光軸方向Lにおける寸法が短くなり、装置を薄型化できる。
【0023】
また、リードスクリュー54及びステップモータ51が、二段構造をなす第1ベース部14及び第2ベース部15にそれぞれ配置されるため、歯車列Gをなす第1歯車52と第2歯車53とを、第1ベース部14と第2ベース部15との間の空間Rに配置することができ、これにより、リードスクリュー54とステップモータ51とを近接させて配置することができる。
【0024】
仮に、二段構造とせず同一面上にある共通のベース10に対して、リードスクリュー54とステップモータ51とを配置しようとすると、歯車列Gを介在させる関係上、ステップモータ51をベース10の一方側の面(例えば、外側の面)にかつリードスクリュー54をベース10の他方側の面(例えば、内側の面)に配置し、あるいは、同一の側に配置する場合、リードスクリュー54から離れた装置の側壁等に又は別個のブラケット等を介してステップモータ51を固定する必要がある。
【0025】
これに対して、ベース10を二段構造(第1ベース部14及び第2ベース部15)とすることにより、ベース10の同一側(内側)に両者を並列に近接して配置することができる。これにより、光軸方向Lにおける装置の薄型化に加え、集約化による光軸方向Lと垂直な方向での幅狭化、小型化を行なうことができる。
【0026】
また、ステップモータ51とリードスクリュー54とは、第2ベース部15と第1ベース部14とを一体的に形成する共通のベース10に対して、固定ないし支持されているため、両者間の軸間距離を高精度に位置決め及び管理することができ、第1歯車52と第2歯車53とを所定の位置に位置付けることができる。これにより、両者間のバックラッシュ等を効率良く取り除くことができる。
【0027】
さらに、第1歯車52及び第2歯車53を介在させることにより、出力軸51aからリードスクリュー54までの減速比を適宜任意の値に選定することができる。したがって、リードスクリュー54のネジピッチを小さくしなくても、レンズ保持部材30の移動ピッチすなわち駆動させる際の分解能を小さくすることができ、微調整が可能となる。
【0028】
透過型のフォトインタラプタ60は、図1に示すように、発光部61aと受光部61bとを内蔵し輪郭が略立方体形状に形成された本体61、本体61の後方から突出する端子62、発光部61aと受光部61bとの間において所定幅にて形成された間隙部(スリット)63等により形成されている。
そして、間隙部63に被検出板36が進入して、発光部61aから受光部61bへ向かう光線を遮光すると、この時点をもって被検出板36すなわちレンズ保持部材30の光軸方向Lにおける位置(例えば、ホームポジション)が検出されるようになっている。
【0029】
一方、フォトインタラプタ60を取り付ける突出ベース16には、図1、図3及び図4に示すように、本体61の下面61cを載置する平面部16a、間隙部63の幅方向と垂直な方向における本体61の端面61dを当接させる当接部16b、当接部16bに連続して形成され間隙部63に嵌合される嵌合部16c、当接部16bの端部に連続して形成された案内部16d等が、一体的に成形されている。
【0030】
嵌合部16cは、略直方体形状に形成されており、間隙部63に隙間なく嵌合して、間隙部63を位置決めするようになっている。ここで、嵌合部16cの幅は、間隙部63の所定幅と同一か又は隙間嵌め(ルーズフィット)が行なえるように若干小さく設定されている。また、嵌合部16cと案内部16dとの間隔は、発光部61aが内蔵された側の幅よりも大きくなるように設定されている。さらに、嵌合部16cの幅は、被検出板36の幅よりも大きく設定されている。
【0031】
すなわち、間隙部63の所定幅≧嵌合部16cの幅>被検出板36の幅、という関係が成立している。具体的な寸法としては、例えば、間隙部63の所定幅が約1.0mm、被検出板36の幅が約0.5mmであり、嵌合部16cの幅は1.0mm以下でかつ0.5mmよりも大きく設定される。
【0032】
したがって、嵌合部16cという簡単な構造を採用することにより、ベース10(突出ベース16)に対して間隙部63の位置決めを行なうことができる。特に、フォトインタラプタ60の間隙部63が、嵌合部16cにより直接位置決めされるため、誤差の積み重ね等がなく、被検出板36に対する間隙部63の位置決めが高精度に行なわれる。
【0033】
次に、レンズ駆動装置の動作について説明する。
先ず、ステップモータ51が回転すると、出力軸51a、第1歯車52、第2歯車53を介して、リードスクリュー54が回転させられる。すると、雄ネジ部54aと雌ネジ部35aとの螺合により、レンズ保持部材30が光軸方向Lに移動させられる。
【0034】
そして、レンズ保持部材30が光軸方向Lの後方に向けて移動すると、被検出板36が間隙部63に進入して、発光部61aから受光部61bに向かう光を遮断する。この遮断(遮光)の時点をもって、レンズ保持部材30のホームポジションが検出される。
【0035】
一方、ステップモータ51が逆向きに回転すると、リードスクリュー54が逆回りに回転して、レンズ保持部材30は光軸方向Lの前方に向けて移動させられ、被検出板36も間隙部63の遮光位置から遠ざかる向きに移動して、遮光状態を解除する。このレンズ保持部材30の光軸方向Lにおける移動により、CCD13の撮像面に対するズーム、ワイド等の変倍動作が行なわれる。
【0036】
尚、この一連の動作においては、ステップモータ51とリードスクリュー54とが、面の位置が異なる同一のベース10(一体的に形成された第1ベース部14及び第2ベース部15)に固定ないしは支持されているため、バックラッシュ等を効率良く除去でき、駆動力の伝達がスムーズに行われる。また、歯車列Gを介して駆動力の伝達が行なわれるため、所望の減速比に設定することができ、レンズ保持部材30を光軸方向Lに移動させる際に、その微調整を行なうことができる。
【0037】
さらに、フォトインタラプタ60の間隙部63が、ベース10(突出ベース16)の嵌合部16cにより、被検出板36に対して直接位置決めされているため、被検出板36は間隙部63の側面等に接触することなく、スムーズに移動でき、これにより、高精度な検出動作が行なわれる。
【0038】
上記実施形態においては、歯車列Gとして、2個の歯車(第1歯車52及び第2歯車53)を採用したが、これに限定されることなく、より複数の歯車からなる歯車列としてもよい。また、上記実施形態においては、ステップモータ51及びリードスクリュー54により駆動される一つのレンズ保持部材30を示したが、これに限定されるものではなく、二つ、三つ、あるいはそれ以上のレンズ保持部材をもつ装置についても、本発明を適用することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のレンズ駆動装置によれば、レンズ保持部材を光軸方向に移動させるためのリードスクリューとリードスクリューに駆動力を及ぼす駆動モータとを配置するにあたり、駆動モータの出力軸とリードスクリューとが、それぞれ光軸方向と略平行でかつ並列になるように配置したことにより、光軸方向における寸法を短くでき、装置を小型化、特に薄型化を行なうことができる。
また、駆動モータとリードスクリューとを歯車列により連結したことにより、駆動モータからリードスクリューへの減速比を任意に設定でき、これにより、リードスクリューのネジピッチを小さくすることなく、駆動の際の分解能を小さくして、微調整を可能にすることができる。
【0040】
また、駆動モータとリードスクリューとを、一体的に形成された共通のベースに対して位置決めすることにより、相互の軸間隔を高精度に管理でき、特に、両者を歯車列により連結する際のバックラッシュ等を効率良く除去できる。
また、ベースを第1ベース部と第2ベース部との二段構造とし、第1ベース部にリードスクリューを支持させ、第2ベース部に駆動モータを固定し、両ベース部の間の空間に歯車列を配置することにより、リードスクリューと駆動モータとをできるだけ近接して配置することができ、部品の集約化による装置の小型化を行なうことができる。
さらに、第2ベース部に嵌合孔及び切り欠き部を設けることにより、駆動モータを容易に位置決めして取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態の内部構造を示す正面図である。
【図2】図1に示すレンズ駆動装置の側断面図である。
【図3】図1に示すレンズ駆動装置の側断面図である。
【図4】図1に示すレンズ駆動装置を下側から見た断面図である。
【図5】図1に示すレンズ駆動装置を下側から見た一部断面図である。
【図6】図1に示すレンズ駆動装置の内部構造を示す正面図である。
【図7】従来のレンズ駆動装置における駆動モータとリードスクリューとの関係を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ベース
11 枠部
14 第1ベース部
15 第2ベース部
15a 嵌合孔
15b 切り欠き部
15c ネジ孔
15d ネジ
18 軸受孔
20 カバー
30 レンズ保持部材
35 駆動連結部
35a 雌ネジ部(レンズ保持部材の一部)
36 被検出板
40 ガイドシャフト(ガイド部材)
50 駆動機構
51 ステップモータ(駆動モータ)
51a 出力軸
51b 嵌合部(本体の一部)
51c フランジ部
52 第1歯車
53 第2歯車
54 リードスクリュー
54a 雄ネジ部
60 フォトインタラプタ
L 光軸方向
R 空間
G 歯車列

Claims (2)

  1. レンズを保持するレンズ保持部材と、前記レンズ保持部材を光軸方向に移動自在に案内するガイド部材と、前記ガイド部材を固定するベースと、前記レンズ保持部材の一部に螺合して前記レンズ保持部材を光軸方向に移動させるべく光軸方向に伸長するリードスクリューと、前記リードスクリューと略平行かつ並列に配置される出力軸を有して駆動力を及ぼす駆動モータと、前記駆動モータの駆動力を前記リードスクリューに伝達する歯車列と、全体を覆うべく前記ベースに結合されるカバーと、を備えたレンズ駆動装置であって、
    前記ベースは、前記歯車列を配置する空間を画定するべく二段構造をなすように、一体的に形成された、前記リードスクリューを回動自在に支持する第1ベース部及び前記駆動モータを固定する第2ベース部を有し、
    前記第2ベース部は、前記駆動モータの本体の一部を嵌合させる嵌合孔と、前記駆動モータの出力軸を通すべく前記嵌合孔の一部を切り欠く切り欠き部を有し、
    前記カバーは、前記切り欠き部が存在する側において前記駆動モータの側方を覆うと共に他の一側において前記駆動モータの一部を露出させるように、前記ベースに結合されている、
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記リードスクリューは、その一端部が前記第1ベース部に形成された軸受孔に回動自在に挿入され、
    前記歯車列は、前記駆動モータの出力軸に結合された第1歯車と、前記第1ベース部の軸受孔に近接した位置において前記リードスクリューに結合された第2歯車を含む、
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
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