JP4652152B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カメラ、プロジェクタ等の光学機器に搭載されて、ズーミング又はフォーカシングのためにレンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動装置に関し、特に、光軸方向に伸長するガイドシャフトに対してレンズ枠を摺動自在に外嵌させて移動させるレンズ駆動装置に関する。
従来のレンズ駆動装置としては、レンズを保持するレンズ枠、光軸方向に伸長するガイドシャフト、レンズ枠に形成されてガイドシャフトに当接あるいは摺動自在に係合されて光軸方向に案内される係合部等を備え、係合部をガイドシャフトにガタ寄せしてレンズ枠のガタツキを防止するべく、レンズ枠(係合部)をガイドシャフトに密接させるように付勢する捩りコイルバネあるいは板バネ等を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この装置では、ガタ寄せするために捩りコイルバネ等を採用する構造となっているため、捩りコイルバネのコイル部及び端部を位置決め又は掛止するダボ等を設ける必要があり、構造の複雑化、大型化を招くことになる。
また、捩りコイルバネを取り付けるための構造が複雑になると、製造コスト及び組立工数の増加等を招き、部品あるいは部分の増加によりクリアランスが累積されて、信頼性の低下を招くことになる。
特開2001−242369号公報
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡略化、部品点数の削減等を図りつつ、ガタツキの無い安定した駆動性能が得られ、耐衝撃性が高く、低コストで小型のレンズ駆動装置を提供することにある。
本発明のレンズ駆動装置は、光軸方向に伸長するガイドシャフト、レンズを保持しガイドシャフトに摺動自在に係合される係合部を有するレンズ枠、係合部をガイドシャフトの外周面に向けて付勢する付勢手段を備え、レンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動装置であって、上記付勢手段は、係合部と協働してガイドシャフトを挟み込むように当接する当接部及び当接部をガイドシャフトに向けて付勢するべく係合部を掴むようにスナップフィット結合される一対の弾性片を含む略C型のスナップリングである、ことを特徴としている。
この構成によれば、ガイドシャフトにレンズ枠の係合部を係合させた状態で、一対の弾性片を係合部にスナップフィットさせてスナップリングを連結すると、一対の弾性片の付勢力により、当接部及び係合部がガイドシャフトの外周面に密接するように付勢されてガタ寄せが行われる。これにより、レンズ枠はガタツキを生じること無く安定した状態でガイドシャフトに案内されて光軸方向に移動する。
また、付勢手段として、当接部及び一対の弾性片をもつ略C型のスナップリングを採用したことにより、構造が簡略化されると共に、組付けを容易に行うことができ、又、耐衝撃性を向上させることができる。
上記構成において、スナップリングは、樹脂材料を用いて、当接部及び一対の弾性片を一体的に画定するように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、スナップリングが、一つの部品として形成されるため、当接部及び一対の弾性片を別個に形成した後に組付ける場合に比べて、部品点数を削減でき、製造コスト及び組立工数を削減できる。
上記構成において、係合部は、ガイドシャフトの外周面上を摺動するように円筒の一部を切り欠いた弧状摺動部を有し、当接部は、弧状摺動部と対向する側において、ガイドシャフトの外周面と線接触するように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、弧状摺動部によりレンズ枠がガイドシャフトに確実に案内されると共に、当接部がガイドシャフトの外周面に対して線接触となるため、摺動抵抗を低減でき、レンズ枠をガイドシャフトに沿って円滑に移動させることができる。
上記構成において、一対の弾性片は、係合部の外周面に沿うように弧状に形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、一対の弾性片を係合部にスナップフィット結合させる(係合部を掴むように取り付ける)際に、確実な結合が得られると共に、弾性片の変形による強力な付勢力(ガタ寄せ力)を発生させることができる。
上記構成において、係合部は、スナップリングが光軸方向に相対的に移動するのを規制する規制部を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、レンズ枠がガイドシャフトに沿って光軸方向に移動する際に、スナップリングが係合部に対して相対的に移動することなく常に一体となって移動するため、移動範囲の全域においてガタ寄せが確実に行われる。
上記構成において、ガイドシャフトは、お互いに平行に配列された第1のガイドシャフト及び第2のガイドシャフトを含み、レンズ枠は、第1のガイドシャフトに摺動自在に所定長さに亘って係合される上記係合部を有する第1レンズ枠、第2のガイドシャフトに摺動自在に所定長さに亘って係合される上記係合部を有する第2レンズ枠を含み、第1レンズ枠の係合部は、コイルスプリングの一端を掛止する第1掛止片を有し、第2レンズ枠の係合部は、コイルスプリングの他端を掛止する第2掛止片を有し、第1掛止片及び第2掛止片は、コイルスプリングが張設された状態で、第1レンズ枠及び第2レンズ枠を同一の向きに傾斜させるように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、第1レンズ枠及び第2レンズ枠は、それぞれ上記スナップリングを採用して第1のガイドシャフト及び第2のガイドシャフトによりガタツキを生じることなく摺動自在に案内されると共に、第1掛止片と第2掛止片との間に張設されたコイルスプリングにより光軸方向に引き寄せされて、第1レンズ枠と第2レンズ枠との間のスラスト方向のガタ取りが行われて、光軸方向における駆動量(送り量)を高精度に制御することができる。ここでは、特に、コイルスプリングの引き寄せ力により、第1レンズ枠及び第2レンズ枠が同一の向きに傾斜させられて、第1レンズ枠の係合部及び第2レンズ枠の係合部がそれぞれ第1のガイドシャフト及び第2のガイドシャフトの外周面に対してガタ寄せされる。これにより、第1レンズ枠及び第2レンズ枠はガタツキを生じることなくより安定した状態で光軸方向に駆動される。また、第1レンズ枠及び第2レンズ枠は同一の向きに傾斜させられるため、それぞれのレンズの光軸合せ(軸芯合せ)を容易に行うことができる。
上記構成をなすレンズ駆動装置によれば、構造の簡略化、部品点数の削減等を達成しつつ、ガタツキの無い安定した駆動性能が得られ、耐衝撃性が高く、低コストで小型のレンズ駆動装置を提供することができる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図3は、本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の外観斜視図、図2は装置の分解斜視図、図3は装置の側面図及び一部断面図である。
この装置は、図1及び図2に示すように、光軸方向Lに平行に伸長する2本のガイドシャフト10,20、レンズGを保持すると共にガイドシャフト10,20により光軸方向Lに摺動自在に案内されるレンズ枠30、レンズ枠30の後述する係合部32に取り付けられる付勢手段としてのスナップリング40、レンズ枠30に保持されるナット50、ナット50に螺合するリードスクリュー60、リードスクリュー60に直結されたステッピングモータ70等を備えている。
ガイドシャフト10は、金属材料等を用いて、図1及び図2に示すように、円形断面をなすと共に光軸方向Lに伸長して形成されて、レンズ枠30を光軸方向Lに摺動自在に案内するものである。
ガイドシャフト20は、金属材料等を用いて、図1及び図2に示すように、円形断面をなすと共に光軸方向Lに伸長して形成されて、レンズ枠30が光軸周りに回転するのを規制するものである。
レンズ枠30は、樹脂材料等を用いて形成され、図1及び図2に示すように、レンズGを保持する環状の保持部31、保持部31から光軸方向Lに所定長さをなす略円筒状の係合部32、保持部31から径方向外側に突出した略U字状の係合部33、保持部31から径方向外側に突出すると共に円孔34aを画定するナット保持部34、被検出片35等を備えている。
係合部32は、図1ないし図3に示すように、略円筒状に形成され、ガイドシャフト10の外周面上を摺動するように円筒の一部を切り欠いた弧状摺動部32a、弧状摺動部32aの光軸方向Lの両端に画定される規制部32b等を備えている。
弧状摺動部32aは、ガイドシャフト10の外周面と弧状に面接触して摺動するように形成されて、レンズ枠30をガイドシャフト10に沿わせるものである。
規制部32bは、弧状摺動部32aにスナップリング40が結合された状態で、スナップリング40が係合部32に対して光軸方向Lに相対的に移動するのを規制するものである。
係合部33は、図1ないし図3に示すように、ガイドシャフト20の外周面を挟むように略U字状に形成されている。そして、係合部33は、ガイドシャフト20と摺動自在に係合することにより、レンズ枠30がガイドシャフト10に沿って光軸方向Lに案内される際に、光軸周りに回転するのを規制する。
ナット保持部34は、図1ないし図3に示すように、リードスクリュー60を非接触にて通す円孔34a、ナット50の後述する突起51を挿入してナット50の回転を規制する凹部34b等を備えている。
すなわち、ナット保持部34は、凹部34bによりナット50を回動不能に保持すると共に、円孔34aを通してナット50へのリードスクリュー60の螺合を許容するようになっている。
被検出片35は、不図示の光センサ(例えば、発光素子と受光素子をもつフォトインタラプタ)等により、光軸方向Lにおけるレンズ枠30の位置(初期位置)を検出する際に用いられるものである。
スナップリング40は、図1ないし図3に示すように、略C型をなすように樹脂材料により形成されて、係合部32(弧状摺動部32a)と協働してガイドシャフト10を挟み込むように当接する当接部41、当接部41から弧状に延出する一対の弾性片42等を一体的に備えている。
このように、当接部41及び一対の弾性片42が樹脂材料により一体的に形成されているため、スナップリング40を一つの部品として取り扱うことができ、それぞれ別個に形成した後に組付ける場合に比べて、部品点数を削減でき、製造コスト及び組立工数を削減できる。
当接部41は、弧状摺動部32aと対向する側において、ガイドシャフト10の外周面と線接触するように形成された略V溝状の傾斜面41aを備えている。
このように、当接部41はガイドシャフト10の外周面に対して線接触となるように形成されているため、摺動抵抗を低減でき、レンズ枠30をガイドシャフト10に沿って円滑に移動させることができる。
一対の弾性片42は、係合部32の外周面に沿うように弧状に形成されて、係合部32を掴むようにスナップフィット結合される際に、外側に押し広げられて弾性変形する。そして、この弾性変形を元に戻す復元力が、係合部32(弧状摺動部32a)をガイドシャフト10の外周面に押し付けるように付勢すると共に、弧状摺動部32aと対向する側から当接部41をガイドシャフト10の外周面に押し付けるように付勢する。
このように、一対の弾性片42を係合部32にスナップフィット結合させる簡単な取り付け作業により、確実な結合が得られると共に、弾性片42の変形による強力な付勢力(ガタ寄せ力)を発生させることができ、ガイドシャフト10と係合部32とのガタツキが防止され、レンズ枠30は安定して光軸方向Lに移動することができる。
また、係合部32には、スナップリング40の相対的な移動を規制する規制部32bが設けられているため、レンズ枠30がガイドシャフト10に沿って光軸方向Lに移動する際に、スナップリング40が係合部32に対して相対的に移動することなく常に一体となって移動するため、移動範囲の全域においてガタ寄せが確実に行われる。
ナット50は、図2に示すように、その一端面がナット保持部34に当接されて保持されると共に、その突起51が凹部34bに挿入されて、リードスクリュー60周りに回転するのが規制されるようになっている。
リードスクリュー60は、図1ないし図3に示すように、ステッピングモータ70に直結されると共に、ナット保持部34の円孔34aに挿通されてナット50に螺合されている。尚、ナット50は、ガイドシャフト10の周りに伸縮自在に巻回された不図示のコイルスプリングが係合部32を押圧することにより、ナット保持部34に対して密着するように付勢されている。
次に、この装置の組付けについて簡単に説明する。
先ず、ベース(不図示)に2本のガイドシャフト10,20を固定する。そして、ガイドシャフト20を挟むように係合部33を係合させると共に、係合部32にガイドシャフト10を挿入する。
続いて、係合部32(弧状摺動部32a)を一対の弾性片42で掴むようにして、スナップリング40をスナップフィット結合により取り付ける。すると、一対の弾性片42が押し広げられて元に戻ろうとする復元力により、摺動係合部32aと当接部41とがガイドシャフト10の外周面に密着するように付勢され、ガタ寄せ(ガタ取り)が行われる。
続いて、ナット50をナット保持部34に取り付け、円孔34aを通して、リードスクリュー60をナット50に螺合させる。その後、ステッピングモータ70をベース(不図示)に固定する。
また、ガイドシャフト10,20の先端側にカバー(不図示)等を取り付け、さらにその他の部品を適宜取り付けて、装置の組付けを完了する。
このように、スナップリング40をスナップフィット結合させる簡単な組付け作業だけで、又、スナップリング40という簡単な単品構造にて、ガイドシャフト10と係合部32との間のガタ寄せ(ガタ取り)を行うことができる。
また、スナップリング40によれば、一対の弾性片42が係合部32の外周面に沿うように弧状に湾曲して、結合力が高まるように形成されているため、耐衝撃性が高く、ガタツキを確実に防止できる。
次に、この装置の動作について簡単に説明する。
ステッピングモータ70が一方向に回転すると、リードスクリュー60が回転し、ナット50を介して、レンズ枠30がガイドシャフト10,20に案内されて光軸方向Lに移動する。
この際、スナップリング40により係合部32とガイドシャフト10とのガタ寄せ(ガタ取り)が行われるため、レンズ枠30はガタツキを生じることなく、安定して光軸方向Lに移動させられる。
このように、係合部32をガイドシャフト10の外周面に付勢する付勢手段として、簡単な単品構造をもつスナップリング40を採用したことにより、構造の簡略化、部品点数の削減、低コスト化、小型化等を達成できると共に、ガタツキの無い安定した駆動性能が得られる。
図4ないし図9は本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示すものであり、図4は装置の分解斜視図、図5は装置の一部を示す斜視図、図6は装置の一部を示す正面図、図7は装置の一部の動作状態を示す側面図であり、(a)は広角端(WIDE)及び(b)は望遠端(TELE)での状態図、図8は装置の一部の動作状態を示す断面図であり、(a)は広角端(WIDE)及び(b)は望遠端(TELE)での状態図、図9は装置を適用した携帯電話機を示す斜視図である。尚、前述の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
この装置においては、図4ないし図6に示すように、ベース100に一端が固定されて光軸方向Lに伸長すると共にお互いに平行な第1のガイドシャフト10及び第2のガイドシャフト10並びにガイドシャフト20、これらのガイドシャフト10,10、20に案内される第1レンズ枠30´及び第2レンズ枠30´´、第1レンズ枠30´及び第2レンズ枠30´´の係合部32,32にそれぞれ取り付けられるスナップリング40,40、第1レンズ枠30´と第2レンズ枠30´´との間に張設されたコイルスプリング80、光センサ90(一方は不図示)、第1レンズ枠30´及び第2レンズ枠30´´をそれぞれ駆動するためのナット50,50,リードスクリュー60,60,ステッピングモータ70,70、ベース100に連結されると共に3つのガイドシャフト10,10、20の他端が固定されるカバー110等を備えている。
尚、この装置において、本発明に係る部分の組付け作業及び装置の動作については、前述実施形態と基本的に同一であるためここでの説明を省略する。
ベース100は、樹脂材料により形成されて、図4に示すように、ガイドシャフト10,10、20を固定する基準となると共に、背面にCCD等の撮像素子を保持するものである。
カバー110は、樹脂材料により形成されており、図4に示すように、レンズG1を保持すると共に、ベース100に結合されて外輪郭を形成するものである。
第1レンズ枠30´は、図4ないし図8に示すように、レンズG2を保持する保持部31、略円筒状の係合部32、略U字状の係合部33、略U字状のナット保持部34´、被検出片35、係合部32に形成された第1掛止片36´等を備えている。
第2レンズ枠30´´は、図4ないし図8に示すように、レンズG3を保持する保持部31、略円筒状の係合部32、略U字状の係合部33、略U字状のナット保持部34´´、被検出片35、係合部32に形成された第2掛止片36´´等を備えている。
コイルスプリング80は、その一端81が第1掛止片36´に掛止され、その他端82が第2掛止片36´´に掛止されて、第1レンズ枠30´と第2レンズ枠30´´を光軸方向Lにおいて引き寄せるように付勢力を及ぼしている。
このように、第1レンズ枠30´及び第2レンズ枠30´´は、それぞれスナップリング40,40を採用して、第1のガイドシャフト10及び第2のガイドシャフト10によりガタツキを生じることなく摺動自在に案内されると共に、第1掛止片36´と第2掛止片36´´との間に張設されたコイルスプリング80により光軸方向Lに引き寄せられるため、第1レンズ枠30´と第2レンズ枠30´´との間のスラスト方向のガタ取りが行われて、光軸方向Lにおける駆動量(送り量)を高精度に制御することができる。
ここで、第1掛止片36´と第2掛止片36´´とは、図7及び図8に示すように、光軸方向Lにおいてお互いに離れた外側でかつ光軸方向Lに垂直な方向においてお互いに近づく向きに突出するように形成されている。したがって、第1掛止片36´と第2掛止片36´´との間にコイルスプリング80が張設された状態で、図7及び図8に示すように、第1レンズ枠30´及び第2レンズ枠30´´が反時計回りの回転モーメントにより同一の向きに傾斜してガタ寄せされるようになっている。
このように、コイルスプリング80の引き寄せ力により、第1レンズ枠30´及び第2レンズ枠30´´が同一の向きに傾斜させられて、第1レンズ枠30´の係合部32及び第2レンズ枠30´´の係合部32がそれぞれ第1のガイドシャフト10及び第2のガイドシャフト10の外周面に対してガタ寄せされるため、第1レンズ枠30´及び第2レンズ枠30´´はガタツキを生じることなくより安定した状態で光軸方向Lに駆動される。また、第1レンズ枠30´及び第2レンズ枠30´´は同一の向きに傾斜させられるため、それぞれのレンズG2,G3の光軸合せ(軸芯合せ)を容易に行うことができる。
図9は、上記構成をなすレンズ駆動装置Mを携帯電話機200に搭載した適用例を示すものである。
すなわち、携帯電話機200は、各種の操作釦が配置された本体201及びモニターが配置された蓋体202等を備え、レンズ駆動装置Mは、この携帯電話機200の蓋体202の外側面にレンズG1が臨むように搭載されている。
このように、小型で薄型が望まれる携帯電話機200において、本発明のレンズ駆動装置Mを容易に搭載することができる。
上記実施形態においては、付勢手段としてのスナップリング40を、樹脂材料により一体成型した場合を示したが、これに限定されるものではなく、当接部41と一対の弾性片42とを別々に形成した後に組付けて一体品としてもよい。
上記実施形態においては、ガイドシャフト10に係合する係合部32として、円筒の一部を切り欠いた弧状摺動部32aを採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、スナップリング40と協働してガイドシャフト10を挟み込むものであれば、その他の形状を採用してもよい。
上記実施形態においては、スナップリング40の当接部41を傾斜面として、ガイドシャフト10の外周面に線接触するように形成した場合を示したが、これに限定されるものではなく、係合部32と協働してガイドシャフト10を挟み込むものであれば、点接触あるいは面接触をなすその他の形状を採用してもよい。
以上述べたように、本発明のレンズ駆動装置は、構造の簡略化、部品点数の削減等を達成しつつ、ガタツキの無い安定した駆動性能が得られ、耐衝撃性が高く、低コストで小型であることから、携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ等に搭載されるモバイルカメラのレンズ駆動装置として適用できるのは勿論のこと、プロジェクタ等に搭載されるレンズ光学系のレンズ駆動装置として、あるいはその他のレンズ光学系のレンズ駆動装置として有用である。
本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示す外観斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置の分解斜視図である。 (a)は図1に示すレンズ駆動装置の側面図であり、(b)は(a)中のE1−E1における断面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示す分解斜視図である。 図4に示すレンズ駆動装置の一部を示す部分斜視図である。 図4に示すレンズ駆動装置の一部を示す正面図である。 図4に示すレンズ駆動装置の動作を説明するものであり、(a)は広角端にある状態を示す部分側面図、(b)は望遠端にある状態を示す部分側面図である。 図4に示すレンズ駆動装置の動作を説明するものであり、(a)は広角端にある状態を示す部分断面図、(b)は望遠端にある状態を示す部分断面図である。 図4に示すレンズ駆動装置を携帯電話機に搭載した状態を示す斜視図である。
符号の説明
G,G1,G2,G3 レンズ
L 光軸方向
10,20 ガイドシャフト
30 レンズ枠
31 保持部
32 係合部
32a 弧状摺動部
32b 規制部
33 係合部
34,34´、34´´ ナット保持部
35 被検出片
40 スナップリング(付勢手段)
41 当接部
42 一対の弾性片
50 ナット
60 リードスクリュー
70 ステッピングモータ
30´ 第1レンズ枠
30´´ 第2レンズ枠
36´ 第1掛止片
36´´ 第2掛止片
80 コイルスプリング
81 一端
82 他端
100 ベース
110 カバー

Claims (6)

  1. 光軸方向に伸長するガイドシャフト、レンズを保持し前記ガイドシャフトに摺動自在に係合される係合部を有するレンズ枠、前記係合部を前記ガイドシャフトの外周面に向けて付勢する付勢手段を備え、レンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動装置であって、
    前記付勢手段は、前記係合部と協働して前記ガイドシャフトを挟み込むように当接する当接部及び前記当接部を前記ガイドシャフトに向けて付勢するべく前記係合部を掴むようにスナップフィット結合される一対の弾性片を含む略C型のスナップリングである、
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記スナップリングは、樹脂材料を用いて、前記当接部及び一対の弾性片を一体的に画定するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記係合部は、前記ガイドシャフトの外周面上を摺動するように円筒の一部を切り欠いた弧状摺動部を有し、
    前記当接部は、前記弧状摺動部と対向する側において、前記ガイドシャフトの外周面と線接触するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記一対の弾性片は、前記係合部の外周面に沿うように弧状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項3記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記係合部は、前記スナップリングが光軸方向に相対的に移動するのを規制する規制部を有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記ガイドシャフトは、お互いに平行に配列された第1のガイドシャフト及び第2のガイドシャフトを含み、
    前記レンズ枠は、前記第1のガイドシャフトに摺動自在に所定長さに亘って係合される前記係合部を有する第1レンズ枠、前記第2のガイドシャフトに摺動自在に所定長さに亘って係合される前記係合部を有する第2レンズ枠を含み、
    前記第1レンズ枠の係合部は、コイルスプリングの一端を掛止する第1掛止片を有し、
    前記第2レンズ枠の係合部は、前記コイルスプリングの他端を掛止する第2掛止片を有し、
    前記第1掛止片及び第2掛止片は、前記コイルスプリングが張設された状態で、前記第1レンズ枠及び第2レンズ枠を同一の向きに傾斜させるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項3ないし5いずれかに記載のレンズ駆動装置。
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