JP3586320B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、モータ駆動によるAF(オートフォーカス)と、手動操作によるMF(マニュアルフォーカス)の両方が可能であるレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
AF用のレンズ鏡筒は一般に、手動にて回動操作されるMF操作リングを備えており、このMF操作リングはAF時にも回動する。つまり、AFとMFが兼用されている。このレンズ鏡筒では、AF時、AF用モータにかかる負荷を低減させるために、フォーカスレンズを低トルクで駆動できるように構成されている。
【0003】
ところが、この低トルク性はMF操作時にも変わらないため、撮影者は、MF操作リングを手動で回動操作するときには、軽すぎて、良好な操作感を得ることができない。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、上述した従来の問題点に着目して成されたもので、MF時におけるMF操作リングの操作感が良好なレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】
本発明のレンズ鏡筒は、カメラボディに固定される固定環と;フォーカスレンズ群を支持し、上記固定環に光軸方向に直進案内されたレンズ支持環と;光軸を中心に回動可能に支持され、回動操作により上記レンズ支持環を光軸方向に移動させるフォーカスレンズ駆動環と;光軸を中心に回動可能に支持され、上記レンズ支持環を電動で駆動するAF位置と手動で駆動するMF位置とに回動操作可能なAF/MF切替環と;上記固定環に支持され、上記フォーカスレンズ駆動環と上記AF/MF切替環との対向面の間に位置するトルク付加部材と;上記AF/MF切替環の上記MF位置と上記AF位置への回動切替動作に応じ、上記トルク付加部材を上記フォーカスレンズ駆動環側へ押圧して当接させる押圧位置と、この押圧力を開放する開放位置とに移動する押圧部材と;
を備えたレンズ鏡筒において、さらに、レンズ鏡筒の固定部に形成された、AF位置とMF位置にそれぞれ対応する第1クリック溝と第2クリック溝とを備え、押圧部材は、AF位置に移動したときは上記第1クリック溝と係合し、MF位置に移動したときは上記第2クリック溝と係合し、トルク付加部材は、上記第1クリック溝と対向する位置に形成された凹部と、上記第2クリック溝と対向する位置に形成された平坦部とを有し、押圧部材が上記第1クリック溝に係合するときは上記凹部内に該押圧部材の一部が入り込んでトルク付加部材は弾性変形されず、押圧部材が上記第2クリック溝に係合するときは該押圧部材が上記平坦部を押圧してトルク付加部材が弾性変形されることを特徴としている。
【0006】
また本発明のレンズ鏡筒は、カメラボディに固定される固定環と;光軸を中心に回動可能に支持され、回動操作によりフォーカスレンズ群を光軸方向に移動させるフォーカスレンズ駆動環と;光軸を中心に回動可能に支持され、上記フォーカスレンズ群を電動で駆動するAF位置と手動で駆動するMF位置とに回動操作可能なAF/MF切替環と;上記固定環に支持され、上記フォーカスレンズ駆動環と上記AF/MF切替環によって挟まれるトルク付加部材と;上記AF/MF切替環に、該AF/MF切替環と周方向には一体に移動するように支持された、上記トルク付加部材に当接可能な押圧部材と;を備えたレンズ鏡筒において、さらに、AF/MF切替環がMF位置にあるとき、押圧部材に押圧されてトルク付加部材をフォーカスレンズ駆動環側に押圧する、トルク付加部材に形成された平坦部と;AF/MF切替環がAF位置にあるとき、押圧部材の少なくとも一部を受け入れてトルク付加部材への押圧力を開放する、トルク付加部材の平坦部に続けて形成された逃げ溝と;レンズ鏡筒の固定部に形成された、上記逃げ溝と上記平坦部にそれぞれ対向する第1クリック溝と第2クリック溝と;を備え、押圧部材は、AF位置に移動したときは上記第1クリック溝と係合し、MF位置に移動したときは上記第2クリック溝と係合し、押圧部材が上記第1クリック溝に係合するときは上記凹部内に該押圧部材の一部が入り込んでトルク付加部材は弾性変形されず、押圧部材が上記第2クリック溝に係合するときは該押圧部材が上記平坦部を押圧してトルク付加部材が弾性変形されることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施例】
以下図示実施例に基づいて本発明を説明する。図1は、本発明を一眼レフカメラの交換レンズに適用した実施例である。このレンズ鏡筒10は、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2を有する固定焦点距離のレンズ鏡筒であり、フォーカシングは、これら第1レンズ群L1と第2レンズ群L2を光軸O方向に一体に移動させることで行われる。
【0008】
このレンズ鏡筒10は、固定環11、マウント継環14、及びマウント部材18がカメラボディ(図示せず)に固定される固定鏡筒を構成する。固定環11には、フォーカスレンズ駆動環12が光軸Oを中心に回動可能に嵌められている。このフォーカスレンズ駆動環12は、MFの際に手動で回動操作される。このフォーカスレンズ駆動環12は、固定環11の前端に形成された外周フランジ部11aと、固定環11の後端にネジ13を介して固定されたマウント継環14の規制端面14aとによって光軸方向の移動を規制されており、回動のみ可能である。このフォーカスレンズ駆動環12の外周面には、MF操作時の把持部となるゴムリング15が固定されており、また前端部には補強環16が固定されている。
【0009】
マウント継環14の外周後部には、光軸Oを中心に回動可能な絞り環17が嵌められている。マウント継環14の後端にはマウント部材18が固定されている。マウント部材18の後端部には、周方向に等間隔で複数のバヨネット爪18bが形成されている。レンズ鏡筒10は、この複数のバヨネット爪18bを、カメラボディに設けられたレンズマウント部が有する複数のバヨネット爪(図示せず)に係合させることでカメラボディに装着される。
【0010】
固定環11の内周面には、第1レンズ群L1及び第2レンズ群L2を支持するレンズ支持環20が嵌められている。このレンズ支持環20の後端部内周面には第2レンズ群L2が固定されている。レンズ支持環20の前端部内周面には、内周面に第1レンズ群L1が固定された第1レンズ群枠24が固定されている。この第1レンズ群枠24は、ネジ23を介してレンズ支持環20に固定されている。このレンズ支持環20の外周面には、ネジ21を介してローラー(被案内部材)22が突設されている。このローラー22は、固定環11に形成された、光軸Oと平行に延びる直進案内溝11bに嵌っている。またローラー22の先端部22aは、フォーカスレンズ駆動環12の内周面に形成されたリード溝12aに嵌入している。このリード溝12aは、フォーカスレンズ駆動環12の内周面に螺線状に形成されている。よって、フォーカスレンズ駆動環12が回動すると、ローラー22が直進案内溝11bに直進案内された状態でリード溝12aに沿って前後移動し、よってレンズ支持環20が前後方向に移動する。
【0011】
第1レンズ群枠24には筒状部24aが一体に形成されており、この筒状部24aの内周面前端には雌ねじ24bが形成されている。この雌ねじ24には、ネジ23の頭部を覆う化粧環25に形成された雄ねじ25aが螺合されている。また雌ねじ24は、フィルターやレンズフード等のレンズアクセサリー(図示せず)を装着するために利用される。第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間には、レンズ支持環20の内周面に固定された公知の絞り開閉機構26が設けられている。
【0012】
マウント継環14の内方には、トルク操作環(AF/MF切替環)29が光軸Oを中心に回動可能に設けられている。このトルク操作環29は、プレス成形された金属製の環状部材からなっている。マウント継環14には案内面14bが形成されており、トルク操作環29は、その後面29aをこの案内面14bに沿わせて配置されている。またトルク操作環29の前面29bは、フォーカスレンズ駆動環12に形成された係合面12bに対向している。案内面14bと係合面12bの夫々は、光軸Oと直交する面として形成されている。つまり、案内面14b、トルク操作環29の前面29bと後面29a、及び係合面12bは、互いに平行とされている。
【0013】
マウント継環14の外周面上の所定箇所には、手動にて操作されるAF/MF切替操作部材27が設けられている。このAF/MF切替操作部材27は、レンズ鏡筒10の内方に延びるその延出部27aが、マウント継環14に形成された周方向に延びる長孔14dを通ってネジ28を介してトルク操作環29に固定されている。よってAF/MF切替操作部材27は長孔14dの長さ範囲でスライド移動可能とされ、スライド操作されるとトルク操作環29も共に移動(回動)する。AF/MF切替操作部材27は、一方のスライド端であるAF選択位置P1と他方のスライド端であるMF選択位置P2とにスライド移動可能とされている。
【0014】
トルク操作環29の前面29bとフォーカスレンズ駆動環12の係合面12bとの間には、略四角柱形状のトルク付加部材32が周方向に等間隔で3箇所に設けられている。このトルク付加部材32は、ポリアセタール等の樹脂材料からなるもので、周方向の両端部に形成された突出部32aがマウント継環14に形成された光軸Oと平行に延びる案内溝14cに摺動可能に嵌っている。つまりトルク付加部材32は、案内溝14cと突出部32aとを介して光軸Oと平行な方向に移動可能にマウント継環14に支持されている。またトルク付加部材32は、周方向に延びる長孔32bと、この長孔32bを挟んで前後に位置する前端部32c及び後端部32dと、前端部32cの前端面から係合面12bに向かって突出する係合凸部32eと、後端部32dの後端面に形成された凹部32f(凹部、逃げ溝)とを有している。トルク付加部材32は、光軸Oと平行な方向で若干の隙間をもって前面29bと係合面12bとの間に位置されており、このため通常ではフォーカスレンズ駆動環12の係合面12bにその係合凸部32eを押圧してフォーカスレンズ駆動環12の回動を妨げることはない。
【0015】
トルク操作環29には、AF/MF切替操作部材27がAF選択位置P1に位置するときにトルク付加部材32の各凹部32fと対向する部分に、前後方向に貫通する孔29cが形成されている。各孔29cには、その直径がトルク操作環29の厚みよりも大きい金属製のクリックボール(押圧部材)34が嵌っている。このクリックボール34は、AF/MF切替操作部材27がAF選択位置P1に位置するときに、マウント継環14の案内面14bに形成された第1クリック溝14eと係合する(図2の実線)。AF/MF切替操作部材27がAF選択位置P1に位置するときは、トルク操作環29の前面29bから突出するクリックボール34の一部が凹部32f内に位置するので、クリックボール34はトルク付加部材32に対して当接はしても圧接はしない。このとき、トルク付加部材32はその開放位置に位置している。
【0016】
AF/MF切替操作部材27がMF選択位置P2に位置するとき、このクリックボール34は、マウント継環14の案内面14bに形成された、第1クリック溝14eと隣接する第2クリックストップ溝14fと係合する(図2の一点鎖線)。このとき、トルク操作環29の前面29bから突出するクリックボール34の一部は、凹部32fが形成されていないトルク付加部材32の後端面(平坦部)32gと当接する。トルク付加部材32の後端面32gとトルク操作環29の前面29bの間の隙間と、係合凸部32eの前端面32hとフォーカスレンズ駆動環12の係合面12bの間の隙間との合計長さは、トルク操作環29の前面29bから突出するクリックボール34の突出量よりも小さく設定されている。よって、AF/MF切替操作部材27がスライド端部P1からMF選択位置P2に移動されると、トルク操作環29の前面29bから突出するクリックボール34の一部は、凹部32fを脱出して後端面32g上に移動し該後端面32gを前方(図2の左方)に向けて押圧する。この押圧によってトルク付加部材32が案内溝14cに沿って前方(押圧位置)に移動し、続いてトルク付加部材32の後端部32dが長孔32b内に向かって湾曲変形し、この湾曲変形を復元させようとするトルク付加部材32の弾性復元力によって係合凸部32eの前端面32hがフォーカスレンズ駆動環12の係合面12bに対して圧接される。よって、AF/MF切替操作部材27がMF選択位置P2に位置するときはトルク付加部材32の係合凸部32eが係合面12bに対して圧接してフォーカスレンズ駆動環12に一定の回転トルクが与えられ、AF/MF切替操作部材27がスライド端部P1に位置するときは係合凸部32eの係合面12bへの圧接が解除されてフォーカスレンズ駆動環12に上記一定の回転トルクが与えられない。
【0017】
レンズ鏡筒10は、該レンズ鏡筒10後端部周縁の一部からその後端部を露出させた、光軸Oと平行な方向に延びるジョイント軸35を有している。このジョイント軸35は、レンズ鏡筒10がカメラに装着されたときに後端部に形成された連結部35aがカメラボディ側に設けられたAF駆動軸の連結部(図示せず)と連結して回転駆動されるもので、連結部35aの直前に形成された被支持環状部35bがマウント部材18に形成された軸受孔18cに支持され、前端部35cがマウント継環14に形成された軸受孔14aに支持されている。ジョイント軸35の前端部35c直後にはクラッチ爪35dが形成されている。
【0018】
ジョイント軸35上には、ジョイントギヤ36がジョイント軸35の軸方向に沿って移動可能かつ回動自在に嵌められている。このジョイントギヤ36は、フォーカスレンズ駆動環12の後端部に形成された外周ギヤ12dと常時噛合するギヤ部36aを有している。またジョイントギヤ36は、このギヤ部36aと離間した前端部に、ジョイント軸35のクラッチ爪35dと係合可能なクラッチ爪36bを有している。ジョイントギヤ36は、ジョイントギヤ36と被支持環状部35bとの間に設けられた圧縮バネ37によって常時前方(図3の左方)に付勢されている。
【0019】
レンズ鏡筒10は、ジョイント軸35近傍にAF/MF切替スイッチ40を有している。このAF/MF切替スイッチ40は、ブラシ支持部材41と、このブラシ支持部材41に固定された接点ブラシ42と、この接点ブラシ42が摺接する所定の接点パターンが形成されたコード基板(図示せず)と有している。ブラシ支持部材41は、マウント継環14に支持された光軸Oと平行に延びるガイドシャフト43上に移動可能に嵌められている。またブラシ支持部材41は、ジョイント軸35に近接する側の一端部41aがジョイントギヤ36と結合されている。より詳細には、一端部41aには軸受孔41bが形成されており、この軸受孔41bにギヤ部36aとクラッチ爪36bの間のジョイントギヤ36部分が回動自在に嵌っている。この構造により、ブラシ支持部材41がガイドシャフト43に沿って移動すると、ジョイントギヤ36も共にジョイント軸35に沿って移動する。また圧縮バネ37の付勢力により、ブラシ支持部材41は、ジョイントギヤ36と共に常時前方(図3の左方)に付勢されている。
【0020】
またブラシ支持部材41は、その一端部41a近傍に、トルク操作環29の後面29aに対して傾斜する傾斜面41cを有している。この傾斜面41cには、トルク操作環29の後面29aから後方に向けて突設された係合突起29dが当接する。この構造により、トルク操作環29が図3に示す位置から図中のD方向(レンズ鏡筒10の前方側(物体側)から視て反時計回り方向)に所定量回転すると、係合突起29dが傾斜面41c上を摺接しながらブラシ支持部材41を後方に移動させる。
【0021】
トルク操作環29の係合突起29dは、AF/MF切替操作部材27がスライド位置P1に位置するときは図3に実線で示す位置に位置される。このとき、ジョイントギヤ36のクラッチ爪36bはジョイント軸35のクラッチ爪35dと係合しており、他方、ブラシ支持部材41の接点ブラシ42は上記コード基板上におけるAF選択のための接点パターン上に当接しており、よってAFが選択された状態にある。この状態から、AF/MF切替操作部材27をスライド位置P2にスライド移動させると、トルク操作環29が図3に示す位置から図中のD方向(レンズ鏡筒10の前方側(物体側)から視て反時計回り方向)に所定量回転し、係合突起29dが図3中の実線で示す位置から二点鎖線で示す位置に移動する。この移動により、係合突起29dが傾斜面41c上を摺接しながらブラシ支持部材41を後方に移動させる。このとき、ジョイントギヤ36はジョイント軸35に沿って後方に移動してクラッチ爪36bはクラッチ爪35dとの係合を解除し、他方、ブラシ支持部材41もガイドシャフト43に沿って後方に移動して接点ブラシ42が上記コード基板上におけるMF選択のための接点パターン上に当接してMFが選択される。
【0022】
以上の構造を有する本発明のレンズ鏡筒10は以下のように動作する。AF/MF切替操作部材27がAF選択位置P1に位置されているときには、接点ブラシ42が上記コード基板上におけるAF選択のための接点パターン上に当接してAFが選択され、他方、ジョイントギヤ36のクラッチ爪36bはジョイント軸35のクラッチ爪35dと係合しており、よって、カメラ側に設けられたAFモータ(図示せず)からの回動力がジョイント軸35、ジョイントギヤ36、外周ギヤ12dを介してフォーカスレンズ駆動環12に伝達される。このフォーカスレンズ駆動環12の回動により、レンズ支持環20がリード溝12a、ローラー22、直進案内溝11bの関係によって光軸O前方に移動し、この移動により第1レンズ群L1と第2レンズ群L2が光軸Oに沿って移動されてAFが行われる。
【0023】
またAF/MF切替操作部材27がAF選択位置P1に位置されているときには、トルク操作環29の前面29bから突出するクリックボール34の一部が凹部32f内に位置するので、フォーカスレンズ駆動環12には、トルク付加部材32による回転トルクが付加されない。
【0024】
AF/MF切替操作部材27を、このAF選択位置P1に位置されている状態からMF選択位置P2にスライド移動させると、ブラシ支持部材41が後方に移動して接点ブラシ42が上記コード基板上におけるMF選択のための接点パターン上に当接してMFが選択され、他方、ジョイントギヤ36が後方に移動してクラッチ爪36bはジョイント軸35のクラッチ爪35dとの係合を解除し、よって、ジョイントギヤ36がジョイント軸35に対して空転状態となる。
【0025】
また、このAF/MF切替操作部材27のMF選択位置P2へのスライド移動と同時にクリックボール34が第1クリック溝14eから第2クリック溝14fへ移動し、よってトルク操作環29の前面29bから突出するクリックボール34の一部が、凹部32fを脱出して後端面32g上に移動し該後端面32gを前方に向けて押圧し、これによってトルク付加部材32がその開放位置から押圧位置に移動され、よって係合凸部32eの前端面32hがフォーカスレンズ駆動環12の係合面12bに対して圧接される。よって、AF/MF切替操作部材27がMF選択位置に位置されるときには、トルク付加部材32によって、フォーカスレンズ駆動環12に一定の回転トルクが付加される。このMFが選択されている状態からAFを選択する場合には、AF/MF切替操作部材27をAF選択位置P1にスライド移動してればよい。すると、トルク付加部材32はその押圧位置から開放位置に移動されて上記一定の回転トルクの付加は解除される。
【0026】
以上のように、本発明を適用したレンズ鏡筒10によれば、MF時にはフォーカスレンズ駆動環12に一定の回転トルクが付加されるので、MF時におけるフォーカスレンズ駆動環12の操作感が向上する。またAF時には同回転トルクはフォーカスレンズ駆動環12に付加されないので、カメラ側に設けられたAFモータ(図示せず)に不必要な負荷を与えることがない。
【0027】
また本発明を適用したレンズ鏡筒10によれば、AF/MF切替操作部材27を切り替え操作するときのクリック感を、MFとAFとでフォーカスレンズ駆動環12の回転トルクを変化させる機構(第1クリック溝14e、第2クリック溝14f、孔29c、クリックボール34、トルク付加部材32等を含む機構)中に含ませる構成としたので、AF/MF切替操作部材27のクリック感を出すための機構を新設する必要がなく、よって製造コストを削減することができる。
【0028】
また本発明を適用したレンズ鏡筒10によれば、MF時にフォーカスレンズ駆動環12がトルク付加部材32により常時前方に押されるので、MF時におけるフォーカシングの際に固定環11とフォーカスレンズ駆動環12との間でのがたつきを防止できる。
【0029】
上記実施例ではレンズ鏡筒として、一眼レフカメラ等に装着されるレンズ鏡筒10に関して説明したが、本発明はこれに限定されることなく、カメラボディに一体に設けられたレンズ鏡筒にも適用することができる。
【0030】
また上記実施例のレンズ鏡筒10は、カメラ側に設けられたAFモータ(図示せず)によってジョイント軸35が駆動される構成を有しているが、AFモータをレンズ鏡筒10内に設け、このAFモーターによりジョイント軸35を駆動する構成としてもよい。
【0031】
また上記実施例では、トルク付加部材としてポリアセタール等の樹脂材料からなるトルク付加部材32に関して説明したが、トルク付加部材32を、ある程度の弾性を有する他の材料から構成してもよい。またトルク付加部材の形状はトルク付加部材32の形状に限定されず、AF/MF切替操作部材27のMF選択位置P2へのスライド移動によりクリックボール34に押圧されてフォーカスレンズ駆動環12の係合面12bに圧接するものであれば他の形状でもよい。また上記実施例ではトルク付加部材を周方向に等間隔で3箇所に設ける構成としたが、2箇所または3箇所以上設ける構成としてもよい。
【0032】
また上記実施例では、押圧部材としてクリックボール34に関して説明したが、押圧部材として円筒形のコロを用いてもよい。
【0033】
また上記実施例では、第1レンズ群L1及び第2レンズ群L2を有する固定焦点距離レンズ鏡筒として構成されたレンズ鏡筒10に本発明を適用しているが、他のレンズ構成を有する固定焦点距離のレンズ鏡筒やズームレンズ鏡筒にも適用可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、本発明のレンズ鏡筒によれば、AF/MF切替スイッチがMF側に切り替えられているとき、フォーカスレンズ駆動環に一定の回転トルクを付加するトルク付加手段を設ける構成としたので、MF時におけるMF操作リングの操作感が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したレンズ鏡筒の光軸より上半を示す断面図である。
【図2】同図に示すレンズ鏡筒の要部を示す図である。
【図3】AFが選択された状態でのレンズ鏡筒の要部を示す図である。
【図4】マウント継環、トルク操作環、及びトルク付加部材との関係を示す断面図である。
【符号の説明】
10 レンズ鏡筒
11 固定環
12 フォーカスレンズ駆動環
14 マウント継環
17 絞り環
18 マウント部材
20 レンズ支持環
22 ローラー(被案内部材)
24 第1レンズ群枠
26 絞り開閉機構
27 AF/MF切替操作部材
29 トルク操作環(AF/MF切替環)
32 トルク付加部材
34 クリックボール(押圧部材)
35 ジョイント軸
35d クラッチ爪
36 ジョイントギヤ
36b クラッチ爪
37 圧縮バネ
40 AF/MF切替スイッチ
41 ブラシ支持部材
42 接点ブラシ
43 ガイドシャフト
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
O 光軸

Claims (5)

  1. カメラボディに固定される固定環と;
    フォーカスレンズ群を支持し、上記固定環に光軸方向に直進案内されたレンズ支持環と;
    光軸を中心に回動可能に支持され、回動操作により上記レンズ支持環を光軸方向に移動させるフォーカスレンズ駆動環と;
    光軸を中心に回動可能に支持され、上記レンズ支持環を電動で駆動するAF位置と手動で駆動するMF位置とに回動操作可能なAF/MF切替環と;
    上記固定環に支持され、上記フォーカスレンズ駆動環と上記AF/MF切替環との対向面の間に位置するトルク付加部材と;
    上記AF/MF切替環の上記MF位置と上記AF位置への回動切替動作に応じ、上記トルク付加部材を上記フォーカスレンズ駆動環側へ押圧して当接させる押圧位置と、この押圧力を開放する開放位置とに移動する押圧部材と;
    を備えたレンズ鏡筒において、
    さらに、レンズ鏡筒の固定部に形成された、AF位置とMF位置にそれぞれ対応する第1クリック溝と第2クリック溝とを備え、
    押圧部材は、AF位置に移動したときは上記第1クリック溝と係合し、MF位置に移動したときは上記第2クリック溝と係合し、
    トルク付加部材は、上記第1クリック溝と対向する位置に形成された凹部と、上記第2クリック溝と対向する位置に形成された平坦部とを有し、
    押圧部材が上記第1クリック溝に係合するときは上記凹部内に該押圧部材の一部が入り込んでトルク付加部材は弾性変形されず、
    押圧部材が上記第2クリック溝に係合するときは該押圧部材が上記平坦部を押圧してトルク付加部材が弾性変形されることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 請求項1記載のレンズ鏡筒において、レンズ支持環の外周面上には被案内部材が突設されており、この被案内部材が、固定環に形成された直進案内溝を通ってフォーカスレンズ駆動環の内周面に形成されたリード溝に嵌っているレンズ鏡筒。
  3. カメラボディに固定される固定環と;
    光軸を中心に回動可能に支持され、回動操作によりフォーカスレンズ群を光軸方向に移動させるフォーカスレンズ駆動環と;
    光軸を中心に回動可能に支持され、上記フォーカスレンズ群を電動で駆動するAF位置と手動で駆動するMF位置とに回動操作可能なAF/MF切替環と;
    上記固定環に支持され、上記フォーカスレンズ駆動環と上記AF/MF切替環によって挟まれるトルク付加部材と;
    上記AF/MF切替環に、該AF/MF切替環と周方向には一体に移動するように支持された、上記トルク付加部材に当接可能な押圧部材と;
    を備えたレンズ鏡筒において、
    さらに、AF/MF切替環がMF位置にあるとき、押圧部材に押圧されてトルク付加部材をフォーカスレンズ駆動環側に押圧する、トルク付加部材に形成された平坦部と;
    AF/MF切替環がAF位置にあるとき、押圧部材の少なくとも一部を受け入れてトルク付加部材への押圧力を開放する、トルク付加部材の平坦部に続けて形成された逃げ溝と;
    レンズ鏡筒の固定部に形成された、上記逃げ溝と上記平坦部にそれぞれ対向する第1クリック溝と第2クリック溝と;
    を備え、
    押圧部材は、AF位置に移動したときは上記第1クリック溝と係合し、MF位置に移動したときは上記第2クリック溝と係合し、
    押圧部材が上記第1クリック溝に係合するときは上記凹部内に該押圧部材の一部が入り込んでトルク付加部材は弾性変形されず、
    押圧部材が上記第2クリック溝に係合するときは該押圧部材が上記平坦部を押圧してト ルク付加部材が弾性変形されることを特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項1または3のいずれか1項記載のレンズ鏡筒において、押圧部材はクリックボールであるレンズ鏡筒。
  5. 請求項1または3のいずれか1項記載のレンズ鏡筒において、押圧部材は円筒形のコロであるレンズ鏡筒。
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