JP2001305042A - フィルタの性能測定装置 - Google Patents

フィルタの性能測定装置

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JP2001305042A JP2000120427A JP2000120427A JP2001305042A JP 2001305042 A JP2001305042 A JP 2001305042A JP 2000120427 A JP2000120427 A JP 2000120427A JP 2000120427 A JP2000120427 A JP 2000120427A JP 2001305042 A JP2001305042 A JP 2001305042A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】上流側ダクト1と、該上流側ダクト1と連
通する下流側ダクト2と、前記上流側ダクト1と下流側
ダクト2内に空気を流動させる空気流動手段3と、フィ
ルタ4を前記上流側ダクト1と下流側ダクト2の間まで
自動的に搬送するフィルタ搬送手段5と、前記上流側ダ
クト1と下流側ダクト2の間にフィルタが存する際に、
前記上流側ダクト内と下流側ダクト内の圧力損失及び前
記上流側ダクト内と下流側ダクト内の粒子量のうち少な
くとも一つ以上を測定する測定手段6、7、8と、を備
えたことを特徴とするフィルタの性能測定装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタの圧力損
失、捕集効率などを自動的に測定することができるフィ
ルタの性能測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ビル、地下街、トンネルなど
の給気口には、外気に含まれている塵埃、油、繊維ゴミ
などを除去するため、フィルタが設けられている。この
種のフィルタとしては、例えば、枠体と、多くのひだが
形成された樹脂繊維の不織布及びガラス繊維等からな
り、該枠体内に折り曲げた状態で設けられているろ過材
と、からなるものがある。これらフィルタは、一定期間
ごとに回収され、洗浄されることによって、フィルタに
付着した塵埃などが除去されて再利用されている。この
種のフィルタの洗浄は、従来から洗浄装置によって自動
的に行われている。そして、このフィルタの洗浄装置に
よって洗浄されたフィルタは、そのまま出荷されるか、
あるいは洗浄の効果を確認するために、圧力損失などの
フィルタの性能を測定した後に出荷されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧力損
失などのフィルタの性能測定は、フィルタの洗浄装置に
よって測定された後、一つ毎手動で行われているので、
その作業は極めて煩雑である。
【0004】そこで、本発明は、自動的にフィルタの性
能測定を行うことができるフィルタの性能測定装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、上流側ダクトと、該上流側ダクトと連通
する下流側ダクトと、前記上遊側ダクトと下流側ダクト
内に空気を流動させる空気流動手段と、前記上流側ダク
トと下流側ダクトの間まで自動的にフィルタを搬送する
フィルタ搬送手段と、前記上流側ダクト内と下流側ダク
ト内の圧力損失及び前記上流側ダクト内と下流側ダクト
内の粒子量のうち少なくとも一つ以上を測定する測定手
段と、を備えたことを特徴とするフィルタの性能測定装
置である。
【0006】以上のように、本発明によれば、フィルタ
を前記上流側ダクトと下流側ダクトの間まで自動的に搬
送するフィルタ搬送手段を備え、前記測定手段は、前記
上流側ダクトと下流側ダクトの間にフィルタが存する際
に、前記上流側ダクト内と下流側ダクト内の圧力損失及
び前記上流側ダクト内と下流側ダクト内の粒子量のうち
少なくとも一つ以上を測定するよう構成されているの
で、自動的にフィルタの性能測定を行うことができる。
【0007】本発明に係るフィルタの性能測定装置にお
いて、前記搬送手段は、フィルタを上流側ダクトと下流
側ダクトの間の下方まで搬送する第1搬送装置と、該第
1搬送装置によって搬送されたフィルタを上流側ダクト
と下流側ダクトの間まで搬送する第2搬送装置と、を備
えていることが好ましく、さらに該第2搬送装置は、上
流側ダクトと下流側ダクトの間にあるフィルタをその下
方の位置まで搬送するよう構成され、第2搬送装置によ
って上流側ダクトと下流側ダクトの間の下方の位置まで
搬送されたフィルタを搬送する第3搬送装置を備えてい
ることが好ましい。
【0008】本発明に係るフィルタの性能測定装置は、
前記搬送手段によって搬送されたフィルタを前記上流側
ダクトと下流側ダクトによって挟持させる挟持手段をさ
らに備えていることが好ましく、特に上流側ダクトと下
流側ダクトによってフィルタを密閉状態で挟持するよう
構成されていることが好ましい。このようにフィルタを
前記上流側ダクトと下流側ダクトによって挟持させるよ
う構成することにより、フィルタを固定することができ
るので、正確で、安定したフィルタの性能測定を行うこ
とができ、特に密閉状態で挟持した場合、より正確で安
定したフィルタの性能測定を行うことができる。本発明
における挟持手段には、フィルタを直接挟持する場合の
他、フィルタの枠体を介してフィルタを挟持する場合も
含まれる。
【0009】本発明において、前記挟持手段は、前記上
流側ダクト及び下流側ダクトのうち少なくとも一以上を
移動させるダクト移動手段と、前記搬送装置によってフ
ィルタが前記上流側ダクトと下流側ダクトの間に搬送さ
れたことを検知する検知手段と、を備え、該検知手段に
よってフィルタが検知した際に前記ダクト移動手段によ
って上流側ダクト及び下流側ダクトの少なくとも一以上
を移動させてフィルタを挟持するよう構成されているこ
とが好ましい。
【0010】また、本発明に係るフィルタの性能測定装
置においては、フィルタがハーフサイズである場合に、
前記上流側ダクトと下流側ダクトの間に搬入される蓋部
材をさらに備え、前記上流側ダクトと下流側ダクトは、
フィルタがレギラーサイズである場合に、フィルタと密
合した状態でフィルタを挟持し、フィルタがハーフサイ
ズである場合に、フィルタ及び前記蓋部材に密合した状
態でフィルタを挟持するよう構成されていることが好ま
しい。このような構成より、フィルタがレギラーサイズ
(例えば、W610×D290×H610)又はハーフ
サイズ(例えば、W350×D290×H610)のい
ずれであっても、本発明に係るフィルタの性能測定装置
を使用することができる。
【0011】さらに、本発明に係るフィルタの性能測定
装置において、前記空気流動手段は、フィルタがレギラ
ーサイズかハーフサイズかによって、それぞれに適した
定格風量の空気を流動するよう構成されていることが好
ましく、これによりフィルタのサイズに適した性能測定
を行うことができる。
【0012】またさらに、本発明に係るフィルタの性能
測定装置は、前記測定装置によって測定されたデータを
測定されたフィルタに表記させるデータ表記手段をさら
に備えていることが好ましく、このデータ表記手段は、
測定データの他、フィルタのシリアルナンバー、測定の
日付、洗浄回数などをさらにフィルタに表記させるよう
構成されていることが好ましい。このようにデータ表記
手段を設けることによって、洗浄後のフィルタの性能を
容易に認識することができる。本発明において、データ
表記手段には、測定データ及びシリアルナンバーが記載
されたラベルをフィルタ又はフィルタの枠体に貼り付け
る場合の他、フィルタ又はフィルタの枠体に直接記載す
る場合ある。
【0013】前記測定手段によって測定されたデータ、
前記フィルタのシリアルナンバー、洗浄の日付、測定の
日付、洗浄回数、次回の洗浄の予定日などを記憶する記
憶手段をさらに備えていることが好ましく、このように
測定データやフィルタのシリアルナンバーなどを記憶す
ることにより、それぞれのフィルタの性能に応じた管理
を行うことができる。また、前記記憶手段は、2回目以
降の洗浄後の性能試験の場合、以前に行った性能測定の
データなどとともに今回行った性能測定のデータを記憶
できるよう構成されていることが好ましい。
【0014】また、本発明に係るフィルタの性能測定装
置は、前記測定手段によって測定されたデータが規定値
を満たしているかを認否する認否手段をさらに備え、前
記表記手段は、前記認否手段によって認否された結果を
表記させるよう構成されていることが好ましい。このよ
うな認否手段を設け、さらにその結果をフィルタに表記
させることによって、洗浄後のフィルタが再利用可能か
を容易に認識することができ、再利用不可能な状態の場
合は、洗浄回数などを参考にして、そのフィルタを再洗
浄するか、または破棄する。
【0015】また、前記空気流動手段は、フィルタを上
流側ダクトと下流側ダクトの間に搬入する際に、上流側
ダクトと下流側ダクトの間に空気を流動させないよう構
成されていることが好ましく、このような構成により、
フィルタを上流側ダクトと下流側ダクトの間に搬入する
際に、フィルタが傾くことなく、垂直な状態でフィルタ
を搬入することができる。
【0016】さらに、前記フィルタは、フィルタ洗浄装
置によって洗浄されたフィルタであることが好ましく、
これによりフィルタ洗浄装置によって洗浄されたフィル
タの性能測定を自動的に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るフィルタの性
能測定装置の第1実施例について図面に基づいて説明す
る。図1は、第1実施例に係るフィルタの性能測定装置
の概略図である。第1実施例に係るフィルタの測定装置
は、上流側ダクト1と、上流側ダクト1と連通する下流
側ダクト2と、上流側ダクト1内と下流側ダクト2内に
空気を流動させる空気流動ポンプ3と、測定用フィルタ
4を上流側ダクト1と下流側ダクト2の間まで自動的に
搬送する搬送装置5と、上流側ダクト1内と下流側ダク
ト2内の圧力の損失を測定する圧力損失測定器6と、上
流側ダクト1内の粒子量を測定する上流側粒子量測定器
7と、下流側ダクト2内の粒子量を測定する下流側粒子
量測定器8と、圧力損失測定器6、上流側粒子量測定器
7及び下流側粒子量測定器8で測定された測定データ、
測定用フィルタ4のシリアルナンバー、並びに測定の日
付などが印刷されたラベルを測定用フィルタ4に貼り付
けるラベルプリンタ9と、上流側ダクト1内に試験用粒
子を供給する粒子供給装置10と、空気流動ポンプ3、
搬送装置5、ラベルプリンタ9及び粒子供給装置10な
どの動作を制御する制御装置11と、を備えている。な
お、測定用フィルタ4は、その枠体に取付けられた状態
のままで性能測定が行われる。
【0018】上流側ダクト1の基端1aには、空気循環
パイプ12が接続されており、上流側ダクト1の基端1
aの内側には、流動している空気の埃塵を捕集するフィ
ルタ13が設置されている。また、上流側ダクト1の内
側のフィルタ13より下流側には、大気に連通する大気
パイプ14の先端14a及び粒子供給装置10に接続さ
れた粒子供給パイプ15の先端15aが設けられてお
り、大気パイプ14は、第1バルブ16を介して大気取
込用フランジ17に接続されている。この第1バルブ1
6は、制御装置11に接続されている。また、上流側ダ
クト1の内側の粒子供給パイプ15の先端15aよりも
下流側には、上流側粒子量測定器7に連通する上流側粒
子量パイプ18の先端18a及び圧力損失測定器6に接
続されている上流側圧力測定部19が設けられている。
上流側粒子量パイプ18と連通する上流側粒子量測定器
7には、上流側吸引ポンプ20が設けられている。この
上流側吸引ポンプ20は、制御装置11に接続されてお
り、この上流側吸引ポンプ20を稼動させることによ
り、上流側ダクト1内を流動する空気に含まれる粒子の
一部を上流側粒子量パイプ18を介して上流側粒子量測
定器7に捕集することができる。さらに、上流側ダクト
1の先端1bは、上流側ダクト1と下流側ダクト2によ
って測定用フィルタ4の枠体を挟持する際に測定用フィ
ルタ4の枠体の外縁に密合するよう構成されている。
【0019】下流側ダクト2の先端2bには、空気循環
パイプ12が接続されており、下流側ダクト2の基端2
aは、上流側ダクト1と下流側ダクト2によって測定用
フィルタ4の枠体を挟持する際に測定用フィルタ4の枠
体の外縁に密合するよう構成されている。また、下流側
ダクト2の内側の基端側には、下流側粒子量測定器8に
連通する下流側粒子量パイプ21の先端21a及び圧力
損失測定器6に接続されている下流側圧力測定部22が
設けられている。下流側粒子量パイプ21と連通する下
流側粒子量測定器8には、下流側吸引ポンプ23が設け
られている。この下流側吸引ポンプ23は、制御装置1
1に接続されており、この下流側吸引ポンプ23を稼動
させることにより、下流側ダクト2内を流動する空気に
含まれる粒子の一部を下流側粒子量パイプ21を介して
下流側粒子量測定器8に捕集することができる。
【0020】さらに、下流側ダクト2は、エアーシリン
ダ24に接続されており、エアーシリンダ24は、制御
装置11に接続されている。このエアーシリンダ24
は、上流側ダクト1内と下流側ダクト2内の空気の流動
方向と同一直線方向に下流側ダクト2を前後移動させる
ことができるよう構成されており、下流側ダクト2を上
流側ダクト1の方に向かって移動させることによって上
流側ダクト1及び下流側ダクト2で測定用フィルタ4の
ケースを挟持させて、測定用フィルタ4を保持させるこ
とができる。この際、上流側ダクト1の先端1bと下流
側ダクト2の基端2aは、測定用フィルタ4の枠体の外
縁と密合するよう構成されているので、上流側ダクト
1、測定用フィルタ4及び下流側ダクト2は、密閉され
た状態で連通される。
【0021】空気流動ポンプ3は、空気循環パイプ12
に接続されており、第1実施例に係るフィルタの性能測
定装置が稼動中常に稼動している。空気循環パイプ12
の空気流動ポンプ3と下流側ダクト2の間には、流量計
25が設けられており、流量計25は、制御装置11に
接続されている。また、空気循環パイプ12の空気流動
ポンプ3と下流側ダクト2の間の流量計25よりも下流
側には、三又弁26が設けられている。この三又弁26
は、その一端を外気取込用フランジ27に接続してお
り、また制御装置11に接続されている。さらに、空気
循環パイプ12の空気流動ポンプ3と上流側ダクト1の
間には、第2バルブ28が設けられており、この第2バ
ルブ28は、制御装置11に接続されている。そして、
空気循環パイプ12の空気流動ポンプ3と第2バルブ2
8の間には、分岐パイプ29が接続されており、分岐パ
イプ29は、制御装置11に接続された第3バルブ30
を介して空気排出用フランジ31に接続されている。
【0022】搬送装置5は、第1ベルトコンベア32
と、この第1ベルトコンベア32に隣接して設けられた
リフトコンベア33と、このリフトコンベア33に接続
された第2ベルトコンベア34と、を備えている。これ
ら第1ベルトコンベア32、リフトコンベア33及び第
2ベルトコンベア34は、上流側ダクト1及び下流側ダ
クト2の下方に設けられており、制御装置11に接続さ
れている。リフトコンベア33は、上下方向に昇降可能
に構成されており、上昇することによって上流側ダクト
1と下流側ダクト2の間に測定用フィルタ4を搬入する
ことができるよう構成されている。そして、上流側ダク
ト1と下流側ダクト2の間には、制御装置11に接続さ
れたセンサ(図示省略)が設けられており、このセンサ
は、測定用フィルタ4が上流側ダクト1と下流側ダクト
2の間に存するか否かを認知できるよう構成されてい
る。
【0023】また、第1ベルトコンベア32の上流側の
端には、測定用フィルタ4が第1ベルトコンベア32上
に満杯に搭載されている否かを検知する第1フィルタセ
ンサ35が設けられ、第1ベルトコンベア32の下流側
の端には、測定を待っている状態の測定用フィルタ4が
存するか否かを検知する第2フィルタセンサ36が設け
られている。さらに第2ベルトコンベア34の上流側の
端には、測定が終了した測定用フィルタ4が存するかを
検知する第3フィルタセンサ37が設けられており、第
2ベルトコンベア34の下流側の端には、測定用フィル
タ4が第2ベルトコンベア34上に満杯に搭載されてい
る否かを検知する第4フィルタセンサ38が設けられて
いる。これら第1乃至4フィルタセンサ35、36、3
7、38は、制御装置11に接続されており、制御装置
11は、第4フィルタセンサ38が第2ベルトコンベア
34上に搭載された測定用フィルタ4が満杯の場合に第
1ベルトコンベア32、リフトコンベア33及び第2ベ
ルトコンベア34を稼動させないよう制御する。
【0024】またさらに、上流側ダクト1と下流側ダク
ト2の間の測定用フィルタ4が搬入される位置の上方に
は、測定用フィルタ4と幅方向及び奥行方向の寸法を同
じくするハーフサイズ蓋39が設置されている。このハ
ーフサイズ蓋39は、昇降装置40によって上下方向に
昇降可能に設けられており、下降することによって、上
流側ダクト1と下流側ダクト2の間に測定用フィルタ4
の高さ半分だけ搬入されるよう構成されている。昇降装
置40は、制御装置11に接続されており、測定用フィ
ルタ4がハーフサイズであると後述するパソコン41に
入力された場合に稼動するよう制御される。よって、第
1実施例に係るフィルタの性能測定装置によれば、測定
用フィルタ4がハーフサイズであっても、測定用フィル
タ4とハーフサイズ蓋39によって、上流側ダクト1の
先端1b及び下流側ダクト2の基端2bを埋めることが
できるので、測定用フィルタ4がレギラーサイズまたは
ハーフサイズいずれの場合であっても性能測定を行うこ
とができる。すなわち、上流側ダクト1の先端1bと下
流側ダクト2の基端2aは、上流側ダクト1と下流側ダ
クト2によって測定用フィルタ4の枠体を挟持する際
に、測定用フィルタ4がレギラーサイズの場合は、測定
用フィルタ4の枠体に密合し、測定用フィルタ4がハー
フサイズの場合は、測定用フィルタ4の枠体及びハーフ
サイズ蓋39に密合するよう構成されている。また、測
定用フィルタ4がレギラーサイズであるか、またはハー
フサイズであるかによって、空気流動ポンプ4は、制御
装置11によって、上流側ダクト1と下流側ダクト2に
流動させる空気をそれぞれのサイズに適した定格風量に
制御されるよう構成されている。
【0025】ラベルプリンタ9は、第2ベルトコンベア
34のリフトコンベア33側の端に測定用フィルタ4が
存する際の側方又は上方の位置に設けられている。この
ラベルプリンタ9は、パソコン41及び制御装置11に
接続されている。パソコン41は、圧力損失測定器6、
上流側粒子量測定器7及び下流側粒子量測定器8に接続
されており、測定された測定用フィルタ4にシリアルナ
ンバーを付けて、これら圧力損失測定器6、上流側粒子
量測定器7及び下流側粒子量測定器8によって測定され
た測定データ、洗浄の日付、測定の日付、洗浄回数、並
びに次回の洗浄の予定日などをこのシリアルナンバーと
関連付けて記憶するよう構成されている。また、パソコ
ン41は、上流側粒子量測定器7及び下流側粒子量測定
器8によって測定された測定データから測定用フィルタ
4の捕集率を算出して、その捕集率を測定用フィルタ4
のシリアルナンバーと関連付けて記憶できるよう構成さ
れている。さらに、パソコン41は、算出された捕集率
のデータ及び圧力損失測定器6によって測定された測定
データが規定値を満たしているか否かを認否して、その
認否の結果を測定用フィルタ4のシリアルナンバーと関
連付けて記憶できるよう構成されている。パソコンは、
既にシリアルナンバーが付されている場合、そのシリア
ルナンバーと関連付けて、圧力損失、捕集率、規定値の
認否の結果、洗浄の日付、測定の日付、洗浄回数、次回
の洗浄の予定日などを、以前の洗浄後に行ったデータと
ともに記憶するよう構成されている。ラベルプリンタ9
は、パソコン41に記憶された測定用フィルタ4のシリ
アルナンバー、圧力損失、捕集率、規定値の認否の結
果、測定の日付及び洗浄回数並びにこれらの情報が含ま
れるバーコードなどが印刷されたラベルを作成し、その
ラベルを測定用フィルタ4の枠体の側面に貼り付けるこ
とができるよう構成されている。また、パソコン41に
は、バーコード読取器42が接続されており、このバー
コード読取器42は、ラベルに印刷されたバーコードを
読み取り、読み取った測定用フィルタ4の情報をパソコ
ン41に送信するよう構成されている。
【0026】粒子供給装置10は、制御装置11に接続
されており、制御装置11によってその動作が制御され
るよう構成されている。また、粒子供給装置は、標準粒
子(多分散で中位径0.3μm)を上流側ダクト1内に
粒子供給パイプ15を介して供給できるよう構成されて
いる。粒子供給パイプ15には、粒子供給バルブ55が
設けられており、粒子供給パイプ15の粒子供給バルブ
55と粒子供給装置10の間から枝パイプ56が分岐し
て設けられている。枝パイプ56は、排出バルブ58を
介して、空気排出フランジ57に連通されている。これ
ら粒子供給バルブ55及び排出バルブ58は、制御装置
11に接続されており、制御装置11によってそれらの
開閉が制御されるよう構成されている。
【0027】第1実施例に係るフィルタの性能測定装置
は、標準粒子が含んだ空気を流動させてフィルタの性能
を測定する標準粒子測定と大気を流動させてフィルタの
性能を測定する大気じん測定を行うことができるよう構
成されており、制御装置11に接続されたスイッチ(図
示省略)を切り替えることにより、標準粒子測定及び大
気じん測定のいずれかを行うことができる。
【0028】次に、第1実施例に係るフィルタの性能測
定装置の動作について図2に示すフローチャートに基づ
いて説明する。先ず、作業者は、今回行うフィルタの性
能測定を標準粒子測定か大気じん測定かを選択して、制
御装置11に接続されたスイッチをいずれかの測定の方
に入れる。次に、作業者は、フィルタ洗浄装置によって
洗浄された測定用フィルタ4を洗浄用ケースから取り外
し、測定用フィルタ4のサイズ(レギラーサイズかハー
フサイズか)をパソコン41に入力する(S100)。
なお、測定用フィルタ4が2回目以上の洗浄にあたる場
合、すなわち測定用フィルタ4の枠体にラベルプリンタ
9によってラベルが貼り付けられている場合、作業者
は、ラベルに記載されたバーコードをバーコード読取器
42により読み込むことによって、測定用フィルタ4の
サイズに関する情報をパソコン41に入力する。測定用
フィルタ4は、枠体の外縁には枠体が付いており、作業
者は、枠体が付いた状態で測定用フィルタ4を第1ベル
トコンベア32の上に搭乗させる(S101)。制御装
置11は、第1ベルトコンベア32を稼動させて、搭乗
された測定用フィルタ4を第1ベルトコンベア32の下
流側の端まで搬送させる(S102)。第1ベルトコン
ベア32の下流側の端まで測定用フィルタ4が搬送され
ると、第2フィルタセンサ36が測定用フィルタ4を検
知して、制御装置11に信号を送信する。制御装置11
は、第2フィルタセンサ36から信号を受信すると、第
1ベルトコンベア32とリフトコンベア33を稼動させ
て、搬送された測定用フィルタ4をリフトコンベア33
の中央の位置まで移動させ、リフトコンベア33を上昇
させることによって測定用フィルタ4を上流側ダクト1
と下流側ダクト2の間に搬入させる(S103)。
【0029】空気流動ポンプ3は、第1実施例に係るフ
ィルタの性能測定装置が稼動中常に稼動しているので、
測定用フィルタ4が上流側ダクト1と下流側ダクト2の
間に搬入される際も稼動しているが、この際、制御装置
11は、三又弁26を外気取込用フランジ27と空気流
動ポンプ3が繋がった状態に、第2バルブ28を閉口し
た状態に、第3バルブ30を開口した状態に制御してい
るので、空気流動ポンプ3によって外気取込用フランジ
27から取り込まれた空気は、三又弁26→空気流動ポ
ンプ3→第3バルブ30→空気排出用フランジ31と外
気を循環させる。よって、上流側ダクト1と下流側ダク
ト2との間には、空気が通ることはないので、測定用フ
ィルタ4は、上流側ダクト1と下流側ダクト2の間に搬
入する際に、空気の流れによって傾いたりすることはな
く、直立した状態で測定用フィルタ4を上流側ダクト1
と下流側ダクト2の間に搬入することができる。
【0030】測定用フィルタ4が上流側ダクト1と下流
側ダクト2の間に搬入されると、センサは、測定用フィ
ルタ4が上流側ダクト1と下流側ダクト2の間に位置す
ること検知し、制御装置11に信号を発する(S10
4)。次に、制御装置11は、パソコン41に入力され
た測定用フィルタ4のデータから測定用フィルタ4がレ
ギラーサイズかハーフサイズかを認識する(S10
5)。測定用フィルタ4がハーフサイズである場合、制
御装置11は、昇降装置39を稼動させて、ハーフサイ
ズ蓋39を上流側ダクト1と下流側ダクト2の間に搬入
させる(S106)。測定用フィルタ4がレギラーサイ
ズである場合、またはハーフサイズ蓋39が搬入された
場合、制御装置11は、エアーシリンダ24を稼動させ
て、下流側ダクト2を測定用フィルタ4の方に向かって
移動させて上流側ダクト1の先端1bと下流側ダクト2
の基端2aによって測定用フィルタ4を挟持させて、保
持させる(S107)。
【0031】次に、制御装置11は、制御装置11に接
続されたスイッチが標準粒子測定および大気じん測定の
いずれに入っているかを認識する(S108)。大気じ
ん測定の場合、ステップ114に進む。標準粒子測定の
場合、先ず、制御装置11は、三又弁26を下流側ダク
ト2と空気流動ポンプ3が繋がった状態に、第1バルブ
16を閉口した状態に、第2バルブ28を開口した状態
に、第3バルブ30を閉口した状態に制御する(S10
9)。よって、空気流動ポンプ3によって、循環系内の
空気は、空気流動ポンプ3→第2バルブ28→上流側ダ
クト1→測定用フィルタ4→下流側ダクト2→流量計2
5→三又弁26→空気流動ポンプ3と循環する。この
際、制御装置11は、測定用フィルタ4がハーフサイズ
であるか又はレギラーサイズであるかに基づいて空気流
動ポンプ3を制御して、それぞれに適した定格風量の空
気を上流側ダクト1及び下流側ダクト2に流動させる。
次に、上述のように空気が循環すると、制御装置11
は、粒子供給バルブ55を開口するとともに、排出バル
ブ58を閉口した状態に制御し、粒子供給装置10を稼
働させて、粒子供給装置10から粒子供給パイプ15を
介して上流側ダクト1内に標準粒子を供給させる(S1
10)。粒子供給装置10から標準粒子が供給される
と、標準粒子を含んだ空気は、上流側ダクト1→測定用
フィルタ4→下流側ダクト2などを循環する。次に、制
御装置11は、上流側吸引ポンプ20及び下流側吸引ポ
ンプ23を所定時間、例えば60秒間稼動させて、上流
側粒子量測定器7及び下流側粒子量測定器8に、上流側
粒子量パイプ18及び下流側粒子量パイプ21を介して
循環している標準粒子を含んだ空気を捕集させて、上流
側ダクト1内の粒子量及び下流側ダクト2内の粒子量を
測定させて、次いでそれら測定データをパソコン41に
送らせる(S111)。また、同時に、制御装置11
は、圧力損失測定器6に上流側ダクト1内と下流側ダク
ト2内の圧力の損失を測定させて、その測定データをパ
ソコン41に送らせる(S111)。パソコン41は、
上流側ダクト1内の粒子量及び下流側ダクト2内の粒子
量の測定データから測定用フィルタ4の捕集率を算出す
るとともに、測定データと規定値の認否を行い、測定用
フィルタ4のシリアルナンバーと圧力の損失及び捕集率
の測定データ、並びに測定データと規定値の認否の結果
を関連付けて記憶する(S112)。ここで、第1実施
例に係るフィルタの性能測定装置は、標準粒子測定を終
了する。
【0032】標準粒子測定が終了すると、制御装置11
は、先ず、粒子供給バルブ55を閉口するとともに、排
出バルブ58を開口した状態に制御し、標準粒子を排出
フランジ57から排出させる。この際、制御装置11
は、粒子供給装置10を継続的に稼働させる。次に、制
御装置11は、ラベルプリンタ9を稼動させて、パソコ
ン41に記憶された測定用フィルタ4のシリアルナンバ
ー、標準粒子測定及び大気じん測定の圧力の損失及び捕
集率の測定データ並びに規定値の認否の結果などに基づ
いてデータラベルを作成させる(S113)て、ステッ
プ117に進む。制御装置に接続されたスイッチが大気
じん測定に入っていた場合、制御装置11は、三又弁2
6を下流側ダクト2と空気流動ポンプ3が繋がれた状態
に、第1バルブ16を開口した状態に、第2バルブ28
を閉口した状態に、第3バルブ30を開口した状態に制
御する(S114)。よって、空気流動ポンプ3によっ
て吸引された空気は、外気取込用フランジ17→第1バ
ルブ16→上流側ダクト1→測定用フィルタ4→下流側
ダクト2→流量計25三又弁26→空気流動ポンプ3→
第3バルブ30→空気排出用フランジ31と空気を流動
させる。次に、制御装置11は、上流側吸引ポンプ20
及び下流側吸引ポンプ23を所定時間、例えば60秒間
稼動させることによって、上流側粒子量測定器7及び下
流側粒子量測定器8に上流側粒子量パイプ18及び下流
側粒子量パイプ21を介して流動している大気を捕集さ
せて、上流側ダクト1内の粒子量及び下流側ダクト2内
の粒子量を測定させて、それら測定データをパソコン4
1に送らせる(S115)。また、同時に、制御装置1
1は、圧力損失測定器6に上流側ダクト1内と下流側ダ
クト2内の圧力の損失を測定させて、その測定データを
パソコン41に送らせる(S115)。パソコン41
は、上流側ダクト1内の粒子量及び下流側ダクト2内の
粒子量の測定データから測定用フィルタ4の捕集率を算
出するとともに、測定データと規定値の認否を行い、測
定用フィルタ4のシリアルナンバーと圧力の損失及び捕
集率の測定データ、並びに測定データと規定値の認否の
結果を関連付けて記憶する(S116)。ここで、第1
実施例に係るフィルタの性能測定装置の大気じん測定が
終了する。
【0033】データラベルが作成されるか(S11
3)、又は大気じん測定が終了する(S116)と、制
御装置11は、三又弁26を外気取込用フランジ27と
空気流動ポンプ3が繋いだ状態に、第2バルブ28を閉
口した状態に、第3バルブ30を開口した状態に制御す
る(S117)。よって、空気流動ポンプ3によって吸
引された外気は、外気取込用フランジ27→三又弁26
→空気流動ポンプ3→第3バルブ30→空気排出用フラ
ンジ31と循環する。次いで、制御装置11は、エアー
シリンダ24を稼動させて下流側ダクト2を測定用フィ
ルタ4と離間する方向に移動させて、上流側ダクト1と
下流側ダクト2による測定用フィルタ4の挟持状態を解
除させる(S118)。次いで、制御装置11は、リフ
トコンベア33を降下させて、測定用フィルタ4を第2
ベルトコンベア34に搬送させる(S119)。測定用
フィルタ4が第2ベルトコンベア34に搬送されると、
第3フィルタセンサ37は、測定用フィルタ4が第2ベ
ルトコンベア34のリフトコンベア33の側の端に存す
ることを認知し、信号を制御装置11に送信する。制御
装置11は、標準粒子測定である場合、第3フィルタセ
ンサ37から信号を受信すると、ラベルプリンタ9を稼
動させて、ステップ113で作成されたデータラベルを
測定用フィルタ4の側方又は上方から貼り付ける(S1
20)。大気じん測定の場合は、ステップ120を行わ
ずに、ステップ121に進む。次いで、第2ベルトコン
ベア34を稼動させて、測定用フィルタ4を搬送させる
(S121)。
【0034】次に、制御装置11は、第2フィルタセン
サ36によって第1ベルトコンベア32の下流側の端に
測定用フィルタ4が存在しているか否かを検知させ(S
122)、存在する場合は、ステップ103に戻って、
その待ち状態の測定用フィルタ4の性能測定を行う。こ
の場合、粒子供給装置10は、継続的に稼働しているの
で、制御装置11は、ステップ110において、粒子供
給バルブ55及び排出バルブ58の開閉を制御するだけ
でよい。測定用フィルタ4が存在しない場合は、作業者
は、測定を継続するか否かを制御装置11に入力し(S
123)、測定を継続しない場合、粒子供給装置11を
停止させて(S124)、第1実施例に係るフィルタの
性能測定装置の稼動は停止させる。また、測定を継続す
る場合、ステップ100に戻って、測定用フィルタ4の
搭乗、性能測定を再度行う。
【0035】第1実施例において、パソコン41は、測
定用フィルタ4毎のシリアルナンバー、圧力損失、捕集
率などを記憶しているので、測定用フィルタ4毎の履歴
を管理でき、例えばフィルタの洗浄回数や次回の洗浄の
時期などについて管理することができる。また、第1実
施例に係るフィルタの性能測定装置においては、測定デ
ータと規定値の認否を行い、その結果を印刷したラベル
を測定用フィルタ4に貼付するよう構成されているの
で、作業者は、洗浄後の測定用フィルタ4が再利用可能
かを容易に認識することができ、再利用不可能な状態の
場合は、洗浄回数などを参考にして、その測定用フィル
タを再洗浄するか、またはその測定用フィルタを破棄す
る。
【0036】次に、本発明に係るフィルタの性能測定装
置の第2実施例について図面に基づいて説明する。第2
実施例に係るフィルタの性能測定装置は、図3に示すよ
うに、上流側ダクト1内及び下流側ダクト2内に空気を
流動させるものとして空気供給装置43を設けている点
で第1実施例と異なる。空気供給装置43は、箱状に形
成され、上流側ダクト1の基端1aと連通しているハウ
ジング44と、上流側ダクト1内に空気を送り込む空気
供給ポンプ45と、中心に開口46を有し、空気供給ポ
ンプ45と上流側ダクト1の間に、ハウジング44の全
面に亘って設けられたフィルタ47と、フィルタ47の
開口46を開閉する開閉扉48と、ハウジング44の外
に設けられた外気取込フランジ49と、外気取込フラン
ジ49と空気供給ポンプ45を連通する空気取込パイプ
50と、空気供給ポンプ45とフィルタ47の開口46
を連通する空気供給パイプ51と、空気取込パイプ50
と空気供給パイプ51を連通する空気循環パイプ52
と、空気供給パイプ51の空気循環パイプ52との分岐
点よりも下流側に設けられた空気供給バルブ53と、空
気循環パイプ52に設けられた空気循環バルブ54と、
を備えている。そして、空気供給ポンプ45、開閉扉4
8、空気供給バルブ53及び空気循環バルブ54は、制
御装置11に接続されており、その稼動、動作が制御さ
れる。
【0037】第2実施例において、粒子供給装置10の
粒子供給パイプ15の先端15aは、空気供給装置43
のフィルタ47よりも下流側に設けられており、粒子供
給パイプ15には、粒子供給バルブ55が設けられてい
る。また、粒子供給パイプ15の粒子供給バルブ55と
粒子供給装置10の間から枝パイプ56が分岐してお
り、枝パイプ56は、空気排出フランジ57に連通され
ている。また、枝パイプ56には、排出バルブ58が設
けられている。粒子供給バルブ55及び排出バルブ58
は、制御装置11に接続されており、制御装置11によ
ってそれらの開閉が制御されるよう構成されている。
【0038】また、第2実施例において、上流側粒子量
測定器7及び下流側粒子量測定器8には、上流側ダクト
1内又は下流側ダクト2内の粒子を吸引するポンプが内
蔵されている。さらに、第2実施例の上流側ダクト1及
び下流側ダクト2には、それぞれの内部にろ紙を保持す
ることができる上流側ろ紙ホルダ59及び下流側ろ紙ホ
ルダ60が設けられており、上流側ろ紙ホルダ59及び
下流側ろ紙ホルダ60は、上流側ダクト1と下流側ダク
ト2から取り外し可能に構成されており、それぞれに保
持されているろ紙を交換することができるよう構成され
ている。またさらに、下流側ダクト2の先端2bには、
流量計25を介して空気排出用フランジ61が設けられ
ている。
【0039】次に、第2実施例に係るフィルタの性能測
定装置の動作について説明する。先ず、フィルタ4を上
流側ダクト1と下流側ダクト2の間に搬入又は搬出する
場合、制御装置11は、空気供給バルブ53を閉じ、空
気循環バルブ54を開くように制御する。よって、外気
取込フランジ49から取り込まれた空気は、空気供給ポ
ンプ45によって空気循環パイプ52を循環する。
【0040】次に、標準粒子測定を行う場合、制御装置
11は、空気供給バルブ53を開き、空気循環バルブ5
4を閉じ、粒子供給バルブ55を開き、排出バルブ58
を閉じ、そして開閉扉48を閉じるように制御する。よ
って、外気取込フランジ49から取り込まれた空気は、
空気供給ポンプ45→空気供給バルブ53→フィルタ4
7と流れて、ここで粒子供給装置10から粒子が供給さ
れ、上流側ダクト1→測定用フィルタ4→下流側ダクト
2→空気排出用フランジ61と流動する。
【0041】また、大気じん測定を行う場合、制御装置
11は、空気供給バルブ53を開き、空気循環バルブ5
4を閉じ、粒子供給バルブ55を閉じ、排出バルブ58
を開き、そして開閉扉48を開くように制御するか、ま
たは粒子供給装置10自体の稼動を停止させるよう制御
する。よって、大気じん測定において、粒子供給装置1
0から粒子は、空気供給装置43に供給されることはな
く、空気排出フランジ57から排出されるか、または発
生自体が停止する。また、第2実施例において、大気じ
ん測定の測定用フィルタ4の捕集率は、上流側粒子量測
定器7及び下流側粒子量測定器8を使用せず、ろ紙を上
流側ろ紙ホルダ59及び下流側ろ紙ホルダ60に保持さ
せて、標準色見本との色の相違を観察し、標準色見本に
記載されている捕集率を採用することにより行われる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、フィル
タを前記上流側ダクトと下流側ダクトの間まで自動的に
搬送するフィルタ搬送手段を備え、前記測定手段は、前
記上流側ダクトと下流側ダクトの間にフィルタが存する
際に、前記上流側ダクト内と下流側ダクト内の圧力損失
及び前記上流側ダクト内と下流側ダクト内の粒子量のう
ち少なくとも一つ以上を測定するよう構成されているの
で、自動的にフィルタの性能試験を行うことができるフ
ィルタの性能測定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルタの性能測定装置の第1実
施例を示す概念図である。
【図2】第1実施例に係るフィルタの性能測定装置の動
作を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係るフィルタの性能測定装置の第2実
施例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 上流側ダクト 2 下流側ダクト 3 空気流動ポンプ 4 測定用フィルタ 5 搬送ベルト 6 圧力損失測定器 7 上流側粒子量測定器 8 下流側粒子量測定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生田 達也 東京都台東区池之端三丁目1番25号 柴田 科学株式会社内 (72)発明者 南野 脩 埼玉県大宮市吉野原2丁目254番2号 日 本クリーンテック株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上流側ダクトと、該上流側ダクトと連通す
    る下流側ダクトと、前記上流側ダクトと下流側ダクト内
    に空気を流動させる空気流動手段と、前記上流側ダクト
    と下流側ダクトの間まで自動的にフィルタを搬送するフ
    ィルタ搬送手段と、前記上流側ダクトと下流側ダクトの
    間にフィルタが存する際に、前記上流側ダクト内と下流
    側ダクト内の圧力損失及び前記上流側ダクト内と下流側
    ダクト内の粒子量のうち少なくとも一つ以上を測定する
    測定手段と、を備えたことを特徴とするフィルタの性能
    測定装置。
  2. 【請求項2】前記搬送手段は、フィルタを上流側ダクト
    と下流側ダクトの間の下方まで搬送する第1搬送装置
    と、該第1搬送装置によって搬送されたフィルタを上流
    側ダクトと下流側ダクトの間まで搬送する第2搬送装置
    と、を備えていることを特徴とする請求項1記載のフィ
    ルタの性能測定装置。
  3. 【請求項3】前記搬送手段によって搬送されたフィルタ
    を前記上流側ダクトと下流側ダクトによって挟持させる
    挟持手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1
    又は2記載のフィルタの性能測定装置。
  4. 【請求項4】前記挟持手段は、前記上流側ダクト及び下
    流側ダクトのうち少なくとも一以上を移動させるダクト
    移動手段と、前記搬送装置によってフィルタが前記上流
    側ダクトと下流側ダクトの間に搬送されたことを検知す
    る検知手段と、を備え、該検知手段によってフィルタが
    検知された際に前記ダクト移動手段によって上流側ダク
    ト及び下流側ダクトのうち少なくとも一以上を稼動させ
    てフィルタを挟持させるよう構成されていることを特徴
    とする請求項3記載のフィルタの性能測定装置。
  5. 【請求項5】フィルタがハーフサイズである場合に、前
    記上流側ダクトと下流側ダクトの間に搬入される蓋部材
    をさらに備え、前記上流側ダクトと下流側ダクトは、フ
    ィルタがレギラーサイズである場合に、フィルタと密合
    した状態でフィルタを挟持し、フィルタがハーフサイズ
    である場合に、フィルタ及び前記蓋部材に密合した状態
    でフィルタを挟持するよう構成されていることを特徴と
    する請求項3記載のフィルタの性能測定装置。
  6. 【請求項6】前記空気流動手段は、フィルタがレギラー
    サイズかハーフサイズかによって、それぞれに適した定
    格風量の空気を流動するよう構成されていることを特徴
    とする請求項1乃至5いずれか記載のフィルタの性能測
    定装置。
  7. 【請求項7】前記測定手段によって測定されたデータを
    測定されたフィルタに表記させるデータ表記手段をさら
    に備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    か記載のフィルタの性能測定装置。
  8. 【請求項8】前記データ表記手段は、フィルタのシリア
    ルナンバーをフィルタにさらに表記させることを特徴と
    する請求項7記載のフィルタの性能測定装置。
  9. 【請求項9】前記測定手段によって測定されたデータと
    前記フィルタのシリアルナンバーを記憶する記憶手段を
    さらに備えていることを特徴とする請求項8記載のフィ
    ルタの性能測定装置。
  10. 【請求項10】前記測定手段によって測定されたデータ
    が規定値を満たしているかを認否する認否手段をさらに
    備え、前記表記手段は、前記認否手段によって認否され
    た結果を表記させることを特徴とする請求項7乃至9い
    ずれか記載のフィルタの性能測定装置。
  11. 【請求項11】前記空気流動手段は、フィルタを上流側
    ダクトと下流側ダクトの間に搬入する際に、上流側ダク
    トと下流側ダクトの間に空気を流動させないよう構成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至10いずれか記
    載のフィルタの性能測定装置。
  12. 【請求項12】前記フィルタは、フィルタ洗浄装置によ
    って洗浄されたフィルタであることを特徴とする請求項
    1乃至11のいずれか記載のフィルタの性能測定装置。
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