JP2001304402A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JP2001304402A
JP2001304402A JP2000126211A JP2000126211A JP2001304402A JP 2001304402 A JP2001304402 A JP 2001304402A JP 2000126211 A JP2000126211 A JP 2000126211A JP 2000126211 A JP2000126211 A JP 2000126211A JP 2001304402 A JP2001304402 A JP 2001304402A
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Japan
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hydraulic
air
pump
hydraulic fluid
hydraulic mechanism
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JP2000126211A
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English (en)
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Masaru Yamazaki
勝 山崎
Tadahiko Nogami
忠彦 野上
Hiroshi Kuroiwa
弘 黒岩
Junichi Noda
淳一 野田
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動変速機において、液圧機構に供給される以
前に作動液中の空気分を効率よく除去して液圧機構の動
作遅延を防止すること。 【解決手段】作動部を駆動する液圧機構1と、液圧機構
1に作動液を供給するポンプ4と、作動液中の空気分を
分離する気体分離装置7とを備える。この気体分離装置
7は液圧機構1とポンプ4との間に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機に係わ
り、液圧機構を備えた自動変速機に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液圧作動ピストンにより連結され
る回転クラッチを具えた自動変速機においては、特開平
6−265019号公報に示されているように、ピスト
ン作動液圧が供給される回転クラッチの作動液圧室と大
気圧通路との間に延在して、空気を通過させるが作動液
の通過を阻止する微少隙間を、クラッチの内周部に設け
ることにより、作動液圧室内の内周部に集まった空気を
微少隙間から大気圧通路に逃がし、作動液圧室の液圧を
速やかに上昇させてクラッチの連結が速やかに行えるよ
うにしようとするのがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、係る従来のも
のは、作動液圧室内の内周部に集められた空気を外部に
抜くことができるものの、供給される作動液中に含まれ
ている多くの空気が微少隙間に到達するまで存在し、ま
たその集められた空気によって大きな空気溜りが存在す
ることとなり、これにより作動液圧室内の液圧の上昇に
遅延が生ずるおそれがある。
【0004】本発明の目的は、液圧機構に供給される以
前に作動液中の空気を効率よく除去して液圧機構の動作
遅延を防止することができる自動変速機を得ることにあ
る。
【0005】本発明の別の目的は、安価な構成で、液圧
機構に供給される以前に作動液中の空気を効率よく除去
して液圧機構の動作遅延を防止することができる自動変
速機を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の特徴は、作動部を駆動する液圧機構
と、液圧機構に作動液を供給するポンプと、作動液中の
空気分を分離する気体分離装置とを備え、気体分離装置
は液圧機構とポンプとの間に配置したことにある。
【0007】本発明の第2の特徴は、さらに、気体分離
装置は、液圧機構とポンプとの間に配置すると共に、気
体分離室内に作動液を旋回して流入させて空気分を中央
部に分離し、その分離された空気分を多く含む作動液を
中央部から流出するように形成したことにある。
【0008】本発明の第3の特徴は、さらに、液圧機構
は、ピストンとシリンダにより作動液圧室を形成し、作
動液圧室に空気溜りが形成される部分と外部とを連通す
る連通路を開閉する弁機構を設置し、気体分離装置は液
圧機構とポンプとの間に配置したことにある。
【0009】本発明の第4の特徴は、作動部を駆動する
液圧機構と、作動液を貯溜するタンクと、タンクから液
圧機構に作動液を供給するポンプと、ポンプの吐出側圧
力を調整する圧力調整弁と、作動液中の空気分を分離す
る気体分離装置とを備え、気体分離装置は、液圧機構と
ポンプとの間に配置すると共に、分離した空気分を多く
含む作動液を圧力調整弁側に流出させ、空気分の少ない
作動液を液圧機構側に流出させるように形成し、圧力調
整弁は所定圧力以上になると気体分離装置からタンクに
作動液を排出するように形成したことにある。
【0010】本発明の第5の特徴は、さらに、気体分離
装置は、液圧機構とポンプとの間に配置すると共に、分
離した空気分を多く含む作動液を圧力調整弁側に流出さ
せ、空気分の少ない作動液を液圧機構側に流出させるよ
うに形成し、圧力調整弁は、気体分離装置と一体的に形
成し、気体分離装置流出口を圧力調整弁体で開閉して作
動液をタンクに排出するように形成したことにある。
【0011】本発明の第6の特徴は、作動部を駆動する
液圧機構と、液圧機構に作動液を供給するポンプと、作
動液中の空気分を分離する気体分離装置とを備え、気体
分離装置は、液圧機構とポンプとの間に回転するシャフ
トの固定して配置すると共に、その気体分離室の作動液
に加わる回転遠心力で空気分を中央部に分離し、その分
離された空気分を多く含む作動液を中央部から流出する
ように形成したことにある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施例を図を用
いて説明する。なお、第2実施例以降の実施例において
は第1実施例と共通する構成の一部を省略すると共に、
重複する説明を省略する。各実施例の図における同一符
号は同一物又は相当物を示す。
【0013】まず、本発明の第1実施例を図1から図6
を用いて説明する。
【0014】自動変速機の液圧装置の概要を図1を参照
して説明する。図1は本発明の第1実施例の自動変速機
における液圧装置の構成図である。
【0015】液体タンク5は、作動液(例えば油)を貯
溜し、ポンプ吸入流路6a、余剰分戻り流路6eおよび
戻り流路6fが接続され、液圧機構1および圧力調整弁
2の下方に配置されている。ポンプ4は、エンジン3の
回転軸に取付られて駆動され、吸入側にポンプ吸入流路
6aが接続され、吐出側にポンプ吐出流路6bが接続さ
れている。気体分離装置7は、液圧機構1に供給される
作動液の空気を分離して空気分の少ない作動液を液圧機
構1に供給するものであり、ポンプ吐出流路6b、供給
流路6c及び接続流路6dが接続されている。換言する
と、気体分離装置7は、ポンプ4の吐出側の液圧機構1
と圧力調整弁2の分岐装置の一部として構成される。こ
のように、気体分離装置7を分岐装置の一部として構成
することにより、独立して気体分離装置を設ける場合に
比較して簡単な構成となり、安価なものとすることがで
きる。
【0016】液圧機構1は、供給流路6c及び戻り流路
6fが接続され、供給流路6cを通して供給される作動
液により摩擦係合装置を駆動するものである。圧力調整
弁2は、液圧機構1に供給される作動液の圧力を調整
し、ポンプ4の吐出圧力が所定以上に上昇したら開放し
て作動液の一部を液体タンク5に戻すものであり、接続
流路6d、余剰分戻り流路6eが接続されている。
【0017】エンジン3の回転によりポンプ4が運転さ
れると、作動液は、ポンプ吸入流路6aを通して液体タ
ンク5より吸入され、圧力を高められた後にポンプ吐出
流路6bより吐出される。吐出された作動液は、気体分
離装置7に導かれ、気体分離装置7により空気分が分離
され、空気分を多く含む作動液と空気分の少ない作動液
に分かれる。この分離動作については図2から図4を参
照して詳細を後述する。
【0018】気体分離装置7で分離された空気分を多く
含む作動液は、接続流路6d側に吐出される。接続流路
6dは圧力調整弁2に接続され、圧力調整弁2は予め設
定された圧力より接続流路6dの圧力が高くなると開口
し、余剰分戻り流路6eを通して空気分を多く含む作動
液を液体タンク5に戻す。このように、圧力調整弁2に
よる圧力調整のために液体タンク5に戻す作動液の排出
を、空気分を多く含む作動液の排出に利用したので、簡
単な構成で、安価なものとすることができる。
【0019】一方、空気分の少ない作動液は供給流路6
cから吐出される。接続流路6cは、液圧機構1へと接
続されており、吐出された空気分の少ない作動液が液圧
機構1に供給され、液圧機構1を動作させる。液圧機構
1を動作させた作動液は、戻り流路6fを通して液体タ
ンク5に戻される構成となっている。このように、液圧
機構1に供給される以前に作動液の空気分を分離するの
で、液圧機構1に供給された作動液の空気を少なくする
ことができ、液圧機構1内で形成される空気溜りを小さ
いものとすることができることにより、気体の圧縮性等
による液圧機構1の動作遅延等を防ぐことができる。な
お、液圧機構1については図6および図7を参照して詳
細を後述する。
【0020】ここで、気体分離装置7の詳細を図2から
図4を参照して説明する。図2は図1の気体分離装置の
縦断面図、図3は図2の気体分離装置の横断面図、図4
は図2の気体分離装置の縦断面斜視図である。
【0021】気体分離装置7は、側壁7f、底壁7gお
よび上壁7hよりなり、内部に気体分離室15を形成し
ている。側壁7fは、円筒状をしており、その上部に円
周方向に複数の流入口7aを形成している。この流入口
7aは、作動液を気体分離装置7内に円周方向に旋回し
て流入させるように側壁7fに半径方向に傾斜して設け
られている。上壁7は、その下面中央部に下方に突出し
た円筒状の第1突起部7eを形成しており、この第1突
起部7eの中央部を貫通するように第1吐出口7bを形
成している。第1突起部7eは、吸入口7aに対向して
気体分離室15の中央部に位置しており、その下端部が
流入口7aの下端部近くまで延びている。底壁7gは、
その上面中央部に上方に突出する円柱状の第2突起部7
dを形成している。第2突起部7dは、気体分離室15
の中央部に第1突起部7eと対向するように位置し、上
面が第1突起部7eの下面と所定の間隔を有している。
また、気体分離装置7は、流路を形成する取付部材1
6、17内に収納されている。
【0022】而して、このポンプ4により圧力を高めら
れた作動液は、ポンプ吸い込み口への気体の侵入や液体
中に含まれる気泡の存在のため、作動液中に空気分をか
なり含む状態となっており、ポンプ吐出流路6bを通っ
て気体分離装置7に流入する。気体分離装置7の流入口
7aは半径方向に傾斜して設けられているので、流入口
7aより流入する作動液は、図3に示すように気体分離
室15内に旋回して流入され、図4に示すように第2吐
出口7c側に旋回しながら流下する旋回流8を発生す
る。しかも、吸入口7aに対向して気体分離室15内の
中央部に第1突起部7eが形成されているので、吸入口
7aから流入する作動液が第1突起部7eの外周面に案
内されてスムースに旋回される吸入口7aから流入する
作動液が第1突起部7eの外周部に案内されてスムーズ
に旋回され、旋回流8が発生する。さらに、旋回流8は
第2の突起部7dにより流路断面積が少なくなることに
よりより高い旋回速度となる。
【0023】気体は液体よりも密度が小さいため、この
旋回流8の中の空気分9は、図4に模式的に示すよう
に、旋回流8による遠心力の作用で気体分離室15の中
央部付近に流下しながら集結する。ここで、気体分離装
置7の第1吐出口7bが気体分離室15の中央部付近に
配置され、第2吐出口7cが気体分離室15の外周部付
近にあるため、空気分9を多く含んだ作動液は第1吐出
口7bから排出され、空気分が少ない作動液が第2吐出
口7cより排出される。特に、第1突起部7eが空気分
9が中央部付近に集まってくる部分近くに突出してお
り、この第1突起部7eの底面から第1吐出口7bが形
成されているので、中央部付近に集まってきた空気分9
を含む作動液を排出することができ、これにより効率よ
く空気分9を排出することができる。さらに、気体分離
室15の下部中央部に第2突起部7dを設けているの
で、中央部付近に集められた空気分9が第2吐出口7c
へ流出することをを妨げ、分離率を向上させている。
【0024】なお、本実施例では、円筒形状の突起部7
d、7eとしたが、その他円錐や楕円等の形状でも良
い。
【0025】次に、液圧機構1を有する摩擦係合装置を
図5および図6を参照して説明する。図5は図1の液圧
機構を備えた摩擦係合装置の縦断面図、図6は図5にお
ける弁機構の縦断面図である。
【0026】摩擦係合装置50は、環状の液圧ピストン
21と、液圧シリンダ22と、作動部を構成する摩擦係
合部位25とを含む。液圧ピストン21と液圧シリンダ
22によって形成される空間が作動液圧室23を構成す
る。摩擦係合装置50のケーシング34と液圧ピストン
21と液圧シリンダ22とは一体的に構成されて共に回
転する。
【0027】摩擦係合部位25はシャフト27とケーシ
ング34の間の連結、解放を担う。作動液圧室23の圧
力が低い場合は、戻しばね26によって液圧ピストン2
1は戻り、摩擦係合部位25は解放状態にある。この状
態では、シャフト27と出力軸40は自由に回転でき
る。作動液圧室23の圧力が高まり、液圧ピストン21
が作動すると、摩擦係合部位25はシャフト27とケー
シング34を連結し、シャフト27と出力軸40は一体
となって回転する。作動液圧室23に作動液を供給する
作動液流路24は、出力軸40内部を通り作動液圧室2
3に接続されると共に、制御弁を介して供給流路6c及
び戻り流路6fに接続されている。また、作動液圧室2
3には、室内と室外を連結する連通路30を設け、この
連通路30内には流れを制御する弁機構35が設けられ
ている。なお、液圧機構1は、液圧ピストン21、液圧
シリンダ22及び弁機構35等により構成される。
【0028】弁機構35の詳細を図6に示す。弁機構3
5は、作動液圧室23内から室外への流れを通し、逆の
流れを遮断する逆止弁28と、重り36を介して逆止弁
28を押さえる押さえばね37と、作動液に浮いて空気
には浮かない弁体を用いて空気を作動液圧室23内から
外へ通過させるが作動液は通過させない機能を有するフ
ロート弁29とを含む。重り36は、大きな遠心力を受
けると押さえばね37を圧縮し、フロート弁29から離
れフロート弁29を解放し、逆に遠心力が押えばね7の
力より小さくなると、フロート弁29は押し付けられて
通路を閉じる。即ち、重り16は遠心弁として機能す
る。
【0029】次に、係る摩擦係合装置の動作を説明す
る。
【0030】シャフト27と出力軸40が異なる速度で
回転している状態から、摩擦係合部位25により、シャ
フト27と出力軸40を連結する場合を考える。ポンプ
4より作動液流路24を通じて作動液33が供給される
と、作動液圧室23の圧力が高まり液圧ピストン21が
作動する。この供給される作動液33は気体分離装置7
で空気を分離されたものであるが、作動液中の空気分を
完全に除去してしまうことは不可能である。従って、こ
の供給される作動液33に含まれている空気分は、液圧
回路の袋小路部位に集積される。図6の装置では、例え
ば、作動液圧室23に空気溜り32を形成する。摩擦係
合装置50は回転しているため、空気分は作動液圧室2
3の中央部付近に集積され、空気溜り32が形成され
る。このような空気溜り32が存在する状態で、液圧ピ
ストン21を作動させるために、作動液圧室23の圧力
を高めると、空気溜り32にも圧力が加わり、空気溜り
32が圧縮されてその体積を減少する。このように、空
気溜りを圧縮させるために作動液33が使われるので、
液圧ピストン21の動作に遅れが生じ、変速の制御特性
が悪化する。
【0031】これを防止するために、係る摩擦係合装置
50は、本実施例の場合、空気溜り32の発生する位置
に作動液圧室23内と室外とを連通する連通路30を設
け、この連通路30内に、作動液圧室23内から室外へ
の流れを通し、逆の流れを遮断する逆止弁28と、作動
液に浮いて空気には浮かない弁体を用いて空気を作動液
圧室23内から外へ通過させるが作動液33は通過させ
ないフロート弁29と、遠心力を受けると移動する重り
36とを設けている。
【0032】出力軸40が回転し、重り36に所定値よ
り大きい遠心力が作用している時には、重り36は遠心
力により移動し、フロート弁29の押し付けを解除す
る。この状態で、作動液33を供給し、液圧ピストン2
1を作動すると、空気は、連通路30を通り、その圧力
により遠心力及び押えばね37の力に抗して逆止弁8を
押して通過し、更にフロート弁29を通過して外部に流
れる。空気が抜けた後、作動液33が連通路30に流入
してくると、フロート弁29の弁体は作動液33よりも
軽いため、弁座に押し付けられられ流路を閉じる。
【0033】その後、作動液圧室23の圧力が上昇し、
液体圧ピストン21が作動して摩擦係合部位25が係合
し、シャフト27とケーシング34とが連結される。
【0034】係る係合装置50では、作動液圧室23内
の空気は速やかに抜け、空気の圧縮性に起因する動作の
遅延等の発生が防止できる。作動液33を排出する際に
も、逆止弁28の働きにより、室外から作動液圧室23
内への空気の流入が防止される。また、摩擦係合装置5
0が回転していない時には、押さえばね37が重り36
を介してフロート弁29を押し付けので、室外から作動
液圧室23内への空気の流入が防止される。
【0035】次に、本発明の第2実施例を図7を用いて
説明する。図7は本発明の第2実施例における気体分離
装置と圧力調整弁を組み合せた部分の断面図である。
【0036】この第2実施例では、気体分離装置7と圧
力調整弁2を一体的に構成したものである。気体分離装
置7と取付部材16は第1実施例と同じ構造であり、そ
の上に圧力調整弁2が一体的に装着して固定されたもの
である。
【0037】圧力調整弁2は、シリンダ2e、圧力調整
弁体2a、戻しばね2b及び蓋2fを有している。圧力
調整弁体2aは、シリンダ2eのシリンダ室内に摺動可
能に配置され、低圧室2cと補正室2dとに区分してい
る。戻しばね2bは、その弾性力により圧力調整弁体2
aを低圧室2c側に押圧して、圧力調整弁体2aにより
第1吐出口7bを閉じるように補正室2d内に配置され
ている。低圧室2cは、余剰分戻り流路6eとに連通さ
れると共に、圧力調整弁体2aが第1吐出口7bを開く
と第1吐出口7bに連通する。補正室2dは、補正圧力
制御通路6hに連通され、補正圧力制御手段へと接続さ
れている。
【0038】この第2実施例の動作を説明する。
【0039】ポンプ4により圧力を高められた液体は、
気体分離装置7へ導かれ、上述した第1実施例で説明し
た動作により、空気分を多く含む作動液と空気分の少な
い作動液とに分離される。ここで、第1吐出口7bの出
口には圧力調整弁2の弁体2aが押さえばね2bによっ
て押し付けられており、第1吐出口7bの圧力が高い状
態なると弁体2aを押し開き、空気分を多く含む作動液
は、低圧室2cへ吐出され、さらに余剰分戻り流路6e
へ排出され、最終的には液体タンク5に戻される。一
方、空気分の少ない液体は、第2吐出口7cより排出さ
れ、供給流路6cを通して液圧機構1へと供給される。
【0040】この第2実施例では、気体分離装置7と圧
力調整弁2とを直接接続しているので、安価で、コンパ
クトなものとすることができると共に、第1実施例と同
様に、液圧機構1へ供給される作動液から液圧機構1に
供給される以前に空気を除くことができ、気体の圧縮性
等による液圧機構の動作遅延等を防ぐことができる。
【0041】次に、本発明の第3実施例を図8を用いて
説明する。図8は本発明の第3実施例における気体分離
装置取付部分の断面図である。
【0042】この第3実施例では、気体分離装置7は、
円筒形状(ドーナツ形状)をしており、ポンプ4を回転
させるシャフト11に固定され、シャフト11と共に回
転される。気体分離装置7の流入口7aは、軸方向に対
し傾斜を持った形状で複数設けられ、一側側面に開口し
ている。気体分離装置7の第1吐出口7bは中心軸によ
り近い位置に複数設けられ、中心に近い部分の作動液を
抽出し、他側側面に開口している。気体分離装置7の第
2吐出口7cは、中心軸から遠い位置に複数設けられ、
中心から遠い部分の作動液を抽出し、他側側面に開口し
ている。
【0043】また、気体分離装置7の両側には、入口側
連通部材61及び出口側連通部材62が設けられてい
る。入口側連通部材61は、軸方向に延びる第1連通路
61aと、リング状に形成される第2連通路61bとよ
り入口側連通路形成している。第1連通路61aはポン
プ吐出流路6bに連通し、第2連通路61bは気体分離
装置7の流入口7aに連通している。出口側連部材62
は、圧力調整側連通路62aと液圧機構側連通路62b
を有している。圧力調整側連通路62aは、リング状に
形成される第1連通路62cと、接続流路6dに連通す
る第2連通路62dとよりなっている。液圧機構側連通
路62bは、リング状に形成される第1連通路62e
と、供給流路6cに連通する第2通路62fとよりなっ
ている。
【0044】図示されていないが、ポンプ4の側面のシ
ャフト11に近い部分に吐出口を形成し、ポンプ4の側
面に入口側連通部材61を当接して配置し、その連通路
61cをポンプ4の吐出口6bに直接連通している。即
ち、気体分離装置7はポンプ4に隣接して配置されてい
る。これにより、構成を簡単にして安価なものとするこ
とができる。
【0045】この第3実施例の動作を説明する。
【0046】ポンプ4により圧力を高められた液体は、
ポンプ吸い込み口への気体の侵入や液体中に含まれる気
泡の存在のため、作動液に空気分を含む状態となってお
り、入口側連部材61の連通路61cを通って、気体分
離装置7に流入する。気体分離装置7の流入口7aは、
軸方向に傾斜して設けられているので、流入口7aより
流入する作動液は、気体分離室15内に旋回して流入さ
れ、第1吐出口7b及び第2吐出口7c側に旋回しなが
ら流れる旋回流を発生する。この旋回流は、気体分離装
置7がシャフト11と共に回転運動を行うため、さらに
大きな旋回エネルギを得る。空気は液体よりも密度が小
さいため、旋回流による遠心力の作用で中心に近い方に
空気分が集結する。ここで、気体分離装置7は、第1吐
出口7bが中心に近い位置に配置され、第2吐出口7c
が中心から遠い位置に配置されているため、空気分を多
く含んだ作動液は、第1吐出口7bに排出され、空気分
が少ない作動液が第2吐出口7cより排出される。この
ようにして、気体分離装置7により空気分を多く含む液
体は第1吐出口7bより排出され、圧力調整のため余剰
分戻り流路6eへと排出され液体タンクに戻される。一
方、第2吐出口7cより排出された空気分の少ない液体
は供給流路6cを通じて液圧機構1へと供給される。
【0047】このように、第3実施例では、気体分離装
置7の回転によって旋回流を強めているので、液圧機構
1へと供給される作動液から効率的に空気を除くことが
でき、気体の圧縮性等による液圧機構の動作遅延等をよ
り確実に防ぐことができる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、液圧機構に供給される
以前に作動液中の空気分を効率よく除去して液圧機構の
動作遅延を防止することができる自動変速機を得ること
ができる。
【0049】また、本発明によれば、安価な構成で、液
圧機構に供給される以前に作動液中の空気分を効率よく
除去して液圧機構の動作遅延を防止することができる自
動変速機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の自動変速機における液圧
装置の構成図である。
【図2】図1の気体分離装置の縦断面図である。
【図3】図2の気体分離装置の横断面図である。
【図4】図2の気体分離装置の縦断面斜視図である。
【図5】図1の液圧機構を備えた摩擦係合装置の縦断面
図である。
【図6】図5における弁機構の縦断面図である。
【図7】本発明の第2実施例における気体分離装置と圧
力調整弁を組み合せた部分の断面図である。
【図8】本発明の第3実施例における気体分離装置の断
面図である。
【符号の説明】
1…液圧機構、2…圧力調整弁、2a…圧力調整弁体、
2b…戻しばね、2c…低圧室、2d…補正室、2e…
シリンダ、2f…蓋、3…エンジン、4…ポンプ、5…
液体タンク、6a…ポンプ吸入流路、6b…ポンプ吐出
流路、6c…供給流路、6d…接続流路、6e…余剰分
戻り流路、6f…戻り流路、6h…補正流路、7…気体
分離装置、7a…吸入口、7b…第1吐出口、7c…第
2吐出口、7d…第2突起部、7e…第1突起部、8…
旋回流、9…空気、11…回転軸、15…気体分離室、
16、17…気体分離装置の取付部材、61…入口側連
通部材、61a…第1連通路、61b…第2連通路、6
2…出口側連通部材、62a…圧力調整側連通路、62
b…液圧機構側連通路、62c…第1連通路、62d…
第2連通路、62e…第1連通路、62f…第2通路。
フロントページの続き (72)発明者 野上 忠彦 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 黒岩 弘 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 野田 淳一 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 Fターム(参考) 3H082 AA13 AA22 CC02 DB37 EE12 3J067 AB11 BA58 DB01 DB16 FB90 GA01 4D011 AA04 AA05 AA06 AC01 AC04 AC06 AD03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動部を駆動する液圧機構と、前記液圧
    機構に作動液を供給するポンプと、前記作動液中の空気
    分を分離する気体分離装置とを備え、前記気体分離装置
    は前記液圧機構と前記ポンプとの間に配置したことを特
    徴とする自動変速機。
  2. 【請求項2】 作動部を駆動する液圧機構と、前記液圧
    機構に作動液を供給するポンプと、前記作動液中の空気
    分を分離する気体分離装置とを備え、前記気体分離装置
    は、前記液圧機構と前記ポンプとの間に配置すると共
    に、気体分離室内に作動液を旋回して流入させて空気分
    を中央部に分離し、その分離された空気分を多く含む作
    動液を中央部から流出するように形成したことを特徴と
    する自動変速機。
  3. 【請求項3】 作動部を駆動する液圧機構と、前記液圧
    機構に作動液を供給するポンプと、前記作動液中の空気
    分を分離する気体分離装置とを備え、前記液圧機構は、
    ピストンとシリンダにより作動液圧室を形成し、前記作
    動液圧室に空気溜りが形成される部分と外部とを連通す
    る連通路を開閉する弁機構を設置し、前記気体分離装置
    は前記液圧機構と前記ポンプとの間に配置したことを特
    徴とする自動変速機。
  4. 【請求項4】 作動部を駆動する液圧機構と、作動液を
    貯溜するタンクと、前記タンクから前記液圧機構に前記
    作動液を供給するポンプと、前記ポンプの吐出側圧力を
    調整する圧力調整弁と、前記作動液中の空気分を分離す
    る気体分離装置とを備え、前記気体分離装置は、前記液
    圧機構と前記ポンプとの間に配置すると共に、分離した
    空気分を多く含む作動液を圧力調整弁側に流出させ、空
    気分の少ない作動液を液圧機構側に流出させるように形
    成し、前記圧力調整弁は所定圧力以上になると前記気体
    分離装置から前記タンクに作動液を排出するように形成
    したことを特徴とする自動変速機。
  5. 【請求項5】 作動部を駆動する液圧機構と、作動液を
    貯溜するタンクと、前記タンクから前記液圧機構に前記
    作動液を供給するポンプと、前記ポンプの吐出側圧力を
    調整する圧力調整弁と、前記作動液中の空気分を分離す
    る気体分離装置とを備え、前記気体分離装置は、前記液
    圧機構と前記ポンプとの間に配置すると共に、分離した
    空気分を多く含む作動液を圧力調整弁側に流出させ、空
    気分の少ない作動液を液圧機構側に流出させるように形
    成し、前記圧力調整弁は、前記気体分離装置と一体的に
    形成し、前記気体分離装置流出口を圧力調整弁体で開閉
    して作動液を前記タンクに排出するように形成したこと
    を特徴とする自動変速機。
  6. 【請求項6】 作動部を駆動する液圧機構と、前記液圧
    機構に作動液を供給するポンプと、前記作動液中の空気
    分を分離する気体分離装置とを備え、前記気体分離装置
    は、前記液圧機構と前記ポンプとの間に回転するシャフ
    トに固定して配置すると共に、その気体分離室の作動液
    に加わる回転遠心力で空気分を中央部に分離し、その分
    離された空気分を多く含む作動液を中央部から流出する
    ように形成したことを特徴とする自動変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004058380A1 (ja) * 2002-12-26 2006-04-27 株式会社横田製作所 気液分離装置
JP2020002935A (ja) * 2018-07-02 2020-01-09 株式会社デンソー リザーブタンク

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