JP2001304106A - 片斜板式圧縮機 - Google Patents

片斜板式圧縮機

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JP2001304106A
JP2001304106A JP2000130499A JP2000130499A JP2001304106A JP 2001304106 A JP2001304106 A JP 2001304106A JP 2000130499 A JP2000130499 A JP 2000130499A JP 2000130499 A JP2000130499 A JP 2000130499A JP 2001304106 A JP2001304106 A JP 2001304106A
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JP
Japan
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swash plate
piston
cylinder block
type compressor
cylinder
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JP2000130499A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kurihara
政幸 栗原
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンが下死点位置にあるときでもそれの
傾きや挙動を小さく抑制できる安価な片斜板式圧縮機を
提供すること。 【解決手段】 シリンダブロック13に、所定端面11
の一部を斜板14に近づける突出部31を設ける。シリ
ンダブロックの周辺部に形成されているシリンダボア1
2をその突出部に延出形成する。シリンダボアはシリン
ダブロックの所定端面に開口し、内部にピストン16を
挿入されている。ピストンは斜板の外周部に係合してい
る。突出部は、シリンダーブロックの周辺部から中央部
に近づくにしたがって徐々に突出長を増す円錐形状を有
していることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置な
どに使用される片斜板式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な片斜板式圧縮機は、図5に示す
ように、所定端面11に開口したシリンダボア12を周
辺部に有するシリンダブロック13と、所定端面11に
対向配置された回転する斜板14と、シリンダボア12
内に挿入されかつ斜板14の外周部にシュー15を介し
て係合した片頭ピストン16とを備えている。この片斜
板式圧縮機においては、斜板14は密閉されたクランク
室17に配置され、シリンダブロック13及びフロント
ハウジング18とに回転可能に支持されたシャフト19
に固定されている。なお、図5に加えて図6からも明ら
かなように、所定端面11はシャフト19に直交した平
面とされている。
【0003】シャフト19が車両の駆動源などにより回
転駆動されると、斜板14も回転する。斜板14の回転
運動はシュー15によりピストン16の往復運動に変換
される。したがって、ピストン16がシリンダボア12
内で往復し、吸入室21の流体をシリンダボア12を通
して吐出室22に移送する。
【0004】シャフト19の回転運動をピストン16の
往復運動に変換する際には、ピストン16の回転及びそ
の回転に伴う好ましくない挙動を阻止することが求めら
れる。従来、シリンダーブロック13のシリンダボア1
2とピストン16の円筒部16aを随時接触させること
で、ピストン16の回転や好ましくない挙動を阻止して
いる。
【0005】また、ピストン16の尾部16bの外面
を、フロントハウジング18又はケーシングの内側のク
ランク室23の内面に当接させ、ピストン16の中心線
周りでの回転を阻止するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5の片斜板式圧縮機
においては、シリンダーブロック13のシリンダボア1
2とピストン16の円筒部16aとの間、及びピストン
16の尾部16bの外面とクランク室23の内面との間
には、夫々ある程度のクリアランスがある。そのため、
ピストン16が往復運動すると、次に説明するように上
死点位置にくらべ下死点位置での問題が大きい。上死点
位置ではシリンダボア12にピストン16の円筒部16
aが完全に挿入されるため接触面積が大きく、シャフト
19の回転運動に伴うシャフト19の回転方向へのピス
トン16の傾き及びそれに伴う挙動が小さい。下死点位
置に移動していくと、シリンダボア12とピストン16
の円筒部16aとの接触幅が徐々に小さくなっていくた
め、ピストン16の傾き及び挙動が大きくなる。したが
って、それに伴い振動が発生しコンプレッサの騒音の要
因となる。
【0007】またシリンダボア12とピストン16との
間のクリアランスが、上述した傾きや挙動に大きく影響
するため、シリンダボア12及びピストン16を高精度
に加工する必要があり、コストが嵩む。
【0008】それ故に本発明の課題は、ピストンが下死
点位置にあるときでもそれの傾きや挙動を小さく抑制で
きる安価な片斜板式圧縮機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、所定端
面に開口したシリンダボアを周辺部に有するシリンダブ
ロックと、前記所定端面に対向配置された回転する斜板
と、前記シリンダボア内に挿入されかつ前記斜板の外周
部に係合したピストンとを備えた片斜板式圧縮機におい
て、前記シリンダブロックに、前記所定端面の一部を前
記斜板に近づける突出部を設け、前記シリンダボアを前
記突出部に延出形成したことを特徴とする片斜板式圧縮
機が得られる。
【0010】前記突出部は前記シリンダーブロックの前
記周辺部から中央部にかけて形成されていてもよい。
【0011】前記突出部は前記シリンダーブロックの前
記周辺部から前記中央部に近づくにしたがって徐々に突
出長を増す円錐形状を有していてもよい。
【0012】前記シリンダーブロックのボア側面部に、
前記所定端面から突出して前記ピストンの回転方向への
傾きを係止する係止片を設けてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1及び図2を参照して、本発明
の第1の実施の形態に係る片斜板式圧縮機について説明
する。図5と同様な部分には同じ符号を付して説明を省
略する。
【0014】この片斜板式圧縮機において、シリンダブ
ロック13に、所定端面11の一部を斜板14に近づけ
る突出部31を設ける。即ち、突出部31はクランク室
23に向けて突出している。
【0015】シリンダボア12はシリンダーブロック1
3の周辺部に複数個が周方向で互いに間隔をおいて形成
されている。各シリンダボア12はシャフト19と平行
にのびている。突出部31は、シリンダーブロック13
の周辺部から中央部にかけて形成されたものであり、周
辺部から中央部に近づくにしたがって徐々に突出長を増
す円錐形状を有している。突出部31の斜面は斜板14
に当接すること無く隙間をもって対向するように設計す
る。
【0016】このような形状のシリンダーブロック13
に対し、シリンダボア12を突出部31にまで延出形成
している。この結果、シリンダボア12はボア延長部1
2aを有したものとなり、従来のシリンダボアよりも斜
板14の近くにまで延長されている。
【0017】この構造によると、ピストン16の円筒部
16aとシリンダボア12の内面との接触面積がシリン
ダーブロック13の中央部側で特に増大するため、ピス
トン16が下死点位置にあるときでもピストン16のシ
ャフト19の回転方向への傾き及び好ましくない挙動が
抑制される。さらに、シリンダボア12が延長されたの
で、ピストン16の往復運動自体も円滑になる。したが
って圧縮機の騒音や振動を低減できる。また、シリンダ
ボア12の内面とピストン16との接触面積が増大する
ため、これらの間のクリアランスによる圧縮機の騒音や
振動も低減される。
【0018】図3及び図4を参照して、本発明の第2の
実施の形態に係る片斜板式圧縮機について説明する。図
1及び図2と同様な部分には同じ符号を付して説明を省
略する。
【0019】この片斜板式圧縮機において、突出部31
に加えて、さらにシリンダーブロック13のボア12の
側面部に、所定端面11から突出してピストン16の回
転方向への傾きを係止する複数の係止片32を設けてい
る。これらの係止片32はピストン16の尾部16bの
回転方向両側に位置する部分を有している。ピストン1
6の尾部16bが係止片32に係合し、これによりピス
トン16の回転方向への傾きが阻止される。
【0020】なお、上述では斜板の傾斜角が固定された
固定容量の圧縮機について説明したが、斜板の傾斜角を
可変にした可変容量の圧縮機においても同様に実施可能
である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば、
ピストンが下死点位置にあるときでもそれの傾きや挙動
を小さく抑制できる安価な片斜板式圧縮機を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る片斜板式圧縮
機の縦断面図。
【図2】図1の片斜板式圧縮機に使用されたシリンダブ
ロックの斜視図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る片斜板式圧縮
機の縦断面図。
【図4】図3の片斜板式圧縮機に使用されたシリンダブ
ロックの斜視図。
【図5】従来の片斜板式圧縮機の縦断面図。
【図6】図5の片斜板式圧縮機に使用されたシリンダブ
ロックの斜視図。
【符号の説明】
11 所定端面 12 シリンダボア 13 シリンダブロック 14 斜板 15 シュー 16 片頭ピストン 17 クランク室 18 フロントハウジング 19 シャフト 21 吸入室 22 吐出室 31 突出部 32 係止片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定端面に開口したシリンダボアを周辺
    部に有するシリンダブロックと、前記所定端面に対向配
    置された回転する斜板と、前記シリンダボア内に挿入さ
    れかつ前記斜板の外周部に係合したピストンとを備えた
    片斜板式圧縮機において、前記シリンダブロックに、前
    記所定端面の一部を前記斜板に近づける突出部を設け、
    前記シリンダボアを前記突出部に延出形成したことを特
    徴とする片斜板式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記突出部は前記シリンダーブロックの
    前記周辺部から中央部にかけて形成されている請求項1
    に記載の片斜板式圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記突出部は前記シリンダーブロックの
    前記周辺部から前記中央部に近づくにしたがって徐々に
    突出長を増す円錐形状を有している請求項2に記載の片
    斜板式圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記シリンダーブロックのボア側面部
    に、前記所定端面から突出して前記ピストンの回転方向
    への傾きを係止する係止片を設けた請求項1−3のいず
    れかに記載の片斜板式圧縮機。
JP2000130499A 2000-04-28 2000-04-28 片斜板式圧縮機 Withdrawn JP2001304106A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010053810A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Sanden Corp 圧縮機
CN104364524A (zh) * 2012-05-28 2015-02-18 法雷奥日本株式会社 用于压缩机、尤其是斜盘式压缩机的气缸体,和斜盘式压缩机

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Effective date: 20070703