JP2001303798A - 膜屋根構造 - Google Patents

膜屋根構造

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JP2001303798A
JP2001303798A JP2000121886A JP2000121886A JP2001303798A JP 2001303798 A JP2001303798 A JP 2001303798A JP 2000121886 A JP2000121886 A JP 2000121886A JP 2000121886 A JP2000121886 A JP 2000121886A JP 2001303798 A JP2001303798 A JP 2001303798A
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Japan
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membrane
roof
slit
membrane roof
film
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JP2000121886A
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English (en)
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Motomitsu Morishita
素光 森下
Takashi Ichihashi
隆 市橋
Kaoru Nishikawa
薫 西川
Osamu Hosozawa
治 細沢
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】膜材の寿命を向上すると共に温熱環境を運用費
用を掛けることなく改善した膜屋根構造を提供すること
を課題とする。 【解決手段】断面アーチ形状の膜屋根によって所定の地
面を覆う膜屋根構造である。膜屋根の下部である軒下部
分9に開口を設けると共に、膜屋根の上部にスリットS
を設ける。上記スリットSは、屋根面に沿って下方に延
びる第1の膜部分6と、その第1の膜部分6の下側を屋
根面に沿って上方に延びる第2の膜部分7との間の隙間
から構成され、上記第2の膜部分7は屋根膜を支持する
フレームに固定されて、風圧によって第1の膜部分6が
上下に揺動することでスリットSの隙間が変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大空間を覆うアー
チ状の膜屋根構造に関する。
【0002】
【従来の技術】スポーツを行うグラウンドや催し物を行
う公園広場の上方を円筒状やドーム状の膜屋根で覆う場
合がある。例えば、円筒状の膜屋根構造を採用した場合
には、所定地上部に沿って複数のアーチ状フレームを配
列し、そのアーチ状フレームに膜材が支持されて断面ア
ーチ形状の膜屋根となり屋根面が形成される。なお、通
常、アーチ状フレーム間にも他のフレームが架け渡され
当該フレームによっても膜材は支持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このとき、妻側が開口
していることがあり、この場合には当該妻側の大開口部
から自然通風が確保される。しかし、強風時には、当該
妻側から吹き込まれた風の吹き上げによって上方に向か
う風圧がアーチ状の膜材に掛かるので、想定される風圧
に対抗できるだけの強度が膜材に要求される。
【0004】また、上述のように妻側からの自然通風が
あっても、夏期の直射日光や催されるイベント等によっ
ては、暖かい空気が屋根面の天井部下側に溜まる。この
ことは、膜屋根に覆われる空間における温熱環境の悪化
に繋がる場合もある。また、上記構成の膜屋根構造にあ
っては、通常、平側(妻側と直交する方向)は、膜屋根
で閉じているために、妻側からの通風が無い場合には、
膜屋根で覆う空間に十分な通気が確保できず温熱環境が
悪化する一因となるため、別途ファンなどによる空調が
要求される場合がある。
【0005】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、膜材の寿命を向上しつつ簡易な構造で
自然換気が確保できる膜屋根構造を提供することを課題
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、断面アーチ形状の膜屋根によって所定の
地面を覆う膜屋根構造であって、膜屋根の下部に開口を
設けると共に、膜屋根の上部にスリットを設け、上記ス
リットは、屋根面に沿って下方に延びる第1の膜部分
と、その第1の膜部分の下側を屋根面に沿って上方に延
びる第2の膜部分との間の隙間から構成され、上記第2
の膜部分は屋根膜を支持するフレームに固定されている
ことを特徴とする膜屋根構造を提供するものである。 [作用]膜屋根で覆われる空間に強い自然風が吹き込ま
れ、上方に向かう風圧が膜材に掛かると、その風圧によ
って、当該風圧に応じた分だけ第2の膜部と第1の膜部
との間が広がり、その隙間から空気(風)が外部に流れ
出る。この結果、膜材に負荷される風圧が低減する。
【0007】また、強風時でなくても、屋根膜下側まで
上昇した暖気(熱)が、上記上部に形成したスリットの
隙間から外部に逃げ易くなって、自然換気が行われる。
特に、下部に開口を設け且つ上側のスリットを設けるこ
とで、下側から上方に向かう自然通風の流れが膜屋根内
に確保されることで、より当該膜屋根で覆われる地上部
の快適性が向上する。
【0008】なお、断面アーチ形状の膜屋根とすること
で、上昇する暖気はアーチに沿って膜屋根上部(天井
部)の下側に誘導され易い。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る
膜屋根構造を示す概要斜視図である。本実施形態では、
グラウンドやイベント広場(以下、所定地上部という)
の上方を円筒状の膜屋根で覆う場合を例に説明する。
【0010】図1に示されるように、アーチ梁からなる
複数の第1フレーム1が、所定地上部3に沿って配列し
ている。なお、図1中、複数の第1フレーム1が、真っ
直ぐ配列しているが、多少曲線を描くように配列してい
ても良い。また、第2フレーム2が、隣り合う第1フレ
ーム1の対向方向に沿って横方向に延び第1フレーム1
間に架け渡されている。
【0011】そして、上記第1及び第2フレーム1,2
で規制される屋根面に沿って膜材が配置されている。そ
の膜材は、上記第1フレーム1及び第2フレーム2に支
持されて、半円筒状の屋根膜4を構成する。但し、屋根
膜4の下端部と地面との間(軒下部分9)には、その空
間を塞ぐ部材を配置せず、膜屋根下部からの自然通気の
導入が可能となっている。
【0012】上記屋根膜4は、図1中符号Aで表される
ような四角形状の単位膜5を基本とし、当該単位膜5
が、屋根面に沿って左右方向及び上下方向に連続するこ
とで形成される。なお、膜材の材料としては、例えば透
光性の高い四フッ化エチレン樹脂コーティングガラス繊
維が例示できる。但し、上側に位置する上記各単位膜5
(図1中符号Bで示す位置の単位膜5)については、図
2に示すように、左右の辺5aがそれぞれ第1フレーム
1に固定されると共に上辺5bが第2フレーム2に固定
されるが、下辺5cはどのフレームにも固定されていな
い。さらに、上下方向に並ぶ単位膜5同士は、図2に示
す模式図のように、一部が上下に重なるように配置され
る。なお、図2では分かり易いように、下側の単位膜5
を下側にずらして図示しているが、上側の単位膜5の左
右の辺と下側の単位膜5の左右の辺とは屋根面に沿って
連続するように配置されている。
【0013】すなわち、上側に位置する単位膜5につい
ては、下辺部6が、第1の膜部を構成して、屋根面に沿
って下方に延び、また、上辺部7が、第2の膜部を構成
して、上側の単位膜5の上辺部7の下側を屋根面に沿っ
て上方に延びることで、膜屋根の上部にスリットSが形
成されている。ここで、下辺部6は開放された構成とな
るが、下辺5cに沿ってケーブル(不図示)を配置し当
該ケーブルに下辺5cを固定することで、初期状態にお
けるスリットSの隙間を確保したり、下側からの風の吹
き込みによる下辺部6の浮き上がり量や、浮き上がるの
に要する風圧を所望の量に調整するようにしても良い。
なお、上記ケーブルは、下辺部6のばたつきを抑える効
果もある。
【0014】また、上記単位膜5は、概念的なものであ
って、独立した単位膜5を個々に屋根面に沿って配置し
ても良いし、初めから左右に単位膜5が連続した膜材を
使用しても良い。単位膜5が連続した膜材を使用して
も、各フレームに固定されることで、複数の単位膜5に
区画される。また、上下の単位膜5についても必ずしも
独立していなくても良い。要は、屋根面に沿って下方に
延びる第1の膜部分と、その第1の膜部分の下側を屋根
面に沿って上方に延びる第2の膜部分とを有し、下側の
第2膜部分が第2フレーム2に固定されていればよい。
【0015】また、上記スリットSは、上側に位置する
単位膜5、つまり図1中符号B部分における上下の単位
膜5間の全てに設ける必要もない。さらに、上記構成で
は、第2フレーム2が水平に延びている場合を例示して
いるが、例えば、第2フレーム2を、第1フレーム1間
にトラス状に配置しても良い。この場合には、第2フレ
ーム2は上下方向に傾いた状態で第1フレーム1間に配
置されるため、各単位膜5は、上辺5bが該第2フレー
ム2に沿って傾いた形状となる。もっとも、上記スリッ
トSを形成する各単位膜5の下辺5cは、上記第2フレ
ーム2に合わせて傾ける必要は無い。要は、上辺部7と
下辺部6とが確実に重なるように配置されていれば良
い。また、単位膜5の形状は四角形形状に限定されな
い。また、その大きさも、図1中符号BやCなど、もっ
と大きくても良いし小さくても良い。
【0016】次に、上記構成の膜屋根構造の作用・効果
等について説明する。上記構成の膜屋根構造は、模式図
である図3に示すように、断面アーチ形状の膜屋根によ
って所定の地面を覆う膜屋根構造となる。また、膜屋根
の下部に開口(軒下部分9)が設けられると共に膜屋根
の上部にはスリットSが形成されている。
【0017】そして、夏期などによる直射日光で膜屋根
で覆われる空間が熱せられたり、当該膜屋根で覆われる
地上部の熱源(人や機材など)からの熱によって、暖か
い空気が上昇し膜屋根の下側に暖気として溜まる。本実
施形態にあっては、上記暖気は、スリットSを形成する
下辺部6と上辺部7の隙間から適宜自動的に外部に排出
される。すなわち、屋根膜4を通じた自然換気が確保さ
れて、温熱環境が向上する。
【0018】また、妻側8が大きく開口していることか
ら強風が入り込んで、屋根膜4に上向きの風圧が作用す
ることがあるが、当該風圧によって下辺部6が上辺部7
に対し相対的に上方に膨らみ、もって当該上辺部7と下
辺部6とで構成される隙間が大きくなり、風圧に応じた
分だけ当該隙間から風Fが外部に逃げることで当該膜材
に負荷される風圧が軽減する。これによって、膜が破れ
にくくなり、膜材の寿命が向上する。このことは、膜材
の構造断面を軽減することが可能となるという効果もあ
る。
【0019】また、雨に対しては、下辺部6が上辺部7
にくっつく方向に変位してスリットSからの雨水の侵入
が防止される。また、下辺部6と上辺部7との間に隙間
があっても、上辺部7が下側から下辺部6の下側を上方
に向けて延びていることから、当該スリットSから雨水
が浸入しにくい構造となっている。さらに、膜屋根の下
部である軒下部分9から自然通気の採り入れがなされる
と共に膜屋根上部のスリットSからの暖かい空気の排出
がされて自然循環が行われることで、運用費用を掛ける
こと無く膜屋根で覆う空間の温熱環境が改善される。
【0020】なお、本発明にあっては、妻側8が閉じて
いても良く、又、ドーム状の膜屋根であっても良い。こ
のような場合であっても、下側の開口(軒下部分9)か
らの自然通風と、上昇した暖かい空気が膜屋根上部のス
リットSから排出されることで、膜屋根で覆われる空間
の温熱環境が運用コストを掛けることなく改善される。
【0021】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の膜屋
根構造を採用すると、屋根膜の構造断面の低下や屋根膜
の寿命が向上すると同時に、屋根膜で覆われる空間の温
熱環境が運用費用を掛けることなく改善することができ
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく実施形態に係る膜屋根構造を示
す概要構成図である。
【図2】本発明に基づく実施形態に係るスリットの構成
を示す模式図である。
【図3】本発明に基づく実施形態に係る膜屋根の構成を
示す模式的断面図である。
【符号の説明】
S スリット F 風 1 第1フレーム 2 第2フレーム 3 所定地上部 4 屋根膜 5 単位膜 5a 左右の辺 5b 上辺 5c 下辺 6 下辺部(第1の膜部) 7 上辺部(第2の膜部) 8 妻側 9 軒下部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 薫 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 細沢 治 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 2E141 AA01 BB01 CC05 DD02 EE03 EE07 EE09 FF02 HH01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面アーチ形状の膜屋根によって所定の
    地面を覆う膜屋根構造であって、膜屋根の下部に開口を
    設けると共に、膜屋根の上部にスリットを設け、上記ス
    リットは、屋根面に沿って下方に延びる第1の膜部分
    と、その第1の膜部分の下側を屋根面に沿って上方に延
    びる第2の膜部分との間の隙間から構成され、上記第2
    の膜部分は屋根膜を支持するフレームに固定されている
    ことを特徴とする膜屋根構造。
JP2000121886A 2000-04-24 2000-04-24 膜屋根構造 Withdrawn JP2001303798A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7369022B2 (ja) 2019-12-10 2023-10-25 太陽工業株式会社 プレハブ建築物

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