JP2001302966A - 水性塗料組成物 - Google Patents

水性塗料組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱水性や、耐候性、耐アルカリ性等に優れ
た塗膜を形成することができる塗料組成物を提供する。 【解決手段】 以下の成分を配合する。 (i)(A)式(1) R1 nSi(OR24-n〔式中、R
1は、炭素数1〜8の有機基であり、R2は、炭素数1〜
5のアルキル基であり、nは、1又は2である。〕で示
されるオルガノシランの部分加水分解縮合物100質量
部と、(B)(a)分子中に重合性不飽和基と珪素原子
に直結した加水分解性基を有する重合性不飽和モノマー
0.5〜30質量%と(b)分子中に重合性不飽和基と
アルド基又はケト基を有する重合性不飽和モノマー0.
5〜20質量%と(c)上記(a)成分及び(b)成分
以外の重合性不飽和モノマー99〜50質量%とからな
るモノマー混合物10〜2000重量部とを、Al、T
i又はZr系金属キレート化合物の存在下にて、水中で
乳化重合して得られた水分散液、及び(ii)分子中に2
個以上のヒドラジド基を有する化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の有機無機複
合樹脂水分散液と、ヒドラジド基を有する化合物とから
なり、常温で、耐熱水性や、耐候性、耐汚染性、耐溶剤
性、耐アルカリ性等に優れた塗膜を形成することのでき
る水性塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】オルガノシラン及び/又はその部分加水
分解縮合物と、シリル基含有ビニル系樹脂を加水分解縮
合反応させて得られる有機無機複合樹脂を結合剤とする
塗膜は、耐候性や、耐汚染性等に優れ、また、オルガノ
ポリシロキサン系無機樹脂を結合剤とする塗膜のように
クラックが生じにくく、それ故前述の有機無機複合樹脂
を結合剤とする塗料組成物が注目されるようになってき
ている。しかしながら、このような塗料組成物の多くは
有機溶剤系塗料であり、大気汚染や省資源の観点から
は、好ましくない。また、有機無機複合樹脂を結合剤と
する水性塗料も開発されてきているが、得られる塗膜の
耐熱水性や耐アルカリ性等が劣る問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の課題を背景になされたもので、常温で耐熱水
性や、耐アルカリ性、耐候性、耐汚染性等に優れた塗膜
を形成することのできる水性塗料組成物を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成するため、鋭意検討した結果、以下の構成によ
り、上記課題を達成できることを見出し、本発明に到達
したものである。即ち、本発明は、以下の発明に関する
ものである。 (i)(A)式(1)、 R1 nSi(OR24-n 〔式中、R1は、炭素数1〜8の有機基であり、R2は、
炭素数1〜5のアルキル基であり、nは、1又は2であ
る。〕で示されるオルガノシランの部分加水分解縮合物
100質量部と、(B)(a)分子中に重合性不飽和基
と珪素原子に直結した加水分解性基を有する重合性不飽
和モノマー 0.5〜30質量%、(b)分子中に重合
性不飽和基及びアルド基又はケト基を有する重合性不飽
和モノマー 0.5〜20質量%、及び(c)上記
(a)成分及び(b)成分以外の重合性不飽和モノマー
99〜50質量%からなるモノマー混合物 10〜20
00重量部とを、Al、Ti又はZr系金属キレート化
合物の存在下にて、水中で乳化重合して得られた水分散
液、及び(ii)分子中に2個以上のヒドラジド基を有す
る化合物、を含有することを特徴とする水性塗料組成
物。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、詳細に説
明する。本発明の水性塗料組成物を構成する水分散液
(i)を製造するために使用する各成分について説明す
る。(A)成分 (A)成分は、式(1)R1 nSi(OR24-n〔式中、
1は、炭素数1〜8の有機基であり、R2は、炭素数1
〜5のアルキル基であり、nは、1又は2である。〕で
示されるオルガノシランの部分加水分解縮合物である。
上記式(1)において、R1としての有機基としては、
例えば、アルキル基や、シクロアルキル基、アリール基
等が挙げられる。ここで、アルキル基としては、直鎖で
も分岐したものでもよい。アルキル基としては、例え
ば、メチル基や、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、
t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、
オクチル基等のアルキル基が挙げられる。好ましいアル
キル基は、炭素数が、1〜4個のものである。
【0006】シクロアルキル基としては、例えば、シク
ロヘキシル基や、シクロヘプチル基、シクロオクチル基
等が好適に挙げられる。アリール基としては、例えばフ
エニル基等が挙げられる。上記各官能基は、任意に置換
基を有してもよい。このような置換基としては、例え
ば、ハロゲン原子(例えば、塩素原子や、臭素原子、フ
ツ素原子等)や、(メタ)アクリロイル基、メルカプト
基、脂環式基等が挙げられる。R2としてのアルキル基
としては、直鎖でも分岐したものでもよい。このような
アルキル基としては、メチル基や、エチル基、n−プロ
ピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、
s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基等が挙げら
れ、好ましいアルキル基は、炭素数が、1〜2個のもの
である。
【0007】上記式(1)で示されるオルガノシランの
具体例としては、例えば、メチルトリメトキシシラン
や、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシ
ラン、エチルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメ
トキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、i−
プロピルトリメトキシシラン、i−プロピルトリエトキ
シシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ
−クロロプロピルトリエトキシシラン、3,3,3−ト
リフルオロプロピルトリメトキシシラン、3,3,3−
トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、シクロヘキ
シルトリメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピル
トリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラ
ン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキ
シシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエト
キシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエ
トキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニ
ルジエトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラ
ン、ジメチルジプロポキシシランなどが挙げられるが、
好ましくは、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジメチル
ジメトキシシランである。
【0008】(A)成分は、これらオルガノシランの1
種単独、もしくは、2種以上混合して加水分解縮合反応
して得られた部分加水分解縮合物である。部分加水分解
縮合物の分子量は、ポリスチレン換算重量平均分子量
で、例えば、300〜5000、好ましくは、500〜
3000が適当であり、このような分子量の縮合物を使
用することにより、重合安定性や、貯蔵安定性を悪化さ
せることなく、密着性のよい塗膜が得られる。また、オ
ルガノシランの部分加水分解縮合物は、ケイ素原子に結
合した−OH基や−OR2基を例えば、1個以上、好ま
しくは、3〜30個有するものが適当である。このよう
な縮合物の具体例としては、市販品として東レ・ダウコ
ーニング社製のSH6018や、DC6−2230、S
R2402、DC3037、DC3074;信越化学工
業社製のKR−211や、KR−212、KR−21
3、KR−214、KR−215,KR−216、KR
−218;東芝シリコーン社製のTSR−145や、T
SR−160、TSR−165、YR−3187等が挙
げられる。
【0009】なお、本発明において、(A)成分は、珪
素原子が直結した加水分解性基−OR2(R2は、炭素数
1〜5のアルキル基)が、全て加水分解し、−OHのみ
となった部分加水分解縮合物を用いるほうが、乳化重合
の際、揮発性有機化合物(以下、VOCという。)とな
るアルコールの生成が少なく、安定に乳化重合を完結す
ることができるので、より好ましい。本発明において、
上記式(1)で示される縮合反応していないオルガノシ
ランを、(A)成分と併用することも可能である。該縮
合反応していないオルガノシランを、併用することによ
り、乳化重合時、(A)成分と後述する(B)成分とが
効率よくグラフト化反応する傾向にあり、また、その添
加量によって、得られる塗膜の硬度の調整が可能とな
る。但し、縮合していないオルガノシランを過剰に添加
すると、乳化重合時における重合安定性が悪くなり、得
られる塗膜にクラックが生じやすくなるため好ましくな
い。従って、(A)成分100質量部に対して、上記式
(1)で示される縮合していないオルガノシランを、例
えば1〜30質量部、好ましくは、1〜10質量部併用
するのが好ましい。
【0010】(B)成分 (B)成分は、以下説明する(a)成分、(b)成分、
及び(c)成分からなる重合性不飽和モノマーの混合物
である。 〔(a)成分〕(a)成分は、乳化重合して、後述する
(b)成分及び(c)成分とビニル系共重合体を形成す
るための重合性不飽和基と、上記式(1)で示されるオ
ルガノシランの部分加水分解縮合物と縮合反応し、該縮
合物を前述の共重合体にグラフト化させるための珪素原
子に直結した加水分解性基とを有する重合性不飽和モノ
マーである。このような重合性不飽和モノマーの具体例
としては、例えば、ビニルトリメトキシシランや、ビニ
ルトリエトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラ
ン、ビニルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アク
リロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)ア
クリロキシプロピルトリエトキシシラン、β−(メタ)
アクリロキシエチルトリメトキシシラン、β−(メタ)
アクリロキシエチルトリエトキシシラン、γ−(メタ)
アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジプロポ
キシシラン、γ−(メタ)アクリロキシブチルフェニル
ジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピル
ジメチルメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプ
ロピルジエチルメトキシシラン等を例示することができ
る。
【0011】〔(b)成分〕(b)成分は、前述の
(a)成分や後述の(c)成分とビニル系共重合体を形
成するための重合性不飽和基と、後述するヒドラジド基
を有する化合物と反応するアルド基又はケト基とを有す
る重合性不飽和モノマーである。但し、アルド基及びケ
ト基のうちエステル結合(−COO−)、カルボキシル
基(−COOH)のみを含有する重合性不飽和モノマー
は、除外される。このような重合性不飽和モノマーの具
体例としては、例えば、アクロレインや、ジアセトン
(メタ)アクリルアミド、アセトアセトキシエチル(メ
タ)アクリレート、アセトニル(メタ)アクリレート、
ジアセトン(メタ)アクリレート、ビニルメチルケト
ン、ビニルエチルケトン、ビニルブチルケトンなどが挙
げられる。
【0012】〔(c)成分〕(c)成分は、前述の
(a)成分や(b)成分とラジカル重合してビニル系共
重合体を形成するものであり、従来からビニル系共重合
体の製造に使用されている各種重合性不飽和モノマーが
使用できる。具体的には、例えば、(メタ)アクリル酸
メチルや、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリ
ル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)ア
クリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オク
チル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリ
ル酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリル酸エステルモ
ノマー;(メタ)アクリル酸や、クロトン酸、イタコン
酸、イタコン酸ハーフェステル、マレイン酸、マレイン
酸ハーフェステル、無水マレイン酸、フマル酸等のカル
ボキシル基含有モノマーあるいはこれらの酸無水物;
(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチルや、(メタ)アク
リル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシブチル、多価アルコールのモノ(メタ)アクリル酸
エステル等の水酸基含有モノマー;グリシジル(メタ)
アクリレートや、アリルグリシジルエーテル等のエポキ
シ基含有モノマー;スチレンや、メチルスチレン、メト
キシスチレン等のスチレン系モノマー;その他、ビニル
トルエン、N−メチロールアクリルアミド、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、塩化ビニル、(メタ)アクロ
ニトリル等を例示することができる。
【0013】(B)成分は以上説明した(a)成分と
(b)成分と(c)成分とからなるモノマー混合物であ
り、3成分の配合質量割合は、(0.5〜30):
(0.5〜20):(99〜50)、好ましくは、(1
〜15):(1〜10):(98〜75)であり、かつ
(B)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対
し、10〜2000質量部、好ましくは、50〜100
0質量部が適当である。(B)成分中、(a)成分が前
記範囲より多すぎると、得られる塗膜の外観や、耐クラ
ック性等が悪くなり、逆に少なすぎると、塗膜の貯蔵安
定性や得られる塗膜の耐熱水性や耐アルカリ性等が悪く
なるので好ましくない。また、(B)成分中、(b)成
分が前記範囲より多すぎると、得られる塗膜の耐水性等
が悪くなり、逆に少なすぎると、低温硬化性等が悪くな
るので好ましくない。また、(B)成分の配合量が、前
記範囲より多すぎると、得られる塗膜の耐候性や耐汚染
性等が悪くなり、逆に少なすぎると得られる塗膜の耐ク
ラック性や耐アルカリ性等が悪くなるので好ましくな
い。
【0014】Al、Ti又はZr系金属キレート化合物 Al、Ti又はZr系金属キレート化合物は、前述の
(A)成分であるオルガノシランの部分加水分解縮合物
もしくは、それとオルガノシランとの混合物と、前述の
(a)成分である重合性不飽和モノマーの中の加水分解
性基との縮合反応を促進させ、(a)成分と(b)成分
と(c)成分とから形成されるビニル系共重合体に
(A)成分をグラフト化させ、それにより得られる塗膜
の耐熱水性や、耐アルカリ性等を向上させるために配合
する。Al、Ti又はZr系金属キレート化合物として
は、従来からオルガノシランを縮合反応させるために使
用されているものがそのまま使用可能であるが、具体的
には、例えば、テトラアセチルアセテートジルコニウム
や、テトラエチルアセトアセテートジルコニウム、トリ
−n−ブトキシエチルアセトアセレートジルコニウム、
ジ−n−ブトキシジ(エチルアセトアセテート)ジルコ
ニウム等のジルコニウムキレート化合物;ジイソプロポ
キシビス(アセチルアセテート)チタンや、ジイソプロ
ポキシビス(エチルアセトアセテート)チタン等のチタ
ンキレート化合物;モノアセチルアセテートビス(エチ
ルアセトアセテート)アルミニウムや、ジイソプロポキ
シエチルアセトアセテートアルミニウム、トリスアセチ
ルアセテートアルミニウム等のアルミニウムキレート化
合物などの有機金属化合物が挙げられる。
【0015】Al、Ti、Zr系金属キレート化合物の
配合量は、(A)成分100質量部に対して、例えば、
0.3〜10質量部、好ましくは、0.5〜5質量部が
適当である。なお、金属キレート化合物の量が前記範囲
より少ないと、得られる塗膜の外観や耐熱水性、耐アル
カリ性等が悪くなる傾向にあり、逆に多すぎると、得ら
れる塗膜の耐候性や耐クラック性等が悪くなる傾向にあ
る。次に、本発明の水性塗料組成物を構成する有機無機
複合樹脂の水分散液(i)の代表的な製造方法について
説明する。まず、前述の(A)成分と(B)成分と均一
溶液になるまで攪拌混合し、更にその中に、前述の金属
キレート化合物、更には、場合により前述のオルガノシ
ランとを混合し、溶液を調製する。次いで、該溶液を、
水中にて乳化剤存在下で、攪拌し、プレエマルジョン化
した後、もしくはプレエマルジョン化しないで、水中に
て、乳化剤、重合開始剤、更に必要に応じて連鎖移動剤
や乳化安定剤の存在下で、通常、60〜90℃の温度
で、2〜10時間乳化重合反応させることにより、有機
無機複合樹脂の水分散液を製造する。水分散液の固形分
は、例えば、10〜70質量%、好ましくは、30〜5
0質量%となる割合が適当である。
【0016】前述の乳化剤としては、従来から公知のア
ニオン系や、カチオン系、ノニオン系の各種界面活性剤
や、ラジカル重合可能な官能基を有する反応性乳化剤が
適宜使用可能である。具体的には、例えば、高級アルコ
ールの硫酸エステル塩や、ポリオキシエチレンアルキル
サルフェート塩、アルキルベンゼンスルホン塩、ポリオ
キシプロピレンアルキルサルフェート塩、ポリオキシエ
チレンアルキルフェノールエーテルサルフェート塩、ポ
リオキシプロピレンアルキルフェノールエーテルサルフ
ェート塩等のアニオン系界面活性剤;アルキルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、アルキルベンジルアンモニ
ウムクロライド等のカチオン界面活性剤;ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエ
ーテル、ポリオキシプロピレンアルキルフェノールエー
テル、エチレンオキサイドプロピレンオキサイドブロッ
クポリマー、ソルビタン誘導体のノニオン界面活性剤;
及びトリメチロールプロパンのアクリル酸エステル、ア
ルケニルコハク酸モノアリルエステル塩等の反応性乳化
剤などが挙げられる。
【0017】重合開始剤としては、例えば、過硫酸アン
モニウムや、過硫酸カリウム、過酸化水素水、t−ブチ
ルハイドロパーオキサイド等の水溶性重合開始剤;アゾ
イソブチロニトリルや、ベンゾイルパーオキサイド、ク
ミルパーオキシオクトエート等の油溶性重合性開始剤;
ロンガリット、アスコルビン酸等の還元剤を併用したレ
ドツクス系などが挙げられる。連鎖移動剤としては、例
えば、n−ドデシルメルカプタンなどの長鎖のアルキル
メルカプタン類や、芳香族メルカプタン類、ハロゲン化
炭化水素類等を挙げることができる。乳化安定剤として
は、ポリビニルアルコールや、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ポリビニルピロリドン等を挙げることができる。
【0018】有機無機複合樹脂の水分散液(i)を製造
する際の乳化重合法として、一括仕込み法を例示した
が、その他前述の溶液もしくは、そのプレエマルジョン
化液を水中に連続的に滴下しながら乳化重合する滴下
法;前述の溶液もしくは、そのプレエマルジョン化液の
一部を水中で乳化重合させた後の、残部を滴下しながら
乳化重合するシード重合法;更には、コアシェルの
(B)成分である重合性不飽和モノマー組成を変えたコ
ア/シェル重合法等も適宜採用することも可能である。
このようにして得られた有機無機複合樹脂の水分散液
(i)は、凍結−融解安定性や、貯蔵安定性を改善する
ために、アンモニアや、トリメチルアミン、トリエチル
アミン、ジメチルエタノールアミン等のアミン類でPH
6〜9に調整したものが好ましい。
【0019】次に、本発明の水性塗料組成物を構成する
分子中に2個以上のヒドラジド基を有する化合物(ii)
について説明する。該ヒドラジド基含有化合物(ii)
は、被塗物に塗装した本発明の水性塗料組成物から水が
揮発し、造膜する際、前述の共重合体中のアルド基又は
ケト基と常温で反応し、耐熱水性や、耐アルカリ性、耐
ブロッキング性等に優れた硬化塗膜を形成させる。分子
中に2個以上のヒドラジド基を有する化合物の具体例と
しては、例えば、シュウ酸ジヒドラジドや、マロン酸ジ
ヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒド
ラジド、アジピン酸ジヒドラジド、ピメリン酸ジヒドラ
ジド、スベリン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラ
ジド、セバシン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジ
ド、テレフタル酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラ
ジド、2,6−ナフトエ酸ジヒドラジド、4,4−ビス
ベンゼンジヒドラジド、1,4−ナフトエ酸ジヒドラジ
ド、2,6−ピリジンジヒドラジド、1,4−シクロヘ
キサンジヒドラジド、酒石酸ジヒドラジド、リンゴ酸ジ
ヒドラジド、イミノジ酢酸ジヒドラジド、イタコン酸ジ
ヒドラジド、エチレンジアミン四酢酸テトラヒドラジ
ド、クエン酸トリヒドラジド、1,2,4−ベンゼント
リヒドラジド、1,4,5,8−ナフトエ酸テトラヒド
ラジド、ニトリロ酢酸トリヒドラジド、シクロヘキサン
トリカルボン酸トリヒドラジド、ピロメリット酸トリヒ
ドラジドなどが挙げられる。
【0020】ヒドラジド基含有化合物(ii)の配合量
は、前述の(b)成分モノマーのアルド基又はケト基1
当量に対して0.1〜2.0当量、好ましくは0.3〜
1.2当量のヒドラジド基となるような量が適当であ
る。なお、ヒドラジド基含有化合物(ii)の量が、前記
範囲より少ないと、カルボニル基との反応が不十分とな
り、耐ブロッキング性や耐熱水性、耐アルカリ性が低下
し、逆に多すぎると未反応のヒドラジド基含有化合物
(ii)が塗膜中に残り、耐水性等が悪くなる傾向にあ
る。本発明の塗料組成物は、以上説明した乳化重合して
得られる有機無機複合樹脂の水分散液(i)と、ヒドラ
ジド基含有化合物(ii)とを主成分とし、更に、必要に
応じて、塗料組成物の貯蔵安定性や塗装作業性を良くす
るための希釈水や、有機溶媒及び充填剤、染料更には、
硬化促進剤や、増粘剤、顔料分散剤等の各種添加剤など
を配合したものから構成される。
【0021】前記有機溶媒としては、メタノールや、エ
タノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール
類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル等のアルコールエーテル
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類等の親
水性有機溶媒やそれとトルエン、キシレン、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等の疎水性の各種塗料用有機溶媒との混
合有機溶媒が使用可能である。これら有機溶媒は、あら
かじめ(B)成分に配合しておくことも可能である。有
機溶媒の配合量は、塗料組成物中、例えば、0〜20質
量%、好ましくは、0〜10質量%が適当である。前記
充填材としては、タルクや、炭酸バリウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸バリウム、ベントナイト、酸化チタン、カー
ボンブラック、ベンガラ、リトポン等の各種塗料用体質
顔料や着色顔料が使用可能である。充填材の配合量は、
塗料組成物の固形分中、例えば、0〜70質量%、好ま
しくは、0〜50質量%が適当である。
【0022】前記硬化促進剤としては、例えば、オクチ
ル酸スズや、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズ
ジマレート、トリブチルスズラウレート等の有機スズ化
合物や、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ピ
ペリジン、フェニレンジアミン、トリエチルアミンなど
のアミン化合物、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸マグネシウム
などの無機酸塩、蟻酸リチウム、酢酸マグネシウムなど
の有機酸塩等が代表的なものとして挙げられるが、特に
無機酸塩が有効である。本発明の塗料組成物は、被塗物
表面に刷毛や、スプレー、ロール、ディッピングなどの
塗装手段により塗装し、常温で乾燥させることの可能で
あるが、例えば、300℃以下の温度で焼付けることに
より硬化塗膜を形成することも可能である。なお、被塗
物としては、無機窯業基材や、ステンレス、アルミニウ
ム等の各種金属基材、ガラス基材、プラスチック基材、
紙基材などの各種被塗物に使用可能である。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。なお、実施例中「部」、「%」は、特に断らない
限り質量基準で示す。 <エマルジョンIの調製>ガラス製ビーカーに、(A)
フェニル及びアルキルアルコキシシランの部分加水分解
縮合物〔「SH6018」(東レ・ダウコーニング
(株)製;固形分100%)〕を12部と、(B)
(a)γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
0.5部と、(b)ジアセトンアクリルアミド1.2部
と、(c)メチルメタクリレート18部、n−ブチルア
クリレート7.3部及びメタクリル酸1部からなるモノ
マー混合物とを仕込み、均一溶液となるまで撹拌した。
均一混合後、モノアセチルアセテートビス(エチルアセ
トアセテート)アルミニウム0.1部とジメチルジメト
キシシラン0.5部とを添加し、続いて、反応性アニオ
ン系界面活性剤〔「アデカリアソープSE−1025
N」(旭電化工業(株)製)〕0.75部とイオン交換
水18部の混合液を加え、高速攪拌機で撹拌し、プレエ
マルジョン化し、エマルジョン溶液を製造した。
【0024】還流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反
応器に、脱イオン交換水を32部、pH調整剤として炭
酸水素ナトリウムを0.1部、「アデカリアソープSE
−1025N」を0.65部仕込み、撹拌しながら78
℃に昇温した。同温度を保持しながら、過硫酸カリウム
を0.15部仕込み、投入5分後より上記エマルジョン
溶液を、3時間かけて均一滴下した。滴下終了30分後
に、過硫酸カリウム1%水溶液を1部添加し、更に同温
度で2時間撹拌を続けた後、50℃に冷却後、ジメチル
エタノールアミンを0.3部添加し、30分攪拌後、更
に(ii)アジピン酸ジヒドラジドの水50%懸濁液を
1.2部投入し、反応を完結した。得られたエマルジョ
ンIの固形分濃度は45%、pH7.7であった。
【0025】<エマルジョンIIの調製>ガラス製ビーカ
ーに、(A)「SH6018」を20部と、(B)
(a)γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
0.5部と、(b)ジアセトンアクリルアミド1部と、
(c)メチルメタクリレート10部、n−ブチルアクリ
レート7.5部及びメタクリル酸1部からなるモノマー
混合物とを仕込み、均一溶液となるまで撹拌した。均一
混合後、モノアセチルアセテートビス(エチルアセトア
セテート)アルミニウム0.1部とジメチルジメトキシ
シラン1.0部とを添加し、続いて、「アデカリアソー
プSE−1025N」0.75部とイオン交換水18部
の混合液を加え、高速攪拌機で撹拌し、プレエマルジョ
ン化し、エマルジョン溶液を製造した。
【0026】還流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反
応器に、脱イオン交換水を32部、pH調整剤として炭
酸水素ナトリウムを0.1部、「アデカリアソープSE
−1025N」を0.65部仕込み、撹拌しながら78
℃に昇温した。同温度を保持しながら、過硫酸カリウム
を0.15部仕込み、投入5分後より上記エマルジョン
溶液を、3時間かけて均一滴下した。滴下終了30分後
に、過硫酸カリウム1%水溶液を1部添加し、更に同温
度で2時間撹拌を続けた後、50℃に冷却後、ジメチル
エタノールアミンを0.24部添加し、30分攪拌後、
更に(ii)アジピン酸ジヒドラジドの水50%懸濁液を
1部投入し、反応を完結した。得られたエマルジョンII
の固形分濃度は45%、pH7.6であった。
【0027】<エマルジョンIIIの調製>ガラス製ビー
カーに、(A)フェニル及びアルキルアルコキシシラン
の部分加水分解縮合物〔「DC6−2230」(東レ・
ダウコーニング(株)製;固形分100%)〕を15部
と、(B)(a)γ−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン0.5部と、(b)ジアセトンアクリルアミ
ド1.2部と、(c)メチルメタクリレート15部、n
−ブチルアクリレート8部及びメタクリル酸0.3部か
らなるモノマー混合物とを仕込み、均一溶液となるまで
撹拌した。均一混合後、トリスアセチルアセテートアル
ミニウム0.1部とメチルトリメトキシシラン1.0部
とジメチルジメトキシシラン1.0部とを添加し、続い
て、「アデカリアソープSE−1025N」0.75部
とイオン交換水18部の混合液を加え、高速攪拌機で撹
拌し、プレエマルジョン化し、エマルジョン溶液を製造
した。
【0028】還流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反
応器に、脱イオン交換水を32部、pH調整剤として炭
酸水素ナトリウムを0.1部、「アデカリアソープSE
−1025N」を0.65部仕込み、撹拌しながら78
℃に昇温した。同温度を保持しながら、過硫酸カリウム
を0.15部仕込み、投入5分後より上記エマルジョン
溶液を、3時間かけて均一滴下した。滴下終了30分後
に、過硫酸カリウム1%水溶液を1部添加し、更に同温
度で2時間撹拌を続けた後、50℃に冷却後、28%ア
ンモニア水を0.1部添加し、30分攪拌後、更に(i
i)アジピン酸ジヒドラジドの水50%懸濁液を1.2
部投入し、反応を完結した。得られたエマルジョンIII
の固形分濃度は45%、pH7.7であった。
【0029】<エマルジョンIVの調製>ガラス製ビーカ
ーに、(A)「SH6018」を20部と、(B)
(a)γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
1部と、(b)ジアセトンアクリルアミド0.7部と、
(c)メチルメタクリレート10部、n−ブチルアクリ
レート9部及びメタクリル酸1部からなるモノマー混合
物とを仕込み、均一溶液となるまで撹拌した。均一混合
後、モノアセチルアセテートビス(エチルアセトアセテ
ート)アルミニウムを0.1部混合し、続いて、「アデ
カリアソープSE−1025N」0.75部と反応性ノ
ニオン系界面活性剤〔「アクアロンRN10」(第一工
業製薬(株)製)〕0.3部とイオン交換水18部の混
合液を加え、高速攪拌機で撹拌し、プレエマルジョン化
し、エマルジョン溶液を製造した。
【0030】還流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反
応器に、脱イオン交換水を32部、pH調整剤として炭
酸水素ナトリウムを0.1部、「アデカリアソープSE
−1025N」を0.65部仕込み、撹拌しながら78
℃に昇温した。同温度を保持しながら、過硫酸カリウム
を0.15部仕込み、投入5分後より上記エマルジョン
溶液を、3時間かけて均一滴下した。滴下終了30分後
に、過硫酸カリウム1%水溶液を1部添加し、更に同温
度で2時間撹拌を続けた後、50℃に冷却後、ジメチル
エタノールアミンを0.25部添加し、30分攪拌後、
更に(ii)アジピン酸ジヒドラジドの水50%懸濁液を
0.8部投入し反応を完結した。得られたエマルジョン
IVの固形分濃度は45%、pH7.7であった。
【0031】<エマルジョンVの調製>ガラス製ビーカ
ーに、(A)「DC6−2230」を15部と、(B)
(a)γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
0.5部と、(c)メチルメタクリレート16部、n−
ブチルアクリレート8部及びメタクリル酸0.5部から
なるモノマー混合物とを仕込み、均一溶液となるまで撹
拌した。均一混合後、トリスアセチルアセテートアルミ
ニウム0.1部とメチルトリメトキシシラン1.0部と
ジメチルジメトキシシラン1.0部を添加し、続いて、
「アデカリアソープSE−1025N」0.75部とイ
オン交換水18部の混合液を加え、高速攪拌機で撹拌
し、プレエマルジョン化し、エマルジョン溶液を製造し
た。
【0032】還流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反
応器に、脱イオン交換水を32部、pH調整剤として炭
酸水素ナトリウムを0.1部、「アデカリアソープSE
−1025N」を0.65部仕込み、撹拌しながら78
℃に昇温した。同温度を保持しながら、過硫酸カリウム
を0.15部仕込み、投入5分後より上記エマルジョン
溶液を、3時間かけて均一滴下した。滴下終了30分後
に、過硫酸カリウム1%水溶液を1部添加し、更に同温
度で2時間撹拌を続けた後、50℃に冷却後、ジメチル
エタノールアミン0.15部を添加し反応を完結した。
得られたエマルジョンVの固形分濃度は45%、pH
7.5であった。
【0033】<エマルジョンVIの調製>ガラス製ビーカ
ーに、(A)「DC6−2230」を15部と、(B)
(a)γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
0.5部と、(c)メチルメタクリレート15部、n−
ブチルアクリレート9部及びメタクリル酸0.5部から
なるモノマー混合物とを仕込み、均一溶液となるまで撹
拌した。均一混合後、メチルトリメトキシシラン1.0
部とジメチルジメトキシシラン1.0部を添加し、続い
て、「アデカリアソープSE−1025N」0.75部
とイオン交換水18部の混合液を加え、高速攪拌機で撹
拌し、プレエマルジョン化し、エマルジョン溶液を製造
した。
【0034】還流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反
応器に、脱イオン交換水を32部、pH調整剤として炭
酸水素ナトリウムを0.1部、「アデカリアソープSE
−1025N」を0.65部仕込み、撹拌しながら78
℃に昇温した。同温度を保持しながら、過硫酸カリウム
を0.15部仕込み、投入5分後より上記エマルジョン
溶液を、3時間かけて均一滴下した。滴下終了30分後
に、過硫酸カリウム1%水溶液を1部添加し、更に同温
度で2時間撹拌を続けた後、50℃に冷却後、ジメチル
エタノールアミンを0.15部添加し、反応を完結し
た。得られたエマルジョンVIの固形分濃度は45%、p
H7.5であった。
【0035】実施例1〜4及び比較例1〜2 上記エマルジョンI〜VIと、硬化促進剤とを表1に示す
割合で、塗装直前に混合し、塗料組成物を調製した。得
られた塗料組成物につき、以下の通り塗板を作成し、塗
膜外観や、硬度、耐汚染性、耐熱水性、耐候性、耐アル
カリ性の各塗膜性能試験をし、その結果をそれぞれ表1
の下段に示した。 <塗膜性能試験>素材として石膏スラグパーライト板
(厚さ12mm)を用い、その表面にポリイソシアネー
トプレポリマー溶液シーラー「Vセラン♯100シーラ
ー」(大日本塗料株式会社製商品名)(酢酸ブチル:キ
シレン=1:1の溶液で100%希釈)を塗着量が90
〜100g/m2(wet質量)となるように吹付塗装
した。これを100℃で5分間乾燥した。次いで、ベー
ス塗料として、アクリルシリコーン樹脂系塗料「Vセラ
ン♯500エナメル」(大日本塗料株式会社製商品名)
(酢酸ブチル:キシレン=1:1の溶液で40%希釈)
を塗着量が80〜90g/m2(wet質量)となるよ
うに吹付塗装した。これを120℃で15分間乾燥し
た。次いで、表1に示す配合からなる実施例1〜4及び
比較例1〜2の各塗料組成物を、塗着量が(130±1
0)g/m2(wet質量)となるように吹き付け塗装
した。これを80℃で12分間乾燥した後、室温でさら
に3日間乾燥し、塗板を作成した。なお、試験方法及び
評価は、以下に基づき行った。
【0036】外観:塗板に形成された塗膜外観を目視判
定した。 硬度:JIS K 5400により測定した鉛筆硬度 耐熱水性:塗板を80℃の水中に浸漬して、塗膜外観の
異常を、浸漬中及び塗膜乾燥後に目視で判定した。評価基準 ◎ ・・・浸漬中及び塗膜乾燥後共に変化なし ○ ・・・浸漬中及軽微な白化はあるが、塗膜乾燥後で
は変化なし △ ・・・浸漬中での白化強く、塗膜乾燥後では光沢低
下、白化等の軽微な変化あり × ・・・浸漬中での白化強く、塗膜乾燥後では、光沢
低下、白化等の変化大 耐汚染性:赤、黒マジックインキ(登録商標)を塗布し
てから24時間後に、n−ブタノールでぬらした布でふ
きとり、除染性を目視判定した。評価基準 ◎ ・・・完全除去 ○ ・・・極く軽微な汚染 △ ・・・少し汚染 × ・・・汚染著しい
【0037】耐候性:サンシャインウェザー−オーメー
ター3000時間評価基準 ○ ・・・塗膜外観に変化はなく、光沢保持率95%以
上 △ ・・・塗膜外観変化が軽微にあり、光沢保持率80
〜94% × ・・・塗膜変化が著しい、光沢保持率80%未満 耐アルカリ性:飽和消石灰アルカリ水溶液に各塗板を4
0℃で30日間浸漬後、塗膜表面を目視評価した。評価基準 ○・・・変化なし △・・・塗膜表面若干白濁 ×・・・塗膜表面白濁
【0038】
【表1】表1
【0039】表1より明らかの通り、本発明の塗料組成
物であるエマルジョンI〜IVを用いた実施例1〜4は、
優れた塗膜性能を有していた。一方、ヒドラジド基含有
化合物を使用しない比較例1、更に金属キレート化合物
を使用しない比較例2は、いずれも耐熱水性、耐アルカ
リ性等が劣っていた。
【0040】
【発明の効果】本発明の塗料組成物は、耐熱水性や、耐
候性、耐汚染性、耐溶剤性、耐アルカリ性等に優れた塗
膜を形成させることができる。
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月7日(2001.8.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】還流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反
応器に、イオン交換水を32部、pH調整剤として炭酸
水素ナトリウムを0.1部、「アデカリアソープSE−
1025N」を0.65部仕込み、撹拌しながら78℃
に昇温した。同温度を保持しながら、過硫酸カリウムを
0.15部仕込み、投入5分後より上記エマルジョン溶
液を、3時間かけて均一滴下した。滴下終了30分後
に、過硫酸カリウム1%水溶液を1部添加し、更に同温
度で2時間撹拌を続けた後、50℃に冷却後、ジメチル
エタノールアミンを0.3部添加し、30分攪拌後、更
に(ii)アジピン酸ジヒドラジドの水50%懸濁液を
1.2部投入し、反応を完結した。得られたエマルジョ
ンIの固形分濃度は45%、pH7.7であった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】還流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反
応器に、イオン交換水を32部、pH調整剤として炭酸
水素ナトリウムを0.1部、「アデカリアソープSE−
1025N」を0.65部仕込み、撹拌しながら78℃
に昇温した。同温度を保持しながら、過硫酸カリウムを
0.15部仕込み、投入5分後より上記エマルジョン溶
液を、3時間かけて均一滴下した。滴下終了30分後
に、過硫酸カリウム1%水溶液を1部添加し、更に同温
度で2時間撹拌を続けた後、50℃に冷却後、ジメチル
エタノールアミンを0.24部添加し、30分攪拌後、
更に(ii)アジピン酸ジヒドラジドの水50%懸濁液を
1部投入し、反応を完結した。得られたエマルジョンII
の固形分濃度は45%、pH7.6であった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】還流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反
応器に、イオン交換水を32部、pH調整剤として炭酸
水素ナトリウムを0.1部、「アデカリアソープSE−
1025N」を0.65部仕込み、撹拌しながら78℃
に昇温した。同温度を保持しながら、過硫酸カリウムを
0.15部仕込み、投入5分後より上記エマルジョン溶
液を、3時間かけて均一滴下した。滴下終了30分後
に、過硫酸カリウム1%水溶液を1部添加し、更に同温
度で2時間撹拌を続けた後、50℃に冷却後、28%ア
ンモニア水を0.1部添加し、30分攪拌後、更に(i
i)アジピン酸ジヒドラジドの水50%懸濁液を1.2
部投入し、反応を完結した。得られたエマルジョンIII
の固形分濃度は45%、pH7.7であった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】還流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反
応器に、イオン交換水を32部、pH調整剤として炭酸
水素ナトリウムを0.1部、「アデカリアソープSE−
1025N」を0.65部仕込み、撹拌しながら78℃
に昇温した。同温度を保持しながら、過硫酸カリウムを
0.15部仕込み、投入5分後より上記エマルジョン溶
液を、3時間かけて均一滴下した。滴下終了30分後
に、過硫酸カリウム1%水溶液を1部添加し、更に同温
度で2時間撹拌を続けた後、50℃に冷却後、ジメチル
エタノールアミンを0.25部添加し、30分攪拌後、
更に(ii)アジピン酸ジヒドラジドの水50%懸濁液を
0.8部投入し反応を完結した。得られたエマルジョン
IVの固形分濃度は45%、pH7.7であった。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】還流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反
応器に、イオン交換水を32部、pH調整剤として炭酸
水素ナトリウムを0.1部、「アデカリアソープSE−
1025N」を0.65部仕込み、撹拌しながら78℃
に昇温した。同温度を保持しながら、過硫酸カリウムを
0.15部仕込み、投入5分後より上記エマルジョン溶
液を、3時間かけて均一滴下した。滴下終了30分後
に、過硫酸カリウム1%水溶液を1部添加し、更に同温
度で2時間撹拌を続けた後、50℃に冷却後、ジメチル
エタノールアミン0.15部を添加し反応を完結した。
得られたエマルジョンVの固形分濃度は45%、pH
7.5であった。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】還流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反
応器に、イオン交換水を32部、pH調整剤として炭酸
水素ナトリウムを0.1部、「アデカリアソープSE−
1025N」を0.65部仕込み、撹拌しながら78℃
に昇温した。同温度を保持しながら、過硫酸カリウムを
0.15部仕込み、投入5分後より上記エマルジョン溶
液を、3時間かけて均一滴下した。滴下終了30分後
に、過硫酸カリウム1%水溶液を1部添加し、更に同温
度で2時間撹拌を続けた後、50℃に冷却後、ジメチル
エタノールアミンを0.15部添加し、反応を完結し
た。得られたエマルジョンVIの固形分濃度は45%、p
H7.5であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 230/08 C08F 230/08 C09D 5/00 C09D 5/00 A (72)発明者 佐々木 博治 栃木県那須郡西那須野町下永田7−1414− 46 (72)発明者 常田 和義 栃木県那須郡西那須野町下永田1−981 Fターム(参考) 4J011 AA07 BA03 DA01 KA01 KA02 KA08 KA10 PA47 PA49 PB40 PC02 4J038 CP091 GA02 GA03 GA12 GA13 JB18 JC38 JC39 KA04 KA09 LA03 MA08 MA10 NA04 NA05 NA14 PA19 PB05 PC04 4J100 AB02P AB04P AB07P AC03P AE18P AF06R AF10R AG02P AG04P AJ01P AJ02P AJ08P AJ09P AK32P AL03P AL04P AL05P AL08P AL08Q AL08R AL09P AL10P AL36P AL44P AM02P AM21P AM21R AP16Q BA03P BA05P BA12R BA77Q BC04P BC54P CA05 EA07 FA20 JA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)(A)式(1)、 R1 nSi(OR24-n 〔式中、R1は、炭素数1〜8の有機基であり、R2は、
    炭素数1〜5のアルキル基であり、nは、1又は2であ
    る。〕で示されるオルガノシランの部分加水分解縮合物
    100質量部と、(B)(a)分子中に重合性不飽和基
    と珪素原子に直結した加水分解性基を有する重合性不飽
    和モノマー 0.5〜30質量%、(b)分子中に重合
    性不飽和基及びアルド基又はケト基を有する重合性不飽
    和モノマー 0.5〜20質量%、及び(c)上記
    (a)成分及び(b)成分以外の重合性不飽和モノマー
    99〜50質量%からなるモノマー混合物10〜20
    00重量部とを、Al、Ti又はZr系金属キレート化
    合物の存在下にて、水中で乳化重合して得られた水分散
    液、及び(ii)分子中に2個以上のヒドラジド基を有す
    る化合物、を含有することを特徴とする水性塗料組成
    物。
  2. 【請求項2】 (A)オルガノシランの部分加水分解縮
    合物100質量部に対し、上記式(1)で示されるオル
    ガノシランを1〜30質量部含有する、請求項1に記載
    の水性塗料組成物。
  3. 【請求項3】 (ii)成分中のヒドラジド基当量が、
    (b)成分のアルド基又はケト基1当量に対して、0.
    1〜2.0当量である、請求項1又は請求項2に記載の
    水性塗料組成物。
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