JP2001302704A - 変性ポリブタジエンの製造方法、変性ポリブタジエン、およびゴム組成物 - Google Patents

変性ポリブタジエンの製造方法、変性ポリブタジエン、およびゴム組成物

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JP2001302704A
JP2001302704A JP2000118878A JP2000118878A JP2001302704A JP 2001302704 A JP2001302704 A JP 2001302704A JP 2000118878 A JP2000118878 A JP 2000118878A JP 2000118878 A JP2000118878 A JP 2000118878A JP 2001302704 A JP2001302704 A JP 2001302704A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車タイヤ用のゴム材料として特に有効
な、転がり抵抗が小さく、ウエットスキッド抵抗性に優
れたゴム成分となる変性ポリブタジエンの製造方法を提
供する。 【解決手段】 1,3−ブタジエンを、ニッケル化合
物、有機アルミニウム化合物、及びフッ素化合物からな
るニッケル系触媒組成物の存在下で重合させたポリブタ
ジエンをオルガノアルコキシシランもしくはオルガノア
ロキシシランにより変性することを特徴とする変性ポリ
ブタジエンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にタイヤトレッ
ド用のゴムとして有用な変性ポリブタジエンおよびタイ
ヤトレッド用のゴム材料として有用なゴム組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車タイヤトレッド用ゴムとしては、
ポリブタジエンやブタジエン−スチレン共重合体ゴムな
どの共役ジエン系共重合体ゴムが一般的に使用されてい
る。しかしながら、近年、自動車の低燃費化の要求と雪
上及び氷上での走行安定性の要求から、自動車タイヤト
レッド用ゴムとして、転動抵抗がさらに小さく、また雪
上及び氷上での路面グリップの大きなゴム材料の出現が
望まれている。
【0003】この課題を解決するための手段として、例
えばアルカリ金属含有ジエン系重合体と特定の化合物と
を反応させることにより、特定の原子団を重合体中に導
入する方法が数多く提案されてきた。
【0004】特開昭58−162604号公報と特開昭
59−117514号公報には、ゴム成分をベンゾフェ
ノンと反応させて変性する方法が記載されており、また
特公平6−53766号公報、特公平6−57769号
公報、および特公平6−78450号公報には、ゴム成
分をニトロアミノ化合物、ニトロ化合物またはニトロア
ルキル化合物と反応させて変性する方法が記載されてい
る。
【0005】しかしながら、これらの方法では、充分満
足できるゴム材料が得られていないのが現状であり、さ
らに、これらの方法で得られるゴム材料では、そのポリ
マ−のミクロ構造におけるシス−1、4含量が低く、耐
摩耗性がハイ・シスポリマ−に比べて劣るという問題点
があった。一方、ハイ・シスポリマーを与える触媒とし
ては、Co触媒、Ni触媒、Ti触媒及びNd触媒等が
知られているが、これらの触媒の中で、Co触媒、Ni
触媒及びTi触媒はリビング性がないので、重合系に変
性剤を添加することによる変性ポリマーの製造方法につ
いての提案は少ない。
【0006】ハイ・シスポリマーに溶媒を加えて溶解
し、その溶液に触媒と変性剤を接触させて変性ポリマー
を製造する方法は既に知られている。例えば、特開昭5
8−142901号公報には、ゴムを溶媒に溶解し、酸
触媒の存在下、不飽和結合を有するゴムにカルボキシル
基とアルデヒド基とを有する有機化合物を反応させて、
ゴムの変性を行う方法が提案されている。また特開昭5
8−162602号公報には、ゴムを溶媒に溶解し、不
飽和結合を有するゴムにカルボキシル基を有する有機化
合物及び芳香族スルホンハロアミドの塩を反応させる方
法が提案されている。
【0007】特開昭61−225202号公報には、不
飽和結合を有するゴムを溶媒に溶解し、ルイス酸の存在
下、ベンジリデンブチルアミンや、有機酸ハライドを反
応させてゴムを変性する方法が記載されている。これら
の方法はいずれも、ゴムを溶媒で溶解したゴム溶液にす
る工程が必要となり、多量の溶媒を必要とする。そのた
めに、重合系に直接変性剤を添加することにより、この
ような煩雑な操作を省略したハイ・シス含量の変性ゴム
を得る方法の開発が望まれていた。
【0008】そのような方法としては、Nd触媒を用い
て製造された擬似リビング性を有する共役ジエン重合体
に、変性剤を直接添加する方法が提案されている。例え
ば、特開昭63−178102公報には、ランタン系列
希土類金属触媒を用いて共役ジエンを重合し、その重合
された直後のポリマーに特定のハロゲン化有機金属を反
応させることによって変性共役ジエン系重合体を製造す
る方法が記載されている。特開昭63−297403号
公報には、ランタン系列希土類金属触媒を用いて共役ジ
エンを重合し、その重合された直後のポリマーに、特定
のヘテロクムレン化合物もしくはヘテロ三員環化合物を
反応させることによって、変性共役ジエン系重合体を製
造する方法が提案されている。また、特開昭63−30
5101号公報には同様の方法で、変性剤として2,
4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンのような
特定のハロゲン化合物を添加して、変性共役ジエン系重
合体を製造する方法が記載されている。
【0009】本発明は、ニッケル化合物含有触媒組成物
の存在下で製造したポリブタジエンに対して高い反応性
を示す変性剤を用いて、特に自動車のタイヤトレッド用
材料として優れた性質を示す変性ポリブタジエンを製造
する技術を提供することを主な目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、1,3−ブタ
ジエンを、ニッケル化合物、有機アルミニウム化合物、
及びフッ素化合物からなるニッケル系触媒組成物の存在
下で重合させたポリブタジエンをオルガノアルコキシシ
ランもしくはオルガノアロキシシランにより変性するこ
とを特徴とする変性ポリブタジエンの製造方法にある。
【0011】本発明で使用するオルガノアルコキシシラ
ンもしくはオルガノアロキシシランとしては、下記の一
般式で表わされる化合物であることが好ましい。
【0012】
【化2】R1 nSi(OR24-n
【0013】[上記式中、R1は、水素原子、炭素原子
数1〜8のアルキル基、炭素原子数6〜12のアリール
基、もしくは炭素原子数7〜13のアルアルキル基を表
わし、R2は、炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素
原子数6〜12のアリール基、もしくは炭素原子数7〜
13のアルアルキル基を表わし、そしてnは0〜3の整
数である]。
【0014】本発明はまた、上記製法により得られた変
性ポリブタジエンであって、その繰り返し単位の80%
以上がシス−1,4構造を持ち、ム−ニ−粘度(ML
1+4,100℃)が20〜80の範囲にあり、ゲルパー
ミエーション法による重量平均分子量が200,000
〜1,000,000の範囲にあり、珪素含有量が10
〜5,000ppmの範囲にある変性ポリブタジエンに
もある。
【0015】本発明はまた、上記の変性ポリブタジエン
をゴム成分中に少なくとも10重量%含むことを特徴と
するゴム組成物にもある。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の変性ポリブタジエンを製
造する方法、そしてその変性ポリブタジエンのタイヤト
レッド用のゴム材料としての使用について詳しく説明す
る。
【0017】ニッケル系触媒組成物を用いる場合のニッ
ケル化合物としては、ニッケルの塩や錯体が好ましく用
いられる。特に好ましいものは、塩化ニッケルや臭化ニ
ッケルなどのハロゲン化ニッケル、硝酸ニッケルなどの
無機酸のニッケル塩、オクチル酸ニッケル、酢酸ニッケ
ル、ニッケルオクトエートなどの炭素原子数1〜18の
カルボン酸ニッケル、ナフテン酸ニッケル、マロン酸ニ
ッケル、ニッケルのビスアセチルアセトナートやトリス
アセチルアセトネート、アセト酢酸エチルエステルなど
のニッケル錯体、ハロゲン化ニッケルのトリアリールホ
スフィン錯体、トリアルキルホスフィン錯体、ピリジン
錯体やピコリン錯体等の有機塩基錯体、そしてエチルア
ルコール錯体などの各種錯体が挙げられる。
【0018】ニッケル系触媒組成物を用いる場合の有機
アルミニウム化合物としては、AlR3(Rは炭素原子
数1〜10の炭化水素基を示す)で表されるトリアルキ
ルアルミニウムを挙げることができる。その具体例とし
ては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリイソプロピ
ルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリ
イソブチルアルミニウム、トリペンチルアルミニウム、
トリヘキシルアルミニウム、トリシクロヘキシルアルミ
ニウム、トリオクチルアルミニウム、トリフェニルアル
ミニウム、トリ−p−トリルアルミニウム、そしてトリ
ベンジルアルミニウムを挙げることができる。トリアル
キルアルミニウムの内の三個のアルキル基は互いに同一
でも、あるいは異なっていてもよい。
【0019】ニッケル系触媒組成物を用いる場合のフッ
素化合物としては、三フッ化ホウ素のエーテル、アルコ
ール、またはこれらの混合物の錯体、あるいはフッ化水
素のエーテル、アルコール、またはこれらの錯体の混合
物が用いられる。特に好ましいフッ素化合物としては、
三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート、三フッ化ホウ素
ジブチルエーテレート、フッ化水素ジエチルエーテレー
ト、そしてフッ化水素ジブチルエーテレートを挙げるこ
とができる。
【0020】本発明の変性ポリブタジエンの製造方法に
おいて、各触媒成分の使用量は、全て1,3−ブタジエ
ンの1モルに対して、ニッケル化合物については1×1
-7〜1×10-3モルの範囲にあり、有機アルミニウム
化合物については1×10-5〜1×10-1モルの範囲に
あり、フッ素化合物については1×10-4〜1モルの範
囲にあることが好ましい。
【0021】反応系への触媒成分の添加順序に制限はな
い。各触媒成分を同時に、あるいは任意の順序で添加す
ることができる。
【0022】重合方法についても、特に制限はなく、塊
状重合、溶液重合等の1,3−ブタジエンについて一般
的に利用されている重合方法を利用できる。溶液重合で
の溶媒としては、トルエン、ベンゼン、キシレン等の芳
香族系炭化水素、n−ヘキサン、ブタン、ヘプタン、ペ
ンタン等の脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘ
キサン等の脂環式炭化水素、1−ブテン、シス−2−ブ
テン、トランス−2−ブテン等のオレフィン系炭化水
素、ミネラルスピリット、ソルベントナフサ、ケロシン
等の炭化水素溶媒や、塩化メチレン等のハロゲン化炭化
水素系溶媒等を用いることができる。また、1,3−ブ
タジエンそのものを重合溶媒として用いてもよい。これ
らの中でも、ベンゼン、シクロヘキサン、あるいはシス
−2−ブテンとトランス−2−ブテンとの混合物等が溶
液重合の溶媒として好適に用いられる。
【0023】ポリブタジエンの製造のための重合反応の
実施の際に、公知の分子量調節剤、例えば、シクロオク
タジエン、アレン等の非共役ジエン類、またはエチレ
ン、プロピレン、ブテン−1等のα−オレフィン類を使
用することができる。
【0024】重合温度は−30〜100℃の範囲が好ま
しく、30〜80℃の範囲が特に好ましい。重合時間は
10分〜12時間の範囲が好ましく、30分〜6時間が
特に好ましい。また、重合圧力は常圧、あるいは10気
圧(ゲージ圧)程度までの加圧下に行われる。
【0025】本発明の変性ポリブタジエンの製造に際し
ては、1,3−ブタジエンを重合した後、変性剤として
使用するオルガノアルコキシシランもしくはオルガノア
ロキシシランを添加して変性反応を行なう。
【0026】本発明で変性剤として用いるオルガノアル
コキシシランもしくはオルガノアロキシシランは、下記
の一般式で表わされる化合物であることが望ましい。
【0027】
【化3】R1 nSi(OR24-n
【0028】[上記式中、R1は、水素原子、炭素原子
数1〜8のアルキル基、炭素原子数6〜12のアリール
基、もしくは炭素原子数7〜13のアルアルキル基を表
わし、R2は、炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素
原子数6〜12のアリール基、もしくは炭素原子数7〜
13のアルアルキル基を表わし、そしてnは0〜3の整
数である]。
【0029】上記一般式で表わされるオルガノアルコキ
ンシランもしくはオルガノアロキシシランの具体的な化
合物の例としては、エチルトリメトキシシラン、トリエ
トキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、メチルトリ
エトキシシラン、テトラエトキシシラン、エチルトリエ
トキシシラン、フエニルトリメトキシシラン、ヘキシル
トリメトキシシフン、テトラブトキシシラン、テトラフ
ェノキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチル
トリイソプロポキシシラン、ペンチルトリエトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、オクチルトリエトキ
シシラン、トリペンチルオキシシラン、テトラメトキシ
シラン、エトキシトリメチルシラン、ジエトキシジメチ
ルシラシ、ブトキシトリメチルシラン、イソブトキシト
リメチルシラン、1−メチルプロポキシトリメチルシラ
ン、tert−ブトキシトリメチルシラン、ブトキシトリメ
チルシラン、ジメチルジプロポキシシラン、ジエトキシ
ジエチルシラン、そしてメトキシトリプロピルシランを
挙げることができる。これらの化合物のなかで、特にテ
トラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、そし
てテトラエトキシシランが好ましい。これらの変性剤
は、単独で用いてもよく、あるいは複数種組み合わせて
用いてもよい。
【0030】変性剤の使用量は、重合によって生成した
ポリブタジエン(ポリブタジェンゴム)100gに対し
て0.01〜150ミリモル、好ましくは1〜100ミ
リモル、更に好ましくは3〜50ミリモルである。変性
剤の使用量が少ないと、変性効果が現れにくい。また、
使用量が多すぎると、ポリブタジエン中に未反応変性剤
が残存しやすくなり、その除去に手間がかかるので、好
ましくない。
【0031】変性温度は0〜100℃の範囲の温度が好
ましく、特に室温〜70℃の範囲がより好ましい。温度
が低すぎると変性反応の進行が遅く、温度が高すぎると
重合体がゲル化するので好ましくない。通常は、重合温
度と同じ温度で変性反応を行うのが好ましい。変性時間
は特に制限はないが、通常は0.5〜6時間の範囲が好
ましい。変性時間が短すぎると反応が充分進行せず、変
性時間が長すぎると重合体がゲル化する恐れがあるので
好ましくない。
【0032】また、1,3−ブタジェンの重合直後に、
変性剤の添加に先立ち、変性反応の進行を速めるため
に、ハロゲン化アルミニウムやハロゲン化アルキル(ア
ルキル基の炭素原子数は1〜6)などを触媒として添加
することもできる。ハロゲン化アルミニウムの例として
は、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、及びヨウ化
アルミニウムが挙げられる。ハロゲン化アルキルの例と
しては、臭化エチル、ヨウ化エチル、塩化ブチル、臭化
ブチル、ヨウ化ブチルが挙げられる。この触媒の使用量
は、ポリブタジエン100gに対して0.01〜50ミ
リモル、好ましくは0.05〜30ミリモル、更に好ま
しくは0.01〜20ミリモルである。
【0033】上記の製造方法により得られる本発明の変
性ポリブタジエン(変性ポリブタジエンゴム)は、その
繰り返し単位の80%以上がシス−1,4構造を持ち、
ム−ニ−粘度(ML1+4、100℃)が20〜80の範
囲にあり、ゲルパーミエーション法による重量平均分子
量が200,000〜1,000,000の範囲にあ
り、珪素含有量が10〜5000ppm(特に、30〜
1000ppm)の範囲にあることが望ましい。
【0034】本発明により得られる変性ポリブタジエン
は、単独で、または他の合成ゴム若しくは天然ゴムとブ
レンドして配合し、必要ならばプロセス油で油展し、次
いでカーボンブラック等の充填剤、加硫剤、加硫促進剤
その他の通常の配合剤を加えて加硫し、タイヤ、ホー
ス、ベルトその他の各種工業用品等の機械的特性及び耐
摩耗性が要求されるゴム用途に使用される。また、プラ
スチックの改質剤として使用することもできる。
【0035】本発明により得られる変性ポリブタジエン
を自動車のタイヤトレッド用ゴム材料として用いる場合
には、ゴム成分および配合剤から構成されるゴム組成物
において、ゴム成分中に少なくとも本発明の変性ポリブ
タジエンを10重量%含有するように配合することが好
ましい。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明するが、これらは本発明を限定するものではない。な
お、下記の実施例および比較例において得られたゴム状
ポリマ−のムーニー粘度(ML1+4、100℃)、シス
−1,4−含量、珪素含有量、重量平均分子量、分子量
分布及びゲル分率は下記の方法により測定した。
【0037】(1)ムーニー粘度(ML1+4、100
℃):JIS−K6300に従い、株式会社島津製作所
製のムーニー粘度計(SMV−200)を使用して、1
00℃で1分予熱したのち、4分間測定してゴムのムー
ニー粘度(ML1+4、100℃)として表示した。 (2)シス−1,4−含量(%) :赤外吸収スペクト
ル分析法により、0.4重量%の二硫化炭素溶液を用い
てポリマーのミクロ構造を測定することによってシス−
1,4−含量を算出した。
【0038】(3)珪素含有量(ppm):試料を硫酸
分解で乾式灰化し、灰分を炭酸ナトリウムによリアルカ
リ溶融し、誘導結合高周波プラズマ原子発光法(ICP
−AES、京都光研(株)製、UPP−1−MARK−
II型)を用いて測定した(単位:ppm)。 (4)重量平均分子量及び分子量分布:ポリスチレンを
標準物質としてテトラヒドロフランを溶媒として温度4
0℃で、ゲルパーミェーション(透過)クロマトグラフ
ィー(GPC、東ソー株式会社製)を用いて、得られた
分子量分布曲線から求めた検量線を用いて計算し、重量
平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)を求め、
そして分子量分布(Mw/Mn)で表示した。
【0039】(5)ゲル分率:未加硫ゴム試料を約0.
5g採り、細かく切断し、正確にその重量を測定する
(Rg)。別に用意した100メッシュのステンレス製
かごの重量を精秤し(Kg)、秤量した試料をかごに全
量移し、重量を測定する(Rg+Kg)。これをトルエ
ン100mLの入つた栓付きびんの中に浸漬し、23℃
で24時間放置する。次いで、かごを引き上げ、23℃
で24時間乾燥した後、さらに70℃で恒量になるよう
に24時間減圧乾燥を行ない、トルエン不溶分をかごと
一緒に正確に秤量し(Gg+Kg)、次式によつてゲル
分率を求めた。
【0040】ゲル分率(%)=100×[G−(R×
(フィラー重量部÷ゴム組成物全重量部)]÷[(R×
(ゴム重量部÷ゴム組成物全重量部)] ただし、 フィラー重量部:第1表のカーボンブラックの重量部 ゴム組成物全重量部:第1表の全組成分の合計重量部 ゴム重量部:第1表のゴム成分(NR+BR)又は変性
BR)の合計重量部
【0041】また、300%弾性率、転がり抵抗指数、
引張強度、およびウエットスキッド抵抗指数を下記の方
法により測定した。 (1)300%弾性率(M300 ):JIS−K6301
に規定の方法で測定して300%でのモジュラスで示し
た。 (2)転がり抵抗指数:(株)岩本製作所製の粘弾性ス
ペクトロメーターVESを用いて、温度70℃、初期歪
み10%、動歪み2%の条件で、tanδを測定し、下
記の式により転がり抵抗指数を求めた。指数の値が大き
い方が、転がり抵抗が低いことを意味する。転がり抵抗
は100以上であればよい。
【0042】転がり抵抗指数=100×[(比較例(未
変性品)の値)/(実施例(変性品)の値)]
【0043】(3)引張強度:JIS−K−6251に
従つて測定した。 (4)ウエットスキッド抵抗指数:スタンレー社製のポ
ータブルスキッド抵抗計を用いてASTM−E303−
83の方法に従つて測定した。濡れた路面でのグリップ
特性(駆動性能、制動性能及び操縦性能)の指標で数値
が大きい程良好であることを示す。
【0044】[実施例1]内部を充分窒素置換した1.
5リットル容量のステンレス製のオートクレーブに、
1.3−ブタジエンを30重量%含有するシクロヘキサ
ン混合溶液1リットルを仕込み、次にトリエチルアルミ
ニウム2.7ミリモルと三弗化ホウ素ジエチルエーテレ
ート2.7ミリモルとを加えて攪拌を行ない、オートク
レーブを昇温し、その内温が58.5℃が到達してか
ら、ニッケルオクトエート0.10ミリモルを加えて、
60℃で30分間重合反応を行なった。次に、変性剤と
してテトラメトキシシラン2.0ミリモルを添加し、同
温度で30分間、変性反応を行なった。
【0045】反応終了後、未反応ガスを系外に排出し、
トルエン500ミリリットルを添加して、変性ポリブタ
ジエンのトルエン溶液にしてから、さらにメタノール5
00ミリリットルを加えて、10分間攪拌した後、攪拌
を停止し、オートクレーブの内容物を容積2リットルの
別容器に移し、ポリマー(変性ポリブタジエン)を濾過
分離した。次に、ポリマーを800ミリリットルのトル
エンで溶解した後、800ミリリットルのメタノールを
加えてポリマーを析出させ、濾過分離する操作を3回繰
り返した。その後、酸化防止剤として、Irganox
−1010[テトラキス−(メチレン−3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート)メタン]を変性ポリブタジエンに対して0.11
phr、老化防止剤として、トリス(ノニルフェニル)
ホスファィトを0.45phrを添加して練り込み、1
00℃で1.5時間、真空乾燥させ、変性ポリブタジエ
ンを得た。
【0046】[実施例2]変性剤を同量のメチルトリエ
トキンシランに変えた以外は実施例1と全く同じ操作を
行ない、変性ポリブタジエンを得た。
【0047】[実施例3]変性剤を同量のテトラエトキ
シシランに変えた以外は実施例1と全く同じ操作を行な
い、変性ポリブタジエンを得た。
【0048】[実施例4]変性剤のテトラメトキシシラ
ンの使用量を3.0ミリモルに変えた以外は、実施例1
と全く同様にして、変性ポリブタジエンを製造した。
【0049】[比較例1]実施例1と全く同じ操作を行
ない、60℃で30分間、1,3−ブタジエンの重合を
行つた後、変性剤を添加しないで、直ちに未反応ガスを
排出し、その後は実施例1と同様の後処理を行なって、
未変性ポリブタジエンを製造した。
【0050】[加硫物性]実施例1〜4及び比較例1で
得られたポリブタジエン(変性BRまたは未変性BR)
のそれぞれを第1表に記載のように配合してゴム組成物
を調製した。次いで、得られた配合物を150℃で30
分間プレス加硫して、加硫物の物性として、前記の方法
で、300%弾性率、転がり抵抗指数、引張強度、及び
ウエットスキッド抵抗を測定して第2表に示した。
【0051】
【表1】第1表 ──────────────────── 配 合 配合量(重量部) ──────────────────── 変性BR 70 NR 30 カーボンブラック(ISAF) 45 亜鉛華(ZnO) 3 ステアリン酸 1 加硫促進剤* 1 硫黄 1.5 ──────────────────── *N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフエン
アミド
【0052】
【表2】 第2表 ──────────────────────────────────── 実施例 比較例1 1 2 3 4 (未変性) ──────────────────────────────────── 珪素含有量(ppm) 105 95 90 110 検出されず シス−1,4含量(%) 97.2 97.4 97.4 97.2 97.3 重量平均分子量(万) 54.1 53.8 53.5 54.2 53.2 分子量分布 4.3 4.2 4.3 4.2 4.0 ムーニー粘度 31 32 31 32 30 ゲル分率(%) 49.8 48.7 48.1 51.2 42.5 ──────────────────────────────────── 300%,弾性率(MPa) 8.1 7.9 7.8 8.4 7.2 転がり抵抗指数 112 106 104 116 100 引張強度(MPa) 12.3 12.1 12.0 12.4 11.5 ウエット スキッド指数 112 108 105 115 100 ────────────────────────────────────
【0053】
【発明の効果】本発明に従って、1,3−ブタジエン
を、ニッケル化合物、有機アルミニウム化合物、及びフ
ッ素化合物からなるニッケル系触媒組成物の存在下で重
合させて得たポリブタジエンをオルガノアルコキシシラ
ンもしくはオルガノアロキシシランにより変性する方法
により製造した変性ポリブタジエン(変性ポリブタジエ
ンゴム)は、ムーニー粘度の増加、ゲル分率の増加、引
張強度の増加、反発弾性率(転がり抵抗指数)の向上が
実現しており、特に自動車タイヤ材料として有用性が高
い。
フロントページの続き (72)発明者 中島 哲司 千葉県市原市五井南海岸8番の1 宇部興 産株式会社千葉石油化学工場内 (72)発明者 村岡 清繁 兵庫県神戸市中央区筒井町2−1−1 住 友ゴム工業株式会社内 (72)発明者 八木 則子 兵庫県神戸市中央区筒井町2−1−1 住 友ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 4J028 AA01A AB00A AC48A BA00A BA01B BB00A BB01B CB12C EB13 EC01 FA01 FA02 GA01 GA04 GA11 4J100 AS02P BA77H CA01 DA01 DA09 HA55 HC78 HE41 JA29

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,3−ブタジエンを、ニッケル化合
    物、有機アルミニウム化合物、及びフッ素化合物からな
    るニッケル系触媒組成物の存在下で重合させたポリブタ
    ジエンを、オルガノアルコキシシランもしくはオルガノ
    アロキシシランにより変性することを特徴とする変性ポ
    リブタジエンの製造方法。
  2. 【請求項2】 オルガノアルコキシシランもしくはオル
    ガノアロキシシランが下記の一般式で表わされることを
    特徴とする請求項1に記載の変性ポリブタジエンの製造
    方法: 【化1】R1 nSi(OR24-n [上記式中、R1は、水素原子、炭素原子数1〜8のア
    ルキル基、炭素原子数6〜12のアリール基、もしくは
    炭素原子数7〜13のアルアルキル基を表わし、R
    2は、炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数6
    〜12のアリール基、もしくは炭素原子数7〜13のア
    ルアルキル基を表わし、そしてnは0〜3の整数であ
    る]。
  3. 【請求項3】 請求項1もしくは2に記載の製造方法に
    より得られた変性ポリブタジエンであって、その繰り返
    し単位の80%以上がシス−1,4構造を持ち、ム−ニ
    −粘度(ML1+4,100℃)が20〜80の範囲にあ
    り、ゲルパーミエーション法による重量平均分子量が2
    00,000〜1,000,000の範囲にあり、珪素
    含有量が10〜5,000ppmの範囲にある変性ポリ
    ブタジエン。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の変性ポリブタジエンを
    ゴム成分中に少なくとも10重量%含むことを特徴とす
    るゴム組成物。
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