JP2001302470A5 - - Google Patents
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【特許請求の範囲】
【請求項1】 アラビノース、リキソース、リボース、キシリトール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、エリスリトール、スレイトール、トリメチロールプロパン及びトリメチロールエタンから選ばれる1種乃至は2種以上の多価アルコールを含有することを特徴とする、毛髪着色用の組成物。
【請求項2】 前記多価アルコールの含有量が、総量で0.01〜10重量%である、請求項1に記載の毛髪着色用の組成物。
【請求項3】更に、酸性染料を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の毛髪着色用の組成物。
【請求項4】ベンジルアルコールを含まないことを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の毛髪着色用の組成物。
【請求項5】ヘアマニキュアであることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の毛髪着色用の組成物。
【請求項1】 アラビノース、リキソース、リボース、キシリトール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、エリスリトール、スレイトール、トリメチロールプロパン及びトリメチロールエタンから選ばれる1種乃至は2種以上の多価アルコールを含有することを特徴とする、毛髪着色用の組成物。
【請求項2】 前記多価アルコールの含有量が、総量で0.01〜10重量%である、請求項1に記載の毛髪着色用の組成物。
【請求項3】更に、酸性染料を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の毛髪着色用の組成物。
【請求項4】ベンジルアルコールを含まないことを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の毛髪着色用の組成物。
【請求項5】ヘアマニキュアであることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の毛髪着色用の組成物。
一方、アラビノース、リキソース、リボース、キシリトール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、エリスリトール、スレイトール、トリメチロールプロパン又はトリメチロールエタン等のエーテル結合を0乃至は1個有する、炭素数4以上の多価アルコールを着色用の組成物に含有させることは全く行われていなかった。
【0005】
【課題の解決手段】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、毛髪着色用の組成物の着色性を改善する手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、アラビノース、リキソース、リボース、キシリトー
ル、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、エリスリトール、スレイトール、トリメチロールプロパン又はトリメチロールエタン等の、エーテル結合を0乃至は1個有する、炭素数4以上の多価アルコールを着色用の組成物に含有させることにより、染色性に優れる染毛料や、色味ののりの均一な毛髪用マスカラを製造しうることを見いだし発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)アラビノース、リキソース、リボース、キシリトール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、エリスリトール、スレイトール、トリメチロールプロパン及びトリメチロールエタンから選ばれる1種乃至は2種以上の多価アルコールを含有することを特徴とする、毛髪着色用の組成物。
(2)前記多価アルコールの含有量が、総量で0.01〜10重量%である、(1)に記載の毛髪着色用の組成物。
(3)更に、酸性染料を含有することを特徴とする、(1)又は(2)に記載の毛髪着色用の組成物。
(4)ベンジルアルコールを含まないことを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の毛髪着色用の組成物。
(5)ヘアマニキュアであることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の毛髪着色用の組成物。
以下、本発明について実施の形態を中心に更に詳細に説明を加える。
【課題の解決手段】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、毛髪着色用の組成物の着色性を改善する手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、アラビノース、リキソース、リボース、キシリトー
ル、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、エリスリトール、スレイトール、トリメチロールプロパン又はトリメチロールエタン等の、エーテル結合を0乃至は1個有する、炭素数4以上の多価アルコールを着色用の組成物に含有させることにより、染色性に優れる染毛料や、色味ののりの均一な毛髪用マスカラを製造しうることを見いだし発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)アラビノース、リキソース、リボース、キシリトール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、エリスリトール、スレイトール、トリメチロールプロパン及びトリメチロールエタンから選ばれる1種乃至は2種以上の多価アルコールを含有することを特徴とする、毛髪着色用の組成物。
(2)前記多価アルコールの含有量が、総量で0.01〜10重量%である、(1)に記載の毛髪着色用の組成物。
(3)更に、酸性染料を含有することを特徴とする、(1)又は(2)に記載の毛髪着色用の組成物。
(4)ベンジルアルコールを含まないことを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の毛髪着色用の組成物。
(5)ヘアマニキュアであることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の毛髪着色用の組成物。
以下、本発明について実施の形態を中心に更に詳細に説明を加える。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の毛髪着色用の組成物の必須成分である多価アルコール
本発明の毛髪着色用の組成物はエーテル結合を0乃至は1個有する、炭素数4以上の多価アルコールから選ばれる1種乃至は2種以上含有することを特徴とする。この様な多価アルコールとしては、環状構造を有するものであっても、分岐構造を有するものであっても、直鎖状のものであっても良く、好ましい炭素数としては4〜12であり、更に好ましくは、4〜6である。これは浸透促進性が分子の立体的形状よりもサイズによって異なるためである。又、この様な多価アルコールに於けるエーテル結合は0乃至は1個であることが必要である。これは、この様なエーテル結合が多数存在する多糖類やポリエチレングリコールのような水溶性高分子においては前記浸透性促進効果が得られない場合があるからである。この様な多価アルコールの内で、好ましいものとしては、例えば、アラビノース、リキソース、リボース、キシリトール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、エリスリトール、スレイトール、ペンタエリスリトール、1,2−ペンタンジオール、トリメチロールプロパン又はトリメチロールエタンが例示できる。ここで、これらの多価アルコールは光学異性体の存在するものがあるが、この様な場合、本発明に於いてはそれぞれの光学異性体のみを用いることも可能であるし、ラセミ体の形態で用いることもできる。この様な多価アルコールは本発明の毛髪着色性組成物に於いては、唯1種を含有させることも可能であるし、2種以上組み合わせて含有させることも可能である。本発明の毛髪着色用の組成物に於ける、これら多価アルコールの好ましい含有量は、総量で0.01〜10重量%であり、更に好ましくは0.5〜5重量%である。これは、この様な多価アルコールは多すぎても効果が頭打ちになる場合があり、少なすぎると効果が発現しない場合があるからである。
【発明の実施の形態】
(1)本発明の毛髪着色用の組成物の必須成分である多価アルコール
本発明の毛髪着色用の組成物はエーテル結合を0乃至は1個有する、炭素数4以上の多価アルコールから選ばれる1種乃至は2種以上含有することを特徴とする。この様な多価アルコールとしては、環状構造を有するものであっても、分岐構造を有するものであっても、直鎖状のものであっても良く、好ましい炭素数としては4〜12であり、更に好ましくは、4〜6である。これは浸透促進性が分子の立体的形状よりもサイズによって異なるためである。又、この様な多価アルコールに於けるエーテル結合は0乃至は1個であることが必要である。これは、この様なエーテル結合が多数存在する多糖類やポリエチレングリコールのような水溶性高分子においては前記浸透性促進効果が得られない場合があるからである。この様な多価アルコールの内で、好ましいものとしては、例えば、アラビノース、リキソース、リボース、キシリトール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、エリスリトール、スレイトール、ペンタエリスリトール、1,2−ペンタンジオール、トリメチロールプロパン又はトリメチロールエタンが例示できる。ここで、これらの多価アルコールは光学異性体の存在するものがあるが、この様な場合、本発明に於いてはそれぞれの光学異性体のみを用いることも可能であるし、ラセミ体の形態で用いることもできる。この様な多価アルコールは本発明の毛髪着色性組成物に於いては、唯1種を含有させることも可能であるし、2種以上組み合わせて含有させることも可能である。本発明の毛髪着色用の組成物に於ける、これら多価アルコールの好ましい含有量は、総量で0.01〜10重量%であり、更に好ましくは0.5〜5重量%である。これは、この様な多価アルコールは多すぎても効果が頭打ちになる場合があり、少なすぎると効果が発現しない場合があるからである。
<実施例1>
以下に示す処方に従って、本発明の毛髪着色用の組成物であるヘアマニキュアを作成した。即ち、処方成分を室温にて攪拌可溶化し、ヘアマニキュアを得た。このヘアマニキュアを用いて、白髪の染毛試験を行った。白髪の毛束(10g)を測色後、へマニキュアで処理し、余分なヘアマニキュアをシャンプーにより除去した後、再び測色し、処理の前後の明度差(ΔL値)を算出した。この時、同時に上記本発明の必須成分である多価アルコールを水に置換した対照例1とグリセリンに置換した比較例1とプロピレングリコールに置換した比較例2と従来のベンジルアルコールを使用した参考例1も同様に作成し、同様に試験した。結果を表1に示す。これより、本発明の毛髪着色用の組成物であるヘアマニキュアは染毛性に優れることがわかる。これは、本発明の毛髪着色用の組成物の必須成分であるエーテル結合を0乃至は1個有する、炭素数4以上の多価アルコールにより、毛髪中への染料の浸透が促進された為である。又、この様な作用により、従来の浸透促進剤であるベンジルアルコールを用いなくとも、ベンジルアルコール以上に染色性の良い染毛料が得られることが明白である。(表中の成分の単位は重量部を表す。)
以下に示す処方に従って、本発明の毛髪着色用の組成物であるヘアマニキュアを作成した。即ち、処方成分を室温にて攪拌可溶化し、ヘアマニキュアを得た。このヘアマニキュアを用いて、白髪の染毛試験を行った。白髪の毛束(10g)を測色後、へマニキュアで処理し、余分なヘアマニキュアをシャンプーにより除去した後、再び測色し、処理の前後の明度差(ΔL値)を算出した。この時、同時に上記本発明の必須成分である多価アルコールを水に置換した対照例1とグリセリンに置換した比較例1とプロピレングリコールに置換した比較例2と従来のベンジルアルコールを使用した参考例1も同様に作成し、同様に試験した。結果を表1に示す。これより、本発明の毛髪着色用の組成物であるヘアマニキュアは染毛性に優れることがわかる。これは、本発明の毛髪着色用の組成物の必須成分であるエーテル結合を0乃至は1個有する、炭素数4以上の多価アルコールにより、毛髪中への染料の浸透が促進された為である。又、この様な作用により、従来の浸透促進剤であるベンジルアルコールを用いなくとも、ベンジルアルコール以上に染色性の良い染毛料が得られることが明白である。(表中の成分の単位は重量部を表す。)
<実施例2>
上記の実験をもとに、実施例1のキシリトールを種々の多価アルコールに代えて、検討を行った。染色試験は実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。これより、本発明の毛髪着色組成物である染毛料は優れた染毛作用を有することがわかる。
ヒドロキシプロピルセルロース 2 重量部
橙205 1 重量部
茶401 1 重量部
紫401 1 重量部
炭酸プロピレン 8 重量部
POE(20)ベヘニル 0.1重量部
燐酸 0.5重量部
水酸化ナトリウム 0.1重量部
多価アルコール* 3 重量部
エタノール 10 重量部
水 73.3重量部
上記の実験をもとに、実施例1のキシリトールを種々の多価アルコールに代えて、検討を行った。染色試験は実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。これより、本発明の毛髪着色組成物である染毛料は優れた染毛作用を有することがわかる。
ヒドロキシプロピルセルロース 2 重量部
橙205 1 重量部
茶401 1 重量部
紫401 1 重量部
炭酸プロピレン 8 重量部
POE(20)ベヘニル 0.1重量部
燐酸 0.5重量部
水酸化ナトリウム 0.1重量部
多価アルコール* 3 重量部
エタノール 10 重量部
水 73.3重量部
<実施例3>
下記に示す処方に従って、マスカラタイプの染毛料を作成した。即ち、これらの成分を良く混合し、3本ロールを用いてロールがけして染毛料を得た。このもののトリメチロールプロパンを水に置換した対照例2とグリセリンに置換した比較例3も同様に製造し、毛束10gに塗布し、50倍の顕微鏡での様子を写真撮影し、これを画像として取込、二値化処理し、被付着部分の面積を算出した。結果を表3に示す。これより、本発明の毛髪着
色用の組成物である、マスカラタイプの染毛料は付着性に優れることが明白である。
ユカフォーマー205** 20 重量部
POE(2)ラウリルエーテル 2 重量部
黒色401号 0.8重量部
橙色205号 0.2重量部
エタノール 75 重量部
炭酸プロピレン 1.1重量部
トリメチロールプロパン 0.9重量部
**N−メタクリロイルオキシエチレン−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体(三菱化学株式会社製)
下記に示す処方に従って、マスカラタイプの染毛料を作成した。即ち、これらの成分を良く混合し、3本ロールを用いてロールがけして染毛料を得た。このもののトリメチロールプロパンを水に置換した対照例2とグリセリンに置換した比較例3も同様に製造し、毛束10gに塗布し、50倍の顕微鏡での様子を写真撮影し、これを画像として取込、二値化処理し、被付着部分の面積を算出した。結果を表3に示す。これより、本発明の毛髪着
色用の組成物である、マスカラタイプの染毛料は付着性に優れることが明白である。
ユカフォーマー205** 20 重量部
POE(2)ラウリルエーテル 2 重量部
黒色401号 0.8重量部
橙色205号 0.2重量部
エタノール 75 重量部
炭酸プロピレン 1.1重量部
トリメチロールプロパン 0.9重量部
**N−メタクリロイルオキシエチレン−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体(三菱化学株式会社製)
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---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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KR20130045247A (ko) * | 2010-03-01 | 2013-05-03 | 후지필름 가부시키가이샤 | 염모제 |
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JPH1171248A (ja) * | 1997-08-29 | 1999-03-16 | Shiseido Co Ltd | 染毛剤およびこれを用いた毛髪染毛方法 |
JPH11343217A (ja) * | 1998-05-29 | 1999-12-14 | Lion Corp | 染毛剤組成物 |
JP2000169344A (ja) * | 1998-12-07 | 2000-06-20 | Hoyu Co Ltd | 酸性染毛料用前処理剤組成物 |
JP2000344639A (ja) * | 1999-03-26 | 2000-12-12 | Kanebo Ltd | 濡れ髪用酸性染毛料及び染毛方法 |
JP4144992B2 (ja) * | 2000-01-18 | 2008-09-03 | ホーユー株式会社 | 液体式染毛剤第1剤組成物 |
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