JP2001301683A - 電動補助自転車 - Google Patents
電動補助自転車Info
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- JP2001301683A JP2001301683A JP2000123274A JP2000123274A JP2001301683A JP 2001301683 A JP2001301683 A JP 2001301683A JP 2000123274 A JP2000123274 A JP 2000123274A JP 2000123274 A JP2000123274 A JP 2000123274A JP 2001301683 A JP2001301683 A JP 2001301683A
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- JP
- Japan
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- pedal depression
- crankshaft
- force
- depression force
- electric motor
- Prior art date
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- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】自転車らしい走行フィーリングを保ちつつ良好
な走行安定性が得られるようにするとともに、バッテリ
ーの早期消耗を防止する。 【解決手段】クランク軸回転速度検出手段73および駆
動輪回転速度検出手段およびスロットル開度検出手段な
らびにペダル踏力検出手段47からの入力を受け、クラ
ンク軸10と駆動輪の回転速度比がペダル踏力伝達系統
Gの変速比に対し所定公差内にあり、かつペダル踏力検
出手段が少なくとも所定間隔でONになることを条件
に、スロットル手段の開度に比例した大きさの補助駆動
力を電動モーター18に出力させるようにプログラムさ
れた制御手段75とを備えてなることを特徴とする。
な走行安定性が得られるようにするとともに、バッテリ
ーの早期消耗を防止する。 【解決手段】クランク軸回転速度検出手段73および駆
動輪回転速度検出手段およびスロットル開度検出手段な
らびにペダル踏力検出手段47からの入力を受け、クラ
ンク軸10と駆動輪の回転速度比がペダル踏力伝達系統
Gの変速比に対し所定公差内にあり、かつペダル踏力検
出手段が少なくとも所定間隔でONになることを条件
に、スロットル手段の開度に比例した大きさの補助駆動
力を電動モーター18に出力させるようにプログラムさ
れた制御手段75とを備えてなることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車の車体に電
動モータを搭載し、その駆動補助力で乗員のペダル踏力
をアシストすることにより、乗員の負担を軽減させて走
行を容易にした電動補助自転車に関するものである。
動モータを搭載し、その駆動補助力で乗員のペダル踏力
をアシストすることにより、乗員の負担を軽減させて走
行を容易にした電動補助自転車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電動補助自転車におい
て、ハンドルバー等にスロットル手段を設け、このスロ
ットル手段の開度に応じて、ペダル踏力の強度に関わら
ずに電動モーターの出力を調整可能にしたものが考えら
れている。このように構成すれば、走行中にペダル踏力
がゼロに近付くクランク上死点および下死点付近におい
ても駆動補助力を有効に出力させ、発進時や登坂走行時
等における車体のふらつきを無くして良好な走行安定性
をもたらすことができる。しかも、乗員が駆動補助力の
出力を任意に調整できるので、乗員の脚力や各種の走行
条件に適合した駆動補助力が設定でき、車速の制御が容
易になる。
て、ハンドルバー等にスロットル手段を設け、このスロ
ットル手段の開度に応じて、ペダル踏力の強度に関わら
ずに電動モーターの出力を調整可能にしたものが考えら
れている。このように構成すれば、走行中にペダル踏力
がゼロに近付くクランク上死点および下死点付近におい
ても駆動補助力を有効に出力させ、発進時や登坂走行時
等における車体のふらつきを無くして良好な走行安定性
をもたらすことができる。しかも、乗員が駆動補助力の
出力を任意に調整できるので、乗員の脚力や各種の走行
条件に適合した駆動補助力が設定でき、車速の制御が容
易になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、ペダル踏力が無くても電動モーターに駆動補助
力を出力させることが可能なので、乗員が駆動補助力に
頼りがちになってバッテリーの早期消耗を招くという不
具合がある上に、自転車らしい走行フィーリングが損な
われる懸念がある。また、例えば停車中に無意識にスロ
ットル手段が操作されると、車体に発進力が作用して乗
員が違和感を覚えるといった問題点もある。そして、こ
のような無用な発進動作がバッテリーを一段と消耗させ
ることになる。
成では、ペダル踏力が無くても電動モーターに駆動補助
力を出力させることが可能なので、乗員が駆動補助力に
頼りがちになってバッテリーの早期消耗を招くという不
具合がある上に、自転車らしい走行フィーリングが損な
われる懸念がある。また、例えば停車中に無意識にスロ
ットル手段が操作されると、車体に発進力が作用して乗
員が違和感を覚えるといった問題点もある。そして、こ
のような無用な発進動作がバッテリーを一段と消耗させ
ることになる。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、自転車らしい走行フィーリン
グを保ちつつ良好な走行安定性が得られ、バッテリーの
早期消耗も防止可能な電動補助自転車を提供することを
目的とする。
めになされたものであり、自転車らしい走行フィーリン
グを保ちつつ良好な走行安定性が得られ、バッテリーの
早期消耗も防止可能な電動補助自転車を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る電動補助自転車は、請求項1に記載し
たように、乗員のペダル踏力により回転駆動されるクラ
ンク軸と、上記クランク軸の回転力を駆動輪に伝達する
ペダル踏力伝達系統と、クランク軸の回転速度を検出す
るクランク軸回転速度検出手段と、上記駆動輪の回転速
度を検出する駆動輪回転速度検出手段と、乗員により任
意に操作されるスロットル手段と、上記スロットル手段
の開度を検出するスロットル開度検出手段と、上記ペダ
ル踏力をアシストする駆動補助力を出力する電動モータ
ーと、ペダル踏力が所定値以上になるとONになるペダ
ル踏力検出手段と、上記クランク軸回転速度検出手段お
よび駆動輪回転速度検出手段およびスロットル開度検出
手段ならびにペダル踏力検出手段からの入力を受け、ク
ランク軸と駆動輪の回転速度比が上記ペダル踏力伝達系
統の変速比に対し所定公差内にあり、かつ上記ペダル踏
力検出手段が少なくとも所定間隔でONになることを条
件に、スロットル手段の開度に比例した大きさの補助駆
動力を上記電動モーターに出力させるようにプログラム
された制御手段とを備えてなることを特徴とする。
め、本発明に係る電動補助自転車は、請求項1に記載し
たように、乗員のペダル踏力により回転駆動されるクラ
ンク軸と、上記クランク軸の回転力を駆動輪に伝達する
ペダル踏力伝達系統と、クランク軸の回転速度を検出す
るクランク軸回転速度検出手段と、上記駆動輪の回転速
度を検出する駆動輪回転速度検出手段と、乗員により任
意に操作されるスロットル手段と、上記スロットル手段
の開度を検出するスロットル開度検出手段と、上記ペダ
ル踏力をアシストする駆動補助力を出力する電動モータ
ーと、ペダル踏力が所定値以上になるとONになるペダ
ル踏力検出手段と、上記クランク軸回転速度検出手段お
よび駆動輪回転速度検出手段およびスロットル開度検出
手段ならびにペダル踏力検出手段からの入力を受け、ク
ランク軸と駆動輪の回転速度比が上記ペダル踏力伝達系
統の変速比に対し所定公差内にあり、かつ上記ペダル踏
力検出手段が少なくとも所定間隔でONになることを条
件に、スロットル手段の開度に比例した大きさの補助駆
動力を上記電動モーターに出力させるようにプログラム
された制御手段とを備えてなることを特徴とする。
【0006】このように構成した場合、乗員が全くペダ
ル踏力を加えないとペダル踏力検出手段がONになら
ず、電動モーターが起動しないため、乗員が駆動補助力
に頼って走行したり、停車時に無用な発進力が作用する
ようなことがなくなり、バッテリーの早期消耗が防止さ
れるとともに、電動モーターの無用な起動に伴う違和感
がなくなり、自転車らしい走行フィーリングが得られ
る。
ル踏力を加えないとペダル踏力検出手段がONになら
ず、電動モーターが起動しないため、乗員が駆動補助力
に頼って走行したり、停車時に無用な発進力が作用する
ようなことがなくなり、バッテリーの早期消耗が防止さ
れるとともに、電動モーターの無用な起動に伴う違和感
がなくなり、自転車らしい走行フィーリングが得られ
る。
【0007】また、本発明に係る電動補助自転車は、請
求項2に記載したように、請求項1の構成において、前
記乗員が任意にシフト操作できる多段式変速機構を前記
ペダル踏力伝達系統に設け、上記多段式変速機構の各シ
フトポジション毎に各々公差を持った変速比を設定し、
前記クランク軸と駆動輪の回転速度比が上記各変速比の
公差内にあり、かつ前記ペダル踏力検出手段が少なくと
も所定間隔でONになることを条件に、前記スロットル
手段の開度に比例した大きさの補助駆動力を前記電動モ
ーターに出力させるように前記制御手段をプログラムし
た。
求項2に記載したように、請求項1の構成において、前
記乗員が任意にシフト操作できる多段式変速機構を前記
ペダル踏力伝達系統に設け、上記多段式変速機構の各シ
フトポジション毎に各々公差を持った変速比を設定し、
前記クランク軸と駆動輪の回転速度比が上記各変速比の
公差内にあり、かつ前記ペダル踏力検出手段が少なくと
も所定間隔でONになることを条件に、前記スロットル
手段の開度に比例した大きさの補助駆動力を前記電動モ
ーターに出力させるように前記制御手段をプログラムし
た。
【0008】こうすれば、多段式変速機構のどのシフト
ポジションにおいても適確に駆動補助力によるアシスト
を得ることができ、バッテリーの早期消耗を防止すると
ともに自転車らしい走行フィーリングを得ることができ
る。
ポジションにおいても適確に駆動補助力によるアシスト
を得ることができ、バッテリーの早期消耗を防止すると
ともに自転車らしい走行フィーリングを得ることができ
る。
【0009】さらに、本発明に係る電動補助自転車は、
請求項3に記載したように、請求項1および請求項2の
構成において、前記ペダル踏力検出手段がONからOF
Fになっても、前記クランク軸と駆動輪の回転速度比が
前記ペダル踏力伝達系統の変速比に対して所定の公差内
にあり、かつ前記クランク軸の所定回転角以内にペダル
踏力検出手段が再びONになれば、前記スロットル手段
の開度に比例した大きさの補助駆動力を上記電動モータ
ーに出力させ続けるように前記制御手段をプログラムし
た。
請求項3に記載したように、請求項1および請求項2の
構成において、前記ペダル踏力検出手段がONからOF
Fになっても、前記クランク軸と駆動輪の回転速度比が
前記ペダル踏力伝達系統の変速比に対して所定の公差内
にあり、かつ前記クランク軸の所定回転角以内にペダル
踏力検出手段が再びONになれば、前記スロットル手段
の開度に比例した大きさの補助駆動力を上記電動モータ
ーに出力させ続けるように前記制御手段をプログラムし
た。
【0010】このようにした場合、走行中にクランクの
上死点および下死点付近にて著しく低下するペダル踏力
の影響によりペダル踏力検出手段がONからOFFにな
っても、このON,OFFの繰り返し間隔が通常のペダ
ル漕ぎのペースを逸脱していなければ、電動モーターは
停止せずに駆動補助力を出力し続ける。このため、走行
中に電動モーターの起動と停止が繰り返されることがな
くなり、駆動補助力の断続に伴う駆動ショックの発生が
防止されて自転車らしい走行フィーリングが確保され
る。そして、ペダル踏力が無くなると電動モーターが停
止するので、バッテリーの消耗も防止される。
上死点および下死点付近にて著しく低下するペダル踏力
の影響によりペダル踏力検出手段がONからOFFにな
っても、このON,OFFの繰り返し間隔が通常のペダ
ル漕ぎのペースを逸脱していなければ、電動モーターは
停止せずに駆動補助力を出力し続ける。このため、走行
中に電動モーターの起動と停止が繰り返されることがな
くなり、駆動補助力の断続に伴う駆動ショックの発生が
防止されて自転車らしい走行フィーリングが確保され
る。そして、ペダル踏力が無くなると電動モーターが停
止するので、バッテリーの消耗も防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る電
動補助自転車の外観の一例を示す左側面図である。
図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る電
動補助自転車の外観の一例を示す左側面図である。
【0012】この電動補助自転車1は、例えば金属管を
組み合わせた車体フレーム2を備えており、この車体フ
レーム2の中央下部に電動パワーユニット3が搭載され
ている。車体フレーム2の前頭部には前輪4を支持する
フロントフォーク5がハンドルバー6等と共に左右回動
自在に軸支され、車体フレーム2の後部には駆動輪であ
る後輪7が軸支され、車体フレーム2の中央上部にサド
ル8が設置される。
組み合わせた車体フレーム2を備えており、この車体フ
レーム2の中央下部に電動パワーユニット3が搭載され
ている。車体フレーム2の前頭部には前輪4を支持する
フロントフォーク5がハンドルバー6等と共に左右回動
自在に軸支され、車体フレーム2の後部には駆動輪であ
る後輪7が軸支され、車体フレーム2の中央上部にサド
ル8が設置される。
【0013】図2は電動パワーユニット3の右側面図で
あり、図3は図2のIII−III線に沿って展開した
電動パワーユニット3の断面図である。図1〜図3に示
すように、クランク軸10が電動パワーユニット3の後
部を車幅方向に貫通する形で回転自在に軸支されてお
り、このクランク軸10の両端部にそれぞれクランク1
1がナット12で回転一体に固定され、左右のクランク
11の先端にそれぞれペダル13が回転自在に設けられ
る。
あり、図3は図2のIII−III線に沿って展開した
電動パワーユニット3の断面図である。図1〜図3に示
すように、クランク軸10が電動パワーユニット3の後
部を車幅方向に貫通する形で回転自在に軸支されてお
り、このクランク軸10の両端部にそれぞれクランク1
1がナット12で回転一体に固定され、左右のクランク
11の先端にそれぞれペダル13が回転自在に設けられ
る。
【0014】また、クランク軸10には電動パワーユニ
ット3の右側に位置するドライブスプロケット15(図
3参照)が軸装され、このドライブスプロケット15
と、後輪7のハブ(非図示)の右側に設けられた図示し
ないドリブンスプロケットとの間にチェーン16(図1
参照)が巻装される。なお、後輪7のハブには例えば3
段式変速機構(非図示)が設けられており、図6にも示
すように、例えばハンドルバー6の左端側に設けられた
シフトグリップ17を乗員が捻ることにより任意にシフ
ト操作し、第1速、第2速、第3速のいずれかを選定す
るようになっている。この3段式変速機構は請求項2に
記載した多段式変速機構に該当する。
ット3の右側に位置するドライブスプロケット15(図
3参照)が軸装され、このドライブスプロケット15
と、後輪7のハブ(非図示)の右側に設けられた図示し
ないドリブンスプロケットとの間にチェーン16(図1
参照)が巻装される。なお、後輪7のハブには例えば3
段式変速機構(非図示)が設けられており、図6にも示
すように、例えばハンドルバー6の左端側に設けられた
シフトグリップ17を乗員が捻ることにより任意にシフ
ト操作し、第1速、第2速、第3速のいずれかを選定す
るようになっている。この3段式変速機構は請求項2に
記載した多段式変速機構に該当する。
【0015】クランク軸10はサドル8に着座した乗員
が両足でペダル13を踏むことによりD方向に回転駆動
され、その際にドライブスプロケット15がクランク軸
10と同一方向に回転し、この回転がチェーン16によ
りドリブンスプロケットに伝達されて後輪7が駆動され
る。なお、電動パワーユニット3の上方には、電動パワ
ーユニット3に内蔵された電動モーター18を作動させ
るためのバッテリーユニット19が着脱可能に設置さ
れ、電動パワーユニット3と共にフレームカバー20で
覆われている。
が両足でペダル13を踏むことによりD方向に回転駆動
され、その際にドライブスプロケット15がクランク軸
10と同一方向に回転し、この回転がチェーン16によ
りドリブンスプロケットに伝達されて後輪7が駆動され
る。なお、電動パワーユニット3の上方には、電動パワ
ーユニット3に内蔵された電動モーター18を作動させ
るためのバッテリーユニット19が着脱可能に設置さ
れ、電動パワーユニット3と共にフレームカバー20で
覆われている。
【0016】図3に示すように、電動パワーユニット3
の外殻をなすケーシング22は、左側に位置するケース
本体23と、その右側開口部を液密に閉塞するように固
定されるケースカバー24とを備えて構成される。な
お、ケース本体23の周囲に設けられた複数の取付ブラ
ケット25が車体フレーム2にボルト26(図2参照)
で締結固定される。
の外殻をなすケーシング22は、左側に位置するケース
本体23と、その右側開口部を液密に閉塞するように固
定されるケースカバー24とを備えて構成される。な
お、ケース本体23の周囲に設けられた複数の取付ブラ
ケット25が車体フレーム2にボルト26(図2参照)
で締結固定される。
【0017】クランク軸10はケーシング22の後部に
軸支され、クランク軸10のほぼ右側半分の外周に筒状
の合力スリーブ27がニードルベアリング28を介して
回転自在に軸装されている。クランク軸10の左端付近
はケース本体23側に嵌合されたベアリング29に軸支
され、合力スリーブ27の左右端部がそれぞれケース本
体23とケースカバー24に嵌合されたベアリング3
0,31に軸支されている。なお、合力スリーブ27の
右端部はケースカバー24から外部に突出し、この突出
部にドライブスプロケット15が回転一体に固定され
る。
軸支され、クランク軸10のほぼ右側半分の外周に筒状
の合力スリーブ27がニードルベアリング28を介して
回転自在に軸装されている。クランク軸10の左端付近
はケース本体23側に嵌合されたベアリング29に軸支
され、合力スリーブ27の左右端部がそれぞれケース本
体23とケースカバー24に嵌合されたベアリング3
0,31に軸支されている。なお、合力スリーブ27の
右端部はケースカバー24から外部に突出し、この突出
部にドライブスプロケット15が回転一体に固定され
る。
【0018】図4にも示すように、合力スリーブ27の
左端付近には例えばラチェット式のワンウェイクラッチ
33が設けられている。このワンウェイクラッチ33
は、合力スリーブ27の左端に一体形成されたクラッチ
アウター34と、その内周に設けられてクランク軸10
に対し回転自在なクラッチインナー35と、これら両部
材34,35の間に介装されたラチェット36とを備え
て構成されており、クラッチインナー35のD方向への
回転のみをクラッチアウター34、即ち合力スリーブ2
7に伝達するようになっている。
左端付近には例えばラチェット式のワンウェイクラッチ
33が設けられている。このワンウェイクラッチ33
は、合力スリーブ27の左端に一体形成されたクラッチ
アウター34と、その内周に設けられてクランク軸10
に対し回転自在なクラッチインナー35と、これら両部
材34,35の間に介装されたラチェット36とを備え
て構成されており、クラッチインナー35のD方向への
回転のみをクラッチアウター34、即ち合力スリーブ2
7に伝達するようになっている。
【0019】一方、ワンウェイクラッチ33の左側に隣
接して筒状のスライダー38がクランク軸10に軸装さ
れている。このスライダー38はクランク軸10に対し
スプライン嵌合されており、クランク軸10に回転一体
であるとともに、クランク軸10に形成されたフランジ
39とワンウェイクラッチ33(クラッチインナー3
5)との間を軸方向にスムーズに移動することができ
る。スライダー38は、その右端に形成されたフランジ
40とクランク軸10のフランジ39との間に弾装され
たリターンスプリング41により常にワンウェイクラッ
チ33側(右側)に付勢されている。
接して筒状のスライダー38がクランク軸10に軸装さ
れている。このスライダー38はクランク軸10に対し
スプライン嵌合されており、クランク軸10に回転一体
であるとともに、クランク軸10に形成されたフランジ
39とワンウェイクラッチ33(クラッチインナー3
5)との間を軸方向にスムーズに移動することができ
る。スライダー38は、その右端に形成されたフランジ
40とクランク軸10のフランジ39との間に弾装され
たリターンスプリング41により常にワンウェイクラッ
チ33側(右側)に付勢されている。
【0020】また、スライダー38とクラッチインナー
35との間には、図5(a),(b)にも示すドッグク
ラッチ状の動力伝達部43が形成されている。この動力
伝達部43は、スライダー38側に設けられた複数の斜
状犬歯突起44と、クラッチインナー35側に設けられ
て上記斜状犬歯突起44が密に嵌合可能な切欠部45と
から構成される。斜状犬歯突起44と切欠部45は、ス
ライダー38がその軸方向ストロークの最も右側にある
時(図4の上半分および図5(a)に示す状態の時)に
密に噛み合い、スライダー38がその軸方向ストローク
の最も左側にある時(図4の下半分および図5(b)に
示す状態の時)に緩合するようになっている。
35との間には、図5(a),(b)にも示すドッグク
ラッチ状の動力伝達部43が形成されている。この動力
伝達部43は、スライダー38側に設けられた複数の斜
状犬歯突起44と、クラッチインナー35側に設けられ
て上記斜状犬歯突起44が密に嵌合可能な切欠部45と
から構成される。斜状犬歯突起44と切欠部45は、ス
ライダー38がその軸方向ストロークの最も右側にある
時(図4の上半分および図5(a)に示す状態の時)に
密に噛み合い、スライダー38がその軸方向ストローク
の最も左側にある時(図4の下半分および図5(b)に
示す状態の時)に緩合するようになっている。
【0021】また、斜状犬歯突起44の斜面の向きは、
クランク軸10およびスライダー38がD方向に回転し
た際に、スライダー38をクラッチインナー35から離
反させる方向(左方)にスライドさせるスラスト力を生
む向きとされている。このため、乗員がペダル13を踏
んでクランク軸10をD方向に回転させると、リターン
スプリング41により右方に付勢されていたスライダー
38が動力伝達部43の生み出すスラスト力により左方
へスライドし、図4の下半分および図5(b)に示す状
態となる。なお、スライダー38の回転力は常に動力伝
達部43によりクラッチインナー35に伝達される。
クランク軸10およびスライダー38がD方向に回転し
た際に、スライダー38をクラッチインナー35から離
反させる方向(左方)にスライドさせるスラスト力を生
む向きとされている。このため、乗員がペダル13を踏
んでクランク軸10をD方向に回転させると、リターン
スプリング41により右方に付勢されていたスライダー
38が動力伝達部43の生み出すスラスト力により左方
へスライドし、図4の下半分および図5(b)に示す状
態となる。なお、スライダー38の回転力は常に動力伝
達部43によりクラッチインナー35に伝達される。
【0022】さらに、スライダー38の近傍に位置する
ようにペダル踏力検出スイッチ47がケース本体23に
設置されている。このペダル踏力検出スイッチ47は請
求項1に記載したペダル踏力検出手段に該当し、そのス
イッチアーム48の先端に設けられたスイッチローラー
49がスライダー38のフランジ40左端面に押し付け
られている。このため、スライダー38の軸方向移動に
追従してスイッチアーム48が回動し、ペダル踏力検出
スイッチ47はスライダー38が最も右側にある時にO
FFとなり、スライダー38が最も左側にある時にON
となる。
ようにペダル踏力検出スイッチ47がケース本体23に
設置されている。このペダル踏力検出スイッチ47は請
求項1に記載したペダル踏力検出手段に該当し、そのス
イッチアーム48の先端に設けられたスイッチローラー
49がスライダー38のフランジ40左端面に押し付け
られている。このため、スライダー38の軸方向移動に
追従してスイッチアーム48が回動し、ペダル踏力検出
スイッチ47はスライダー38が最も右側にある時にO
FFとなり、スライダー38が最も左側にある時にON
となる。
【0023】スライダー38を付勢しているリターンス
プリング41の強度は、例えば平坦路において電動補助
自転車1を走行させ続けるのに必要な最小限のペダル踏
力が加えられるとスライダー38の左方へのスライドが
許される程度の強度に設定される。したがって、この所
定のペダル踏力(後述するペダル踏力P1)が加わると
スライダー38が左方へスライドしてペダル踏力検出ス
イッチ47がONになり、ペダル踏力が所定値を下回る
とペダル踏力検出スイッチ47はOFFになる。
プリング41の強度は、例えば平坦路において電動補助
自転車1を走行させ続けるのに必要な最小限のペダル踏
力が加えられるとスライダー38の左方へのスライドが
許される程度の強度に設定される。したがって、この所
定のペダル踏力(後述するペダル踏力P1)が加わると
スライダー38が左方へスライドしてペダル踏力検出ス
イッチ47がONになり、ペダル踏力が所定値を下回る
とペダル踏力検出スイッチ47はOFFになる。
【0024】他方、駆動補助力を発生する電動モーター
18はケース本体23の前部左側に固定され、その主軸
51が右方に突出し、ベアリング52,53に軸支され
た第1ギヤシャフト54に回転一体に連結されている。
また、第1ギヤシャフト54の後方には第2ギヤシャフ
ト55がベアリング56,57に軸支され、その後方に
第3ギヤシャフト58がベアリング59,60に軸支さ
れている。
18はケース本体23の前部左側に固定され、その主軸
51が右方に突出し、ベアリング52,53に軸支され
た第1ギヤシャフト54に回転一体に連結されている。
また、第1ギヤシャフト54の後方には第2ギヤシャフ
ト55がベアリング56,57に軸支され、その後方に
第3ギヤシャフト58がベアリング59,60に軸支さ
れている。
【0025】第1ギヤシャフト54に回転一体に形成さ
れたプライマリードライブギヤ62は、第2ギヤシャフ
ト55に回転一体に設けられたプライマリードリブンギ
ヤ63に噛み合い、第2ギヤシャフト55に回転一体に
形成されたセカンダリードライブギヤ64は、第3ギヤ
シャフト58にワンウェイクラッチ65を介して設けら
れたセカンダリードリブンギヤ66に噛み合う。また、
第3ギヤシャフト58に回転一体に形成されたファイナ
ルドライブギヤ67は、合力スリーブ27の外周に回転
一体に設けられたファイナルドリブンギヤ68に噛み合
う。
れたプライマリードライブギヤ62は、第2ギヤシャフ
ト55に回転一体に設けられたプライマリードリブンギ
ヤ63に噛み合い、第2ギヤシャフト55に回転一体に
形成されたセカンダリードライブギヤ64は、第3ギヤ
シャフト58にワンウェイクラッチ65を介して設けら
れたセカンダリードリブンギヤ66に噛み合う。また、
第3ギヤシャフト58に回転一体に形成されたファイナ
ルドライブギヤ67は、合力スリーブ27の外周に回転
一体に設けられたファイナルドリブンギヤ68に噛み合
う。
【0026】なお、ドライブスプロケット15と、チェ
ーン16と、合力スリーブ27と、ワンウェイクラッチ
33と、スライダー38と、動力伝達部43と、前記ド
リブンスプロケットおよび3段式変速機構とにより、請
求項1に記載したペダル踏力伝達系統Gが構成され、第
1〜第3ギヤシャフト54,55,58と、6つのギヤ
62,63,64,66,67,68と、ワンウェイク
ラッチ65とにより、駆動補助力伝達系統Hが構成され
る。
ーン16と、合力スリーブ27と、ワンウェイクラッチ
33と、スライダー38と、動力伝達部43と、前記ド
リブンスプロケットおよび3段式変速機構とにより、請
求項1に記載したペダル踏力伝達系統Gが構成され、第
1〜第3ギヤシャフト54,55,58と、6つのギヤ
62,63,64,66,67,68と、ワンウェイク
ラッチ65とにより、駆動補助力伝達系統Hが構成され
る。
【0027】ところで、クランク軸10の左端付近には
円盤状のセンサープレート71が回転一体に設けられて
いる。このセンサープレート71の外周部には複数のセ
ンサー突起72がギヤ歯状に等間隔に形成されている。
また、ケース本体23の左側面にはクランク回転速度セ
ンサー73が設置され、センサープレート71のセンサ
ー突起72に近接している。センサープレート71とク
ランク回転速度センサー73は請求項1に記載したクラ
ンク軸回転速度検出手段の一例として機能し、クランク
軸10と共にセンサープレート71が回転すると、セン
サー突起72の動きがクランク回転速度センサー73に
読み取られてクランク軸10の回転速度が検出される。
円盤状のセンサープレート71が回転一体に設けられて
いる。このセンサープレート71の外周部には複数のセ
ンサー突起72がギヤ歯状に等間隔に形成されている。
また、ケース本体23の左側面にはクランク回転速度セ
ンサー73が設置され、センサープレート71のセンサ
ー突起72に近接している。センサープレート71とク
ランク回転速度センサー73は請求項1に記載したクラ
ンク軸回転速度検出手段の一例として機能し、クランク
軸10と共にセンサープレート71が回転すると、セン
サー突起72の動きがクランク回転速度センサー73に
読み取られてクランク軸10の回転速度が検出される。
【0028】さらに、ケーシング22の左側面の、例え
ば電動モーター18の後方のスペースには、請求項1に
記載した制御手段に該当する制御ユニット75が設置さ
れている。この制御ユニット75は例えば小型のCPU
である。
ば電動モーター18の後方のスペースには、請求項1に
記載した制御手段に該当する制御ユニット75が設置さ
れている。この制御ユニット75は例えば小型のCPU
である。
【0029】この電動パワーユニット3において、電動
モーター18が作動すると、電動モーター18の主軸5
1と第1ギヤシャフト54とプライマリードライブギヤ
62がA方向に回転し、第2ギヤシャフト55とプライ
マリードリブンギヤ63とセカンダリードライブギヤ6
4がB方向に回転し、第3ギヤシャフト58とセカンダ
リードリブンギヤ66とファイナルドライブギヤ67が
C方向に回転し、ファイナルドリブンギヤ68と合力ス
リーブ27がD方向に回転する。このように、電動モー
ター18から出力される駆動補助力は駆動補助力伝達系
統Hにより3段階に減速されてから合力スリーブ27に
伝達される。
モーター18が作動すると、電動モーター18の主軸5
1と第1ギヤシャフト54とプライマリードライブギヤ
62がA方向に回転し、第2ギヤシャフト55とプライ
マリードリブンギヤ63とセカンダリードライブギヤ6
4がB方向に回転し、第3ギヤシャフト58とセカンダ
リードリブンギヤ66とファイナルドライブギヤ67が
C方向に回転し、ファイナルドリブンギヤ68と合力ス
リーブ27がD方向に回転する。このように、電動モー
ター18から出力される駆動補助力は駆動補助力伝達系
統Hにより3段階に減速されてから合力スリーブ27に
伝達される。
【0030】また、乗員がペダル13を漕いでクランク
軸10をD方向に回転させると、その回転がスライダー
38と動力伝達部43を経てクラッチインナー35に伝
えられ、前述のようにクラッチインナー35の回転がラ
チェット36を経てクラッチアウター34(合力スリー
ブ27)をD方向に回転させる。
軸10をD方向に回転させると、その回転がスライダー
38と動力伝達部43を経てクラッチインナー35に伝
えられ、前述のようにクラッチインナー35の回転がラ
チェット36を経てクラッチアウター34(合力スリー
ブ27)をD方向に回転させる。
【0031】したがって、合力スリーブ27は乗員のペ
ダル踏力と電動モーター18の駆動補助力を両方受けて
D方向に回転し、その回転力がドライブスプロケット1
5とチェーン16を経て後輪7に伝達され、電動補助自
転車1が前進する。このように、電動モーター18の駆
動補助力が乗員のペダル踏力と共に後輪7に伝達され、
駆動補助力によりペダル踏力がアシストされるため、乗
員の負担が軽減されて走行が容易になる。
ダル踏力と電動モーター18の駆動補助力を両方受けて
D方向に回転し、その回転力がドライブスプロケット1
5とチェーン16を経て後輪7に伝達され、電動補助自
転車1が前進する。このように、電動モーター18の駆
動補助力が乗員のペダル踏力と共に後輪7に伝達され、
駆動補助力によりペダル踏力がアシストされるため、乗
員の負担が軽減されて走行が容易になる。
【0032】なお、ワンウェイクラッチ33はクランク
軸10とスライダー38のD方向への回転のみを合力ス
リーブ27とドライブスプロケット15に伝達するの
で、乗員がペダル13を逆方向に漕いでクランク軸10
とスライダー38を反D方向へ回転させた場合には、ワ
ンウェイクラッチ33の作用によりスライダー38の回
転が合力スリーブ27に対し遮断され、クランク軸10
が合力スリーブ27の中で空転する。
軸10とスライダー38のD方向への回転のみを合力ス
リーブ27とドライブスプロケット15に伝達するの
で、乗員がペダル13を逆方向に漕いでクランク軸10
とスライダー38を反D方向へ回転させた場合には、ワ
ンウェイクラッチ33の作用によりスライダー38の回
転が合力スリーブ27に対し遮断され、クランク軸10
が合力スリーブ27の中で空転する。
【0033】一方、ワンウェイクラッチ65はセカンダ
リードリブンギヤ66のC方向への回転のみを第3ギヤ
シャフト58に伝達するように構成されており、例えば
セカンダリードリブンギヤ66の停止時に第3ギヤシャ
フト58がC方向に回転しても、その回転はセカンダリ
ードリブンギヤ66に対して遮断される。このため、例
えば電動モーター18の停止時に乗員がペダル13を漕
いでクランク軸10と合力スリーブ27をD方向に回転
させ、第3ギヤシャフト58をC方向に回転させたとし
ても、その回転力はワンウェイクラッチ65に遮断され
て電動モーター18に伝達されることはなく、電動モー
ター18が逆駆動されないのでペダル踏力が軽く保た
れ、電動補助自転車1を一般の自転車と同様に軽快に走
らせることができる。
リードリブンギヤ66のC方向への回転のみを第3ギヤ
シャフト58に伝達するように構成されており、例えば
セカンダリードリブンギヤ66の停止時に第3ギヤシャ
フト58がC方向に回転しても、その回転はセカンダリ
ードリブンギヤ66に対して遮断される。このため、例
えば電動モーター18の停止時に乗員がペダル13を漕
いでクランク軸10と合力スリーブ27をD方向に回転
させ、第3ギヤシャフト58をC方向に回転させたとし
ても、その回転力はワンウェイクラッチ65に遮断され
て電動モーター18に伝達されることはなく、電動モー
ター18が逆駆動されないのでペダル踏力が軽く保た
れ、電動補助自転車1を一般の自転車と同様に軽快に走
らせることができる。
【0034】ところで、請求項1に記載した駆動輪回転
速度検出手段として、図1に示すように、後輪7のハブ
付近に後輪回転速度センサー76が設けられる。また、
図6に示すように、例えばハンドルバー6の右端側のグ
リップ部分にはポテンショメーター等を用いたスロット
ル開度センサー77を内蔵し、乗員の手により任意に操
作される回動式のスロットルグリップ78が設けられて
いる。乗員がこのスロットルグリップ78を捻って回動
させると、スロットル開度センサー77に流れる電流の
抵抗値が変化し、その抵抗値からスロットルグリップ7
8の開度(回動角)が検出されるようになっている。
速度検出手段として、図1に示すように、後輪7のハブ
付近に後輪回転速度センサー76が設けられる。また、
図6に示すように、例えばハンドルバー6の右端側のグ
リップ部分にはポテンショメーター等を用いたスロット
ル開度センサー77を内蔵し、乗員の手により任意に操
作される回動式のスロットルグリップ78が設けられて
いる。乗員がこのスロットルグリップ78を捻って回動
させると、スロットル開度センサー77に流れる電流の
抵抗値が変化し、その抵抗値からスロットルグリップ7
8の開度(回動角)が検出されるようになっている。
【0035】スロットルグリップ78は請求項1に記載
したスロットル手段に該当し、スロットル開度センサー
77は同じく請求項1に記載したスロットル開度検出手
段に該当する。なお、ハンドルバー6のスロットルグリ
ップ78の側にはフロントブレーキレバー81が設けら
れ、シフトグリップ17の側にはリヤブレーキレバー8
2が設けられる。また、ハンドルバー6の中央部にはメ
インスイッチ83とバッテリー残量計84等が設けられ
る。
したスロットル手段に該当し、スロットル開度センサー
77は同じく請求項1に記載したスロットル開度検出手
段に該当する。なお、ハンドルバー6のスロットルグリ
ップ78の側にはフロントブレーキレバー81が設けら
れ、シフトグリップ17の側にはリヤブレーキレバー8
2が設けられる。また、ハンドルバー6の中央部にはメ
インスイッチ83とバッテリー残量計84等が設けられ
る。
【0036】図7は、この電動補助自転車1の制御系統
を示したブロック図である。ここに示すように、制御ユ
ニット75にはバッテリーユニット19がメインスイッ
チ83を介して接続され、電動モーター18も接続され
る。また、制御ユニット75には、クランク回転速度セ
ンサー73と、後輪回転速度センサー76と、スロット
ル開度センサー77が接続される。
を示したブロック図である。ここに示すように、制御ユ
ニット75にはバッテリーユニット19がメインスイッ
チ83を介して接続され、電動モーター18も接続され
る。また、制御ユニット75には、クランク回転速度セ
ンサー73と、後輪回転速度センサー76と、スロット
ル開度センサー77が接続される。
【0037】さらに、前記バッテリー残量計84等の表
示ランプ類やメモリー回路86等も制御ユニット75に
接続される。なお、メモリー回路86は制御ユニット7
5に内蔵されてもよい。また、制御ユニット75には、
バッテリーユニット19の電圧を検出する電圧センサー
87と、電動モーター18に印加される電流を検出する
電流センサー88が接続される。
示ランプ類やメモリー回路86等も制御ユニット75に
接続される。なお、メモリー回路86は制御ユニット7
5に内蔵されてもよい。また、制御ユニット75には、
バッテリーユニット19の電圧を検出する電圧センサー
87と、電動モーター18に印加される電流を検出する
電流センサー88が接続される。
【0038】そして、制御ユニット75は、バッテリー
ユニット19が正しく充電され、メインスイッチ83が
ONにされた状況の元で、クランク回転速度センサー7
3と後輪回転速度センサー76とスロットル開度センサ
ー77とペダル踏力検出スイッチ47からの入力信号を
受けながら、運転状況に応じてバッテリーユニット19
の電流を電動モーター18に印加し、電動モーター18
を制御して補助駆動力を出力させるようにプログラムさ
れている。
ユニット19が正しく充電され、メインスイッチ83が
ONにされた状況の元で、クランク回転速度センサー7
3と後輪回転速度センサー76とスロットル開度センサ
ー77とペダル踏力検出スイッチ47からの入力信号を
受けながら、運転状況に応じてバッテリーユニット19
の電流を電動モーター18に印加し、電動モーター18
を制御して補助駆動力を出力させるようにプログラムさ
れている。
【0039】
【表1】
【0040】例えば、表1の[1欄]に示すように、ク
ランク軸10の回転も後輪7の回転も検出されず、ペダ
ル踏力検出スイッチ47がOFFである場合には、例え
スロットル開度があることが検出されても、制御ユニッ
ト75は電動補助自転車1が停止モードにあると判断
し、電動モーター18に駆動補助力を出力させないよう
に制御する。なお、ペダル13に片足を載せた程度のペ
ダル踏力ではペダル踏力検出スイッチ47がONになら
ないように設定されている。
ランク軸10の回転も後輪7の回転も検出されず、ペダ
ル踏力検出スイッチ47がOFFである場合には、例え
スロットル開度があることが検出されても、制御ユニッ
ト75は電動補助自転車1が停止モードにあると判断
し、電動モーター18に駆動補助力を出力させないよう
に制御する。なお、ペダル13に片足を載せた程度のペ
ダル踏力ではペダル踏力検出スイッチ47がONになら
ないように設定されている。
【0041】また、表1の[2欄]のように、クランク
軸10回転と後輪7の回転が検出されなくても、スロッ
トル開度の検出があり、かつペダル踏力検出スイッチ4
7がONであれば、制御ユニット75は電動補助自転車
1が発進モードにあると判断し、スロットル開度に比例
した大きさの駆動補助力を電動モーター18に出力させ
る。
軸10回転と後輪7の回転が検出されなくても、スロッ
トル開度の検出があり、かつペダル踏力検出スイッチ4
7がONであれば、制御ユニット75は電動補助自転車
1が発進モードにあると判断し、スロットル開度に比例
した大きさの駆動補助力を電動モーター18に出力させ
る。
【0042】さらに、表1の[3欄]のように、クラン
ク軸10の回転と後輪7の回転が検出され、スロットル
開度の検出もあり、ペダル踏力検出スイッチ47がON
であれば、制御ユニット75は電動補助自転車1が通常
走行モードにあると判断し、スロットル開度に比例した
大きさの駆動補助力を電動モーター18に出力させる。
但しこの場合、クランク軸10と後輪7の回転速度比
が、ペダル踏力伝達系統Gのギヤ比により定められた変
速比に対して所定の公差内にあることが条件とされる。
ク軸10の回転と後輪7の回転が検出され、スロットル
開度の検出もあり、ペダル踏力検出スイッチ47がON
であれば、制御ユニット75は電動補助自転車1が通常
走行モードにあると判断し、スロットル開度に比例した
大きさの駆動補助力を電動モーター18に出力させる。
但しこの場合、クランク軸10と後輪7の回転速度比
が、ペダル踏力伝達系統Gのギヤ比により定められた変
速比に対して所定の公差内にあることが条件とされる。
【0043】つまり、乗員がペダル13を漕いで電動補
助自転車1を走行させる時、後輪7の回転はクランク軸
10の回転に一定の比率で追従するため、図8に示すよ
うに、クランク軸回転速度と後輪回転速度(車速)が正
比例し、その傾きが前記変速比となる。この変速比は、
ペダル踏力伝達系統Gに備わる3段式変速機構の第1速
から第3速までのシフトポジション(ギヤ比)によって
異なるため、各ギヤ比毎に所定の傾きを持つ変速比k
1,k2,k3が定められる。
助自転車1を走行させる時、後輪7の回転はクランク軸
10の回転に一定の比率で追従するため、図8に示すよ
うに、クランク軸回転速度と後輪回転速度(車速)が正
比例し、その傾きが前記変速比となる。この変速比は、
ペダル踏力伝達系統Gに備わる3段式変速機構の第1速
から第3速までのシフトポジション(ギヤ比)によって
異なるため、各ギヤ比毎に所定の傾きを持つ変速比k
1,k2,k3が定められる。
【0044】そして、図9に示すように、上記各変速比
k1,k2,k3を中心に+−数パーセント程度の幅で
公差ka,kb,kcが設定され、クランク軸10と後
輪7の実際の回転速度比Zが、上記公差ka,kb,k
cのいずれかに入っていれば、制御ユニット75は後輪
回転がクランク軸回転に追従していると判断し、スロッ
トル開度に比例した大きさの駆動補助力を電動モーター
18に出力させる。しかし、もしペダル踏力が緩まる等
してクランク軸回転が後輪回転に対して少しでも遅れれ
ば、上記回転速度比Zが上記公差ka,kb,kcをす
ぐに逸脱するため、駆動補助力の出力が断たれる。
k1,k2,k3を中心に+−数パーセント程度の幅で
公差ka,kb,kcが設定され、クランク軸10と後
輪7の実際の回転速度比Zが、上記公差ka,kb,k
cのいずれかに入っていれば、制御ユニット75は後輪
回転がクランク軸回転に追従していると判断し、スロッ
トル開度に比例した大きさの駆動補助力を電動モーター
18に出力させる。しかし、もしペダル踏力が緩まる等
してクランク軸回転が後輪回転に対して少しでも遅れれ
ば、上記回転速度比Zが上記公差ka,kb,kcをす
ぐに逸脱するため、駆動補助力の出力が断たれる。
【0045】なお、各シフトポジションにおける変速比
k1,k2,k3とその公差ka,kb,kcは予めメ
モリー回路86に記憶され、公差ka,kb,kcの範
囲はクランク回転速度センサー73と後輪回転速度セン
サー76に発生し得る測定誤差等を予め踏まえた上で必
要最小限の範囲に設定される。また、上記変速比やその
公差は多段式変速機構の段数分だけ設定されるが(この
実施形態のように3段式なら3種類、5段式なら5種
類)、多段式変速機構を備えない単速式の場合は1種類
のみとなる。
k1,k2,k3とその公差ka,kb,kcは予めメ
モリー回路86に記憶され、公差ka,kb,kcの範
囲はクランク回転速度センサー73と後輪回転速度セン
サー76に発生し得る測定誤差等を予め踏まえた上で必
要最小限の範囲に設定される。また、上記変速比やその
公差は多段式変速機構の段数分だけ設定されるが(この
実施形態のように3段式なら3種類、5段式なら5種
類)、多段式変速機構を備えない単速式の場合は1種類
のみとなる。
【0046】また、表1の[4欄]のように、クランク
軸10と後輪7の回転速度比Zが前記公差ka,kb,
kc内にあり、かつスロットル開度の検出もあるのに、
ペダル踏力検出スイッチ47がOFFの場合は、制御ユ
ニット75は電動補助自転車1が通常走行モードにある
ものの、クランク11が上死点または下死点付近にあ
り、ペダル踏力がゼロに近付いたものと見なし、電動モ
ーター18に駆動補助力を出力させ続ける。但しこの場
合、クランク軸10の所定回転角以内にペダル踏力検出
スイッチ47が再びONにならなければ、駆動補助力の
出力を中止させる。
軸10と後輪7の回転速度比Zが前記公差ka,kb,
kc内にあり、かつスロットル開度の検出もあるのに、
ペダル踏力検出スイッチ47がOFFの場合は、制御ユ
ニット75は電動補助自転車1が通常走行モードにある
ものの、クランク11が上死点または下死点付近にあ
り、ペダル踏力がゼロに近付いたものと見なし、電動モ
ーター18に駆動補助力を出力させ続ける。但しこの場
合、クランク軸10の所定回転角以内にペダル踏力検出
スイッチ47が再びONにならなければ、駆動補助力の
出力を中止させる。
【0047】図10は、このような状況下での、クラン
ク軸10の回転に伴うペダル踏力(トルク)の変動状況
と、ペダル踏力検出スイッチ47のON,OFF状況
と、回転速度比Zと、電動モーター18の駆動補助力の
出力の関係をタイムチャートで示した図である。
ク軸10の回転に伴うペダル踏力(トルク)の変動状況
と、ペダル踏力検出スイッチ47のON,OFF状況
と、回転速度比Zと、電動モーター18の駆動補助力の
出力の関係をタイムチャートで示した図である。
【0048】ここに示すように、ペダル踏力Pはクラン
クの回転位相角によってSINカーブ状に大きく変動す
る。そして、前述の如く、ペダル踏力検出スイッチ47
がONになるのは、ペダル踏力Pが平坦路において電動
補助自転車1を走行させ続けるのに必要な最小限のペダ
ル踏力P1に達してスライダー38が左方へスライドし
た時であり、ペダル踏力PがP1を下回るとペダル踏力
検出スイッチ47はOFFになる。
クの回転位相角によってSINカーブ状に大きく変動す
る。そして、前述の如く、ペダル踏力検出スイッチ47
がONになるのは、ペダル踏力Pが平坦路において電動
補助自転車1を走行させ続けるのに必要な最小限のペダ
ル踏力P1に達してスライダー38が左方へスライドし
た時であり、ペダル踏力PがP1を下回るとペダル踏力
検出スイッチ47はOFFになる。
【0049】ここで、制御ユニット75はペダル踏力検
出スイッチ47がOFFになっても直ぐには電動モータ
ー18に駆動補助力の出力を停止させず、例えばそれか
らクランク軸10が8分の3回転する間にペダル踏力P
が再びP1に達してペダル踏力検出スイッチ47がON
になれば駆動補助力の出力を続行させる。しかし、ペダ
ル踏力検出スイッチ47がOFFになってからクランク
軸10が8分の3回転する間にペダル踏力検出スイッチ
47が再びONにならなければ、駆動補助力の出力を停
止させる。なお、このようにペダル踏力検出スイッチ4
7がOFFになってから制御ユニット75が駆動補助力
の出力を続行させる時間は、クランク軸10が8分の3
回転する間のみに限らず、より長く、あるいはより短く
設定してもよい。
出スイッチ47がOFFになっても直ぐには電動モータ
ー18に駆動補助力の出力を停止させず、例えばそれか
らクランク軸10が8分の3回転する間にペダル踏力P
が再びP1に達してペダル踏力検出スイッチ47がON
になれば駆動補助力の出力を続行させる。しかし、ペダ
ル踏力検出スイッチ47がOFFになってからクランク
軸10が8分の3回転する間にペダル踏力検出スイッチ
47が再びONにならなければ、駆動補助力の出力を停
止させる。なお、このようにペダル踏力検出スイッチ4
7がOFFになってから制御ユニット75が駆動補助力
の出力を続行させる時間は、クランク軸10が8分の3
回転する間のみに限らず、より長く、あるいはより短く
設定してもよい。
【0050】一方、表1の[5欄]のように、クランク
軸10と後輪7の回転検出はあるものの、その回転速度
比Zが前記公差ka,kb,kcから外れている場合に
は、例えスロットル開度の検出があり、ペダル踏力検出
スイッチ47がONであっても、制御ユニット75は後
輪7のパンクまたチェーン16の外れ等であると判断
し、電動モーター18からの駆動補助力の出力を停止さ
せる。
軸10と後輪7の回転検出はあるものの、その回転速度
比Zが前記公差ka,kb,kcから外れている場合に
は、例えスロットル開度の検出があり、ペダル踏力検出
スイッチ47がONであっても、制御ユニット75は後
輪7のパンクまたチェーン16の外れ等であると判断
し、電動モーター18からの駆動補助力の出力を停止さ
せる。
【0051】また、表1の[6欄]のように、クランク
軸10と後輪7の回転速度比Zが前記公差ka,kb,
kcから外れており、スロットル開度の検出はあるがペ
ダル踏力検出スイッチ47がOFFである場合は、制御
ユニット75は電動補助自転車1が惰性走行に入ってク
ランク軸10の回転速度が降下しつつある、またはペダ
ル13が反対方向に漕がれてクランク軸10が反D方向
に逆転していると判断し、電動モーター18に駆動補助
力を出力させない。
軸10と後輪7の回転速度比Zが前記公差ka,kb,
kcから外れており、スロットル開度の検出はあるがペ
ダル踏力検出スイッチ47がOFFである場合は、制御
ユニット75は電動補助自転車1が惰性走行に入ってク
ランク軸10の回転速度が降下しつつある、またはペダ
ル13が反対方向に漕がれてクランク軸10が反D方向
に逆転していると判断し、電動モーター18に駆動補助
力を出力させない。
【0052】さらに、表1の[7欄]のように、クラン
ク軸10の回転検出がなく、後輪7の回転検出とスロッ
トル開度の検出があり、ペダル踏力検出スイッチ47が
OFFである場合は、制御ユニット75は電動補助自転
車1が完全な惰性走行中であると判断し、電動モーター
18に駆動補助力を出力させない。
ク軸10の回転検出がなく、後輪7の回転検出とスロッ
トル開度の検出があり、ペダル踏力検出スイッチ47が
OFFである場合は、制御ユニット75は電動補助自転
車1が完全な惰性走行中であると判断し、電動モーター
18に駆動補助力を出力させない。
【0053】また、表1の[8欄]のように、クランク
軸10の回転検出があり、後輪7の回転検出がなく、ス
ロットル開度の検出があり、ペダル踏力検出スイッチ4
7がOFFである場合は、制御ユニット75は電動補助
自転車1が停止してクランク軸10が逆転操作されてい
ると判断し、電動モーター18に駆動補助力を出力させ
ない。
軸10の回転検出があり、後輪7の回転検出がなく、ス
ロットル開度の検出があり、ペダル踏力検出スイッチ4
7がOFFである場合は、制御ユニット75は電動補助
自転車1が停止してクランク軸10が逆転操作されてい
ると判断し、電動モーター18に駆動補助力を出力させ
ない。
【0054】さらに、表1の[9欄]のように、クラン
ク軸10の回転検出がなく、後輪7の回転検出があり、
スロットル開度の検出があってペダル踏力検出スイッチ
47がONである場合は、何等かの異常によりクランク
軸10がロックしたと見なして駆動補助力の出力を中止
させる。
ク軸10の回転検出がなく、後輪7の回転検出があり、
スロットル開度の検出があってペダル踏力検出スイッチ
47がONである場合は、何等かの異常によりクランク
軸10がロックしたと見なして駆動補助力の出力を中止
させる。
【0055】また、表1の[10欄]のように、クラン
ク軸10の回転検出があり、後輪7の回転検出がなく、
スロットル開度の検出があってペダル踏力検出スイッチ
47がONである場合は、ペダル踏力と駆動補助力の合
力部(合力スリーブ27、ワンウェイクラッチ33等)
以降のペダル踏力伝達系統G中に破損や異常があると見
なして駆動補助力の出力を中止させる。
ク軸10の回転検出があり、後輪7の回転検出がなく、
スロットル開度の検出があってペダル踏力検出スイッチ
47がONである場合は、ペダル踏力と駆動補助力の合
力部(合力スリーブ27、ワンウェイクラッチ33等)
以降のペダル踏力伝達系統G中に破損や異常があると見
なして駆動補助力の出力を中止させる。
【0056】以上のように構成された電動補助自転車1
において、制御ユニット75が電動モーター18に駆動
補助力を出力させるのは、乗員がペダル13を漕いでい
てペダル踏力検出スイッチ47が少なくとも所定間隔で
ONになり、かつクランク軸10と後輪7の回転速度比
Zがペダル踏力伝達系統Gの変速比k1,k2,k3に
対して定められた所定の公差ka,kb,kc内にある
場合だけである。
において、制御ユニット75が電動モーター18に駆動
補助力を出力させるのは、乗員がペダル13を漕いでい
てペダル踏力検出スイッチ47が少なくとも所定間隔で
ONになり、かつクランク軸10と後輪7の回転速度比
Zがペダル踏力伝達系統Gの変速比k1,k2,k3に
対して定められた所定の公差ka,kb,kc内にある
場合だけである。
【0057】このため、乗員が全くペダル踏力を加えて
いない時は電動モーター18が起動することがなく、し
たがって乗員が駆動補助力に頼って走行することはでき
ない。また、電動補助自転車1が惰性走行している時等
も電動モーター18が起動しないため、電動モーター1
8の過使用に伴うバッテリーユニット19の早期消耗を
防止することができる。
いない時は電動モーター18が起動することがなく、し
たがって乗員が駆動補助力に頼って走行することはでき
ない。また、電動補助自転車1が惰性走行している時等
も電動モーター18が起動しないため、電動モーター1
8の過使用に伴うバッテリーユニット19の早期消耗を
防止することができる。
【0058】さらに、例えば停車時に無意識にスロット
ルグリップ78が操作されても車体に無用な発進力が作
用しないので、電動モーター18の無用な起動に伴うバ
ッテリーユニット19の早期消耗も防止され、違和感も
生じず、自転車らしい走行フィーリングを得ることがで
きる。
ルグリップ78が操作されても車体に無用な発進力が作
用しないので、電動モーター18の無用な起動に伴うバ
ッテリーユニット19の早期消耗も防止され、違和感も
生じず、自転車らしい走行フィーリングを得ることがで
きる。
【0059】また、走行中にクランク11の上死点およ
び下死点付近にてペダル踏力が著しく低下し、ペダル踏
力検出スイッチ47がONからOFFになっても、この
ON,OFFの繰り返し間隔が通常のペダル漕ぎペース
を逸脱していなければ、電動モーター18は停止せずに
駆動補助力を出力し続ける。
び下死点付近にてペダル踏力が著しく低下し、ペダル踏
力検出スイッチ47がONからOFFになっても、この
ON,OFFの繰り返し間隔が通常のペダル漕ぎペース
を逸脱していなければ、電動モーター18は停止せずに
駆動補助力を出力し続ける。
【0060】このため、発進時や登坂走行時等における
車体のふらつきが無くなり良好な走行安定性が得られる
とともに、走行中に電動モーター18の起動と停止が繰
り返されることがないので駆動補助力の断続に伴う駆動
ショックの発生が防止され、この点でも自転車らしい走
行フィーリングが確保される上、バッテリーユニット1
9の消耗も防止される。
車体のふらつきが無くなり良好な走行安定性が得られる
とともに、走行中に電動モーター18の起動と停止が繰
り返されることがないので駆動補助力の断続に伴う駆動
ショックの発生が防止され、この点でも自転車らしい走
行フィーリングが確保される上、バッテリーユニット1
9の消耗も防止される。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電動
補助自転車は、乗員のペダル踏力により回転駆動される
クランク軸と、上記クランク軸の回転力を駆動輪に伝達
するペダル踏力伝達系統と、クランク軸の回転速度を検
出するクランク軸回転速度検出手段と、上記駆動輪の回
転速度を検出する駆動輪回転速度検出手段と、乗員によ
り任意に操作されるスロットル手段と、上記スロットル
手段の開度を検出するスロットル開度検出手段と、上記
ペダル踏力をアシストする駆動補助力を出力する電動モ
ーターと、ペダル踏力が所定値以上になるとONになる
ペダル踏力検出手段と、上記クランク軸回転速度検出手
段および駆動輪回転速度検出手段およびスロットル開度
検出手段ならびにペダル踏力検出手段からの入力を受
け、クランク軸と駆動輪の回転速度比が上記ペダル踏力
伝達系統の変速比に対し所定公差内にあり、かつ上記ペ
ダル踏力検出手段が少なくとも所定間隔でONになるこ
とを条件に、スロットル手段の開度に比例した大きさの
補助駆動力を上記電動モーターに出力させるようにプロ
グラムされた制御手段とを備えてなることを特徴とする
ものであり、本構成によれば、自転車らしい走行フィー
リングを保ちつつ、良好な走行安定性を確保し、バッテ
リーの早期消耗を防止することができる。
補助自転車は、乗員のペダル踏力により回転駆動される
クランク軸と、上記クランク軸の回転力を駆動輪に伝達
するペダル踏力伝達系統と、クランク軸の回転速度を検
出するクランク軸回転速度検出手段と、上記駆動輪の回
転速度を検出する駆動輪回転速度検出手段と、乗員によ
り任意に操作されるスロットル手段と、上記スロットル
手段の開度を検出するスロットル開度検出手段と、上記
ペダル踏力をアシストする駆動補助力を出力する電動モ
ーターと、ペダル踏力が所定値以上になるとONになる
ペダル踏力検出手段と、上記クランク軸回転速度検出手
段および駆動輪回転速度検出手段およびスロットル開度
検出手段ならびにペダル踏力検出手段からの入力を受
け、クランク軸と駆動輪の回転速度比が上記ペダル踏力
伝達系統の変速比に対し所定公差内にあり、かつ上記ペ
ダル踏力検出手段が少なくとも所定間隔でONになるこ
とを条件に、スロットル手段の開度に比例した大きさの
補助駆動力を上記電動モーターに出力させるようにプロ
グラムされた制御手段とを備えてなることを特徴とする
ものであり、本構成によれば、自転車らしい走行フィー
リングを保ちつつ、良好な走行安定性を確保し、バッテ
リーの早期消耗を防止することができる。
【図1】本発明に係る電動補助自転車の外観の一例を示
す左側面図。
す左側面図。
【図2】電動パワーユニットの右側面図。
【図3】図2のIII−III線に沿って展開した電動
パワーユニットの断面図。
パワーユニットの断面図。
【図4】図3のIV部拡大図。
【図5】動力伝達部の拡大図であり、(a)はペダル踏
力作用時、(b)ペダル踏力非作用時における状態を示
す図である。
力作用時、(b)ペダル踏力非作用時における状態を示
す図である。
【図6】ハンドルバー回りを後方から見た図。
【図7】電動補助自転車の制御系統を示したブロック
図。
図。
【図8】各シフトポジションにおける変速比をグラフで
示した図。
示した図。
【図9】各シフトポジションにおける変速比の公差をグ
ラフで示した図。
ラフで示した図。
【図10】クランク軸の回転に伴うペダル踏力の変動状
況と、ペダル踏力検出スイッチのON,OFF状況と、
クランク軸および後輪の回転速度比と、電動モーターの
駆動補助力の出力の関係をタイムチャートで示した図。
況と、ペダル踏力検出スイッチのON,OFF状況と、
クランク軸および後輪の回転速度比と、電動モーターの
駆動補助力の出力の関係をタイムチャートで示した図。
1 電動補助自転車 3 電動パワーユニット 7 駆動輪である後輪 10 クランク軸 18 電動モーター 47 ペダル踏力検出手段であるペダル踏力検出スイッ
チ 71 クランク軸回転速度検出手段を構成するセンサー
プレート 73 クランク軸回転速度検出手段を構成するクランク
回転速度センサー 75 制御手段である制御ユニット 76 駆動輪回転速度検出手段である後輪回転速度セン
サー 77 スロットル開度検出手段であるスロットル開度セ
ンサー 78 スロットル手段であるスロットルグリップ G ペダル踏力伝達系統 H 駆動補助力伝達系統 Z クランク軸と後輪の回転速度比 k1,k2,k3 ペダル踏力伝達系統の変速比 ka,kb,kc ペダル踏力伝達系統の変速比の公差
チ 71 クランク軸回転速度検出手段を構成するセンサー
プレート 73 クランク軸回転速度検出手段を構成するクランク
回転速度センサー 75 制御手段である制御ユニット 76 駆動輪回転速度検出手段である後輪回転速度セン
サー 77 スロットル開度検出手段であるスロットル開度セ
ンサー 78 スロットル手段であるスロットルグリップ G ペダル踏力伝達系統 H 駆動補助力伝達系統 Z クランク軸と後輪の回転速度比 k1,k2,k3 ペダル踏力伝達系統の変速比 ka,kb,kc ペダル踏力伝達系統の変速比の公差
Claims (3)
- 【請求項1】 乗員のペダル踏力により回転駆動される
クランク軸と、上記クランク軸の回転力を駆動輪に伝達
するペダル踏力伝達系統と、クランク軸の回転速度を検
出するクランク軸回転速度検出手段と、上記駆動輪の回
転速度を検出する駆動輪回転速度検出手段と、乗員によ
り任意に操作されるスロットル手段と、上記スロットル
手段の開度を検出するスロットル開度検出手段と、上記
ペダル踏力をアシストする駆動補助力を出力する電動モ
ーターと、ペダル踏力が所定値以上になるとONになる
ペダル踏力検出手段と、上記クランク軸回転速度検出手
段および駆動輪回転速度検出手段およびスロットル開度
検出手段ならびにペダル踏力検出手段からの入力を受
け、クランク軸と駆動輪の回転速度比が上記ペダル踏力
伝達系統の変速比に対し所定公差内にあり、かつ上記ペ
ダル踏力検出手段が少なくとも所定間隔でONになるこ
とを条件に、スロットル手段の開度に比例した大きさの
補助駆動力を上記電動モーターに出力させるようにプロ
グラムされた制御手段とを備えてなることを特徴とする
電動補助自転車。 - 【請求項2】 前記乗員が任意にシフト操作できる多段
式変速機構を前記ペダル踏力伝達系統に設け、上記多段
式変速機構の各シフトポジション毎に各々公差を持った
変速比を設定し、前記クランク軸と駆動輪の回転速度比
が上記各変速比の公差内にあり、かつ前記ペダル踏力検
出手段が少なくとも所定間隔でONになることを条件
に、前記スロットル手段の開度に比例した大きさの補助
駆動力を前記電動モーターに出力させるように前記制御
手段をプログラムした請求項1に記載の電動補助自転
車。 - 【請求項3】 前記ペダル踏力検出手段がONからOF
Fになっても、前記クランク軸と駆動輪の回転速度比が
前記ペダル踏力伝達系統の変速比に対して所定の公差内
にあり、かつ前記クランク軸の所定回転角以内にペダル
踏力検出手段が再びONになれば、前記スロットル手段
の開度に比例した大きさの補助駆動力を上記電動モータ
ーに出力させ続けるように前記制御手段をプログラムし
た請求項1および請求項2に記載の電動補助自転車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000123274A JP2001301683A (ja) | 2000-04-24 | 2000-04-24 | 電動補助自転車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000123274A JP2001301683A (ja) | 2000-04-24 | 2000-04-24 | 電動補助自転車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001301683A true JP2001301683A (ja) | 2001-10-31 |
Family
ID=18633604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000123274A Pending JP2001301683A (ja) | 2000-04-24 | 2000-04-24 | 電動補助自転車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001301683A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107757813A (zh) * | 2016-08-18 | 2018-03-06 | 株式会社岛野 | 自行车用控制装置及自行车的控制方法 |
JP2020124945A (ja) * | 2019-02-01 | 2020-08-20 | 本田技研工業株式会社 | 電動アシスト自転車 |
JP2020147135A (ja) * | 2019-03-13 | 2020-09-17 | 本田技研工業株式会社 | 電動アシスト自転車 |
-
2000
- 2000-04-24 JP JP2000123274A patent/JP2001301683A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107757813A (zh) * | 2016-08-18 | 2018-03-06 | 株式会社岛野 | 自行车用控制装置及自行车的控制方法 |
JP2020124945A (ja) * | 2019-02-01 | 2020-08-20 | 本田技研工業株式会社 | 電動アシスト自転車 |
JP7233943B2 (ja) | 2019-02-01 | 2023-03-07 | 本田技研工業株式会社 | 電動アシスト自転車 |
JP2020147135A (ja) * | 2019-03-13 | 2020-09-17 | 本田技研工業株式会社 | 電動アシスト自転車 |
JP7220594B2 (ja) | 2019-03-13 | 2023-02-10 | 本田技研工業株式会社 | 電動アシスト自転車 |
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