JP7220594B2 - 電動アシスト自転車 - Google Patents

電動アシスト自転車 Download PDF

Info

Publication number
JP7220594B2
JP7220594B2 JP2019045500A JP2019045500A JP7220594B2 JP 7220594 B2 JP7220594 B2 JP 7220594B2 JP 2019045500 A JP2019045500 A JP 2019045500A JP 2019045500 A JP2019045500 A JP 2019045500A JP 7220594 B2 JP7220594 B2 JP 7220594B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
crankshaft
rotation angle
assisted bicycle
pedal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019045500A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020147135A (ja
Inventor
謙二 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2019045500A priority Critical patent/JP7220594B2/ja
Publication of JP2020147135A publication Critical patent/JP2020147135A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7220594B2 publication Critical patent/JP7220594B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

本発明は電動アシスト自転車に関する。
電動アシスト自転車として、歪みケージによってペダル系統の歪みを計測し、その計測値からペダル踏力を演算し、ペダル踏力に応じてアシスト力を発生する電動モータの作動を制御するものや(例えば、特許文献1)、ペダルにより駆動されるクランク軸に取り付けられたペダル踏力伝達スリーブを含むペダル踏力センサにより検出されるペダル踏力に応じて電動モータの作動を制御するものが知られている(例えば、特許文献2)。また、他の電動アシスト自転車として、自転車のクランク軸周りに設けられた電動アシスト装置のハウジング内において電動モータのハウジングを支持する支持体の歪を検出する歪みセンサが設けられ、歪みセンサにより検出される歪からクランク軸にかかるトルクを推定して電動モータの作動を制御するものが知られている(例えば、特許文献3)。
特開2007-91159号公報 US6196347B1公報 特開2016-182851号公報
上述の従来の電動アシスト自転車では、ペダル踏力や歪を検出するアシスト制御のための計測部の構造が複雑であり、既存の自転車に適用することが難しい。特に、既存の自転車に電動アシスト装置が後付けされることにより、既存の自転車を電動アシスト自転車とする場合には、上述の如きアシスト制御のための計測部を、自転車の改造を要することなく設置することが難しい。
本発明が解決しようとする課題は、電動アシスト自転車において、アシスト制御のための計測部を、自転車の改造を要することなく設置できるようにすることである。
本発明の一つの実施形態による電動アシスト自転車は、フレーム(18)に支持された電動アシスト装置(50)を備え、前記電動アシスト装置(50)の回転出力がペダル(30)のクランク軸(24)に伝達される電動アシスト自転車(10)であって、前記フレーム(18)に対する前記電動アシスト装置(50)の支持部(90)に作用する荷重を計測する計測部(138、146)と、前記計測部(138、146)により検出される荷重に応じて前記ペダル(30)の踏力を推定する踏力推定部(140)と、前記踏力の推定値に基づいて前記電動アシスト装置(50)のアシスト量を制御するアシスト制御部(142)とを有する。
この構成によれば、計測部(138、146)を、自転車の改造を要することなく設置することができる。
前記電動アシスト自転車(10)において、好ましくは、前記電動アシスト装置(50)は、前記フレーム(18)に取り付けられたハウジング(52)と、前記ハウジング(52)に支持されたアシスト発生用の電動モータ(58)と、前記クランク軸(24)又は前記クランク軸(24)に取り付けられたクランクアーム(26)に結合され、前記電動モータ(58)により、前記クランク軸(24)に対して同軸的に回転駆動される環状の回転出力部材(64)とを有し、前記支持部(90)は、前記フレーム(18)の外部に固定されたフレーム側マウント部材(92)と、前記フレーム側マウント部材(92)と前記ハウジング(52)とを結合する結合具(114)とを含む。
この構成によれば、電動アシスト装置(50)を既存の自転車に大きい改造を要することなく後付けすることができる。フレーム(18)に対する電動アシスト装置(50)の支持部(90)はフレーム(18)の外部にあるから、支持部(90)に対する計測部(138、146)の設置が容易になる。
前記電動アシスト自転車(10)において、好ましくは、前記計測部は前記結合具(114)に設けられた歪みセンサ(138)を含む。
この構成によれば、電動アシスト装置(50)の支持部(90)に対する計測部の設置が容易になる。
前記電動アシスト自転車(10)において、好ましくは、前記計測部はフレーム側マウント部材(92)に設けられた歪みセンサ(138)を含む。
この構成によれば、電動アシスト装置(50)の支持部(90)に対する計測部の設置が容易になる。
前記電動アシスト自転車(10)において、好ましくは、前記ハウジング(52)に形成された前記結合具の結合部に設けられた歪みセンサ(138)を含む。
この構成によれば、電動アシスト装置(50)の支持部(90)に対する計測部の設置が容易になる。
前記電動アシスト自転車(10)において、好ましくは、前記計測部は前記フレーム(18)と前記フレーム側マウント部材(92)との間に設けられた荷重センサ(146)を含む。
この構成によれば、電動アシスト装置(50)の支持部(90)に対する計測部の設置が容易になる。
前記電動アシスト自転車(10)において、好ましくは、更に前記クランク軸(24)のクランク回転角度位置を検出する回転角センサ(134)を有し、前記踏力推定部(140)は、前記回転角センサ(134)により検出される第1のクランク回転角度位置における前記荷重と第1のクランク回転角度位置とは異なる第2のクランク回転角度位置における前記荷重との差異から前記自転車(10)のペダル(30)の踏力を推定する。
この構成によれば、ペダル踏力の推定を的確に行うことができ、運転者が意図するペダリングの状態に応じたアシストを行うことができる。
前記電動アシスト自転車(10)において、好ましくは、前記第1のクランク回転角度位置は片方のペダル(30)の最上昇位置から90度以下の角度範囲内にあり、前記第2のクランク回転角度位置は前記片方のペダル(30)の最上昇位置から90度以上且つ180度以下の角度範囲内にある。
この構成によれば、ペダル踏力の推定が精度よく行われ、運転者が意図するペダリングの状態に応じたアシストを的確に行うことができる。
本発明による電動アシスト自転車によれば、アシスト制御のための計測部を、自転車の改造を要することなく設置することができる。
本発明の一つの実施形態による電動アシスト自転車の要部の斜視図 同実施形態による電動アシスト自転車の要部の分解斜視図 同実施形態による電動アシスト自転車の要部の拡大斜視図 同実施形態による電動アシスト自転車の要部の正面図 同実施形態による電動アシスト自転車の要部の正面図 同実施形態による電動アシスト自転車の要部の縦断面図 同実施形態による電動アシスト自転車に用いられる調整機構付きのハウジング支持部の拡大斜視図 同実施形態による電動アシスト自転車の制御系のブロック線図 同実施形態による電動アシスト自転車のクランク回転角度位置の説明図 他の実施形態による電動アシスト自転車のハウジング支持部の拡大斜視図 他の実施形態による電動アシスト自転車の要部の縦断面図 他の実施形態による電動アシスト自転車のハウジング支持部の拡大斜視図 他の実施形態による電動アシスト自転車の制御系のブロック線図
以下に、本発明による電動アシスト自転車の一つの実施形態を、図1~図7を参照して説明する。
図1及び図2に示されているように、電動アシスト自転車10は、略上下方向に延在して上端にサドル(不図示)を取り付けられるシートチューブ12と、略前後方向に延在するダウンチューブ14と、左右のチェーンステー16を含むフレーム18を有する。シートチューブ12の下端とダウンチューブ14の後端及び各チェーンステー16の前端とはパイプ継手を兼ねたクランク軸支持用の軸受筒体20によって互いに結合されている。
軸受筒体20は左右方向に略水平に延在するクランク軸24(図2参照)を回転自在に支持している。クランク軸24の左右の軸端は各々軸受筒体20から左右外方に突出しており、その各軸端に左右のクランクアーム26、28の基端が互いに180度の回転位相差をもって固定されている。クランク軸24はクランクアーム26、28の回転中心をなし、クランク軸24の回転中心軸線とクランクアーム26、28の回転中心軸線とは同一軸線上にある。
クランクアーム26、28の各々の遊端にはペダル30が取り付けられている。右側のクランクアーム28と軸受筒体20との間にはドライブスプロケット(チェーンホイール)32が配置されている。ドライブスプロケット32はクランク軸24に同軸的に連結(固定)されている。
クランク軸24は左右のクランクアーム26、28によって回転駆動される。クランク軸24の回転は、ドライブスプロケット32に伝達され、ドライブスプロケット32から不図示のチェーン式伝動機構によって後輪(不図示)に伝達される。これにより、電動アシスト自転車10が前進走行する。
電動アシスト自転車10はユニット化された後付け可能な電動アシスト装置50を有する。尚、以下の説明における上下、前後、左右の各方向は、電動アシスト装置50が、図1に示されているように、電動アシスト自転車10のフレーム18に取り付けられた状態での各方向である。
電動アシスト装置50は、中空構造のハウジング52を有する。ハウジング52は、円環部54及び円環部54から径方向外方に延出した舌片形状の延出部56を含む。延出部56の右面にはアシスト発生用の電動モータ58が取り付けられている。電動モータ58はロータ出力軸(不図示)の回転軸線が左右方向に向くように一端側を延出部56に固定されている。
円環部54は、図2に示されているように、左右方向に開口した中心開口60を画定する円筒部62を含む。円筒部62は外周部に円環状の回転出力部材64を回転可能に支持している。円筒部62は、中心開口60にクランク軸24が左右方向に遊嵌合状態で貫通した状態で、回転出力部材64と共に、フレーム18とクランクアーム26との間にクランク軸24と同軸的に配置される。回転出力部材64は、ハウジング52内に設けられた歯車列(不図示)によって電動モータ58と駆動連結され、電動モータ58によってクランク軸24に対して同軸的に回転駆動される。
円筒部62及び回転出力部材64をフレーム18とクランクアーム26との間に配置することは以下の手順で行われる。先ず、ドライブスプロケット32が配置されていない左側のペダル30をスパナ等の一般工具によって取り外す。次に電動アシスト装置50を横に倒した状態(電動モータ58が上向きになる姿勢)で、中心開口60に左側のクランクアーム26の遊端側を入れ、中心開口60にクランクアーム26が入った状態で、電動アシスト装置50をクランクアーム26の延在方向に沿ってその基端側(回転中心側)に移動させる。
これにより、円筒部62及び回転出力部材64がクランクアーム26をくぐらせるようにして、クランクアーム26の基端近傍に到達する。つまり、このくぐらせる作業が行われ得るように、クランクアーム26の外形に対して中心開口60の内径が設定されている。
尚、中心開口60がクランクアーム26に取り付けられているペダル30もくぐらせることができる大きい内径を備えていれば、ペダル30を取り外さなくてもよい。
次に、電動モータ58が横向きになる正規の姿勢(図1に示されている姿勢)に、電動アシスト装置50の姿勢を変更し、中心開口60にクランク軸24を遊嵌合状態で軸線方向に通す。これにより、円筒部62及び回転出力部材64は、ペダル30の取り外しだけで、或いはペダル30の取り外す作業も必要とすることなく、中心開口60にクランク軸24が左右方向に遊嵌合状態で貫通した状態で、フレーム18とクランクアーム26との間に配置される。
回転出力部材64は結合機構70によってクランク軸24及びクランクアーム26に結合される。結合機構70は、結合主部材72及び2個のクランプ駒部材74を含む。
結合主部材72は、略円形皿状をなし、周縁部を複数のボルト75によって回転出力部材64に固定され、中心部をボルト76により、クランクアーム26に形成されているクランク軸嵌合孔26Aに嵌合してクランク軸24の軸端に取り付けられたクランク連結部材78に固定されている。これにより、回転出力部材64とクランク軸24とが同軸的に結合される。
2個のクランプ駒部材74は、各々、楔形状をなし、クランクアーム26の基部近傍の回転方向の両側に配置され、同両側に位置する結合主部材72の傾斜縁部73に係合し、ボルト80によって結合主部材72に対して締め付けられることにより、互いに近付く方向に移動してクランクアーム26を同両側から挟み込むことにより、結合主部材72とクランクアーム26とをトルク伝達関係に結合する。クランプ駒部材74に設けられているボルト80の貫通孔81(図2参照)は、ボルト80が結合主部材72に対して締め付けられることにより、2個のクランプ駒部材74が互いに近付く方向に移動できるように、オーバル(長円形)形状に形成されている。
この2個のクランプ駒部材74が用いられた結合機構70はクランクアーム26の基部近傍の幅の大小に対する融通性が高い。
かくして、回転出力部材64はクランクアーム26を介してクランク軸24と同軸的にトルク伝達関係で結合される。
ハウジング52の延出部56は、電動モータ58を支持した状態で、ダウンチューブ14の下方に配置され、支持部90によってダウンチューブ14から吊り下げられた状態で支持されている。
支持部90はフレーム側マウント部材92を含む。フレーム側マウント部材92は、図3~図7に示されているように、締結バンド94によってダウンチューブ14に固定され、下側に四角枠部96を含む支持基部部材98と、四角枠部96に嵌合して支持基部部材98に固定された四角板状部100及び四角板状部100より下方に延出して前後方向に延在する垂下片部102を含む支持片部材104とを有する。
垂下片部102は、片持ち片であり、図6に示されているように、クランク軸24の軸線方向(左右方向)に貫通する肩付きの貫通孔103を含む。垂下片部102には、貫通孔103に嵌合した円筒状の固定側ブッシュ106が回り止め装着されている。固定側ブッシュ106は、小径部106A及び大径部106Bを有し、小径部106Aと大径部106Bとの間に円環状の肩部106Cが貫通孔103内の円環状の肩部104Cに当接することにより右側への移動を規制されている。
大径部106Bの内周面には雌ねじ108が形成されている。雌ねじ108には可動側ブッシュ110の外周面に形成された雄ねじ109が、クランク軸24の軸線方向、つまり左右方向に螺進及び螺退可能にねじ係合している。
可動側ブッシュ110は、固定側ブッシュ106とは反対の側にフランジ部112を有する。フランジ部112には可動側ブッシュ110が手廻しされ得るように花びら状の凹凸形状になっている。フランジ部112の外向きのフランジ面112Aはハウジング52の延出部56の上部に形成されたボス部(結合部)66の内向きの端面66Aに正対して接触している。フランジ面112A及び端面66Aは、雌ねじ108及び雄ねじ109の中心軸線に直交する方向に延在する平面である。
ボス部66には端面66Aに開口したねじ孔68が形成されている。フレーム側マウント部材92は固定側ブッシュ106及び可動側ブッシュ110の中心部をクランク軸24の軸線方向に貫通してねじ孔68にねじ係合(ねじ締結)した締結ボルト(結合具)114によってハウジング52を固定状態で支持している。締結ボルト114と雌ねじ108及び雄ねじ109とは互いに同軸的に設けられている。
このようにして、固定側ブッシュ106と可動側ブッシュ110とは、ハウジング52とフレーム18との間にクランク軸24の軸線方向に延在する雌ねじ108及び雄ねじ109によるねじ機構を含み、図4及び図5に示されているように、フレーム側マウント部材92とハウジング52との間に於けるクランク軸24の軸線方向の間隔Dを調節(増減)可能な調整機構120をなす。
この間隔Dの調節によってクランク軸24の中心軸線(クランク軸線)に対する回転出力部材64の傾きが補正され、回転出力部材64がクランク軸線を直交する平面に沿うように、回転出力部材64の姿勢を補正することができる。つまり、構造を複雑にすることなく簡単な構造の調整機構120によって、回転出力部材64の中心軸線がクランク軸24の中心軸線に平行になるように調整することができる。
これにより、クランク軸24及び回転出力部材64の回転が振れ回りの成分を含むことなくクランク軸24に正しく伝達され、振れ回りに起因する周期的な偏荷重によるクランク軸24及び回転出力部材64の軸受部等の摩擦抵抗及び摩耗が低減する。
締結ボルト114とねじ機構による調整機構120とが互いに同軸的に設けられているにより、コンパクトな設計が可能になると共に調整機構120による調整精度が向上する。
図1に示されているように、シートチューブ12には、締結バンド(不図示)等によって、電動アシストのための制御装置130と、電動モータ58及び制御装置130の電源をなす2次電池によるバッテリ132とが取り付けられている。
次に、電動アシスト自転車10の制御系統を、図8を参照して説明する。
電動アシスト自転車10は、回転角センサ134と、パルスセンサ136と、歪みセンサ(応力センサ)138とを有する。
回転角センサ134は、電動モータ58に内蔵されたホールセンサ等により構成され、モータ回転角度の積算とハウジング52内の変速歯車列(不図示)の減速比からクランク軸24の回転と角度位置を検知する。尚、回転角センサ134は、電動モータ58に内蔵されないアブソリュート型ロータリエンコーダ等により構成され、クランクの回転と角度位置を検知するものであってもよい。
パルスセンサ136は、クランク軸24或いはクランクアーム26に設けられ、図9に示されているように、片方のクランクアーム26のペダル30が最上昇位置に位置するクランク軸24のクランク角の基準点及びクランク軸24の回転を検知する回転センサである。
歪みセンサ138は、図6に示されているように、締結ボルト114に設けられ、締結ボルト114の曲げ変形量(曲げ歪み量)をもってフレーム18に対する電動アシスト装置50の支持部90に作用する荷重を計測する計測部をなす。尚、歪みセンサ138は、締結ボルト114の内部に設けられているか、締結ボルト114の表面に設けられていればよい。
電動モータ58の回転及びペダル30の踏み込み(踏力)によって電動アシスト装置50がクランク軸24を中心としてフレーム18に対して回転しようとすることを阻止する力(荷重)が支持部90に作用するから、締結ボルト114は、この荷重を曲げ荷重(剪断荷重)として及ぼされ、電動モータ58の回転トルク及び踏力に応じて曲げ変形する。
これにより、歪みセンサ138は電動モータ58の回転トルク及び踏力に起因する締結ボルト114の曲げ変形量を定量的に計測する。
制御装置130は、マイクロコンピュータ等を含む電子制御式のものであり、踏力推定演算部140及びアシスト制御部142を有する。
踏力推定演算部140は、回転角センサ134からのクランク回転角度位置に関する情報、パルスセンサ136からのクランク軸24のクランク角の基準点及びクランク軸24の回転に関する情報及び歪みセンサ138から歪みに関する情報を取り込み、第1のクランク回転角度位置における歪みと第1のクランク回転角度位置とは異なる第2のクランク回転角度位置における歪みとの差異から電動アシスト自転車10のペダル踏力を推定する。踏力推定演算部140は第1のクランク回転角度位置における歪みと第2のクランク回転角度位置における歪みの差値が大きいほどペダル踏力が大きいと推定する。
第1のクランク回転角度位置はクランクアーム26のペダル30の最上昇位置から90度以下の角度範囲を含み、第2のクランク回転角度位置はクランクアーム26のペダル30の最上昇位置から90度以上且つ180度以下の角度範囲を含む。
第1のクランク回転角度位置及び第2のクランク回転角度位置は各々上述の角度範囲内の少なくとも1点であってよい。或いは図9に示されているように、第1のクランク回転角度位置は、ペダル30の最上昇位置から15度程度の第1の角度範囲θ1における歪みの平均値或いは積分値であり、第2のクランク回転角度位置は、ペダル30の最上昇位置から90度進んだ位置から15度程度の第2の角度範囲θ2における歪みの平均値或いは積分値であってもよい。第1の角度範囲θ1における歪みの平均値或いは積分値は、第2の角度範囲θ2における歪みの平均値或いは積分値より大きい値になり、この差値がペダル踏力に概ね比例する。
アシスト制御部142は、踏力推定演算部140によって推定されたペダル踏力に応じた駆動電流をもって電動モータ58を作動させるべく、つまりアシスト量を制御すべくモータ駆動回路144に制御指令を出力する。
モータ駆動回路144は、バッテリ132から電動モータ58に通電する駆動電流を定量的に設定する。これにより、電動モータ58は、ペダル踏力の推定値に応じた回転出力、つまりアシスト量によってペダリングのアシストを行う。
アシスト制御のために、ペダル踏力を推定するセンサは、電動アシスト装置50を自転車10のフレーム18から支持する支持部90の締結ボルト114、換言するとフレーム18の外部にあるに締結ボルト114設けられた歪みセンサ138でよいから、アシスト制御のためのセンサを、自転車の改造を要することなく容易に設置することができる。
他の実施形態として、歪みセンサ138は、図10に示されているように、フレーム側マウント部材92の垂下片部102の前面に設けられている。この実施形態では、歪みセンサ138は、電動モータ58の回転トルク及び踏力に起因する垂下片部102の圧縮・伸長変形量(圧縮・伸長歪み量)を計測する。
この実施形態でも、アシスト制御のために、ペダル踏力を推定するセンサは、電動アシスト装置50を自転車10のフレーム18から支持する支持部90のフレーム側マウント部材92、換言するとフレーム18の外部にあるフレーム側マウント部材92に設けられた歪みセンサ138でよいから、アシスト制御のためのセンサを、自転車の改造を要することなく容易に設置することができる。
他の実施形態として、歪みセンサ138は、図11に示されているように、締結ボルト114の電動アシスト装置50側のねじ止め部(結合部)であるボス部66の表面に設けられている。この実施形態では、歪みセンサ138は、電動モータ58の回転トルク及び踏力に起因するボス部66の曲げ変形量(曲げ歪み量)を計測する。
この実施形態でも、アシスト制御のために、ペダル踏力を推定するセンサは、電動アシスト装置50を自転車10のフレーム18から支持する支持部90の電動アシスト装置50側のボス部66、換言するとフレーム18の外部にあるボス部66に設けられた歪みセンサ138でよいから、アシスト制御のためのセンサを、自転車の改造を要することなく容易に設置することができる。
他の実施形態として、図12に示されているように、ダウンチューブ14とフレーム側マウント部材92の四角板状部100との表面間に挟まれるようにして荷重センサ(圧力センサ)146が設けられている。荷重センサ146は、電動モータ58の回転トルク及び踏力に起因してフレーム18と電動アシスト装置50との間に生じる圧縮荷重(応力)を計測する。
この実施形態では、図13に示されているように、制御装置130の踏力推定演算部140は、回転角センサ134からのクランク回転角度位置に関する情報、パルスセンサ136からのクランク軸24のクランク角の基準点及びクランク軸24の回転に関する情報及び荷重センサ146から荷重に関する情報を取り込み、第1のクランク回転角度位置における荷重と第1のクランク回転角度位置とは異なる第2のクランク回転角度位置における荷重との差異から電動アシスト自転車10のペダル踏力を推定する。踏力推定演算部140は第1のクランク回転角度位置における荷重と第2のクランク回転角度位置における荷重の差値が大きいほどペダル踏力が大きいと推定する。
この実施形態でも、アシスト制御のために、ペダル踏力を推定するセンサは、電動アシスト装置50を自転車10のフレーム18から支持する支持部90のフレーム18と電動アシスト装置50との間に設けられた荷重センサ146、換言するとフレーム18の外部に設けられた荷重センサ146でよいから、アシスト制御のためのセンサを、自転車の改造を要することなく容易に設置することができる。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、ハウジング52はシートチューブ12とダウンチューブ14との間に配置され、フレーム18に対するハウジングの支持はシートチューブ12或いはダウンチューブ14に対して行われてもよい。また、上述の実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
10 :電動アシスト自転車
12 :シートチューブ
14 :ダウンチューブ
16 :チェーンステー
18 :フレーム
20 :軸受筒体
24 :クランク軸
26 :クランクアーム
26A :クランク軸嵌合孔
28 :クランクアーム
30 :ペダル
32 :ドライブスプロケット
50 :電動アシスト装置
52 :ハウジング
54 :円環部
56 :延出部
58 :電動モータ
60 :中心開口
62 :円筒部
64 :回転出力部材
66 :ボス部
66A :端面
68 :ねじ孔
70 :結合機構
72 :結合主部材
73 :傾斜縁部
74 :クランプ駒部材
75 :ボルト
76 :ボルト
78 :クランク連結部材
80 :ボルト
81 :貫通孔
90 :支持部
92 :フレーム側マウント部材
94 :締結バンド
96 :四角枠部
98 :支持基部部材
100 :四角板状部
102 :垂下片部
103 :貫通孔
104 :支持片部材
104C :肩部
106 :固定側ブッシュ
106A :小径部
106B :大径部
106C :肩部
108 :雌ねじ
109 :雄ねじ
110 :可動側ブッシュ
112 :フランジ部
112A :フランジ面
114 :締結ボルト(結合具)
120 :調整機構
130 :制御装置
132 :バッテリ
134 :回転角センサ
136 :パルスセンサ
138 :歪みセンサ
140 :踏力推定演算部(踏力推定部)
142 :アシスト制御部
144 :モータ駆動回路
146 :荷重センサ

Claims (7)

  1. フレームと、前記フレームに支持部により支持された電動アシスト装置とを備え、前記電動アシスト装置は、前記フレームに取り付けられたハウジングと、前記ハウジングに支持されたアシスト発生用の電動モータと、ペダルのクランク軸又は前記クランク軸に取り付けられたクランクアームに結合され、前記電動モータにより前記クランク軸に対して同軸的に回転駆動される環状の回転出力部材とを有し、
    前記支持部は、前記フレームの外部に固定され、前記クランク軸の軸線方向に延在する貫通孔を有するフレーム側マウント部材と、前記貫通孔を貫通し、前記ハウジングに形成されたねじ孔にねじ係合し、前記フレーム側マウント部材と前記ハウジングとを結合する締結ボルトとを含み、前記電動アシスト装置の回転出力が前記クランク軸に伝達される電動アシスト自転車であって、
    前記電動アシスト装置の回転出力及び前記ペダルの踏力により前記支持部に作用する反力によって生じる荷重を計測する計測部と、
    前記計測部により検出される荷重に応じて前記ペダルの踏力を推定する踏力推定部と、
    前記踏力推定部による踏力の推定値に基づいて前記電動アシスト装置のアシスト量を制御するアシスト制御部とを有する電動アシスト自転車。
  2. 前記計測部は前記締結ボルトに設けられた歪みセンサを含む請求項1に記載の電動アシスト自転車。
  3. 前記計測部は前記フレーム側マウント部材に設けられた歪みセンサを含む請求項1に記載の電動アシスト自転車。
  4. 前記計測部は前記ハウジングに形成された前記締結ボルトのねじ係合部に設けられた歪みセンサを含む請求項1に記載の電動アシスト自転車。
  5. 前記計測部は前記フレームと前記フレーム側マウント部材との間に設けられた荷重センサを含む請求項1に記載の電動アシスト自転車。
  6. 前記クランク軸のクランク回転角度位置を検出する回転角センサを有し、
    前記踏力推定部は、前記回転角センサにより検出される第1のクランク回転角度位置における前記荷重と前記第1のクランク回転角度位置とは異なる第2のクランク回転角度位置における前記荷重との差異から前記ペダルの踏力を推定する請求項1から5の何れか一項に記載の電動アシスト自転車。
  7. 前記第1のクランク回転角度位置は片方のペダルの最上昇位置から90度以下の角度範囲内にあり、前記第2のクランク回転角度位置は前記片方のペダルの前記最上昇位置から90度以上且つ180度以下の角度範囲内にある請求項6に記載の電動アシスト自転車。
JP2019045500A 2019-03-13 2019-03-13 電動アシスト自転車 Active JP7220594B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019045500A JP7220594B2 (ja) 2019-03-13 2019-03-13 電動アシスト自転車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019045500A JP7220594B2 (ja) 2019-03-13 2019-03-13 電動アシスト自転車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020147135A JP2020147135A (ja) 2020-09-17
JP7220594B2 true JP7220594B2 (ja) 2023-02-10

Family

ID=72431556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019045500A Active JP7220594B2 (ja) 2019-03-13 2019-03-13 電動アシスト自転車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7220594B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001301683A (ja) 2000-04-24 2001-10-31 Suzuki Motor Corp 電動補助自転車
JP2009248668A (ja) 2008-04-03 2009-10-29 Cfc Kk 電動アシスト自転車用動力ユニット
JP2013095311A (ja) 2011-11-02 2013-05-20 Yukihiro Kobayashi 電動アシスト装置が着脱可能な自転車

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09328092A (ja) * 1996-06-11 1997-12-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 補助電動モータ付自転車
JP3617728B2 (ja) * 1996-07-03 2005-02-09 ヤマハ発動機株式会社 電動補助車両
JPH10119873A (ja) * 1996-10-14 1998-05-12 Yamaha Motor Co Ltd 補助動力付き自転車のパワーユニット

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001301683A (ja) 2000-04-24 2001-10-31 Suzuki Motor Corp 電動補助自転車
JP2009248668A (ja) 2008-04-03 2009-10-29 Cfc Kk 電動アシスト自転車用動力ユニット
JP2013095311A (ja) 2011-11-02 2013-05-20 Yukihiro Kobayashi 電動アシスト装置が着脱可能な自転車

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020147135A (ja) 2020-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7220773B2 (ja) 電動アシスト装置及び自転車
EP3153394B1 (en) Power-assisted bicycle
US10940910B2 (en) Bicycle component and mounting structure for bicycle component
EP3816031B1 (en) Retrofitting electric device for bicycle, and bicycle
US11794854B2 (en) Bicycle electric power assist device and bicycle
EP3753829B1 (en) Exercise amount measuring device for bicycles and bicycle
JP7220594B2 (ja) 電動アシスト自転車
JP7355915B2 (ja) 電動アシスト装置及び自転車
EP3754185A1 (en) Power generation device for bicycle and bicycle
JP7220783B2 (ja) 自転車の電動アシスト装置及び自転車
JP4669309B2 (ja) 電動舵取装置
JP7233943B2 (ja) 電動アシスト自転車
US11390358B2 (en) Bicycle electric power assist device and bicycle
JP2001271890A (ja) ウォームギヤ装置
JP2006256576A (ja) 電動舵取装置
JP2007126154A (ja) 電動舵取補助装置の支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7220594

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150