JP7355915B2 - 電動アシスト装置及び自転車 - Google Patents

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Description

本発明は電動アシスト装置及び自転車に関し、更に詳細にはアシスト力を発生する電動モータの制御系に関する。
電動アシスト自転車として、歪みケージによってペダル系統の歪みを計測し、その計測値からペダル踏力を演算し、ペダル踏力に応じて電動モータの作動を制御するものや(例えば、特許文献1)、ペダルにより駆動されるクランク軸に取り付けられたペダル踏力伝達スリーブを含むペダル踏力センサにより検出されるペダル踏力に応じて電動モータの作動を制御するものが知られている(例えば、特許文献2)。
特開2007-91159号公報 US6196347B1公報
上述の従来の電動アシスト自転車では、ペダル踏力の検出のために、歪みケージやペダル踏力センサ等をペダルやクランク軸等に取り付ける必要があり、構造が複雑になる。特に、既存の自転車においてペダル踏力を検出するためには、自転車の大掛かりな改造が必要になる。このことは、既存の自転車を電動アシスト装置の後付によって電動アシスト自転車に改造することの難しさを高めている。
本発明が解決しようとする課題は、ペダル踏力の検出のために大掛かりな改造を必要とすることなく既存の自転車を、電動アシスト装置の後付けによってペダル踏力に応じたアシスト制御が行われる電動アシスト自転車に容易に変更できるようにすることである。
本発明の一つの実施形態による電動アシスト装置は、自転車(10)に取り付けられる電動アシスト装置(50)であって、前記自転車のペダル(30)からの踏力によりクランクアーム(28)を介して駆動されるクランク軸(24)又は前記クランクアームにトルク伝達関係で接続される電動モータ(58)と、前記クランク軸のクランク回転角度を検出する回転角検出装置(130)と、前記自転車の前後方向の加速度(車体加速度)を検出する加速度検出装置(134)と、前記電動モータの作動を制御する制御装置(150)とを有し、前記制御装置は、所定の前記クランク回転角度における前記加速度に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する踏力推定演算部(152)と、前記踏力推定演算部によって推定されたペダル踏力に応じて前記電動モータの駆動を制御するモータ駆動制御部(158)とを含む。
この構成によれば、車体加速度に基づいてペダル踏力の推定が行われ、大掛かりな改造を必要とすることなく既存の自転車を、後付けによってペダル踏力に応じたアシスト制御が行われる電動アシスト自転車に容易に変更することができる。
前記電動アシスト装置において、好ましくは、前記踏力推定演算部は、前記所定の前記クランク回転角度を含む回転角度範囲における前記加速度の平均値に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する。
この構成によれば、車体加速度に基づくペダル踏力の推定の精度が向上する。
前記電動アシスト装置において、好ましくは、前記所定の前記クランク回転角度は、前記ペダルの上死点から90度の角度位置を含む。
この構成によれば、車体加速度に基づくペダル踏力の推定が高い精度をもって行われる。
前記電動アシスト装置において、好ましくは、前記踏力推定演算部は、互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度における前記加速度の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する。
この構成によれば、坂路や段差等における自転車の加速度の影響を受けることなくペダル踏力の推定が行われる。
前記電動アシスト装置において、好ましくは、前記踏力推定演算部は、互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度を含む回転角度範囲における前記加速度の平均値の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する。
この構成によれば、車体加速度に基づくペダル踏力の推定の精度が向上する。
前記電動アシスト装置において、好ましくは、前記電動モータのモータ電流値を検知する電流センサ(140)を有し、前記踏力推定演算部は、互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度における前記加速度或いは前記加速度の平均値の差異が所定値以上である場合には前記加速度の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定し、前記加速度或いは前記加速度の平均値の差異が所定値未満である場合には互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度における前記モータ電流値の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する。
この構成によれば、自転車の加速度からペダル踏力を推定し難い場合には、モータ電流値に基づいてペダル踏力に応じたペダリングのアシストが行われる。これにより、色々なペダル漕ぎ状態においてペダル踏力に応じたペダリングのアシストが行われる。
前記踏力推定演算部は、互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度を含む回転角度範囲における前記モータ電流値の平均値の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する。
この構成によれば、モータ電流値に基づくペダル踏力の推定の精度が向上する。
前記電動アシスト装置において、好ましくは、前記踏力推定演算部は、前記クランク回転角度から前記クランク軸の角速度を演算し、互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度における前記加速度或いは前記加速度の平均値の差異が所定値以上である場合には前記加速度の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定し、前記加速度或いは前記加速度の平均値の差異が所定値未満である場合には互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度における前記クランク軸の角速度の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する。
この構成によれば、自転車の加速度からペダル踏力を推定し難い場合には、クランク軸の角速度に基づいてペダル踏力に応じたペダリングのアシストが行われる。これにより、色々なペダル漕ぎ状態においてペダル踏力に応じたペダリングのアシストが行われる。
前記電動アシスト装置において、好ましくは、前記踏力推定演算部は、互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度を含む回転角度範囲における前記クランク軸の角速度の平均値の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する。
この構成によれば、クランク軸の角速度に基づくペダル踏力の推定の精度が向上する。
前記電動アシスト装置において、好ましくは、前記踏力推定演算部は、前記クランク回転角度から前記クランク軸の角加速度を演算し、互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度における前記加速度或いは前記加速度の平均値の差異が所定値以上である場合には前記加速度の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定し、前記加速度或いは前記加速度の平均値の差異が所定値未満である場合には互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度における前記クランク軸の角加速度の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する。
この構成によれば、自転車の加速度からペダル踏力を推定し難い場合には、クランク軸の角加速度に基づいてペダル踏力に応じたペダリングのアシストが行われる。これにより、色々なペダル漕ぎ状態においてペダル踏力に応じたペダリングのアシストが行われる。
前記電動アシスト装置において、好ましくは、前記踏力推定演算部は、互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度を含む回転角度範囲における前記クランク軸の角加速度の平均値の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する。
この構成によれば、クランク軸の角加速度に基づくペダル踏力の推定の精度が向上する。
前記電動アシスト装置において、好ましくは、前記互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度の一方は前記ペダルの上死点の角度位置を含み、他方は前記ペダルの上死点から90度の角度位置を含む。
この構成によれば、モータ電流値やクランク軸の角速度、角加速度に基づく高い精度をもってペダル踏力の推定が行われる。
前記電動アシスト装置において、好ましくは、前記自転車の重力方向に対する傾斜角を検出する傾斜角検出装置(136)を有し、前記踏力推定演算部は、前記傾斜角に応じて前記ペダル踏力の推定値を補正する。
この構成によれば、坂路走行時や旋回時のペダリングのアシストが適切に行われる。
本発明の一つの実施形態による自転車は、上述の実施形態による電動アシスト装置を取り付けられている。
この構成によれば、ペダル踏力の検出のために自転車の大掛かりな改造を要することなく、ペダル踏力に応じたアシスト制御が行われる。
本発明による電動アシスト装置によれば、大掛かりな改造を必要とすることなく既存の自転車を、電動アシスト装置の後付けによってペダル踏力に応じたアシスト制御が行われる電動アシスト自転車に容易に変更することができる。
本発明の一つの実施形態による電動アシスト装置を取り付けられた自転車の要部の側面図 同実施形態による自転車の要部の斜視図 同実施形態による電動アシスト装置の分解斜視図 同実施形態による電動アシスト装置の制御系のブロック線図 同実施形態による電動アシスト装置のペダル位置とクランク角との関係を示す説明図 自転車の車体加速度とクランク角との関係を示すグラフ 同実施形態(実施形態1)による電動アシスト装置のアシスト制御のフローチャート 他の実施形態による電動アシスト装置の制御系のブロック線図 他の実施形態(実施形態2)による電動アシスト装置のアシスト制御のフローチャート 他の実施形態(実施形態3)による電動アシスト装置のアシスト制御のフローチャート 他の実施形態(実施形態4)による電動アシスト装置のアシスト制御のフローチャート 他の実施形態による電動アシスト装置のペダル位置とクランク角との関係を示す説明図
以下に、本発明による電動アシスト装置を取り付けられた自転車の実施形態を、図を参照して説明する。
図1~図3に示されているように、自転車10は、略上下方向に延在して上端にサドル(不図示)を取り付けられるシートチューブ12と、略前後方向に延在するダウンチューブ14と、左右のチェーンステー16を含むフレーム18を有する。シートチューブ12の下端とダウンチューブ14の後端及び各チェーンステー16の前端とはパイプ継手を兼ねたクランク軸支持用の軸受筒体20によって互いに結合されている。
軸受筒体20は左右方向に略水平に延在するクランク軸24を回転自在に支持している。クランク軸24の左右の軸端は各々軸受筒体20から左右外方に突出しており、その各軸端に左右のクランクアーム26、28の基端が互いに180度の回転位相差をもって固定されている。クランク軸24はクランクアーム26、28の回転中心をなし、クランク軸24の回転中心軸線とクランクアーム26、28の回転中心軸線とは同一軸線上にある。
クランク軸24の軸端の外周面にはスプライン軸部24Aが形成されている。クランクアーム26の基端にはスパライン孔26Aが形成されている。スプライン軸部24Aとスパライン孔26Aとは互いに係合し、クランク軸24とクランクアーム26とをトルク伝達関係で連結している。
クランク軸24の軸端にはその端面に開口したねじ孔24Bが形成されている。クランクアーム26の基端にはスパライン孔26Aに同軸上に連通するスパライン孔26Aより大きい内径のねじ孔26Bが形成されている。ねじ孔24Bにはスパライン孔26Aとねじ孔26Bとの間に生じる円環状の肩面に当接するフランジ部を含むクランクアーム取付ねじ27がねじ係合している。これにより、クランクアーム26のクランク軸24に対する抜け止めが行われる。
尚、クランク軸24とクランクアーム28との連結は、上述したクランク軸24とクランクアーム26との連結と同様に行われる。
クランクアーム26、28の各々の遊端にはペダル30が取り付けられている。右側のクランクアーム28と軸受筒体20との間にはドライブスプロケット(チェーンホイール)32が配置されている。ドライブスプロケット32はクランク軸24に同軸的に連結(固定)されている。
クランク軸24は左右のクランクアーム26、28によって回転駆動される。クランク軸24の回転は、ドライブスプロケット32に伝達され、ドライブスプロケット32から不図示のチェーン式伝動機構によって後輪(不図示)に伝達される。これにより、自転車10が前進走行する。
自転車10はユニット化された後付け可能な電動アシスト装置50を有する。尚、以下の説明における上下、前後、左右の各方向は、電動アシスト装置50が、図1及び図2に示されているように、自転車10のフレーム18に取り付けられた状態での各方向である。
電動アシスト装置50は中空構造のハウジング52を有する。ハウジング52は円環部54及び円環部54から径方向外方に延出した舌片形状の延出部56を含む。延出部56の右面には電動モータ58が取り付けられている。電動モータ58は出力軸(不図示)の回転軸線が左右方向に向くように一端を延出部56に固定されている。
円環部54は、図3に示されているように、左右方向に開口した中心開口60を画定する円筒部62を含む。円筒部62は外周部に円環状の回転出力部材64を回転可能に支持している。円筒部62は、中心開口60にクランク軸24が左右方向に遊嵌合状態で貫通した状態で、回転出力部材64と共に、フレーム18とクランクアーム26との間の空間にクランク軸24と同軸的に配置される。回転出力部材64は、ハウジング52内に設けられた歯車列(不図示)によって電動モータ58と駆動連結され、電動モータ58によってクランク軸24に対して同軸的に回転駆動される。
円筒部62及び回転出力部材64をフレーム18とクランクアーム26との間の空間に配置することは、以下の手順で行われる。
先ず、ドライブスプロケット32が配置されていない左側のペダル30をスパナ等の一般工具によって取り外す。次に、電動アシスト装置50を横に倒した状態(電動モータ58が上向きになる姿勢)で、中心開口60に左側のクランクアーム26の遊端側を入れ、中心開口60にクランクアーム26が入った状態で、電動アシスト装置50をクランクアーム26の延在方向に沿ってその基端側(回転中心側)に移動させる。
これにより、円筒部62及び回転出力部材64がクランクアーム26をくぐらせるようにして、クランクアーム26の基端近傍に到達する。中心開口60の内径は、このくぐらせる作業が行われ得るように、設定されている。中心開口60がクランクアーム26に取り付けられているペダル30もくぐらせることができる大きい内径を備えていれば、ペダル30を取り外さなくてもよい。
次に、電動モータ58が横向きになる正規の姿勢(図1に示されている姿勢)に、電動アシスト装置50の姿勢を変更し、中心開口60にクランク軸24を遊嵌合状態で軸線方向に通す。これにより、円筒部62及び回転出力部材64は、ペダル30の取り外しだけで、或いはペダル30を取り外す作業も必要とすることなく、中心開口60にクランク軸24が左右方向に遊嵌合状態で貫通した状態で、フレーム18とクランクアーム26との間に配置される。
回転出力部材64は結合機構70によってクランク軸24及びクランクアーム26に結合される。結合機構70は、略円盤形状の結合主部材72及び2個のクランプ部材74を含む。
クランクアーム26のねじ孔26Bには、結合主部材72のクランクアーム26に対するマウント部をなすねじ部材78の雄ねじ部がねじ係合している。結合主部材72は、略円形皿状をなし、周縁部を複数のボルト75によって回転出力部材64に固定され、且つ中心部をボルト76によってねじ部材78に固定されている。これにより、回転出力部材64は結合主部材72及びクランクアーム26を介してクランク軸24に同軸的に配置される。
2個のクランプ部材74は、各々、楔形状をなし、クランクアーム26の基端近傍の回転方向の両側に配置され、結合主部材72の傾斜縁部73に当接している。各クランプ部材74は、ボルト80によって結合主部材72に対して締め付けられることにより、互いに近付く方向に移動し、クランクアーム26を両側から挟み込んで結合主部材72とクランクアーム26とを互いにトルク伝達関係に結合する。
これにより、回転出力部材64は、結合主部材72及びクランクアーム26を介してクランク軸24と同軸的にトルク伝達関係で結合され、結合主部材72と共にクランク軸24と一体的に回転する。回転出力部材64及び結合主部材72を総称して回転部材と称する。
尚、クランプ部材74に設けられているボルト80の貫通孔81(図2参照)は、ボルト80が結合主部材72に対して締め付けられることにより、2個のクランプ部材74が互いに近付く方向に移動できるように、オーバル(長円形)形状に形成されている。
ハウジング52の延出部56は、電動モータ58を支持した状態で、ダウンチューブ14の下方に配置され、支持機構90によってダウンチューブ14から吊り下げられた状態でフレーム18に支持される。
支持機構90はマウント部材92を含む。マウント部材92は締結バンド94によってダウンチューブ14に固定される。マウント部材92は、下部に四角枠部96を含む支持基部部材98と、四角枠部96に嵌合して支持基部部材98に固定される四角板状部100及び四角板状部100より下方に延出して前後方向に延在する垂下片部102を含む支持部材104とを有する。
垂下片部102は、片持ち片であり、クランク軸24の軸線方向(左右方向)に貫通する肩付きの貫通孔103を含む。垂下片部102には貫通孔103に嵌合した円筒状の固定ブッシュ106が右側への移動を規制された状態で回り止め装着(固定)されている。
固定ブッシュ106の内周面には雌ねじ108が形成されている。雌ねじ108には可動ブッシュ110の外周面に形成された雄ねじ109が、クランク軸24の軸線方向、つまり左右方向に螺進及び螺退可能にねじ係合している。
可動ブッシュ110は、固定ブッシュ106とは反対の側にフランジ部112を有する。フランジ部112の外周は可動ブッシュ110が手廻しされ得るように花びら状の凹凸形状になっている。フランジ部112のフランジ面はハウジング52の延出部56の上部に形成されたボス部(結合部)66の端面に正対して接触している。
マウント部材92は固定ブッシュ106及び可動ブッシュ110の中心部をクランク軸24の軸線方向に貫通してボス部66のねじ孔(不図示)にねじ係合した締結ボルト114によってハウジング52を固定状態で支持している。
このようにして、固定ブッシュ106と可動ブッシュ110とは、ハウジング52とフレーム18との間にクランク軸24の軸線方向に延在する雌ねじ108及び雄ねじ109によるねじ機構を含み、マウント部材92とハウジング52との間に於けるクランク軸24の軸線方向の間隔を調節(増減)可能な調整機構をなす。
この軸線方向の間隔調節により、クランク軸24の中心軸線(クランク軸線)に対する回転出力部材64の傾きが補正され、回転出力部材64がクランク軸線を直交する平面に沿うように、回転出力部材64の姿勢が補正される。
ハウジング52の延出部56には電動アシストのための制御装置150が内蔵されている。シートチューブ12には締結バンド(不図示)等によって電動モータ58及び制御装置150の電源をなす2次電池によるバッテリ120が取り付けられている。
(実施形態1)
次に、電動アシスト装置50の制御系の実施形態1を、図4を参照して説明する。
制御装置150には、回転角センサ(回転角検出装置)130と、パルスセンサ132と、加速度センサ(加速度検出装置)134と、傾斜角センサ(傾斜角検出装置)136と、電圧センサ138とが接続されている。
回転角センサ130は、電動モータ58或いはハウジング52に設けられ、モータ回転角或いは回転出力部材64の回転角をクランク軸24の回転角度(以下、クランク回転角度)θcとして検出する。
パルスセンサ132は、ハウジング52に設けられ、回転出力部材64の1回転毎にクランク回転角度θcのゼロ点(θc=0度)を検出する。クランク回転角度θc=0度は、図5に示されているように、クランクアーム26のペダル30が最上昇位置(上死点位置)に位置するクランク軸24の回転角度に予め設定されている。
パルスセンサ132の実際のゼロ点(θs=0度)は、ペダル30が最上昇位置に位置するクランク回転角度でなくてよく、例えば、クランク回転角度θc=300度の回転角度であってよい。この場合には、θc=0度とθs=0度とに300度の位相差があることをなくす較正演算が制御装置150において行われる。
加速度センサ134は、ハウジング52に設けられ、自転車10の前後方向(走行方向)の加速度(車体加速度)αvを検出する。車体加速度αvは、図6に示されているように、θc=0度で最小、θc=90度で最大、θc=180度で再び最小、θc=270度で再び最大、θc=360度で最小になるクランク回転角度θcに応じて正弦波形に類似する波形をもって180度周期で繰り返し変化し、ペダル踏力と相関性を有する。
傾斜角センサ136は、ハウジング52に設けられ、重力方向、つまり鉛直線に対する自転車10の前後方向及び左右方の傾斜角を検出する。
尚、加速度センサ134によって検出される車体加速度αv及び傾斜角センサ136によって検出される自転車10の鉛直線に対する傾斜角の双方は、Gセンサ付きの一つのジャイロセンサの出力信号の演算処理により取得することもできる。
電圧センサ138はバッテリ120の電圧を検出する。
制御装置150は、マイクロコンピュータ等を含む電子制御式のものであり、踏力推定演算部152と、クランク正逆転判定部154と、踏力有無判定部156と、モータ駆動制御部158とを有する。
踏力推定演算部152は、回転角センサ130からクランク回転角度θcに関する情報を、パルスセンサ132からクランク軸24の回転角度θc=0度に関する情報を、加速度センサ134から自転車10の前後方向の車体加速度αvに関する情報を取り込み、θc=0度を基準として予め設定されたクランク回転角度範囲θ3、例えば、正回転において、θc=60~120度=θ3の範囲における車体加速度αvの平均値M3から自転車10のペダル踏力を推定する。クランク回転角度範囲θ3は、クランク軸1回転において、つまり、ペダル漕ぎによって車体加速度αvがピークを迎えるクランク回転角度θc=90度を中央に含む範囲である。踏力推定演算部152は車体加速度αvの平均値M3が大きいほど、ペダル踏力が大きいと推定する。
ペダル踏力の推定が、ペダル漕ぎによって車体加速度αvがピークを迎えるクランク回転角度θc=90度を含むクランク回転角度範囲θ3の車体加速度αvの平均値M3に基づいて行われるので、クランク回転角度θc=90度の車体加速度αvを含まない場合や平均値を用いない場合に比して高い精度をもってペダル踏力の推定が的確に行われる。
モータ駆動制御部158は、踏力推定演算部152によって推定されたペダル踏力に応じた電力(電流或いは電圧)をもって電動モータ58を作動させるべく、モータ駆動回路160に対して駆動トルクの制御指令を出力する。
クランク正逆転判定部154は、回転角センサ130により検出されるクランク回転角度θcの変化からクランク軸24の正転と逆転とを判定する。モータ駆動制御部158は、クランク正逆転判定部154によってクランク軸24が逆転していると判定された時には、電動モータ58の駆動を停止する制御を行う。これにより、クランク軸24が逆転している時には無駄なアシストが行われない。
踏力有無判定部156は、回転角センサ130により検出されるクランク軸24の回転角度θcの変化の有無からペダル30に対する踏力の有無、つまり、ペダル30が漕がれているか否かを判定する。
モータ駆動制御部158は、踏力有無判定部156により踏力が無いと判定された時には、電動モータ58の駆動を停止する制御を行う。これにより、踏力が無い時に無駄なアシストが行われることが回避される。
モータ駆動回路160は、モータ駆動制御部158からの制御指令に基づいてバッテリ120から電動モータ58に供給する電力を定量的に制御する。これにより、電動モータ58は、ペダル踏力の推定値に基づいて決定された駆動トルクによってペダリングのアシストを行う。
モータ駆動制御部158は、更に、傾斜角センサ136によって検出される自転車10の左右方向及び前後方向の傾きに応じて電動モータ58の回転出力を増減する制御を行う。これにより、旋回走行時等において自転車10が左右方向に傾いた時には、ペダリングのアシストを弱くしたり、登坂路等において自転車10が前後方向に傾いた時にはペダリングのアシストを強くしたりすることが行われる。
これにより、色々な走行状態において、過不足のない適切なペダリングのアシストが行われる。
モータ駆動制御部158は、更に、電圧センサ138によって検出されるバッテリ120の電圧の低下に応じて電動モータ58の回転出力を低減する補正制御を行う。これにより、バッテリ120の過放電が抑えられ、バッテリ120の寿命が延びる。また、バッテリ120の電力消費が抑えられ、バッテリ120の一回の充電におけるアシスト継続距離(時間)が延長される。
上述の構成によれば、自転車10の前後方向の車体加速度αvから推定されたペダル踏力に基づいてペダリングのアシストが行われる。電動アシスト装置50は、ペダル踏力の検出のための歪みケージやペダル踏力センサ等を必要しないから、自転車10の大掛かりな改造を要することなく自転車10に取り付けることができる。これにより、既存の自転車10を電動アシスト装置50の後付によって電動アシスト自転車に容易に変更することができる。
次に、制御装置150の基本的な制御ルーチン(実施形態1の制御ルーチン)を、図7に示されているフローチャートを参照して説明する。
この制御ルーチンは、電動アシスト装置50の電源がオンになることにより開始され、まず、待機状態処理を行う(ステップS10)。待機状態処理は各センサ130、132、134、136、138を給電によって活動状態にすると共に電動モータ58を停止状態にする処理を含む。
次に、電動アシスト装置50の電源がオフに変化したか否かの判別を行う(ステップS11)。電源がオフに変化した場合には、電源オフ処理を行う(ステップS12)。電源オフ処理は各センサ130、132、134、136、138に対する給電を停止する処理を含む。
電源がオフに変化していない場合には、回転角センサ130からの信号によってクランク軸24が正転しているかの判別を行う(ステップS13)。クランク軸24が正転しない場合には、つまり、ペダル30が漕がれていない場合には、待機状態処理(ステップS10)に戻り、電動モータ58を停止状態に維持し、アシストを行わない。
クランク軸24が正転している場合には、ペダル踏力の推定における坂路に関連するパラメータや補正値等の事項を設定する(ステップS14)。この坂路に関連する事項を設定は、傾斜角センサ136からの信号により分かる自転車10の前後方向の傾斜角、つまり坂路の状態に応じて行われるものである。例えば、自転車10が降坂路を走行しているときには、加速度センサ134により検出される車体の前後方向の加速度に拘わらず、ペダル踏力の推定値が減少或いはゼロになる設定を行い、自転車10が登坂路を走行しているときには、車体の前後方向の加速度に基づく踏力の推定値が平坦路走行時よりも増大する設定を行う。また、自転車10が旋回しているときには、車体の左右方向の加速度に基づく踏力の推定値が平坦路走行時よりも減少する設定を行う。
次に、加速度センサ134からの信号により、クランク回転角度範囲θ3における車体加速度αvの平均値M3を算出する(ステップS15)。次に、車体加速度αvの平均値M3に基づいて自転車10のペダル踏力を推定する演算を行う(ステップS16)。
次に、ペダル踏力の推定値に基づいてモータ駆動指令値を演算し(ステップS17)、そのモータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力する(ステップS18)。
その後に、クランク軸24が正転しているか否かの判別ステップ(ステップS13)に戻り、車体加速度αvの平均値M3を算出してペダル踏力の推定し、推定されたペダル踏力に基づくモータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力することを繰り返す(ステップS14~18)。
これにより、モータ駆動出力の指令値に基づいて電動モータ58が駆動され、車体加速度αvから推定されるペダル踏力に適合したペダリングのアシストが行われる。
(実施形態2)
次に、電動アシスト装置50の制御系の実施形態2を、図8を参照して説明する。尚、図8において、図4に対応する部分は、図4に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
実施形態2では、電動モータ58のモータ電流値Iを検出する電流センサ140が追加されている。
踏力推定演算部152は、回転角センサ130からクランク回転角度θcに関する情報を、パルスセンサ132からクランク軸24の回転角度θc=0度に関する情報を、加速度センサ134から自転車10の前後方向の車体加速度αvに関する情報を取り込み、θc=0度を基準として予め設定されたクランク回転角度範囲θ3、例えば、正回転において、θc=60度~120度=θ3の範囲における車体加速度αvの平均値M3と、クランク回転角度範囲θ2、例えば、正回転においてθc=0度~60度=θ2の範囲における車体加速度αvの平均値M2との差異から自転車10のペダル踏力を推定する。
平均値M3と平均値M2との差異とは、差値(M3-M2)或いは比率(M3/M2)である。踏力推定演算部152は差値(M3-M2)或いは比率(M3/M2)が大きいほど、ペダル踏力が大きいと推定する。
ペダル踏力の推定が、ペダル漕ぎによって車体加速度αvがピークを迎えるクランク回転角度θc=90度を含むクランク回転角度範囲θ3の車体加速度αvの平均値M3と車体加速度αvが最小になるクランク回転角度θc=0度を含むクランク回転角度範囲θ2の車体加速度αvの平均値M2との差異に基づいて行われるので、クランク回転角度θc=90度の車体加速度αv或いはクランク回転角度θc=0度の車体加速度αvを含まない場合や平均値を用いない場合に比して高い精度をもってペダル踏力の推定が的確に行われる。
また、ペダル踏力の推定が、平均値M3と平均値M2との差異とに基づいて行われることにより、坂路や段差等における自転車10の加速度の影響を受けることなくペダル踏力の推定が行われる。
踏力推定演算部152は、更に、電流センサ140から電動モータ58のモータ電流値Iに関する情報を取り込み、車体加速度αvの平均値M3と平均値M2との差異が小さく、車体加速度αvからペダル踏力を推定し難い場合には、車体加速度αvに代えてクランク回転角度θc=0度におけるモータ電流値I2とクランク回転角度θc=90度におけるモータ電流値I3との差異(差値或いは比率)から自転車10のペダル踏力を推定する。
この場合には、踏力推定演算部152は、モータ電流値I2とモータ電流値I3との差値(I2-I3)が大きいほど、或いはモータ電流値I2とモータ電流値I3との比率(I2/I3)が大きいほど、ペダル踏力が大きいと推定する。
尚、踏力推定演算部152は、クランク回転角度θc=0度を含む、例えば、θc=0度~60度=θ2の範囲におけるモータ電流値Iの平均値と、クランク回転角度θc=90度を含む、例えば、θc=60度~120度=θ3の範囲におけるモータ電流値Iの平均値との差異(差値或いは比率)から自転車10のペダル踏力を推定してもよい。
このように、車体加速度αvからペダル踏力を推定し難い場合には、車体加速度αvに代えてモータ電流値Iに基づいてペダル踏力に応じたペダリングのアシストが行われるから、色々なペダル漕ぎ状態においてペダル踏力に応じたペダリングのアシストが行われる。
次に、制御装置150の実施形態2における制御ルーチンを、図9に示されているフローチャートを参照して説明する。
この制御ルーチンは、電動アシスト装置50の電源がオンになることにより開始され、まず、待機状態処理を行う(ステップS20)。待機状態処理は各センサ130、132、134、136、138、140を給電によって活動状態にすると共に電動モータ58を停止状態にする処理を含む。
次に、電動アシスト装置50の電源がオフに変化したか否かの判別を行う(ステップS21)。電源がオフに変化した場合には、電源オフ処理を行う(ステップS22)。電源オフ処理は各センサ130、132、134、136、138、140に対する給電を停止する処理を含む。
電源がオフに変化していない場合には、回転角センサ130からの信号によってクランク軸24が正転しているかの判別を行う(ステップS23)。クランク軸24が正転しない場合には、つまり、ペダル30が漕がれていない場合には、待機状態処理(ステップS20)に戻り、電動モータ58を停止状態に維持し、アシストを行わない。
クランク軸24が正転している場合には、つまり、ペダル30が漕がれている場合には、クランク軸24が1回転(正転)した後に(ステップS24)、加速度センサ134からの信号により、クランク回転角度範囲θ2における車体加速度αvの平均値M2及びクランク回転角度範囲θ3における車体加速度αvの平均値M3を算出する(ステップS25)。
次に、平均値M3-平均値M2が予め設定されている閾値αvs以上、つまり、クランク回転角度範囲θ3における車体加速度αvとクランク回転角度範囲θ2における車体加速度αvとの変化が予め設定されている閾値αvsより大きいか否かの判別を行う(ステップS26)。
平均値M3-平均値M2が閾値αvs以上であるときには、平均値M3-平均値M2に基づいて自転車10のペダル踏力を推定する演算を行い(ステップS27)、そのペダル踏力の推定値に基づいてモータ駆動指令値を演算し(ステップS28)、そのモータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力する(ステップS29)。
平均値M3-平均値M2が閾値αvs以上でないときには、クランク回転角度θc=90度におけるモータ電流値I3とクランク回転角度θc=0度におけるモータ電流値I2との比率(I3/I2)が1以上である否かの判別を行う(ステップS30)。比率(I3/I2)が1以上である場合には、ペダル30が漕がれていないとして、待機状態処理のステップ(ステップS20)に戻る。
比率(I3/I2)が1未満である場合には、ペダル30が漕がれているとして、比率(I3/I2)が予め設定された閾値Is以上である否かの判別を行う(ステップS31)。
比率(I3/I2)が閾値Is未満である場合には、モータ電流値の比率(I2/I3)に基づいて自転車10のペダル踏力を推定する演算を行い(ステップS32)、そのペダル踏力の推定値に基づいてモータ駆動指令値を演算し(ステップS28)、そのモータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力する(ステップS29)。
比率(I3/I2)が閾値Is未満でない場合には、モータ駆動指令値を予め設定されている小さい固定値に設定し(ステップS33)、そのモータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力する(ステップS29)。
何れの場合も、モータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力した後に、クランク軸24が正転しているか否かの判別ステップ(ステップS23)に戻り、推定されたペダル踏力に基づくモータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力すること繰り返す(ステップS24~32)。
これにより、モータ駆動出力の指令値に基づいて電動モータ58が駆動され、平均値M3-平均値M2が閾値αvs以上である場合には、車体加速度αvから推定されるペダル踏力に適合したペダリングのアシストが行われ、平均値M3-平均値M2が閾値αvs以上でない場合には、モータ電流値Iから推定されるペダル踏力に適合したペダリングのアシストが行われる。
(実施形態3)
次に、電動アシスト装置50の制御系の実施形態3を説明する。実施形態3では、図4に示されている制御系が用いられてよい。
踏力推定演算部152は、実施形態2と同様に、回転角センサ130からクランク回転角度θcに関する情報を、パルスセンサ132からクランク軸24の回転角度θc=0度に関する情報を、加速度センサ134から自転車10の前後方向の車体加速度αvに関する情報を取り込み、θc=0度を基準として予め設定されたクランク回転角度範囲θ3、例えば、正回転において、θc=60度~120度=θ3の範囲における車体加速度αvの平均値M3と、クランク回転角度範囲θ2、例えば、正回転において、θc=0度~60度=θ2の範囲における車体加速度αvの平均値M2との差異から自転車10のペダル踏力を推定する。
平均値M3と平均値M2との差異とは、差値(M3-M2)或いは比率(M3/M2)である。踏力推定演算部152は差値(M3-M2)或いは比率(M3/M2)が大きいほど、ペダル踏力が大きいと推定する。
この実施形態でも、ペダル踏力の推定が、ペダル漕ぎによって車体加速度αvがピークを迎えるクランク回転角度θc=90度を含むクランク回転角度範囲θ3の車体加速度αvの平均値M3と車体加速度αvが最小になるクランク回転角度θc=0度を含むクランク回転角度範囲θ2の車体加速度αvの平均値M2との差異に基づいて行われるので、クランク回転角度θc=90度の車体加速度αv或いはクランク回転角度θc=0度の車体加速度αvを含まない場合や平均値を用いない場合に比して高い精度をもってペダル踏力の推定が的確に行われる。
また、ペダル踏力の推定が、平均値M3と平均値M2との差異とに基づいて行われることにより、坂路や段差等における自転車10の加速度の影響を受けることなくペダル踏力の推定が行われる。
踏力推定演算部152は、更に、回転角センサ130からクランク回転角度θcに関する情報を入力し、車体加速度αvの平均値M3と車体加速度αvの平均値M2との差異が小さく、車体加速度αvからペダル踏力を推定し難い場合には、クランク回転角度θcの微分値からクランク回転角度θc=0度におけるクランク軸24の角速度ω2及びクランク回転角度θc=90度におけるクランク軸24の角速度ω3を演算し、角速度ω2と角速度ω3との差異(差値或いは比率)から自転車10のペダル踏力を推定する。
この場合には、踏力推定演算部152は、角速度ω2と角速度ω3との差値(ω3-ω2)が大きいほど、或いは角速度ω2と角速度ω3との比率(ω3/ω2)が大きいほど、ペダル踏力が大きいと推定する。
尚、踏力推定演算部152は、クランク回転角度θc=0度を含む、例えば、θc=0度~60度=θ2の範囲におけるクランク軸24の角速度ωの平均値と、クランク回転角度θc=90度を含む、例えば、θc=60度~120度=θ3の範囲におけるクランク軸24の角速度ωの平均値との差異(差値或いは比率)から自転車10のペダル踏力を推定してもよい。
このように、車体加速度αvからペダル踏力を推定し難い場合には、車体加速度αvに代えてクランク軸24の角速度ωに基づいてペダル踏力に応じたペダリングのアシストが行われるから、色々なペダル漕ぎ状態においてペダル踏力に応じたペダリングのアシストが行われる。
次に、制御装置150の実施形態3における制御ルーチンを、図10に示されているフローチャートを参照して説明する。
この制御ルーチンは、電動アシスト装置50の電源がオンになることにより開始され、まず、待機状態処理を行う(ステップS40)。待機状態処理は各センサ130、132、134、136、138を給電によって活動状態にすると共に電動モータ58を停止状態にする処理を含む。
次に、電動アシスト装置50の電源がオフに変化したか否かの判別を行う(ステップS41)。電源がオフに変化した場合には、電源オフ処理を行う(ステップS42)。電源オフ処理は各センサ130、132、134、136、138に対する給電を停止する処理を含む。
電源がオフに変化していない場合には、回転角センサ130からの信号によってクランク軸24が正転しているかの判別を行う(ステップS43)。クランク軸24が正転しない場合には、つまり、ペダル30が漕がれていない場合には、待機状態処理(ステップS40)に戻り、電動モータ58を停止状態に維持し、アシストを行わない。
クランク軸24が正転している場合には、つまり、ペダル30が漕がれている場合には、クランク軸24が1回転(正転)した後に(ステップS44)、加速度センサ134からの信号により、クランク回転角度範囲θ2における車体加速度αvの平均値M2及びクランク回転角度範囲θ3における車体加速度αvの平均値M3を算出する(ステップS45)。
次に、平均値M3-平均値M2が予め設定されている閾値αvs以上、つまり、クランク回転角度範囲θ3における車体加速度αvとクランク回転角度範囲θ2における車体加速度αvとの変化が予め設定されている閾値αvsより大きいか否かの判別を行う(ステップS46)。
平均値M3-平均値M2が閾値αvs以上であるときには、平均値M3-平均値M2に基づいて自転車10のペダル踏力を推定する演算を行い(ステップS47)、そのペダル踏力の推定値に基づいてモータ駆動指令値を演算し(ステップS48)、そのモータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力する(ステップS49)。
平均値M3-平均値M2が閾値αvs以上でないときには、クランク回転角度θc=90度におけるクランク軸24の角速度ω3とクランク回転角度θc=0度におけるクランク軸24の角速度ω2との比率(ω2/ω3)が1以上である否かの判別を行う(ステップS50)。比率(ω2/ω3)が1以上である場合には、ペダル30が漕がれていないとして、待機状態処理のステップ(ステップS40)に戻る。
比率(ω2/ω3)が1未満である場合には、ペダル30が漕がれているとして、比率(ω2/ω3)が予め設定された閾値ωs未満である否かの判別を行う(ステップS51)。
比率(ω2/ω3)が閾値ωs未満である場合には、クランク軸24の角速度ωの比率(ω3/ω2)に基づいて自転車10のペダル踏力を推定する演算を行い(ステップS52)、そのペダル踏力の推定値に基づいてモータ駆動指令値を演算し(ステップS48)、そのモータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力する(ステップS49)。
比率(ω2/ω3)が閾値ωs未満でない場合には、モータ駆動指令値を予め設定されている小さい固定値に設定し(ステップS53)、そのモータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力する(ステップS49)。
何れの場合も、モータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力した後に、クランク軸24が正転しているか否かの判別ステップ(ステップS43)に戻り、推定されたペダル踏力に基づくモータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力することを繰り返す(ステップS44~52)。
これにより、モータ駆動出力の指令値に基づいて電動モータ58が駆動され、平均値M3-平均値M2が閾値αvs以上である場合には、車体加速度αvから推定されるペダル踏力に適合したペダリングのアシストが行われ、平均値M3-平均値M2が閾値αvs以上でない場合には、クランク軸24の角速度ωから推定されるペダル踏力に適合したペダリングのアシストが行われる。
(実施形態4)
次に、電動アシスト装置50の制御系の実施形態4を説明する。実施形態4では、図4に示されている制御系が用いられてよい。
踏力推定演算部152は、実施形態2と同様に、回転角センサ130からクランク回転角度θcに関する情報を、パルスセンサ132からクランク軸24の回転角度θc=0度に関する情報を、加速度センサ134から自転車10の前後方向の車体加速度αvに関する情報を取り込み、θc=0度を基準として予め設定されたクランク回転角度範囲θ3、例えば、正回転において、θc=60度~120度=θ3の範囲における車体加速度αvの平均値M3と、クランク回転角度範囲θ2、例えば、正回転において、θc=0度~60度=θ2の範囲における車体加速度αvの平均値M2との差異から自転車10のペダル踏力を推定する。
平均値M3と平均値M2との差異とは、差値(M3-M2)或いは比率(M3/M2)である。踏力推定演算部152は差値(M3-M2)或いは比率(M3/M2)が大きいほど、ペダル踏力が大きいと推定する。
この実施形態でも、ペダル踏力の推定が、ペダル漕ぎによって車体加速度αvがピークを迎えるクランク回転角度θc=90度を含むクランク回転角度範囲θ3の車体加速度αvの平均値M3と車体加速度αvが最小になるクランク回転角度θc=0度を含むクランク回転角度範囲θ2の車体加速度αvの平均値M2との差異に基づいて行われるので、クランク回転角度θc=90度の車体加速度αv或いはクランク回転角度θc=0度の車体加速度αvを含まない場合や平均値を用いない場合に比して高い精度をもってペダル踏力の推定が的確に行われる。
また、ペダル踏力の推定が、平均値M3と平均値M2との差異とに基づいて行われることにより、坂路や段差等における自転車10の加速度の影響を受けることなくペダル踏力の推定が行われる。
踏力推定演算部152は、更に、回転角センサ130からクランク回転角度θcに関する情報を入力し、車体加速度αvの平均値M3と車体加速度αvの平均値M2との差異が小さく、車体加速度αvからペダル踏力を推定し難い場合には、クランク回転角度θcの2回微分値からクランク回転角度θc=0度におけるクランク軸24の角加速度αc2及びクランク回転角度θc=90度におけるクランク軸24の角加速度αc3を演算し、角加速度αc2と角加速度αc3との差異(差値或いは比率)から自転車10のペダル踏力を推定する。
この場合には、踏力推定演算部152は、角加速度αc2と角加速度αc3との差値(αc3-αc2)が大きいほど、或いは角加速度αc2と角加速度αc3との比率(αc3/αc2)が大きいほど、ペダル踏力が大きいと推定する。
尚、踏力推定演算部152は、クランク回転角度θc=0度を含む、例えば、θc=0度~60度=θ2の範囲におけるクランク軸24の角加速度αcの平均値と、クランク回転角度θc=90度を含む、例えば、θc=60度~120度=θ3の範囲におけるクランク軸24の角加速度αcの平均値との差異(差値或いは比率)から自転車10のペダル踏力を推定してもよい。
このように、車体加速度αvからペダル踏力を推定し難い場合には、車体加速度αvに代えてクランク軸24の角加速度αcに基づいてペダル踏力に応じたペダリングのアシストが行われるから、色々なペダル漕ぎ状態においてペダル踏力に応じたペダリングのアシストが行われる。
次に、制御装置150の実施形態4における制御ルーチンを、図11に示されているフローチャートを参照して説明する。
この制御ルーチンは、電動アシスト装置50の電源がオンになることにより開始され、まず、待機状態処理を行う(ステップS60)。待機状態処理は各センサ130、132、134、136、138を給電によって活動状態にすると共に電動モータ58を停止状態にする処理を含む。
次に、電動アシスト装置50の電源がオフに変化したか否かの判別を行う(ステップS61)。電源がオフに変化した場合には、電源オフ処理を行う(ステップS62)。電源オフ処理は各センサ130、132、134、136、138に対する給電を停止する処理を含む。
電源がオフに変化していない場合には、回転角センサ130からの信号によってクランク軸24が正転しているかの判別を行う(ステップS63)。クランク軸24が正転しない場合には、つまり、ペダル30が漕がれていない場合には、待機状態処理(ステップS60)に戻り、電動モータ58を停止状態に維持し、アシストを行わない。
クランク軸24が正転している場合には、つまり、ペダル30が漕がれている場合には、クランク軸24が1回転(正転)した後に(ステップS64)、加速度センサ134からの信号により、クランク回転角度範囲θ2における車体加速度αvの平均値M2及びクランク回転角度範囲θ3における車体加速度αvの平均値M3を算出する(ステップS65)。
次に、平均値M3-平均値M2が予め設定されている閾値αvs以上、つまり、クランク回転角度範囲θ3における車体加速度αvとクランク回転角度範囲θ2における車体加速度αvとの変化が予め設定されている閾値αvsより大きいか否かの判別を行う(ステップS66)。
平均値M3-平均値M2が閾値αvs以上であるときには、平均値M3-平均値M2に基づいて自転車10のペダル踏力を推定する演算を行い(ステップS67)、そのペダル踏力の推定値に基づいてモータ駆動指令値を演算し(ステップS68)、そのモータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力する(ステップS69)。
平均値M3-平均値M2が閾値αvs以上でないときには、クランク回転角度θc=90度におけるクランク軸24の角加速度αc3とクランク回転角度θc=0度におけるクランク軸24の角加速度αc2との比率(αc2/αc3)が1以上である否かの判別を行う(ステップS70)。比率(αc2/αc3)が1以上である場合には、ペダル30が漕がれていないとして、待機状態処理のステップ(ステップS60)に戻る。
比率(αc2/αc3)が1未満である場合には、ペダル30が漕がれているとして、比率(αc2/αc3)が予め設定された閾値αcs未満である否かの判別を行う(ステップS71)。
比率(αc2/αc3)が閾値αcs未満である場合には、クランク軸24の角加速度αcの比率(αc2/αc3)に基づいて自転車10のペダル踏力を推定する演算を行い(ステップS72)、そのペダル踏力の推定値に基づいてモータ駆動指令値を演算し(ステップS68)、そのモータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力する(ステップS69)。
比率(αc2/αc3)が閾値αcs未満でない場合には、モータ駆動指令値を予め設定されている小さい固定値に設定し(ステップS73)、そのモータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力する(ステップS69)。
何れの場合も、モータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力した後に、クランク軸24が正転しているか否かの判別ステップ(ステップS63)に戻り、推定されたペダル踏力に基づくモータ駆動指令値の信号をモータ駆動回路160に出力すること繰り返す(ステップS64~73)。
これにより、モータ駆動出力の指令値に基づいて電動モータ58が駆動され、平均値M3-平均値M2が閾値αvs以上である場合には、車体加速度αvから推定されるペダル踏力に適合したペダリングのアシストが行われ、平均値M3-平均値M2が閾値αvs以上でない場合には、クランク軸24の角加速度αcから推定されるペダル踏力に適合したペダリングのアシストが行われる。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
クランク回転角度範囲θ2、θ3は、図5に示されている角度範囲に限られることはなく、例えば、図12に示されているように、正回転において、クランク回転角度範囲θ2=330度~30度、クランク回転角度範囲θ3=30度~90度の範囲であってよい。
また、前記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
10 :自転車
12 :シートチューブ
13 :傾斜角センサ
14 :ダウンチューブ
16 :チェーンステー
18 :フレーム
20 :軸受筒体
24 :クランク軸
26 :クランクアーム
26 :クランク軸嵌合孔
27 :クランクアーム取付ねじ
28 :クランクアーム
30 :ペダル
32 :ドライブスプロケット
50 :電動アシスト装置
52 :ハウジング
54 :円環部
56 :延出部
58 :電動モータ
60 :中心開口
62 :円筒部
64 :回転出力部材
66 :ボス部
70 :結合機構
72 :結合主部材
73 :傾斜縁部
74 :クランプ部材
75 :ボルト
76 :ボルト
78 :ねじ部材
80 :ボルト
81 :貫通孔
90 :支持機構
92 :マウント部材
94 :締結バンド
96 :四角枠部
98 :支持基部部材
100 :四角板状部
102 :垂下片部
103 :貫通孔
104 :支持部材
106 :固定ブッシュ
108 :雌ねじ
109 :雄ねじ
110 :可動ブッシュ
112 :フランジ部
114 :締結ボルト
120 :バッテリ
130 :回転角センサ(回転角検出装置)
132 :パルスセンサ
134 :加速度センサ(加速度検出装置)
136 :傾斜角センサ(傾斜角検出装置)
138 :電圧センサ
140 :電流センサ
142 :クランク正逆転判定部
150 :制御装置
152 :踏力推定演算部
154 :クランク正逆転判定部
156 :踏力有無判定部
158 :モータ駆動制御部
160 :モータ駆動回路

Claims (9)

  1. 自転車に取り付けられる電動アシスト装置であって、
    前記自転車のペダルからの踏力によりクランクアームを介して駆動されるクランク軸又は前記クランクアームにトルク伝達関係で接続される電動モータと、
    前記クランク軸のクランク回転角度を検出する回転角検出装置と、
    前記自転車の前後方向の加速度を検出する加速度検出装置と、
    前記電動モータの作動を制御する制御装置とを有し、
    前記制御装置は、
    所定の前記クランク回転角度における前記加速度に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する踏力推定演算部と、
    前記踏力推定演算部によって推定されたペダル踏力に応じて前記電動モータの駆動を制御するモータ駆動制御部とを含み、
    前記電動モータのモータ電流値を検知する電流センサを有し、
    前記踏力推定演算部は、互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度における前記加速度の差異が所定値以上である場合には前記加速度或いは前記加速度の平均値の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定し、前記加速度或いは前記加速度の平均値の差異が前記所定値未満である場合には互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度における前記モータ電流値の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する電動アシスト装置。
  2. 前記踏力推定演算部は、互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度を含む回転角度範囲における前記モータ電流値の平均値の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する請求項1に記載の電動アシスト装置。
  3. 自転車に取り付けられる電動アシスト装置であって、
    前記自転車のペダルからの踏力によりクランクアームを介して駆動されるクランク軸又は前記クランクアームにトルク伝達関係で接続される電動モータと、
    前記クランク軸のクランク回転角度を検出する回転角検出装置と、
    前記自転車の前後方向の加速度を検出する加速度検出装置と、
    前記電動モータの作動を制御する制御装置とを有し、
    前記制御装置は、
    所定の前記クランク回転角度における前記加速度に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する踏力推定演算部と、
    前記踏力推定演算部によって推定されたペダル踏力に応じて前記電動モータの駆動を制御するモータ駆動制御部とを含み、
    前記踏力推定演算部は、前記クランク回転角度から前記クランク軸の角速度を演算し、互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度における前記加速度或いは前記加速度の平均値の差異が所定値以上である場合には前記加速度の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定し、前記加速度或いは前記加速度の平均値の差異が前記所定値未満である場合には互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度における前記クランク軸の角速度の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する電動アシスト装置。
  4. 前記踏力推定演算部は、互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度を含む回転角度範囲における前記クランク軸の角速度の平均値の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する請求項3に記載の電動アシスト装置。
  5. 自転車に取り付けられる電動アシスト装置であって、
    前記自転車のペダルからの踏力によりクランクアームを介して駆動されるクランク軸又は前記クランクアームにトルク伝達関係で接続される電動モータと、
    前記クランク軸のクランク回転角度を検出する回転角検出装置と、
    前記自転車の前後方向の加速度を検出する加速度検出装置と、
    前記電動モータの作動を制御する制御装置とを有し、
    前記制御装置は、
    所定の前記クランク回転角度における前記加速度に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する踏力推定演算部と、
    前記踏力推定演算部によって推定されたペダル踏力に応じて前記電動モータの駆動を制御するモータ駆動制御部とを含み、
    前記踏力推定演算部は、前記クランク回転角度から前記クランク軸の角加速度を演算し、互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度における前記加速度の差異が所定値以上である場合には前記加速度或いは前記加速度の平均値の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定し、前記加速度或いは前記加速度の平均値の差異が前記所定値未満である場合には互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度における前記クランク軸の角加速度の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する電動アシスト装置。
  6. 前記踏力推定演算部は、互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度を含む回転角度範囲における前記クランク軸の角加速度の平均値の差異に基づいて前記自転車のペダル踏力を推定する請求項5に記載の電動アシスト装置。
  7. 前記互いに異なる2箇所の前記クランク回転角度の一方は前記ペダルの上死点の角度位置を含み、他方は前記ペダルの上死点から90度の角度位置を含む請求項1~6の何れか一項に記載の電動アシスト装置。
  8. 前記自転車の重力方向に対する傾斜角を検出する傾斜角検出装置を有し、
    前記踏力推定演算部は、前記傾斜角に応じて前記ペダル踏力の推定値を補正する請求項1~7の何れか一項に記載の電動アシスト装置。
  9. 請求項1~8の何れか一項に記載の電動アシスト装置を取り付けられた自転車。
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