JP2001301454A - 車両用ドア構造 - Google Patents

車両用ドア構造

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JP2001301454A
JP2001301454A JP2000125550A JP2000125550A JP2001301454A JP 2001301454 A JP2001301454 A JP 2001301454A JP 2000125550 A JP2000125550 A JP 2000125550A JP 2000125550 A JP2000125550 A JP 2000125550A JP 2001301454 A JP2001301454 A JP 2001301454A
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Japan
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door
regulator
vehicle
arm
door structure
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JP2000125550A
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Yoshio Kamimura
善夫 上村
Shigeki Hamano
重規 浜野
Shinji Suzuki
信次 鈴木
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝突安全設計を容易にでき、乗員が位置する
部分において衝撃エネルギー吸収ストロークを充分に確
保できる車両用ドアを提供する。 【解決手段】 ドアガラス2を昇降駆動するXアーム式
レギュレータ3と、ドアガラス2の昇降を案内するフロ
ントサッシュ4及びリヤサッシュ5とを有する車両用ド
アであって、ドアガラス2側に前後方向に延在して設け
られるレギュレータ3を構成するスライドレール部材1
9の少なくとも後端部を、ドアガラス2のガラス面内で
後方下端部に取り付け、リヤサッシュ5を、側面視でド
アガラス2の軌跡通路から外れた車体後方側に配置して
設けると共に、ドアガラス2の上死点位置で、かつ側面
視でレギュレータ構成部材、リヤサッシュ5及びドア構
造補強部材(7、9、10)とラップしない位置にアウ
タハンドル33を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアガラスを昇降
駆動するレギュレータ及びドアガラスの昇降を案内する
フロントサッシュとリヤサッシュとを備えた車両用ドア
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用ドア、特にサッシュレスドアにお
いては、ドア本体の窓肩部に車体前後方向に延在して設
けられるドア構造補強部材であるアッパリンホースが、
その機能上車両幅方向の寸法を最大に確保することか
ら、ドア本体の上部にはドアガラスの通過に最小限必要
な空隙しか確保されていない。
【0003】このため、従来は、例えば図5に部分分解
斜視図を示すように、ドアガラス51の前方下端部にゴ
ムシート52を介してスライダベース53を取り付ける
と共に、後方下端部にゴムシート54を介してホルダベ
ース55を取り付けて、スライダベース53に設けたス
ライダ部材56をドアインナパネルに略上下方向に延在
して取り付けられフロントサッシュ57に摺動可能に嵌
装させ、ホルダベース55には昇降ガイドローラ58を
取り付けて、この昇降ガイドローラ58をドアインナパ
ネルに上下方向に延在して取り付けられたリヤサッシュ
59に転動或いは摺動可能に嵌装させるようにしてい
る。
【0004】また、更に図6に示すように、ドアガラス
51を昇降駆動するXアーム式のレギュレータ61は、
主軸まわりに回動するメインアーム62と、該メインア
ーム62に中央部が交差して回動可能に軸支されたサブ
アーム63と、車体前後方向に延在して設けられメイン
アーム62の車体後端部側及びサブアーム63の車体前
端部側に設けられたスライダをガイドするAチャンネル
64と、車体前後方向に延在して設けられサブアーム6
3の車体後端部側に設けられたスライダをガイドするB
チャンネル65とを有しており、Aチャンネル64の前
端部をスライダベース53にまた、後端部をホルダベー
ス55にそれぞれ固定し、Bチャンネル65はドアイン
ナパネルに取り付けられて、メインアーム62の回動に
よりドアガラス51をフロントサッシュ57及びリヤサ
ッシュ59により案内して昇降させるように構成されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の車両用ドアにあっては、特にホルダベース55がドア
ガラス51の上死点位置において窓肩部に設けられるア
ッパリンホースの下方に延在して位置することになると
共に、リヤサッシュ59が側面視においてドアガラス5
1の昇降軌跡内に配置されているため、必然的にドアを
開閉操作するアウタハンドルの背後に、ホルダベース5
5、昇降ガイドローラ58、リヤサッシュ59、メイン
アーム62及びAチャンネル64等が集中して交錯する
結果となる。
【0006】しかも、通常の乗用車、特に4ドアセダン
車では、車体のサイズやパッケージングの都合上、側面
視においてアウタハンドルがシートに着座した乗員とラ
ップする位置関係にならざるを得ないことが多い。
【0007】このため、車両の側面衝突時に、上記の集
中交錯する部材が抗力無しに破壊するか、剛体として単
に衝突エネルギーの伝達部材となることがあり、サイド
ドアビーム等のドア構造補強部材の設計上の機能を十分
に発揮させるのに設計の自由度が大幅に制限され、特に
エネルギー伝達部材となる場合には、着座した乗員が位
置する部分において充分な衝撃エネルギー吸収ストロー
ク、即ちクラッシュストロークを確保することを困難に
することが懸念される。
【0008】従って、かかる点に鑑みてなされた本発明
の目的は、衝突安全設計を容易にでき、乗員が位置する
部分において衝撃エネルギー吸収ストロークを充分に確
保できるように構成した安全性に優れた車両用ドア構造
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載された車両用ドア構造の発明は、ドアガラス
を昇降駆動するレギュレータと、該レギュレータの作動
によるドアガラスの昇降を案内する上下方向に延在した
フロントサッシュ及びリヤサッシュとを備えた車両用ド
ア構造において、上記リヤサッシュを側面視で上記ドア
ガラスの昇降通路から外れた車体後方側に配置してドア
インナパネルに設けると共に、側面視で上記ドアガラス
の上死点位置における上記レギュレータの構成部材と上
記リヤサッシュとドア構造補強部材とが各々ラップしな
い位置に配置されたことを特徴とする。
【0010】請求項1の発明によると、ドアガラスが上
死点位置にある状態では、側面視でレギュレータ構成部
材、リヤサッシュ及びドア構造補強部材が互いに干渉す
ることがなく、側面衝突時にドアパネルをサイドドアビ
ーム等のドア構造補強部材の抗力に基づいて室内側に変
形させることができ、衝突安全設計が容易にできると共
に、着座した乗員が位置する部分において衝撃エネルギ
ー吸収ストロークが充分に確保でき、かつ側面視におい
て乗員とリヤサッシュがラップすることなく側面衝突時
の安全性を更に高めることが可能となる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1の車両
用ドア構造において、上記レギュレータは、アクチュエ
ータによって主軸のまわりを回動するメインアームと、
該メインアームに中央部が交差して回動可能に軸支され
たサブアームと、ドアガラスに車体前後方向に延在して
取り付けられて上記メインアームの車体後端部側に設け
られたローラ及び上記サブアームの車体前端部側に設け
られたローラをガイドするAチャンネルと、ドアインナ
パネルに車体前後方向に延在して取り付けられて上記サ
ブアームの車体後端部側に設けられたBチャンネルとを
有するXアーム式レギュレータであり、上記Aチャンネ
ルの少なくとも後端部は、上記ドアガラスのガラス面内
で後方下端部に直接的に取り付けられたことを特徴とす
る。
【0012】請求項2の発明によると、ドアガラス昇降
用のレギュレータとしてXアーム式レギュレータを用
い、Aチャンネルの少なくとも後端部をドアガラスのガ
ラス面内で後方下端部に直接的に取り付けることによっ
て、従来のホルダベースが不要になり、請求項1の発明
を効率的に達成することができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2の車両用ドア構造において、側面視で上記ドアガラス
の上死点位置における上記レギュレータの構成部材と上
記リヤサッシュとドア構造補強部材とに囲まれ、かつ上
記レギュレータの構成部材、リヤサッシュ及びドア構造
補強部材とラップしない位置にアウタハンドルを設けた
ことを特徴とする。
【0014】請求項3の発明によると、ドアガラスが上
死点位置にある状態では、アウタハンドルが側面視でレ
ギュレータ構成部材、リヤサッシュ及びドア構造補強部
材とがラップすることなく、側面衝突時にアウタハンド
ルがレギュレータ構成部材、リヤサッシュ及びドア構造
補強部材等と干渉することがなくドアパネルをサイドド
アビーム等のドア構造補強部材の抗力に基づいて室内側
に変形させることができ、衝撃エネルギー吸収ストロー
クが充分に確保でき、側面衝突時の安全性を更に高める
ことが可能となると共に、リヤサッシュがドアガラスの
昇降通路から外れた車体後方側に配置されることからリ
ヤサッシュとレギュレータ構成部材との間にスペースが
確保でき、リヤサッシュとレギュレータ構成部材等との
間にアウタハンドルをリヤサッシュやレギュレータ構成
部材と干渉することなく容易に配置することができる。
【0015】請求項4に記載の車両用ドア構造の発明
は、ドアガラスを昇降駆動するレギュレータと、該レギ
ュレータの作動によるドアガラスの昇降を案内する上下
方向に延在したフロントサッシュ及びリヤサッシュとを
備えた車両用ドア構造において、側面視で上記ドアガラ
スの上死点位置における上記レギュレータの構成部材と
上記リヤサッシュとドア構造補強部材とによって囲ま
れ、かつ上記レギュレータの構成部材、リヤサッシュ及
びドア構造補強部材とラップしない位置にアウタハンド
ルを設けたことを特徴とする。
【0016】請求項4の発明によると、ドアガラスが上
死点にある状態では、アウタハンドルが側面視でレギュ
レータの構成部材、リヤサッシュ及びドア構造補強部材
に囲まれ、かつこれら部材とラップしない位置に配置さ
れることから、側面衝突時にアウタハンドルがレギュレ
ータの構成部材、リヤサッシュ、ドア構造補強部材等と
干渉することなくドアパネルをサイドドアビーム等のド
ア構造補強部材の抗力に基づいて室内側に変形させるこ
とができ、衝撃エネルギー吸収ストロークが充分に確保
でき、側面衝突時の安全性が高められる。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項4の車両
用ドア構造において、上記レギュレータは、アクチュエ
ータによって回動するメインアームと、該メインアーム
に中央部が交差して回動可能に軸支されたサブアーム
と、ドアガラスに車体前後方向に延在して取り付けられ
て上記メインアームの車体後端部側に設けられたローラ
及び上記サブアームの車体前端部側に設けられたローラ
をガイドするAチャンネルと、ドアインナパネルに車体
前後方向に延在して取り付けられて上記サブアームの車
体後端部側に設けられたBチャンネルとを有するXアー
ム式レギュレータであって、側面視で上記ドアガラスの
上死点位置における上記メインアームとサブアームとリ
ヤサッシュとドア構造補強部材とに囲まれた位置に上記
アウタハンドルを設けたことを特徴とする。
【0018】請求項5の発明は、請求項4に記載のレギ
ュレータがXアーム式レギュレータであって、側面視で
上記ドアガラスの上死点位置において比較的スペースが
得られる上記メインアームとサブアームとリヤサッシュ
とドア構造補強部材とに囲まれた位置にドアアウタハン
ドルを配置することによって、アウタハンドルとレギュ
レータ、リヤサッシュ、ドア構造補強部材等との干渉が
容易に回避されて安全性が向上すると共に、ドア構成部
材のレイアウト等の設計の自由度が確保される。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項4の車両
用ドア構造において、上記レギュレータは、ドアインナ
パネルに略上下方向に延在して配設されたガイド部材
と、該ガイド部材に昇降自在に案内されてドアガラスを
支持するスライド部材と、該スライド部材とアクチュエ
ータとの間に配設されたワイヤとを備え、上記アクチュ
エータによってワイヤを介してスライド部材に支持され
たドアガラスがガイド部材に案内されて昇降するワイヤ
式レギュレータであって、側面視で上記ドアガラスの上
死点位置における上記ガイド部材とスライド部材とリヤ
サッシュとドア構造補強部材とに囲まれた位置に上記ア
ウタハンドルが設けられたことを特徴とする。
【0020】請求項6の発明は、請求項4に記載のレギ
ュレータが、ワイヤ式レギュレータであって、側面視で
上記ドアガラスの上死点位置において比較的スペースが
得られる上記ガイド部材とスライド部材とリヤサッシュ
とドア構造補強部材とに囲まれた位置にアウタハンドル
を配設することによって、アウタハンドルとレギュレー
タ、リヤサッシュ、ドア構造補強部材等との干渉回避が
容易になり安全性が向上すると共に、アウタハンドルの
配置が容易になりドア構成部材のレイアウト等の設計の
自由度が確保される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明による車両用ドア構
造の実施の形態について、右側のフロントドアを例に、
図1乃至図4によって説明する。
【0022】図1は室内から見た要部の透視図を、図2
は図1のI−I線拡大断面図を各々示しており、図3は
図1に示すXアーム式レギュレータ、フロントサッシュ
及びリヤサッシュを一部分解して示す分解斜視図であ
り、図4は図3の部分拡大斜視図である。
【0023】この車両用ドアはサッシュレスドアで、ド
アガラス2をXアーム式のレギュレータ3の作動によ
り、略上下方向に延在するフロントサッシュ4及びリヤ
サッシュ5により案内して昇降させるもので、ドア本体
1の窓肩部にはドアガラス2の昇降通路の両側にドア構
造補強部材としてドアアウタパネル6側にアウタアッパ
リンホース7が車両前後方向に延在して設けられている
と共に、ドアインナパネル8側にインナアッパリンホー
ス9が前後方向に延在して設けられている。ドア中央部
にはドアガラス2の昇降通路の外側に車体前後方向に延
在してドア構造補強部材としてのサイドドアビーム10
が設けられている。
【0024】レギュレータ3は、アクチュエータ、例え
ばモータ11の駆動によってピニオン12及びラック1
3を介して主軸14を中心に回動するメインアーム15
と、このメインアーム15に中央部が交差して回動可能
に軸支されたサブアーム16を有している。更にドアガ
ラス2側に車体前後方向に延在して取り付けられ、メイ
ンアーム15の車両後端部側に回動自在に設けたローラ
17をガイドすると共に、サブアーム16の車体前端部
側に設けたローラ18をガイドする断面略コ字状或いは
C字状のAチャンネル19と、ドアインナパネル8に車
体前後方向に延在して取り付けられ、サブアーム16の
車両後端部側に設けたローラ20をガイドする断面略コ
字状或いはC字状のBチャンネル21とを有している。
【0025】本実施の形態では、ドアガラス2の下辺を
ドア本体1の窓肩部とほぼ平行な形状として、ガラス面
内の後方下端部にスタッドボルト25を固定する一方、
Aチャンネル19の後端部にはナット座19aを形成
し、このナット座19aをスタッドボルト25にナット
26を介して取り付けて、Aチャンネル19の後端部を
ドアガラス2に直接固定する。Aチャンネル19の前端
部は、ドアガラス2の下辺部の適宜の箇所にスタッドボ
ルト27を介して固定する。
【0026】また、リヤサッシュ5は、側面視において
ドアガラス4の昇降軌跡から外れた車体後方側に位置さ
せてドアインナパネル8に取り付けられ、かつドアガラ
ス2の後辺下端部には、斜め後方に突出して先端にスラ
イダ部材31を有するスライダベース32を取り付け
て、スライダ部材31をリヤサッシュ5に転動或いは摺
動自在に嵌装させる。
【0027】更に、ドアアウタパネル6には、アウタア
ッパリンホース7より下方で、かつドアガラス2が上死
点位置にある状態で、側面視においてレギュレータ3の
上記構成部材及びリヤサッシュ5とラップしない位置、
即ちメインアーム15と、サブアーム16と、Aチャン
ネル19と、Bチャンネル21とリヤサッシュ5によっ
て囲まれた範囲内でかつ、これらとラップしない位置に
ドア開閉用のアウタハンドル33が設けられる。このア
ウタハンドル33を設けるスペースは、リヤサッシュ5
がドアガラス4の昇降通路から外れた車体後方側に配置
されることから、レギュレータ3とリヤサッシュ5との
間に容易に確保でき、各ドア構成部材のレイアウト等の
設計の自由度が確保される。
【0028】なお、フロントサッシュ4は、従来と同様
に、ドアインナパネル8に取り付けて、ドアガラス2の
前方下端部に取り付けたスライダベース35のスライダ
部材36を摺動自在に係合させる。
【0029】このように構成した本実施の形態の車両用
ドアによると、ドアガラス2が上死点位置にある状態で
は、側面視でアウタハンドル33、メインアーム15、
サブアーム16、Aチャンネル19、Bチャンネル21
等のレギュレータ構成部材、リヤサッシュ5、アウタア
ッパリンホース7、インナアッパリンホース9が互いに
干渉することが回避され、かつAチャンネル19の少な
くとも後端部をドアガラス2のガラス面内で後方下端部
に直接的に取り付けることによって従来のホルダベース
が不要になることと相まって、側面衝突時にドアアウタ
パネル6は、サイドドアビーム10等のドア構造補強部
材の抗力に基づいて室内側へ変形することが許容され
る。
【0030】なお、レギュレータは、ドアインナパネル
に略上下方向に延在して配設されたガイド部材と、この
ガイド部材に昇降自在に案内されてドアガラスを支持す
るスライド部材と、スライド部材とアクチュエータとの
間に配設されたワイヤとを有し、アクチュエータによっ
てワイヤを押し引きすることによってワイヤを介してス
ライド部材に支持されたドアガラスをガイド部材に沿っ
て昇降するワイヤ式レギュレータを用いることができ
る。
【0031】このように構成されるワイヤ式レギュレー
タにあっては、側面視でドアガラスの上死点位置におけ
るガイド部材とスライド部材とリヤサッシュとドア構造
補強部材とに囲まれた位置にアウタハンドルを配置する
ことによって、アウタハンドルとレギュレータ、リヤサ
ッシュ、ドア構造補強部材等との干渉が容易に回避され
て安全性が向上すると共に、アウタハンドルの配置が容
易になりドア構成部材のレイアウト等の設計の自由度が
確保される。
【0032】従って、衝突安全設計を容易にできると共
に、着座した乗員が位置する部分において衝撃エネルギ
ー吸収ストロークを充分に確保することができるので、
側面衝突時の安全性を更に高めることが可能となる。
【0033】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能である。例えば、Xアーム式レギュレータ3を構成す
るAチャンネル19の後端部は、ドアガラス2のガラス
面内で、ガラス後辺下端部に設けたスライダベース32
に取り付けることもできる。
【0034】また、本発明は、サッシュ付きドアにおい
てドア内部でドアガラスの昇降をガイドサッシュを用い
て補助的に案内する場合にも有効に適用することができ
る。更にドアガラス昇降用のレギュレータはXアーム式
レギュレータやワイヤ式レギュレータに限定されること
なくシングルアーム式レギュレータ等他の形式のレギュ
レータを用いることができ、更に、アクチュエータはモ
ータに限らず、操作ハンドルによる、いわゆる手動式と
することもできる。
【0035】更に、本発明は、フロントドアに限らず、
リヤドアにも適用できると共に、サッシュ付きドアにお
いてドア内部でドアガラスの昇降をガイドサッシュを用
いて補助的に案内する場合にも有効に適用することがで
きる。
【0036】
【発明の効果】以上説明した本発明の車両用ドア構造に
よれば、ドアガラスが上死点位置にある状態において、
側面視でレギュレータ構成部材、リヤサッシュ及びドア
構造補強部材がラップしないようにしたので、側面衝突
時にドアパネルを、サイドドアビーム等のドア構造補強
部材の抗力に基づいて室内へ変形侵入させることがで
き、衝突安全設計を容易にできると共に、乗員が位置す
る部分において衝撃エネルギー吸収ストロークを充分に
確保でき、側面衝突時の安全性を更に高めることができ
る。
【0037】また、側面視で上記ドアガラスの上死点位
置におけるレギュレータの構成部材とリヤサッシュとド
ア構造補強部材とによって囲まれ、かつリヤサッシュ、
レギュレータの構成部材及びリヤサッシュとドア構造補
強部材とラップしない位置にアウタハンドルを配置する
ことによって、側面衝突時にアウタハンドルがレギュレ
ータの構成部材、リヤサッシュ、ドア構造補強部材等と
干渉することなくドアパネルをサイドドアビーム等のド
ア構造補強部材の抗力に基づいて室内側に変形させるこ
とができ、衝撃エネルギー吸収ストロークを充分に確保
でき、側面衝突時の安全性を更に高めることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の要部の構成を示す室内
から見たフロントドアの透視図である。
【図2】図1のI−I線断面図である。
【図3】図1に示すXアーム式レギュレータ、フロント
サッシュ及びリヤサッシュを一部分解して示す斜視図で
ある。
【図4】図3の部分拡大斜視図である。
【図5】従来技術を説明する部分分解斜視図である。
【図6】同じく、従来技術を説明する部分分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ドア本体 2 ドアガラス 3 レギュレータ 4 フロントサッシュ 5 リヤサッシュ 6 ドアアウタパネル 7 アウタアッパリンホース(ドア構造補強部材) 8 ドアインナパネル 9 インナアッパリンホース(ドア構造補強部材) 10 サイドドアビーム(ドア構造補強部材) 15 メインアーム(レギュレータ構成部材) 16 サブアーム(レギュレータ構成部材) 19 Aチャンネル(レギュレータ構成部材) 19a ナット座 21 Bチャンネル 25、27 スタッドボルト 26 ナット 31 スライダ部材 32 スライダベース 33 アウタハンドル 35 スライダベース 36 スライダ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 信次 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 Fターム(参考) 3D127 AA04 BB01 CB05 CC05 DF03 DF08 DF15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアガラスを昇降駆動するレギュレータ
    と、該レギュレータの作動によるドアガラスの昇降を案
    内する上下方向に延在したフロントサッシュ及びリヤサ
    ッシュとを備えた車両用ドア構造において、 上記リヤサッシュを側面視で上記ドアガラスの昇降軌跡
    から外れた車体後方側に配置してドアインナパネルに設
    けると共に、 側面視で上記ドアガラスの上死点位置における上記レギ
    ュレータの構成部材と上記リヤサッシュとドア構造補強
    部材とが各々ラップしない位置に配置されたことを特徴
    とする車両用ドア構造。
  2. 【請求項2】 上記レギュレータは、 アクチュエータによって主軸のまわりを回動するメイン
    アームと、 該メインアームに中央部が交差して回動可能に軸支され
    たサブアームと、 ドアガラスに車体前後方向に延在して取り付けられて上
    記メインアームの車体後端部側に設けられたローラ及び
    上記サブアームの車体前端部側に設けられたローラをガ
    イドするAチャンネルと、 ドアインナパネルに車体前後方向に延在して取り付けら
    れて上記サブアームの車体後端部側に設けられたBチャ
    ンネルとを有するXアーム式レギュレータであり、 上記Aチャンネルの少なくとも後端部は、 上記ドアガラスのガラス面内で後方下端部に直接的に取
    り付けられたことを特徴とする請求項1に記載の車両用
    ドア構造。
  3. 【請求項3】 側面視で上記ドアガラスの上死点位置に
    おける上記レギュレータの構成部材と上記リヤサッシュ
    とドア構造補強部材とに囲まれ、かつ上記レギュレータ
    の構成部材、リヤサッシュ及びドア構造補強部材とラッ
    プしない位置にアウタハンドルを設けたことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の車両用ドア構造。
  4. 【請求項4】 ドアガラスを昇降駆動するレギュレータ
    と、該レギュレータの作動によるドアガラスの昇降を案
    内する上下方向に延在したフロントサッシュ及びリヤサ
    ッシュとを備えた車両用ドア構造において、 側面視で上記ドアガラスの上死点位置における上記レギ
    ュレータの構成部材と上記リヤサッシュとドア構造補強
    部材とによって囲まれ、かつ上記レギュレータの構成部
    材、リヤサッシュ及びドア構造補強部材とラップしない
    位置にアウタハンドルを設けたことを特徴とする車両用
    ドア構造。
  5. 【請求項5】 上記レギュレータは、 アクチュエータによって回動するメインアームと、 該メインアームに中央部が交差して回動可能に軸支され
    たサブアームと、 ドアガラスに車体前後方向に延在して取り付けられて上
    記メインアームの車体後端部側に設けられたローラ及び
    上記サブアームの車体前端部側に設けられたローラをガ
    イドするAチャンネルと、 ドアインナパネルに車体前後方向に延在して取り付けら
    れて上記サブアームの車体後端部側に設けられたBチャ
    ンネルとを有するXアーム式レギュレータであって、 側面視で上記ドアガラスの上死点位置における上記メイ
    ンアームとサブアームとリヤサッシュとドア構造補強部
    材とに囲まれた位置に上記アウタハンドルを設けたこと
    を特徴とする請求項4に記載の車両用ドア構造。
  6. 【請求項6】 上記レギュレータは、 ドアインナパネルに略上下方向に延在して配設されたガ
    イド部材と、 該ガイド部材に昇降自在に案内されてドアガラスを支持
    するスライド部材と、 該スライド部材とアクチュエータとの間に配設されたワ
    イヤとを備え、 上記アクチュエータによってワイヤを介してスライド部
    材に支持されたドアガラスがガイド部材に案内されて昇
    降するワイヤ式レギュレータであって、 側面視で上記ドアガラスの上死点位置における上記ガイ
    ド部材とスライド部材とリヤサッシュとドア構造補強部
    材とに囲まれた位置に上記アウタハンドルが設けられた
    ことを特徴とする請求項4に記載の車両用ドア構造。
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