JP2001301321A - インクジェット記録用媒体 - Google Patents

インクジェット記録用媒体

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JP2001301321A
JP2001301321A JP2000125162A JP2000125162A JP2001301321A JP 2001301321 A JP2001301321 A JP 2001301321A JP 2000125162 A JP2000125162 A JP 2000125162A JP 2000125162 A JP2000125162 A JP 2000125162A JP 2001301321 A JP2001301321 A JP 2001301321A
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Hiroyuki Fujii
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Hiromasa Yugawa
裕正 湯川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インク吸収性、画像鮮明性、表面光沢性、環境
カール防止性及び搬送性などの特性に優れたインクジェ
ット記録用媒体を提供する。 【解決手段】支持体の片面にインク受容層を、その反対
面に、平均粒子直径2μm以下、全固形分に対して50
〜90質量%含まれる第1の粒子と、平均粒子直径が4
μm以上、かつ全固形分に対して0.5〜20質量%含
まれる第2の粒子とを含む裏面塗工層を有する記録用媒
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙などのパルプを
主成分とするインクジェット用記録用媒体、詳しくは、
インク吸収性、画像鮮明性、表面光沢性及び耐候性、な
どの本来的特性に加えて、環境カール防止性、搬送性な
どのハンドリング特性に優れたシート状のインクジェッ
ト記録用媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカメラの普及、あるいは
コンピュータの普及とともに、それらの画像を紙面等に
記録するためのハードコピー技術が急速に要求されてい
る。これらハードコピーの究極の目標は銀塩写真であ
り、特に、色再現性、画像鮮明性、表面光沢性、耐候性
などをいかに銀塩写真に近づけるかが開発の課題となっ
ている。
【0003】ハードコピーの記録方式には、銀塩写真に
よって画像を表示したディスプレーを直接撮影するもの
のほか、昇華型熱転写方式、インクジェット記録方式、
静電転写方式など多種多様である。このうちインクジェ
ット記録方式は、装置が比較的小型であり、ランニング
コストも低い等の利点を有し、昇華型熱転写方式等とと
もにハードコピー方式の主流と見られている。インクジ
ェット記録方式は、ノズルから記録媒体に向けて染料と
多量の溶媒よりなるインク液滴を高速で射出するもので
ある。インクジェット記録方式によるプリンターは、フ
ルカラー化や高速化が容易なことや、印字騒音が低いこ
となどから、近年急速に普及しつつある。
【0004】インクジェット記録方式の高精細化、高速
化に伴い、用途が拡大し、使用される環境も拡大されて
きた。そこで、インクジェット記録用媒体に対しても、
インク吸収性、表面平滑性、得られる画像の鮮明性、耐
候性などの本来的特性に加えて、ハンドリング性につい
ても優れた特性も要求されるようになった。
【0005】特に、インクジェット記録用媒体の支持体
が、パルプを主成分とする紙などの支持体の場合は、支
持体がプラスチック製のフィルムなどと異なり吸湿性が
大きいため、温度の変化に付随する湿度の変化によって
大きな影響を受け、カールが発生する。カールが発生し
た場合には、保管時に問題が生じるだけでなく、印字後
の急激な乾燥過程における印字後カールなどは、プリン
ターでの使用を困難にする。即ち、インクジェット記録
用媒体をプリンターで扱う場合、記録媒体同士が相互に
粘着し、重なり、斜行、ジャミングなどの円滑な搬送性
が失われ、これまた給紙や紙詰まりのトラブルを招くこ
とになる
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
ク吸収性、画像鮮明性、表面光沢性及び耐候性などの本
来的な特性に優れるとともに、環境カール防止性、搬送
性などのハンドリング特性に優れたシート状のインクジ
ェット記録用媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、パルプを主成
分とする支持体の片面に、顔料と結着剤とを含有するイ
ンク受容層を有するインクジェット記録用媒体であっ
て、その反対面に裏面塗工層を有し、該裏面塗工層が、
平均粒子直径2μm以下であり、かつ全固形分に対して
50〜90質量%含まれる第1の粒子と、平均粒子直径
が4μm以上であり、かつ全固形分に対して0.5〜2
0質量%含まれる第2の粒子を含むことを特徴とするイ
ンクジェット記録用媒体を提供する。
【0008】本発明によるインクジェット記録用媒体で
は、上記した環境カール防止性や搬送性などのハンドリ
ング特性が同時に解決される。そのメカニズムは、必ず
しも明らかではないが、本発明では、インク受容層を有
する面の反対側の面に形成される裏面塗工層中には、そ
れぞれ特定の平均粒子直径を有する第1の粒子と第2の
粒子との2種類の大きさの粒子が含有される。このう
ち、第1の粒子は、裏面塗工層の主たる成分を形成し、
環境カール防止性に寄与する。一方、第2の粒子は、第
1の粒子より大きい平均粒子直径を有するため、その一
部または全部が裏面塗工層より突出し、隣接シートとの
密着を防ぐことにより、搬送性などのハンドリングの改
善に寄与するものと思われる。なかでも、本発明では、
上記第2の粒子の平均粒子直径が、塗工層の厚みにし
て、0.25〜2.0倍にせしめることにより良好に達
成されることが見出された。
【0009】かかる新規な構成により、従来、紙などの
パルプを主成分とするインクジェット記録用媒体の難点
であったハンドリング特性の問題が解決でき、プリンタ
ーでの使い勝手を向上させ、その商品価値を大きく高め
るものである。以下に本発明についてさらに詳しく説明
する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に用いる支持体としては、
パルプを主成分とする紙基材が使用される。紙基材とし
ては、特に限定されるものではなく、塗工紙分野で使用
される酸性紙、中性紙等が好ましく使用される。紙基材
を構成するパルプとしては、針葉樹パルプ、広葉樹パル
プ、これらの混合パルプを主成分とした天然パルプが好
ましく使用される。それらは、好ましくは、クラフトパ
ルプ、サルファイトパルプ、ソーダパルプ等の晒パルプ
の状態で使用される。更には、合成繊維や合成パルプを
配合した紙基材も使用できる。これらの基材の坪量は、
用途に応じて選択されるが、60〜250g/m2であ
るのが好ましい。上記紙基材には、各種添加剤、例え
ば、填料、サイズ剤、紙力増強剤、PH調整剤又は歩留
まり向上剤等を含むことができる。
【0011】また、本発明における支持体としては、紙
基材の片面または両面に顔料と結着剤からなる顔料塗工
層を設けたコーテッド紙であってもよい。上記コーテッ
ド紙としては、好ましは、例えば、キャストコート紙、
スーパーアート紙、アート紙、コート紙、スーパーダル
アート紙、マットアート紙、ダルアート紙、マットコー
ト紙、ダルコート紙等の片面又は両面塗工品が挙げられ
る。
【0012】本発明においては、上記支持体にインク受
容層が形成されるが、かかるインク受容層の形成に用い
られる顔料としては、無機物、有機物又は高分子物のい
ずれも使用できる.なかでも無機酸化物又はその水和物
であるのが好ましい。好ましい具体例としては、シリ
カ、アルミナ、アルミナ水和物、これらの混合物または
複合物を挙げることができる。このうち、アルミナ水和
物は、インクを良く吸収、定着することなどから好まし
く、特には、ベーマイト(Al23・nH2O、n=1
〜1.5)が好ましい。アルミナ水和物は、種々の形態
のものを用いることができるが、容易に平滑な層が得ら
れることからゾル状のベーマイトを原料として用いるこ
とが好ましい。
【0013】インク受容層は、十分なインク吸収性を有
し、かつ透明性を有するために、その細孔構造につい
て、平均細孔半径が好ましくは、3〜25nm、特に
は、 5〜15nmであり、細孔容積が、好ましくは
0.3〜2.0cm3/g、特には、0.7〜 1.5c
3/gを有することが適切である。このようにインク
受容層、特にアルミナ水和物の透明性を高くすることに
よって、色濃度を高くできるとともに鮮明な画像が得ら
れる。なかでも、その細孔半径が実質的に1〜50nm
に分布することが好ましい。なお、本発明における細孔
半径分布は、窒素吸脱着法により測定される。
【0014】インク受容層に用いられる結着剤として
は、でんぷんやその変性物、ポリビニルアルコール又は
その変性物,スチレン・ブタジエンゴムラテックス,ニ
トリル・ブタジエンゴムラテックス、ゼラチン、メチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド等の
水溶性重合体、アルコール可溶性の重合体若しくはこれ
らの重合体の混合物などを用いることができる。なかで
も、本発明では、インク吸収性や耐水性が良好であるこ
とから、ポリビニルアルコール又はその変性物の使用が
好ましい。結着剤は,インク受容層における上記顔料1
00質量部に対して、好ましくは、1〜30質量部、特
には、3〜15質量部含まれるのが適切である。
【0015】本発明において、支持体上に設けられるイ
ンク受容層の塗工量は、インク吸収性、塗工層の強度、
用途などに応じても選択されるが、好ましくは、1〜10
0 g/m2が採用される。この塗工量が1g/m2に満た
ない場合はインク受容層としての効果が発現し難く、一
方,100g/m2を超える場合は、透明性や強度が低下す
るおそれがあるので好ましくない。なかでも、インク受
容層の塗工量は、5〜50g/m2であるのが適切であ
る。なお、本発明における塗工量は、塗工した後に乾燥
した後におけるものである。
【0016】支持体にインク受容層を設ける手段は、例
えば、顔料に結着剤を加えてスラリー状とし、ロールコ
ーター、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロッ
ドコーター、バーコーター、コンマコーター、グラビア
コーター、ダイコーター、カーテンコーター、スプレー
コーターなどを用いて塗工し、乾燥する方法を採用する
ことができる。
【0017】このようにして形成されたインク受容層の
表面を、更に、スーパーカレンダー、グロスカレンダー
等の装置を使用し、温度が好ましくは、0〜160℃、
特には、30〜100℃、圧力が好ましくは、50〜4
00kN/m、特には、100〜250kN/mにてロール
間を通過させることで、カレンダー処理により光沢を付
与してもよい。かかる光沢の付与は、インク受容層を形
成する際、その表面を平滑な成形面と接した状態で乾
燥、離型する、いわゆるキャスト被覆によって行っても
よい。
【0018】本発明の記録用媒体のインク受容層を有す
る反対側の表面には、裏面塗工層が形成される。上記し
たように裏面塗工層には、それぞれ平均粒子直径と含有
量が異なる2種類の粒子が含有される。即ち、第1の粒
子は、平均粒子直径が2μm以下であり、かつ裏面塗工
層中の含有量は、全固形分に対して50〜90質量%で
ある。また、第2の粒子は、平均粒子直径が4μm以上
であり、かつ裏面塗工層中の含有量は、全固形分に対し
て0.5〜20質量%である。ここで、粒子の平均粒子
直径は、体積分布基準である。
【0019】上記第1の粒子は、上記のなかでも、その
平均粒子直径は、0.1〜2μmが好ましく、また、裏
面塗工層中の含有量は、70〜90質量%が好ましい。
第1の粒子を形成する物質としては、好ましくは、カオ
リン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タル
ク、サチンホワイト、二酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸亜
鉛、硫化亜鉛、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、珪酸カ
ルシウム、珪酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、水酸
化マグネシウム、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウ
ム、加水ハロイサイト、シリカ、アルミナ、アルミナ水
和物等の無機顔料、尿素樹脂系、メラミン樹脂系、スチ
レン系、アクリル系ピグメント等の有機顔料が挙げられ
る。
【0020】上記第2の粒子は、上記のなかでも、その
平均粒子直径は、5〜30μmが好ましく、また、裏面
塗工層中の含有量は、2〜10質量%が好ましい。第2
の粒子を形成する物質としては、好ましくは、ポリ(メ
タ)アクリル酸エステル、ポリスチレン、ナイロン、で
んぷんおよび及びセルロースからなる群より選ばれる一
種以上の有機物質、ガラス、シリカ、アルミナなどの無
機物質などが挙げられる。なかでも、柔軟性を有するこ
とからして、前記有機物質が特に適切である。
【0021】上記第2の粒子は、上記のような平均粒子
直径を有するが、なかでも、平均粒子直径/裏面塗工層
の厚み=0.25〜2.0であることが好ましい。かか
る比率が、上記の範囲の場合には、搬送性の改善効果が
充分に達成される。上記比率は、特に、0.5〜1.5
であるのが適切である。また、上記第2の粒子の形状
は、好ましくは、角張らず、尖った形状をもたず、滑ら
かな形状を有することが好ましい。
【0022】上記第1の粒子および第2の粒子を含む裏
面塗工層は、好ましくは、結着剤を使用し、上記したイ
ンク受容層と同じようにして形成される。ここで使用さ
される結着剤は、上述のインク受容層用の結着剤から選
ばれるものが使用される。なかでも、スチレン・ブタジ
エンゴムラテックス,ニトリル・ブタジエンゴムラテッ
クスなどのゴム系のラテックスの使用が、粒子の接着強
度が大きいので好ましい。なお、裏面塗工層の形成に
は、必要に応じて消泡剤、分散剤、粘性調整剤、湿潤剤
などの他の助剤を添加使用できる。
【0023】本発明において、インク受容層と裏面塗工
層の塗工量比は、裏面塗工層/インク受容層の塗工量比
が、0.3〜2.0であることが好ましい。かかる塗工
量比が0.3より小さい場合は、広範囲の環境下でのカ
ール抑制効果が不十分になり、一方、2.0を超える
と、裏面側へのカールが大きくなる。なかでも上記塗工
量比は、0.5〜0.8の場合が適切である。
【0024】支持体に裏面塗工層を設ける手段は、上記
した支持体にインク受容層を設ける手段と同様に実施さ
れる。例えば、上記第1の粒子及び第2の粒子に結着剤
などを加えてスラリー状とし、これを適宜のコーターに
より塗工し、次いで乾燥する方法が採用される。
【0025】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、本発明は、勿論これらに限定されるもの
ではない。なお、以下において、例1〜例6、例8及び
例9は、本発明の実施例であり、例7は、比較例であ
る。また、例中の部は特に言及しない限り、質量部を示
す。
【0026】[例1]坪量157g/m2の上質紙の片
側表面に、下記のインク受容層処方1を、バーコーター
を用いて乾燥後の塗工層の厚みが20μmとなるように
塗工し、120℃にて乾燥することによりインク受容層
(平均細孔半径が10nm、細孔容積が1.0cm3
g)を有するシートを得た。インク受容層処方1アルミ
ナゾル(触媒化成社製、商品名:カタロイドAS−3)
100部、ポリビニルアルコール(クラレ社製、商品
名:PVA−124)10部。上記インク受容層を片面
に有するシートの反対の面に、下記の裏面塗工層処方1
を、バーコーターを用いて乾燥後の塗工層の厚みが12
μmとなるように塗工し,120℃にて2分間乾燥する
ことにより両面に塗工層を有するシートを得た。
【0027】裏面塗工層処方1 第1の粒子としてカオリン(エンゲルハルト社製、商品
名:ウルトラホワイト90、平均粒子直径:0.2μm
):100部、第2の粒子としてポリメチルメタクリ
レート樹脂製球状粒子(積水化成品工業社製、商品名:
テクポリマーMBX−12、平均粒子直径:12μ
m):5部、スチレンーブタジエン系ラテックス(JS
R社製、商品名:JSR069):20部、消泡剤(サ
ンノプコ社製、商品名:フォーマスターJK):0.0
5部。
【0028】[例2]例1において、インク受容層とし
て、インク受容層処方1の代わりに、下記のインク受容
層処方2を使用したほかは同様に実施することによりイ
ンクジェット用シートを製造した。 インク受容層処方2 シリカゾル(日産化学社製、商品名:スノーテックスU
P):100部、ポリビニルアルコール(クラレ社製、
商品名:R−1130):10部。
【0029】[例3]例1において、裏面塗工層とし
て、裏面塗工層処方1の代わりに下記の裏面塗工層処方
2を使用した他は同様に実施することによりインクジェ
ット用シートを製造した。 裏面塗工層処方2 第1の粒子としてカオリン(エンゲルハルト社製、商品
名:ウルトラホワイト90、平均粒子直径:0.2μ
m):100部、第2の粒子としてポリメチルメタクリ
レート樹脂球状粒子(積水化成品工業社製、商品名:テ
クポリマーMBX−20、平均粒子直径20μm):5
部、スチレンーブタジエン系ラテックス(JSR社製、
商品名:JSR0696):20部、消泡剤(サンノプ
コ社製、商品名:フォーマスターJK):0.05部。
【0030】[例4]例1において、裏面塗工層とし
て、裏面塗工層処方1の代わりに下記の裏面塗工層処方
3を使用した他は同様に実施することによりインクジェ
ット用シートを製造した。 裏面塗工層処方3 第1の粒子としてカオリン(エンゲルハルト社製、商品
名:ウルトラホワイ90、平均粒子直径:0.2μm
)、:100部、第2の粒子としてポリメチルタクリ
レート樹脂球状粒子(積水化成品工業社製、商品名:テ
クポリマーMBX−5、平均粒子直径5μm):5部、
スチレンーブタジエン系ラテックス(JSR社製、商品
名:JSR0696):20部、消泡剤(サンノプコ社
製、商品名:フォーマスターJK):0.05部。
【0031】[例5]例1において、裏面塗工層とし
て、裏面塗工層処方1の代わりに下記の裏面塗工層処方
4を使用した他は同様に実施することによりインクジェ
ット用シートを製造した。 裏面塗工層処方4 第1の粒子としてカオリン(エンゲルハルト社製、商品
名:ウルトラワイト90、)平均粒子直径:0.2μm
):100部、第2の粒子としてポリメチルメタクリ
レート樹脂球状粒子(積水化成品工業社製、商品名:テ
クポリマーMBX−40、平均粒子直径40μm):5
部、スチレンーブタジエン系ラテックス(JSR社製、
商品名:JSR0696):20部、消泡剤(サンノプ
コ社製、商品名:フォーマスターJK):0.05
部。
【0032】[例6]裏面塗工の厚みが25μmである
他は、例4と全く同様にしてインクジェット記録用シー
トを製造した。
【0033】[例7]例1において、裏面塗工層とし
て、裏面塗工層処方1の代わりに下記の裏面塗工層処方
5を使用した他は同様に実施することによりインクジェ
ット用シートを製造した。 裏面塗工層処方5 カオリン(エンゲルハルト社製、商品名:ウルトラホワ
イト90):100部、スチレンーブタジエン系ラテッ
クス(JSR社製、商品名:JSR0696):20
部、消泡剤(サンノプコ社製、商品名:フォーマスター
JK):0.05部。
【0034】[例8]例1において、裏面塗工層とし
て、裏面塗工層処方1の代わりに下記の裏面塗工層処方
6を使用した他は同様に実施することによりインクジェ
ット用シートを製造した。 裏面塗工層処方6 カオリン(エンゲルハルト社製、商品名:ウルトラホワ
イト90):100部、でんぷん粒子(グリコ栄養食品
社製、商品名:丸蒲、平均粒子直径 18μm):5部、
スチレンーブタジエン系ラテックス(JSR社製、商品
名:JSR0696):20部、消泡剤(サンノプコ社
製、商品名:フォーマスターJK):0.05部。
【0035】[例9]例1において、裏面塗工層とし
て、裏面塗工層処方1の代わりに下記の裏面塗工層処方
7を使用した他は同様に実施することによりインクジェ
ット用シートを製造した。 裏面塗工層処方7 カオリン(エンゲルハルト社製、商品名:ウルトラホワ
イト90):100部、セルロース粒子(旭化成社製、
商品名:アビセルPH−M15、平均粒子直径 15μ
m):5部、スチレンーブタジエン系ラテックス(JS
R社製、商品名:JSR0696):20部、消泡剤
(サンノプコ社製、商品名:フォーマスターJK):
0.05部。
【0036】上記例1から例9のインクジェット記録用
シートについて、用紙搬送性評価試験を行い、表1に結
果を示した。 [用紙搬送性評価方法]23℃、65%の相対湿度の環
境下において、インクジェットプリンター(セイコーエ
プソン社製、商品名:PM−5000C)の用紙カート
リッジに上記のシートを20枚セットし、24時間シー
ズニングした後、連続自動搬送試験を実施した。さらに
この操作を5回実施し、合計100枚の用紙の搬送を行
った。上記のようにして行った100枚の搬送のうち、
搬送不良を下記の要因別に記録した。 「重送」:用紙が同時に2枚以上プリンターに送られ
る。 「給紙不良」:用紙がプリンターに給紙されない。 「ジャミング」:用紙がプリンター内で詰まる。 「斜行」:用紙がプリンターに斜めに給紙され、画像が
斜めに印刷される。
【0037】
【表1】 表1に示されるように、本発明のインクジェット記録用
シートである例1〜例6、例8及び例9のシートは、比
較例7のシートに比べて良好は用紙搬送性を有している
ことがわかる。
【発明の効果】本発明によれば、インク吸収性、画像鮮
明性、表面光沢性及び耐候性などの本来的な特性に優れ
るとともに、環境カール防止性、搬送性などのハンドリ
ング特性に優れたシート状のインクジェット記録用媒体
が提供される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルプを主成分とする支持体の片面に、顔
    料と結着剤とを含有するインク受容層を有するインクジ
    ェット記録用媒体であって、その反対面に裏面塗工層を
    有し、該裏面塗工層が、平均粒子直径2μm以下であ
    り、かつ全固形分に対して50〜90質量%含まれる第
    1の粒子と、平均粒子直径が4μm以上であり、かつ全
    固形分に対して0.5〜20質量%含まれる第2の粒子
    を含むことを特徴とするインクジェット記録用媒体。
  2. 【請求項2】前記第2の粒子の平均粒子直径が、(第2
    の粒子の平均粒子直径)/(裏面塗工層の厚み)=0.
    25〜2.0である請求項1に記載のインクジェット記
    録用媒体。
  3. 【請求項3】前記第2の粒子が、ポリアクリル酸エステ
    ル、ポリスチレン、ナイロン、でんぷん及びセルロース
    からなる群から選ばれる一種以上である請求項1または
    2に記載のインクジェット記録用媒体。
  4. 【請求項4】前記インク受容層は、顔料がアルミナ水和
    物であり、かつ平均細孔半径が3〜25nm、細孔容積
    が0.3〜2.0cm3/g である請求項1、2または
    3に記載のインクジェット記録用媒体。
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