JP2001300167A - 縁かがり縫いミシンおよび縁かがり縫い形成方法 - Google Patents

縁かがり縫いミシンおよび縁かがり縫い形成方法

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JP2001300167A
JP2001300167A JP2001031677A JP2001031677A JP2001300167A JP 2001300167 A JP2001300167 A JP 2001300167A JP 2001031677 A JP2001031677 A JP 2001031677A JP 2001031677 A JP2001031677 A JP 2001031677A JP 2001300167 A JP2001300167 A JP 2001300167A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 布送り方向に対して交差する方向に針落ち点
を変化させることにより形成される縁かがり縫い目を提
供する。 【解決手段】 針8とルーパー16,20とにより縁か
がり縫い目を形成するについて、針落ち点N1,N2,
N3・・・を布送り方向との交差方向に変化させながら
縫い目を形成することを特徴とした縁かがり縫いミシン
における縁かがり縫い形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縁かがり縫い形成
方法および縁かがり縫いミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に縁かがり縫いは、所定数の針と上
ルーパー、下ルーパー等を備えた縁かがり縫いミシンに
より、被縫製物の端をナイフで切断しながらその切断端
を針糸とルーパー糸とによる縫い目が包むようにして形
成される。そして用いる針の本数と針糸とルーパー糸の
本数により、1本針・2本糸、1本針・3本糸、2本針
・4本糸等の縫い方がある。
【0003】図9〜11において、1本針・3本糸の縁
かがり縫いミシンの動作を説明する。図9(A)は、被
縫製物Wを貫いた針8が最下点より僅かに上昇し、針糸
76のループが形成される状態を示す。この時点で上ル
ーパー16及び下ルーパー20はそれぞれ前進運動を始
める。そして図9(B)に示すように、下ルーパー20
は前進を行い、針糸ループ76A内に入る。
【0004】次いで図10(A)において、図示しない
布送り機構により被縫製物Wが矢印X方向に送られ、針
8は上昇し続ける。上下ルーパー16,20は前進を続
け、その前進運動の途中で上ルーパー16が下ルーパー
糸18を引っ掛ける。更に図10(B)に示す状態とな
り、針8が最上死点より降下し始め、同時に上下ルーパ
ー16,20は後退し始める。この時、上ルーパー糸1
4を針8が引っ掛ける。次に図11に示すように、針8
が更に降下を続けるとともに上下ルーパー16,20は
後退運動を続け、上ルーパー16に引っ掛かっている下
ルーパー糸18を外し、更に下ルーパー20の後退によ
り、下ルーパー20に掛かっている針糸ループ76Aを
外して後退する。以上の動作を繰り返すことにより、連
続した縫い目が形成される。
【0005】従来の縁かがり縫いは、縫い平面を示す図
12から明らかなように、ナイフで切断された被縫製物
Wの布端Waと各針落ち点N1,N2,N3・・・との
距離Dは一定であり、従って針糸76は被縫製物Wの布
端Waと平行な直線として縫い込まれる。
【0006】また、従来の縁かがり縫いミシンにおい
て、布端から針迄の距離を変化するように針8の針留へ
の係止位置を水平方向に移動調整可能としたものが知ら
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
針を移動可能としたミシンにおいては、針が一旦固定さ
れるとその係止位置で上下動して縫目を形成することに
なり、縫製中においては変化させることはできなかっ
た。従って、従来の縁かがり縫いミシンでは、飾り縁か
がり縫い、即ちスカラップ縫いのような模様縫い形状を
形成することができなかった。
【0008】また、縁かがり縫いの一工程途中でかがり
幅を変えるような縫製を行なう場合は、縫製途中でミシ
ンを一旦停止して、前記したような針止め位置を変更さ
せてから再度ミシンを起動させる作業が必要となるた
め、作業能率を著しく低下することになる。
【0009】本発明の目的は、上記のような模様縫い形
状の縁かがり縫い目を形成することができる縁かがり縫
いミシンを提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、縫製中に布送り方向
に対して交差する方向に針落ち点を変化させることによ
り、模様縫い形状の縁かがり縫い目を提供することにあ
る。
【0011】また、本発明の更に他の目的は、ミシンを
停止することなく縫製作業中に縁かがり幅を変更可能と
する縁かがりミシンを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、請求項1に記載の発明のように、上
下動する針と揺動するルーパとにより布送り方向に沿う
布の一側端縁に縁かがり縫目を形成する縁かがり縫いミ
シンにおいて、針を布送り方向の所定範囲に針振り位置
に変位可能に連結した針振り手段(36、38、80)
と、前記針が布上方に位置している間に前記針振り手段
を作動させる作動手段、とをして、かがり幅をミシン駆
動中に変更しながら縁かがり縫目を形成可能とした。
【0013】請求項1に記載の発明によれば、前記針
が、ミシン駆動中に布送り方向との交叉方向に変化さ
れ、かがり幅を所定縫目数毎或いは模様単位で変化させ
ながら形成することができるから、自動手動に関わら
ず、模様形状の縁かがり縫いが達成でき、また、縫製工
程途中において、ミシンを止めることなくかがり幅を変
更させることができる。
【0014】また、請求項2に記載の発明のように、請
求項1に記載の縁かがり縫いミシンにおいて、前記作動
手段が、前記針が布上方に位置しているミシン主軸の一
回転中の位相を検出する位相検出手段(77)と、前記
位相検出手段の検出位相中に動作する駆動手段(56、
86)と、前記針振り手段と駆動手段の間を連結する連
結手段(60、62、64、83、85)と、前記針振
り位置を所定針振り位置にするように前記駆動手段の動
作量を設定する制御手段、とを備えた構成とする。
【0015】これにより、自動的に模様形状の縁かがり
縫いやかがり幅の変更を行なうことができる。
【0016】また請求項3に記載の発明によれば、請求
項2に記載の縁かがり縫いミシンにおいて、前記針振り
手段が、前記針を前記交叉方向に水平移動させる構成と
した。これにより、ルーパー機構を通常の構成のままで
模様形状の縁かがり縫いが達成できる。
【0017】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項1に記載の縁かがり縫いミシンにおいて、前記作動
手段が、前記針振り手段を所定縫目数毎に動作するよう
に作動させる構成とする。これによりかがり幅を所定縫
目数毎に変化させることができる。
【0018】また、請求項5に記載の発明によれば、請
求項1に記載の縁かがり縫いミシンにおいて、前記作動
手段が、前記針振り手段を所定模様単位で繰り返すよう
に作動させる構成とする。これにより種種の模様形状の
縁かがり縫目が形成できる。
【0019】また、請求項6に記載の発明によれば、上
下動する針と揺動するルーパとにより布送り方向に沿う
布の一側端縁に縁かがり縫目を形成するとき、ミシン主
軸の一回転中において針が布上方にある間に前記かがり
幅を変化させながら縁かがり縫い目を形成する。
【0020】これによれば、縁かがり縫目の幅を所定縫
目数毎或いは模様単位で変化させながら形成することが
できるから、模様形状の縁かがり縫いが達成できるとと
もに、縫製工程途中において、ミシンを止めることなく
かがり幅を変更させることができる。
【0021】また請求項7に記載の発明によれば、請求
項6に記載の縁かがり縫い形成方法において、前記針落
ち点の変化を、所定縫目数毎に行なうようにした。これ
によりかがり幅を所定縫目数毎に変化させることができ
る。
【0022】また請求項8に記載の発明によれば、請求
項6に記載の縁かがり縫い形成方法において、前記針落
ち点の変化を、所定模様単位で繰り返すように行なうよ
うにした。これにより種種の模様形状の縁かがり縫目が
形成できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明を説
明する。
【0024】図1に示した縁かがり縫いミシンはベッド
部2とアーム部4を備える。ベッド部2には、ベッド部
2上にネジ等により固定される針板6と、被縫製物をX
方向に移動させる布送り装置(図示しない)が設けられ
ている。
【0025】アーム部4には、針8を下端に支持し上下
動する針棒9と、上下動して針8に通された上糸の供給
と糸締めを行う針糸天秤10と、布切りメス12aを上
下動して被縫製物の布送り方向に沿う布端を切断する切
断装置12が取付けられている。なお上記した針棒9、
針糸天秤10、布切りメス12aは、図示しないミシン
の主軸の回転と連動して上下動運動を行う。なお、図の
Y方向は布送り方向(X方向)と直交する。
【0026】ベッド部2下方に配置されたルーパー装置
は、図2に示したように、上ルーパー糸14が通された
上ルーパー16と、下ルーパー糸18が通された下ルー
パー20と、この上下ルーパー糸14,18の繰り出し
及び糸締めを行うルーパー天秤機構22を有する。
【0027】上ルーパー16は、ミシンの主軸と連動し
て揺動する上ルーパー軸24に支持された上ルーパー支
持腕(図示しない)の上端に固定され、上ルーパー軸2
4の揺動に伴って揺動する。また、下ルーパー20は、
ミシンの主軸と連動して揺動する下ルーパー軸26に固
定され、下ルーパー軸26の揺動に伴って揺動する。
【0028】なお、これらのルーパー装置は周知の構成
である。
【0029】針振り手段を構成する針振り機構について
図3及び図4において説明する。前記Y方向に沿い平行
に配置された上下2本の針棒揺動台軸32,32がミシ
ンフレーム30に固定されている。この針棒揺動台軸3
2,32には、上下に腕部36A,36Bを設けた針棒
揺動台36が水平方向にスライド可能に取付けられ、該
針棒揺動台36には、針8を下端に固定した針棒9が上
下動可能に支持されている。
【0030】ミシンフレーム30に回転可能に支持され
た針棒駆動軸44には、針棒クランクロッド52の一端
に連結された第1の針棒クランク46及び針棒リンク5
0の一端に連結された第2の針棒クランク48がそれぞ
れ固定されている。針棒9を固定した針棒抱き42の軸
部42aが針棒リンク50の筒部50aに対して回転可
能且つ軸線方向(Y方向)に対して摺動可能に連結され
ている。
【0031】針棒クランクロッド52はミシン主軸に連
動して上下動し、この針棒クランクロッド52の上下動
に伴い針棒駆動軸44が揺動回転する。針棒駆動軸44
の揺動回転により第2の針棒クランク48先端が上下に
揺動すると、針棒リンク50を介して針棒抱き42が上
下動される。
【0032】前記針棒揺動台36の腕部36A,36B
には、ピン36a,36bが上下方向に沿い突出して配
置されている。
【0033】また、針棒揺動台36後方のミシンフレー
ム30には、垂直方向に沿う揺動支点軸34が固定さ
れ、揺動支点軸34には、針棒揺動腕38が回動可能に
取付けられている。
【0034】針棒揺動腕38の上下に形成された嵌合溝
38a,38a内にピン36a,36bが貫入され、針
棒揺動腕38が揺動支点軸34を中心に回転されると
き、ピン36a,36bを介して針棒揺動台36にY方
向への作用力が伝達される。その作用力により針棒揺動
台36が針棒揺動台軸32、32上をY方向に摺動され
る。
【0035】針棒揺動腕38には更にピン38bが上方
に突出形成されている。
【0036】図4において、59は、作動手段を構成す
る針振り駆動機構であり、ミシンフレームに固定されて
いる取付け板54、取付け板54に取付けられる針振り
モータ(駆動手段)56と、ギヤ60、針振りギヤ6
2、針振りリンク64等による連結手段とにより構成さ
れる。針振りモータ56は好ましくはパルスモータであ
り、その駆動軸56aにギヤ60が固定されている。
【0037】針振りギヤ62は、取付け板54より上方
に突出形成されたピン58に対して回動可能に支持さ
れ、ギヤ60と噛み合っている。針振りギヤ62は、後
方に延びる腕部62aにおいて針振りリンク64の一端
に連結されている。針振りリンク64の他端はピン38
bに嵌合して前記針棒揺動腕38に連結されている。
【0038】針振りギヤ62の回転量を検出するため
に、針振りギヤ62を挟んで発光部と受光部からなるセ
ンサー66が設けられている。なお、上記針振り機構5
9による針振り範囲は上下ルーパーと針とがそれぞれの
糸を捕捉可能な範囲とする。
【0039】図5は針振り機構59の制御手段を示すブ
ロック図である。CPU68には入出力インターフェー
ス70を介してセンサー66、針振りモータ56を駆動
するためのドライバ72、設定手段71、複数の異なる
縁かがり縫い目形状の模様情報等が記憶されたメモリ7
4、ミシン主軸に関連配置した位相検出手段としての針
位置検知手段77等が接続されている。位相検出手段を
構成する針位置検知手段77は、少なくとも針の下位置
を検知して下位置検知信号を発生すると共に針が針板上
に上昇してから針板下方に下降する間、即ち針振りが可
能な位相を検知して針位相検知信号を発生する。
【0040】設定手段71は後述するように、メモリ7
4に記憶された模様データを選択し、或いは選択した模
様データのかがり幅データを変更したり新たなかがり幅
を設定するための手段であり、例えばミシンのアーム部
4に設けられた操作パネル、或いはダイヤル式の操作つ
まみ等で構成することができる。図6は以上の構成を有
する縁かがり縫いミシンを用いて形成される縁かがり縫
い目の例を示す平面図である。被縫製物Wはその布端W
aを図1の切断装置12により切断されながらX方向に
送られ、針8、上ルーパー16及び下ルーパー20の運
動により上ルーパー糸14、下ルーパー糸18及び針糸
76により縫い目が形成される。なお、図6においては
被縫製物Wの表面に下ルーパー糸18が表れないものと
して示されている。)。
【0041】例えば、前記メモリ74には、所定数の縁
かがり縫目により形成される模様、たとえば、図6
(A)のように、被縫製物Wの布端Waに沿い形成され
る円弧模様、或いは図6(B)のように、被縫製物Wの
布端Waに沿い形成される三角模様等を単位模様Aとし
た模様データが記憶されている。このような模様データ
は、少なくとも針落ち点N1...N6の針移動位置情
報あるいは、その変位量情報等により構成されるかがり
幅データを有する。この場合、かがり幅データに縫目数
情報を含ませても別途に縫目数情報を記憶するようにし
てもよい。その他、様々な形の単位模様Aに対応する情
報をメモリ74に記憶しておくことが好ましい。
【0042】なお、本発明による縁かがり縫い目および
縁かがり縫いミシンは図6に示したような模様を形成す
る場合の他、通常の縁かがり縫い目即ち被縫製物Wの布
端Waに沿って針糸76が直線状に形成されるものにも
適用される。この場合、メモリ74に記憶したかがり幅
データに基づき、或いは設定手段71によりかがり幅を
任意の値に手動設定することに基づき、布端Waから針
落ち点までの距離(かがり幅)をミシン動作中に変更す
る。
【0043】或いは設定手段71の設定により、前記単
位模様Aの針移動位置(縁かがり縫目の幅)を増減する
ように模様データを変更あるいは補正可能としてもよ
い。
【0044】以上の構成において、ミシンを駆動する前
に予め設定手段71により縁かがり縫い目の模様を選択
し、或いはかがり幅を任意の値に設定しておく。ミシン
が駆動されると、図示しない主軸に連動して針棒クラン
クロッド52が上下動する。
【0045】この針棒クランクロッド52の上下動に伴
い、第1の針棒クランク46及び針棒駆動軸44が回転
し、第2の針棒クランク48、針棒リンク50を介して
針棒抱き42及び針棒9が上下動する。
【0046】CPU68はメモリ74から読み出される
模様データの針移動量データに基づきドライバ72へ制
御信号を送る。設定手段71により例えば、図6Aに示
されるような模様が選択されている時、CPU68は、
ミシン主軸一回転中の所定タイミング、例えば針位置検
知手段77の針下位置検知信号に応答してメモリ74か
ら次の縫目の針振りデータを読み出し、針位置検知手段
77の針振り位相検知信号に応答してドライバ72に針
移動量データ(制御信号)を出力する。
【0047】ドライバ72はCPU68からの制御信号
に基づき、各針落ち点毎に、針振りギヤ62が必要な角
度だけ回転するように針振りモータ56を駆動する。針
振りモータ56の駆動軸56aに固定されたギヤ60と
噛み合う針振りギヤ62の回転により、針振りリンク6
4が移動して針棒揺動腕38を揺動腕支点軸34の回り
に揺動させる。針棒揺動腕38の揺動に伴い、嵌合溝3
8a,38a及びピン36a,36bを介して針棒揺動
台36が針棒揺動台軸32,32上を水平方向(Y方
向)にスライドするので、針棒9及び針8も同方向にス
ライドする。その結果、各針落ち点と被縫製物Wの布端
Waとの間の距離が選択された模様を形成するために必
要な値となる。本発明においてはこのようにミシンの駆
動中、各針落ち点毎に、被縫製物Wの布端Waとの間の
距離を異なる値とすることができる。
【0048】なお、針棒リンク50の筒部50aに貫入
する針棒抱き42の軸部42aは、針棒揺動台36が針
棒揺動台軸32、32上をスライドしても、抜け落ちる
ことはなく、常に連結関係を維持する。
【0049】設定手段71によりかがり幅が固定される
模様(通常の縁かがり縫い)に設定されている場合に
は、ドライバ72はCPU68からの制御信号に基づ
き、一度だけ、針振りギヤ62が必要な角度だけ回転す
るように針振りモータ56を駆動する。その結果、針落
ち点と被縫製物Wの布端Waとの間の距離が設定された
値となる。
【0050】本発明においてはこのように、かがり幅を
任意に且つ簡単に設定することができる。
【0051】次に、本発明の第2の実施形態について、
図7,図8に基づいて説明する。
【0052】第1の実施形態に対して第2の実施形態
は、針棒揺動台と針振りリンクとの連結構成や、針振り
モータの配置が異なる。このため、相違部分について説
明し、一致する構成については同番号を付して説明を省
略する。
【0053】針棒揺動台80は、針棒揺動台軸32,3
2により、針振り方向(Y方向)に沿ってスライド可能
に支持されている。針棒揺動台80の側面には針8に向
けて支持孔80aが形成されている。この支持孔80a
には、針振りリンク64に装着された段付きピン81が
挿入され、ネジ82により固定される。
【0054】中央部を取付け板87から突出する支軸8
4に対して回動可能に支持された針振りギヤ83は、そ
の上端側に設けられた腕部83aを針振りリンク64に
連結される。針振りギヤ83のギア部は、水平軸線を有
する針振りモータ86が取付け板87に固定され、針振
りモータ86の駆動軸に固定されたギヤ85と噛み合
う。
【0055】第2実施形態は、針振りリンク64が針棒
揺動台80に直接連結されているので、針振り移動距離
が長い縁かがり縫い目、即ちかがり幅の変化の大きい縫
い目を形成する場合、針棒揺動台軸32,32に捩り荷
重が生じないので、縫い目の形成を正確且つ速やかに行
うことができる。
【0056】なお、上記各実施形態においては、針振り
モータの制御によりかがり幅を変更するものを示した
が、模様カム或いはかがり幅設定カムにより針移動位置
を制御するように機械的な駆動及び制御機構を設けても
よい。この場合、針が布上にある時に針位置を変化する
ような構成とする。
【0057】また、第1及び第2実施形態においては、
針振り機構が水平移動するものを示したが、針棒揺動台
上部を中心に回転揺動するものにおいて実施するように
してもよい。この場合、針とルーパーとの協働が困難が
ある時は、ルーパー土台を針の揺動に合わせて揺動させ
る周知の構造を採用してもよい。
【0058】また、前記針の位置と布端縁との距離を所
定縫目数の模様単位に応じて変化するようにした例を示
したが、所定縫目数毎、すなわち一縫目毎或いは複数縫
目毎に変化させながら縁かがり縫目を形成するようにし
てもよい。
【0059】
【本発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、前記
針が、ミシン駆動中に布送り方向との交叉方向に変化さ
れ、かがり幅を所定縫目数毎或いは模様単位で変化させ
ながら形成することができるから、自動手動に関わら
ず、模様形状の縁かがり縫いが達成でき、また、縫製工
程途中において、ミシンを止めることなくかがり幅を変
更させることができる。
【0060】また、請求項2に記載の発明により、自動
的に模様形状の縁かがり縫いやかがり幅の変更を行なう
ことができる。
【0061】また請求項3に記載の発明により、ルーパ
ー機構を通常の構成のままで模様形状の縁かがり縫いが
達成できる。
【0062】また、請求項4に記載の発明によりかがり
幅を所定縫目数毎に変化させることができる。
【0063】また、請求項5に記載の発明により種種の
模様形状の縁かがり縫目が形成できる。
【0064】また、請求項6に記載の発明によれば、縁
かがり縫目の幅を所定縫目数毎或いは模様単位で変化さ
せながら形成することができるから、模様形状の縁かが
り縫いが達成できるとともに、縫製工程途中において、
ミシンを止めることなくかがり幅を変更させることがで
きる。
【0065】また請求項7に記載の発明によりかがり幅
を所定縫目数毎に変化させることができる。
【0066】また請求項8に記載の発明により種種の模
様形状の縁かがり縫目が形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による縁かがり縫いミシンの第1の実
施の形態を示す全体斜視図である。
【図2】 図1のミシンの針板の下方に設けられたルー
パー装置である。
【図3】 図1のミシンの主要部を示す斜視図である。
【図4】 図1のミシンの主要部を示す斜視図である。
【図5】 図1のミシンの針振り機構の制御手段を示す
ブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態による縁かがり縫い目の
例を示す平面図であり、(A)は単位模様が円弧である
例を示し、(B)は単位模様が三角形である例を示した
ものである。
【図7】 本発明による縁かがり縫いミシンの第2の実
施の形態の主要部を示す斜視図である。
【図8】 本発明による縁かがり縫いミシンの第2の実
施の形態の主要部を示す斜視図である。
【図9】 従来例による縁かがり縫いミシンの動作を説
明するための図である。
【図10】 従来例による縁かがり縫いミシンの動作を
説明するための図である。
【図11】 従来例による縁かがり縫いミシンの動作を
説明するための図である。
【図12】 従来例による縁かがり縫いミシンにより形
成された縁かがり縫い目の平面図である。
【符号の説明】
A 単位模様 X 布送り方向 Y 布送り方向に交差する方
向 6 針板 8 針 9 針棒 12
切断装置 14 上ルーパー糸 16 上ルーパー 1
8 下ルーパー糸 20 下ルーパー 30 ミシンフレーム 3
2 針棒揺動台軸 34 揺動支点軸 36、80 針棒揺動台
38 針棒揺動腕 56、86 針振りモータ 59 針振り機構
60 ギヤ 62、83 針振りギヤ 64 針振りリンク
68 CPU 71 設定手段 72 針振りモータ駆動ドラ
イバ W 被縫製物 Wa 布端 7
4 メモリ 76 針糸 77 針位置検知手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下動する針と揺動するルーパとにより布
    送り方向に沿う布の一側端縁に縁かがり縫目を形成する
    縁かがり縫いミシンにおいて、 針を布送り方向の所定範囲に針振り位置に変位可能に連
    結した針振り手段と、 前記針が布上方に位置している間に前記針振り手段を作
    動させる作動手段、とをして、かがり幅をミシン駆動中
    に変更しながら縁かがり縫目を形成可能としたことを特
    徴とする縁かがり縫いミシン。
  2. 【請求項2】前記作動手段が、 前記針が布上方に位置しているミシン主軸の一回転中の
    位相を検出する位相検出手段と、 前記位相検出手段の検出位相中に動作する駆動手段と、 前記針振り手段と駆動手段の間を連結する連結手段と、 前記針振り位置を所定針振り位置にするように前記駆動
    手段の動作量を設定する制御手段、とを備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の縁かがり縫いミシン。
  3. 【請求項3】前記針振り手段が、前記針を前記交叉方向
    に水平移動させることを特徴とした請求項1に記載の縁
    かがり縫いミシン。
  4. 【請求項4】前記作動手段が、前記針振り手段を所定縫
    目数毎に動作するように作動させることを特徴とする請
    求項1に記載の縁かがり縫いミシン。
  5. 【請求項5】前記作動手段が、前記針振り手段を所定模
    様単位で繰り返すように作動させることを特徴とする請
    求項1に記載の縁かがり縫いミシン。
  6. 【請求項6】上下動する針と揺動するルーパとにより布
    送り方向に沿う布の一側端縁に縁かがり縫目を形成する
    とき、 ミシン主軸の一回転中において針が布上方にある間に前
    記かがり幅を変化させながら縁かがり縫い目を形成する
    ことを特徴とした縁かがり縫い形成方法。
  7. 【請求項7】前記かがり幅の変化を、所定縫目数毎に行
    なうことを特徴とした請求項6に記載の縁かがり縫い形
    成方法。
  8. 【請求項8】前記かがりの変化を、所定模様単位で繰り
    返すように行なうことを特徴とした請求項6に記載の縁
    かがり縫い形成方法。
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