JP2001299668A - 摺洗用ブラシ - Google Patents

摺洗用ブラシ

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JP2001299668A JP2000125702A JP2000125702A JP2001299668A JP 2001299668 A JP2001299668 A JP 2001299668A JP 2000125702 A JP2000125702 A JP 2000125702A JP 2000125702 A JP2000125702 A JP 2000125702A JP 2001299668 A JP2001299668 A JP 2001299668A
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    • A46BRUSHWARE
    • A46BBRUSHES
    • A46B2200/00Brushes characterized by their functions, uses or applications
    • A46B2200/30Brushes for cleaning or polishing
    • A46B2200/3006Brushes for cleaning bottles or hollow containers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成部品点数を削減できる上に、接着、溶着
等の煩雑な工程を要せずして繊維束植設基片と棒状ブラ
シ本体の一体化が可能となって製作工程及び製作時間が
少なくて済み、かつ強い無理な力が加わっても繊維束植
設基片が離脱してしまうことがなく、また被摺洗面を傷
つけることがなく、摺洗能力に優れ、不快音の発生もな
い摺洗用ブラシを提供する。 【解決手段】 1本の棒状ブラシ本体2を繊維束8が植
設された基片7の貫通孔10に挿通配置せしめ、ブラシ
本体2の中央部を、該貫通孔10に形成された狭小開口
部によって緊締状態に拘束するものとし、かつ貫通孔1
0の両端の開口部近傍位置でブラシ本体2を屈曲させて
折り返し状とし、ブラシ本体2の両端側に把柄5を取り
付けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポット、水さ
し、びん、コップ等の容器の内面を摺洗するのに好適に
用いられる、或いはトイレブラシとして好適に用いられ
る摺洗用ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の摺洗用ブラシとしては、
繊維を針金の間に挟んで撚り合わせることにより棒状に
形成したものが一般的であったが、その先端の針金が突
出しているためコップ底等の被摺洗面に傷を付けてしま
うという欠点があった。
【0003】そこで、このような欠点を解消するものと
して、上記のようにして形成した棒状ブラシの先端部を
半円状あるいはU字状に湾曲せしめて折り返し針金突出
部を内側に巻き込んだものが上市されているが、針金突
出部が遊端となっているため、被摺洗面に先端部を強く
押し当てて摺洗を繰り返すうちに変形して針金突出部が
外面に露出し被摺洗面を傷つけるおそれがあるという問
題があった。また、湾曲により先端部の繊維密度は低く
なっており、そのためこの先端部における摺洗能力は低
く、容器の底部の洗浄を十分に行えるものではなかっ
た。更に、先端部の繊維密度が低いために繊維が屈撓し
やすく、被摺洗面と針金が接触して、不快音を発生した
りすることが多々あった。
【0004】そこで、上記の問題点を一挙に解決し得る
ものとして、本出願人は先に、2条の撚り合わされた針
金の間に多数の繊維が連続状に挟着固定された2本の棒
状ブラシ本体の基端側の針金突出部で形成される柄取付
部に把柄が取り付けられる一方、前記2本の棒状ブラシ
本体のそれぞれの先端側が相互に対峙する態様で湾曲さ
れ、これら先端側の針金突出部が繊維束植設基片を介し
て相互に接合されるとともに、該基片に繊維束が三次元
放射状に植設された摺洗用ブラシを提案している(特許
第2948160号公報)。これによれば、針金突出部
が露出しないので被摺洗面を傷つけることがなく、また
先端の基片に多数の繊維束が植設されているので摺洗能
力に優れ、かつ繊維束の剛性により基片が被摺洗面に接
触することもなくて不快音の発生が防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成に係る摺洗用ブラシは、製作するのに2本の棒状ブラ
シ本体、先端部用ブラシ部材及び把柄の4つの構成部品
を必要とし、部品点数が多いという問題があった。
【0006】また、2本の棒状ブラシ本体のそれぞれの
先端側の針金突出部を繊維束植設基片に接合する必要が
あるが、強固に接合するためには、針金突出部を接着剤
を用いて基片の孔に嵌合接着するか、あるいは針金突出
部を、基片を構成する合成樹脂の溶融温度以上に加熱さ
れた状態で基片の孔に嵌合溶着させる等、このような接
着、溶着等の煩雑な接合工程が必要であり、そのために
製作工程数が多くなり、製作時間もかかり、ひいてはコ
ストを増大させるという問題もあった。
【0007】更に、棒状ブラシ本体の針金突出部と繊維
束植設基片とを接着、溶着等により接合しているもので
あるので、使用中において特に強い無理な力が該接合部
に負荷されるようなことがあると、繊維束植設基片と棒
状ブラシ本体の接合状態が損なわれてしまうことが懸念
される。
【0008】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、構成部品点数を削減できる上に、
接着、溶着等の煩雑な工程を要せずして繊維束植設基片
と棒状ブラシ本体の一体化が可能となって製作工程及び
製作時間が少なくて済み低コストであり、かつ強い無理
な力が加わったとしても繊維束植設基片が離脱してしま
うことがなく、また被摺洗面を傷つけることがなく、摺
洗能力に優れると共に、不快音の発生もない摺洗用ブラ
シを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は鋭意研究の結果、1本の棒状ブラシ本体
を繊維束が植設された基片の貫通孔に挿通配置せしめ
て、棒状ブラシ本体の中央部を、該貫通孔の長さ方向の
一部に形成された狭小開口部によって緊締状態に拘束す
るものとし、かつ貫通孔の両端の開口部近傍位置におい
てブラシ本体を屈曲させてブラシ本体の両端側で形成さ
れる柄取付部に把柄を取り付けた構成とすることによ
り、上記所望の摺洗用ブラシが得られることを見出すに
至り、この発明を完成したものである。
【0010】即ち、この発明に係る摺洗用ブラシは、2
条の撚り合わされた針金の間に多数の繊維が連続状に挟
着固定された棒状ブラシ本体と、貫通孔が設けられた繊
維束植設基片の外表面に繊維束が三次元放射状に植設さ
れた先端部用ブラシ部材と、把柄とを備えてなり、前記
繊維束植設基片の貫通孔の周壁面から1ないし複数のリ
ブが内方に突設されることによって、該貫通孔の長さ方
向の一部に通路断面積の小さくなされた狭小開口部が形
成される一方、前記棒状ブラシ本体が前記繊維束植設基
片の貫通孔に挿通されて該棒状ブラシ本体の中央部が前
記狭小開口部によって緊締状態に拘束されると共に、前
記貫通孔の両端の開口部近傍位置において前記棒状ブラ
シ本体が屈曲されて、該ブラシ本体の両端側の針金突出
部で形成される柄取付部に把柄が取り付けられてなるこ
とを特徴とするものである。
【0011】この摺洗用ブラシはいずれの部位において
も針金突出部が露出することがないから、摺洗時に被摺
洗面を傷つけることがない。また先端側の植設基片に多
数の繊維束が植設されて繊維密度が大きく、かつ三次元
放射状に植設されているから、摺洗能力に優れる。更
に、個々の繊維束は、繊維が束になっているから剛性を
有しており、従って繊維束は屈撓することがなく、被摺
洗面を強い力で擦り洗うことができ、容器の底部に汚れ
がこびり付いているような場合にも簡単に洗い落とすこ
とができる。また、この時繊維束の剛性により被摺洗面
と基片とが接触することもないから、不快音の発生もな
い。このような先端部用ブラシ部材と、ブラシ本体の相
乗作用により、例えば容器であれば、その内面全てを余
すことなく摺洗できる。
【0012】また、1本の棒状ブラシ本体の中央部を繊
維束植設基片の貫通孔に挿通配置せしめて、この状態で
ブラシ本体を屈曲することにより構成されるものであ
り、従来のように棒状ブラシ本体を2本必要とするもの
ではなく1本で済むので、構成部品点数を削減できる利
点がある。そしてブラシ本体は繊維束植設基片の貫通孔
の狭小開口部によって緊締状態に拘束されているので、
繊維束植設基片がブラシ本体に対して安定状態に固定さ
れ、摺洗時における植設基片の位置ずれ、ガタツキ等が
効果的に防止される。また、棒状ブラシ本体が貫通孔の
両端の開口部近傍位置において屈曲されており、該両端
の屈曲部間に基片が挟まれて配置されるので、貫通孔の
軸線に沿う方向への植設基片の移動が確実に阻止され
る。前記狭小開口部は貫通孔の長さ方向の一部に形成さ
れており、貫通孔の全体が狭小となされているものでは
ないので、植設基片の貫通孔へのブラシ本体の挿通がス
ムーズなものとなり非常に製作が容易となる。このよう
に、繊維束植設基片と棒状ブラシ本体の一体化を、接
着、溶着等の煩雑な工程を要せずしてなし得るので、製
作工程及び製作時間が少なくて済み低コストで製作でき
る。更に、棒状ブラシ本体を繊維束植設基片の貫通孔に
挿通配置せしめて一体化しているから、強い無理な力が
加わったとしても繊維束植設基片が離脱してしまうこと
がない。
【0013】上記繊維束植設基片の貫通孔の両端開口部
のそれぞれの周縁部の一部に切欠凹部が設けられて、該
切欠凹部に棒状ブラシ本体の針金が嵌まり込んで配置さ
れているのが好ましい。基片の切欠凹部にブラシ本体の
針金が嵌まり込んで配置されているから、摺洗時におけ
る貫通孔の軸線を中心とした植設基片の回転ずれ移動が
確実に防止され、被摺洗面を一層強い力で確実に擦り洗
うことができ、例えば容器の底部にこびり付いた汚れも
確実に洗い落とすことができる。
【0014】また、繊維束植設基片の貫通孔の周壁面か
ら複数のリブが相互に対向して突設されることによって
狭小開口部が形成されるようになされているのが好まし
い。複数のリブが相互に対向して突設配置されることに
よって、狭小開口部において棒状ブラシ本体が一層強い
締め付け力でもって緊締状態に拘束されるので、ブラシ
本体に対してより安定した状態で繊維束植設基片の固定
がなされ得る。
【0015】貫通孔の両端開口部と向き合うリブ側面の
うち少なくとも一側面が、貫通孔の径内方に向けて内向
きに傾斜した傾斜面に形成されているのが好ましい。リ
ブの側面がこのような傾斜面に形成されることによって
植設基片の貫通孔へのブラシ本体の挿通がよりスムーズ
なものとなる。
【0016】また、ブラシ本体における繊維束植設基片
側の先端部が屈曲または湾曲されることによって、先端
部用ブラシ部材がブラシ本体に対して起き上がり状に配
置されているのが好ましい。底部が拡がった形態のポッ
ト等の容器は、一般にその底面や底部側内周側面の汚れ
を洗い落とすのが容易ではないが、上記構成では先端部
用ブラシ部材が起き上がり状に配置されているので、容
器の底面や底部側内周側面等にこびり付いた汚れも簡単
に摺洗することが可能となる。また、起き上がり状配置
となされることで、入り込んだ箇所の摺洗も容易に行う
ことができるので、トイレブラシとしても好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態に係る摺洗
用ブラシ(1)を図1〜3に示す。これらの図におい
て、(2)は棒状ブラシ本体、(3)先端部用ブラシ部
材、(4)は針金、(5)は把柄であり、前記先端部用
ブラシ部材(3)は繊維束植設基片(7)と多数の繊維
束(8)…より構成される。
【0018】繊維束植設基片(7)は、図4に示すよう
に、底面側が平坦面に形成され、上面側が略球面状とな
されたやや横長の立体形状を有する合成樹脂成形品から
なり、その長さ方向に沿って貫通孔(10)が穿設され
ている。この貫通孔(10)の中央部には、その周壁面
から一対のリブ(11)(11)が相互に対向して突設
され、これにより貫通孔(10)の長さ方向の一部に通
路断面積の小さくなされた狭小開口部(12)が形成さ
れている。前記リブ(11)(11)の幅方向両側面
は、図4(ホ)に示すように貫通孔(10)の径内方に
向けて内向きに傾斜した傾斜面に形成されている。
【0019】前記繊維束植設基片(7)の貫通孔(1
0)の両端開口部のそれぞれの周縁部の一部には切欠凹
部(20)(20)が設けられている。即ち、前記両端
開口部の内周壁面の一部からその背面にある平坦状底面
にかけて凹溝状の切欠凹部(20)(20)が形成され
ている。この切欠凹部(20)の溝幅は前記撚り合わさ
れた針金(4)(4)で形成される外径よりも若干大き
くなるように設定されており、この切欠凹部(20)に
棒状ブラシ本体(2)の針金(4)(4)が嵌まり込み
得るようになされている。
【0020】前記繊維束植設基片(7)における略球面
状の上面側から背面側にかけて繊維束を植設するための
植設孔(7a)…が多数穿設され、該植設孔(7a)…
に多数の繊維束(8)…が接着剤により接着固定され、
これら(7)(8)…によって先端部用ブラシ部材
(3)が構成されている。この植設孔(7a)の穿設方
向は、いずれの植設孔(7a)においても、繊維束植設
基片(7)の表面に対してほぼ垂直な方向に向かうよう
に設定されており、従って繊維束(8)…は三次元放射
状に植設される。
【0021】前記棒状ブラシ本体(2)は、2本の針金
(4)(4)の間に多数本の繊維(6)…を挟んだ状態
で針金(4)(4)を撚り合わせることによって形成さ
れたものである。
【0022】また、把柄(5)は、長尺の樹脂成形品か
らなり、その先端頂部に2つの嵌合孔(5a)(5a)
が穿設される一方、基端側には引っかけて吊り下げるた
めのフック(図面では省略)が付設されている。
【0023】この発明の摺洗用ブラシ(1)は、上記先
端部用ブラシ部材(3)、棒状ブラシ本体(2)および
把柄(5)を備えてなるものであり、これらが以下のよ
うな態様で一体化されたものである。
【0024】即ち、この発明の摺洗用ブラシ(1)は、
前記棒状ブラシ本体(2)が前記繊維束植設基片(7)
の貫通孔(10)に挿通配置されて、該棒状ブラシ本体
(2)の中央部が貫通孔(10)の狭小開口部(12)
によって緊締状態に拘束される(図2参照)と共に、前
記貫通孔(10)の両端の開口部近傍位置において前記
棒状ブラシ本体(2)が屈曲され、更に植設基片(7)
の切欠凹部(20)(20)にブラシ本体(2)の針金
(4)(4)がそれぞれ嵌まり込んで配置されて(図3
参照)、ブラシ本体(2)がその中央部において折り返
し状となされ、ブラシ本体(2)の両端側の針金突出部
で形成される柄取付部に把柄(5)が取り付けられてな
るものである。前記把柄(5)の取り付けは、前記両端
側の針金突出部を、それぞれ接着剤を用いて把柄(5)
の嵌合孔(5a)(5a)に嵌合接着することによりな
されたものである。なお、この取り付けは、針金突出部
の一方が他方にねじり止められて1つの柄取付部が形成
され、該柄取付部が把柄の頂部に穿設された1つの嵌合
孔に嵌合固定されることによってなされるものであって
も良い。
【0025】上記摺洗用ブラシ(1)では、ブラシ本体
(2)が繊維束植設基片(7)の貫通孔(10)の狭小
開口部(12)によって緊締状態に拘束されているの
で、繊維束植設基片(7)がブラシ本体(2)に対して
安定状態に固定される。従って、摺洗時において植設基
片(7)即ち先端部用ブラシ部材(3)の位置ずれやガ
タツキ等が効果的に防止されるので、被摺洗面を強い力
で確実に擦り洗うことができる。また、棒状ブラシ本体
(2)が貫通孔(10)の両端の開口部近傍位置におい
て屈曲されており、該両端の屈曲部間に基片(7)が挟
まれて配置されているので、貫通孔(10)の軸線に沿
う方向への植設基片(7)の移動が確実に阻止される。
更に、植設基片(7)の切欠凹部(20)にブラシ本体
(2)の針金(4)(4)が嵌まり込んで配置されてい
るので、摺洗時において貫通孔(10)の軸線を中心と
した植設基片(7)の回転ずれ移動が確実に防止され、
ひいては被摺洗面を一層強い力で確実に擦り洗うことが
できるものとなる。
【0026】前記狭小開口部(12)は、貫通孔(1
0)の全体ではなくその長さ方向の一部に形成されてい
るので、貫通孔(10)へのブラシ本体(2)の挿通が
スムーズなものとなる。更に、貫通孔(10)の両端開
口部と向き合うリブ(11)(11)の幅方向側面が、
貫通孔(10)の径内方に向けて内向きに傾斜した傾斜
面に形成されているから、貫通孔(10)へのブラシ本
体(2)の挿通がより一層スムーズなものとなり、ひい
ては製作が容易になると共に、製作時間も一層短縮され
る。
【0027】このように、繊維束植設基片(7)とブラ
シ本体(2)の一体化を、接着、溶着等の煩雑な工程を
要せずして行うことができるので、製作工程及び製作時
間が少なくて済み低コストで製作できる。また、ブラシ
本体(2)としては2本必要とせず1本で構成できるの
で、部品点数を削減できる利点もある。更に、ブラシ本
体(2)を繊維束植設基片(7)の貫通孔(10)に挿
通配置せしめた構成であるから、強い無理な力が加わっ
たとしても繊維束植設基片(7)が離脱してしまうこと
もない。
【0028】更に、本実施形態においては、ブラシ本体
(2)における繊維束植設基片(7)側の先端部が屈曲
されることによって、繊維束(8)…が植設された基片
(7)、即ち先端部用ブラシ部材(3)が起き上がり状
に配置されているので、口部よりも底部が拡くなった底
拡がり状の容器であっても、その底面や底部側内周側面
等にこびり付いた汚れをも簡単に摺洗することができ
る。また、先端部用ブラシ部材(3)が起き上がり状に
配置されているので、入り込んだ箇所の摺洗も容易に行
うことができ、従ってトイレブラシとしても好適なもの
となる。
【0029】なお、上記実施形態では、2個のリブ(1
1)(11)が相互に対向して突設されることによって
狭小開口部(12)が形成されるようになされている
が、狭小開口部(12)を形成するためのリブ(11)
の数は特にこれに限定されるものではなく、1個であっ
ても良いし、あるいは3個以上であっても良い。ただ、
狭小開口部(12)においてブラシ本体(2)を一層強
い締め付け力でもって緊締状態に拘束する観点から、複
数のリブが相互に対向して突設されることによって狭小
開口部(12)が形成されるようになされているのが好
ましい。
【0030】また、リブ(11)の形状は特に限定され
ず、例えば図6に示すような断面三角形状であっても良
い。あるいは、リブが貫通孔(10)の周壁面に沿って
周回して連なりリング状に形成されていても良い。
【0031】また、上記実施形態では、貫通孔(10)
の1箇所に狭小開口部(12)が形成されているが、特
にこれに限定されるものではなく、貫通孔(10)の長
さ方向に相互に所定間隔をあけて複数の狭小開口部(1
2)が形成されていても良い。このように狭小開口部
(12)を複数設けた場合には、ブラシ本体(2)の拘
束箇所が2以上の複数となるので、より安定した状態で
基片(7)とブラシ本体(2)の一体化固定を行うこと
ができる。
【0032】また、上記実施形態では、繊維束植設基片
(7)の素材として合成樹脂を用いているが、特にこれ
に限定されるものではなく、例えば木、金属、セラミッ
クスなども選択することができる。
【0033】更に、繊維束植設基片(7)の形状、大き
さ等も上記実施形態のものに特に限定されるものではな
く、その用途等に応じて適宜設計変更して構成されるも
のであることは言うまでもない。
【0034】図5は、この発明の別の実施形態に係る摺
洗用ブラシの先端部用ブラシ部材(3)及びその近傍を
示すものであり、繊維束植設基片(7B)の形状が前記
実施形態とは異なるものであって、これ以外の構成につ
いては前記実施形態と同様であり、同様である構成部分
については前記実施形態と同一の符号を付してその説明
は省略する。この実施形態の繊維束植設基片(7B)
は、前記繊維束植設基片(7)における切欠凹部(2
0)より背面側の底面部が下方に延長されて底部突出部
(40)が突設形成されてなるものであり、該底部突出
部(40)の背面側にも繊維束(8)…が植設されたも
のである。なお、この底部突出部(40)の背面側は、
放射状の植設がなされるように傾斜曲面となされてい
る。
【0035】本構成によれば、底部突出部(40)の背
面側にも繊維束(8)…が植設されることによって、ブ
ラシ(1)の背面側における先端部用ブラシ部材(3)
の繊維束(8)…とブラシ本体(2)の繊維(6)…と
の間に間隙を生じることなく両者(3)(2)の繊維群
が連なった態様で配置されるので、その分摺洗能力を向
上させることができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明の摺洗用ブラシ
は、針金突出部が露出しないので被摺洗面を傷つけるこ
とがなく、先端側の植設基片に多数の繊維束が植設され
て繊維密度が大きい上に三次元放射状に植設されている
ので摺洗能力に優れ、また該繊維束はその剛性により屈
撓することがなくて被摺洗面と基片とが接触しないので
不快音の発生もない。
【0037】また、棒状ブラシ本体を2本必要とせず1
本で構成できるので、構成部品点数を削減できる利点が
ある。ブラシ本体が基片の貫通孔の狭小開口部によって
緊締状態に拘束されているので、基片がブラシ本体に対
して安定状態に固定され、摺洗時における基片の位置ず
れ等を効果的に防止でき、ひいては被摺洗面を強い力で
確実に摺洗することができる。また狭小開口部は貫通孔
の長さ方向の一部に形成されているので、基片の貫通孔
への挿通がスムーズであり非常に製作が容易となる。こ
のように、基片とブラシ本体の一体化を、接着、溶着等
の煩雑な工程を要せずしてなし得るので、製作工程及び
製作時間が少なくて済み、ひいては低コストで製造でき
る。更に、ブラシ本体を基片の貫通孔に挿通配置せしめ
た構成であるから、強い無理な力が加わっても基片が離
脱することもない。
【0038】繊維束植設基片の貫通孔の両端開口部のそ
れぞれの周縁部の一部に切欠凹部が設けられて、該切欠
凹部に棒状ブラシ本体の針金が嵌まり込んで配置されて
いる場合には、摺洗時における基片の移動を確実に防止
できるので、被摺洗面を一層強い力で確実に摺洗するこ
とができる。
【0039】繊維束植設基片の貫通孔の周壁面から複数
のリブが相互に対向して突設されることによって狭小開
口部が形成されている場合には、ブラシ本体に対してよ
り安定した状態で基片を固定させることができ、被摺洗
面をより一層強い力で確実に摺洗することができる。
【0040】貫通孔の両端開口部と向き合うリブ側面の
うち少なくとも一側面が、貫通孔の径内方に向けて内向
きに傾斜した傾斜面に形成されている場合には、基片の
貫通孔へのブラシ本体の挿通がよりスムーズとなるの
で、一層製作時間を短縮できて、一層の低コスト化を図
り得る。
【0041】ブラシ本体における繊維束植設基片側の先
端部が屈曲または湾曲されることによって、先端部用ブ
ラシ部材がブラシ本体に対して起き上がり状に配置され
ている場合には、底拡がり状の容器であっても、その底
面や底部側内周側面等にこびり付いた汚れを簡単に摺洗
することができる。また、入り込んだ箇所の摺洗も容易
であるのでトイレブラシとしても好適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る摺洗用ブラシを示
す図であって、(イ)は正面図、(ロ)は上面図、
(ハ)は左側面図、(ニ)は背面図である。
【図2】図1(ハ)におけるA−A線の断面図である。
【図3】図1(ハ)におけるB−B線の断面図である。
【図4】繊維束植設基片を示す図であって、(イ)は正
面図、(ロ)は左側面図、(ハ)は底面図、(ニ)は
(イ)におけるC−C線の断面図、(ホ)は(イ)にお
けるD−D線の断面図である。
【図5】別の実施形態に係る摺洗用ブラシの繊維束植設
基片及びその近傍を示す側面図である。
【図6】リブの変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…摺洗用ブラシ 2…棒状ブラシ本体 3…先端部用ブラシ部材 4…針金 5…把柄 6…繊維 7…繊維束植設基片 8…繊維束 10…貫通孔 11…リブ 11a…側面 12…狭小開口部 20…切欠凹部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2条の撚り合わされた針金の間に多数の
    繊維が連続状に挟着固定された棒状ブラシ本体と、 貫通孔が設けられた繊維束植設基片の外表面に繊維束が
    三次元放射状に植設された先端部用ブラシ部材と、 把柄とを備えてなり、 前記繊維束植設基片の貫通孔の周壁面から1ないし複数
    のリブが内方に突設されることによって、該貫通孔の長
    さ方向の一部に通路断面積の小さくなされた狭小開口部
    が形成される一方、前記棒状ブラシ本体が前記繊維束植
    設基片の貫通孔に挿通されて該棒状ブラシ本体の中央部
    が前記狭小開口部によって緊締状態に拘束されると共
    に、前記貫通孔の両端の開口部近傍位置において前記棒
    状ブラシ本体が屈曲されて、該ブラシ本体の両端側の針
    金突出部で形成される柄取付部に把柄が取り付けられて
    なることを特徴とする摺洗用ブラシ。
  2. 【請求項2】 前記繊維束植設基片の貫通孔の両端開口
    部のそれぞれの周縁部の一部に切欠凹部が設けられて、
    該切欠凹部に前記棒状ブラシ本体の針金が嵌まり込んで
    配置されている請求項1に記載の摺洗用ブラシ。
  3. 【請求項3】 前記繊維束植設基片の貫通孔の周壁面か
    ら複数のリブが相互に対向して突設されることによって
    前記狭小開口部が形成されている請求項1または2に記
    載の摺洗用ブラシ。
  4. 【請求項4】 前記貫通孔の両端開口部と向き合うリブ
    側面のうち少なくとも一側面が、貫通孔の径内方に向け
    て内向きに傾斜した傾斜面に形成されている請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の摺洗用ブラシ。
  5. 【請求項5】 前記ブラシ本体における繊維束植設基片
    側の先端部が屈曲または湾曲されることによって、前記
    先端部用ブラシ部材がブラシ本体に対して起き上がり状
    に配置されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    摺洗用ブラシ。
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