JP2001299206A - キムチ・シート製造方法 - Google Patents

キムチ・シート製造方法

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JP2001299206A
JP2001299206A JP2000120461A JP2000120461A JP2001299206A JP 2001299206 A JP2001299206 A JP 2001299206A JP 2000120461 A JP2000120461 A JP 2000120461A JP 2000120461 A JP2000120461 A JP 2000120461A JP 2001299206 A JP2001299206 A JP 2001299206A
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sheet
chinese cabbage
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Manabu Nishiyama
学 西山
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KODAMA SHOKUHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生白菜とキムチ成分から,異物混入を防御した
安全で均一な,キムチ・シートを大量に製造できる,キ
ムチ・シート製造方法を提供すること。 【解決手段】生白菜M1を,前処理工程P1で,細断・
殺菌・加熱処理を施し,そして糖類M2を用い,浸透・
表面固定し,乾燥処理を施し,各種の異物・金属片を取
り除く選別検査を施し,長期低温保存可能な,乾燥白菜
M10を確保し,次にキムチ・シート1を確保する一連
の製造工程として,復元工程P2で,該乾燥白菜の所要
量を加熱した水M3に入れ復元し,そして配合工程P3
で,キムチ調味料M4,糖類M5,補強剤M6,そして
結合剤M7の所定量を添加し,磨砕工程P4を経て,ペ
ースト状混合液M20を確保し,シート成形工程P5
で,該シートを一括して大量に製造するキムチ・シート
製造方法を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,生の白菜とキムチ
成分から,異物混入を防御した安全で均一な製品特性を
有する,キムチ・シートを大量に製造できる,キムチ・
シート製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術におけるキムチ・シート製造方
法は,特には無いが,一般的な野菜に適応する,特許番
号:第2561691号「シート状食品およびその製造
方法」があり,塩または酢で処理した野菜を磨砕し,得
られたペースト状物を薄板膜状物に成形した後,乾燥す
ることを特徴とするシート状食品があった。
【0003】従来技術におけるキムチ・シート製造方法
は,特には無いが,一般的な野菜に適応する,特開昭6
0─149355「野菜シートの製造方法」があり,ブ
ランチングした野菜を細断した後,粘着剤含有液に混合
し,該混合液中の固形物を網状物に付着せしめた後,該
固形物を乾燥することを特徴とする野菜シートの製造方
法があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の一般的な野
菜に適応する,特許番号:第2561691号「シート
状食品およびその製造方法」においては,例えば,白菜
の場合,塩で処理し,数日後,下漬け白菜を取り出し,
細断した後,磨砕し,得られたペースト状物を薄板膜状
物に成形した後,乾燥することを特徴とするシート状食
品とするので,途中の工程に,乾燥状態の白菜を確保で
きず,編み目状メッシュのフルイを用いて木片・金属片
等の異物を取り除くことが困難になり,所定の風力を用
いた異物除去装置を用いて,重量物である石・プラスッ
チク等の異物,そして毛髪・糸屑等の軽量物を選別して
取り除くことを不可能にし,強力磁石や金属自動探知機
により,金属小片を除去することも困難にし,該異物を
取り除いた安全な該シート状食品を提供できない問題点
があり,且つ生の野菜を塩または酢で処理しても,数日
以上長期に保存できず,変色,質的変化を招くので,該
野菜の集荷時期に合わせて,シート製造を行わなければ
ならず,該シートを必要とし,所望する時期に,均一の
製品特性で,安全・高速・大量に提供できない問題点が
あった。
【0005】従来技術の一般的な野菜に適応する,特開
昭60─149355「野菜シートの製造方法」におい
ては,熱処理等でブランチングした野菜を,ただちに細
断した後,粘着剤含有液に混合し,シート状食品とする
ので,途中の工程に,乾燥状態の白菜を確保できず,編
み目状メッシュのフルイを用いて木片・金属片等の異物
を取り除くことが困難になり,所定の風力を用いた異物
除去装置を用いて,重量物である石・プラスッチク等の
異物,そして毛髪・糸屑等の軽量物を選別して取り除く
ことを不可能にし,強力磁石や金属自動探知機により,
金属小片を除去することも困難にし,該異物を取り除い
た安全な該シート状食品を提供できない問題点があり,
ブランチング処理した該野菜は,長期に保存できず,変
色,質的変化を招くので,該野菜の集荷時期に合わせ
て,シート製造を行わなければならず,該シートを必要
とし,所望する時期に,均一の製品特性で,安全・高速
・大量に提供できない問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために,本発明のキムチ・シート製造方法は,主要原材
料である生の白菜(M1)を,前処理工程(P1)にお
いて,細断・殺菌・加熱処理を施し,そして糖類(M
2)を用い固定し,乾燥処理を施し,各種異物を取り除
く選別検査を施し,長期低温保存可能な乾燥白菜(M1
0)を確保し,次に所望する時期に,該乾燥白菜を取り
出し,製品としてのキムチ・シートを確保する一連の製
造工程を経て,高速・大量に生成するシート成形手段を
用い,安全で該シートを一括して提供し,そして該キム
チ・シートが,該白菜固形成分,キムチ調味料の固形成
分,そして糖類を所定の量含有する事を特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のキムチ・シート製造方法
は,主要原材料である生の白菜(M1)を,前処理工程
(P1)において,小片に細断し,殺菌・加熱処理を施
し,そしてブドウ糖等から成る糖類(M2)を用い,浸
透させ,表面を固定し,乾燥処理を施し,毛髪・木片等
の異物,そして鉄・ステンレス等の金属片を取り除く選
別検査を施し,該糖類(M2)を数10重量%含有する
中間加工物である,長期低温保存可能な,乾燥白菜(M
10)を確保し,次に製品としてのキムチ・シート
(1)を確保する一連の製造工程として,復元工程(P
2)において,該乾燥白菜の所要量を加熱した水(M
3)に入れ復元し,そして配合工程(P3)において,
該乾燥白菜を含むお湯に,キムチ調味液・キムチ粉等か
ら成る主要原材料であるキムチ調味料(M4),トレハ
ロース等から成る糖類(M5),食物繊維のセルローズ
・澱粉の分解物であるデキストリン等から成る補強剤
(M6),そしてガーゴム等の結合剤(M7)の所定量
を添加し,磨砕工程(P4)において,攪拌機を用いて
攪拌し,ミキサー等の粉砕機を用いて,数10重量%の
該水を擁するペースト状態の混合原液(M20)を確保
し,次にシート成形工程(P5)において,シート成形
装置等のシート成形手段を用い,該シートを一括して高
速・大量に生成し,所定の大きさの薄膜形状の該シート
に切断する製造工程から構成し,そして該キムチ・シー
トの含有成分が,該白菜固形成分,該キムチ調味料の固
形成分,そして該糖類をそれぞれ数10重量%含有する
事を特徴とする。
【0008】本発明のキムチ・シート製造方法の前処理
工程(P1)において,主要原材料である生の白菜(M
1)として,緑・白色状態の新鮮な該白菜を用い,一次
選別工程(P11)において,目視検査で,変色した白
菜,そして虫,木片,草等の異物を除去し,洗浄工程
(P12)において,水槽中に該白菜を漬け,流水洗浄
を用いて,混入した泥・砂等の土壌を取り除き,細断工
程(P13)において,切断機等を用いて,10数mm
程度の寸法の小片に細断し,該白菜の中芯部は除去し,
殺菌工程(P14)において,数100ppm程度の次
亜塩素酸ナトリウムの水溶液等の殺菌溶液を用いて,洗
浄殺菌を行い,加熱工程(P15)において,熱湯中で
数10秒間,小片該白菜を処理し,灰汁抜きを行い,鮮
やかな緑・白色状態の発色を確保し,ただちに,冷却工
程(P16)において,約10℃の冷水に漬け,鮮やか
な緑・白色状態の発色を維持し,添加工程(P17)に
おいて,該白菜の総重量に対し,ブドウ糖等から成る糖
類(M2)数重量%を添加し,該白菜内部に該糖類の浸
透を促進させ,防腐効果を確保すると共に,表面を被覆
し,該発色を維持し,その光沢を増進し,該白菜の固定
化をはかり,そして乾燥工程(P18)において,該白
菜の水切りを行い,約70℃の熱風で約数時間,熱風乾
燥を行い,乾燥した小片該白菜を確保し,次に二次選別
工程(P19)において,該乾燥小片白菜を編み目状メ
ッシュ寸法:10数mmのフルイを用いて,寸法:10
数mm以上の木片・金属片等の異物を取り除き,ベルト
・コンペア等の搬送機で強力磁石下を移送し,鉄等の異
物を除去し,所定の風力を用いた異物除去装置を用い,
該風力で吹き上がらない重量物である石・プラスッチク
等の異物を除去し,該風力で吹き上がったものは,更に
排気の吸い上げ作用により,毛髪・糸屑等の軽量物を取
り除き,且つ目視により異物を除去し,金属自動探知機
により,金属小片を感知し,自動的に除去する手段を用
い,該糖類(M2)を数10重量%含有する中間加工物
である乾燥した小片白菜を確保し,約10数℃の低温倉
庫等で1年以上長期低温保存可能な,乾燥白菜(M1
0)を大量に確保する事も出来る。
【0009】本発明のキムチ・シート製造方法におい
て,前処理工程(P1)に用いる,主要原材料である生
の白菜(M1)の重量に比べて,確保する乾燥白菜(M
10)の重量は,約数分の1に軽量化でき,糖類(M
2)数10重量%を含有するので,該乾燥白菜は防腐作
用を有し,表面を被覆し,該発色を維持し,その光沢を
増進し,該白菜の固定化をはかり,品質も安定し,且つ
異物を除去するので安全であり,1年以上長期保存可能
な軽量化した該乾燥白菜を低温保存し,生の該白菜の集
荷時期に関わらず,必要とする時期に取り出し,安全な
シートの製造を何時でも所望する時期に,高速・大量に
提供できる作用を有する。
【0010】本発明のキムチ・シート製造方法におい
て,前処理工程(P1)の乾燥工程(P18)により乾
燥した白菜を確保するので,二次選別工程(P19)に
おいて,乾燥した該白菜から,編み目状メッシュのフル
イを用いて木片・金属片等の異物を取り除くことが容易
になり,所定の風力を用いた異物除去装置を用いて,重
量物である石・プラスッチク等の異物,そして毛髪・糸
屑等の軽量物を選別して取り除くことを可能にし,強力
磁石や金属自動探知機により,金属小片を除去する作用
を容易にし,該異物を取り除いた安全な乾燥白菜(M1
0)を提供する事が出来る。
【0011】本発明のキムチ・シート製造方法におい
て,配合工程(P3)に用いるキムチ調味料(M4)と
して,ガーリック,唐辛子,酸味料等から精製したキム
チ主成分を含有する,ゲル状の液体のキムチ調味液,ま
た粉末状のキムチ粉等も使用でき,各種所望の味付けを
提供する作用を有する。
【0012】本発明のキムチ・シート製造方法におい
て,配合工程(P3)に用いる糖類(M5)として,二
糖類の一種である,水に可溶な粉末状の,トレハロース
を用いることもでき,該糖類は成形するシートに,しな
やかさを持たせ,適度の柔らかさを持ち,割れにくい該
シートを提供する作用を有する。
【0013】本発明のキムチ・シート製造方法におい
て,配合工程(P3)に用いる補強剤(M6)として,
食物繊維のセルローズまた澱粉の分解物である各種デキ
ストリンを用いることもでき,該補強剤は成形するシー
トに,該シートとしての強度を保持する作用を有する。
【0014】本発明のキムチ・シート製造方法におい
て,配合工程(P3)に用いる結合剤(M7)として,
マメ科の植物:ガーの種から精製した植物粘液の一種の
ガーゴムを用いることもでき,該ガーゴムは水中で分散
する薄灰色の粉末の増粘性を有し,混合原液(M20)
中で一様に分散・混合する作用を有し,そして成形する
シートに,薄い皮膜を提供する作用を有する。
【0015】本発明のキムチ・シート製造方法のシート
成形工程(P5)において,高速・大量にシートを製造
できるシート成形装置を用いることもでき,該シート成
形装置は,一対の軸を用い水平にそれぞれ軸支する,一
対のステンレス製筒形状を有するドラムを,所定の狭い
間隙を隔てて,互いに回転自在に隣接設定し,該間隙上
部にペースト状の混合原液(M20)を注入する注入管
を設け,該ドラム筒内部には高温高圧蒸気を流入し,該
ドラム外部表面を所定の高温度に維持し,一対の該ドラ
ムの回転方向は互いに逆回転方向に,該間隙上部に注入
された該混合原液が挟持押圧されて下方向に押し出され
る方向とし,高温該ドラム表面に付着した該混合原液面
が高温により水分が蒸発し,乾燥した該シ─トを形成
し,高温該ドラム表面に形成した該シ─トを剥離する金
属製刃を,該ドラム外側上部近傍に設け,一対の該ドラ
ムから剥離した該シ─トを,ベルト・コンペア等の搬送
器で搬送し,冷送風により,粗熱を取り除き乾燥させ,
切断機等で該シ─トを所定の寸法に切断し,製品として
のキムチ・シートを確保する事も出来る。
【0016】本発明のキムチ・シート製造方法のシート
成形工程(P5)において,高速・大量にシートを製造
できるシート成形装置を用いることもできるので,例え
ば,1枚のキムチ・シートの寸法:約20cm正方形,
厚み:約0.数mm,平均重量:10数gの,一ロット
当たり,10000枚:総重量:130kgを,所要シ
ート生成時間:数時間で,製品にむらのない,同一成分
含有特性を有する該キムチ・シートを高速・大量に確保
する事が出来る。
【0017】
【実施例】この発明の実施例の図面において,図1は本
発明の実施例を示す,キムチ・シート製造方法を示す,
製造工程の概略全体図,そして図2は,その前処理工程
(P1)の詳細図である。図3は,製造工程のシート成
形工程(P5)に用いる,シート成形装置の機構説明用
の一部欠載中央断面図である。図4は,製造工程途中で
確保した混合原液(M20)の配合材料混合率,そして
図5は,製造工程で確保したキムチ・シート製品の成分
含有率である。
【0018】この発明の実施例を以下説明すると,実施
例のキムチ・シート製造方法を示す製造工程は,図1に
示すように,主要原材料である生の白菜(M1)を,前
処理工程(P1)において,小片に細断し,殺菌・加熱
処理を施し,そしてブドウ糖から成る糖類(M2)を用
い,浸透・表面を固定し,乾燥処理を施し,毛髪・木片
等の異物,そして鉄・ステンレス等の金属片を取り除く
選別検査を施し,該糖類(M2)を数10重量%含有す
る中間加工物である,長期低温保存可能な,乾燥白菜
(M10)を大量に保存確保し,次に製品としてのキム
チ・シート(1)を一括して大量に製造する場合に,復
元工程(P2)において,既に保存してある該乾燥白菜
の所要量を加熱した水(M3)に入れ復元し,そして配
合工程(P3)において,該乾燥白菜を含むお湯に,キ
ムチ調味液・キムチ粉等から成る主要原材料であるキム
チ調味料(M4),トレハロースから成る糖類(M
5),食物繊維のセルローズ・澱粉の分解物であるデキ
ストリン等から成る補強剤(M6),そしてガーゴム等
の結合剤(M7)を所定量添加し,磨砕工程(P4)に
おいて,攪拌機を用いて攪拌し,ミキサー等の粉砕機を
用いて,数10重量%の該水を擁するペースト状態の混
合原液(M20)を確保し,次にシート成形工程(P
5)において,シート成形装置(2)等を用い,所定の
大きさの薄膜形状の該キムチ・シートを成形・切断し,
該キムチ・シートの含有成分が,該白菜固形成分,該キ
ムチ調味料の固形成分,そして該糖類をそれぞれ数10
重量%含有する事を特徴とする。
【0019】本発明のキムチ・シート製造方法におい
て,実施例の前処理工程(P1)の詳細工程は,図2に
示すように,主要原材料である生の白菜(M1)とし
て,緑・白色状態の新鮮な該白菜を用い,一次選別工程
(P11)において,目視検査で,変色した白菜,そし
て虫,木片,草等の異物を除去し,洗浄工程(P12)
において,水槽中に該白菜を漬け,流水洗浄を用いて,
混入した泥・砂等の土壌を取り除き,細断工程(P1
3)において,切断機等を用いて,10数mm程度の寸
法の小片に細断し,該白菜の中芯部は除去し,殺菌工程
(P14)において,100ppm程度の次亜塩素酸ナ
トリウムの水溶液等の殺菌溶液を用いて,洗浄殺菌を行
い,加熱工程(P15)において,約90℃の熱湯中で
約90秒間,小片該白菜を処理し,灰汁抜きを行い,鮮
やかな緑・白色状態の発色を確保し,ただちに,冷却工
程(P16)において,約10℃の冷水に漬け,鮮やか
な緑・白色状態の発色を維持し,添加工程(P17)に
おいて,該白菜の総重量に対し,ブドウ糖から成る糖類
(M2)数重量%を添加し,該白菜内部に該糖類の浸透
を促進させ,防腐効果を確保すると共に,表面を被覆
し,該発色を維持し,その光沢を増進し,該白菜の固定
化をはかり,そして乾燥工程(P18)において,該白
菜の水切りを行い,約70℃の熱風で約6時間,熱風乾
燥を行い,乾燥した小片該白菜を確保し,次に二次選別
工程(P19)において,該乾燥小片白菜を編み目状メ
ッシュ寸法:10数mmのフルイを用いて,寸法:10
数mm以上の木片・金属片等の異物を取り除き,ベルト
・コンペア等の搬送機で強力磁石下を移送し,鉄等の異
物を除去し,所定の風力を用いた異物除去装置を用い,
該風力で吹き上がらない重量物である石・プラスッチク
等の異物を除去し,該風力で吹き上がったものは,更に
排気の吸い上げ作用により,毛髪・糸屑等の軽量物を取
り除き,且つ目視により異物を除去し,金属自動探知機
により,金属小片を感知し,自動的に除去する手段を用
い,該糖類(M2)を数10重量%含有する中間加工物
である乾燥した小片白菜を確保し,約15℃の低温倉庫
等で1年以上長期低温保存可能な,乾燥白菜(M10)
を大量に確保した。
【0020】本発明のキムチ・シート製造方法におい
て,実施例の前処理工程(P1)に用いる,主要原材料
である生の白菜(M1)は,一ロット当たり375kg
を使用し,添加工程(P17)において,添加するブド
ウ糖から成る糖類(M2)は16.9kgを用い,一ロ
ット当たり確保した乾燥白菜(M10)の重量は56.
2kgとなり,初期に用いた生の該白菜重量に比べて,
約6.7分の1に縮小した。そして,該乾燥白菜が有す
る該糖類(M2)の含有重量%は30%となった。
【0021】本発明のキムチ・シート製造方法の実施例
の配合工程(P3)において,キムチ調味料(M4)と
して用いる,キムチ調味液は,水分:約80%を含む赤
色ゲル状の液体で,ガーリック,唐辛子,酸味料等から
精製したキムチ主成分を含有し,また該キムチ調味料と
して用いる,キムチ粉は,粉末状で,ガーリック,唐辛
子,酸味料等から精製したキムチ主成分を含有する。
【0022】本発明のキムチ・シート製造方法で確保し
た実施例のペースト状の混合原液(M20)の配合材料
の配合率は,図4に示す様な,配合重量%であった。な
お,糖類(M5)として,二糖類の一種である,水に可
溶な粉末状の,トレハロースを用い,補強剤(M6)と
して,食物繊維のセルローズ及び澱粉の分解物であるデ
キストリンを用い,そして結合剤(M7)として,マメ
科の植物:ガーの種から精製した植物粘液の一種で,水
中で分散する薄灰色の粉末の増粘性を有する,ガーゴム
を採用した。ペースト状の該混合原液は,オレンジ色
で,繊維状態は殆ど観られず,ペースト状態はヨーグル
トに近い柔らかさを呈した。
【0023】本発明のキムチ・シート製造方法の実施例
のシート成形工程(P5)において,図3に示す様な,
シート成形装置(2)を用い,一対の軸(2b)を用い
水平にそれぞれ軸支する,一対のステンレス製筒形状を
有するドラム(2a)を,所定の狭い間隙を隔てて,互
いに回転自在に隣接設定し,該間隙上部にペースト状の
混合原液(M20)を注入する注入管(2c)を設け,
該ドラム筒内部には高温高圧蒸気(2f)を流入し,該
ドラム外部表面を所定の高温度に維持し,一対の該ドラ
ムの回転方向は互いに逆回転方向に,該間隙上部に注入
された該混合原液が挟持押圧されて下方向に押し出され
る方向とし,高温該ドラム表面に付着した該混合原液面
が高温により水分が蒸発し,乾燥したシ─ト(1)を形
成し,高温該ドラム表面に形成した該シ─トを剥離する
ステンレス製刃(2d)を,該ドラム外側上部近傍に設
け,一対の該ドラムから剥離した該シ─トを,ベルト・
コンペア等の搬送器で搬送し,冷送風により,粗熱を取
り除き乾燥させ,切断機等で該シ─トを所定の寸法に切
断し,製品としてのキムチ・シートを確保する。
【0024】本発明のキムチ・シート製造方法の実施例
のシート成形工程(P5)において用いたシート成形装
置(2)は,ドラム(2a)の筒外径:70cm,幅:
60cm,回転速度:1.26rpm,一対の該ドラム
間の間隙:0.6mm,該ドラム表面温度:約140℃
を採用し,該ドラムから生成する一対のシ─ト(1)の
幅:60cm,厚み:約0.3mm,生成速度:約1m
強/分を確保し,そして切断した製品としての1枚のキ
ムチ・シートの寸法:横:19cm,縦:21cm, 厚
み::約0.3mm,平均重量:13gを提供でき,一
ロット当たり,10000枚:総重量:130kgを,
所要生成時間:4.6時間で確保する事が出来た。
【0025】本発明のキムチ・シート製造方法で確保し
た実施例の製品である,キムチ・シートの成分含有率
は,図5に示す様な,含有重量%であった。なお,乾燥
白菜(M10)が有するブドウ糖から成る糖類(M2)
の含有重量%は30%なので,該乾燥白菜は,白菜自身
の乾燥固形成分:28%,そして該ブドウ糖から成る糖
類(M2):12%を含み,該キムチ・シートの成分含
有率は,該白菜固形成分:28%,該キムチ調味料の固
形成分:22.5%,糖類(M2とM5):12+1
1.2=23.2%,補強剤(M6):23.9%,そ
して結合剤(M7):2.5%を含有する。
【0026】
【発明の効果】本発明は,以上説明した様な形態で実施
され,以下に記載される様な効果を有する。
【0027】本発明のキムチ・シート製造方法は,前処
理工程において,糖類を用いて,生の白菜を乾燥・固定
化し,且つ異物を除去し,1年以上長期保存可能な軽量
化した乾燥白菜を低温保存できるので,生の該白菜の集
荷時期に関わらず,必要とする時期に該乾燥白菜を取り
出し,安全なシートの製造を何時でも所望する時期に,
高速・大量に提供できる効果を有する。
【0028】本発明のキムチ・シート製造方法は,前処
理工程により乾燥した白菜を確保するので,選別工程に
おいて,編み目状メッシュのフルイを用いて木片・金属
片等の異物を取り除くことが容易になり,所定の風力を
用いて,重量物である石・プラスッチク等の異物,そし
て毛髪・糸屑等の軽量物を選別して取り除くことを可能
にし,強力磁石や金属自動探知機により,金属小片を除
去する効果を持ち,該異物を取り除いた安全な乾燥白菜
を提供する事が出来る。
【0029】本発明のキムチ・シート製造方法において
用いる糖類は,成形するシートの保存性をよくし,且
つ,しなやかさを持たせ,適度の柔らかさを持ち,割れ
にくい該シートを提供する効果を有する。
【0030】本発明のキムチ・シート製造方法におい
て,高速・大量にシートを製造できるシート成形装置を
用いることもできるので,製品にむらのない,同一成分
含有特性を有する安全なキムチ・シートを高速・大量に
確保する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す,キムチ・シート製造方
法を示す,製造工程の概略全体図。
【図2】本発明の実施例を示す,キムチ・シート製造方
法を示す,製造工程の前処理工程(P1)の詳細図。
【図3】本発明の実施例を示す,キムチ・シート製造方
法を示す,製造工程のシート成形工程(P5)に用い
る,シート成形装置の機構説明用の一部欠載中央断面
図。
【図4】本発明の実施例を示す,キムチ・シート製造方
法を示す,製造工程途中で確保した混合原液(M20)
の配合材料混合率。
【図5】本発明の実施例を示す,キムチ・シート製造方
法を示す,製造工程で確保したキムチ・シート製品の成
分含有率。
【符号の説明】
1 シート 2 シート成形装置 2a ドラム 2b 軸 2c 注入管 2d 刃 2e 搬送器 2f 高温高圧蒸気 M1 白菜 M2 糖類 M3 水 M4 キムチ調味料 M5 糖類 M6 補強剤 M7 結合剤 M10 乾燥白菜 M20 混合原液 P1 前処理 P2 復元 P3 配合 P4 磨砕 P5 シート成形 P11 一次選別 P12 洗浄 P13 細断 P14 殺菌 P15 加熱 P16 冷却 P17 添加 P18 乾燥 P19 二次選別

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主要原材料である生の白菜(M1)を,前
    処理工程(P1)において,小片に細断し,殺菌・加熱
    処理を施し,そして糖類(M2)を用い,浸透させ,表
    面を固定し,乾燥処理を施し,各種の異物・金属片を取
    り除く選別検査を施し,該糖類(M2)を数10重量%
    含有する中間加工物である,長期低温保存可能な,乾燥
    白菜(M10)を確保し,次に製品としてのキムチ・シ
    ート(1)を確保する一連の製造工程として,復元工程
    (P2)において,該乾燥白菜の所要量を加熱した水
    (M3)に入れ復元し,そして配合工程(P3)におい
    て,該乾燥白菜を含むお湯に,各種キムチ成分から成る
    主要原材料であるキムチ調味料(M4),糖類(M
    5),補強剤(M6),そして結合剤(M7)の所定量
    を添加し,磨砕工程(P4)において,攪拌機を用いて
    攪拌し,粉砕機を用いて,数10重量%の該水を擁する
    ペースト状態の混合原液(M20)を確保し,次にシー
    ト成形工程(P5)において,シート成形手段を用い,
    薄膜形状の該シートを一括して大量に生成し,製品とし
    ての所定の大きさに切断する製造工程から構成し,そし
    て該キムチ・シートの含有成分が,該白菜固形成分,該
    キムチ調味料の固形成分,そして該糖類をそれぞれ数1
    0重量%含有する事を特徴とするキムチ・シート製造方
    法。
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