JP2001298668A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2001298668A JP2000110451A JP2000110451A JP2001298668A JP 2001298668 A JP2001298668 A JP 2001298668A JP 2000110451 A JP2000110451 A JP 2000110451A JP 2000110451 A JP2000110451 A JP 2000110451A JP 2001298668 A JP2001298668 A JP 2001298668A
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正明 草野
Keiichi Nitta
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で撮像素子の電荷蓄積時間を画像デ
ータの信号レベルに応じて伸長し、撮像装置のS/N比
を高める。 【解決手段】撮像素子11は、撮像面上に結像される光
像を光電変換して電荷を蓄積する。駆動回路13は、第
1の発振器14で発生されるクロック信号を用いて駆動
信号を発生し、撮像素子11を駆動する。第1の発振器
14は、入力される電圧に応じた周波数のクロック信号
を発生する。処理回路15は、撮像素子11から出力さ
れる画像信号に対して画像処理を行う。画像処理後の画
像データは、乗算器201およびスキャンコンバータ1
7を経て、D/A変換回路20でアナログ映像信号に変
換される。制御部16は、画像データの値が標準の信号
レベルより低いとき、値を高めるように第1の発振器1
4に対する制御電圧を変化させる。第1の発振器14が
制御電圧に応じて発振周波数を低下させると、駆動回路
13で発生される駆動信号のタイムスパンが広がって撮
像素子11の電荷蓄積時間が長くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データの信号
対雑音(S/N)比を向上させる撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮像素子に信号電荷を蓄積する電荷蓄積
時間を制御して、撮像素子から出力される信号成分を大
きくしたり、撮像素子から出力される信号を積分して画
像信号に含まれているノイズ成分を低減したりすること
により、画像データのS/N比を向上させる画像処理装
置が知られている。たとえば、特開平6−62323号
公報(第1の従来技術とする)には、固体撮像装置に信号
電荷が蓄積される時間を長くして、固体撮像装置から出
力される出力信号のレベルを大きくする電子アイリス制
御回路が記載されている。また、特開平5−32812
7号公報(第2の従来技術とする)には、TVカメラで撮
像された静止画像データを積分して、ノイズ成分が低減
された静止画像データを出力する画像処理装置が記載さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来技術では、
垂直ブランキング信号および読み出し信号に対するシャ
ッターパルスの発生タイミングを画面の全体的な明るさ
に応じて変化させるので、電荷蓄積時間を制御するため
のタイミング制御が複雑になる。また、第2の従来技術
では、静止画像データの積分回数を画面の明るさに応じ
て変化させていないので、被写体の輝度が変化する場合
に適用することが難しい。
【0004】本発明の目的は、簡単なタイミング制御で
電荷蓄積時間を長くしてS/N比を向上させるようにし
た撮像装置、および被写体輝度に応じた積分回数で画像
信号を積分してS/N比を向上させるようにした撮像装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図
1、図4、図6、図8に対応づけて本発明を説明する。 (1)請求項1に記載の発明による撮像装置は、被写体
像に対応する光を光電変換し、画像信号を出力する撮像
素子11と、撮像素子11を駆動する駆動信号を出力す
る駆動信号出力手段13と、駆動信号出力手段13の駆
動周波数を設定して周波数に基づいたクロック信号を駆
動信号出力手段13に出力することによって撮像素子1
1の出力する画像信号のフレーム読み出し周期を制御す
る周波数制御手段14(24),16(26)とを有するこ
とにより、上述した目的を達成する。 (2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像
装置において、撮像素子11から出力される画像信号の
信号レベルを検出する信号レベル検出手段16(26)を
さらに有し、周波数制御手段14(24),16(26)
は、信号レベルに応じてクロック信号の周波数を設定す
ることを特徴とする。 (3)請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮像
装置において、周波数制御手段14(24),16(26)
は、信号レベルの低下に応じてクロック信号の周波数を
低下させることを特徴とする。 (4)請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の撮像
装置において、撮像素子11の電荷蓄積時間は、画像信
号のフレーム読み出し周期に比例して定められることを
特徴とする。 (5)請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の撮像
装置において、駆動信号出力手段13は、フレーム読み
出し周期に対する蓄積時間の比率を決定し、比率により
撮像素子11に電荷を蓄積させる電子シャッタ信号SP
をさらに出力し、撮像素子11の電荷蓄積時間は、フレ
ーム読み出し周期と比率とにより定められることを特徴
とする。 (6)請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の撮像
装置において、周波数制御手段14(24),16(26)
によって設定された周波数に基づいたクロック信号を駆
動信号出力手段13に出力した場合に、撮像素子11の
出力する画像信号の信号レベルを目標レベルに補正する
レベル補正手段201をさらに有することを特徴とす
る。 (7)請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の撮像
装置において、レベル補正手段201は、撮像素子11
の出力する画像信号を増幅する増幅手段を含むことを特
徴とする。 (8)請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の撮像
装置において、レベル補正手段は、フレーム読み出し周
期に対する蓄積時間の比率を決定し、比率により撮像素
子11に電荷を蓄積させることにより、撮像素子11の
信号レベルを補正する電子シャッタ制御手段13,26
を含むことを特徴とする。 (9)請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の撮像
装置において、撮像素子11から出力されるフレーム読
み出し周期の画像信号を、外部表示装置表示用のフレー
ム表示周期に変換するフレーム周期変換手段17をさら
に有することを特徴とする。 (10)請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の
撮像装置において、撮像素子11の撮像面上における被
写体像の変化に基づいて、被写体と撮像素子11との相
対的な位置変化を判断する判断手段161(261)をさ
らに有し、周波数制御手段14(24),16(26)は、
判断手段161(261)により被写体と撮像素子11と
の相対的な位置が変化したと判断された場合に、周波数
を所定値以上に設定することを特徴とする。 (11)請求項11に記載の発明は、請求項10に記載
の撮像装置において、周波数制御手段14(24),16
(26)によって設定された周波数に基づいたクロック信
号を駆動信号出力手段13に出力した場合に、撮像素子
11の出力する画像信号を目標レベルに補正するレベル
補正手段201をさらに有することを特徴とする。 (12)請求項12に記載の発明は、請求項11に記載
の撮像装置において、レベル補正手段201は、撮像素
子11の出力する画像信号を増幅する増幅手段を含むこ
とを特徴とする。 (13)請求項13に記載の発明は、請求項11に記載
の撮像装置において、レベル補正手段は、電子シャッタ
制御手段13,26を含み、電子シャッタ制御手段13,
26は、フレーム読み出し周期に対する蓄積時間の比率
を決定し、比率により撮像素子11に電荷を蓄積させる
ことにより、撮像素子11の出力を補正することを特徴
とする。 (14)請求項14に記載の発明による撮像装置は、被
写体像に対応する光を光電変換し、画像信号を出力する
撮像素子11と、撮像素子から出力される画像信号の信
号レベルを検出する信号レベル検出手段36と、画像信
号をフレームごとに積分する積分手段38〜40と、信
号レベル検出手段36により検出される信号レベルに基
づいて、積分手段38〜40の積分回数を設定する積分
回数設定手段36とを有することにより、上述した目的
を達成する。 (15)請求項15に記載の発明は、請求項14に記載
の撮像装置において、撮像素子11の撮像面上における
被写体像の変化に基づいて、被写体と撮像素子11との
相対的な位置変化を判断する判断手段361をさらに有
し、積分回数設定手段36は、判断手段361により被
写体と撮像素子11との相対的な位置が変化したと判断
された場合に、積分回数を1に設定することを特徴とす
る。 (16)請求項16に記載の発明は、請求項14に記載
の撮像装置において、積分手段38〜40は、撮像素子
11から出力された画像信号と、積分手段38〜40に
よる積分結果を記憶する記憶手段37に記憶された画像
信号とを積分するものであって、撮像素子11の撮像面
上における被写体像の変化に基づいて、被写体と撮像素
子との相対的な位置変化を判断する判断手段361をさ
らに有し、積分手段38〜40は、判断手段361によ
り被写体と撮像素子11との相対的な位置が変化したと
判断された場合に、記憶手段37を介さずに撮像素子1
1の出力する画像信号を出力することを特徴とする。 (17)請求項17に記載の発明は、請求項14に記載
の撮像装置において、積分回数設定手段36によって積
分回数が1に設定された場合に撮像素子11の出力する
画像信号を目標レベルに補正するレベル補正手段38を
さらに有することを特徴とする。 (18)請求項18に記載の発明は、請求項14に記載
の撮像装置において、積分手段38〜40は、撮像素子
11から出力された画像信号と、積分手段38〜40に
よる積分結果を記憶する記憶手段37に記憶された画像
信号とを積分するものであって、撮像素子11の撮像面
上における被写体像の変化に基づいて、被写体と撮像素
子11との相対的な位置変化を判断する判断手段361
をさらに有し、積分手段38〜40は、判断手段361
により被写体と撮像素子11との相対的な位置が変化し
たと判断された場合に、記憶手段37への書き込みを禁
止して記憶手段37の記憶する積分結果を出力すること
を特徴とする。 (19)請求項19に記載の発明は、請求項14に記載
の撮像装置において、積分回数設定手段36は、信号レ
ベルの低下に応じて積分回数を増加させることを特徴と
する。
【0006】なお、上記課題を解決するための手段の項
では、本発明をわかりやすく説明するために実施の形態
の図と対応づけたが、これにより本発明が実施の形態に
限定されるものではない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 −第一の実施の形態− 図1は、本発明の第一の実施の形態による撮像装置の概
要を表すブロック図である。図1において、撮像装置
は、撮像素子11と、処理回路15と、乗算器201
と、スキャンコンバータ17と、D/A変換回路20
と、駆動回路13と、第1の発振器14と、制御部16
と、読み出し制御部18と、第2の発振器19とを有す
る。
【0008】CCDなどの撮像素子11は、駆動回路1
3で発生される駆動信号により駆動され、不図示のレン
ズにより撮像素子11の撮像面上に結像される光像を光
電変換して電荷を蓄積する。駆動回路13は、第1の発
振器14で発生されるクロック信号を用いて、撮像素子
11を駆動する駆動信号を発生する。第1の発振器14
はVCOであり、入力される電圧に応じて異なる周波数
のクロック信号を発生する。第1の発振器14は、撮像
される方式がNTSC方式の場合に、たとえば、14.
3181MHz,13.5MHz,および12.2727MHzのう
ちいずれかの周波数のクロック信号を基準周波数として
出力するように制御される。
【0009】処理回路15は、制御部16からの制御信
号を受けて、撮像素子11から出力される映像信号に対
して直流再生処理、A/D変換処理、γ変換処理および
ニー変換処理などの画像処理を行う。制御部16は、第
1の発振器14に対して上述したような周波数のクロッ
ク信号を発生させる制御電圧を発生する。また、制御部
16は、第1の発振器14で発生されるクロック信号を
用いて、スキャンコンバータ17に対する書き込み制御
信号を発生する。また、制御部16は、処理回路15に
対する制御信号を出力する。さらに制御部16は、処理
回路15で画像処理が施された画像データに対して、制
御部16内の動き検出回路161を用いて画像データに
変化があるか否かを検出する。また、制御部16は、乗
算器201に対して所定の倍率を設定する。
【0010】乗算器201は、処理回路15による画像
処理後の画像データに対して、所定倍率で乗算する。ス
キャンコンバータ17は、乗算器201で乗算された画
像データを制御部16から発生される書き込み制御信号
により記憶する。第2の発振器19は、所定の周波数に
固定されたクロック信号を発生して読み出し制御部18
へ出力する。読み出し制御部18は、第2の発振器19
により発生されたクロック信号を用いて、スキャンコン
バータ17に対する読み出し制御信号を発生する。スキ
ャンコンバータ17に記憶されている画像データは、読
み出し制御部18から発生される読み出し制御信号によ
り読み出される。D/A変換回路20は、スキャンコン
バータ17から読み出される画像データをアナログ映像
信号に変換する。
【0011】以上の撮像装置で行われる画像データに対
するS/N比の改善処理を説明する。第一の実施の形態
では、撮像素子11で撮像されて処理回路15で画像処
理された画像データの信号レベルが所定値より低い場合
に、信号レベルに応じて撮像素子11の電荷蓄積時間を
長くする。すなわち、第1の発振器14で発生されるク
ロック周波数を低く変化させることにより、駆動回路1
3で発生される全ての駆動信号のタイミングを遅くし、
撮像素子11における電荷蓄積時間を長くする。これに
より、撮像素子11の撮像時のフレーム周波数が低くな
り、撮像素子11から読み出されるデータのフレーム読
み出し周期が長くなる。
【0012】駆動回路13から撮像素子11に入力され
る駆動信号の例を図2のタイムチャートに示す。図2に
おいて、信号HDは水平同期信号を表し、信号VDは垂
直同期信号を表す。信号HDがLレベルの期間が水平ブ
ランキング期間である。信号VDがLレベルの期間が垂
直ブランキング期間である。信号φV1〜信号φV4
は、撮像素子11において蓄積電荷を垂直転送するため
の4相パルス信号である。信号φH1および信号φH2
は、蓄積電荷を水平転送するための2相パルス信号であ
る。信号φV2およびφV4が、垂直ブランキング期間
中にそれぞれHレベルよりさらに高いH'レベルになる
パルス21および22は、撮像素子11の不図示のフォ
トダイオードから垂直転送CCDに向けて蓄積電荷を一
斉に転送するためのフィールドシフトパルスである。
【0013】水平ブランキング期間中の信号φV1およ
び信号φV2による正パルス23,24と、信号φV3
および信号φV4による負のパルス25,26とによ
り、撮像素子11の垂直転送CCDで1ライン分の電荷
が垂直転送される。垂直転送されることによって不図示
の水平転送CCDに転送された電荷は、高速に動作する
2相パルス信号φH1およびφH2により水平転送され
て、処理回路15へ出力される。信号φRは、1ライン
分の電荷を水平転送CCDより処理回路15へ出力した
際に出力浮遊容量に蓄積されている電荷(ノイズ成分)を
除去するためのリセットパルス信号である。
【0014】信号SPは、不図示のフォトダイオードの
電荷蓄積時間を制御するシャッターパルス信号である。
信号SPの正パルスが水平ブランキング期間ごとに撮像
素子11に入力されることにより、フォトダイオードに
蓄積されている蓄積電荷が排出される。したがって、図
2の垂直ブランキング期間が終了して有効期間内に入力
される信号SPの複数の正パルスのうち、最後の正パル
スが入力されてから次の垂直ブランキング期間にフィー
ルドシフトパルスが入力されるまでの時間が電荷蓄積時
間になる。一般に、電荷蓄積時間を変える制御は電子シ
ャッタと呼ばれる。
【0015】上述した信号HD、信号VD、4相パルス
信号φV1〜φV4、2相パルス信号φH1およびφH
2、信号SPおよびφRは、駆動回路13が入力される
クロック信号をカウンタなどを用いて分周したり、分周
された信号をゲート回路などを用いて論理合成すること
により生成される。したがって、駆動回路13に入力さ
れるクロック信号の周波数が低くなると、すなわち、ク
ロック信号の周期が長くなると、上述した各信号のタイ
ムスパンはクロック信号の周期に比例して長くなる。こ
の結果、撮像素子11におけるフォトダイオードの電荷
蓄積時間およびフレーム読み出し周期も長くなる。
【0016】図1において、処理回路15で画像処理が
施されて制御部16に入力される画像データは、ノイズ
の影響を避けるために電気的な低域フィルタ処理が施さ
れる。制御部16は、フィルタ処理後の画像データに対
して、たとえば、1フレームにわたって信号値を積算し
て、積算値から1画面の画像データの平均的な明るさの
情報を得る。1フレーム分の画像データを積算した結果
を1フレーム分のデータ数で除算した平均値が100mV
である場合を考える。撮像装置の標準的な信号レベルが
700mVであると仮定すると、撮像装置で撮像された画
像データの明るさは標準に比べて暗い。したがって、1
画面の画像データの平均値が100mVの画像データは、
そのS/N比が悪いといえる。なお、上記の平均値、標
準的な信号レベルはアナログ電圧(100mV,700mV)
で表記されているが、本明細書では、これらは特にこだ
わらない限り表記されたアナログ電圧に相当するディジ
タルデータの意味で用いられる。もちろん、上記積算処
理は、アナログ信号を積分して行っても構わない。
【0017】制御部16は、1フレーム分の画像データ
の平均値を700mVに高めるように、第1の発振器14
に対する制御電圧を変化させる。第1の発振器14は、
制御電圧に応じて発振周波数を低下させる。駆動回路1
3に入力されるクロック周波数が低下すると、上述した
ように撮像素子11における撮像時のフレーム周波数が
低下して電荷蓄積時間が長くなるから、画像データの信
号値が高くなる。この結果、画像データのS/N比が向
上する。
【0018】処理回路15で行われるγ処理時のγ値が
1である場合は、撮像素子11の電荷蓄積時間を7倍に
長くすることにより、上述した1フレーム分の画像デー
タの平均値が700mVに高められる。γ値が1以外の場
合にも、γ値に応じた電荷蓄積時間と画像データの信号
値との関係が一意的に定められるので、電荷蓄積時間
(クロック周波数)と信号の平均値との関係をあらかじめ
ルックアップテーブルとして制御部16内に記憶させて
おけばよい。図3は、γ=1の場合のクロック周波数と
信号レベルとの関係例を表す図である。図3において、
信号レベルを700mVにするときのクロック周波数で基
準化した周波数が縦軸に示される。また、図3におい
て、画像データの信号レベルが横軸に示される。制御部
16が1フレーム分の画像データの平均値を算出し、記
憶されているルックアップテーブルを参照してクロック
周波数を決定する。制御部16はさらに、決定されたク
ロック周波数が出力されるように第1の発振器14に対
して制御電圧を出力する。
【0019】上述したように撮像された画像データによ
る映像信号を外部の表示用モニタに出力する撮像装置で
は、使用される表示用モニタに応じた映像信号に変換す
ることが必要である。たとえば、NTSC方式の表示用
モニタに表示させる場合は、所定の周波数の同期信号に
画像信号を重畳させたコンポジット映像信号を出力す
る。スキャンコンバータ17は、撮像素子11の撮像時
のフレーム周波数を外部の表示モニタの表示用フレーム
周波数に周波数変換する。
【0020】スキャンコンバータ17は、たとえば、デ
ータの書き込みと読み出しとを非同期に行うことができ
るフレームメモリを用いて構成される。スキャンコンバ
ータ17には、少なくとも1フレーム分の画像データを
記憶する記憶容量が備えられている。制御部16は、第
1の発振器14に対してクロック周波数を制御する制御
電圧を出力すると、第1の発振器14で発生されるクロ
ック信号を用いてスキャンコンバータ17に対する書き
込み制御信号を発生する。撮像素子11により光電変換
された撮像信号による画像データは、処理回路15で所
定の画像処理を受け、乗算器201で乗算されてスキャ
ンコンバータ17に記憶される。つまり、スキャンコン
バータ17は、撮像時のフレーム周波数に同期させた書
き込みタイミングで画像データを記憶する。
【0021】一方、第2の発振器19は、表示用モニタ
の表示用フレーム周波数に応じた所定の周波数のクロッ
ク信号を発生する。読み出し制御部18は、第2の発振
器19で発生されるクロック信号を用いてスキャンコン
バータ17に対する読み出し制御信号を発生する。スキ
ャンコンバータ17に記憶されている画像データが、表
示用モニタの表示用フレーム周波数に応じて読み出され
る。つまり、スキャンコンバータ17は、スキャンコン
バータ17に画像データが書き込まれるタイミングが変
化する場合でも、表示用フレーム周波数に同期させた所
定の読み出しタイミングで画像データを読み出す。
【0022】制御部16内の動き検出回路161につい
て説明する。上述したように撮像素子11における電荷
蓄積時間を長くすると、画像データのS/N比が向上す
る一方で、動きのある被写体を撮像する場合にブレが生
じるおそれがある。そこで、制御部16は、動き検出回
路161を用いて被写体または撮像装置に動きがあるか
否かを検出して、被写体または撮像装置の動きが検出さ
れた場合に撮像素子11における電荷蓄積時間を元の短
い時間に戻す。
【0023】動き検出回路161は、撮像された画像デ
ータを1フレーム前の画像データと比較して、被写体の
動きを検出する。次式(1)を用いて、撮像された1フレ
ーム分の画像データを構成する各画素ごとに、対応する
1フレーム前の画像データの画素の信号値との差を求
め、差の絶対値の総和を算出する。
【数1】 ただし、Nは1フレームを構成する画素数であり、xは
撮像された画像データの値、yは1フレーム前の画像デ
ータの値、cは所定値である。
【0024】制御部16は、上式(1)により算出される
差の絶対値の総和が所定値c以上になるとき、被写体ま
たは撮像装置に動きがあるとみなして第1の発振器14
の発振周波数を高くするように、すなわち、所定の周波
数に戻すように制御電圧を発生する。たとえば、処理回
路15で行われるγ処理時のγ値が1である場合に、画
像データのS/N比を改善するために撮像素子11の電
荷蓄積時間が7倍に変更されているときは、電荷蓄積時
間を1/7に短くするように第1の発振器14の発振周
波数を高くする。この結果、新たに撮像される画像デー
タにブレが生じにくくなる。
【0025】このように電荷蓄積時間を1/7に変化さ
せると、処理回路15から出力される1フレーム分の画
像データの平均値が1/7となる。たとえば、700mV
あった場合には100mVに低下する。この画像データに
よる映像信号を表示用モニタに出力すると、表示用モニ
タの画面が突然暗くなってしまう。そこで、制御部16
は、乗算器201に対して倍率を7倍にするように指令
を出力する。この結果、スキャンコンバータ17に書き
込まれる画像データの平均値は、電荷蓄積時間を1/7
に短縮する前と同じ700mVになる。したがって、表示
用モニタで表示される画面が暗くなることが防止される
上に、電荷蓄積時間が7倍のときに比べてS/N比が悪
いものの、ブレが生じにくくなるから動いている被写体
に対する視認性が向上する。その後、動き検出回路16
1より動きが検出されなくなったら、制御部16は、再
び処理回路15から出力される1フレーム分の画像デー
タの平均値を検出する。そして制御部16は、画像デー
タの平均値に基づき第1の発振器14を制御する。
【0026】なお、上述したように、ディジタル化され
た画像データから1フレーム分の平均値を得て、この平
均値をもとに第1の発振器14の発振周波数を制御する
ために、制御部16に備えられているD/Aコンバータ
が用いられる。このD/Aコンバータのビット数が少な
い場合、D/Aコンバータの量子化ビットに起因して、
第1の発振器14に対して制御部16から発生される制
御電圧がとびとびの値になる。この結果、第1の発振器
14はクロック周波数を離散的な値として設定すること
になる。この設定される周波数と周波数との間隔が大き
いと、処理回路15から出力される1フレーム分の画像
データの平均値を上述したように正確に700mVに調整
することが困難になる。この場合には、制御部16が乗
算器201に対する倍率を調整することにより、スキャ
ンコンバータ17に入力される画像データの平均値を7
00mVに微調整する。
【0027】以上説明した第一の実施の形態によれば、
次の作用効果が得られる。 (1)撮像素子11から出力される信号レベルに応じて
第1の発振器14の発振周波数を変化させることによ
り、撮像素子11の電荷蓄積時間を長くするようにし
た。この結果、撮像装置の標準的な信号レベルになるよ
うに信号レベルが高められるから、画像データのS/N
比が向上する。さらに、駆動回路13に入力されるクロ
ック信号の周波数を変化させて、駆動回路13で発生さ
れる全体の駆動信号の周波数、すなわち、撮像時のフレ
ーム周波数を低下させる(フレーム読み出し周期を長く
する)ことにより電荷蓄積時間を長くするので、駆動信
号のタイミングを個別に変化させる場合に比べて制御が
簡単になる。 (2)撮像時のフレーム周波数と、表示用モニタに出力
する映像信号の表示用フレーム周波数とが異なる場合で
も、スキャンコンバータ17により周波数変換を行うよ
うにしたので、たとえば、NTSC方式の表示用モニタ
に対して、撮像時のフレーム周波数に関係なく所定の表
示用フレーム周波数の映像信号を出力することができ
る。
【0028】(3)動き検出回路161で画像データを
1フレーム前のデータと比較し、差が所定値以上の場合
に制御部16が画像データに動きがあると判定するよう
にした。動きがあると判定されると撮像素子11の電荷
蓄積時間が元の時間に戻される。したがって、電荷蓄積
時間を長くすることによりブレが発生する場合でも、電
荷蓄積時間を元の短い時間にしてブレの発生を抑えるこ
とができるので、動いている被写体に対する視認性が向
上する。また、電荷蓄積時間を元の時間に戻すとき、撮
像素子11から出力される信号レベルが撮像装置の標準
的な信号レベルになるように乗算器201の倍率を変更
するようにしたので、表示用モニタで表示される画面が
突然暗くなることが防止される。 (4)制御部16のD/Aコンバータの量子化ビットに
起因して、第1の発振器14に対して制御部16から発
生される制御電圧がとびとびの値になる結果、撮像素子
11から出力される信号レベルが撮像装置の標準的な信
号レベルにならない場合でも、制御部16が乗算器20
1に対する倍率を調整することにより信号レベルを調整
することができる。この結果、D/Aコンバータのビッ
ト数を必要以上に増やさなくてよいからコストの上昇を
防止できる。
【0029】上述した説明では、制御部16において、
画像データの値を1フレームにわたって積算し、1フレ
ーム分のデータ数で除算した平均値を画面の明るさの情
報とした。1フレーム分の平均値の代わりに、1画面の
うち所定の領域の画像データの平均値や、1画面のうち
一番明るい最大値を画面の明るさの情報として用いるこ
ともできる。
【0030】上述した画面の明るさの情報として用いら
れる値は、撮影条件や被写体に応じて切換えるようにし
てもよい。たとえば、人物を撮像する場合に、人物が撮
像されている所定の領域に存在する画素データから明る
さの情報を得るようにすれば、画面全体の画素データを
積算する場合に比べて演算量を少なくすることができ
る。
【0031】−第二の実施の形態− 第一の実施の形態における第1の発振器14(図1)を図
4の発振回路24のようにすることもできる。図4は、
第二の実施の形態による撮像装置の概要を表すブロック
図である。図1と同一のブロックには、同じ番号を記し
てある。ここでは、第一の実施の形態と相違する発振回
路24を中心に説明する。
【0032】図4において、発振回路24は、第1の発
振器241と分周器242とを有する。第1の発振器2
41は、所定の周波数に固定されたクロック信号を発生
する。分周器242は入力される制御データに応じて、
第1の発振器241により発生されているクロック周波
数を分周して出力する。
【0033】発振回路24は、制御部26から出力され
る制御データに応じて分周器242の分周比を大きくす
ることにより、分周後のクロック周波数を低下させる。
発振回路24から出力されて駆動回路13に入力される
クロック周波数が低下するので、駆動回路13で発生さ
れる撮像素子11を駆動する駆動信号がクロック周波数
に比例して低下する。したがって、撮像素子11におけ
る撮像時のフレーム周波数が低下、すなわち、フレーム
読み出し周期が伸長して電荷蓄積時間が長くなり、撮像
素子11から出力される信号レベルが高くなる。この結
果、画像データのS/N比が向上する。
【0034】分周器242について説明する。図5(a)
は、PLLを用いて分周比1/1.5に分周する分周器
242の一例を示す回路図である。図5(a)において、
分周器242は、位相比較器410と、VCO42と、
1/2分周器43と、1/3分周器44とを有する。図
5(a)の分周器43,44の分周比は、分周器242の
分周比に応じて、制御部16から出力される制御データ
によって設定される。分周器242の入力端子Aから入
力された周波数3×aのクロック信号が、位相比較器4
10の一方の入力端子410aに入力される。位相比較器4
10の出力は、位相比較器410の2つの入力端子410
a,410bに入力される2つのパルス信号の位相が一致する
ように、VCO42による発振周波数を6×aにする制
御電圧を出力する。図5(b)は、分周器242の入力端
子Aにおける信号波形Sig.A、VCO42の出力端子B
における信号波形Sig.B、および分周器242の出力端
子Cにおける信号波形Sig.Cを表す図である。
【0035】VCO42による周波数6×aのクロック
信号Sig.Bは、1/2分周器43および1/3分周器4
4にそれぞれ入力される。このとき、1/2分周器43
により分周されて位相比較器410の他方の入力端子41
0bに入力されるクロック信号の位相は、位相比較器41
0の一方の入力端子410aに入力されるクロック信号Sig.
Aの位相と一致する。1/3分周器44により分周され
て出力端子Cから出力されるクロック信号Sig.Cの周波
数は2×aであり、入力端子Aから入力された周波数3
×aのクロック信号が1/1.5分周されている。
【0036】上述したような第1の発振器241および
分周器242による発振回路24を用いて周波数が連続
するクロック周波数を得るには、設定される分周比によ
りVCO42の発振周波数を高くする必要がある。しか
しながら、VCO42の発振周波数を無制限に高めるこ
とは不可能なので、VCO42の発振周波数の上限が所
定の周波数で制限される。この結果、発振回路24から
出力されるクロック周波数は離散的な値になる。発振回
路24から出力される周波数と周波数との間隔が大きい
と、上述したように処理回路15から出力される1フレ
ーム分の画像データの平均値を700mVに調整すること
が困難になる。この場合には、制御部26が乗算器20
1に対する倍率を調整することにより、スキャンコンバ
ータ17に入力される画像データの平均値を700mVに
微調整する。このように乗算器201を用いて画像デー
タの平均値を調整すれば、分周器242に対して細かな
分周比を設定しなくてもよいので、分周器242を簡単
にすることができる上に、VCO42が発生する周波数
範囲を狭くしてVCO42を簡単にすることができる。
【0037】上述した乗算器201を用いる微調整につ
いて、さらに詳細に説明する。たとえば、上述したよう
に処理回路15から出力される1フレーム分の画像デー
タの平均値が411mVであるとする。この画像データ信
号の平均値を700mVにするためには、分周器242に
よる分周比を411/700=1/1.7にすればよ
い。第1の発振器241の発振周波数が13.5MHzで
あると仮定すると、分周後の周波数を13.5/1.7
=7.941MHzにするためには、上述した分周器24
2を次のように構成する必要がある。すなわち、図5
(a)の分周器43の分周比を1/170に、分周器44
の分周比を1/289にした上で、VCO42の発振周
波数を2295MHzにする。しかしながら、このような
高い周波数を発生するVCO42は、コストが割高にな
る。
【0038】図5(a)に示す各部の設定を元の値に、す
なわち、第1の発振器241の発振周波数を13.5MH
zに、分周器43の分周比を1/2に分周器44の分周
比を1/3にすると、分周器242による分周後の周波
数が9MHzとなるので、画像データ信号の平均値が41
1×1.5=616.5mVになる。そこで、乗算器20
1に対する倍率を700/616.5=1.135倍に
調整することにより、スキャンコンバータ17に入力さ
れる画像データの平均値を700mVに微調整することが
できる。この微調整は、不図示のレンズに備えられるア
イリス調整機構により、画像データの平均値を調整する
ようにしてもよい。
【0039】制御部26内の動き検出回路261による
被写体または撮像装置の動きを検出する処理は、第一の
実施の形態における処理と同様である。
【0040】以上説明した第二の実施の形態によれば、
次の作用効果が得られる。 (1)撮像素子11から出力される信号レベルに応じ
て、第1の発振器241から出力される固定周波数のク
ロック信号を分周する分周器242の分周比を変化させ
るようにした。したがって、第一の実施の形態と異なる
構成で、第一の実施の形態と同様の作用効果を得ること
ができる。 (2)乗算器201の倍率を変化させたり、不図示のレ
ンズアイリス調整機構を用いて画像データの平均値を微
調整するので、分周器242に対して細かな分周比を設
定しなくてもよいから分周器242を簡単にすることが
できる。さらに、VCO42が発生する周波数範囲を必
要以上に広くしなくてもよいからVCO42を簡単にす
ることができる。この結果、コストの上昇を抑えること
が可能になる。
【0041】−第三の実施の形態− 第一の実施の形態、および第二の実施の形態では、スキ
ャンコンバータ17に入力される画像データの平均値を
700mVに微調整するために、乗算器201に対する倍
率を調整するようにした。乗算器201の代わりに、上
述した電子シャッタ制御を用いて撮像素子11の不図示
のフォトダイオードの電荷蓄積時間を調整し、スキャン
コンバータ17に入力される画像データの平均値を70
0mVに微調整することができる。図6は、第三の実施の
形態による撮像装置の概要を表すブロック図である。図
4と比べて、露出計31が追加され、乗算器201が省
略されている。
【0042】図6において、露出計31は、不図示のレ
ンズを介して被写体光を測光(TTL測光)し、測光結果
を制御部26へ送出する。露出計31は、上述した1フ
レーム分の画像データの平均値が700mVであるとき、
露出計31の出力値が7になるように調整されている。
制御部26は、露出計31から出力される測光結果に応
じて、図7(a)に示す分周設定テーブルにしたがって分
周器242に対する分周比を設定する。分周設定テーブ
ルは、制御部26内のメモリに記憶されている。図7
(a)において、横軸は露出計31からの出力レベルを示
す。縦軸は分周器242から出力される分周後のクロッ
ク周波数を示す。縦軸のクロック周波数は、露出計31
の出力レベルが7の場合に分周器242から出力される
基準クロック周波数で基準化した基準化周波数として表
されている。基準クロック周波数は、発振器241の出
力周波数である。基準クロック周波数は、NTSC方式
の場合を例にとれば、13.5MHzである。
【0043】制御部26は、露出計31の出力レベルが
3.5より大きいとき、分周後の基準化周波数を1にす
る一方、露出計31の出力レベルが3.5以下のとき、
分周後の基準化周波数を1/2にするように分周器24
2に対する分周比を設定する。
【0044】被写体の輝度が低下して、露出計31から
出力される信号レベルが7から低下する場合を考える。
被写体輝度が低下すると、1フレーム分の画像データの
平均値も低下する。そこで、1フレーム分の画像データ
の平均値を元の700mVに高めるように、電荷蓄積時間
を伸長させる。制御部26は、図7(b)に示す電子シャ
ッタ設定テーブルにしたがって、露出計31から送出さ
れる測光結果に応じて駆動回路13に制御信号を出力す
る。電子シャッタ設定テーブルは、制御部26内のメモ
リに記憶されている。
【0045】図7(b)において、横軸は露出計31から
の出力レベルを示す。縦軸は電荷蓄積時間に含まれるク
ロック数を示す。電荷蓄積時間に含まれるクロック数と
は、電荷蓄積時間に分周器242から出力されるクロッ
ク信号の数である。制御部26は、電荷蓄積時間を長く
するとき、電荷蓄積時間に含まれるクロック数を増加さ
せるように駆動回路13を制御し、電荷蓄積時間を短く
するとき、電荷蓄積時間に含まれるクロック数を減少さ
せるように駆動回路13を制御する。なお、図7(b)の
縦軸のクロック数は、露出計31の出力レベルが7であ
り、かつ上述した基準化周波数が1であるときの値を1
にするように基準化した基準化クロック数で表されてい
る。
【0046】基準化周波数が1であり、かつ露出計31
の出力レベルが7から低下して3.5に近づく場合、制
御部26は、基準化クロック数を徐々に増加して2に近
づけるように駆動回路13に指令を出す。駆動回路13
が図2の有効期間内に発生される信号SPの正パルスの
数を減じることにより、電荷蓄積時間が長くなる。この
結果、フレーム読み出し周期の中で電荷蓄積時間が占め
る比率が高くなる。第三の実施の形態による装置では、
電子シャッタ制御による電荷蓄積時間の制御は、基準化
クロック数2までが限界である。そのため、露出計31
の出力レベルが3.5以下の場合、制御部26は基準化
周波数を1/2に設定する。基準化周波数が1/2であ
り、かつ露出計31の出力レベルが3.5の場合に、制
御部26は基準化電荷蓄積時間を1にし、さらに露出計
31の出力レベルが3.5より低下し1.75に近づく
場合、基準化クロック数を徐々に増加して2に近づける
ように駆動回路13に指令を出す。上述したように、駆
動回路13が図2の有効期間内に発生される信号SPの
正パルスの数を減じることにより、電荷蓄積時間が長く
なる。
【0047】以上のように制御部26が分周器242お
よび駆動回路13を制御することにより、電荷蓄積時間
は図7(c)に示すように制御される。図7(c)において、
横軸が露出計31からの出力レベルを示す。縦軸が電荷
蓄積時間を示す。図7(c)は、露出計31の出力レベル
が7であり、かつ上述した基準化周波数が1であるとき
に、電荷蓄積時間の値を1にするように基準化して表さ
れている。図7(c)によれば、被写体の輝度が低下し
て、露出計31から出力される信号レベルが7から低下
する場合に、電荷蓄積時間が長く制御されることがわか
る。したがって、1フレーム分の画像データの平均値
が、元の700mVに高められる。
【0048】以上説明した第三の実施の形態によれば、
露出計31から出力される信号レベルに応じて、第1の
発振器241から出力される固定周波数のクロック信号
を分周する分周器242の分周比を2段階に変化させ
る。画像データの平均値の微調整を行うために、電子シ
ャッタ制御でフレーム読み出し周期に対する電荷蓄積時
間の比率を変えるようにした。したがって、第二の実施
の形態と同様に、分周器242、VCO42を簡単にす
ることができるから、コストの上昇を抑えることが可能
になる。また、乗算器を用いて電気的に画像データの信
号増幅を行わないので、信号増幅を行う場合に比べてS
/N比のよい画像データを得ることが可能になる。
【0049】上記の説明では、露出計31から出力され
る信号レベルが1.75以下になると基準化蓄積時間を
4で一定にするようにした。したがって、露出計31か
ら出力される信号レベルが1.75より低くなると、1
フレーム分の画像データの平均値は700mVより小さく
なる。この場合には、第二の実施の形態で用いられた乗
算器201を設けて信号レベルを補正するとよい。
【0050】−第四の実施の形態− 図8により第四の実施の形態を説明する。図8は、第四
の実施の形態による撮像装置の概要を表すブロック図で
ある。第一の実施の形態、第二の実施の形態と比べて、
第1の乗算器38と、第2の乗算器39と、加算器40
と、フレームメモリ37とを有する点で相違する。第四
の実施の形態では、撮像素子11で撮像されて処理回路
15で画像処理された画像データの信号レベルが所定値
より低い場合に、信号レベルに応じて決定された回数の
積分を行う。
【0051】図8において、発振器34は、所定の周波
数に固定されたクロック信号を発生して駆動回路13へ
送る。制御部36は、処理回路15に対する制御信号を
出力する。さらに制御部36は、処理回路15で画像処
理が施された画像データに対して、制御部36内の動き
検出回路361を用いて画像データに変化があるか否か
を検出する一方、乗算器38および39に対して、それ
ぞれ倍率KおよびMを設定する。
【0052】乗算器38は、処理回路15による画像処
理後の画像データに対して、所定倍率Kで乗算する。乗
算器39は、フレームメモリ37から読み出される画像
データに対して、所定倍率Mで乗算する。加算器40
は、乗算器38および乗算器39で乗算された2つの画
像データを加算する。加算器40で加算された画像デー
タは、フレームメモリ37に記憶されるとともにD/A
変換回路20へ送られる。D/A変換回路は、画像デー
タをアナログ映像信号に変換する。
【0053】制御部36は、1フレーム分の画像データ
の平均値が100mVの場合には、これを、たとえば70
0mVに高めるように、処理回路15で行われるγ処理時
のγ値が1である場合に700(mV)/100(mV)=7フ
レーム分の画像データを積算する。ここで、各フレーム
間の画像データはノイズ成分を除いて信号レベルの変化
がないものと仮定する。処理回路15により画像処理が
行われた1フレーム目の画像データV1は、制御部36
の指令によりK=7倍の倍率が設定されている乗算器3
8により7倍の値7×V1にするように乗算される。こ
のとき、制御部36は乗算器39に対してM=0倍に設
定するので、加算器40からフレームメモリ37および
D/A変換回路20へ出力される画像データの値7×V
1は、乗算器38から出力される1フレーム目の画像デ
ータの値V1が7倍されたもの(700mV相当)である。
【0054】処理回路15により画像処理が行われた2
フレーム目の画像データV2に対して、制御部36はK
=7/2倍、M=1/2の倍率を設定する。2フレーム
目の画像データV2は乗算器38により値7/2×V2
にするように乗算される。フレームメモリから読み出さ
れる画像データ7×V1は乗算器39により値7/2×
V1にするように乗算される。加算器40からフレーム
メモリ37およびD/A変換回路20へ出力される画像
データの値7/2×(V1+V2)は、700mV相当の値
である。
【0055】処理回路15により画像処理が行われた3
フレーム目の画像データV3に対して、制御部36はK
=7/3倍、M=2/3の倍率を設定する。3フレーム
目の画像データV3は乗算器38により値7/3×V3
にするように乗算され、フレームメモリから読み出され
る画像データ7/2×(V1+V2)は乗算器39により
値7/3×(V1+V2)にするように乗算される。加算
器40からフレームメモリ37およびD/A変換回路2
0へ出力される画像データの値7/3×(V1+V2+
V3)は、700mV相当の値である。
【0056】同様にして、処理回路15により画像処理
が行われたRフレーム目(本実施の形態では、Rは7以
下の正の整数)の画像データVRに対して、制御部36
はK=7/R、M=(R−1)/Rの倍率を設定する。R
フレーム目の画像データVRは乗算器38により値7/
R×VRにするように乗算され、フレームメモリ37か
ら読み出される画像データ7/(R−1)×(V1+V2
+…+V(R−1))は乗算器39により値7/R×(V1
+V2+…+V(R−1))にするように乗算される。加
算器40からフレームメモリ37およびD/A変換回路
20へ出力される画像データの値7/R×(V1+V2
+…+VR)は、700mV相当の値である。
【0057】なお、上記の演算処理は、1フレーム分の
画素データについて、たとえば、画面の左上に位置する
画素データから右下に位置する画素データにかけて1画
素データごとに順に行われる。
【0058】以上の処理を表す一般式は、次式(2)〜
(5)で表される。
【数2】 P=F/G (2) ただし、Pは撮像装置の標準的な信号レベルを得るのに
必要とされる積分回数であって、1以上の自然数、Gは
1画面分の画像データの平均値、Fは撮像装置の標準的
な信号レベルである。 K=P/R (3) ただし、Kは乗算器38の倍率、RはP以下の正の整数
で表される積分動作開始からのフレーム数である。 M=(R−1)/R (4) ただし、Mは乗算器39の倍率である。 VR=P/R×(V1+V2+…+VR) (5) ただし、VRはRフレーム目を積分した後にD/A変換
回路20へ出力される画像データの値である。
【0059】図9は、γ=1の場合の積分回数と信号レ
ベルとの関係例を表す図である。図9において、画像デ
ータの平均レベルに応じて積分回数を以下のように設定
する。すなわち、1画面分の画像データの平均レベルが
350mVを超える場合は積分回数を1にする。平均レベ
ルが233.3mVを超えて350mV以下の場合は積分回
数を2にする。平均レベルが175mVを超えて233.
3mV以下の場合は積分回数を3にする。平均レベルが1
40mVを超えて175mV以下の場合は積分回数を4にす
る。平均レベルが116.7mVを超えて140mV以下の
場合は積分回数を5にする。平均レベルが100mVを超
えて116.7mV以下の場合は積分回数を6にする。平
均レベルが87.5mVを超えて100mV以下の場合は積
分回数を7にする。平均レベルが77.8mVを超えて8
7.5mV以下の場合は積分回数を8にする。信号レベル
が70mVを超えて77.8mV以下の場合は積分回数を9
にする。
【0060】以上説明したように、フレームごとの画像
データがP回加算されるので、D/A変換回路20へ出
力される画像データの値が加算される前に比べてP倍に
大きくなる。この結果、画像データのS/N比が向上す
る。また、フレーム数Rが積分回数Pに達する前は、フ
レーム数Rに応じて乗算器38の倍率K、および乗算器
39の倍率Mを変えるようにしたので、D/A変換回路
20へ出力される画像データの値VRは、常に撮像装置
の標準的な信号レベル(F相当)になる。
【0061】フレームごとの画像データには、それぞれ
ランダムに重畳されたノイズ成分が含まれている。これ
らノイズ成分の各フレーム間の相関は極めて小さい。し
たがって、P回加算することによりノイズ成分の振幅は
1/(√P)倍になり、画像データのS/N比が向上す
る。
【0062】動き検出回路361は、上式(1)を用い
て、撮像された1フレーム分の画像データを構成する各
画素ごとに対応する1フレーム前の画像データの画素の
値との差を求め、差の絶対値の総和を算出する。制御部
36は、上式(1)により算出される差の絶対値の総和が
所定値c以上になるとき、被写体または撮像装置に動き
があるとみなして積分回数P=1を設定し、乗算器38
の倍率Kを1に、乗算器39の倍率Mを0に設定する。
この結果、D/Aコンバータ20へ出力される画像デー
タにブレが生じにくくなる。
【0063】積分回数Pを1に変化させると、D/Aコ
ンバータ20へ出力される画像データの平均値が1/P
に低下する。この画像データによる映像信号を表示用モ
ニタに出力すると、表示用モニタの画面が突然暗くなっ
てしまう。そこで、制御部36は、乗算器38に対して
倍率KをP倍にするように指令を出力する。なお、処理
回路15から出力される信号の出力レベルが変化してい
る場合は、変化に応じて倍率Kを調整するとよい。この
結果、表示用モニタの画面が暗くなることが防止される
上に、画像データが積分されていたときに比べてS/N
比が悪いものの、動いている被写体に対する視認性が向
上する。
【0064】以上説明した第四の実施の形態によれば、
次の作用効果が得られる。 (1)撮像素子11から出力される信号レベルに応じて
決定した積分回数Pにより、Pフレーム分の画像データ
を加算するようにした。この結果、撮像装置の標準的な
信号レベルになるように信号レベルがP倍に高められる
一方、画像データに重畳するランダムなノイズ成分の振
幅は1/(√P)倍になるので、画像データのS/N比が
向上する。 (2)積分処理開始からのフレーム数Rが積分回数Pに
達する前は、フレーム数Rに応じて乗算器38の倍率
K、および乗算器39の倍率Mを変えるようにしたの
で、D/A変換回路20へ出力される画像データの値V
Rは、常に撮像装置の標準的な信号レベルになる。この
結果、積分処理に伴い表示用モニタで表示される画面の
明るさが突然変化することが防止される。 (3)動き検出回路361で動きがあると判定される
と、積分処理をやめて積分回数P=1にするようにし
た。したがって、Pフレーム分の画像データを積算する
ことによりブレが発生する場合でも、積分処理をやめて
ブレの発生を抑えることができるので、動いている被写
体に対する視認性が向上する。また、積分処理をやめる
とき、D/A変換回路20に出力される信号レベルが撮
像装置の標準的な信号レベルになるように乗算器38の
倍率KをP倍に、乗算器39の倍率Mを0倍に変更する
ことにより、表示用モニタで表示される画面が突然暗く
なることが防止される。
【0065】上述した第四の実施の形態では、動き検出
回路361が被写体の動きを検出した場合に積分処理を
やめるようにした。積分処理をやめる代わりに、積分回
数Pを少なくするようにしてもよい。
【0066】また、動き検出回路361が被写体または
撮像装置の動きを検出した場合に、その時点でフレーム
メモリ37に記憶されている画像データによる映像信号
を、静止画像を表示させる映像信号として表示用モニタ
に出力することもできる。この場合には、制御部36が
乗算器38の倍率Kを0に、乗算器39の倍率Mを1に
設定する。この結果、フレームメモリ37に記憶されて
いる同一の画像データが繰り返し読み出されてD/Aコ
ンバータ20へ出力されるので、この画像データによる
映像信号が表示用モニタに出力される。
【0067】特許請求の範囲における各構成要素と、発
明の実施の形態における各構成要素との対応について説
明すると、駆動回路13が駆動信号出力手段に、第1の
発振器14および制御部16、発振回路24および制御
部26が周波数制御手段に、制御部16,26,36が信
号レベル検出手段に、信号SPが電子シャッタ信号に、
乗算器201および第1の乗算器38がレベル補正手段
に、駆動回路13および制御部26が電子シャッタ制御
手段に、スキャンコンバータ17がフレーム周期変換手
段に、動き検出回路161,261,361が判断手段
に、第1の乗算器38、第2の乗算器39および加算器
40が積分手段に、制御部36が積分回数設定手段に、
フレームメモリ37が記憶手段に、それぞれ対応する。
【0068】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、次のような効果を奏する。 (1)請求項1〜13に記載の発明による撮像装置で
は、撮像素子を駆動する駆動信号を出力する駆動信号出
力手段の駆動周波数を設定して、撮像素子から出力され
る画像信号のフレーム読み出し周期を制御するようにし
た。したがって、たとえば、駆動周波数を低く設定する
だけで、フレーム読み出し周期を長く、すなわち、電荷
蓄積時間を長くすることが可能になる。この結果、駆動
周波数を低くする簡単な方法で画像信号のS/N比を向
上して装置のダイナミックレンジを拡げることができ、
高品位の画像を得ることが可能になる。 (2)とくに、請求項2、3に記載の発明による撮像装
置では、撮像素子から出力される画像信号のレベルに応
じてクロック信号の周波数を設定するようにしたから、
画像信号レベルをほぼ一定にすることができる。 (3)とくに、請求項6〜8、11〜13に記載の発明
による撮像装置では、レベル補正手段により画像信号レ
ベルを目標レベルに補正するようにしたので、クロック
信号の周波数を変えることによって画像信号レベルが変
化することが防止される。この結果、たとえば、撮像し
た映像を外部表示装置などに表示している場合に、映像
の明るさが変化することが防止されて見やすくなる。 (4)とくに、請求項9に記載の発明による撮像装置で
は、フレーム周期変換手段を設けるようにした。したが
って、撮像素子のフレーム読み出し周期と異なるフレー
ム表示周期の外部表示装置、もしくは外部記録装置に撮
像した画像信号を出力することができるので、装置の使
い勝手が向上する。 (5)とくに、請求項10に記載の発明による撮像装置
では、撮像素子と被写体との相対的な位置が変化したと
判断すると、駆動周波数を所定値以上に設定するように
した。したがって、電荷蓄積時間が短くなって撮像され
る画像にブレが生じることが防止され、動画像の視認性
が向上する効果が得られる。
【0069】(6)請求項14〜19に記載の発明によ
る撮像装置では、撮像素子から出力される画像信号レベ
ルに基づいて決定される積分回数で、画像信号をフレー
ムごとに積分するようにした。したがって、画像信号レ
ベルをほぼ一定にすることができ、画像信号のS/N比
を向上して高品位の画像を得ることが可能になる。 (7)とくに、請求項15に記載の発明による撮像装置
では、撮像素子と被写体との相対的な位置が変化したと
判断すると、積分回数を1に設定するようにした。した
がって、被写体位置が異なる画像信号が積分されること
により生じるブレの発生を防止する効果が得られる。 (8)請求項16に記載の発明による撮像装置では、撮
像素子と被写体との相対的な位置が変化したと判断する
と、撮像素子が出力する画像信号を出力するようにした
ので、動きのある被写体の場合に動画像の視認性が向上
する。 (9)請求項17に記載の発明による撮像装置では、レ
ベル補正手段により画像信号レベルを目標レベルに補正
するようにしたので、積分回数を1に変えることによっ
て画像信号レベルが変化することが防止される。この結
果、たとえば、撮像した映像を外部表示装置などに表示
している場合に、映像の明るさが変化することが防止さ
れて見やすくなる。 (10)請求項18に記載の発明による撮像装置では、
撮像素子と被写体との相対的な位置が変化したと判断す
ると、記憶手段に記憶されている積分結果の画像信号を
出力するようにしたので、動きのある被写体の場合に静
止画像を出力することができる。この結果、ブレが生じ
るおそれのある画像に変えてきれいな画像をえることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態による撮像装置の概要を表す
ブロック図である。
【図2】撮像素子に入力される駆動信号のタイムチャー
トを表す図である。
【図3】γ=1の場合の基準化周波数と信号レベルとの
関係例を表す図である。
【図4】第二の実施の形態による撮像装置の概要を表す
ブロック図である。
【図5】(a)はPLLを用いて分周比1/1.5に分周す
る分周器の一例を示す回路図、(b)は(a)の分周器の入力
端子Aにおける信号波形Sig.A、VCO42の出力端子
Bにおける信号波形Sig.B、および(a)の分周器の出力端
子Cにおける信号波形Sig.Cを表す図である。
【図6】第三の実施の形態による撮像装置の概要を表す
ブロック図である。
【図7】(a)は分周設定テーブル、(b)は電子シャッタ設
定テーブル、(c)は電荷蓄積時間を表す図である。
【図8】第四の実施の形態による撮像装置の概要を表す
ブロック図である。
【図9】γ=1の場合の積分回数と信号レベルとの関係
例を表す図である。
【符号の説明】
11…撮像素子、 13…駆動回
路、 14…第1の発振器、 15…処理回
路、 16,26,36…制御部、 17…スキャン
コンバータ、 18…読み出し制御部、 19…第2の発
振器、 20…D/A変換回路、 24…発振回
路、 31…露出計、 37…フレーム
メモリ、 38…第1の乗算器、 39…第2の乗
算器、 40…加算器、 42…VCO、 43…1/2分周器、 44…1/3分
周器、 161,261,361…動き検出回路、201…乗算
器、 241…発振器、 242…分周
器、 410…位相比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/243 H04N 5/243 (72)発明者 白幡 卓也 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 5C021 PA17 PA22 PA76 RA01 RB03 RB06 RB07 YA01 5C022 AA00 AB18 AB20 AB37 AB55 AC42 AC52 AC69 5C024 AX01 CX03 CX66 GY01 HX18 HX23 HX31 HX37 JX42

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体像に対応する光を光電変換し、画像
    信号を出力する撮像素子と、 前記撮像素子を駆動する駆動信号を出力する駆動信号出
    力手段と、 前記駆動信号出力手段の駆動周波数を設定して前記周波
    数に基づいたクロック信号を前記駆動信号出力手段に出
    力することにより、前記撮像素子の出力する前記画像信
    号のフレーム読み出し周期を制御する周波数制御手段と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の撮像装置において、 前記撮像素子から出力される前記画像信号の信号レベル
    を検出する信号レベル検出手段をさらに有し、 前記周波数制御手段は、前記信号レベルに応じて前記ク
    ロック信号の周波数を設定することを特徴とする撮像装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の撮像装置において、 前記周波数制御手段は、前記信号レベルの低下に応じて
    前記クロック信号の周波数を低下させることを特徴とす
    る撮像装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の撮像装置において、 前記撮像素子の電荷蓄積時間は、前記画像信号のフレー
    ム読み出し周期に比例して定められることを特徴とする
    撮像装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の撮像装置において、 前記駆動信号出力手段は、前記フレーム読み出し周期に
    対する蓄積時間の比率を決定し、前記比率により前記撮
    像素子に電荷を蓄積させる電子シャッタ信号をさらに出
    力し、 前記撮像素子の電荷蓄積時間は、前記フレーム読み出し
    周期と前記比率とにより定められることを特徴とする撮
    像装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の撮像装置において、 前記周波数制御手段によって設定された前記周波数に基
    づいた前記クロック信号を前記駆動信号出力手段に出力
    した場合において、前記撮像素子の出力する前記画像信
    号の信号レベルを目標レベルに補正するレベル補正手段
    をさらに有することを特徴とする撮像装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の撮像装置において、 前記レベル補正手段は、前記撮像素子の出力する前記画
    像信号を増幅する増幅手段を含むことを特徴とする撮像
    装置。
  8. 【請求項8】請求項6に記載の撮像装置において、 前記レベル補正手段は、前記フレーム読み出し周期に対
    する蓄積時間の比率を決定し、前記比率により前記撮像
    素子に電荷を蓄積させることにより、前記撮像素子の信
    号レベルを補正する電子シャッタ制御手段を含むことを
    特徴とする撮像装置。
  9. 【請求項9】請求項1に記載の撮像装置において、 前記撮像素子から出力される前記フレーム読み出し周期
    の前記画像信号を、外部表示装置表示用のフレーム表示
    周期に変換するフレーム周期変換手段をさらに有するこ
    とを特徴とする撮像装置。
  10. 【請求項10】請求項1に記載の撮像装置において、 前記撮像素子の撮像面上における前記被写体像の変化に
    基づいて、前記被写体と前記撮像素子との相対的な位置
    変化を判断する判断手段をさらに有し、 前記周波数制御手段は、前記判断手段により前記被写体
    と前記撮像素子との相対的な位置が変化したと判断され
    た場合に、前記周波数を所定値以上に設定することを特
    徴とする撮像装置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の撮像装置において、 前記周波数制御手段によって設定された前記周波数に基
    づいた前記クロック信号を前記駆動信号出力手段に出力
    した場合において、前記撮像素子の出力する画像信号を
    目標レベルに補正するレベル補正手段をさらに有するこ
    とを特徴とする撮像装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の撮像装置において、 前記レベル補正手段は、前記撮像素子の出力する画像信
    号を増幅する増幅手段を含むことを特徴とする撮像装
    置。
  13. 【請求項13】請求項11に記載の撮像装置において、 前記レベル補正手段は、電子シャッタ制御手段を含み、 前記電子シャッタ制御手段は、前記フレーム読み出し周
    期に対する蓄積時間の比率を決定し、前記比率により前
    記撮像素子に電荷を蓄積させることにより、前記撮像素
    子の出力を補正することを特徴とする撮像装置。
  14. 【請求項14】被写体像に対応する光を光電変換し、画
    像信号を出力する撮像素子と、 前記撮像素子から出力される前記画像信号の信号レベル
    を検出する信号レベル検出手段と、 前記画像信号をフレームごとに積分する積分手段と、 前記信号レベル検出手段により検出される前記信号レベ
    ルに基づいて、前記積分手段の積分回数を設定する積分
    回数設定手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の撮像装置において、 前記撮像素子の撮像面上における前記被写体像の変化に
    基づいて、前記被写体と前記撮像素子との相対的な位置
    変化を判断する判断手段をさらに有し、 前記積分回数設定手段は、前記判断手段により前記被写
    体と前記撮像素子との相対的な位置が変化したと判断さ
    れた場合に、前記積分回数を1に設定することを特徴と
    する撮像装置。
  16. 【請求項16】請求項14に記載の撮像装置において、 前記積分手段は、前記撮像素子から出力された前記画像
    信号と、前記積分手段による積分結果を記憶する記憶手
    段に記憶された画像信号とを積分するものであって、前
    記撮像素子の撮像面上における前記被写体像の変化に基
    づいて、前記被写体と前記撮像素子との相対的な位置変
    化を判断する判断手段をさらに有し、 前記積分手段は、前記判断手段により前記被写体と前記
    撮像素子との相対的な位置が変化したと判断された場合
    に、前記記憶手段を介さずに前記撮像素子の出力する前
    記画像信号を出力することを特徴とする撮像装置。
  17. 【請求項17】請求項14に記載の撮像装置において、 前記積分回数設定手段によって前記積分回数が1に設定
    された場合に前記撮像素子の出力する前記画像信号を目
    標レベルに補正するレベル補正手段をさらに有すること
    を特徴とする撮像装置。
  18. 【請求項18】請求項14に記載の撮像装置において、 前記積分手段は、前記撮像素子から出力された前記画像
    信号と、前記積分手段による積分結果を記憶する記憶手
    段に記憶された画像信号とを積分するものであって、 前記撮像素子の撮像面上における前記被写体像の変化に
    基づいて、前記被写体と前記撮像素子との相対的な位置
    変化を判断する判断手段をさらに有し、 前記積分手段は、前記判断手段により前記被写体と前記
    撮像素子との相対的な位置が変化したと判断された場合
    に、前記記憶手段への書き込みを禁止して前記記憶手段
    の記憶する積分結果を出力することを特徴とする撮像装
    置。
  19. 【請求項19】請求項14に記載の撮像装置において、 前記積分回数設定手段は、前記信号レベルの低下に応じ
    て前記積分回数を増加させることを特徴とする撮像装
    置。
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