JP2012095094A - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】むやみに撮像素子から画像信号の読み出し回数を増やすことなく、効果的なタイミングで画像信号を読み出し、表示の更新を行えるようにした撮像装置を提供する。
【解決手段】長時間露光中に第1のタイミングおよび第2のタイミングで撮像素子から画像信号を読み出し(S11)、第1のタイミングで読み出した画像信号と、第2のタイミング読み出した画像信号を加算し、この加算された画像を表示し(S13、S17)、第1及び第2のタイミングで読み出した画像信号を比較し、空間的な変化の有無を評価し(S15)、評価結果に基づいて、画像信号の読出し周期を決定する(S19)。
【選択図】 図2
【解決手段】長時間露光中に第1のタイミングおよび第2のタイミングで撮像素子から画像信号を読み出し(S11)、第1のタイミングで読み出した画像信号と、第2のタイミング読み出した画像信号を加算し、この加算された画像を表示し(S13、S17)、第1及び第2のタイミングで読み出した画像信号を比較し、空間的な変化の有無を評価し(S15)、評価結果に基づいて、画像信号の読出し周期を決定する(S19)。
【選択図】 図2
Description
本発明は、撮像装置および撮像方法に関し、詳しくは、バルブ撮影等の長時間露光中に撮像素子から画像信号を間歇的に読み出して画像表示を行う撮像装置および撮像方法に関する。
従来のデジタルカメラ等の撮像装置においては、被写体像の観察を光学式ファインダで行うものが多々あった。しかし、最近では、光学式ファインダを無くし、または光学式ファインダと共に、撮像素子で取得した画像データに基づいて表示部に被写体像を表示するデジタルカメラが市販されている。
光学ファインダの場合も液晶モニタによる表示の場合であっても、バルブ撮影のような長時間露光時には、露光中の被写体の状態や露光状態を確認することができず、撮影終了後に画像を確認するのが一般的であった。そこで、特許文献1には、所定の時間間隔で撮像素子から画像信号を読出し、順次加算した画像を液晶モニタに表示する撮像装置が開示されている。この特許文献1に開示の撮像装置は、撮影を行いながら、経過を確認することができれば簡単に適正な露光量で撮影を行うことが可能となる。
バルブ撮影等においては、撮影対象や周囲の条件に応じて、シャッタの開放から閉鎖までの時間(露光時間)が様々である。例えば、花火のように明るくて動きのある被写体を撮影する場合には、露光時間は数秒から数十秒であるから、表示更新の時間間隔が長いと露光の進み具合を適切に観察することができない。一方、夜景のように暗くて動きがない被写体を撮影する場合には、露光時間は数分から数十分になるので、短い時間間隔での表示更新は無意味であり、また撮像素子から画像信号の読み出しや加算処理のために無駄に電力を消費してしまう。
また、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージンセンサは、フォトダイオードの蓄積電荷を蓄積したままで読み出す、いわゆる非破壊での画像読出しを行うことができず、画像信号の読出しを行うたびに、電気的な読出しノイズが画像に重畳していき、加算画像の画質が劣化してしまう。また、画像信号の読出し時の電力消費に伴う発熱により、撮像部の温度が上昇し、撮像素子の暗電流ノイズが増加してしまう。これらの理由により、画像加算の枚数が多いほど最終的な画質が劣化してしまう。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、むやみに撮像素子から画像信号の読み出し回数を増やすことなく、効果的なタイミングで画像信号を読み出し、表示の更新を行えるようにした撮像装置および撮像方法を提供することを目的とする。
第1の発明に係わる撮像装置は、長時間露光中に撮像素子から画像信号を間歇的に読み出して画像表示を行う撮像装置において、被写体を撮像して画像信号を生成する撮像素子と、上記画像信号を評価する画像信号評価部と、上記画像信号評価部による評価に基づいて、上記撮像素子から上記画像信号を読み出す時間間隔を制御するタイミング制御部と、上記タイミング制御部により制御された時間間隔で上記撮像素子から上記画像信号を読み出して該画像信号によって表わされる画像を表示する表示部と、を備え、上記画像信号評価部は、上記画像信号による画像を領域毎に分割し、この分割された領域毎の画像の変化に基づいて、上記画像信号を評価する。
第2の発明に係わる撮像装置は、上記第1の発明において、上記画像評価部は、上記領域毎に上記被写体の明るさが時間的に変化するか否かを評価するものであり、上記タイミング制御部は、該画像信号評価部によって該被写体の明るさが時間的に変化すると評価されたとき、該被写体の明るさが時間的に変化しないときに比べて上記時間間隔を短くする。
第3の発明に係わる撮像装置は、長時間露光中に撮像素子から画像信号を間歇的に読み出して画像表示を行う撮像装置において、被写体を撮像して画像信号を生成する撮像素子と、上記画像信号を評価する画像信号評価部と、上記画像信号評価部による評価に基づいて、上記撮像素子から上記画像信号を読み出す時間間隔を制御するタイミング制御部と、上記タイミング制御部により制御された時間間隔で上記撮像素子から上記画像信号を読み出して該画像信号によって表わされる画像を表示する表示部と、を備え、上記画像評価部は、上記画像信号に基づいて上記被写体が空間的に変化するか否かを評価するものであり、上記タイミング制御部は、該画像信号評価部によって該被写体が空間的に変化するとき、該被写体が空間的に変化しないときに比べて上記時間間隔を短くする。
第4の発明に係わる撮像方法は、長時間露光中に第1のタイミングおよび第2のタイミングで撮像素子から画像信号を読み出し、上記第1のタイミングで読み出した画像信号と、上記第2のタイミング読み出した画像信号を加算し、上記第1及び第2のタイミングで読み出した画像信号を比較し、空間的な変化の有無を評価し、上記評価結果に基づいて、画像信号の読出し周期を決定する。
本発明によれば、むやみに撮像素子から画像信号の読み出し回数を増やすことなく、効果的なタイミングで画像信号を読み出し、表示の更新を行えるようにした撮像装置および撮像方法を提供することができる。
以下、図面に従って本発明を適用したカメラを用いて好ましい実施形態について説明する。本発明の好ましい一実施形態に係わるカメラは、デジタルカメラであり、撮像部を有し、この撮像部によって被写体像を画像データに変換し、この変換された画像データに基づいて、被写体像を本体の背面に配置した背面表示部等にライブビュー表示する。撮影者はライブビュー表示を観察することにより、構図やシャッタチャンスを決定する。レリーズ操作時には、静止画や動画の画像データが画像記憶部に記録される。この際、バルブ撮影モードが選択されている場合には、撮像部からの画像データを所定時間間隔で加算処理を行い、この加算処理された画像データに基づいて、バルブ撮影中の経過画像を表示する。撮影者はこの経過画像を観察しながら、バルブ撮影の露光終了を決定することができる。画像記憶部に記録された静止画や動画の画像データは、再生モードを選択すると、表示部に再生表示することができる。
図1は、本実施形態に係わるカメラ1の主として電気的構成を示すブロック図である。このカメラ1は、レンズ11、メカシャッタ13、イメージセンサ(撮像素子)15、画像処理部17、システム制御部21、外部メモリ23、表示部25、指示部27、内部メモリ29を有している。
レンズ11は、ズームおよびフォーカス制御が可能であり、被写体像をイメージセンサ15上に形成する。また、レンズ11内には、絞りが配置されており、露光量を調節する。メカシャッタ13は、レンズ11の光路上に配置され、レンズ11を通過した被写体光束を開閉することにより、イメージセンサ15上での被写体像の露光時間(シャッタ速度)を制御する。
イメージセンサ15は、レンズ11の光路上であって、メカシャッタ13の後ろに配置されている。イメージセンサ15は、CCD撮像素子やCMOS撮像素子を有し、これらの撮像素子上に結像した被写体像を画像信号に変換する。イメージセンサ15の出力は、画像処理部17に接続されており、画像処理部17は、イメージセンサ15から読み出された画像信号に画像処理を施し、画像データを生成し、システム制御部21に出力する。バルブ撮影時には、画像処理部17は、画像信号が読み出されるたびに、画像データの累積的な加算処理を行い、加算画像データを生成する。
内部メモリ29は、不揮発性メモリで構成され、カメラ動作に必要な各種調整値等や、カメラ1を全体制御するためのプログラムを記憶する。外部メモリ23は、撮影した画像データをカメラ外部に持ち出すためのリムーバブルメモリであり、コンパクトフラッシュ(登録商標)やSDカード等が用いられる。
表示部25は、カメラ1の本体の背面等に配置され、液晶モニタや有機ELモニタを有するEVF(Electronic View Finder:電子ビューファインダ)であり、画像処理部17で生成された画像データを表示する。すなわち、撮影時には、イメージセンサ15から読み出され画像処理部17によって画像処理された画像データに基づいて、ライブビュー表示を行い、撮影終了時には、記録画像を表示するレックビュー表示を行う。また再生時には、外部メモリ23に記憶された画像データに基づいて再生表示を行う。なお、バルブ撮影モード設定時等の長時間露光撮影の際には、露光中に取得された画像データを加算した画像を、所定の時間間隔で撮影経過画像として表示する。撮影者はこの経過画像を観察することにより、露光動作の終了を決定することができる。
指示部27は、ユーザがカメラ1に指示を与えるための各種操作部材を含む。操作部材としては、電源釦、レリーズ釦、メニュー釦、十字釦、OK釦、再生釦等がある。指示部これらの操作部材の操作状態を検出し、システム制御部21に出力する。
システム制御部21は、内部メモリ29に記憶されているプログラムに従って、カメラ1の全体制御を行う。システム制御部21は、レンズ11、メカシャッタ13、イメージセンサ15、画像処理部17、外部メモリ23、表示部25、指示部27、内部メモリ29に接続されており、これらの部材の制御を行ったり、情報等の入出力を行い。例えば、指示部27を経由してユーザから命令を受け、イメージセンサ15の撮像を開始させ、画像信号の読出し等のタイミング制御を行い、また、メカシャッタ13の開閉タイミング制御を行い、レンズ11内の絞りの絞り制御やオートフォーカス制御等を行う。また、画像処理部17から画像データを入力し、表示部25に撮影画像の表示や、外部メモリ23に画像データの保存等も行う。
また、システム制御部21は、画像信号を評価する画像信号評価部として機能する。この画像信号評価部は、バルブ撮影時等の長時間露出の際に、画像を領域毎に分割し、分割された領域の画像の変化、例えば、輝度の変化に基づいて画像信号を評価する。また、画像信号に基づいて被写体が空間的に変化するか否かを評価する。
また、システム制御部21は、イメージセンサ15から画像信号を読み出す時間間隔を制御するタイミング制御部としても機能する。この時間間隔は上述の画像信号評価部による評価結果に応じて行う。例えば、被写体の明るさが時間的に変化すると評価されたときには、時間的に変化しないと評価されたときに比べて時間間隔を短くする。また、被写体が空間的に変化すると評価されたときには、空間的に変化しないときに比べて時間間隔を短くする。
次に、本実施形態において、バルブ撮影モードが設定されている場合の撮影シーケンスについて、図2に示すフローチャートを用いて説明する。このフローは、内部メモリ29に記憶されているプログラムに従って、システム制御部21が実行する。
バルブ撮影モードでは、複数画像の加算を行う場合には、前述したように画質は劣化してしまう。そこで、本実施形態においては、撮影経過表示を行わない通常のバルブ撮影モードと画像加算・撮影経過表示を行う撮影経過表示モードを選択できるようにする。この設定は、メニュー画面において行うが、専用釦を設けてもよく、また他の操作部材と兼用するようにしても勿論かまわない。このように、2つのバルブ撮影モードを設定可能とすることにより、バルブ撮影に慣れており、経過表示による画質劣化を嫌うユーザには、従来通り、撮影経過表示を行わないバルブ撮影を選択できる。
まず、ユーザは指示部27を操作することにより、バルブ撮影モードを選択し、次いで撮影経過表示モード設定または非設定とする。また、カメラ1の電源をオンとすると、表示部27にライブビュー表示が開始される。ライブビュー表示が開始されると、ユーザは、意図する被写体に向けてカメラ1の向きやレンズ11の焦点距離(ズーム)を調整する。また、カメラの設定によっては、レンズ11のフォーカス位置、絞り値(F値)、ISO感動等もユーザがマニュアルで設定する。
図2に示すバルブ撮影モードのフローは、これらの設定を行った後のフローを示す。バルブ撮影モードのフローに入ると、撮影経過表示モードか否かの判定を行う(S1)。前述したように、撮影経過表示モードはメニュー画面で設定されることから、このステップではメニュー画面での設定状態に基づいて判定する。
ステップS1における判定の結果、撮影経過表示モードであった場合には、1stレリーズ押下げか否かを判定する(S3)。ここでは、指示部27の内のレリーズ釦が半押しされたか否かを判定し、半押しがなされていない場合には、レリーズ釦が半押しされるのを待つ。
ステップS3において、1stレリーズが押下げられると、次に、AF(Auto Focus:自動焦点調節)およびAE(Auto Exposure:自動露出制御)を行い、被写体に対してピント合わせを行うと共に適正露出となる絞り値、シャッタ速度等を算出する(S5)。続いて、画像読出し周期の決定を行う(S7)。ここでは、イメージセンサ15から画像信号を読み出すための読出し周期を決定する。
画像読出し周期の決定を行うと、次に、2ndレリーズ押下げか否かの判定を行う(S9)。ユーザは、構図が決まると、レリーズ釦の全押しを行うので、このステップでは、2ndレリーズスイッチがオンとなるのを待つ。2ndレリーズがオンとなると、システム制御部21からイメージセンサ15、メカシャッタ13に撮影開始命令が出力される。メカシャッタ13は遮光状態(閉鎖状態)から露光状態(開放)に変わり、露光が開始する。これによってイメージセンサ15は、レンズ11によって結像された被写体像を光電信号に変換する。
被写体像の光電変換を開始し、カメラ1に設定されている初期設定値(内部メモリ29に記憶)、または1stレリーズ時のステップS5におけるAEの結果に応じて決定された周期が経過すると、イメージセンサ15から画像信号が読み出される(S11)。画像信号の読出し完了後、イメージセンサ15は即座に露光を再開する。
画像信号の読出しを行うと、次に、画像加算および画像処理を行う(S13)。ここでは、読み出した画像信号を画像処理部17において、画像加算処理を行い、また他の画像処理を施す。なお、1枚目の画像を読み出した際には、画像加算は行わない。画像処理を行うと、この画像処理された加算画像の画像データはシステム制御部21に出力され、システム制御部21は画像データを表示部25に出力し、表示部25は撮影経過表示画像を表示する(S17)。この撮影経過画像の表示は、後述するステップS15等の加算画像評価と並行して処理され、次回、撮影経過画像が更新されるまで、この撮影経過画像の表示が継続される。
ステップS13において、画像加算および画像処理がなされると、次に加算画像評価が行われる(S15)。ここでは、システム制御部21が画像処理部17から出力された加算画像データを解析する。本実施形態においては、画像の変化状態を解析する。加算画像の評価を行うと、この評価結果に基づいて読出し周期を決定する(S19)。この画像解析方法と読出し周期の決定の詳細については、図3を用いて後述する。
読出し周期を決定すると、次に、レリーズが離されたか否かを判定する(S21)。ここでは、ステップS9において開始したレリーズ釦の全押し状態が継続しているか、すなわち、2ndレリーズスイッチがオンのままか否かを判定する。レリーズ釦が全押しのままの場合には、バルブ撮影が継続しており、一方、レリーズ釦から指が離れると、バルブ撮影が終了する。ステップS21における判定の結果、レリーズから指が離れていない場合には、ステップS11に戻る。
ステップS11に戻ると、ステップS19において決定された読出し周期の時間の間、露光を継続する。読出し周期の時間が経過すると、画像を読み出し(S11)、それまでに生成された加算画像に今回の画像を加算して加算画像を生成する。この生成された加算画像を表示する(S17)と共に、加算画像評価(S15)と読出し周期の決定(S19)を行う。ここで決定した読出し周期の間、次の露光がなされる。これらの処理をステップS21において、レリーズから指が離れるまで繰り返す。
ステップS21における判定の結果、レリーズから指が離れると、次に、バルブ撮影の終了動作に移る。まず、システム制御部21は、撮影終了命令をメカシャッタ13とイメージセンサ15に出力する。メカシャッタ13は、撮影終了命令を受けると、メカシャッタ13を閉鎖し、遮光状態に変化し露光を終了する。また、イメージセンサ15は、画像信号の読出しを行う(S23)。以後、イメージセンサ15は、バルブ撮影動作を終了するか、またはバルブ撮影動作からライブビュー動作に移る。
ステップS23において、最終画像読出しを行うと、次に、画像加算および画像処理を行い、最終画像の生成を行う(S25)。ここでは、ステップS23において読み出した画像信号が、画像処理部17において、それまでの加算画像に加算され、画像処理が施され、最終の画像データが生成される。最終の加算画像が生成されると、次に、加算画像を外部メモリ23に保存されると同時に、表示部25に一定期間の間、加算画像が表示される(S27)。
ステップS1における判定の結果、撮影経過表示モードでなかった場合には、ステップS3と同様に、1stレリーズの押下げがなされたかを判定する(S31)。この判定の結果、1stレリーズの押下げが有った場合には、次に、ステップS5と同様に、AFおよびAEを行う(S33)。
ユーザは、構図が決まると、レリーズ釦の全押しを行うので、2ndレリーズの押下げがなされたか否かの判定を行う(S35)。この判定の結果、2ndレリーズの押下げがなされると、露光動作を開始する。すなわち、システム制御部21からイメージセンサ15、メカシャッタ13に撮影開始命令が出力される。メカシャッタ13は遮光状態(閉鎖状態)から露光状態(開放)に変わり、露光が開始する。撮影経過表示モードが設定されていた場合には、ステップS11〜S21において、読出し周期を決定し、この読出し周期毎にイメージセンサ15から画像信号を読み出し、加算画像を生成していた。しかし、通常のバルブ撮影モードでは、バルブ撮影が終了するまで画像信号を読み出すことがなく、またバルブ撮影中に撮影経過画像を表示することがない。
2ndレリーズの押下げ下後、レリーズ釦から指が離れた否かを判定し、この判定の結果、レリーズ釦から指が離れた場合には、撮影を終了する(S37)。撮影の終了にあたって、システム制御部21が撮影終了命令をメカシャッタ13およびイメージセンサ15に出力する。メカシャッタ13は、シャッタを閉鎖し遮光状態に変化して露光を終了する。
続いて、イメージセンサ15は、画像信号を読み出す(S39)。画像信号を読み出すと、イメージセンサ15は、動作を終了するか、またはバルブ撮影動作からライブビュー動作に切り換わる。
画像信号を読み出すと、次に、読み出された画像信号は、画像処理部17にて、画像処理が施される(S41)。そして、画像処理された画像データは、外部メモリ23に保存され、また一定期間の間、表示部25にレックビュー表示がなされる(S43)。
ステップS27において加算画像の保存と表示がなされると、またはステップS43において画像の保存と表示がなされると、バルブ撮影モードの処理を終了する。
次に、ステップS15における加算画像評価と、ステップS19における評価結果から読出し周期の決定について、図3を用いて説明する。本実施形態においては、加算画像の前後の2枚の画像を、システム制御部21が比較し、画像内に動体や、輝度変化した物体があると認識したときに、読出し間隔を短くする。
花火をバルブモードで撮影する場合を例にとり説明する。この例において、ユーザは花火が打ち上げられてから、花火が開ききるまでの間の画像をバルブ撮影したいとする。ユーザは花火が打ち上げられていないタイミングTnで撮影を開始し、花火が打ち上げられるのを待つ(タイミングTn+1、Tn+2、・・・Tm)。この際、花火が打ち上げられるまでは、読出し間隔を長くしても、ユーザとしては問題がない。一方、花火が打ち上げられ、花火が開ききるまでの間は(タイミングTm+1、Tm+2、Tm+3、Tm+4、・・・)、表示間隔を短くして、よりよいタイミングで撮影を終了できれば好ましい。
そこで、イメージセンサ15から読み出された画像信号に基づく画像を、格子状に縦a個、横b個に分割し、各ブロック(領域)の輝度変化を検出する。図3において、タイミングTnにおいて読み出された画像31と、タイミングTnの次のタイミングTn+1において読み出された画像32を比較する。比較にあたっては、各ブロックのAE値(輝度値)および動体検出を比較する。図3に示す例では、画像31と画像32を比較しても、両者は同一であり、違いがない。このため、花火が打ちあがるまでは、読出し間隔を長めに設定する。
一方、花火が打ちあがると、一部のブロックで大きな輝度変化や動画を検出する。図3に示す例では、花火が打ち上げられる直前のタイミングTmにおいて読み出された画像34と、タイミングTmの次のタイミングTm+1の画像35を比較する。両画像を比較すると、図中の白線枠37のブロックでAE値が異なり、また花火の動きに応じて動体を検出する。このため、花火が打ちあがり、一部の領域に大きな輝度変化が生じ、また動体を検出した場合には、読出し間隔を短くし、表示の更新頻度を上げて、ユーザが画像の変化を確認し易いようにする。
以上説明したように、本発明の一実施形態においては、バルブ撮影時には、画像信号に基づく画像を領域毎に分割し、この分割された領域毎の画像の変化、例えば明るさの変化に基づいて画像信号を評価している。この評価の結果、変化がある場合には、変化がない場合に比較して、表示間隔を短くするようにしている。また、本実施形態においては、画像信号に基づいて動体検出を行い、画像信号を評価している。この評価の結果、動体が検出された場合には、検出されない場合に比較して、表示間隔を短くするようにしている。このため、むやみに撮像素子から画像信号の読み出し回数を増やすことなく、効果的なタイミングで画像信号を読み出し、表示の更新を行うことができる。つまり、ユーザが好みのタイミングでバルブ撮影を完了することができるという利便性を失うことなく、不必要に読出し回数を増やすことがないため、消費電力と画質劣化を抑制することができる。
なお、本発明の一実施形態においては、ブロック毎の輝度検出と、動体検出を行っていたが、いずれか一方でも構わない。また、動体検出はブロック毎におこなってもよいが、画面全体で動体を検出するようにしても良い。また、本発明の一実施形態においては、バルブ撮影モードとして、撮影経過表示モードと、通常のバルブ撮影モードを選択できるようにしていたが、撮影経過表示モードのみとし、通常のバルブ撮影モードを省略しても良い。
また、本発明の一実施形態においては、レリーズ釦の押しこみ操作に応じて撮影を開始し、レリーズ釦から指を離す操作に応じて撮影を終了するバルブ撮影に本発明を適用した例を説明した。しかし、レリーズ釦の操作に応じて撮影を開始し、指を離しても撮影を続行し、再度レリーズ釦を操作することにより撮影を終了するタイム撮影に本発明を適用することができる。また、長秒時間撮影にも本発明を適用することができる。
また、本発明の一実施形態においては、破壊型のCCD撮像素子やCMOS撮像素子を使用した例について説明した。しかし、非破壊型撮像素子を用いてもよい。この場合には、撮像素子中の蓄積電荷が破壊されないことから、画像加算を行う必要がない。
また、本発明の一実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)、ゲーム機器等に内蔵されるカメラでも構わない。
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1・・・カメラ、11・・・レンズ、13・・・メカシャッタ、15・・・イメージセンサ、17・・・画像処理部、21・・・システム制御部、23・・・外部メモリ、25・・・表示部、27・・・指示部、29・・・内部メモリ、31〜35・・・画像、37・・・白線枠
Claims (4)
- 長時間露光中に撮像素子から画像信号を間歇的に読み出して画像表示を行う撮像装置において、
被写体を撮像して画像信号を生成する撮像素子と、
上記画像信号を評価する画像信号評価部と、
上記画像信号評価部による評価に基づいて、上記撮像素子から上記画像信号を読み出す時間間隔を制御するタイミング制御部と、
上記タイミング制御部により制御された時間間隔で上記撮像素子から上記画像信号を読み出して該画像信号によって表わされる画像を表示する表示部と、
を備え、
上記画像信号評価部は、上記画像信号による画像を領域毎に分割し、この分割された領域毎の画像の変化に基づいて、上記画像信号を評価することを特徴とする撮像装置。 - 上記画像評価部は、上記領域毎に上記被写体の明るさが時間的に変化するか否かを評価するものであり、上記タイミング制御部は、該画像信号評価部によって該被写体の明るさが時間的に変化すると評価されたとき、該被写体の明るさが時間的に変化しないときに比べて上記時間間隔を短くすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 長時間露光中に撮像素子から画像信号を間歇的に読み出して画像表示を行う撮像装置において、
被写体を撮像して画像信号を生成する撮像素子と、
上記画像信号を評価する画像信号評価部と、
上記画像信号評価部による評価に基づいて、上記撮像素子から上記画像信号を読み出す時間間隔を制御するタイミング制御部と、
上記タイミング制御部により制御された時間間隔で上記撮像素子から上記画像信号を読み出して該画像信号によって表わされる画像を表示する表示部と、
を備え、
上記画像評価部は、上記画像信号に基づいて上記被写体が空間的に変化するか否かを評価するものであり、上記タイミング制御部は、該画像信号評価部によって該被写体が空間的に変化するとき、該被写体が空間的に変化しないときに比べて上記時間間隔を短くすることを特徴とする撮像装置。 - 長時間露光中に第1のタイミングおよび第2のタイミングで撮像素子から画像信号を読み出し、
上記第1のタイミングで読み出した画像信号と、上記第2のタイミング読み出した画像信号を加算し、
上記第1及び第2のタイミングで読み出した画像信号を比較し、空間的な変化の有無を評価し、
上記評価結果に基づいて、画像信号の読出し周期を決定する、
ことを特徴とする撮像方法。
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