JP2020012879A - 撮像素子、焦点検出装置、撮像方法、および焦点検出方法 - Google Patents

撮像素子、焦点検出装置、撮像方法、および焦点検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】静止画の高速連写を行うに適した撮像素子、焦点検出装置、撮像方法、および焦点検出方法を提供する。【解決手段】1個のマイクロレンズに対して撮像光学系の異なる射出瞳領域を通過するそれぞれの光束を光電変換して画素信号を生成するフォトダイオードが、所定の瞳分割方向に複数配置されている撮像素子において、瞳分割方向に対応する画素信号を合成して、記録のための画素信号を生成し出力する第1の撮像動作(時刻T1〜T2、T4〜T5、T7〜T8、T10〜T11)と、瞳分割方向に対応する画素信号を生成し出力する第2の撮像動作(T3〜T4、T6〜T7、T9〜T10)を含み、第1の撮像動作と第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードを実行する。【選択図】 図13

Description

本発明は、撮像素子、焦点検出装置、撮像方法、および焦点検出方法に関し、詳しくは、位相差AF方式により焦点調節を行うための画素信号を出力する焦点検出用画素と、ライブビュー画像表示用および画像記録用の画素信号を出力する撮像用画素を、有する撮像素子、焦点検出装置、撮像方法、および焦点検出方法に関する。
撮像用画素の二次元配列中の一部に焦点検出用画素を配列し、撮影光学系により結像された被写体像を撮像するとともに、位相差AF方式により撮影光学系の焦点検出を行う撮像装置が知られている。また、この撮像装置は、撮像用画素からの出力に基づいて、ライブビュー表示を行い、またレリーズ釦が操作されると、撮像用画素からの出力に基づいて、記録用の画像データを生成し、記録媒体に記録する。
前述したように、焦点検出用画素は、撮像用画素の間に配置されているので、画像を生成する場合には、焦点検出用画素の出力を除外し、撮像用画素の出力のみを選択する方法がある。例えば、特許文献1には、焦点検出用画素列を含む第1画素列と、撮像用画素列を含み焦点検出用画素列を含まない第2画素列と、を設け、第1画素列からの焦点検出信号の読み出しと第2画素列からの画像信号の読み出しとを択一的かつ非同期で行うようにした撮像装置が提案されている。また、特許文献2には、画素列毎にフォトダイオードの分割画素をそれぞれ読み出す方法と、フォトダイオードの分割画素を加算して読み出す方法を切り替えることが提案されている。
特開2015−161906号公報 特開2015−005853号公報
前述した先行技術は、いずれもライブビュー表示中に、焦点検出用画素から画素信号を読み出すものであって、撮影待機中にライブビューを行うことを前提とした撮像制御方法である。静止画撮影を行うために撮像駆動モードの切り替えを行わなければならない。この場合は、無効フレーム(画素の読出しや電荷リセットのタイミングを次の撮像駆動モードと同一にするための制御期間)が必要なため、無効フレームの時間分連写速度が低下してしまう。したがって、高速連写撮影には適していない。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、静止画の高速連写を行うに適した撮像素子、焦点検出装置、撮像方法、および焦点検出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係る撮像素子は、1個のマイクロレンズに対して撮像光学系の異なる射出瞳領域を通過するそれぞれの光束を光電変換して画素信号を生成するように、所定の瞳分割方向に分割された複数のフォトダイオードが配置されている撮像素子において、上記瞳分割方向に対応する画素信号を合成して、記録のための画素信号を生成し出力する第1の撮像動作と、焦点検出のために、上記瞳分割方向に対応する画素信号を生成し出力する第2の撮像動作と、含み、上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードを実行する制御回路を有する。
第2の発明に係る撮像素子は、上記第1の発明において、上記第2の撮像動作では、上記複数のフォトダイオードの内の一部の瞳分割方向に対応する画素信号だけを出力する。
第3の発明に係る撮像素子は、上記第1の発明において、上記第2の撮像動作では、上記複数のフォトダイオードの全ての瞳分割方向に対応する画素信号を出力する。
第4の発明に係る撮像素子は、上記第1の発明において、上記撮像素子は複数の撮像モードを有し、上記複数の撮像モードのうちから、上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードが設定される場合に、上記第2の撮像動作より先に上記第1の撮像動作を実行する。
第5の発明に係る焦点検出装置は、上記第1の発明に記載の撮像素子を有し、上記撮像素子が上記第1の撮像動作を実行している時に、上記撮像素子から出力される画素信号に基づいて静止画データを記録するための処理を行う画像処理回路と、上記撮像素子が上記第2の撮像動作を実行している時に、上記撮像素子から出力される画素信号に基づいて焦点検出のための処理を行う焦点検出回路と、上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードを上記撮像素子に設定する制御回路と、を具備する。
第6の発明に係る焦点検出装置は、上記第5の発明において、上記撮像素子は、上記瞳分割方向に対応する画素信号を合成し、表示のための画素信号を生成し出力する第3の撮像動作を行う第2の撮像モードを含み、上記制御回路は、上記撮像素子が上記第2の撮像モードにて繰り返し撮像動作を実行している場合に、静止画撮影を指示されると、上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する上記撮像モードを上記撮像素子に対して設定する。
第7の発明に係る焦点検出装置は、上記第5の発明において、上記撮像素子は、上記第2の撮像動作と上記第3の撮像動作を順に実行する第3の撮像モードを含み、上記制御回路は、上記撮像素子が上記第3の撮像モードにて繰り返し撮像動作を実行している場合に、静止画撮影を指示されると、上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する上記撮像モードを上記撮像素子に対して設定する。
第8の発明に係る撮像方法は、1個のマイクロレンズに対して撮像光学系の異なる射出瞳領域を通過するそれぞれの光束を光電変換して画素信号を生成するように、所定の瞳分割方向に分割された複数のフォトダイオードが配置されている撮像素子の撮像方法において、上記瞳分割方向に対応する画素信号を合成して、記録のための画素信号を生成し出力する第1の撮像動作と、上記瞳分割方向に対応する画素信号を生成し出力する第2の撮像動作と、
を含み、上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードを実行する。
第9の発明に係る撮像方法は、上記第8の発明において、上記第2の撮像動作では、上記複数のフォトダイオードの内の一部の瞳分割方向に対応する画素信号だけを出力する。
第10の発明に係る撮像方法は、上記第8の発明において、上記第2の撮像動作では、上記複数のフォトダイオードの全ての瞳分割方向に対応する画素信号を出力する。
第11の発明に係る撮像方法は、上記第8の発明において、上記撮像素子は複数の撮像モードを有し、上記複数の撮像モードのうちから、上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードが設定される場合に、上記第2の撮像動作より先に上記第1の撮像動作を実行する。
第12の発明に係る焦点検出方法は、1個のマイクロレンズに対して撮像光学系の異なる射出瞳領域を通過するそれぞれの光束を光電変換して画素信号を生成するフォトダイオードが、所定の瞳分割方向に複数配置されている撮像素子を有する焦点検出装置の焦点検出方法において、上記撮像素子が第1の撮像動作を実行している時に、上記撮像素子から出力される画素信号に基づいて静止画データを記録するための処理を行い、上記撮像素子が第2の撮像動作を実行している時に、上記撮像素子から出力される画素信号に基づいて焦点検出のための処理を行い、上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードを上記撮像素子に設定する。
第13の発明に係る焦点検出方法は、上記第12の発明において、上記撮像素子は、上記瞳分割方向に対応する画素信号を合成し、表示のための画素信号を生成し出力する第3の撮像動作を行う第2の撮像モードを含み、上記撮像素子が上記第2の撮像モードにて繰り返し撮像動作を実行している場合に、静止画撮影を指示されると、上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する上記撮像モードを上記撮像素子に対して設定する。
第14の発明に係る焦点検出方法は、上記第12の発明において、上記撮像素子は、上記第2の撮像動作と上記第3の撮像動作を順に実行する第3の撮像モードを含み、上記撮像素子が上記第3の撮像モードにて繰り返し撮像動作を実行している場合に、静止画撮影を指示されると、上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する上記撮像モードを上記撮像素子に対して設定する。
本発明によれば、静止画の高速連写を行うに適した撮像素子、焦点検出装置、撮像方法、および焦点検出方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る撮像装置の主として電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の撮像素子の主として電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の画素の構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の画素の電気的構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置において、焦点検出用画素優先モード時おける電子シャッタ動作を行うときの撮像素子の駆動例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る撮像装置において、焦点検出用画素優先モード時おける画素信号読出を行うときの撮像素子の駆動例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る撮像装置において、画像用画素優先モード時おける電子シャッタ動作を行うときの撮像素子の第1の駆動例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る撮像装置において、画像用画素優先モード時おける電子シャッタ動作を行うときの撮像素子の第2の駆動例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る撮像装置において、画像用画素優先モード時おける画素信号読出を行うときの撮像素子の駆動例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る撮像装置において、画像のみモード時おける電子シャッタ動作を行うときの撮像素子の駆動例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る撮像装置において、画像のみモード時おける画素信号読出を行うときの撮像素子の駆動例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る撮像装置において、静止画連写撮影時の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る撮像装置において、撮像素子の画素加算の対象を示す図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置において、撮像素子の画素加算結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置において、撮像素子からの読出しの他の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置において、撮像素子の画素加算結果の他の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置において、静止画フレームと位相差フレームの読出しタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る撮像装置において、焦点検出用画素優先モードの変形例であって、電子シャッタ動作を行うときの撮像素子の駆動例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る撮像装置において、焦点検出用画素優先モードの変形例であって、一対の焦点検出画素信号のうちの一方の画素読出を行うときの撮像素子の駆動例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る撮像装置について説明する。この撮像装置は、撮像部を有し、この撮像部によって被写体像を画像データに変換し、この変換された画像データに基づいて、被写体像を本体の背面に配置した表示部にライブビュー表示する。撮影者はライブビュー表示を観察することにより、構図やシャッタタイミングを決定する。レリーズ操作時には、画像データが記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像データは、再生モードを選択すると、表示部に再生表示することができる。
また、本実施形態に係る撮像装置の撮像部は、撮像用画素の二次元配列中の一部に焦点検出用画素を配列し、撮影光学系により結像された被写体像を撮像する。連写によって静止画を撮影する場合には、静止画のための本露光と本露光の間に、位相差検出のための露光を行う(例えば、図13参照)。この位相差検出用露光が終了した後に、位相差検出画素(焦点検出用画素)からの信号を読み出し(例えば、図12BのS43参照)、読出した画素信号を用いて、相関演算やピントずれ量を算出し、フォーカスレンズのピント合わせを行う(例えば、図12BのS45、S47、S55等参照)。
図1は、本発明の一実施形態に係る焦点検出装置を含む撮像装置(具体的には例えばデジタルカメラ)1の構成の一例を示すブロック図である。なお、図1中において、矢印付き実線はデータの流れを、矢印付き破線は制御信号の流れをそれぞれ示している。
撮像装置1は、交換式レンズ100と、カメラ本体200とを有する。交換式レンズ100は、カメラ本体200に着脱できるように構成されている。交換式レンズ100とカメラ本体200とは、交換式レンズ100がカメラ本体200に装着されたときに、互いに通信できるように接続される。なお、撮像装置1は、必ずしもレンズ交換式の撮像装置でなくてもよい。例えば、撮像装置1は、レンズ一体型の撮像装置であってもよい。また、スマートフォンのように、携帯機器内に設けられた撮像装置であってもよい。
交換式レンズ100は、撮像光学系102と、駆動部104と、レンズCPU(Central Processing Unit)106と、レンズ側記憶部108とを備える。ここで、交換式レンズ100の各ブロックは、例えばハードウェアによって構成されている。しかしながら、必ずしもハードウェアによって構成されている必要はなく、一部はソフトウェアによって構成されていてもよい。また、交換式レンズ100の各ブロックは、単一のハードウェア又はソフトウェアによって構成されていなくてもよく、複数のハードウェア又はソフトウェアによって構成されていてもよい。また、交換式レンズとカメラ本体が一体に構成されている場合には、レンズCPU106とCPU212が1つのCPUで構成されていてもよい。
撮像光学系102は、被写体からの光束をカメラ本体200の撮像素子208に結像させるための光学系である。撮像光学系102は、フォーカスレンズ102aと、絞り102bとを有する。フォーカスレンズ102aは、光軸方向に移動することによって、撮像光学系102の焦点位置を調節できるように構成されている。
絞り102bは、フォーカスレンズ102aの光軸上に配置される。絞り102bの口径は可変である。絞り102bは、フォーカスレンズ102aを通過して撮像素子208に入射する被写体からの光束の量を調節する。駆動部104は、駆動モータと駆動回路等を有し、レンズCPU106から出力される制御信号に基づいて、フォーカスレンズ102aと絞り102bとを駆動する。ここで、撮像光学系102は、ズームレンズとして構成されていてもよい。この場合、駆動部104はズーム駆動も行ってもよい。
レンズCPU106は、CPUとその周辺回路を含むプロセッサであり、レンズ側記憶部108に記憶されているプログラムに従って動作する。レンズCPU106は、インターフェース(I/F)110を介してカメラ本体200のCPU212との間で通信できるように構成されている。レンズCPU106は、カメラ本体200のCPU212の制御に従って駆動部104を制御する。また、レンズCPU106は、I/F110を介して絞り102bの絞り値(F値)及びレンズ側記憶部108に記憶されているレンズ情報等の各種情報をCPU212に送信する。
なお、レンズCPU106は、必ずしもCPUとして構成されていなくてもよい。すなわち、レンズCPU106と同様の機能は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のプロセッサによって実現されてもよい。また、レンズCPU106と同様の機能は、ソフトウェアによって実現されてもよい。
レンズ側記憶部108は、電気的書き換え可能な不揮発性メモリを有し、交換式レンズ100に関するレンズ情報を記憶している。レンズ情報は、例えば撮像光学系102の焦点距離の情報や収差の情報を含む。
カメラ本体200は、メカシャッタ202と、駆動部204と、操作部206と、撮像素子208と、手振れ補正回路210と、CPU212と、画像処理回路214と、画像圧縮展開部216と、焦点検出回路218と、露出制御回路220と、表示部222と、バス224と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)226と、本体側記憶部228と、記録媒体230とを有する。ここで、カメラ本体200の各ブロックは、例えばハードウェアによって構成されている。しかしながら、必ずしもハードウェアによって構成されている必要はなく、一部はソフトウェアによって構成されていてもよい。また、カメラ本体200の各ブロックは、単一のハードウェア又はソフトウェアによって構成されていなくてもよく、複数のハードウェア又はソフトウェアによって構成されていてもよい。
メカシャッタ202は、開閉自在に構成され、撮像素子208への被写体からの光束の入射時間(撮像素子208の露光時間)を調節する。メカシャッタ202としては、例えばフォーカルプレーンシャッタが採用される。このフォーカルプレーンシャッタ以外にも、レンズシャッタをレンズ鏡筒側に設けてもよい。駆動部204は、CPU212からの制御信号に基づいてメカシャッタ202を駆動する。駆動部204は、メカシャッタ202を駆動するアクチュエータと、このアクチュエータの駆動回路等を有し、メカシャッタ202の開閉動作を行う。
操作部206は、ユーザの指示を撮像装置1に入力するためのインターフェースであり、電源ボタン、レリーズボタン、動画ボタン、再生ボタン、メニューボタン等の各種の操作ボタン及びタッチパネル等の各種の操作部材を含む。この操作部206は、各種の操作部材の操作状態を検知し、検知結果を示す信号をCPU212に出力する。
撮像素子208は、複数の画像用画素(撮像用画素)が2次元状に配列された画素部22(図2参照)を有する。画像用画素は、マイクロレンズL(図3参照)に対応し、複数の焦点検出用画素に分割された構成となっている。焦点検出用画素は、撮影光学系である撮像レンズ2の射出瞳を複数に瞳分割した領域を通過する光束をそれぞれ光電変換して光電変換信号を生成する。画素部22には、複数の焦点検出用画素が2次元状に配列されている。撮像素子208は、例えば、原色ベイヤ配列のカラーフィルタを備える単板式CMOS撮像素子として構成されているが、もちろんこの構成に限定されるものではない。撮像素子208の詳しい構成については、図2ないし図4を用いて後述する。
撮像素子208は、1個のマイクロレンズに対して撮像光学系の異なる射出瞳領域を通過するそれぞれの光束を光電変換して画素信号を生成するように、所定の瞳分割方向に分割された複数のフォトダイオードが配置されている撮像素子である。また、撮像素子208は、1個のマイクロレンズに対して撮像光学系の異なる射出瞳領域を通過するそれぞれの光束を光電変換して画素信号を生成するように所定の瞳分割方向に分割された複数の受光部が配置されている画素部を有する撮像素子である。
撮像素子208は、撮像光学系102の光軸上であって、メカシャッタ202の後方で、かつ、撮像光学系102によって被写体からの光束が結像される位置に配置されている。撮像素子208は、被写体を撮像して被写体に係る画素信号を生成する。
本実施形態に係る撮像素子208は、システム制御部として機能するCPU212の制御に基づき、第1読出を行う焦点検出用画素優先モード(単純読み出し方式)と、第2読出を行う画像用画素優先モード(減算読み出し方式)と、第3読出を行う画像のみモード(位相差情報なし読み出し方式)と、により動作可能となっている。
1つの画像用画素が、例えば2つの焦点検出用画素A,Bに分割されている場合を例に挙げると、焦点検出用画素優先モード(単純読み出し方式)では、第1読出により、撮像素子208から一対の焦点検出用画素信号A,Bがそれぞれ出力される。一対の焦点検出用画素A,Bとしては、左側開口画素Gbl,Grl,Rl,Blと、右側開口画素Gbr,Grr,Rr,Brがある。また、一対の焦点検出用画素A,Bとしては、後述するような上側開口画素Gbt,Grt,Rt,Btと、下側開口画素Gbb,Grb,Rb,Gbがある。
また、画像用画素優先モード(減算読み出し方式)では、第2読出により、撮像素子208から、一対の焦点検出用画素信号A,Bの何れか一方(ここでは例えば焦点検出用画素信号Aであるものとする)と、一対の焦点検出用画素信号A,Bを加算した画像用画素信号(A+B)とが出力される。さらに、画像のみモード(位相差情報なし読み出し方式)では、第3読出により、一対の焦点検出用画素信号A,Bを加算した画像用画素信号(A+B)のみが出力され、焦点検出用画素信号A,Bは何れも出力されない。第1読出、第2読出、および第3読出の詳しい動作については、図5ないし図11を用いて後述する。
撮像素子208は、瞳分割方向に対応する画素信号を合成して、記録のための画素信号を生成し出力する第1の撮像動作と(例えば、図10及び図11に示す第3読出参照)、焦点検出のために瞳分割方向に対応する画素信号を生成し出力する第2の撮像動作(例えば、図5及び図6に示す第1読出参照)で、動作する。また、撮像素子208(CPU212)は、第1の撮像動作と第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードを実行する制御回路として機能する(例えば、後述する図13参照)。また、CPU212は、第1の撮像動作と第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードを撮像素子に設定する制御回路として機能する。
また、上述の第2の撮像動作では、複数のフォトダイオードの内の一部の瞳分割方向に対応する画素信号だけを出力する(例えば、図7ないし図9に示す第2読出、図14、図16及び図17参照)。また、第2の撮像動作では、複数のフォトダイオードの全ての瞳分割方向に対応する画素信号を出力する(例えば、図5及び図6に示す第1読出、図14及び図15参照)。また、撮像素子208は、撮像素子は複数の撮像モードを有し、複数の撮像モードのうちから、第1の撮像動作と第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードが設定される場合に、第2の撮像動作より先に第1の撮像動作を実行する(例えば、図18(a)参照)。
撮像素子は、瞳分割方向に対応する画素信号を合成し、表示のための画素信号を生成し出力する第3の撮像動作を行う第2の撮像モードを含んでいる(例えば、図7ないし図9の第2読出、図12AのS5参照)。CPU212(撮像素子208)は、撮像素子が第2の撮像モードにて繰り返し撮像動作を実行している場合に、静止画撮影を指示されると、第1の撮像動作と第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードを撮像素子に対して設定する制御回路として機能する(例えば、図12BのS31、S43参照)。
撮像素子は、第2の撮像動作と第3の撮像動作を順に実行する第3の撮像モードを含んでいる(例えば、図12AのS5、S17参照)。CPU212は、撮像素子が第3の撮像モードにて繰り返し撮像動作を実行している場合に、静止画撮影を指示されると、第1の撮像動作と第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードを撮像素子に対して設定する制御回路として機能する(例えば、図12A、図12BのS31、S43参照)。
手振れ補正回路210は、カメラ本体200に発生した手振れが抑制されるように、撮像素子208をその受光面と平行な方向に移動させる。手振れの動きを打ち消すように撮像素子208が移動されることにより、手振れに起因して画像データに発生する被写体像のぶれが抑制される。なお、手振れ補正回路は、交換式レンズ100に設けられていてもよい。この場合の手振れ補正回路は、撮像光学系102に含まれる手振れ補正光学系を移動させるように構成される。
CPU212は、CPUとその周辺回路を含むプロセッサであり、本体側記憶部228に記憶されているプログラムに従ってカメラ本体200の全体制御を行う。CPU212は、例えば撮像素子208による撮像動作(撮像駆動モード、読出モード等)を制御する。また、CPU212は、焦点検出回路218によって検出されたフォーカスレンズ102aの焦点状態に応じて、フォーカスレンズ102aを駆動するための制御信号をレンズCPU106に対して出力する。また、CPU212は、露出制御回路220によって算出された露出設定値をレンズCPU106及び撮像素子208に対して出力する。ここで、CPU212は、必ずしもCPUとして構成されていなくてもよい。すなわち、CPU212と同様の機能は、ASIC、FPGA等によって実現されてもよい。また、CPU212と同様の機能は、ソフトウェアによって実現されてもよい。
画像処理回路214は、画素データに対して各種の画像処理を施す。例えば画像処理回路214は、静止画撮影の際には、静止画記録用の画像処理を施して静止画データを生成する。同様に、画像処理回路214は、動画撮影の際には、動画記録用の画像処理を施して動画データを生成する。さらに、画像処理回路214は、ライブビュー表示時には、表示用の画像処理を施して表示画像データを生成する。画像処理回路214は、撮像素子が第1の撮像動作(例えば、図10及び図11に示す第3読出参照)を実行している時に、撮像素子から出力される画素信号に基づいて静止画データを記録するための処理を行う画像処理回路として機能する。
画像圧縮展開部216は、画像圧縮回路および画像伸張回路を有する。画像圧縮展開部216は、画像データの記録時には、画像処理回路214で生成された画像データ(静止画データ又は動画データ)を圧縮する。また、画像データの再生時には、記録媒体230に圧縮状態で記録された画像データを伸張する。
焦点検出回路218は、撮像素子208の焦点検出用画素から出力される焦点検出画素データを用いた公知の位相差方式によってフォーカスレンズ102aの焦点検出を行う(例えば、後述する図12AのS7、S9、S19、S21、図12BのS45、S47等参照)。焦点検出回路218は、撮像素子が第2の撮像動作(例えば、図5及び図6に示す第1読出参照)を実行している時に、撮像素子から出力される画素信号に基づいて焦点検出のための処理を行う焦点検出回路として機能する。
露出制御回路220は、測光部としての機能を果たし、撮像素子208の画素データに基づいて露出設定値を算出する。この露出制御回路220は、撮像素子208の画素データから被写体輝度を測定し、測定した被写体輝度から撮影時の被写体の輝度を適正値にするために必要な露出設定値を算出する。露出設定値は、絞り102bの開口量(絞り値)、撮像素子208の露光時間(シャッタースピード)を含む。
表示部222は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のディスプレイを有し、カメラ本体200の背面等に配置され、また電子ビューファインダとして配置される。この表示部222は、CPU212の制御に従って画像を表示する。表示部222は、ライブビュー表示や記録済み画像の表示等に使用される。
バス224は、撮像素子208、CPU212、画像処理回路214、画像圧縮展開部216、焦点検出回路218、露出制御回路220、表示部222、DRAM226、本体側記憶部228、記録媒体230に接続され、これらのブロックで発生した各種のデータを転送するための転送路として動作する。
DRAM226は、電気的に書き換え可能な揮発性メモリであり、撮像素子208から出力される画素データ、静止画データ、動画データ、表示画像データ、CPU212における処理データ等の各種データを一時的に記憶する。なお、一時記憶用としてSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)が用いられてもよい。
本体側記憶部228は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリである。本体側記憶部228は、CPU212で使用されるプログラム、カメラ本体200の調整値等の各種データを記憶している。記録媒体230は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであり、カメラ本体200に内蔵されるか又は装填されるように構成されている。記録媒体230は、記録用の画像データを所定の形式の画像ファイルとして記録する。なお、DRAM226、本体側記憶部228及び記録媒体230は、それぞれ1つのメモリ等で構成されてもよいし、複数のメモリ等が組み合わされて構成されてもよい。
次に、図2を用いて、撮像素子208の構成について説明する。撮像素子208は、複数の焦点検出用画素に分割された画像用画素を有し、焦点検出用画素により光束を光電変換して生成された光電変換信号に基づいて画像用画素信号と焦点検出用画素信号を生成する。
撮像素子208は、図2に示す例においては、垂直走査部21と、画素部22と、アナログ処理部23と、ADC処理部24と、メモリ部25と、水平走査部26と、出力部27と、入力部28と、素子制御部29と、を備えている。
画像用画素および焦点検出用画素は画素部22に配列されている。光電変換による画像用画素信号と焦点検出用画素信号の生成は、垂直走査部21〜出力部27までの少なくとも一部、および素子制御部29などが行う。画素部22に配置された各画素の構造については、図3を用いて後述する。また、画像用画素および焦点検出用画素の電気的な接続については図4を用いて後述する。
垂直走査部21は、垂直走査回路を有し、画素部22の画素の水平方向の並び(行)を順次、選択することによって、走査を垂直方向に行う。この垂直走査部21が、特定の行を選択して、選択された行にある各画素のリセットや転送を行うことで、画素の電荷蓄積時間(露光時間)が制御される。
アナログ処理部23は、アナログ処理回路を有し、画素部22から読み出されたアナログの画素信号をアナログ信号処理する回路である。このアナログ処理部23は、例えば、画素信号を増幅するプリアンプ、画素信号からリセットノイズを低減する相関二重サンプリング(CDS)回路などを含んでいる。
アナログ・デジタル変換処理部(ADC処理部)24は、AD変換回路を有し、アナログ処理部23から出力されたアナログの画素信号をデジタルの画素信号に変換する。このADC処理部24は、例えば、カラムADCに代表されるような、画素部22から読み出された画素信号を列毎のアナログ・デジタル・コンバータ(ADC)でAD変換する構成が採用されている。
メモリ部25は、メモリを有し、ADC処理部24で変換された画素信号を一時的に保持する電気的書き換え可能な揮発性メモリ回路等で構成されている。
水平走査部26は、水平走査回路を有し、メモリ部25から、画素信号(画像用画素信号と焦点検出用画素信号)を列順に読み出す。
出力部27は、出力回路を有し、水平走査部26により読み出された画素信号を配列して画素信号列を生成し、シリアル信号や差動信号などの出力信号形式に変換して出力する。なお、この出力部27または上述したADC処理部24等は、増感処理(設定されているISO感度に応じた信号増幅処理)を行う増感部としても機能するようになっている。
入力部28は、入力回路を有し、システム制御部14から、撮像素子208の制御に係る同期信号、基準クロック、動作設定の情報などを受信する。
素子制御部29は、撮像制御回路を有し、入力部28を介して受信した同期信号および基準クロックに合わせて、撮像素子208内の各ブロックを制御するものであり、読出方法選択部30を備えている。また、素子制御部29は、CPU212から入力部28を介して撮像駆動モードを切り換える指示等の動作設定指示を受信して、撮像素子208内の各ブロックを制御する。
読出方法選択部30は、選択回路を有し、入力部28を介して受信した動作設定の情報(例えば、静止画撮影、動画撮影、ライブビュー、AF等のカメラモード)に基づいて、撮像素子208からの読み出し方式を選択して設定する。読み出し方式としては、第1読出(単純読み出し方式)、第2読出(減算読み出し方式)、第3読出(位相差情報なし読み出し方式)などが設けられている。素子制御部29は、読出方法選択部30により設定された読み出し方式に応じて、撮像素子208内の各部を制御する。
素子制御部29および図1に示したCPU212等により、撮像素子の読み出しを制御する制御部が構成されている。制御部は、あるフレームにおいて第1読出を行い、他のあるフレームにおいて第2読出を行うように、撮像素子208を制御する。また、制御部は、さらに他のあるフレームにおいて第3読出を行うように撮像素子208を制御する。また、素子制御部29は予め複数の撮像駆動モードを有しており、1フレーム毎に第1、第2、第3読出のいずれかを実行する撮像駆動モードや、複数の読出を組み合わせで実行する撮像駆動モードや、さらにその動作を繰り返し実行する撮像駆動モード等を実行することができる。例えば、後述するように、静止画フレーム(第3読出)と位相差フレーム(第1読出)を交互に繰り返し実行し続ける撮像駆動モードやライブビュー(表示)フレーム(第3読出)を、繰り返し実行し続ける撮像駆動モードを有する。このように、撮像素子208は、CPU212から指示される撮像駆動モードに応じて撮像動作を実行することも可能である。
第1読出は、光電変換信号に基づいて第1の瞳分割方向における一対の焦点検出用画素信号の両方を生成して読み出す。また、第2読出は、光電変換信号に基づいて第2の瞳分割方向における一対の焦点検出用画素信号の一方を生成すると共に、1つの画像用画素内で生成された全ての光電変換信号を加算することで画像用画素信号を生成し、生成した一方の焦点検出用画素信号および画像用画素信号を読み出す。さらに、第3読出は、1つの画像用画素内で生成された全ての光電変換信号を加算することで画像用画素信号を生成し、生成した画像用画素信号のみを読み出す。
なお、図2では、撮像素子208が垂直走査部21および画素部22を備えるだけでなく、さらに、アナログ処理部23〜素子制御部29を備える構成例を示している。しかし、これに限るものではなく、例えばアナログ処理部23〜素子制御部29の1つ以上を撮像素子208の外部に配置しても構わない。
次に、図3を用いて、画素部22に配置された焦点検出用画素および画像用画素の構造について説明する。画素部22は、上述したように、画像用画素および焦点検出用画素が2次元状(例えば、垂直方向(列方向)および水平方向(行方向))に配列された画素アレイ部である。
図3は、1つのマイクロレンズLに2つまたは4つのフォトダイオードPDが配置される画素構造の例を示す図表である。図3には、画像用画素の構造として、2PD画素構造と4PD画素構造を例示する。2PD画素構造は、1つのマイクロレンズLに対して2つのフォトダイオードPDを配置する。4PD画素構造は、1つのマイクロレンズLに対して4つのフォトダイオードPDを配置する。
各画素は、物体側から像側へ向かう積層方向の順に、マイクロレンズLとカラーフィルタFとフォトダイオードPDとが配設された構成となっている。ここに、マイクロレンズLは、光を集めることにより画像用画素に到達する光量を増加させ、画像用画素の開口率を実質的に大きくするものである。また、カラーフィルタFは、例えば原色ベイヤ配列のカラーフィルタの場合には、Rフィルタ、Gフィルタ、またはBフィルタの何れかが、その画素位置に応じて配設されている。
図3に示す2PD画素構造の場合には、1つのマイクロレンズLの結像範囲に2つのフォトダイオードPDが配設されている。2つのフォトダイオードPDは、水平方向の位相差を検出するためのものである場合には左右に2分割されており、垂直方向の位相差を検出するためのものである場合には上下に2分割されている。これにより1つの画素が、2つの焦点検出用画素a,bを有する。
一方、図3に示す4PD画素構造の場合には、1つのマイクロレンズLの結像範囲に4つのフォトダイオードPDが配設されている。4つのフォトダイオードPDは、水平方向および垂直方向の位相差を検出することができるように、上下左右に4分割されている。すなわち、4つのフォトダイオードPDが、左上、左下、右上、右下の位置にそれぞれ配置される。これにより1つの画素が、4つの焦点検出用画素a,b,c,dを有する。
また、以下では、撮像素子208の全画素が4PD画素構造である場合を例に挙げて説明を行うこととする。ただし、撮像素子208の一部の画素が、4PD画素構造、または2PD画素構造となることを妨げるものではない。撮像素子208の全画素が4PD画素構造である場合には、各フォトダイオードPDから出力される画素信号は焦点検出用画素信号である。
さらに、フォトダイオードPDの出力を後述する図4の回路構成によって垂直2画素加算する場合、つまり、図3における(a+b)と(c+d)とを算出する場合には、水平方向の位相差を検出(縦線検知)するための焦点検出用画素信号となる。そして、フォトダイオードPDの出力を同様に水平2画素加算する場合、つまり、図3における(a+c)と(b+d)とを算出する場合には、垂直方向の位相差を検出(横線検知)するための焦点検出用画素信号となる。
図3に示す4PD画素構造の場合には、縦線検知用の焦点検出用画素信号と、横線検知用の焦点検出用画素信号と、の内の、一方が第1の瞳分割方向における一対の焦点検出用画素信号、他方が第2の瞳分割方向における一対の焦点検出用画素信号となる。加えて、フォトダイオードPDの出力を同様に4画素加算する場合、つまり、図3において、(a+b+c+d)を算出する場合には、画像用画素信号となる。
次に、図4に示す回路図を用いて、4PD画素構造の画素の構成例について説明する。
4PD画素構造の画素においては、図3に示したように、1つのマイクロレンズLに対応する位置に4つのフォトダイオードPD1〜PD4が配置されている。具体的には、マイクロレンズLの光学像が結像される範囲内の左上、左下、右上、右下位置に4つのフォトダイオードPD1〜PD4がそれぞれ配置されている。
4つのフォトダイオードPD1〜PD4には、スイッチとして機能するトランジスタTr1〜Tr4がそれぞれ接続されている。垂直走査部21から制御信号TX1〜TX4が、トランジスタTr1〜Tr4にそれぞれ印加すると、トランジスタTr1〜Tr4のオン/オフがそれぞれ制御される。
各トランジスタTr1〜Tr4は、フローティングディフュージョンFDに接続されている。このため、トランジスタTrがオンされると、このトランジスタTrに対応するフォトダイオードPDの信号電荷が、フローティングディフュージョンFDに転送される。
また、各トランジスタTr1〜Tr4とフローティングディフュージョンFDとの間には、スイッチとして機能するトランジスタTr5の一端が接続されており、トランジスタTr5の他端は電源電圧VDDに接続されている。トランジスタTr5にリセット信号RESを印加することにより、電源電圧VDD側とフローティングディフュージョンFD側とのオン/オフが制御される。このような構成により、トランジスタTr5がオンになると、フローティングディフュージョンFDのリセットが行われる。また、トランジスタTr1〜Tr4をオンにした状態で、さらにトランジスタTr5をオンにすることによって、フォトダイオードPD1〜PD4のリセットが行われる。
フローティングディフュージョンFDは、スイッチとして機能するトランジスタTr6と、電源電圧VDDに接続され増幅部として機能するトランジスタTr7と、を介して出力端子OUTに接続されている。トランジスタTr6に選択信号SELを印加すると、フローティングディフュージョンFDの電圧値がトランジスタTr7により増幅されて、出力端子OUTから読み出される。
次に、図5および図6に示すタイミングチャートを用いて、第1読出(焦点検出用画素優先モード)の動作について説明する。
図5は、焦点検出用画素優先モードにおける電子シャッタ動作を行うときの撮像素子208の駆動例を示すタイミングチャートである。なお、図5(および後述する図6〜図11)におけるタイミングt1〜t10は、1つのタイミングチャート内におけるタイミングの前後関係を表すものであり、異なるタイミングチャートにタイミングを示す同一の記号(例えばt1)が記載されていても、同一の時刻を表すものではない。また、電子シャッタは、撮像素子208内のトランジスタを制御することにより、撮像素子208における露光時間制御を行う。
タイミングt2において、リセット信号RESをオンにする(スイッチとして機能するトランジスタTr1〜Tr6の内、オンであることを明示したもの以外はオフであるものとする。以下同様。)と、フローティングディフュージョンFDがリセットされる。このリセット信号RESのオンは、タイミングt4においてリセット信号RESがオフにされるまで行われる。
タイミングt3において、制御信号TX1,TX2をオンにすると、この時点ではリセット信号RESがオンであるために、フォトダイオードPD1,PD2の信号電荷がリセットされる。
タイミングt4においてリセット信号RESがオフにされた後に、タイミングt7においてリセット信号RESがオンにされると、フローティングディフュージョンFDが再びリセットされる。このリセット信号RESのオンは、タイミングt9においてリセット信号RESがオフにされるまで行われる。
タイミングt8において、制御信号TX3,TX4をオンにすると、この時点ではリセット信号RESがオンであるために、フォトダイオードPD3,PD4の信号電荷がさらにリセットされる。
また、この図5に示す流れでは、フォトダイオードPD1〜PD4からフローティングディフュージョンFDへの電荷転送はないために、フローティングディフュージョンFDは、タイミングt2以降、リセット電荷(タイミングチャート中において、RESと記載)を保持する。
図6は、焦点検出用画素優先モードにおける画素信号読出を行うときの撮像素子208の駆動例を示すタイミングチャートである。図5に示したような電子シャッタの動作から露光時間(いわゆるシャッタ速度に対応)が経過した後に行われる画素信号の読み出し動作を示すのが、この図6である。
タイミングt1において、リセット信号RESをオンにすると、フローティングディフュージョンFDがリセットされる。このリセットにより、フローティングディフュージョンFDは、リセット電荷(RES)を保持する。タイミングt2において、選択信号SELをオンにすると、フローティングディフュージョンFDに蓄積されたリセット電荷(RES)の電圧が、トランジスタTr7により増幅されて、出力端子OUTから読み出される。
タイミングt3において、制御信号TX1,TX2をオンにすると、フォトダイオードPD1の信号電荷(この信号電荷をPD1とする)、およびフォトダイオードPD2の信号電荷(この信号電荷をPD2とする)が、フローティングディフュージョンFDへ転送される。これにより、フローティングディフュージョンFDは、電荷(PD12+RES(なお、PD12=PD1+PD2である))を保持する。
タイミングt4において、選択信号SELをオンにすると、フローティングディフュージョンFDに蓄積された電荷(PD12+RES)の電圧が上述のように出力端子OUTから読み出される。このタイミングt4で読み出された電圧に含まれるリセット電荷(RES)に相当するリセット電圧(リセットノイズ)は、アナログ処理部23のCDS回路により、タイミングt2で読み出されたリセット電圧を用いて除去され、電荷(PD12)に相当する信号電圧が求められるようになっている。以後、説明は省略するが、同様にしてリセットノイズが除去されて信号成分だけが検出される。
その後、タイミングt6において、リセット信号RESをオンにすると、フローティングディフュージョンFDがリセットされる。そして、フローティングディフュージョンFDは、リセット電荷(RES)を保持する。タイミングt7において、選択信号SELをオンにすると、フローティングディフュージョンFDに蓄積されたリセット電荷(RES)の電圧が出力端子OUTから読み出される。
タイミングt8において、制御信号TX3,TX4をオンにすると、フォトダイオードPD3の信号電荷(この信号電荷をPD3とする)、およびフォトダイオードPD4の信号電荷(この信号電荷をPD4とする)が、フローティングディフュージョンFDへ転送される。これにより、フローティングディフュージョンFDは、電荷(PD34+RES(なお、PD34=PD3+PD4である))を保持する。
タイミングt9において、選択信号SELをオンにすると、フローティングディフュージョンFDに蓄積された電荷(PD34+RES)の電圧が出力端子OUTから読み出される。
このように、第1読出においては、タイミングt4において、左上のフォトダイオードの信号電荷出力PD1と、左下のフォトダイオードの信号電荷出力PD2の加算値PD12が読み出される。また、タイミングt9において、右上のフォトダイオードの信号電荷出力PD3と、右下のフォトダイオードの信号電荷出力PD4の加算値PD34が読み出される。すなわち、第1読出においては、撮像素子208の一対の焦点検出用画素信号A,Bがそれぞれ出力される。
次に、図7ないし図9に示すタイミングチャートを用いて、第2読出(画像用画素優先モード)の動作について説明する。
図7は、画像用画素優先モードにおける電子シャッタ動作を行うときの撮像素子208の駆動の第1例を示すタイミングチャートである。なお、図7〜図11において、図5または図6と同様である点については適宜省略し、以下ではより簡潔に説明する。
タイミングt7においてリセット信号RESをオンにし、オンにしたリセット信号RESを、タイミングt9においてオフにする。そして、リセット信号RESがオンになっているタイミングt8において、制御信号TX1〜TX4をオンにして、フォトダイオードPD1〜PD4の信号電荷をリセットする。
図8は、画像用画素優先モードにおける電子シャッタ動作を行うときの撮像素子208の駆動の第2例を示すタイミングチャートである。図9を参照して後述するように、画像用画素優先モードにおける画素信号読出においては、タイミングt3におけるフォトダイオードPD1,PD2の信号電荷の読み出しと、タイミングt8におけるフォトダイオードPD1〜PD4の信号電荷の読み出しと、が行われる。そこで、図8に示す第2の例では、電子シャッタ動作におけるフォトダイオードPD1〜PD4のリセットをタイミングt3およびタイミングt8の2度行うことにより、電源電圧VDDの変動が一定(定常的)となるようにしている。
すなわち、タイミングt2においてリセット信号RESをオンにし、オンにしたリセット信号RESを、タイミングt4においてオフにする。そして、リセット信号RESがオンになっているタイミングt3において、制御信号TX1〜TX4をオンにして、フォトダイオードPD1〜PD4の信号電荷をリセットする。
さらに、タイミングt7においてリセット信号RESをオンにし、タイミングt9においてオンにしたリセット信号RESをオフにする。そして、リセット信号RESがオンになっているタイミングt8において、制御信号TX1〜TX4をオンにして、フォトダイオードPD1〜PD4の信号電荷をリセットする。
図9は、画像用画素優先モードにおける画素信号読出を行うときの撮像素子208の駆動例を示すタイミングチャートである。
タイミングt1において、リセット信号RESをオンにしてフローティングディフュージョンFDをリセットし、タイミングt2において、リセット電荷(RES)の電圧を読み出す。続いて、タイミングt3において、フォトダイオードPD1,PD2の信号電荷をフローティングディフュージョンFDへ転送する。そして、タイミングt4において電荷(PD12+RES)の電圧を読み出す。
その後、タイミングt8において、フォトダイオードPD1〜PD4の信号電荷をフローティングディフュージョンFDへ転送する。タイミングt9において電荷(PD1234+RES(なお、PD1234=PD1+PD2+PD3+PD4である))の電圧を読み出す。
なお、図9に示す動作を行う場合には、タイミングt3で読み出される電荷と、タイミングt8で読み出される電荷とは、露光時間が異なることになる。しかし、この露光時間の差は、実際の露光時間(例えば、1/30秒〜1/1000秒など)に比べてごく小さいために、実体的な影響はほぼないと考えてよい。
このように、第2読出においては、タイミングt4において、左上のフォトダイオードの信号電荷出力PD1と、左下のフォトダイオードの信号電荷出力PD2の加算値PD12が読み出される。また、タイミングt9において、左上のフォトダイオードの信号電荷出力PD1と、左下のフォトダイオードの信号電荷出力PD2と、右上のフォトダイオードの信号電荷出力PD3と、右下のフォトダイオードの信号電荷出力PD4の加算値PD1234が読み出される。すなわち、第2読出においては、撮像素子208の一対の焦点検出用画素信号A,Bの何れか一方(ここでは例えば焦点検出用画素信号Aであるものとする)と、一対の焦点検出用画素信号A,Bを加算した画像用画素信号(A+B)とが出力される。
次に、図10および図11に示すタイミングチャートを用いて、第3読出(画像のみモード)の動作について説明する。
図10は、画像のみモードにおける電子シャッタ動作を行うときの撮像素子208の駆動例を示すタイミングチャートである。タイミングt2においてリセット信号RESをオンにし、オンにしたリセット信号RESを、タイミングt4においてオフにする。そして、リセット信号RESがオンになっているタイミングt3において、制御信号TX1〜TX4をオンにして、フォトダイオードPD1〜PD4の信号電荷をリセットする。
図11は、画像のみモードにおける画素信号読出を行うときの撮像素子208の駆動例を示すタイミングチャートである。タイミングt1において、リセット信号RESをオンにしてフローティングディフュージョンFDをリセットする。タイミングt2において、リセット電荷(RES)の電圧を読み出す。タイミングt3において、フォトダイオードPD1〜PD4の信号電荷をフローティングディフュージョンFDへ転送する。タイミングt4において電荷(PD1234+RES)の電圧を読み出す。アナログ処理部23のCDS回路により、電荷(PD1234+RES)の電圧からリセット電荷(RES)の電圧を減算することにより電荷(PD1234)に対応する信号電圧を検出することができる。
図10に示したような電子シャッタ動作を行い、図11に示したような画素信号読出を行う画像のみモード(第3読出)は、画像用画素信号を取得することはできる。しかし、焦点検出用画素信号を取得することはできない。ただし、読み出しは1回で済むので、焦点検出を行わず、画像の表示または記録のみを行う際に都合がよい。
次に、図19および図20に示すタイミングチャートを用いて、第1読出(焦点検出用画素優先モード)の変形例の動作について説明する。第1読出の変形例は、一対の焦点検出用画素のうちの一方の焦点検出画素信号だけを読出す動作である。
図19は、焦点検出用画素優先モードにおける電子シャッタ動作を行うときの撮像素子208の駆動例を示すタイミングチャートである。図19は、図5のt1〜t5の部分と同一である。タイミングt2において、リセット信号RESをオンにすると、フローティングディフュージョンFDがリセットされる。このリセット信号RESのオンは、タイミングt4においてリセット信号RESがオフにされるまで行われる。タイミングt3において、制御信号TX1,TX2をオンにすると、この時点ではリセット信号RESがオンであるために、フォトダイオードPD1,PD2の信号電荷がリセットされる。
図20は、焦点検出用画素優先モードにおける一対の焦点検出画素信号のうちの一方の画素信号読出を行うときの撮像素子208の駆動例を示すタイミングチャートである。図19に示したような電子シャッタの動作から露光時間(いわゆるシャッタ速度に対応)が経過した後に行われる画素信号の読み出し動作を示すのが、この図20である。なお、図20は、図6のt1〜t5までと同じ動作を示している。
図20のタイミングt1において、リセット信号RESをオンにすると、フローティングディフュージョンFDがリセットされる。このリセットにより、フローティングディフュージョンFDは、リセット電荷(RES)を保持する。タイミングt2において、選択信号SELをオンにすると、フローティングディフュージョンFDに蓄積されたリセット電荷(RES)の電圧が、トランジスタTr7により増幅されて、出力端子OUTから読み出される。
タイミングt3において、制御信号TX1,TX2をオンにすると、フォトダイオードPD1の信号電荷(この信号電荷をPD1とする)、およびフォトダイオードPD2の信号電荷(この信号電荷をPD2とする)が、フローティングディフュージョンFDへ転送される。これにより、フローティングディフュージョンFDは、電荷(PD12+RES(なお、PD12=PD1+PD2である))を保持する。
タイミングt4において、選択信号SELをオンにすると、フローティングディフュージョンFDに蓄積された電荷(PD12+RES)の電圧が上述のように出力端子OUTから読み出される。このタイミングt4で読み出された電圧に含まれるリセット電圧(リセットノイズ)は、アナログ処理部23のCDS回路により、タイミングt2で読み出されたリセット電圧を用いて除去されるようになっている。以後、説明は省略するが、同様にしてリセットノイズが除去される。
このように、第1読出の変形例においては、タイミングt4において、左上のフォトダイオードの信号電荷出力PD1と、左下のフォトダイオードの信号電荷出力PD2の加算値PD12が読み出される。すなわち、第1読出の変形例においては、撮像素子208の一対の焦点検出用画素信号A,Bのうちの焦点検出用画素Aだけが出力される。なお、加算値PD12の代わりに右上のフォトダイオードの信号電荷出力PD3と、右下のフォトダイオードの信号電荷出力PD4の加算値PD34を読出してもよい。
また、加算値PD12の代わりに左上のフォトダイオードの信号電荷出力PD1と右上のフォトダイオードの信号電荷出力PD3の加算値PD13を読出してもよい。この場合は、静止画フレームの第3読出による加算値PD1234から加算値PD13を減算して加算値PD24を算出し、加算値PD13とPD24に基づく異なる瞳分割方向の相関演算を行うことが可能となる。
図5に示したような電子シャッタ動作を行い、図6に示したような画素信号読出を行う焦点検出用画素優先モード(第1読出)と、図7または図8に示したような電子シャッタ動作を行い、図9に示したような画素信号読出を行う画像用画素優先モード(第2読出)とは、焦点検出用減算部7または画像信号用加算部9を用いることにより、画像用画素信号と焦点検出用画素信号との両方を取得することができる。ただし、この場合には、読み出しは2回行うことになる。
次に、図12Aおよび図12Bに示すフローチャートを用いて、本実施形態に係る撮像装置1の動作を説明する。ここで、図12Aおよび図12Bは、撮像装置1のAFモードがコンティニュアスAFモードであるときの動作を示している。コンティニュアスAFモードは、動く被写体に対して適したAFモードであり、被写体に追従するようにピント合わせを続けるAFモードである。
ユーザによる撮像装置1の電源のオン操作が検出されると、図5Aに示すカメラ電源オンのフローが開始する。電源のオン操作が検出されると、まず、1stレリーズがオンか否かについて判定する(S1)。ここでは、CPU212は、操作部206の内のレリーズボタンの1stレリーズスイッチがオンの状態であるか否かを判定する。1stレリーズスイッチは、例えばユーザによるレリーズボタンの半押し操作に応答してオンの状態となるスイッチである。ユーザは、被写体にピントを合わせ、露光を決定した場合には、レリーズボタンを半押しする。
ステップS1における判定の結果、1stレリーズスイッチがオンでない場合には、ライブビュー(LV)の取り込みを行う(S3)。ここでは、PU212は、メカシャッタ202を全開状態とするように駆動部204に対して制御信号を出力するとともに、絞り1022を所定量(例えば開放絞り)だけ駆動するようにレンズCPU106に対して制御信号を出力する。その後、CPU212は、撮像素子208に対して制御信号を出力して撮像素子208によるLV表示のための撮像を開始させる。LV表示のための撮像が完了する毎に、素子制御部29は、画素部22からの画素信号の読み出しを開始させる。なお、画素信号の読み出しに際し、上述の第3読出によって読出しを行い、素子制御部29は、画素部22から出力される同一開口(同色)の画素信号を加算させるようにしてもよい。撮像素子208から出力された表示画素データは、DRAM226に記憶される。
また、ステップS3において、CPU212はライブビュー(LV)表示を行う。このとき、CPU212は、画像処理回路214に表示画像データを生成させる。これを受けて、画像処理回路214は、表示画素データに対して必要な処理を行って表示のための表示画像データを生成する。表示画像データは、同一の画素部22に属する受光部lt、rt、lb、rbの画素データを加算平均することで得られる。CPU212は、画像処理回路214で生成された表示画像データに基づいて表示部222にLV画像を表示させる。LV表示を行うと、ステップS1に戻る。
ステップS1における判定の結果、1stレリーズスイッチがオンの場合には、AF&LV用露光&読出しを行う(S5)。ここでは、CPU212は、オートフォーカス(AF)及びLV表示のための撮像と読み出しを行う。AFのための撮像と読み出しは、前述の第2読出によって行う。第2読出を行うことにより、撮像素子208から、一対の焦点検出用画素信号A,Bの何れか一方(ここでは例えば焦点検出用画素信号Aであるものとする)と、一対の焦点検出用画素信号A,Bを加算した画像用画素信号(A+B)とが出力される。加算画像用画素信号(A+B)から焦点検出用画素信号Aを減算することにより、焦点検出用画素信号Bを得ることができる。そして、加算画像用画素信号(A+B)をLV表示のために使用する。あるいは、AFのための撮像と読み出しは、前述の第1読出によって行い、LV表示のための撮像と読み出しは、前述の第3読出によって行い、第1読出と第3読出を交互に繰り返し実行してもよい。
このステップS5において算出された焦点検出用画素信号A,Bを用いて位相差法による焦点検出を行う。このステップでは、AFのための焦点検出画素信号A,BのデータがDRAM226に記憶される。なお、4PD画素構造を採用している場合には、水平方向(左右方向)と、垂直方向(上下方向)のそれぞれについて、一対の焦点検出用画素信号を算出でき、それぞれの方向について、位相差を算出できる。また、画像用画素信号(A+B)が、LVのための表示画素データとしてDRAM226に記憶される。ここで、DRAM226に記憶された表示用画素データに基づいて、ライブビュー表示がなされる。
続いて、相関演算および信頼性判定を行う(S7)。ここでは、CPU212は、焦点検出回路218による焦点検出演算を実行させる。焦点検出回路218は、DRAM226に記憶されている焦点検出画素データのうちの対をなす焦点検出画素データ(焦点検出用画素信号A,B)を用いて相関演算を行う。水平方向の位相差検出の場合の対をなす焦点検出画素データは左開口画素データlと右開口画素データrであり、垂直方向の位相差の検出の場合の対をなす焦点検出画素データは上開口画素データtと下開口画素データbである。相関演算の後、焦点検出回路218は、焦点検出の信頼性判定を行う。信頼性判定は、例えば画素データから得られるコントラスト、相関演算の結果として算出される相関値に基づいて判定される。
相関演算および信頼性判定を行うと、次に、ピントずれ量を検出する(S9)。ここでは、焦点検出回路218が、ピントずれ量演算を行う。すなわち、焦点検出回路218は、ステップS7における信頼性判定の結果、信頼性が高いと判定された焦点検出領域における2像間隔値(相関値の極値に対応した像ずれ量)からフォーカスレンズ102aの合焦位置に対するピントずれ量を算出する。
ピントずれ量を検出すると、次に、エリアを選択する(S11)。ここでは、焦点検出回路218は、フォーカスレンズ102aの駆動に用いるフォーカスレンズ位置に対応する焦点検出領域を選択するためのエリア選択処理を行う。エリア選択処理は、例えば、最も近い被写体距離に対応した(すなわち最至近の)フォーカスレンズ位置に対応するピントずれ量を示す焦点検出領域を選択する。また、エリア選択処理は、人の顔が存在するエリアを選択してもよく、ユーザがマニュアルで選択したエリアであってもよい。なお、エリア選択は、CPU212が行ってもよい。
エリア選択を行うと、次に、合焦状態か否かを判定する(S13)。ここでは、CPU212は、フォーカスレンズ102aが合焦状態であるか否かを判定する。この判定は、例えばエリア選択処理において選択された焦点検出領域におけるピントずれ量が予め定められた許容範囲内であるか否かを判定する。ピントずれ量が許容範囲内であるときには合焦状態であると判定される。
ステップS13における判定の結果、合焦状態でない場合には、フォーカスレンズを駆動する(S15)。ここでは、CPU212は、ステップS11において選択された焦点検出領域について算出されたフォーカスレンズ位置に、フォーカスレンズ102aが駆動されるよう、レンズCPU106に対して制御信号を出力する。レンズCPU106は、この制御信号を受けて、駆動部104を介してフォーカスレンズ102aを駆動する。フォーカスレンズ102aを駆動すると、ステップS1に戻る。
ステップS13における判定の結果、合焦状態の場合には、AF&LV用露光&読出しを行う(S17)。ここでは、CPU212は、ステップS5と同様のオートフォーカス(AF)及びライブビュー(LV)表示のための撮像と読み出しを行う。前述したように撮像素子208から第2読出によって画素信号が読み出され、AFのための焦点検出画素データがDRAM226に記憶され、またLVのための表示画素データがDRAM226に記憶される。また、LVのための表示画素データを用いて、ライブビュー(LV)表示を行う。
続いて、相関演算および信頼性判定を行う(S19)。ここでは、CPU212は、ステップS17において読み出した画素信号を用いて、ステップS7と同様に、焦点検出回路218による焦点検出演算を実行させる。焦点検出回路218は、DRAM226に記憶されている焦点検出画素データのうちの対をなす焦点検出画素データを用いて相関演算を行う。相関演算の後、焦点検出回路218は、焦点検出の信頼性判定を行う。相関演算および信頼性判定を行うと、次に、ステップS9と同様に、ピントずれ量を検出し(S21)、ステップS11と同様に、エリア選択を行う(S23)。
エリア選択を行うと、次に、履歴情報を保存する(S25)。ここでは、焦点検出回路218は、焦点検出に係る情報を履歴情報として例えばDRAM226に保存する。焦点検出に係る情報は、例えばステップS21で算出されたピントずれ量の情報及びステップS23で選択された焦点検出領域の情報を含む。なお、履歴情報の保存は、CPU212が、焦点検出に係る情報をDRAM226に保存するようにしてもよい。
履歴情報を保存すると、次に、2ndレリーズスイッチがオンか否かについて判定する(S31)。ここでは、CPU212は、操作部206の内の2ndレリーズスイッチがオンされているか否かを判定する。2ndレリーズスイッチは、例えばユーザによるレリーズボタンの全押し操作に応答してオンの状態となるスイッチである。ユーザは、静止画画像を撮影する場合には、レリーズボタンを全押しする。
ステップS31における判定の結果、2ndレリーズスイッチがオンでない場合には、次に、合焦状態か否かを判定する(S33)。ここでは、CPU212は、ステップS13と同様にして、フォーカスレンズ102aが合焦状態であるか否かを判定する。この判定の結果、合焦状態の場合には、ステップ17に戻る。
ステップS33における判定の結果、合焦状態でない場合には、フォーカスレンズを駆動する(S35)。ここでは、CPU212は、ステップS15と同様に、フォーカスレンズ102aをピントずれ量に基づいて適切なフォーカスレンズ位置に移動させる。フォーカスレンズ駆動を行うと、ステップ17に戻る。
ステップS31における判定の結果、2ndレリーズスイッチがオンの場合には、次に、動体予測演算を行う(S37)。ここでは、CPU212は、焦点検出回路218に動体予測演算を実行させる。動体予測演算は、ステップS25において記憶させた過去のピントずれ量演算の結果(フォーカスレンズ位置)の履歴に基づいて、今回の静止画の露光時におけるフォーカスレンズ102aの駆動すべき位置を予測する。
動体予測演算を行うと、次に、シャッタ動作を開始する(S39)。ここでは、CPU212は、静止画取得のための撮像(本露光)を行うために、メカシャッタ202の動作を開始させる。このメカシャッタ202の動作は、本露光の前後のメカシャッタ202の開閉動作と、本露光の後でライブビュー及びAFのための撮像を開始するためのメカシャッタ202の全開動作とを含む。CPU212は、まず、メカシャッタ202を全閉状態とするように駆動部204の制御信号を切り替える。そして、ステップS43で本露光を行った後に、CPU212は、メカシャッタ202を全開状態とするように駆動部204を制御する。
シャッタ動作を開始すると、絞りおよびレンズ駆動を同時に開始する(S43)。ここでは、CPU212は、レンズCPU106に対してフォーカスレンズ102a及び絞り102bを同時に駆動させるように指示し、両者の動作を開始させる。ここで、フォーカスレンズ102aの駆動位置は、ステップS37における動体予測演算において予測された位置である。また、絞り102bの開口量は、直前の測光演算によって測定された被写体輝度に基づいて算出された絞り値に応じた開口量である。
続いて、本露光およびAF露光および読出しを行う(S43)。ここでは、CPU212は、本露光を開始させ、本露光の終了後に撮像素子208から画素信号を、前述の第3読出によって読み出す。本露光は、記録用の画像データを取得するための撮像である。本露光において、CPU212は、撮像素子208の撮像を開始させる。露光期間の終了後、CPU212は、撮像素子208の各受光部から画素信号を静止画画素信号として読み出す。静止画画素信号の読み出し後、CPU212は、記録用の画像画素信号を生成するための処理を画像処理回路214に行わせる。これを受けて、画像処理回路214は、記録用の画像データの生成に必要な処理を行って記録用の静止画データを生成する。画像処理の完了後、CPU212は、画像圧縮展開部216によって記録用の静止画データを圧縮する。圧縮の完了後、CPU212は、圧縮された記録用の静止画データを画像ファイルとして記録媒体230に記録する。
また、ステップS43において、CPU212は、後述する図13のように、本露光&読出し(静止画)とAF露光&読出し(位相差検出)を交互に継続する。AF露光は、焦点検出用画素に適正露光となる露出制御値(例えば、電子シャッタ速度およびISO感度)で露光を行う。また、AF露光は、本露光と本露光の間に行われる。このAF露光における画素信号の読み出しは、焦点検出用画素からの信号を読み出せばよいので、第1読出で行う。本露光およびAF露光のタイミングについては、図13を用いて後述する。
ステップS43におけるAF露光をおよび読出しを行うと、次に、相関演算および信頼性判断を行う(S45)。ステップS43において本露光と読出しを行った後に、AF露光と読出しを行い、ステップS45からS53の処理を行う。ステップS45における相関演算および信頼性判断は、ステップS43において取得した焦点検出用画素からの信号を用いて、ステップS7、S19と同様に行う。
相関演算および信頼性判断を行うと、次にピントずれ量を検出する(S47)。ここでは、ステップS45において算出した相関演算に基づいて、ステップS9、S21と同様に、ピントずれ量を検出する。続いて、エリア選択を行う(S49)。ここでは、焦点検出回路218は、ステップS47において検出したピントずれ量に基づいて、ステップS11、S23と同様に、エリア選択を行う。
エリア選択を行うと、履歴情報を保存する(S51)。静止画の連写の前および連写中には、連続的にAF露光が行われ(S17、S43参照)、ピントずれ量が検出される。焦点検出回路218は、焦点検出に係る情報を履歴情報として例えばDRAM226に保存する。
履歴情報を保存すると、動体予測演算を行う(S53)。ここでは、ステップS37と同様に、ステップS53において保存した履歴情報に基づいて動体予測演算を行う。動体予測演算を行うと、次に、フォーカスレンズ駆動を行う(S55)。ここで、ステップS37と同様に、本露光時におけるフォーカスレンズ102aの位置を予測し、この位置にフォーカスレンズ102aを移動させる。
続いて、2ndレリーズスイッチがオンか否かを判定する(S57)。ユーザが連写を続行している場合には、レリーズボタンを全押ししたままである。このステップでは、CPU212は、操作部206の内の2ndレリーズスイッチがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、2ndレリーズスイッチがオンの場合には、ステップS43に戻り、静止画の連写を続行する。
一方、ステップS57における判定の結果、2ndレリーズスイッチがオンでない場合には、次に、1stレリーズスイッチがオンか否について判定する(S59)。ユここでは、ステップS1と同様に、CPU212は、操作部206の内のレリーズボタンの1stレリーズスイッチがオンの状態であるか否かを判定する。この判定の結果、1stレリーズスイッチがオンの場合には、ステップS17に戻り、前述の処理を実行する。
一方、ステップS59における判定の結果、1stレリーズスイッチがオンでない場合には、カメラ電源がオフか否かを判定する(S61)。ここでは、CPU212は、カメラ本体200の電源をオフするか否かを判定する。例えば、ユーザの操作部206の操作によって電源のオフが指示された場合又は所定時間のユーザの操作部206の操作がない場合には電源をオフすると判定される。この判定の結果、カメラ本体200の電源をオフしないと判定されたときには、処理はステップS1に戻る。一方、ステップS61において、カメラ本体200の電源をオフすると判定されたときには、処理は終了する。
このように、図12Aおよび図12Bにおけるフローにおいては、レリーズボタンが全押しされた場合には、本露光(静止画フレーム)とAF露光(位相差フレーム)が交互に繰り返し実行される(S43参照)。AF露光が行われた場合には、このAF露光によって取得された焦点検出画素の画素信号に基づいて、相関演算やピントずれ量の検出がなされ、この検出結果に基づいて、動体予測およびフォーカスレンズ駆動がなされる。
次に、図13を用いて、ステップS43における本露光(静止画フレーム)とAF露光(位相差フレーム)について説明する。図13において、VDは垂直同期信号のタイミングを示し、横軸方向のT1〜T11は時刻を示す。時刻T1において、最初(1コマ目)の本露光が開始され、時刻T2において1ライン目の露光が終了し、以後、時刻T4において2コマ目の本露光が開始され、時刻T7において3コマ目の本露光が開始され、時刻T10において2コマ目の本露光が開始される。それぞれの本露光において、静止画用の画像データとして、前述の第3読出によって画像のみの画像データが取得される。
また、本露光と本露光の間には、位相差検出用に焦点検出用画素の画素データが読み出される。すなわち、時刻T3において、最初(1コマ目)の位相差検出用の露光が開始され、時刻T4において1ライン目の露光が終了し、以後、時刻T6において2コマ目の位相差検出用の露光が開始され、時刻T9において3コマ目の位相差検出用の露光が開始される。それぞれの位相差検出用の露光において、位相差検出用の画像データとして、前述の第1読出によって位相差検出用の画像データが取得される。なお、位相差検出時には、前述の第2読出によって片側の開口に対応した位相差検出用画像データを第2読出によって取得し、静止画用に取得した画像データから減算することにより、他側の開口に対応した位相差検出画像データを求めてもよい。
このように、本実施形態においては、連写で静止画の画像データを取得する際に、静止画撮影用の本露光(静止画フレーム)と本露光の間に、位相差検出用の露光(位相差フレーム)を行っている。すなわち、記録のための画素信号を生成する撮像動作と、位相差検出用の画素信号を生成する撮像動作を交互に行うようにしている。このため、無効フレームを発生することなく高速に記録のための画素信号と位相差検出用の画素信号とを読み出すことができる。したがって、記録用の画像が劣化することなく、また被写体の焦点検出を行うことができるため、高速連写中に、動く被写体であっても、ピントの合った画像を得ることができる。また、静止画フレーム(第3読出)と位相差フレーム(第1読出)を交互に繰り返し実行する撮像駆動モードを、予め撮像素子208の内部に設定しておいてもよい。これにより、CPU212から撮像素子208への撮像駆動モードの切り換え指示等の通信量を削減することができる。
次に、図14を用いて、第1読出の際の画素加算の例について説明する。図14に示す例では、第1の瞳分割方向である水平方向については加算が行われずに、第2の瞳分割方向である垂直方向についてだけ加算が行われるように設定がされる。すなわち、水平方向については同一開口(左開口同士又は右開口同士)の画素信号を1/1画素加算(すなわち加算なしに)するように設定され、垂直方向については同一開口(左開口同士又は右開口同士)の画素信号を5/9画素加算するように設定されている。ここで、5/9画素加算は、垂直方向の9画素(図14のm1例では、n1からn17に対応するRl,またはn2からn18に対応するGblのそれぞれ9画素)のうち、n1からn9に対応するRlの5画素を加算する、またはn2からn10に対応するGblの5画素を加算することをいう。画素信号の加算数は例えばフレームレートに応じて適宜に設定すればよい。
図15は、列毎の位相差フレームの位相差画素(焦点検出用画素)の加算画素を示す。ここでの例は、高速化のためG画素のみを抽出する場合を示す。例えば、m1列では、図14のm3列の左開口側のGrl画素n1,n3,n5,n7,n9行の加算値Gr_Lが算出され、m2列では、図14のm4列の右開口側のGrr画素n1,n3,n5,n7,n9の加算値Gr_Rが算出される。また、同じくm1列では、図14のm1列の左開口側のGbl画素n2、n4、n6、n8、n10行の加算値Gb_Lが算出され、m2列では、図14のm2列の右開口側のGbr画素n2、n4、n6、n8、n10行の加算値Gb_Rが算出される。図15のその他の加算画素値も同様な手順で加算処理され算出される。
このように、列毎に5画素のGrl、Grr画素、またはGbl、Gbr画素の加算値Gr_L、Gr_R、Gb_L、Gb_Rが算出され、図15に示す形式でメモリに記憶される。この加算値Gr_LとGr_R、Gb_LとGb_Rを用いてステップS45における相関演算等が実施される。なお、図15は、図14のm20列までの表記に対して、示されていないm40列までの画素に対応する表記としている。たとえば、図15のm20列、n1〜n9行のRの画素Grは、図14に示されていないm40列の右開口側のGrr画素n1、n3、n5、n7、n9行の加算値Gr_Rである。
図14および図15に示すような5/9画素加算を行うことにより、画素信号の行数が圧縮される。画素信号の行数が減ることにより、画素信号の読み出し時間は短縮される。一方で、画素信号の列数は変わらないので水平方向の位相差の検出精度を確保することができる。また、画素信号に基づいて生成される焦点検出画素信号は、実質的に斜め方向の位相差の情報を有することになる。なお、図14の例では、垂直方向については5個の画素信号が加算されるように設定されているが、垂直方向の加算数は5画素以下であればよい。
図14および図15に示すような画素読出しを設定の後、CPU212は、撮像素子208に対して焦点検出画素信号を生成するために必要な露光時間での撮像を行うように制御信号を出力する。この露光時間は、被写体輝度等に基づいて設定される。また、CPU212からの制御信号の入力を受けて、素子制御部29は、画素部22の行毎に撮像(電荷の蓄積)を開始させる。そして、素子制御部29は、垂直走査回路304を制御し、撮像が完了した行の画素部22から順次に画素信号を出力させる。
次に、図16および図17を用いて、静止画フレームと位相差フレームを交互に繰り返し実行する場合の位相差画素の読出しの他の例について説明する。この例は、前述の第1読出の変形例に相当する。この例では、図19、20の第1読出の変形例に示すように、左側開口画素または右側開口画素のいずれか一方の画素データを読出す。そして、静止画フレームに対応して取得している左右開口画素の加算値(PD1234)から、読出した片側の開口画素データ(例えばPD12)を減算することにより、他側の開口画素データ(PD34)を求める。すなわち、CPU212が、図12BのステップS43にて、図16において、R画素、Gr画素、Gb画素およびB画素の全画素値Im_ful(PD1234)から、左側開口画素値Im_dif_l(PD12)を減算することにより、右側開口画素値Im_dif_r(PD34)を求める。これによって、焦点検出用画素のうちの右側開口画素値(PD12)と、左側開口画素値(PD34)を算出することができ、この算出した焦点検出用画素値を用いて、ステップS45において相関演算を行うことができる。
図17は、列毎の位相差フレームの位相差画素(焦点検出用画素)の加算画素を示す。なお、図17においても、図15に示した列毎の位相差フレームの位相差画素(焦点検出用画素)の加算処理は同じである。
図16に示す位相差フレームの読み出しにあたっては、左側開口画素の画素値(PD12)のみを読み出す。このため、図17に示すように、左側開口画素列であるm1,m3,m5,m9,m11,m15,m17,m19について、加算処理を行い、右側開口画素列であるm2,m4,m6,m8等の画素値の加算処理は行わない。図17のm1列では、図14のm3列のn1、n3、n5、n7、n9行のGrl画素値が加算され加算値Gr_Lとして、図14のm1列のn2、n4、n6、n8、n10行のGbl画素値が加算され加算値Gb_Lとしてメモリに記憶される。その他の行についても同様な手順で加算され加算値がメモリに記憶される。
図14および図15を用いて説明した第1読出の場合に比較し、第1読出の変形例では片側の開口画素列のみを読み出せばよいことから、高速化が可能となる。しかし、他側の開口画素列については、異なる露光タイミングで取得した画素値からCPU212による演算処理によって求めているので、検出精度がやや低下してしまう。このため、ピント検出精度が高い条件にある場合、例えば、極高輝度、かつ絞り開放時等の場合に、適用するようにすればよい。あるいは、超高速な静止画連写撮影の場合であって、静止画フレームと位相差フレームの時間差が極めて小さい場合に適用すればよい。
次に、図18を用いて、本露光および1stレリーズ押下げがなされた際の撮像駆動モードに切り換え時における、最初の有効フレームについて説明する。なお、図18において、横軸は時間を示す。
図18(a)は、本露光前にライブビュー表示を行っている状態から、本露光に切り替わる際に、撮像駆動モードの切り替えを示す図である。時刻T21aにおいて、ユーザがレリーズボタンを全押しし、2ndレリーズスイッチがオンとなる。CPU212は、2ndレリーズスイッチのオンを検出する。
時刻T22まで、撮像素子208は、ライブビュー表示用に画素値の読出しが行われている。時刻T23においても画素値の読出しが行われているが、CPU212は、2ndレリーズスイッチのオンに対応して、このタイミングで撮像素子208へ撮像駆動モードの切り換え指示を行う。すなわち、CPU212は、撮像素子208に対して、ライブビュー表示用の画素信号生成モードから、静止画フレーム用の画素信号生成と位相差検出用の画素信号生成を交互に実行する撮像駆動モードへの切り換えを指示する。撮像素子208の素子制御部29は、入力部28を介してこの切り換え指示を受信する。そして、素子制御部29は、撮像素子208内の各ブロックを制御してライブビュー表示用の画素信号生成モードから静止画フレーム用の画素信号生成と位相差検出用の画素信号生成を交互に実行する撮像駆動モードへの切り換えを行う。この時、CPU212は、静止画フレーム用の画素信号生成と位相差検出用の画素信号生成を交互に実行する撮像駆動モードにて、最初に静止画フレーム用の画素信号生成を実行するように撮像素子208に指示する。
このようにして、図18(a)の時刻T23において、ライブビュー表示用の画素値読出しから、静止画フレーム用の画素値読出しに切り替わる。このため、時刻T23における画素値は無効フレームの画素値として扱われる。そして、時刻T24において、静止画フレームの画素値、時刻T25において、位相差フレームの画素値と、交互に読出しが行われる。その後も、2ndレリーズがオンされている間は、撮像素子208より静止画フレームの画素値と位相差フレームの画素値が交互に出力され、それぞれ画像処理回路214、焦点検出回路218により読み出され処理される。
このように、2ndレリーズ押下げ後において、最初の有効フレームは静止画フレームとなるようにする。この結果、最初の有効フレームが静止画露光となることから、レリーズタイムラグを最短にすることができる。
図18(b)は、1stレリーズ押下げにライブビュー表示を行っている状態から、1stレリーズが押し下げられAF用露光に切り替わる際の、撮像駆動モードの切り替えを示す図である。時刻T31aにおいて、ユーザがレリーズボタンを半押しし、1stレリーズスイッチがオンとなる。CPU212は、1stレリーズのオンを検出する。
時刻T32まで、撮像素子208は、ライブビュー表示用に画素値の読出しが行われている。時刻T33においても画素値の読出しが行われているが、CPU212は、1stレリーズスイッチのオンに対応して、このタイミングで撮像素子208へ撮像駆動モードの切り換え指示を行う。すなわち、CPU212は、撮像素子208に対して、ライブビュー表示用の画素信号生成モードから、位相差検出用の画素信号生成とライブビュー用(表示用)の画素信号生成を交互に実行する撮像駆動モードへの切り換えを指示する。撮像素子208の素子制御部29は、入力部28を介してこの切り換え指示を受信する。そして、素子制御部29は、撮像素子208内の各ブロックを制御してライブビュー表示用の画素信号を生成する撮像駆動モードから、位相差検出用の画素信号生成とライブビュー用(表示用)の画素信号生成を交互に実行する撮像駆動モードへの切り換えを行う。この時、CPU212は、位相差検出用の画素信号生成とライブビュー用(表示用)の画素信号生成を交互に実行する撮像駆動モードにて、最初に位相差検出用の画素信号生成動作を実行するように撮像素子208に指示する。
このようにして、図18(a)のT23において、ライブビュー表示用の画素値読出しから、位相差検出用の画素値読出しに切り替わる。このため、時刻T33における画素値は無効フレームの画素値として扱われる。そして、時刻T34において、位相差フレームの画素値、時刻T35において、表示フレームの画素値と、交互に読出しが行われる。その後も、1stレリーズがオンされている間は、撮像素子208より位相差フレームの画素値と表示フレーム用の画素値が交互に出力され、それぞれ焦点検出回路218、画像処理回路214により読み出されて処理される。
このように、1stレリーズ押下げ後において、最初の有効フレームは位相差検出用フレームとなるようにする。この結果、最初の有効フレームが位相差検出フレームとなることから、AF開始までの時間を最短にすることができる。
以上説明したように、本発明の一実施形態においては、連写でコンティニュアスAF中には、撮像素子から交互に画素信号を読み出す。この交互読出では、静止画露光用の読出しと、焦点検出用に分割したフォトダイオードからの読出(PD分割露光)を交互に行う。すなわち、瞳分割方向に対応する画素信号を合成して、記録のための画素信号を生成し出力する第1の撮像動作と、瞳分割方向に対応する画素信号を生成し出力する第2の撮像動作を、交互におこなっている。このため、静止画の画像が劣化することがなく、しかも正確な焦点検出を行うことができる。
また、本発明の一実施形態においては、焦点検出用に分割したフォトダイオードからの読出(PD分割露光)は、片側開口(例えば、左側開口、上側開口)のフォトダイオードと、他側開口(例えば、右側開口、下側開口)のフォトダイオードの両方を読み出している(例えば、図5および図6、図14および図15の第1読出参照)。このため、片側開口と他側開口のそれぞれのフォトダイオードの正確な出力を得ることができ、焦点検出精度を高くすることができる。
また、本発明の一実施形態においては、焦点検出用に分割したフォトダイオードからの読出(PD分割露光)は、片側開口(例えば、左側開口、上側開口)のフォトダイオード、または、他側開口(例えば、右側開口、下側開口)のフォトダイオードのいずれか一方を読み出している(例えば、図7ないし図9、図14、図16および図17の第2読出参照)。いずれか一方のフォトダイオードを読み出すだけなので、読出時間の短縮を図ることができる。
また、本発明の一実施形態においては、2ndレリーズ時には、撮像素子から交互に画素信号を読み出す撮像モードに切り替える。切り替えた際の最初のフレームは、静止画露光用の撮像動作を行う。このため、静止画撮影までのタイムラグを短縮することができる。
なお、本発明の一実施形態においては、焦点検出回路218、画像処理回路214、画像圧縮展開部216、露出制御回路220等の全部またはCPU212およびその周辺回路と一体化してもよい。また、焦点検出回路218、画像処理回路214、画像圧縮展開部216、露出制御回路220等は、ヴェリログ(Verilog)によって記述されたプログラム言語に基づいて生成されたゲート回路等のハードウェア構成でもよく、またDSP(Digital Signal Processor)等のソフトを利用したハードウェア構成を利用してもよい。これらは適宜組み合わせてもよいことは勿論である。
また、本実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもミラーレスカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット型コンピュータ、ゲーム機器等に内蔵されるカメラ、医療用カメラ、顕微鏡等の科学機器用のカメラ、自動車搭載用カメラ、監視用カメラでも構わない。いずれにしても、記録用の露光を行う際に、焦点検出用の露光も行う撮影のための機器であれば、本発明を適用することができる。
また、本明細書において説明した技術のうち、主にフローチャートで説明した制御に関しては、プログラムで設定可能であることが多く、記録媒体や記録部に収められる場合もある。この記録媒体、記録部への記録の仕方は、製品出荷時に記録してもよく、配布された記録媒体を利用してもよく、インターネットを介してダウンロードしたものでもよい。
また、本発明の一実施形態においては、フローチャートを用いて、本実施形態における動作を説明したが、処理手順は、順番を変えてもよく、また、いずれかのステップを省略してもよく、ステップを追加してもよく、さらに各ステップ内における具体的な処理内容を変更してもよい。
また、特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず」、「次に」等の順番を表現する言葉を用いて説明したとしても、特に説明していない箇所では、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1・・・撮像装置、21・・・垂直走査部、22・・・画素部、23・・・アナログ処理部、24・・・ADC処理部、25・・・メモリ部、26・・・水平走査部、27・・・出力部、28・・・入力部、29・・・素子制御部、30・・・読出方法選択部、100・・・交換式レンズ、102・・・撮影光学系、102a・・・フォーカスレンズ、102b・・・絞り、104・・・駆動部、106・・・レンズCPU、108・・・レンズ側記憶部、200・・・カメラ本体、202・・・メカシャッタ、204・・・駆動部、206・・・操作部、208・・・撮像素子、210・・・手振れ補正回路、212・・・CPU、214・・・画像処理回路、216・・・画像圧縮展開部、218・・・焦点検出回路、220・・・露出制御回路、222・・・表示部、224・・・バス、226・・・DRAM、228・・・本体側記憶部、230・・・記録媒体

Claims (14)

  1. 1個のマイクロレンズに対して撮像光学系の異なる射出瞳領域を通過するそれぞれの光束を光電変換して画素信号を生成するように、所定の瞳分割方向に分割された複数のフォトダイオードが配置されている撮像素子において、
    上記瞳分割方向に対応する画素信号を合成して、記録のための画素信号を生成し出力する第1の撮像動作と、
    焦点検出のために、上記瞳分割方向に対応する画素信号を生成し出力する第2の撮像動作と、
    を含み、
    上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードを実行する制御回路を有することを特徴とする撮像素子。
  2. 上記第2の撮像動作では、上記複数のフォトダイオードの内の一部の瞳分割方向に対応する画素信号だけを出力することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 上記第2の撮像動作では、上記複数のフォトダイオードの全ての瞳分割方向に対応する画素信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  4. 上記撮像素子は複数の撮像モードを有し、
    上記複数の撮像モードのうちから、上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードが設定される場合に、上記第2の撮像動作より先に上記第1の撮像動作を実行することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  5. 請求項1に記載の撮像素子を有し、
    上記撮像素子が上記第1の撮像動作を実行している時に、上記撮像素子から出力される画素信号に基づいて静止画データを記録するための処理を行う画像処理回路と、
    上記撮像素子が上記第2の撮像動作を実行している時に、上記撮像素子から出力される画素信号に基づいて焦点検出のための処理を行う焦点検出回路と、
    上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードを上記撮像素子に設定する制御回路と、
    を具備することを特徴とする焦点検出装置。
  6. 上記撮像素子は、上記瞳分割方向に対応する画素信号を合成し、表示のための画素信号を生成し出力する第3の撮像動作を行う第2の撮像モードを含み、
    上記制御回路は、上記撮像素子が上記第2の撮像モードにて繰り返し撮像動作を実行している場合に、静止画撮影を指示されると、上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する上記撮像モードを上記撮像素子に対して設定することを特徴とする請求項5に記載の焦点検出装置。
  7. 上記撮像素子は、上記第2の撮像動作と上記第3の撮像動作を順に実行する第3の撮像モードを含み、
    上記制御回路は、上記撮像素子が上記第3の撮像モードにて繰り返し撮像動作を実行している場合に、静止画撮影を指示されると、上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する上記撮像モードを上記撮像素子に対して設定することを特徴とする請求項5に記載の焦点検出装置。
  8. 1個のマイクロレンズに対して撮像光学系の異なる射出瞳領域を通過するそれぞれの光束を光電変換して画素信号を生成するように、所定の瞳分割方向に分割された複数のフォトダイオードが配置されている撮像素子の撮像方法において、
    上記瞳分割方向に対応する画素信号を合成して、記録のための画素信号を生成し出力する第1の撮像動作と、
    上記瞳分割方向に対応する画素信号を生成し出力する第2の撮像動作と、
    を含み、
    上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードを実行することを特徴とする撮像方法。
  9. 上記第2の撮像動作では、上記複数のフォトダイオードの内の一部の瞳分割方向に対応する画素信号だけを出力することを特徴とする請求項8に記載の撮像方法。
  10. 上記第2の撮像動作では、上記複数のフォトダイオードの全ての瞳分割方向に対応する画素信号を出力することを特徴とする請求項8に記載の撮像方法。
  11. 上記撮像素子は複数の撮像モードを有し、
    上記複数の撮像モードのうちから、上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードが設定される場合に、上記第2の撮像動作より先に上記第1の撮像動作を実行することを特徴とする請求項8に記載の撮像方法。
  12. 1個のマイクロレンズに対して撮像光学系の異なる射出瞳領域を通過するそれぞれの光束を光電変換して画素信号を生成するフォトダイオードが、所定の瞳分割方向に複数配置されている撮像素子を有する焦点検出装置の焦点検出方法において、
    上記撮像素子が第1の撮像動作を実行している時に、上記撮像素子から出力される画素信号に基づいて静止画データを記録するための処理を行い、
    上記撮像素子が第2の撮像動作を実行している時に、上記撮像素子から出力される画素信号に基づいて焦点検出のための処理を行い、
    上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する撮像モードを上記撮像素子に設定する、
    ことを特徴とする焦点検出方法。
  13. 上記撮像素子は、上記瞳分割方向に対応する画素信号を合成し、表示のための画素信号を生成し出力する第3の撮像動作を行う第2の撮像モードを含み、
    上記撮像素子が上記第2の撮像モードにて繰り返し撮像動作を実行している場合に、静止画撮影を指示されると、上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する上記撮像モードを上記撮像素子に対して設定する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の焦点検出方法。
  14. 上記撮像素子は、上記第2の撮像動作と上記第3の撮像動作を順に実行する第3の撮像モードを含み、
    上記撮像素子が上記第3の撮像モードにて繰り返し撮像動作を実行している場合に、静止画撮影を指示されると、上記第1の撮像動作と上記第2の撮像動作とを交互に繰り返し実行する上記撮像モードを上記撮像素子に対して設定する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の焦点検出方法。
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