JP2007295311A - デジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】連続的に動画が表示されるスルー画表示を行っている場合においても、画素欠陥を補正してノイズのない被写体像を表示することのできるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】撮像部311によって取得された被写体画像データを基に液晶モニタ26において連続的にBモードでスルー画表示し、スルー画表示中に、画素欠陥検出部313は撮像部311の出力に後発画素欠陥が生じていると予測される場合に、後発画素欠陥情報の取得動作を実行し、これを第2記憶部236bに記憶し、画素欠陥補正部317は画素欠陥を補正して画像データとして出力する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、スルー画表示機能を有するデジタルカメラに関し、詳しくは、撮像素子で繰り返し取得した画像を表示装置に動画像として表示する所謂スルー画表示機能(ライブビュー表示機能、電子ファインダ機能とも言う)を有するデジタルカメラに関する。
従来のカメラにおいては、被写体像の観察は、光学式ファインダにより行っていたが、最近のコンパクトデジタルカメラは、光学式ファインダと共に、またはファインダ光学系を廃止し、撮像素子で取得した画像を連続的に液晶モニタ等の表示装置に表示するいわゆるスルー画表示機能を有したものが多くなってきている。
このようなスルー画表示機能をデジタルカメラに搭載した例として、光学ファインダ表示モードと電子ファインダ表示モードを選択可能とし、電子ファインダ表示モードが選択されたときには、可動ミラーを撮影光路から退避させるとともにフォーカルプレーンシャッタを全開状態にして被写体像を撮像素子に導き、それによって得られた被写体像を連続的に液晶モニタに表示するようにしたデジタル一眼レフカメラが提案されている(特許文献1)。
特開2002−369042号公報
このようにスルー画表示機能を有するデジタルカメラが提案されているが、ここで使用されている撮像素子には、各画素の出力特性のバラツキなどに起因する画素欠陥によるノイズが存在する。このため撮像素子の出力信号をそのまま用いると有効な信号成分に画素欠陥によるノイズが重畳し、撮像画像の画質劣化の原因となる。特にスルー画表示のように長時間撮像動作を継続していると、撮像素子自体の温度が上昇し、画素欠陥が極端に多くなるという問題がある。
これらの画素欠陥を除去するために、ノイズリダクション機能を備えた電子スチルカメラが提案されている(特許文献2)。このノイズリダクション機能では、画像の撮像時に、まずシャッタを閉じた状態で撮像素子を露光し、これによって得られた暗時画像をメモリに記録する。続いて、シャッタが開いた状態で撮像素子を露光し、この露光によって得られる明時画像信号からメモリに記憶された暗時画像を減算する。この方法によると、暗時出力時に発生しているノイズ成分を差分により相殺することになるために、画素欠陥を除去することが可能である。
特開2006−5912号公報
しかしながら、特許文献2には、静止画の記録にあたってはノイズ除去を如何にして行うかが開示されているのみであって、連続的に動画が表示されるスルー画において、長時間に亘って表示を行っていた場合の表示画面に現われるノイズを如何に除去する点については開示されていない。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、スルー画表示を行っている場合においても、画素欠陥を補正してノイズのない被写体像を表示することのできるデジタルカメラを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係わるデジタルカメラは、撮像素子にて被写体像を取得する撮像手段と、この撮像手段の画素欠陥情報を記憶している画素欠陥情報記憶手段と、上記画素欠陥情報に基づき、上記撮像手段の出力に対して画素欠陥補正を行う画素欠陥補正手段と、この画素欠陥補正手段で補正された画像データを表示装置に連続的に表示するスルー画表示手段と、上記スルー画表示中に、上記撮像手段の出力に後発画素欠陥が生じていることを予測する予測手段と、この予測手段によって上記被写体画像データに上記後発画素欠陥が生じていると予測された場合に、後発画素欠陥情報の取得動作を実行する後発画素欠陥情報取得手段と、上記後発画素欠陥情報に基づき、上記画素欠陥情報記憶手段の記憶内容を更新する画素欠陥情報更新手段を具備する。
また、第2の発明に係わるデジタルカメラは、上記第1の発明において、上記予測手段は計時手段を含み、上記スルー画表示が所定時間以上継続された場合に上記後発画素欠陥が生じていると予測する。
さらに、第3の発明に係わるデジタルカメラは、上記第1の発明において、上記予測手段は、上記撮像手段の周囲温度を測定する測温手段を含み、上記周囲温度が所定値以上になった場合に上記後発画素欠陥が生じていると予測する。
さらに、第4の発明に係わるデジタルカメラは、上記第1の発明において、上記予測手段は、露光制御に使用するISO感度情報が所定値以上になった場合に上記後発画素欠陥が生じていると予測する。
さらに、第5の発明に係わるデジタルカメラは、上記第1の発明において、上記画素欠陥情報記憶手段は、工場出荷時に記憶された先発画素欠陥情報を記憶するための第1記憶手段と、上記後発画素欠陥情報を記憶するための第2記憶手段を具備している。
さらに、第6の発明に係わるデジタルカメラは、上記第5の発明において、上記後発画素欠陥情報取得手段は、上記撮像手段の暗時画像と上記先発画素欠陥情報に基づいて上記後発画素情報を取得する。
さらに、第7の発明に係わるデジタルカメラは、上記第1の発明において、上記後発画素欠陥情報取得手段は、シャッタエラーに起因する画素情報を除去した上で上記後発画素欠陥情報取得を取得する。
上記目的を達成するため第8の発明に係わるデジタルカメラは、撮像手段被写体像を取得する撮像手段と、この撮像手段によって取得された画像データを表示装置に連続的に表示するスルー画表示手段と、上記スルー画表示中に、上記撮像手段の出力に画素欠陥が生じていることを予測する予測手段と、この予測手段によって上記被写体画像データに上記画素欠陥が生じていると予測された場合に、画素欠陥情報の取得動作を実行する画素欠陥情報取得手段と、この画素欠陥情報取得手段によって取得された画素欠陥情報に基づき上記撮像手段の出力に対して画素欠陥補正を行う画素欠陥補正手段を具備し、上記スルー画表示手段は、上記画素欠陥補正手段によって補正された画像データを表示する。
また、第9の発明に係わるデジタルカメラは、上記第8の発明において、上記スルー画表示に先立って、上記撮像手段の画素欠陥情報を事前に検出し、記憶する記憶手段を有し、上記画素欠陥補正手段は、上記事前に記憶された画素欠陥情報と上記スルー画表示中に上記画素欠陥情報取得手段によって取得された画素欠陥情報を用いて補正する。
本発明のデジタルカメラにおいて、スルー画表示中に、撮像手段の出力に後発画素欠陥が生じていることを予測する予測手段と、この予測手段によって被写体画像データに後発画素欠陥が生じていると予測された場合に、後発画素欠陥情報の取得動作を実行する後発画素欠陥情報取得手段と、上記後発画素欠陥情報に基づき、上記画素欠陥情報記憶手段の記憶内容を更新する画素欠陥情報更新手段を設けたので、画素欠陥を補正してノイズのない被写体像を表示することのできるデジタルカメラを提供することができる。
以下、図面を参照してこの発明を実施するための一実施形態を説明する。
図1は、この発明が適用されたデジタル一眼レフカメラの外観斜視図である。この一眼レフカメラは、カメラ本体20と、交換レンズとしてのレンズ鏡筒10とから構成されている。レンズ鏡筒10はカメラ本体20の前面のマウント部に着脱自在となっている。なお、本実施形態では、レンズ鏡筒10とカメラ本体20は別体で構成され、図示しない通信接点を介して電気的に接続されているが、レンズ鏡筒10とカメラ本体20を一体に構成することも可能である。
カメラ本体20の上面にはレリーズ釦21、モードダイヤル22、パワースイッチレバー23、コントロールダイヤル24等が配置されている。レリーズ釦21は、撮影者が半押しするとオンする第1レリーズスイッチと、全押しするとオンする第2レリーズスイッチを有している。この第1レリーズスイッチ(以下、1Rと称する)のオンによりカメラは焦点検出、撮影レンズのピントあわせ、被写体輝度の測光等の撮影準備動作を行い、第2レリーズスイッチ(以下、2Rと称する)のオンにより撮像素子の出力に基づいて被写体像の画像データの取り込みを行う撮影動作を実行する。
モードダイヤル22は回転可能に構成された操作部材であり、モードダイヤル上の図示しない撮影モードを表す記号や絵表示を指標に合致させることにより、プログラムモード、絞り優先モード、シャッタ優先モード、ポートレートモード、オートモード等の撮影モードを選択することができる。パワースイッチレバー23はデジタル一眼レフカメラの電源のオン・オフを行うための操作部材であり、オン・オフの2つの位置に回動可能に構成されている。コントロールダイヤル24は、シャッタ速度、絞り値、感度、補正値等の撮影情報の設定を行うための操作部材であり、回転操作により種々の設定値の変更を行うことができる。
カメラ本体20の背面には、液晶モニタ26、再生釦27、メニュー釦28、十字キー30、OK釦31、ファインダ33、スルー画切換釦34、表示切換釦35、プレビュー釦36が配置されている。再生釦27は、撮影後に液晶モニタ26に記録した被写体画像表示を指示するための操作釦である。後述するSDRAM237や記録媒体245にJPEG等の圧縮モードで記憶されている被写体の画像データを伸張して表示する。十字キー30は液晶モニタ26上で、X方向とY方向の2次元方向にカーソルの移動を指示するための操作部材である。OK釦31は、十字キー30等によって選択された各種項目を確定するための操作部材である。メニュー釦28は、メニューモードに切換えるための釦であり、この釦28の操作によってメニューモードを選択すると、液晶モニタ26にメニュー画面が表示される。メニュー画面は複数の階層構造となっており、十字キー30で各種項目を選択し、OK釦31の操作により選択を決定する。
表示切換釦35は、撮像素子の出力に基づいて液晶モニタ26に被写体像を表示するスルー画表示に切換えるための操作部材である。スルー画表示にあたって後述するように本実施形態のデジタル一眼レフカメラでは、Aモード表示とBモード表示の2種類があり、スルー画切換釦34はこれら2つのモード表示を切換えるための操作釦である。プレビュー釦36は、被写体像の観察時に焦点深度を確認するために、撮影レンズの絞りを開放状態から絞り込むための指令を出すための操作釦である。これらの再生釦27、メニュー釦24、表示切換釦35、プレビュー釦36はいずれもオン・オフスイッチと連動しており、操作釦の操作に応じて発生する信号が後述するASIC(Application Specific Integrated Circuit 特定用途向け集積回路)263に送信される。液晶モニタ26は、被写体像を観察用にスルー画として表示したり、撮影済みの被写体像を再生表示したり、カメラ情報やメニューを表示するための表示装置である。これらの表示を行うことができるものであれば、液晶に限らない。図示されないが、カメラ本体20に対して角度を自在に変更できるよう構成されている。接眼部33は、ファインダ光学系の接眼部であって、撮影者はこの接眼部33を覗いて被写体像の確認を行うことができる。
図2は、本発明の実施形態に係わるデジタル一眼レフレックスカメラの光学的な概略構成を示すブロック図である。
レンズ鏡筒10の内部に配置された撮影レンズ101の光軸上であって、カメラ本体20内に第1反射ミラー201が配置されている。この第1反射ミラー201は、被写体光束をファインダ光学系に反射するために撮影レンズ101の光軸に対して45度傾いた位置と、被写体像を撮像素子(後述のメインCCD(Charge Coupled Device)221)に導くために、撮影光路から退避した位置とに回動可能となっている。第1反射ミラー201の回動軸201aはカメラ本体20の高さ方向に沿っており、符号R回りに回動可能となっている。この第1反射ミラー201によって、カメラ本体20の前面からみて右方に被写体光束を全反射する。なお、本実施形態では、右方に全反射しているが、これに限らず、カメラ本体の上方でも左方でも、被写体光束の反射方向は機構部材や光学部材の配置上、最も適切になるように選択してよい。また、光路変更部材として、可動ミラーを使用しているが、これに限らず、透過状態と反射状態を電気的に切換可能な液晶ミラー等、光路を変更できる部材であればよい。
第1反射ミラー201の反射光軸上にスクリーンマット205が配置され、この後方にハーフミラーで構成された第2反射ミラー271が配置されている。スクリーンマット205は撮影レンズ101による被写体光束を結像させるためのマット面であり、第1反射ミラー201からの距離がメインCCD221(図3参照)と等価な位置に配設されている。第2反射ミラー271はカメラ本体20の上方に被写体光束の一部を反射させ、残りの被写体光束は第2反射ミラー271を透過し、後方に配置された測光用センサ281に入射する。測光用センサ281は被写体輝度を測定するための7×7の分割測光センサであり、ASIC263内の入出力回路239に接続されている。
第2反射ミラー271の反射光軸上に第3反射ミラー273が配置されており、この第3反射ミラー273によって、カメラ本体20の上部左方に被写体光束が全反射される。この第3反射ミラー273の反射光軸上にハーフミラーで構成される第4反射ミラー275が配置されている。この第4反射ミラー275の透過光軸上には、結像レンズ277と二次元撮像素子としてファインダ内CCD279が配置されている。ファインダ内CCD279は、スクリーンマット205上に形成された被写体像を光電信号に変換しCCD駆動回路283(図3)に出力する。また、第4反射ミラー275はカメラ本体20の後方に残りの被写体光束を反射し、この反射光軸上に接眼レンズ209が配置されている。第4反射ミラーで反射された被写体光束は、接眼レンズ209、ファインダ33(図1)を通して撮影者Eによって被写体像として観察される。
図3は、本実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの全体構成を示すブロック図である。
レンズ鏡筒10の内部には、ピント調節および焦点距離調節用の撮影レンズ101a、101bと、開口量を調節するための絞り103が配置されている。レンズ101aおよびレンズ101bはレンズ駆動機構107によって駆動され、絞り103は絞り駆動機構109によって駆動される。これらのレンズ駆動機構107、絞り駆動機構109はそれぞれレンズCPU111に接続されており、このレンズCPU111は図示しない通信接点を介してカメラ本体20に接続されている。レンズCPU111はレンズ鏡筒10内の制御を行うものであり、レンズ駆動機構107を制御してピント合わせや、ズーム駆動を行うとともに、絞り駆動機構109を制御して絞り値制御を行う。
カメラ本体20内には、前述した第1反射ミラー201が配置されており、第1反射ミラー201の右方(図3では、作図上、第1反射ミラー201の上方となっている)には、被写体像を結像するために前述のスクリーンマット205が配置され、このスクリーンマット205の後方には、第2反射ミラー271、第3反射ミラー273、第4反射ミラー275が配置され、第2反射ミラー271の後方には、測光用センサ281が、また第4反射ミラー275の後方には結像レンズ277およびファインダ内CCD279(図3中では、F内CCDと略記)が配置されている。そして、第4反射ミラー275の反射光軸上には接眼レンズ209が配置されている。
上述の第1反射ミラー201の中央付近はハーフミラーで構成されており、この第1反射ミラー201の背面には、ハーフミラー部を透過した被写体光束を反射するためのサブミラー203が設けられている。このサブミラー203は、第1反射ミラー201に対して回動可能であり、第1反射ミラー201が撮影光路から退避し、被写体光束がメインCCD221に入射しているときには、ハーフミラー部を覆う位置に回動し、第1反射ミラー201が図示の如き被写体像観察位置にあるときには、第1反射ミラー201に対して垂直となる位置にある。この第1反射ミラー201はミラー駆動機構219によって駆動されている。また、サブミラー203の反射光路上に測距用センサを含むTTL位相差方式の測距回路217が配置されており、この回路は、レンズ101a、101bによって結像される被写体像の焦点ズレ量を検出するための回路である。温度検出回路216は、メインCCD221の近傍に配置されており、公知の熱電対、サーミスタ、測温抵抗体等を用いて温度検出を行い、検出結果を入出力回路239に出力する。
第1反射ミラー201の後方には、露光時間制御用のフォーカルプレーンタイプのシャッタ213が配置されており、このシャッタ213はシャッタ駆動機構215によって駆動制御される。シャッタ213の後方には二次元撮像素子としてのメインCCD221が配置されており、レンズ101a、101bによって結像される被写体像を電気信号に光電変換する。なお、本実施形態では撮像素子としてCCDを用いているが、これに限らずCMOS(Complementary Metal Oxide
Semiconductor)等の二次元撮像素子を使用できることはいうまでもない。メインCCD221はCCD駆動回路223に接続され、このCCD駆動回路223によってアナログデジタル変換(AD変換)がなされる。CCD駆動回路223は入出力回路239を介して後述するシーケンスコントローラ(以下、「ボディCPU」と称す)229から制御を受け、メインCCD221の電源のオン・オフ制御を行い、メインCCD221の撮像のタイミングを供給し、ファインダ内CCD279の出力とのバラツキの調整を行い、光電変換信号の増幅(ゲイン調整)等を行う。後述するCCD駆動回路283も同様の機能を有する。ファインダ内CCD279はスクリーンマット205に結像された被写体像を光電変換する撮像素子であり、メインCCD221と同様、CMOS等の撮像素子でもよく、また、画素数は、被写体像観察用に用いるだけなので、メインCCD221よりも少なくてもよい。このファインダ内CCD279は、CCD駆動回路283に接続され、このCCD駆動回路283によってアナログデジタル変換(AD変換)がなされる。
CCD駆動回路223とCCD駆動回路283はCCD切換回路285に接続されており、このCCD切換回路285は入出力回路239からの切換制御ラインによって、いずれかのCCDを選択出力するように制御される。CCD切換回路285はCCDインターフェース225を介して画像処理回路227に接続されている。この画像処理回路227は色補正、ガンマ(γ)補正、コントラスト補正、白黒・カラーモード処理、スルー画像処理といった各種の画像処理を行う。画像処理回路227は、ASIC263内のデータバス261に接続されている。このデータバス261には、画像処理回路227の他、ボディCPU229、圧縮回路231、フラッシュメモリ制御回路233、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access
Memory)制御回路236、入出力回路239、通信回路241、記録媒体制御回路243、ビデオ信号出力回路247、スイッチ検出回路253が接続されている。
このデータバス261に接続されているボディCPU229は、このデジタル一眼レフカメラのフローを制御するものである。またデータバス261に接続されている圧縮回路231は後述するSDRAM237に記憶された画像データ等をJPEGで圧縮するための回路である。なお、画像圧縮はJPEGに限らず、他の圧縮方法も適用できる。データバス261に接続されているフラッシュメモリ制御回路233は、フラッシュメモリ235に接続され、このフラッシュメモリ235は、電子カメラのフローを制御するためのプログラムが記憶されており、ボディCPU229はこのフラッシュメモリ235に記憶されたプログラムに従って電子カメラの制御を行う。なお、フラッシュメモリ235は、電気的に書換可能な不揮発性メモリである。また、フラッシュメモリ235の内部には、画素欠陥情報を記憶するための画素欠陥記憶部236が設けられており、後述するように第1記憶部236aと第2記憶部236bとから構成されている(図9参照)。SDRAM237は、SDRAM制御回路236を介してデータバス261に接続されており、このSDRAM237は、画像処理回路227によって画像処理された画像情報または圧縮回路231によって圧縮された画像情報を一時的に記憶するためのメモリである。
上述のシャッタ駆動機構215、温度検出回路216、測距回路217、ミラー駆動機構219、CCD駆動回路223、測光センサ281、CCD駆動回路283、CCD切換回路285を接続する入出力回路239は、データバス261を介してボディCPU229等の各回路とデータの入出力を制御する。レンズCPU111と図示しない通信接点を介して接続された通信回路241は、データバス261に接続され、ボディCPU229等とのデータのやりとりや制御命令の通信を行う。データバス261に接続された記録媒体制御回路243は、記録媒体245に接続され、この記録媒体245への画像データ等の記録の制御を行う。記録媒体245は、xDピクチャーカード(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDメモリカード(登録商標)、メモリスティック(登録商標)またはハードディスクドライブ(HD)等の書換え可能な記録媒体で構成され、カメラ本体20に対して着脱自在となっている。
データバス261に接続されたビデオ信号出力回路247は液晶モニタ駆動回路249を介して液晶モニタ26に接続される。ビデオ信号出力回路247は、SDRAM237または記録媒体245に記憶された画像データを、液晶モニタ26に表示するためのビデオ信号に変換するための回路である。液晶モニタ26はカメラ本体20の背面に図1に図示されるごとく配置されているが、撮影者が観察できる位置であれば、背面に限らないし、また液晶に限らず他の表示装置でも構わない。レリーズ釦21の第1ストロークや第2ストロークを検出するスイッチや、モードダイヤル22、パワースイッチ23、コントロールダイヤル24、再生釦27、メニュー釦28、十字キー30、OK釦31、スルー画切換釦34、プレビュー釦36、AF許可釦37、レンズ検出スイッチ〈不図示〉等を含む各種スイッチ255(図3では各種SWと略記)は、スイッチ検出回路253を介してデータバス261に接続されている。
次に、図4を用いて、本実施形態におけるデジタル一眼レフカメラの表示・動作モードの階層構造を説明する。
主要な表示・動作モードは、情報表示M100、Aモード表示M200およびBモード表示M300の3種類である。情報表示M100は、カメラ本体20が電源オンとなった状態で初期設定されている。この情報表示モードは、カメラの撮影にあたって基本的な情報の表示を行うものであって、液晶モニタ26に、撮影モード、シャッタスピード、絞り、AFモード、フラッシュ、画素数等の情報表示の画面が表示される。プログラムモード、シャッタ速度優先モードといった撮影モードはモードダイヤル22の回動操作によって設定される。また、ISO感度、シャッタ速度、絞り値、補正値、画素数といった項目は、情報表示画面において十字キー30を操作することによって項目を選択し、コントロールダイヤル24の操作で数値を設定する。
Aモード表示M200は、スクリーンマット205に結像した被写体像をファインダ内CCD279によって光電変換し、この光電変換信号に基づいて観察用の被写体像を液晶モニタ26に表示するモードである。このモードでは、第1の反射ミラー201に備えられたサブミラー203を介して被写体光束が測距回路217に導かれるので、被写体像の観察と共に自動焦点検出動作も行うことができる。液晶モニタ26での画面表示は、図10(A)に示すように、画面左下にAモード表示であることを示すために「A」(符号305参照)が表示されている。また、このモードではスクリーンマット205上に刻印されたAFフレーム303も視認できる。
Bモード表示M300は、第1反射ミラー201を撮影光路から退避させ、シャッタ213を開放状態として、直接、被写体光束をメインCCD221上に結像させ、この被写体像を光電変換信号に変換し、この信号に基づいて観察用の被写体像を液晶モニタ26に表示するモードである。このモードでは、ファインダ光学系中のハーフミラーを用いず、被写体光束を直接メインCCD221で受光することから、CCD221に到達する光量の減少を防止でき、低輝度の被写体に対しても被写体像を十分表示することができる。なお、Bモード表示M300においては、本来、オートフォーカスは不作動となっている。すなわち、第1の反射ミラー201が退避してしまうことから自動焦点検出は不作動となる。液晶モニタ26の画面左下にBモード表示であることを示すために、図10(B)に示すように、「B」(符号307参照)が表示されている。また、このモードでは測距回路217による測距は不能であるので、Aモード表示とは異なり、AFフレームは表示されない。なお、Aモード表示やBモード表示を示すための符号は、「A」「B」に限らず、「メインCCD」「ファインダ内CCD」等、記号、文字、絵文字等でも良いことは勿論である
前述したように、カメラ本体20を電源オンとしたときには、情報表示M100が初期設定される。この情報表示M100からAモード表示M200またはBモード表示M300への切換は表示切換釦35を操作することによって行われる。この場合、表示切換釦35を操作すると、直近に設定されていたAモード表示M200またはBモード表示M300に切換えられる。なお、工場出荷時には、Aモード表示をデフォルト値としておくと(勿論、Bモード表示も可能である)、最初、表示切換釦35を操作した際に、Aモード表示M200に切換わり、再度、表示切換釦35を操作すると情報表示M100に戻る。Aモード表示M200に設定された際に、スルー画表示切換釦34を操作するとBモード表示M300に切換わり、この状態で、再度、スルー画表示切換釦34を操作すると、Aモード表示M200に戻る。Bモード表示M300で表示切換ボタン35を操作すると情報表示M100に戻る。つまり、情報表示M100からAモード表示M200またはBモード表示M300への切換は、表示切換ボタン35を操作することによって、直近に設定されていたモードに移行し、Aモード表示M200とBモード表示M300間の切換はスルー画表示切換釦34によって行うよう構成されている。
ここで、Aモード表示M200とBモード表示M300のいずれかに設定されていたことは不図示の不揮発性メモリに記憶されているので、カメラ本体20の電源がオフされたとしても、記憶が保持される。ただし、電源のオンに応じて、Aモード表示かBモード表示のいずれかにリセットするようにしても良いことは勿論である。なお、特殊なケースとして、レンズ鏡筒10がカメラ本体20から取り外されたことをレンズ検出スイッチ(不図示)によって検出した場合には、Bモード表示M300から情報表示M100に切換わる。
このように本実施形態では、被写体光束の光量は減少するが、自動焦点調節を行うことのできるAモード表示と、自動焦点調節は不作動となるが、被写体光束の光量は減少せずに低輝度でも十分に被写体像を表示できるBモード表示とを簡単な操作で切換えるようにしている。
次に、情報表示M100の下部階層について説明する。情報表示M100の状態で、プレビュー釦36を押しオンとすると、プレビューCが実行され(M110)、プレビュー釦36から手を離しオフとすると、情報表示M100に戻る。情報表示M100で、レリーズ釦21の半押しを行うと(1Rオン)、測光、測距等の撮影準備動作を行い(M120)、さらにレリーズ釦21の全押しを行うと(2Rオン)、メインCCD221の出力を読み出し、記録用画像データを記録媒体245に記録する撮影動作Cを実行する(M121)。撮影動作が終了し、レリーズ釦21の半押しを解除(1Rオフ)すると、情報表示M100に戻る。また、メニュー釦28をオンにすると、カードセット、ドライブモード、フラッシュ補正等を設定するメニュー画面が現われる(M130)。この画面で十字キー30を操作することによりカーソルを移動させ、好みの項目を選択し、OK釦31を押すことによって決定することができる(M131)。メニュー表示M130から、メニュー釦28またはOK釦31をオンにすると、情報表示M100に戻ることができる。さらに、情報表示M100の画面において、モードダイヤル22、コントロールダイヤル24や十字キー30を操作して好みのモード・値に設定できる(M140)。
次にAモード表示M200の下部階層に移って、まず、Aモード表示M200でプレビュー釦36を押しオンとすると、プレビューAを実行する(M210)。プレビューAは、設定された絞り値まで絞り103を絞り込んだ状態でメインCCD221からの画像信号に基づいて被写体像を液晶モニタ26に表示するモードである。プレビュー釦36から手を離し、オフとすることにより、プレビューモードを解除し、Aモード表示M200に戻る。Aモード表示において、レリーズ釦21が半押しされ1Rがオンとなると、撮影準備動作M120と同様に撮影準備が行われ(M220)、さらにレリーズ釦21が全押しされ2Rがオンとなると、撮影動作Aが行われる(M221)。また、メニュー釦28をオンすると、メニュー画面が現わる(M230)。この状態で、十字キー30を操作し、カーソルを移動させ項目を選択し、OK釦31で所望の項目を決定し、メニュー表示M230に戻る(M231)。この表示状態でメニュー釦28またはOK釦31のオンで、Aモード表示M200に戻る。
次に、Bモード表示M300の下部階層に移って、まず、Bモード表示M300でメニュー釦28が押されオンになると、メニュー表示となる(M310)。ここで、十字キー30を操作し(M311)、好みの項目をOK釦31によって決定すると、メニュー表示M310に戻る。メニュー表示からは、メニュー釦28またはOK釦31をオンとすることにより、Bモード表示M300に戻ることができる。Bモード表示状態で、レリーズ釦21が半押しされていても、第1反射ミラーが退避状態にありシャッタが開放状態であるので、特に何も動作しないが、レリーズ釦21が全押しされ2Rがオンとなると、メインCCDからの画像信号に基づいて記録用画像データを記録媒体245に記録する撮影動作Bを実行する(M320)。また、プレビュー釦36がオンとなると、絞り103の絞込み動作を行い、メインCCD221からの画像信号に基づいて液晶モニタ26にスルー画表示を行うプレビューBを実行する(M330)。このプレビューBもプレビューAと同様に、設定された絞り値まで絞り103を絞り込んだ状態でメインCCD221からの画像信号に基づいて被写体像を液晶モニタ26に表示するモードである。
次に、図4に示したAモード表示M200について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
表示切換釦35がオンとなるとファインダ内CCD279からの出力に基づいて被写体像を表示するAモード表示の動作を行う。まず、ファインダ内CCD279の駆動条件を決めるために、ステップS1において、測光センサ281の出力に基づいて測光・露光量演算(即ち、被写体輝度値、シャッタスピードと感度を求める)を行う。次に、ファインダ内CCD279を選択し(S3)、これに電源を供給する(S5)。続いて、CCD駆動にあたっての電子シャッタスピードと感度の条件設定を行うために、ステップS1で求めた測光・露光量の演算結果を用いてスルー画条件設定1のサブルーチンを実行する(S7)。このサブルーチンの実行によって液晶モニタ26に適切な明るさ(明度)の像を表示することができるが、このサブルーチンの詳細は図7を用いて後述する。スルー画条件設定1が終了すると、Aモード表示を開始する(S9)。なお、スルー画表示動作の制御は、この開始指示を受けて画像処理回路227にて行われる。
次に、ステップS2と同様に再び測光・露光量演算を行い(S11)、演算された露光量の表示を行う(S13)。続いて、液晶モニタ26におけるスルー画表示の明度を適切に保つためにスルー画条件設定2のサブルーチンを実行する(S15)。ステップS7でのスルー画条件設定1は液晶モニタ26でのスルー画表示前であったので、測光センサ281の出力に基づいて行ったが、スルー画条件設定2では、狙いとする明度と前回撮像結果に基づく画面明度と差分から次回撮像時の電子シャッタスピードと感度を決定する。なお、ここで、明度とは、例えば、CCDの各画素出力の加重平均値に対応した値である。この後、レリーズ釦21が半押しされたかどうか、即ち、1Rがオンとなったかを判定する(S21)。
判定の結果、1Rがオンの場合には、撮影動作時の露光制御に使用するための測光・露光量演算を行い(S23)、測距・焦点調節のサブルーチンを実行する(S25)。測距・焦点調節のサブルーチンは、測距回路217の出力に基づいてTTL位相差法により撮影レンズ101の焦点ズレ量を演算し、この焦点ズレ量に基づいてレンズ駆動量を演算し、レンズCPU111を介してレンズ駆動機構107を駆動し、ピント合わせを行う。続いて、レリーズ釦21が全押しされたかどうか、即ち、2Rがオンとなったかを判定し、オフの場合には、レリーズ釦21が半押しのままかどうかを判定し(S29)、オンの場合には、ステップS27とS29を繰り返し実行する待機状態となる。この状態でレリーズ釦21から撮影者の手が離れると、ステップS29をNで抜け、ステップS37に移行する。一方、レリーズ釦21の全押しがなされると、ステップS31に進み、Aモード表示を停止し、即ち、液晶モニタ26でスルー画表示を行っていたことを止め、ファインダ内CCD279の電源をオフし(S33)、撮影動作Aに移る(M221)。撮影動作Aでは、第1反射ミラー201を撮影光路から退避させ、絞り103を設定値まで絞込み、シャッタ213を開放し、メインCCD221による撮像動作を行った後、第1反射ミラー201を反射位置に戻し、また絞り103とシャッタ213を初期位置に戻すという公知の動作を実行する。撮影動作Aが終了すると、ステップS1に戻り、前述のステップを繰り返す。
ステップS21に戻り、1Rがオフの場合には、ステップS41において、プレビュー釦36がオンかどうかを判定する。オンの場合には、Aモード表示を固定し、即ち、液晶モニタ26に表示されているスルー画としての表示用被写体画像の更新を行うことなく、そのまま保持する(S43)。これは、プレビュー動作では絞り103が絞り込まれ、被写体輝度が低下する際に、スルー画条件の設定が十分追従できず、画像の明るさが不自然に変化する。この不自然な変化を防止するために、画像が安定するまで、スルー画の更新を停止するものである。この後、プレビューA(M210)に移り、絞り103を設定値に絞り込んだ状態でメインCCD221の出力に基づいて液晶モニタ26に被写体像をスルー画表示する。このプレビューAが終了すると、ステップS1に戻り、前述のステップを繰り返す。
ステップS41に戻り、プレビュー釦36がオフであった場合には、ステップS45に進み、表示切換釦35が押されたかどうか、即ち、オンかどうかを判定する。オンであった場合には、Aモード表示M200を終了して情報表示M100に移る。ステップS45に戻り、判定の結果、表示切換釦35が押されていなかった場合、即ち、オフであった場合には、ステップS47に進み、メニュー釦28が押されたかどうか、即ち、オンかどうかを判定し、オンの場合には、図4で説明したメニュー表示M230に進む。メニュー釦28がオフの場合には、ステップS49に進み、スルー画切換釦34がオンか否かを判定する(S49)。オフだった場合には、いずれの釦も操作されていない状態であるので、ステップS11に戻り、前述したフローを繰り返す。Aモード表示M200の状態で、スルー画表示釦34が操作されると、前述したように、Bモード表示M300に切換えられる。そこで、S49でオンと判定された場合には、ステップS41と同様に、Aモード表示の固定を行ってから、Bモード表示(M300)に進む。
次に図6を用いてBモード表示M300のフローを説明する。Bモード表示に入ると、まず、メインCCD221を選択し(S61)、このメインCCD221に電源の供給を開始する(S63)。次に、ステップS1と同様に、測光・露光量演算を行い(S65)、第1反射ミラー201を軸201a回りに回動させ、撮影光路から退避させる(S67)。続いて、フォーカルプレーンシャッタ213を開放状態とし(S69)、被写体像をメインCCD221上に結像させる。ステップS7と同様に、スルー画表示条件の設定1のサブルーチンを実行し(S71)、Bモード表示でのスルー画表示を開始させる(S73)。Aモード表示M200からBモード表示M300に切換えた場合には、ステップS51のAモード表示固定からステップS73のBモード表示開始までの間、液晶モニタ26の表示は固定されているが、このステップS73においてBモード表示、即ち、メインCCD221から出力される画像信号に基づくスルー画表示に切換わる。次に、ステップS75において、タイマーをスタートさせステップS81に進む。
ステップS81では、レリーズ釦21が全押しされているか、即ち、2Rがオンかを判定し、オンの場合には、撮影動作に進む。まず、液晶モニタ26に表示されているスルー画表示を止め、即ちBモード表示を停止し(S83)、フォーカルプレーンシャッタ213と第1反射ミラー201を初期状態に戻す(S85、S87)。この後、撮影動作B(M320)に移り、シャッタ213を開放し、メインCCD221による撮像動作を行った後、絞り103とシャッタ213を初期位置に戻す。この撮影動作Bが終了すると、ステップ61に戻り、前述のステップを繰り返す。ステップS81に戻り、2Rがオフの場合にはステップS91に進み、プレビュー釦36がオンか否かを判定する。オンだった場合にはプレビュー動作に入り、Bモード表示の固定を行う(S93)。これはステップS43のAモード表示の固定と同様、絞込み時に画像の明るさが不自然に変化することを防止するためである。この後、プレビューB(M330)に進み、絞り103を設定値に絞り込んだ状態で、メインCCD221の出力に基づいて液晶モニタ26に被写体像をスルー画表示する。
ステップS91に戻り、プレビュー釦36がオフだった場合には、ステップS101にて表示切換釦35がオンか否かの判定を行う。オンだった場合には、情報表示M100に戻るが、その前にBモード表示を終了するための処理をS103からS109にて行う。まず、Bモード表示を停止し(S103)、フォーカルプレーンシャッタ213を閉じ、第1反射ミラー201を退避位置からファインダ光学系に光束を反射する位置に復帰させる(S107)。続いて、画素欠陥検出のサブルーチンを実行する(S108)。このサブルーチンはBモード表示M300から情報表示M100に切り換わるにあたって、画素欠陥を検出するものであって、詳しくは図8を用いて後述する。このサブルーチンからリターンすると、次に、メインCCD221の電源をオフしてから(S109)、情報表示M100に移る。
ステップS101に戻り、表示切換釦35がオフだった場合には、ステップS111に進みメニュー釦28がオンか否かを判定する。判定の結果、オンだった場合には、メニュー表示M310表示を行うが、その前にBモード表示でのスルー画表示を停止するための処理をステップS113からS119にて行う。この処理は、前述のステップS103からS109と同様であるので、説明は省略する。なお、ここでも画素欠陥検出のサブルーチンを実行している(S118).これはBモード表示からM300からメニュー表示M310に切り換えるにあたって、画素欠陥を検出するものである(図8参照)。
ステップS111に戻り、判定の結果、オフだった場合には、ステップS121にてスルー画切換釦34がオンか否かを判定する。判定の結果、オンだった場合には、Bモード表示M300からAモード表示M200に切換えるが、その前にステップS123からS129にて切換処理を行う。まず、ステップS123にてBモード表示の固定を行う。これは、ステップS77と同様にスルー画表示モードの切換時の画像の乱れを防止するためである。続くステップS125からS129は、前述のステップS105からS109と同様であるので、説明は省略する。なお、ここでも画素欠陥検出のサブルーチンを実行している(S128).これはBモード表示からM300からAモード表示M200に切り換えるにあたって、画素欠陥を検出するものである(図8参照)。
ステップS121に戻り、判定の結果、オフだった場合には、ステップS131に進み、カメラ本体20からレンズ鏡筒10が外されたか否かを、レンズ検出スイッチ〈不図示〉の出力に基づいて判定する。判定の結果Yesだった場合、即ち、レンズ鏡筒10が取り外された場合には、情報表示M100を行う。Bモード表示では、第1反射ミラー201が撮影光路から退避し、フォーカルプレーンシャッタ213が開放状態となっている。このため、メインCCD221が外部に直接、露出した状態となってしまい、塵芥等が付着するおそれがある。したがって、Bモード表示M300を終了することによって、メインCCD221の撮像面に塵芥等が付着することを防止する。Bモード表示を終了するために、ステップS133からS139にて処理を行うが、これらのステップは前述のステップS103からS109と同様であるので、説明は省略する。なお、ここでも画素欠陥検出のサブルーチンを実行している(S138).これはBモード表示からM300から情報表示M100に切り換えるにあたって、画素欠陥を検出するものである(図8参照)。
ステップS131に戻り、判定の結果、Noだった場合には、レンズ鏡筒10は装着されたままであり、この場合には続いて、ステップS140およびステップS141において画素欠陥の検出が必要か否かの判定を行う。メインCCD221等の撮像素子は一般に周囲の温度が高くなると、イメージセンサ内の暗電流が増加し、画素欠陥に基づくノイズが目立ちやすくなる。そこで、本実施形態では、撮像素子の周囲の温度が所定値以上の場合であって、かつ所定時間が経過した場合には、画素欠陥の検出を行うようにしている。まず、温度検出回路216で検出された温度が所定温度以上か否かの判定を行う。所定温度以上であった場合には、ステップS141において、ステップS75にてスタートしたタイマーが、所定時間が経過したか否かを判定する。判定の結果、Yesであった場合には、撮像素子の周囲温度が所定値以上であり、かつBモード表示を開始してから所定時間が経過しているので、ステップS149において、画素欠陥の検出を行う。この画素欠陥の検出に至るまでのステップは前述のステップS103からS108と同じであるので、説明は省略する。画素欠陥検出のサブルーチンが終了すると、ステップS65に戻り、前述のステップを繰り返す。このように本実施形態においては、スルー画表示中に、ステップS140、S141においてメインCCD221の出力に後発画素欠陥が生じているか否かの予測を行い、被写体画像データに後発画素欠陥が生じていると予測された場合に、ステップS149において後発画素欠陥情報の取得動作を実行している。
ステップS140およびステップS141の両ステップの少なくとも1ステップにおいて、Noであった場合、すなわち、所定温度以下または所定時間が経過していなかった場合には、ステップS15と同様に、スルー画表示の際の液晶モニタ26の画像の明度の調整を行うスルー画条件の設定2のサブルーチン(S151)を実行した後、前述のステップS81に進む。
本実施形態では、Bモード表示M300に入るとステップS61からS75までの初期設定が終わると、ステップS81、S91、S101、S111、S121、S131、S140、S141、S151のループを順次処理することになる。このループを処理している際に、前述したように、撮像素子の周囲の温度が所定値以上の場合であって、かつ所定時間が経過した場合には、画素欠陥の検出を行うようにしている。ここで検出された画素欠陥は、後述するように、液晶モニタ26でのスルー画表示あたっての画像補正に使用する。したがって、長時間Bモード表示を行ったり、また周囲温度が上昇した場合であっても、ノイズを除去したスルー画表示を行うことができる。さらに、Bモード表示から抜け出て、情報表示M100、メニュー表示M310、プレビューB M330、Aモード表示M200に移行する場合においても、画素欠陥の検出を行っているので、Bモード表示を行うことにより、ノイズが発生しやすくなったとしても、補正によりノイズ除去したスルー画表示を行うことができる。特に、スルー画表示の中止に伴って他の表示状態(撮影情報の表示やカメラ動作の設定メニュー表示、Aモード表示等)に切り換わるにあたって、切り換えのための動作を行う必要があり、この期間を上手く利用し、画素欠陥の検出を行うようにしたので、切換時間を有効に活用することができる。
次に、「スルー画条件の設定1」と「スルー画条件設定2」について図7を用いて説明する。このサブルーチンは前述したように、液晶モニタ26に被写体画像を表示する際の画像明度の調整を行うためのものである。まず、スルー画条件設定1のサブルーチンに入ると、ステップS201において、測光センサ281の出力BVsに基づいて次回撮像時の電子シャッタスピードTV1と感度SV1の決定を行う。スルー画表示時における絞り値は開放絞りであるので、この絞り値をAVsとすると、
AVs+TV1=BVs+SV1
の関係があり、
BVs−AVs=TV1−SV1
となる。この式の左辺は既知の値であるので、左辺の値からTV1とSV1を適宜、プログラムラインやテーブルに従って求めればよい。この後、決定された電子シャッタスピードTV1と感度SV1をそれぞれのレジスタに記憶・設定する(S207)。CCD駆動回路223又はCCD駆動回路283は、ここで設定・記憶されたTV1とSV1に基づいてCCD221又は279の駆動制御を行い、光電変換信号の読み出しを行う。ステップS207にてTV1およびSV1の設定が終了すると元のフローに戻る。
次に、「スルー画条件設定2」を説明する。設定2のサブルーチンに入ると、まず、狙いの画像明度(所定値)と前回撮像時の画像明度との差ΔEVを算出する(S203)。続いて、画像明度が一定となるように、次回撮像時の電子シャッタスピードTV1と感度SV1を決定する(S205)。この決定にあたっては、次の要素から求める。
・開放絞り値AVs
・前回撮像時の電子シャッタスピードTV0
・前回撮像時の感度SV0
・狙いの画像明度と前回撮像時の画像明度との差ΔEV
まず、露出条件の基本式として
AVs+TV0=BV0+SV0
である。
ここで、BV0は前回の輝度であるが、真の値は分からず、上記基本式では仮の値としている。真の輝度値BV0は、狙いとの差、即ち、ΔEVだけ外れていることから、
BV0=AVs+TV0−SV0+ΔEV
=AV1+TV1−SV1
となり、この関係式からTV1とSV1を求める。ここで、差ΔEVは、例えば、撮像素子の各画素の出力の加重平均と狙いとする値との差から求めればよい。このステップS205を終了すると、前述したステップS207に進み、元のフローに戻る。
次に、画素欠陥検出のサブルーチンについて、図8を用いて説明する。CCD等の撮像素子には、各画素の出力特性のバラツキ等に起因する固定パターンノイズが存在している。そのため撮像素子の出力をそのまま用いると有効な画像信号成分に上記ノイズが重畳してしまい、撮像画像の画質劣化の原因となってしまう。特にスルー画表示を長時間行う等の理由により、撮像素子自体の温度が上昇すると、ノイズが増加する傾向にある。このような固定パターンノイズは各画素の画素欠陥によって形成されるが、画素欠陥としては、個々の撮像素子自体に存在する画素欠陥(ここでは、「先発画素欠陥」と呼ぶ)と、スルー画表示を継続して行うことにより発生する画素欠陥(ここでは、「後発画素欠陥」と呼ぶ)がある。本実施形態では、先発画素欠陥については、工場出荷時に予め検出し、これをフラッシュメモリ235内の画素欠陥記憶部236に書き込んでおき、また後発画素欠陥については、Bモード表示動作中に画素欠陥を検出し、検出された後発画素欠陥についても、フラッシュメモリ235内の画素欠陥記憶部236に書き込み、情報の更新を行うようにしている。
画素欠陥検出のサブルーチンに入ると、まず暗時画像撮影を行う(S301)。画素欠陥検出を行うにあたっては、事前にシャッタ213の閉じ動作を行っており(S105、S115、S125、S135、S145)、CCD221は遮光された状態となっている。この暗時画像撮影は、遮光状態で所定時間の間、撮像を行い、光電変換信号(暗時画像信号)の読み出しを行う。この読み出された暗時画像信号を用いて、中央平均レベルの算出を行う(S303)。ここでは、画像の中央部分の所定範囲を選択し、この範囲の光電変換信号のデジタル値の平均値の算出を行う。続いて、中央平均レベルが所定値以内か否かの判定を行う(S305)。画像信号のレベルは暗ければ暗いほど低く、明るくなると高くなる。今、シャッタ213の閉じ状態での撮像であるので、本来ならば、各画素の画像信号レベルは最小値のはずであるが、迷光が発生したり、またシャッタ不調等(以下、「シャッタエラー」と称す)があると、画像信号のレベルが高くなる。このような悪条件下で得た暗時画像信号に基づいて、画素欠陥検出を行うと、正しくノイズ除去ができなくなる。そこで、本実施形態においては、このようなシャッタ不調が生じている場合には、すなわち中央平均レベルが所定値以内でなかった場合には、画素欠陥の検出を行わず、リターンするようにしている。この場合には、後発画素欠陥に基づくノイズ除去を行うことはできないが、被写体像の観察を行うことはできる。
ステップS305において、中央平均レベルが所定値以内であった場合には、ステップS307に進む。本実施形態では、工場出荷段階において、画素欠陥の検出を行い、個々の撮像素子ごとに画素欠陥の存在する画素の座標を示す情報(先発画素欠陥情報)が、画素欠陥記憶部236の第1記憶部236a(図9参照)に書き込まれている。このステップS307では第1記憶部236に記憶されている先発画素欠陥情報の読出しを行う。続いて、読み出された先発画素欠陥情報を用いて、暗時画像信号の画素欠陥の補正を行う(S309)。暗時画像信号に基づく画像情報の内、画素欠陥のある座標位置に対応した画像情報は使用せず、暗時に対応した信号レベルに置き換えることにより欠陥の補正を行う。
このようにして先発画素欠陥情報を用いて補正された画像情報を用いて後発画素欠陥情報の検出を行う。これには、まず補正された画像情報から1画素ずつ読出しを行う(S311)。この読み出された1画素ごとの信号レベルが欠陥判定レベル以上か否かの判定を行う(S313)。画素欠陥がある場合には、黒レベルとはならないことから、ある一定以上の明るさに対応する信号レベルの場合には、欠陥が存在するとしてステップS315に進み、欠陥が発生した画素の座標をSDRAM237に一時記憶させる。ステップS313で欠陥判定レベル以上でなかった場合、またはステップS315でSDRAMへの一時記憶が終了したらステップS317に進み、次の画素が有るかの判定を行う。判定の結果、全画素の読出しが終了しておらず次の画素が存在する場合には、ステップS311に戻り、前述のステップを繰り返す。
ステップS311からS315を繰り返し行い、暗時画像撮影に基づく画像情報の全画素について欠陥レベルの判定が終了すると、ステップS319に進む。このステップでは、SDRAM237に後発欠陥画像となっている画素の座標情報が一時記憶されているので、この記憶された後発欠陥座標(後発画素欠陥情報)の読出しを行う。読み出された全ての後発画素欠陥情報はフラッシュメモリ235内の第2記憶部236bに記憶し(S321)、元のフローに戻る。画素欠陥検出のサブルーチンが実行されるたびに、第2記憶部236bには後発画素欠陥情報の更新が行われる。
次に、先発欠陥画像情報および後発画素欠陥情報の検出とスルー画の補正を行う構成について、図9に示すブロック機能図を用いて説明する。メインCCD221等を含む撮像311は画素ごとの画像情報を出力する。撮像部311の出力は、画素欠陥を検出する際には画素欠陥検出部313に出力され、通常のBモード表示を行う場合には画素欠陥補正部317に出力される。画素欠陥検出部313は、前述の図8に示したフローに従って検出を行い、実質的にはシーケンスコントローラであるボディCPU229によって実行される。工場出荷段階で検出された先発画素欠陥情報は第1記憶部236aに記憶され、またBモード表示中である前述のステップS108、S118、S128、S138、S149で検出された後発画素欠陥情報は第2記憶部236bに記憶される。工場出荷段階で第1記憶部236aに書き込まれた先発画素欠陥情報は原則、書き直されることはないが、第2記憶部236bに書き込まれた後発画素欠陥情報は、画素欠陥検出が行われるたびに後発画素欠陥情報は更新される。
画素欠陥補正部317は、撮像部311から画素ごとの画像情報と、画素欠陥情報記憶部236から先発および後発画素欠陥情報を受け、画素欠陥の補正を行うものであり、画像処理回路227によってその機能が担われている。この画素欠陥補正部317は、画素欠陥情報記憶部236に記憶されている先発および/または後発画素欠陥情報に基づいて、画素欠陥が生じている画素に対応した画像情報に対して、その画素の周囲の画像情報を用いて、公知の補間法を用いて補正する。この画素欠陥補正部317によって補正された画像情報は画像データとして出力され、液晶モニタ26に表示される。なお、Bモード表示するにあたって、所定温度以上で所定時間が経過していない場合には、先発画素欠陥情報に基づいて画素欠陥補正部317は画像情報の補正を行い、所定温度以上で所定時間が経過した場合には、先発画素欠陥情報および後発画素欠陥情報の両方に基づいて画素欠陥補正部317は画像情報の補正を行っている。
なお、本実施形態においては、先発画素欠陥情報は工場出荷段階で書き込み動作を行っていたが、これに限らず、例えば、カメラ本体のリセット時等でもよく、また撮像素子の性能が確保できるならば省略しても良い。また、メインCCD221についてのみ後発画素欠陥情報の検出を行い、Bモード表示の場合の際に画像情報の補正を行っていたが、ファインダ内CCD279についても同様に後発画素欠陥情報の検出と、Aモード表示の場合の画像情報の補正を行っても良いことは勿論である。さらに、実施形態においては、検出された後発画素欠陥情報はスルー画表示に用いていたが、静止画の記録の際の補正に使用しても良いことは勿論である。
次に、本発明の一実施形態の第1の変形例について図11を用いて説明する。一実施形態においては、後発画素欠陥の検出は所定温度以上かつ所定時間経過した場合に行っていたが、この第1の変形例は、所定時間経過したか否かだけで後発画素欠陥の検出を行うか決定している。構成としては、図3に示した全体回路ブロック図において温度検出回路216が不要になり、図12に示すように所定温度以上かの判定(図6のS140)が削除されている以外は本発明の一実施形態と同様であるので、詳しい説明は省略する。
続いて、本発明の一実施形態の第2の変形例について説明する。一実施形態においては、温度と時間経過でもって後発画素欠陥の検出を行うか否かの判定を行っていたが、この第2の変形例では、メニュー表示で設定されたISO感度と時間経過でもって後発画素欠陥の検出を行うようにする。このため、図6に示したフローにおけるステップS140を「所定ISO以上?」に置き換えればよい。これによって、所定ISO感度でもって所定時間以上Bモード表示を行った場合には、後発画素欠陥を検出し、画像情報の補正を行うことができる。一般に、高ISOの場合ほど画素欠陥が目立ちやすいことから、この第2の変形例によれば、高ISO感度を設定した場合でも、ノイズの目立たないスルー画表示を行うことができる。
以上の変形例では、所定時間、所定温度および所定ISO感度の内の1つ又は2の組み合わせであったが、これらの組み合わせで種々の変形例が得られる。例えば、第1の所定温度以上の場合かつ第1の所定時間が経過した場合、第2の所定温度(>第1の所定温度)以上の場合かつ第2の所定時間(>第1の所定時間)が経過した場合の組み合わせや、これらと同様に、所定時間と所定ISO感度の組み合わせ、さらに3つの組み合わせ等が得られる。
以上の如く本発明の実施形態においては、所定温度で所定時間以上Bモード表示を行った場合には、ステップS149において画素欠陥検出を行い、ここで検出され書き込まれた後発画素欠陥情報に基づいて、画素欠陥補正部317は画像情報を補正している。このため液晶モニタ26にスルー画表示される被写体像からノイズが除去され、大変見易くなる。また、画素欠陥検出を行うたびに後発画素欠陥情報を記憶する第2記憶部326bの記憶内容を更新したので、常に最新の後発画素欠陥情報に基づいて画像情報の補正することができる。
また、本発明の実施形態においては、画素欠陥検出はスルー画表示から他の表示モード(例えば、撮影情報の表示やカメラ動作の設定メニュー表示)に移行する際に行っており、後発画素欠陥の生じ易いスルー画表示が終了した後でも画素欠陥の補正を行うことができ、ノイズを除去できる。さらに、本実施形態においては、後発画素欠陥情報を取得するにあたっては、暗時画像を用いて行っているので、Bモード表示中に発生した画素欠陥を検出することができる。さらに、本実施形態においては、画素欠陥検出を行うにあたって、事前にシャッタエラーが発生していないかチェックしてから行っているので、正しい画素欠陥情報を得ることができる。
本発明の実施形態の説明にあたっては、デジタル一眼レフカメラを例に挙げたが、これに限らず、撮像素子を有し、この撮像素子の出力に基づいてスルー画を表示することのできるデジタルカメラや電子撮像装置であれば適用できることは勿論である。
本発明の一実施形態に係わるデジタル一眼レフカメラの外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係わるデジタル一眼レフレックスカメラの光学的な概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの全体構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるデジタル一眼レフカメラの表示モードおよびその動作モード・メニューの階層構造を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるAモード表示のフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるBモード表示のフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるスルー画条件の設定1とスルー画条件の設定2のフローチャートである。 本発明の一実施形態における画素欠陥検出のフローチャートである。 本発明の一実施形態における画素欠陥の検出と補正の機能をブロック化した図である。 本発明の一実施形態の液晶モニタにおけるスルー画表示モードの表示画面であり、(A)はAモード表示、(B)はBモード表示を示す。 本発明の一実施形態の変形例におけるBモード表示のフローチャートである。
符号の説明
10 レンズ鏡筒
20 カメラ本体
21 レリーズ釦
22 モードダイヤル
23 パワースイッチ
24 コントロールスイッチ
26 液晶モニタ
27 再生釦
28 メニュー釦
30 十字キー
31 OK釦
33 ファインダ
34 スルー画切換釦
35 表示切換釦
36 プレビュー釦
213 フォーカルプレーンシャッタ
221 メインCCD
229 ボディCPU
235 フラッシュメモリ
236 画素欠陥記憶部
236a 第1記憶部
236b 第2記憶部
279 ファインダ内CCD
227 画像処理回路
285 CCD切換回路
317 画素欠陥補正部

Claims (9)

  1. 撮像素子にて被写体像を取得する撮像手段と、
    この撮像手段の画素欠陥情報を記憶している画素欠陥情報記憶手段と、
    上記画素欠陥情報に基づき、上記撮像手段の出力に対して画素欠陥補正を行う画素欠陥補正手段と、
    この画素欠陥補正手段で補正された画像データを表示装置に連続的に表示するスルー画表示手段と、
    上記スルー画表示中に、上記撮像手段の出力に後発画素欠陥が生じていることを予測する予測手段と、
    この予測手段によって上記被写体画像データに上記後発画素欠陥が生じていると予測された場合に、後発画素欠陥情報の取得動作を実行する後発画素欠陥情報取得手段と、
    上記後発画素欠陥情報に基づき、上記画素欠陥情報記憶手段の記憶内容を更新する画素欠陥情報更新手段と、
    を具備していることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 上記予測手段は計時手段を含み、上記スルー画表示が所定時間以上継続された場合に上記後発画素欠陥が生じていると予測することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  3. 上記予測手段は、上記撮像手段の周囲温度を測定する測温手段を含み、上記周囲温度が所定値以上になった場合に上記後発画素欠陥が生じていると予測することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  4. 上記予測手段は、露光制御に使用するISO感度情報が所定値以上になった場合に上記後発画素欠陥が生じていると予測することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  5. 上記画素欠陥情報記憶手段は、工場出荷時に記憶された先発画素欠陥情報を記憶するための第1記憶手段と、上記後発画素欠陥情報を記憶するための第2記憶手段を具備していることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  6. 上記後発画素欠陥情報取得手段は、上記撮像手段の暗時画像と上記先発画素欠陥情報に基づいて上記後発画素情報を取得することを特徴とする請求項5に記載のデジタルカメラ。
  7. 上記後発画素欠陥情報取得手段は、シャッタエラーに起因する画素情報を除去した上で上記後発画素欠陥情報取得を取得することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  8. 撮像手段被写体像を取得する撮像手段と、
    この撮像手段によって取得された画像データを表示装置に連続的に表示するスルー画表示手段と、
    上記スルー画表示中に、上記撮像手段の出力に画素欠陥が生じていることを予測する予測手段と、
    この予測手段によって上記被写体画像データに上記画素欠陥が生じていると予測された場合に、画素欠陥情報の取得動作を実行する画素欠陥情報取得手段と、
    この画素欠陥情報取得手段によって取得された画素欠陥情報に基づき上記撮像手段の出力に対して画素欠陥補正を行う画素欠陥補正手段と、
    を具備し、
    上記スルー画表示手段は、上記画素欠陥補正手段によって補正された画像データを表示することを特徴とするデジタルカメラ。
  9. 上記スルー画表示に先立って、上記撮像手段の画素欠陥情報を事前に検出し、記憶する記憶手段を有し、上記画素欠陥補正手段は、上記事前に記憶された画素欠陥情報と上記スルー画表示中に上記画素欠陥情報取得手段によって取得された画素欠陥情報を用いて補正することを特徴とする請求項8に記載のデジタルカメラ。
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