JP2007281952A - デジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】スルー画表示可能なデジタルカメラにおいて、記録用撮像素子と被写体像観察用の撮像素子による被写体像を切り換えて表示する場合に、記録用撮像素子の出力を有効に活用しつつ、視野率の相違を撮影者が意識することなく、直感的に撮影範囲を認識できるようにする。
【解決手段】被写体像記録用のメインCCD221で取得された画像データに基づいてスルー画表示を行う第1のスルー画表示動作と、被写体像観察用のファインダ光学系中に配置されたファインダ内CCD279で取得された画像データに基づいてスルー画表示動作を行う第2のスルー画表示動作が選択可能であり、視野率に応じてファインダ内CCD279で取得された画像データを加工するスルー画関連部位50を具備する。視野率が100%未満の場合には、ファインダ内CCD279で取得された被写体像301の縮小画像と黒枠309を合成して表示する。
【選択図】 図12

Description

本発明は、スルー画表示機能を有するデジタルカメラに関し、詳しくは、撮像素子で繰り返し取得した画像を表示装置に動画像として表示する所謂スルー画表示機能(ライブビュー表示機能、電子ファインダ機能とも言う)を有するデジタルカメラに関する。
従来のデジタルカメラにおいては、被写体像の観察は、光学式ファインダにより行っていたが、最近は、光学式ファインダと共に、または光学式ファインダをなくし、被写体画像データの記録用に設けられている撮像素子の出力を表示用にも利用している。即ち、撮像素子で取得した画像を、被写体像観察用に液晶モニタ等の表示装置によって表示するスルー画像表示機能を有しているものが提案されている。
このようなデジタルカメラにおいて、さらに被写体像観察用にファインダ光学系中に第2の撮像素子を配置し、この撮像素子の出力と被写体像記録用の撮像素子の出力を切り換えて、被写体像を液晶モニタ等に表示するデジタルカメラも提案されている。しかしながら、被写体像記録用の撮像素子とファインダ光学系中に配置した撮像素子では、同一の光学系ではないことから倍率や視野率が相違してしまうという課題がある。この課題を解決するものとして、デジタルカメラ機能付きの双眼鏡であるが、特許文献1に開示されるような方法がある。すなわち、この特許文献1には、撮影光学系の視野領域V1を観察用光学系の視野領域V2よりも広くとり、撮影光学系の視野領域V1に対応する画像データから観察用の視野領域V2の画像データを切り出し、この切り出された画像データを表示装置に表示すると共に、記録媒体に記録することが開示されている。
特開2004−159135号公報
特許文献1に開示された従来技術では、視野率が相違することは解決されるが、観察用の視野領域V2に一致させるために記録用の撮像素子で取得した画像データの一部を棄てており、画像データを有効に活用することができない。つまり、ファインダの視野に記録画像の視野を合わせており、本来記録されるべき画像に合わせるのが効率的であるのに対して、特許文献1の開示では逆になっている。従来のファインダ光学系中に第2の撮像素子を用いるやり方では特許文献1での問題点は解消されるが、前述の如くファインダ像と撮影した画像の視野が異なってしまう。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、記録用撮像素子の出力によって被写体像を表示する場合でも、被写体像観察用の撮像素子によって被写体像を表示する場合でも、記録用撮像素子の出力を有効に活用しつつ、視野率の相違を撮影者が意識することなく、直感的に撮影範囲を認識できるようにしたスルー画表示可能なデジタルカメラを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係わるデジタルカメラは、被写体像記録用の第1の撮像素子で取得された画像データに基づいてスルー画表示を行う第1のスルー画表示動作と、被写体像観察用のファインダ光学系中に配置された第2の撮像素子で取得された画像データに基づいてスルー画表示動作を行う第2のスルー画表示動作を選択可能なデジタルカメラにおいて、上記ファインダ光学系の視野率に応じて上記第2の撮像素子で取得された画像データを加工する画像処理手段を具備する。
また、第2の発明に係わるデジタルカメラは、上記第1の発明において、上記画像処理手段は、上記視野率が1未満の場合には、上記視野率に応じて上記第2の撮像素子で取得された画像データを縮小する。
さらに、第3の発明に係わるデジタルカメラは、上記第2の発明において、上記画像処理手段は、上記縮小された画像データの周囲に所定の枠画像を合成して、上記第2のスルー画表示用の画像を生成する。
さらに、第4の発明に係わるデジタルカメラは、上記第1の発明において、上記画像処理手段は、上記視野率が1以上の場合には、上記第2の撮像素子で取得された画像データの上記第1スルー画表示動作の撮像領域に一致する領域を切り出して拡大する。
さらに、第5の発明に係わるデジタルカメラは、上記第1乃至第4の発明において、製造段階で測定された個別の視野率データを記憶している不揮発性メモリを含み、上記画像処理手段は上記不揮発性メモリから読み出された上記視野率データに基づいて上記第2の撮像素子で取得された画像データを加工する。
さらに、第6の発明に係わるデジタルカメラは、上記第1の発明において、上記第1のスルー画表示の被写体像の大きさと、上記第2のスルー画像の被写体像の大きさがほぼ同じとなるように上記画像データの縮小または拡大を行う。
上記目的を達成するため第7の発明に係わるデジタルカメラは、被写体像記録用の第1の撮像素子で取得された画像データに基づいてスルー画表示を行う第1のスルー画表示動作と、被写体像観察用に配置された第2の撮像素子で取得された画像データに基づいてスルー画表示動作を行う第2のスルー画表示動作を選択可能なデジタルカメラにおいて、上記第1のスルー画表示における被写体像の大きさと、上記第2のスルー画表示における被写体像の大きさがほぼ同じとなるように画像データを加工する画像処理手段を具備する。
上記目的を達成するため第8の発明に係わるデジタルカメラは、被写体像記録用の第1の撮像素子で取得された画像データに基づいてスルー画表示を行う第1のスルー画表示動作と、被写体像観察用に配置された第2の撮像素子で取得された画像データに基づいてスルー画表示動作を行う第2のスルー画表示動作を選択可能なデジタルカメラにおいて、上記第1のスルー画表示における視野領域と、上記第2のスルー画表示における視野領域がほぼ同じとなるように画像データを加工する画像処理手段を具備する。
上記目的を達成するため第9の発明に係わるデジタルカメラは、被写体像観察用のファインダ光学系中に配置された撮像素子で取得された画像データに基づいてスルー画表示動作を行うことが可能なデジタルカメラにおいて、上記ファインダ光学系の視野率に応じて上記撮像素子で取得された画像データを加工する画像処理手段を具備する。
また、第10の発明に係わるデジタルカメラは、上記第9の発明において、上記画像処理手段は、上記視野率が1未満の場合には、上記視野率に応じて上記撮像素子で取得された画像データを縮小する。
さらに、第11の発明に係わるデジタルカメラは、上記第10の発明において、上記画像処理手段は、上記縮小された画像データの周囲に所定の枠画像を合成して、上記スルー画表示用の画像を生成する。
さらに、第12の発明に係わるデジタルカメラは、上記第9乃至第11の発明において、製造段階で測定された個別の視野率データを記憶している不揮発性メモリを含み、上記画像処理手段は上記不揮発性メモリから読み出された上記視野率データに基づいて上記撮像素子で取得された画像データを加工する。
本発明のデジタルカメラは、ファインダ光学系の視野率に応じて第2の撮像素子で取得された画像データを加工する画像処理手段を具備するようにしたので、記録用撮像素子の出力を有効に活用しつつ、視野率の相違を撮影者が意識することなく、直感的に撮影範囲を認識できるようにしたスルー画表示可能なデジタルカメラを提供することができる。また、第1のスルー画表示における被写体像の大きさと、第2のスルー画表示における被写体像の大きさがほぼ同じとなるように画像データを加工する画像処理手段を具備するようにしたので、被写体像の大きさの相違を撮影者が意識することなく、直感的に撮影範囲を認識できるようにしたスルー画表示可能なデジタルカメラを提供することができる。さらに、第1のスルー画表示における視野領域と、第2のスルー画表示における視野領域がほぼ同じとなるように画像データを加工する画像処理手段を具備するようにしたので、視野領域の相違を撮影者が意識することなく、直感的に撮影範囲を認識できるようにしたスルー画表示可能なデジタルカメラを提供することができる。さらに、ファインダ光学系の視野率に応じて撮像素子で取得された画像データを加工する画像処理手段を具備するようにしたので、ファインダ視野率に応じて画像データを処理することができ、直感的に撮影範囲を認識できる。
以下、図面を参照してこの発明を実施するための一実施形態を説明する。
図1は、この発明が適用されたデジタル一眼レフカメラの外観斜視図である。この一眼レフカメラは、カメラ本体20と、交換レンズとしてのレンズ鏡筒10とから構成されている。レンズ鏡筒10はカメラ本体20の前面のマウント部に着脱自在となっている。なお、本実施形態では、レンズ鏡筒10とカメラ本体20は別体で構成され、図示しない通信接点を介して電気的に接続されているが、レンズ鏡筒10とカメラ本体20を一体に構成することも可能である。
カメラ本体20の上面にはレリーズ釦21、モードダイヤル22、パワースイッチレバー23、コントロールダイヤル24等が配置されている。レリーズ釦21は、撮影者が半押しするとオンする第1レリーズスイッチと、全押しするとオンする第2レリーズスイッチを有している。この第1レリーズスイッチ(以下、1Rと称する)のオンによりカメラは焦点検出、撮影レンズのピントあわせ、被写体輝度の測光等の撮影準備動作を行い、第2レリーズスイッチ(以下、2Rと称する)のオンにより撮像素子の出力に基づいて被写体像の画像データの取り込みを行う撮影動作を実行する。
モードダイヤル22は回転可能に構成された操作部材であり、モードダイヤル上の図示しない撮影モードを表す絵表示を指標に合致させることにより、プログラムモード、絞り優先モード、シャッタ優先モード、ポートレートモード、オートモード等の撮影モードを選択することができる。パワースイッチレバー23はデジタル一眼レフカメラの電源のオン・オフを行うための操作部材であり、オン・オフの2つの位置に回動可能に構成されている。コントロールダイヤル24は、シャッタ速度、絞り値、感度、補正値等の撮影情報の設定を行うための操作部材であり、回転操作により種々の設定値の変更を行うことができる。
カメラ本体20の背面には、液晶モニタ26、再生釦27、メニュー釦28、十字キー30、OK釦31、ファインダ33、スルー画切換釦34、表示切換釦35、プレビュー釦36が配置されている。再生釦27は、撮影後に液晶モニタ26に記録した被写体画像表示を指示するための操作釦である。後述するSDRAM237や記録媒体245にJPEG等の圧縮モードで記憶されている被写体の画像データを伸張して表示する。十字キー30は液晶モニタ26上で、X方向とY方向の2次元方向にカーソルの移動を指示するための操作部材である。OK釦31は、十字キー30等によって選択された各種項目を確定するための操作部材である。メニュー釦28は、メニューモードに切換えるための釦であり、この釦28の操作によってメニューモードを選択すると、液晶モニタ26にメニュー画面が表示される。メニュー画面は複数の階層構造となっており、十字キー30で各種項目を選択し、OK釦31の操作により選択を決定する。
表示切換釦35は、撮像素子の出力に基づいて液晶モニタ26に被写体像を表示するスルー画表示に切換えるための操作部材である。スルー画表示にあたって後述するように本実施形態のデジタル一眼レフカメラでは、Aモード表示とBモード表示の2種類があり、スルー画切換釦34はこれら2つのモード表示を切換えるための操作釦である。プレビュー釦36は、被写体像の観察時に焦点深度を確認するために、撮影レンズの絞りを開放状態から絞り込むための指令を出すための操作釦である。これらの再生釦27、メニュー釦24、スルー画切換釦34、表示切換釦35、プレビュー釦36はいずれもオン・オフスイッチと連動しており、操作釦の操作に応じて発生する信号が後述するASIC(Application Specific Integrated Circuit 特定用途向け集積回路)263に送信される。液晶モニタ26は、被写体像を観察用にスルー画として表示したり、撮影済みの被写体像を再生表示したり、カメラ情報やメニューを表示するための表示装置である。これらの表示を行うことができるものであれば、液晶に限らない。図示されないが、カメラ本体20に対して角度を自在に変更できるよう構成されている。
図2は、本発明の実施形態に係わるデジタル一眼レフレックスカメラの光学的な概略構成を示すブロック図である。
レンズ鏡筒10の内部に配置された撮影レンズ101の光軸上であって、カメラ本体20内に第1反射ミラー201が配置されている。この第1反射ミラー201は、被写体光束をファインダ光学系に反射するために撮影レンズ101の光軸に対して45度傾いた位置と、被写体像を撮像素子(後述のメインCCD(Charge Coupled Device)221)に導くために、撮影光路から退避した位置とに回動可能となっている。第1反射ミラー201の回動軸201aはカメラ本体20の高さ方向に沿っており、符号R回りに回動可能となっている。この第1反射ミラー201によって、カメラ本体20の前面からみて右方に被写体光束を全反射する。なお、本実施形態では、右方に全反射しているが、これに限らず、カメラ本体の上方でも左方でも、被写体光束の反射方向は機構部材や光学部材の配置上、最も適切になるように選択してよい。また、光路変更部材として、可動ミラーを使用しているが、これに限らず、透過状態と反射状態を電気的に切換可能な液晶ミラー等、光路を変更できる部材であればよい。
第1反射ミラー201の反射光軸上にスクリーンマット205が配置され、この後方にハーフミラーで構成された第2反射ミラー271が配置されている。スクリーンマット205は撮影レンズ101による被写体光束を結像させるためのマット面であり、第1反射ミラー201からの距離がメインCCD221(図3参照)と等価な位置に配設されている。第2反射ミラー271はカメラ本体20の上方に被写体光束の一部を反射させ、残りの被写体光束は第2反射ミラー271を透過し、後方に配置された測光用センサ281に入射する。測光用センサ281は被写体輝度を測定するための7×7の分割測光センサであり、ASIC263内の入出力回路239に接続されている。
第2反射ミラー271の反射光軸上に第3反射ミラー273が配置されており、この第3反射ミラー273によって、カメラ本体20の上部左方に被写体光束が全反射される。この第3反射ミラー273の反射光軸上にハーフミラーで構成される第4反射ミラー275が配置されている。この第4反射ミラー275の透過光軸上には、結像レンズ277と二次元撮像素子としてファインダ内CCD279が配置されている。ファインダ内CCD279は、スクリーンマット205上に形成された被写体像を光電信号に変換しCCD駆動回路283(図3)に出力する。また、第4反射ミラー275はカメラ本体20の後方に残りの被写体光束を反射し、この反射光軸上に接眼レンズ209が配置されている。第4反射ミラーで反射された被写体光束は、接眼レンズ209、ファインダ33(図1)を通して撮影者Eによって被写体像として観察される。
図3は、本実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの全体構成を示すブロック図である。
レンズ鏡筒10の内部には、ピント調節および焦点距離調節用の撮影レンズ101a、101bと、開口量を調節するための絞り103が配置されている。レンズ101aおよびレンズ101bはレンズ駆動機構107によって駆動され、絞り103は絞り駆動機構109によって駆動される。これらのレンズ駆動機構107、絞り駆動機構109はそれぞれレンズCPU111に接続されており、このレンズCPU111は図示しない通信接点を介してカメラ本体20に接続されている。レンズCPU111はレンズ鏡筒10内の制御を行うものであり、レンズ駆動機構107を制御してピント合わせや、ズーム駆動を行うとともに、絞り駆動機構109を制御して絞り値制御を行う。
カメラ本体20内には、前述した第1反射ミラー201が配置されており、第1反射ミラー201の右方(図3では、作図上、第1反射ミラー201の上方となっている)には、被写体像を結像するために前述のスクリーンマット205が配置され、このスクリーンマット205の後方には、第2反射ミラー271、第3反射ミラー273、第4反射ミラー275が配置され、第2反射ミラー271の後方には、測光用センサ281が、また第4反射ミラー275の後方には結像レンズ277およびファインダ内CCD279(図3中では、F内CCDと略記)が配置されている。そして、第4反射ミラー275の反射光軸上には接眼レンズ209が配置されている。
上述の第1反射ミラー201の中央付近はハーフミラーで構成されており、この第1反射ミラー201の背面には、ハーフミラー部を透過した被写体光束を反射するためのサブミラー203が設けられている。このサブミラー203は、第1反射ミラー201に対して回動可能であり、第1反射ミラー201が撮影光路から退避し、被写体光束がメインCCD221に入射しているときには、ハーフミラー部を覆う位置に回動し、第1反射ミラー201が図示の如き被写体像観察位置にあるときには、第1反射ミラー201に対して垂直となる位置にある。この第1反射ミラー201はミラー駆動機構219によって駆動されている。また、サブミラー203の反射光路上に測距用センサを含む位相差方式の測距回路217が配置されており、この回路は、レンズ101a、101bによって結像される被写体像の焦点ズレ量を検出するための回路である。
第1反射ミラー201の後方には、露光時間制御用のフォーカルプレーンタイプのシャッタ213が配置されており、このシャッタ213はシャッタ駆動機構215によって駆動制御される。シャッタ213の後方には二次元撮像素子としてのメインCCD221が配置されており、レンズ101a、101bによって結像される被写体像を電気信号に光電変換する。なお、本実施形態では撮像素子としてCCDを用いているが、これに限らずCMOS(Complementary Metal Oxide
Semiconductor)等の二次元撮像素子を使用できることはいうまでもない。メインCCD221はCCD駆動回路223に接続され、このCCD駆動回路223によってアナログデジタル変換(AD変換)がなされる。CCD駆動回路223は入出力回路239を介して後述するシーケンスコントローラ(以下、「ボディCPU」と称す)229から制御を受け、メインCCD221の電源のオン・オフ制御を行い、メインCCD221の撮像のタイミングを供給し、ファインダ内CCD279の出力とのバラツキの調整を行い、光電変換信号の増幅(ゲイン調整)等を行う。後述するCCD駆動回路283も同様の機能を有する。ファインダ内CCD279はスクリーンマット205に結像された被写体像を光電変換する撮像素子であり、メインCCD221と同様、CMOS等の撮像素子でもよく、また、画素数は、被写体像観察用に用いるだけなので、メインCCD221よりも少なくてもよい。このファインダ内CCD279は、CCD駆動回路283に接続され、このCCD駆動回路283によってアナログデジタル変換(AD変換)がなされる。
CCD駆動回路223とCCD駆動回路283はCCD切換回路285に接続されており、このCCD切換回路285は入出力回路239からの切換制御ラインによって、いずれかのCCDを選択出力するように制御される。CCD切換回路285はCCDインターフェース225を介して画像処理回路227に接続されている。この画像処理回路227は色補正、ガンマ(γ)補正、コントラスト補正、白黒・カラーモード処理、スルー画像処理といった各種の画像処理を行う。スルー画像関連機能については、図8、図9を用いて後述する。画像処理回路227は、ASIC263内のデータバス261に接続されている。このデータバス261には、画像処理回路227の他、ボディCPU229、圧縮回路231、フラッシュメモリ制御回路233、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access
Memory)制御回路236、入出力回路239、通信回路241、記録媒体制御回路243、ビデオ信号出力回路247、スイッチ検出回路253が接続されている。
このデータバス261に接続されているボディCPU229は、このデジタル一眼レフカメラのフローを制御するものである。またデータバス261に接続されている圧縮回路231は後述するSDRAM237に記憶された画像データ等をJPEGで圧縮するための回路である。なお、画像圧縮はJPEGに限らず、他の圧縮方法も適用できる。データバス261に接続されているフラッシュメモリ制御回路233は、フラッシュメモリ235に接続され、このフラッシュメモリ235は、電子カメラのフローを制御するためのプログラムが記憶されており、ボディCPU229はこのフラッシュメモリ235に記憶されたプログラムに従って電子カメラの制御を行う。なお、フラッシュメモリ235は、電気的に書換可能な不揮発性メモリである。SDRAM237は、SDRAM制御回路236を介してデータバス261に接続されており、このSDRAM237は、画像処理回路227によって画像処理された画像情報または圧縮回路231によって圧縮された画像情報を一時的に記憶するためのメモリである。
上述のシャッタ駆動機構215、測距回路217、ミラー駆動機構219、CCD駆動回路223、測光センサ281、CCD駆動回路283、CCD切換回路285を接続する入出力回路239は、データバス261を介してボディCPU229等の各回路とデータの入出力を制御する。レンズCPU111と図示しない通信接点を介して接続された通信回路241は、データバス261に接続され、ボディCPU229等とのデータのやりとりや制御命令の通信を行う。データバス261に接続された記録媒体制御回路243は、記録媒体245に接続され、この記録媒体245への画像データ等の記録の制御を行う。記録媒体245は、xDピクチャーカード(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDメモリカード(登録商標)、メモリスティック(登録商標)またはハードディスクドライブ(HD)等の書換え可能な記録媒体で構成され、カメラ本体20に対して着脱自在となっている。
データバス261に接続されたビデオ信号出力回路247は液晶モニタ駆動回路249を介して液晶モニタ26に接続される。ビデオ信号出力回路247は、SDRAM237または記録媒体245に記憶された画像データを、液晶モニタ26に表示するためのビデオ信号に変換するための回路である。液晶モニタ26はカメラ本体20の背面に図1に図示されるごとく配置されているが、撮影者が観察できる位置であれば、背面に限らないし、また液晶に限らず他の表示装置でも構わない。レリーズ釦21の第1ストロークや第2ストロークを検出するスイッチや、モードダイヤル22、パワースイッチ23、コントロールダイヤル24、再生釦27、メニュー釦28、十字キー30、OK釦31、スルー画切換釦34、表示切換釦35、プレビュー釦36、レンズ検出スイッチ〈不図示〉等を含む各種スイッチ255(図3では各種SWと略記)は、スイッチ検出回路253を介してデータバス261に接続されている。
次に、画像処理回路227内に設けられているスルー画関連部位50について、図8及び図9を用いて説明する。図8はファインダ視野率が100%未満の場合を示し、図9はファインダ視野率が100%以上の場合を示している。
被写体画像データを入力するスルー画表示用画像生成部51はメインCCD221またはファインダ内279の出力信号を基にする被写体画像データを用いて液晶モニタ26に表示するための観察用画像の生成を行う。このスルー画表示用画像生成部51の出力は、Aモード表示とBモード表示の切換信号を制御部から受け、出力を切り換える切換スイッチ53に接続されている。Aモード切換信号を入力した場合には、切換スイッチ53は、出力側を出力端53aに切り換え、Bモード切換信号を入力した場合には、出力側を出力端53bに切り換える。出力端53bはそのままスルー画像データとして出力され、一方出力端53aは、画像縮小部55に接続され、この画像縮小部55の出力端は枠画像合成部57に接続され、この枠画像合成部57の出力はスルー画像データとして出力される。
フラッシュメモリ235等の不揮発性メモリに記憶されている視野率データが読み出され、画像縮小部55はこの読み出された視野率データを入力し、この視野率を用いてスルー画表示用画像生成部から出力される画像データを視野率に従って画像を縮小する。枠画像合成部57は、画像縮小部55によって縮小された画像の枠と液晶モニタ26で表示枠の大きさが一致しておらず、画像が表示されない部分、すなわちファインダ内CCD279では撮像不能範囲を示す黒枠と記録用画像の範囲を示す白枠の画像を生成し、画像縮小部55から出力される画像に合成する。なお、前述の視野率データは、デジタルカメラの製造段階において、個々に視野率を測定し、フラッシュメモリ235等の不揮発性メモリに記憶しておく。但し、個々のバラツキが大きくない場合には、一律の視野率を不揮発性メモリに記憶しても良く、カメラの制御プログラムに固定値を記憶するようにしても構わない。
ファインダ視野率が100%未満の場合であってAモード表示の際には、切換スイッチ53は端子53a側に切換わる。この場合には、スルー画像データとしては、図12(A)に示されるような記録用画像の範囲を示す白枠307と、ファインダ内CCD279では撮像不能範囲を示す帯状の黒枠309と、被写体像301の合成画像データが出力される。一方Bモード表示の際には、スルー画像データとしては、図12(B)に示されるようなスルー画表示用画像生成部51の出力がそのまま出力される。Aモード表示における黒枠309は、ファインダ内CCD279における視野範囲が広ければ被写体像が表示されるが、そこまで広範囲で撮像できないために黒枠表示としている。したがって、撮影者は、この黒枠309も含めて視野領域を認識することができ、Bモード表示の場合とほぼ同範囲の視野領域となることから、スルー画表示モードを切り換えても違和感を少なくすることができる。
ファインダ視野率が100%以上の場合は、スルー画関連部位50は図9に示されるような構成となる。スルー画表示用画像生成部51と切換スイッチ53は、100%未満の場合と同じである。端子53aは画像切出部61に接続されており、画像切出部61は、不揮発性メモリから読み出された視野率データを入力し、この入力した視野率を用いてスルー画表示用画像生成部から出力される画像データを視野率に従って切り出す。すなわち、ファインダ内CCD279によって撮像される視野領域がメインCCD221によって撮像される視野領域よりも広いため、ファインダ内CCD279の出力から、メインCCD221によって撮像される視野領域に対応する部分の出力が選択され出力される。この画像切出部61によって切り出された画像データは、画像拡大部63に出力され、そこで画像の拡大がなされる。すなわち、切り出された画像そのままでは、液晶モニタ26の表示画面の一部であり、全面となっていないことと、Bモード表示の場合の被写体像の大きさに比べ小さいことから、表示モードを切り換えたときに違和感がある。そこで、Bモード表示の場合とほぼ同一の被写体像の大きさ(倍率)となるように、画像拡大部63は切り出された画像の拡大を行う。
ファインダ視野率が100%以上の場合であってAモード表示の際には、切換スイッチ53は端子53a側に切換わり、図13(A)に示されるようなAFフレーム303と共に被写体像をスルー画像データとして出力する。一方Bモード表示の際には、スルー画像データとしては、図13(B)に示されるようなスルー画表示用画像生成部51の出力がそのまま出力される。このように、ファインダ視野率が100%以上の場合には、100%未満の際に表示されていた帯状の黒枠309は、Aモード表示でも表示されない。
視野領域や被写体画像の大きさ(倍率)を表示モードによって異なるとすると、図11(A)に示すAモード表示と図11(B)に示すBモード表示のように、同じ被写体を見ていながら異なるように見えてしまい、撮影者は違和感を感じてしまう。しかし、本実施形態では、ファインダ視野率が100%未満であっても以上であっても、Aモード表示においてもBモード表示と視野範囲がほぼ同じであり、また画像の大きさ〈倍率〉も同じであることから、いずれのモードであっても被写体像の観察時に違和感が少ない。
次に、図4を用いて、本実施形態におけるデジタル一眼レフカメラの表示・動作モードの階層構造を説明する。
主要な表示・動作モードは、情報表示M100、Aモード表示M200およびBモード表示M300の3種類である。情報表示M100は、カメラ本体20が電源オンとなった状態で初期設定されている。この情報表示モードは、カメラの撮影にあたって基本的な情報の表示を行うものであって、液晶モニタ26に、図10(A)に図示するような撮影モード、シャッタスピード、絞り、AFモード、フラッシュ、画素数等の情報表示の画面が表示される。プログラムモード、シャッタ速度優先モードといった撮影モードはモードダイヤル22の回動操作によって設定される。また、感度、シャッタ速度、絞り値、補正値、画素数といった項目は、情報表示画面において十字キー30を操作することによって項目を選択し、コントロールダイヤル24の操作で数値を設定する。
Aモード表示M200は、スクリーンマット205に結像した被写体像をファインダ内CCD279によって光電変換し、この光電変換信号に基づいて観察用の被写体像を液晶モニタ26に表示するモードである。このモードでは、第1の反射ミラー201に備えられたサブミラー203を介して被写体光束が測距回路217に導かれるので、被写体像の観察と共に自動焦点検出動作も行うことができる。液晶モニタ26での画面表示は、図12(A)または図13(A)に示すように、画面左下にAモード表示であることを示すために「A」(符号305参照)が表示されている。また、このモードではスクリーンマット205上に刻印されたAFフレーム303も視認できる。
Bモード表示M300は、第1反射ミラー201を撮影光路から退避させ、シャッタ213を開放状態として、直接、被写体光束をメインCCD221上に結像させ、この被写体像を光電変換信号に変換し、この信号に基づいて観察用の被写体像を液晶モニタ26に表示するモードである。このモードでは、ファインダ光学系中のハーフミラーを用いず、被写体光束を直接メインCCD221で受光することから、CCD221に到達する光量の減少を防止でき、低輝度の被写体に対しても被写体像を十分表示することができる。なお、第1の反射ミラー201が退避してしまうことから自動焦点検出は不作動となり、ピント合わせは手動で行う。液晶モニタ26の画面左下にBモード表示であることを示すために、図12(B)または図13(B)に示すように、「B」(符号307参照)が表示されている。また、このモードでは測距回路217による測距は不能であるので、Aモード表示とは異なり、AFフレームは表示されない。なお、Aモード表示やBモード表示を示すための符号は、「A」「B」に限らず、「メインCCD」「ファインダ内CCD」等、記号、文字、絵文字等でも良いことは勿論である。
前述したように、カメラ本体20を電源オンとしたときには、情報表示M100が初期設定される。この情報表示M100からAモード表示M200またはBモード表示M300への切換は表示切換釦35を操作することによって行われる。この場合、表示切換釦35を操作すると、直近に設定されていたAモード表示M200またはBモード表示M300に切換えられる。なお、工場出荷時には、Aモード表示をデフォルト値としておくと(勿論、Bモード表示も可能である)、最初、表示切換釦35を操作した際に、Aモード表示M200に切換わり、再度、表示切換釦35を操作すると情報表示M100に戻る。Aモード表示M200に設定された際に、スルー画表示切換釦34を操作するとBモード表示M300に切換わり、この状態で、再度、スルー画表示切換釦34を操作すると、Aモード表示M200に戻る。Bモード表示M300で表示切換ボタン35を操作すると情報表示M100に戻る。つまり、情報表示M100からAモード表示M200またはBモード表示M300への切換は、表示切換ボタン35を操作することによって、直近に設定されていたモードに移行し、Aモード表示M200とBモード表示M300間の切換はスルー画表示切換釦34によって行うよう構成されている。
ここで、Aモード表示M200とBモード表示M300に設定されていたことは不図示の不揮発性メモリに記憶されているので、カメラ本体20の電源がオフされたとしても、記憶が保持される。ただし、電源のオンに応じて、Aモード表示かBモード表示のいずれかにリセットするようにしても良いことは勿論である。なお、特殊なケースとして、レンズ鏡筒10がカメラ本体20から取り外されたことをレンズ検出スイッチ〈不図示〉によって検出した場合には、Bモード表示M300から情報表示M100に切換わる。
このように本実施形態では、被写体光束の光量は減少するが、自動焦点調節を行うことのできるAモード表示と、自動焦点調節は不作動となるが、被写体光束の光量は減少せずに低輝度でも十分に被写体像を表示できるBモード表示とを簡単な操作で切換えるようにしている。
次に、情報表示M100の下部階層について説明する。情報表示M100の状態で、プレビュー釦36を押しオンとすると、プレビューCが実行され(M110)、プレビュー釦36から手を離しオフとすると、情報表示M100に戻る。情報表示M100で、レリーズ釦21の半押しを行うと(1Rオン)、測光、測距等の撮影準備動作を行い(M120)、さらにレリーズ釦21の全押しを行うと(2Rオン)、メインCCD221の出力を読み出し、記録用画像データを記録媒体245に記録する撮影動作Cを実行する(M121)。撮影動作が終了し、レリーズ釦21の半押しを解除(1Rオフ)すると、情報表示M100に戻る。また、メニュー釦28をオンにすると、図10(B)に図示するようなカードセット、ドライブモード、フラッシュ補正等を設定するメニュー画面が現われる(M130)。この画面で十字キー30を操作することによりカーソルを移動させ、好みの項目を選択し、OK釦31を押すことによって決定することができる(M131)。メニュー表示M130から、メニュー釦28またはOK釦31をオンにすると、情報表示M100に戻ることができる。さらに、情報表示M100の画面(図10(A))において、モードダイヤル22、コントロールダイヤル24や十字キー30を操作して好みのモード・値に設定できる(M140)。
次にAモード表示M200の下部階層に移って、まず、Aモード表示M200でプレビュー釦36を押しオンとすると、プレビューAを実行する(M210)。プレビューAは、設定された絞り値まで絞り103を絞り込んだ状態でメインCCD221からの画像信号に基づいて被写体像を液晶モニタ26に表示するモードである。プレビュー釦36から手を離し、オフとすることにより、プレビューモードを解除し、Aモード表示M200に戻る。
Aモード表示において、レリーズ釦21が半押しされ1Rがオンとなると、撮影準備動作M120と同様に撮影準備が行われ(M220)、さらにレリーズ釦21が全押しされ2Rがオンとなると、撮影動作Aが行われる(M221)。また、メニュー釦28をオンすると、図10(B)に示すメニュー画面が現わる(M230)。この状態で、十字キー30を操作し、カーソルを移動させ項目を選択し、OK釦31で所望の項目を決定し、メニュー表示M230に戻る(M231)。この表示状態でメニュー釦28またはOK釦31のオンで、Aモード表示M200に戻る。
次に、Bモード表示M300の下部階層に移って、まず、Bモード表示M300でメニュー釦28が押されオンになると、図10(B)に示されるようなメニュー表示となる(M310)。ここで、十字キー30を操作し(M311)、好みの項目をOK釦31によって決定すると、メニュー表示M310に戻る。メニュー表示からは、メニュー釦28またはOK釦31をオンとすることにより、Bモード表示M300に戻ることができる。Bモード表示状態で、レリーズ釦21が半押しされていても、第1反射ミラーが退避状態にありシャッタが開放状態であるので、特に何も動作しないが、レリーズ釦21が全押しされ2Rがオンとなると、メインCCDからの画像信号に基づいて記録用画像データを記録媒体245に記録する撮影動作Bを実行する(M320)。また、プレビュー釦36がオンとなると、絞り103の絞込み動作を行い、メインCCD221からの画像信号に基づいて液晶モニタ26にスルー画表示を行うプレビューBを実行する(M330)。このプレビューBもプレビューAと同様に、設定された絞り値まで絞り103を絞り込んだ状態でメインCCD221からの画像信号に基づいて被写体像を液晶モニタ26に表示するモードである。
次に、図4に示した表示・動作モードの詳細について、図5乃至図7に示すフローチャートを用いて説明する。図5は図4に示すAモード表示M200のフローチャートである。前述したように表示切換釦35がオンとなるとファインダ内CCD279からの出力に基づいて被写体像を表示するAモード表示の動作を行う。まず、ファインダ内CCD279の駆動条件を決めるために、ステップS1において、測光センサ281の出力に基づいて測光・露光量演算(即ち、被写体輝度値、シャッタスピードと感度を求める)を行う。次に、ファインダ内CCD279を選択し(S3)、これに電源を供給する(S5)。続いて、CCD駆動にあたっての電子シャッタスピードと感度の条件設定を行うために、ステップS1で求めた測光・露光量の演算結果を用いてスルー画条件設定1のサブルーチンを実行する(S7)。このサブルーチンの実行によって液晶モニタ26に適切な明るさ(明度)の像を表示することができるが、このサブルーチンの詳細は図7を用いて後述する。続いて、視野率データの設定を行う。この視野率データは、前述したようにBモード表示における視野率を100%とした場合、Aモード表示の視野領域の割合を示すデータであり、画像縮小部55や画像切出部61に設定される。視野率データの設定が終了すると、Aモード表示を開始する(S9)。Aモード表示は前述したように、ファインダ視野率が100%未満であれば図12(A)、100%以上であれば図13(A)のような表示となる。なお、スルー画表示動作の制御は、この開始指示を受けて画像処理回路227にて行われる。
次に、ステップS1と同様に再び測光・露光量演算を行い(S11)、演算された露光量の表示を行う(S13)。続いて、液晶モニタ26におけるスルー画表示の明度を適切に保つためにスルー画条件設定2のサブルーチンを実行する(S15)。ステップS7でのスルー画条件設定1は液晶モニタ26でのAモード表示前であったので、測光センサ281の出力に基づいて行ったが、スルー画条件設定2では、狙いとする明度と前回撮像結果に基づく画面明度と差分から次回撮像時の電子シャッタスピードと感度を決定する。なお、ここで、明度とは、例えば、CCDの各画素出力の加重平均値に対応した値である。この後、レリーズ釦21が半押しされたかどうか、即ち、1Rがオンとなったかを判定する(S21)。
判定の結果、1Rがオンの場合には、撮影動作時の露光制御に使用するための測光・露光量演算を行い(S23)、測距・焦点調節のサブルーチンを実行する(S25)。測距・焦点調節のサブルーチンは、測距回路217の出力に基づいて撮影レンズ101の焦点ズレ量を演算し、この焦点ズレ量に基づいてレンズ駆動量を演算し、レンズCPU111を介してレンズ駆動機構107を駆動し、ピント合わせを行う。続いて、レリーズ釦21が全押しされたかどうか、即ち、2Rがオンとなったかを判定し、オフの場合には、レリーズ釦21が半押しのままかどうかを判定し(S29)、オンの場合には、ステップS27とS29を繰り返し実行する待機状態となる。この状態でレリーズ釦21から撮影者の手が離れると、ステップS29をNで抜け、再びステップS11に戻る。一方、レリーズ釦21の全押しがなされると、ステップS31に進み、Aモード表示を停止し、即ち、液晶モニタ26でスルー画表示を行っていたことを止め、ファインダ内CCD279の電源をオフし(S33)、撮影動作Aに移る(M221)。撮影動作Aでは、第1反射ミラー201を撮影光路から退避させ、絞り103を設定値まで絞込み、シャッタ213を開放し、メインCCD221による撮像動作を行った後、第1反射ミラー201を反射位置に戻し、また絞り103とシャッタ213を初期位置に戻すという公知の動作を実行する。撮影動作が終了すると、ステップS1に戻り、前述のステップを繰り返す。
ステップS21に戻り、1Rがオフの場合には、ステップS41において、プレビュー釦36がオンかどうかを判定する。オンの場合には、Aモード表示を固定し、即ち、液晶モニタ26に表示されているスルー画としての表示用被写体画像の更新を行うことなく、そのまま保持する(S43)。これは、プレビュー動作では絞り103が絞り込まれ、被写体輝度が低下する際に、スルー画条件の設定が十分追従できず、画像の明るさが不自然に変化する。この不自然な変化を防止するために、画像が安定するまで、スルー画の更新を停止するものである。この後、プレビューA(M210)に移り、絞り103を設定値に絞り込んだ状態でメインCCD221の出力に基づいて液晶モニタ26に被写体像をスルー画表示する。このプレビューAが終了すると、ステップS1に戻り、前述のステップを繰り返す。
ステップS41に戻り、プレビュー釦36がオフであった場合には、ステップS45に進み、表示切換釦35が押されたかどうか、即ち、オンかどうかを判定する。オンであった場合には、図4で説明した情報表示M100に戻る。オフであった場合には、ステップS47に進み、メニュー釦28が押されたかどうか、即ち、オンかどうかを判定し、オンの場合には、図4で説明したメニュー表示M230に進む。メニュー釦28がオフの場合には、ステップS49に進み、スルー画切換釦34がオンか否かを判定する(S49)。オフだった場合には、いずれの釦も操作されていない状態であるので、ステップS11に戻り、前述したフローを繰り返す。Aモード表示M200の状態で、スルー画表示釦34が操作されると、前述したように、Bモード表示M300に切換えられる。そこで、S49でオンと判定された場合には、まず、ステップS43と同様に、Aモード表示の固定を行ってから、Bモード表示(M300)に進む。
次に図6を用いてBモード表示M300のフローを説明する。Bモード表示に入ると、まず、メインCCD221を選択し(S61)、このメインCCD221に電源の供給を開始する(S63)。次に、ステップS1と同様に、測光・露光量演算を行い(S65)、第1反射ミラー201を軸201a回りに回動させ、撮影光路から退避させる(S67)。続いて、フォーカルプレーンシャッタ213を開放状態とし(S69)、被写体像をメインCCD221上に結像させる。ステップS7と同様に、スルー画表示条件の設定1のサブルーチンを実行し(S71)、Bモード表示でのスルー画表示を開始させる(S73)。Aモード表示M200からBモード表示M300に切換えた場合には、ステップS51のAモード表示固定からステップS73のBモード表示開始までの間、液晶モニタ26の表示は固定されているが、このステップS73においてBモード表示、即ち、メインCCD221から出力される画像信号に基づくスルー画表示に切換わる。Bモード表示は前述したように、ファインダ視野率が100%未満であれば図12(B)、100%以上であれば図13(B)のような表示となる。なお、スルー画表示動作の制御は、この開始指示を受けて画像処理回路227にて行われる。次に、タイマーをスタートさせステップS81に進む。
ステップS81では、レリーズ釦21が全押しされているか、即ち、2Rがオンかを判定し、オンの場合には、撮影動作に進む。まず、液晶モニタ26に表示されているスルー画表示を止め、即ちBモード表示を停止し(S83)、フォーカルプレーンシャッタ213と第1反射ミラー201を初期状態に戻す(S85、S87)。この後、撮影動作B(M320)に移り、シャッタ213を開放し、メインCCD221による撮像動作を行った後、絞り103とシャッタ213を初期位置に戻す。この撮影動作Bが終了すると、ステップ61に戻り、前述のステップを繰り返す。ステップS81に戻り、2Rがオフの場合にはステップS91に進み、プレビュー釦36がオンか否かを判定する。オンだった場合にはプレビュー動作に入り、Bモード表示の固定を行う(S93)。これはステップS43のAモード表示の固定と同様、絞込み時に画像の明るさが不自然に変化することを防止するためである。この後、プレビューB(M330)に進み、絞り103を設定値に絞り込んだ状態で、メインCCD221の出力に基づいて液晶モニタ26に被写体像をスルー画表示する。
ステップS91に戻り、プレビュー釦36がオフだった場合には、ステップS101にて表示切換釦35がオンか否かの判定を行う。オンだった場合には、情報表示M100に戻るが、その前にBモード表示を終了するための処理をS103からS109にて行う。まず、Bモード表示を停止し(S103)、フォーカルプレーンシャッタ213を閉じ、第1反射ミラー201を退避位置からファインダ光学系に光束を反射する位置に復帰させ(S107)、メインCCD221の電源をオフする(S109)。これらの動作が終了すると、情報表示M100に移る。
ステップS101に戻り、表示切換釦35がオフだった場合には、ステップS111に進みメニュー釦28がオンか否かを判定する。判定の結果、オンだった場合には、メニュー表示M310表示を行うが、その前にBモード表示でのスルー画表示を停止するための処理をステップS113からS119にて行う。この処理は、前述のステップS103からS109と同様であるので、説明は省略する。
ステップS111に戻り、判定の結果、オフだった場合には、ステップS121にてスルー画切換釦34がオンか否かを判定する。判定の結果、オンだった場合には、Bモード表示M300からAモード表示M200に切換えるが、その前にステップS123からS129にて切換処理を行う。まず、ステップS123にてBモード表示の固定を行う。これはスルー画表示モードの切換時の画像の乱れを防止するためである。続くステップS125からS129は、前述のステップS105からS109と同様であるので、説明は省略する。
ステップS121に戻り、判定の結果、オフだった場合には、ステップS131に進み、カメラ本体20からレンズ鏡筒10が外されたか否かを、レンズ検出スイッチ〈不図示〉の出力に基づいて判定する。判定の結果Yesだった場合、即ち、レンズ鏡筒10が取り外された場合には、情報表示M100を行う。Bモード表示では、第1反射ミラー201が撮影光路から退避し、フォーカルプレーンシャッタ213が開放状態となっている。このため、メインCCD221が外部に直接、露出した状態となってしまい、塵芥等が付着するおそれがある。したがって、Bモード表示M300を終了することによって、メインCCD221の撮像面に塵芥等が付着することを防止する。Bモード表示を終了するために、ステップS133からS139にて処理を行うが、これらのステップは前述のステップS103からS109と同様であるので、説明は省略する。
ステップS131に戻り、判定の結果、Noだった場合には、レンズ鏡筒10は装着されたままであり、ステップS141に進み、ステップS75でスタートしたタイマーの値が、所定時間、経過したか否かを判定する。判定の結果、所定時間が経過していない場合には、ステップS143にて、スルー画条件の設定2のサブルーチンを実行した後、前述のステップS81に進む。一方、所定時間が経過した場合には、Bモード表示を終了し、情報表示M100を行うために、ステップS133に進む。このように、Bモード表示が所定時間経過すると終了するようにしているのは、Bモード表示を長時間連続すると、メインCCDが発熱し、その出力画像にノイズが発生するおそれがあるためである。
以上説明したように、本実施形態においては、Aモード表示とBモード表示の切換時における被写体像の乱れを防止するために、モニタにおける被写体像をフリーズしている。即ち、Aモード表示からBモード表示への切換時は、ステップS51からステップS73までAモード表示でフリーズし、Bモード表示からAモード表示への切換時は、ステップS123からS9までBモード表示でフリーズしている。なお、フリーズの終了は所定の動作に応じて行う方法の他、例えば、画像が安定するまでの所定時間フリーズする等、種々の方法を適宜選択すればよい。また、本実施形態では、Aモード表示とBモード表示の両方の切換時に表示のフリーズを行っていたが、いずれかの表示モードのみに対しても適用できる。
また、Bモード表示では、レンズ鏡筒10が外されたことを検出した場合には、Bモード表示を停止するようにしているので、撮影者に対して警告表示になる。さらに、撮像素子を覆うようにシャッタおよび可動ミラーを駆動しているので、塵芥の付着を防止できる。本実施形態では、第1反射ミラー201とフォーカルプレーンシャッタ213の両方で、メインCCD221を覆うようにしているが、いずれか一方のみでメインCCD221を覆うようにしても、十分、塵芥等の付着を防止できる。なお、Aモード表示で使用するCCD279はファインダ内にあるために塵芥の付着のおそれは殆どないので、レンズ鏡筒10が外されてもAモード表示を続行するように構成してあるが、外されたことを検出した場合にはAモード表示を停止し、情報表示M100を表示するようにしても良いことは勿論である。
次に、「スルー画条件の設定1」と「スルー画条件設定2」について図7を用いて説明する。このサブルーチンは前述したように、液晶モニタ26に被写体画像を表示する際の画像明度の調整を行うためのものである。まず、スルー画条件設定1のサブルーチンに入ると、ステップS341において、測光センサ281の出力BVsに基づいて次回撮像時の電子シャッタスピードTV1と感度SV1の決定を行う。スルー画表示時における絞り値は開放絞りであるので、この絞り値をAVsとすると、
AVs+TV1=BVs+SV1
の関係があり、
BVs−AVs=TV1−SV1
となる。この式の左辺は既知の値であるので、左辺の値からTV1とSV1を適宜、プログラムラインやテーブルに従って求めればよい。この後、決定された電子シャッタスピードTV1と感度SV1をそれぞれのレジスタに記憶・設定する(S347)。CCD駆動回路223又はCCD駆動回路283は、ここで設定・記憶されたTV1とSV1に基づいてCCD221又は279の駆動制御を行い、光電変換信号の読み出しを行う。
続いてステップS349以下において、撮影レンズ101を通過した被写体光量が減少した場合の対策を行う。メインCCD221またはファインダ内CCD279に受光する光量が減少した場合に、液晶モニタ26の画面を一定明度に保つため、電子シャッタスピードを遅くし、また感度(増幅率)をアップするようにしている。しかし、感度を上げるとノイズが多くなり、ざらざらとした画面となる。そこで、CCDに受光する被写体光量が少ない場合には、情報量が少なくてすむ白黒モードにし、一方、光量が多い場合には、カラーモードで表示するようにしている。この場合、白黒とカラーの切換を一つの閾値とすると、被写体光量がこの閾値前後で変化する場合には、白黒とカラーが小刻みに変化し、見苦しいものとなる。そこで、白黒とカラーの切換を行うための閾値にヒステリシス特性を持たせている。
まず、ステップS349において、現在の表示が白黒モードか否かの判定を行う。カラーモードと白黒モードの設定は、画像処理回路227によってなされるので、ここでの判定は画像処理回路227に設定されているモードに基づいて行う。判定の結果、カラーモードであった場合には、ステップS351に進み、TV1−SV1<αか否か、即ち、電子シャッタスピードと感度の差が所定値(閾値)αより小さいか否かの判定を行う。ここで、所定値αは適宜、設計値として設定すればよいが、例えば、電子シャッタスピードTV1の下限値としては1/16秒(TV=4)、感度SV1の上限値はISO1600(SV=9)とすると、所定値α=4−9=−5となる。所定値αより小さい場合には、即ち、被写体光量が少なく暗い場合には、画像処理回路227を白黒モードに設定し(S353)、元のフローに戻る。ステップS351でTV1−SV1が所定値αより大きかった場合には、被写体光量が十分あり明るいので、そのまま画像処理回路227のカラーモードの設定を変えず、元のフローに戻る。
ステップS349に戻り、現在、白黒モードであった場合には、ステップS355に進み、TV1−SV1<α+Δαか否かの判定を行う。Δαも、適宜、設計値を設定すればよいが、白黒とカラーの切換が頻繁に起こらず、かつ見易い画面となる値として0.5より大きく1.5より小さな値が好ましく、さらに好ましくはΔα=1である。ステップS355での判定の結果TV1−SV1がα+Δαよりも小さかった場合には、被写体光量が少ないことから、白黒モードを維持して、そのまま元のフローに戻る。一方、TV1−SV1がα+Δαよりも大きくなった場合には、白黒モードを解除して(S355)、カラーモードを画像処理回路227に設定して元のフローに戻る。
次に、「スルー画条件設定2」を説明する。設定2のサブルーチンに入ると、まず、狙いの画像明度(所定値)と前回撮像時の画像明度との差ΔEVを算出する(S343)。続いて、画像明度が一定となるように、次回撮像時の電子シャッタスピードTV1と感度SV1を決定する(S345)。この決定にあたっては、次の要素から求める。
・開放絞り値AVs
・前回撮像時の電子シャッタスピードTV0
・前回撮像時の感度SV0
・狙いの画像明度と前回撮像時の画像明度との差ΔEV
まず、露出条件の基本式として
AVs+TV0=BV0+SV0
である。
ここで、BV0は前回の輝度であるが、真の値は分からず、上記基本式では仮の値としている。真の輝度値BV0は、狙いとの差、即ち、ΔEVだけ外れていることから、
BV0=AVs+TV0−SV0+ΔEV
=AV1+TV1−SV1
となり、この関係式からTV1とSV1を求める。ここで、差ΔEVは、例えば、撮像素子の各画素の出力の加重平均と狙いとする値との差から求めればよい。このステップS345を終了すると、前述したステップS347に進み、所定のステップを実行した後、元のフローに戻る。
このスルー画条件設定のサブルーチンにおいて、被写体光量が少ない場合には、白黒モードに設定するようにしたので、暗い場合でもモニタ画像にノイズや、ざらつきを少なくすることができる。また、カラーと白黒の切換時にヒステリシス特性をもたせたので、小刻みに白黒とカラーに切換わることがなく見やすくなる。なお、白黒モードに入るかどうかと白黒モードを解除するかどうかの判定は、本実施形態においては、電子シャッタスピードTV1と感度SV1との差に基づいて行っているが、両方を同じデータに基づかなくてもよい。例えば、白黒モードに入るかどうかはTV−SV値とし、解除はSV値に基づいて判定してもよく、また、白黒モードに入るときには、TV値だけとし、解除はSV値に基づくようにしてもよい。
また、本実施形態では、カラーモードと白黒モードの切換としているが、これに限らず、白黒に代えてセピア調にしてもよく、他の単色での表示にしてもよいことは勿論である。さらに、単色モードの代わりに、カラーモードでの彩度を変更するようにしてもよい。例えば、色彩を表すに8ビット使用している場合に、被写体輝度が暗い場合に、色彩を表すに4ビットに減らす等、彩度を低下させてもスルー画表示のちらつきを減少させることができる。
本実施形態のデジタルカメラは、被写体像記録用の第1の撮像素子としてのメインCCD221で取得された画像データに基づいてスルー画表示を行う第1のスルー画表示動作と、被写体像観察用のファインダ光学系中に配置された第2の撮像素子としてのファインダ内CCD279で取得された画像データに基づいてスルー画表示動作を行う第2のスルー画表示動作が選択可能であり、ファインダ光学系の視野率に応じて第2の撮像素子としてのファインダ内CCD279で取得された画像データを加工するスルー画関連部位50を備えているので、視野率の相違を撮影者が意識することなく、直感的に撮影範囲を認識することができる。
また、本実施形態では、視野率が100%未満の場合には、視野率に応じて第2の撮像素子としてのファインダ内CCD279で取得された画像データを縮小する画像縮小部55を備えているので、視野率が100%未満の場合でも撮影者が視野率の相違を意識することなく、直感的に撮影範囲を認識することができる。
さらに、本実施形態では、画像縮小部50によって縮小された画像データの周囲に所定の枠画像309を合成して、第2のスルー画表示用の画像を生成しているので、撮影者が対応する画像領域を明瞭に認識することができ、直感的に撮影範囲を認識できる。
さらに、本実施形態では、視野率が100%以上の場合には、第2の撮像素子としてのファインダ内CCD279で取得された画像データの第1スルー画表示動作の撮像領域に一致する領域を切り出して拡大するようにしたので、視野率が100%以上の場合でも撮影者が視野率の相違を意識することなく、直感的に撮影範囲を認識することができる。
さらに、本実施形態では、製造段階で測定された個別の視野率データをフラッシュメモリ235等の不揮発性メモリに記憶させ、スルー画関連部位50は不揮発性メモリから読み出された視野率データに基づいて第2の撮像素子としてのファインダ内CCDで取得された画像データを加工するようにしているので、個々のデジタルカメラに視野率にバラツキがあっても視野率の相違を意識することなく、直感的に撮影範囲を認識することができる。
さらに、本実施形態では、第1のスルー画表示の被写体像の大きさと、第2のスルー画像の被写体像の大きさがほぼ同じとなるように画像データの縮小を画像縮小部55で行い、
または拡大を画像拡大部63で行うようにしているので、被写体像の大きさの相違を撮影者が意識することなく、直感的に撮影範囲を認識することができる。
さらに、本実施形態では、第1のスルー画表示における視野領域と、第2のスルー画表示における視野領域がほぼ同じとなるように画像データを画像縮小部55や画像切出部61にて加工しているので、視野領域の相違を撮影者が意識することなく、直感的に撮影範囲を認識することができる。
さらに、本実施形態では、被写体像観察用のファインダ光学系中に配置された撮像素子としてのファインダ内CCD279で取得された画像データに基づいてスルー画表示動作を行い、ファインダ光学系の視野率に応じてファインダ内CCD279で取得された画像データを加工するようにしたので、被写体像観察用のファインダ内CCD279の出力に基づいて被写体像を液晶モニタ26に表示する際に視野率についても考慮され撮影範囲等を直感的に認識することができる。
なお、本発明は、デジタル一眼レフカメラに限らず、被写体観察用の撮像素子と画像情報データ記録用の撮像素子の両方を選択的に表示できる電子カメラであれば適用でき、さらに、被写体像観察用の撮像素子を有する電子カメラにおいても適用できることは勿論である。
本発明の一実施形態に係わるデジタル一眼レフカメラの外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係わるデジタル一眼レフレックスカメラの光学的な概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの全体構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるデジタル一眼レフカメラの表示モードおよびその動作モード・メニューの階層構造を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるAモード表示のフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるBモード表示のフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるスルー画条件の設定1とスルー画条件の設定2のフローチャートである。 本発明の一実施形態において、ファインダ視野率が100%未満の場合の画像処理回路内のスルー画関連機能部位を示すブロック図である。 本発明の一実施形態において、ファインダ視野率が100%以上の場合の画像処理回路内のスルー画関連機能部位を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における液晶モニタにおける表示であって、(A)は情報表示画面、(B)はメニュー表示画面を示す。 本発明を適用していない場合における液晶モニタでのスルー画表示モードの表示画面であり、(A)はAモード表示、(B)はBモード表示を示す。 本発明の一実施形態における視野率が100%未満の場合の液晶モニタにおけるスルー画表示モードの表示画面であり、(A)はAモード表示、(B)はBモード表示を示す。 本発明の一実施形態における視野率が100%以上の場合の液晶モニタにおけるスルー画表示モードの表示画面であり、(A)はAモード表示、(B)はBモード表示を示す。
符号の説明
10 レンズ鏡筒
20 カメラ本体
21 レリーズ釦
22 モードダイヤル
23 パワースイッチ
24 コントロールスイッチ
26 液晶モニタ
27 再生釦
28 メニュー釦
30 十字キー
31 OK釦
33 ファインダ
34 スルー画切換釦
35 表示切換釦
36 プレビュー釦
201 第1反射ミラー
213 フォーカルプレーンシャッタ
221 メインCCD
229 ボディCPU
279 ファインダ内CCD
227 画像処理回路
285 CCD切換回路

Claims (12)

  1. 被写体像記録用の第1の撮像素子で取得された画像データに基づいてスルー画表示を行う第1のスルー画表示動作と、被写体像観察用のファインダ光学系中に配置された第2の撮像素子で取得された画像データに基づいてスルー画表示動作を行う第2のスルー画表示動作を選択可能なデジタルカメラにおいて、
    上記ファインダ光学系の視野率に応じて上記第2の撮像素子で取得された画像データを加工する画像処理手段を具備していることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 上記画像処理手段は、上記視野率が1未満の場合には、上記視野率に応じて上記第2の撮像素子で取得された画像データを縮小することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  3. 上記画像処理手段は、上記縮小された画像データの周囲に所定の枠画像を合成して、上記第2のスルー画表示用の画像を生成することを特徴とする請求項2に記載のデジタルカメラ。
  4. 上記画像処理手段は、上記視野率が1以上の場合には、上記第2の撮像素子で取得された画像データの上記第1スルー画表示動作の撮像領域に一致する領域を切り出して拡大することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  5. 製造段階で測定された個別の視野率データを記憶している不揮発性メモリを含み、上記画像処理手段は上記不揮発性メモリから読み出された上記視野率データに基づいて上記第2の撮像素子で取得された画像データを加工することを特徴とする請求項1乃至4に記載のデジタルカメラ。
  6. 上記画像処理手段は、上記第1のスルー画表示の被写体像の大きさと、上記第2のスルー画像の被写体像の大きさがほぼ同じとなるように上記画像データの縮小または拡大を行うことを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  7. 被写体像記録用の第1の撮像素子で取得された画像データに基づいてスルー画表示を行う第1のスルー画表示動作と、被写体像観察用に配置された第2の撮像素子で取得された画像データに基づいてスルー画表示動作を行う第2のスルー画表示動作を選択可能なデジタルカメラにおいて、
    上記第1のスルー画表示における被写体像の大きさと、上記第2のスルー画表示における被写体像の大きさがほぼ同じとなるように画像データを加工する画像処理手段を具備していることを特徴とするデジタルカメラ。
  8. 被写体像記録用の第1の撮像素子で取得された画像データに基づいてスルー画表示を行う第1のスルー画表示動作と、被写体像観察用に配置された第2の撮像素子で取得された画像データに基づいてスルー画表示動作を行う第2のスルー画表示動作を選択可能なデジタルカメラにおいて、
    上記第1のスルー画表示における視野領域と、上記第2のスルー画表示における視野領域がほぼ同じとなるように画像データを加工する画像処理手段を具備していることを特徴とするデジタルカメラ。
  9. 被写体像観察用のファインダ光学系中に配置された撮像素子で取得された画像データに基づいてスルー画表示動作を行うことが可能なデジタルカメラにおいて、
    上記ファインダ光学系の視野率に応じて上記撮像素子で取得された画像データを加工する画像処理手段を具備していることを特徴とするデジタルカメラ。
  10. 上記画像処理手段は、上記視野率が1未満の場合には、上記視野率に応じて上記撮像素子で取得された画像データを縮小することを特徴とする請求項9に記載のデジタルカメラ。
  11. 上記画像処理手段は、上記縮小された画像データの周囲に所定の枠画像を合成して、上記スルー画表示用の画像を生成することを特徴とする請求項10に記載のデジタルカメラ。
  12. 製造段階で測定された個別の視野率データを記憶している不揮発性メモリを含み、上記画像処理手段は上記不揮発性メモリから読み出された上記視野率データに基づいて上記撮像素子で取得された画像データを加工することを特徴とする請求項9乃至12に記載のデジタルカメラ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011130160A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Canon Inc 表示制御装置及び方法、プログラム並びに記憶媒体
JP2013013131A (ja) * 2012-08-30 2013-01-17 Canon Inc 画像処理方法、撮像装置、その制御方法およびプログラム
JP2013168800A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Canon Inc 撮影装置
JP2013176036A (ja) * 2012-01-27 2013-09-05 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法

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