JP2001297312A - 情報記録カードおよびカード判別装置 - Google Patents

情報記録カードおよびカード判別装置

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JP2001297312A
JP2001297312A JP2000110459A JP2000110459A JP2001297312A JP 2001297312 A JP2001297312 A JP 2001297312A JP 2000110459 A JP2000110459 A JP 2000110459A JP 2000110459 A JP2000110459 A JP 2000110459A JP 2001297312 A JP2001297312 A JP 2001297312A
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heating
patterns
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JP2000110459A
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Toshihiro Tanaka
敏博 田中
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MIMASU KINZOKU SEISAKUSHO KK
Original Assignee
MIMASU KINZOKU SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感熱記録カードの変造を防止すること。 【解決手段】 情報を記録するための磁気記録部3と、
加熱されることにより変色する感熱材料からなる変色部
とを備え、使用度数に応じて磁気記録部3の情報が書き
換えられるとともに変色部の少なくとも1部の加熱部2
a〜2fが加熱される感熱記録カードであって、加熱パ
ターン10a〜10fが変色部の加熱される加熱部2a
〜2fの少なくとも1部と重なるようにインキで描かれ
ている。加熱される加熱部2a〜2fの少なくとも1部
は、加熱パターン10a〜10fと重なるので、変色し
た変色部を他の部分と取り替えるためには、加熱パター
ン10a〜10fを取り除かなければならず、変造が困
難となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録カードお
よびカード判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリペイドカードなどの一部の磁気カー
ドにおいては、データを磁気的に記録する他に、磁気カ
ードの度数情報などを目視できるように貫通穴をあけて
表示することが行なわれている。図14は、従来の磁気
カードの平面図である。磁気カードは磁気記録部3と穿
孔部102a〜102fとを有し、磁気カードの使用度
数に応じて磁気記録部3に磁気で記録されている情報が
書換えられ、穿孔部2a〜2fに貫通穴があけられる。
そしてこの貫通穴による情報は磁気で記録されたデータ
と比較されて、磁気記録部3に記録されている情報の改
ざんがなされているか否かのチェックにも用いられる。
【0003】従来、データの改ざんなどのチェックをす
るために貫通穴による情報を読取るには、光学的手段が
用いられていた。具体的には、予め設定された貫通穴の
位置に光を当て、光の透過を検知することにより貫通穴
があいているか否かを検出するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の光学的手段では、樹脂や貫通穴の切れ端などで
貫通穴を塞いだり(穴埋め方式)、磁気カードの貫通穴
の部分を切断して、これとは別の磁気カードを同じ形に
切断した断片を貼り付けたり(切取り方式)すること
で、貫通穴による情報自体の改ざんが容易にできてしま
う。これにより、磁気的に記録されたデータの改ざんを
確実に防止することができなかった。
【0005】この発明は上述の問題点を解決するために
なされたもので、この発明の目的の1つは、変造を防止
することが可能な情報記録カードを提供することであ
る。
【0006】この発明の他の目的は、カードが変造され
たものであることを容易に判断することが可能なカード
判別装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のある局面によ
れば、情報記録カードは、情報を記録するための記録部
と、加熱されることにより変色する変色部とを備え、使
用度数に応じて記録部の情報が書き換えられるとともに
変色部の少なくとも1部分が加熱される情報記録カード
であって、所定のパターンが変色部の加熱される加熱領
域の少なくとも1部と重なるようにインキで描かれてい
ることを特徴とする。
【0008】パターンには、文字、記号、図形、または
これらの組合わせや配列などが含まれる。
【0009】この発明に従えば、使用度数に応じて記録
部の情報が書き換えられるとともに変色部の少なくとも
1部分が加熱される。変色部の加熱される加熱領域の少
なくとも1部が、所定のパターンと重なるので、変色し
た加熱領域を取り替えるためには、所定のパターンを取
り替えなければならない。このため、変造を防止するこ
とが可能な情報記録カードを提供することができる。
【0010】好ましくは、情報記録カードは、記録部か
ら加熱領域までの間に、記録部から加熱領域に向かって
所定の規則に従って変化するパターンがインキで描かれ
ていることを特徴とする。
【0011】所定の規則に従って変化するパターンに
は、形状が所定の規則に従って変化するパターン、また
は、配列された複数の形状が所定の規則に従って変化す
るパターンを含む。例えば、形状が変化するパターン
は、記録部からの距離にしたがって幅、濃度、色が変化
するパターンを含む。また、所定の規則に従って変化す
るパターンには、所定の規則に従った配列が含まれる。
同じ形状のパターンを方向を異ならせて配列する規則、
例えば、三角形の形状のパターンを30度づつ角度を異
ならせて配列するもののほか、異なる形状を所定の順序
で配列する規則、例えば、三角形、円形、四角形、五角
形の順に配列する規則などが含まれる。
【0012】この発明によれば、記録部から加熱領域ま
での間に、記録部から加熱領域に向かって所定の規則に
従って変化するパターンがインキで描かれているので、
記録部と加熱領域とにカードを分割すると、分割した部
分でパターンが変化する規則性が損なわれる。したがっ
て、記録部と加熱領域とにカードを分割した事実を容易
に判別することができ、変造を防止することが可能な情
報記録カードを提供することができる。
【0013】好ましくは、インキは、可視光以外の光を
反射または吸収する素材であることを特徴とする。
【0014】この発明に従えば、インキは、可視光以外
の光を反射または吸収する素材なので、人の目では見る
ことのできないパターンを描くことができる。この結
果、さらに変造が困難な情報記録カードを提供すること
ができる。
【0015】好ましくは、加熱領域は、第1の方向と第
1の方向と交わる第2の方向とに複数配列され、使用度
数に応じて加熱領域の位置が定まることを特徴とする。
【0016】この発明に従えば、加熱領域が第1の方向
と第1の方向と交わる第2の方向とに複数配列される。
このため、変色部に加熱領域を2次元に配列できるの
で、加熱領域を1次元に配列した場合に比べて多く配列
することができる。また、使用度数に応じて加熱される
加熱領域の位置が定まるので、加熱されて変色した加熱
領域の位置から使用度数を確認することができる。
【0017】この発明のさらに他の局面によれば、情報
を記録するための記録部と加熱されることにより変色す
る変色部とを備えた情報記録カードを判別するためのカ
ード判別装置であって、記録部に記録された使用度数を
読取るための情報読取手段と、情報記録カードの面上の
パターンを読取るパターン読取手段と、読取られた所定
のパターンを予め定められたパターンと比較する第1比
較手段と、第1比較手段により予め定められたパターン
と異なるとされた部分の位置に基づき得られる使用度数
と情報読取手段で読取られた使用度数とを比較する第2
比較手段とを備える。
【0018】この発明によれば、予め定められたパター
ンと異なるとされた部分の位置に基づき得られる使用度
数と情報読取手段で読取られた使用度数とが比較される
ので、両使用度数が異なる場合には、情報記録カードが
変造されたものであることを容易に判断することが可能
なカード判別装置を提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の好ましい実施の形態について説明する。なお、図面に
おいて同一符号は同一または相当する部材を示し、説明
を繰返さない。
【0020】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態における磁気カードの平面図である。磁
気カード1は、磁気記録部3と、加熱部2a〜2fとを
含む。磁気記録部3は、度数などのデータを記録する。
【0021】磁気カード1の加熱部2a〜2fの上に
は、加熱部2a〜2fそれぞれの一部に重ねて加熱パタ
ーン10a〜10fが描かれている。また、磁気カード
1の磁気記録部3と加熱部2a〜2fとの間の中間領域
4(図2参照)には、中間パターン11a〜11cが描
かれている。
【0022】加熱パターン10a〜10fと中間パター
ン11a〜11cは、磁気カード1の表面にインキで描
かれた模様である。加熱パターン10a〜10fは、加
熱部2a〜2fの上に描かれる。中間パターン11a〜
11cは、磁気カード1の表面に描かれていても、裏面
に描かれていてもよく、また両面に描かれていてもよ
い。両面に描いた場合には、後述するように片面に描い
た場合に比べて変造がより困難になる。
【0023】図1の磁気カードは未使用状態であり、加
熱部2a〜2fは加熱されて変色する前の状態である。
使用された度数に応じて、加熱部2a〜2fが加熱され
て変色する。加熱部2a〜2fを囲む点線は説明のため
に付されたものであり、現実にこのような点線は磁気カ
ード1には付されていない。また、加熱部2a〜2f
は、それぞれ重ならないように配置されているが、重な
るように配置しても良い。
【0024】また、加熱部が加熱されるときは、磁気カ
ードの位置決め誤差などの影響により、加熱部全体が正
確に加熱されるわけではなく、加熱部の近傍に磁気カー
ドの位置決め誤差だけ中心がずれて加熱される。
【0025】ここで、図2、図3を用いて中間領域4と
変色部6とを説明する。図2は、中間領域4を説明する
ための図である。中間領域4とは磁気記録部3の長手方
向に平行で加熱部2a〜2fに接し、磁気記録部3と加
熱部2a〜2fとの間にある線5と、磁気記録部3との
間にある領域をいい、図2に斜線を付して示す領域が該
当する。
【0026】図3は、変色部6を説明するための図であ
る。変色部6は、加熱部2a〜2fを含む領域をいい、
図3で斜線を付して示す領域が該当する。ここでは、変
色部6の形状を長方形としたが、これに限定される必要
はなく、加熱部2a〜2fを含む領域であれば、どのよ
うな形状であってもよく、磁気カード1の全面に設ける
ようにしてもよい。また、加熱部2a〜2fごとに複数
設けてもよい。
【0027】図4は、図1のIV−IV線断面図であ
る。図4を参照して、磁気カード1は、基板50上の磁
気記録部3に強磁性体53が積層され、変色部6に感熱
材料51が積層されている。さらに、基板50の中間領
域4および変色部6(感熱材料51)の上には、インキ
52が必要部分に塗られている。
【0028】感熱材料は、例えば、ステアリン酸第二鉄
(電子受容体)とタンニン酸(電子供与体)を主成分と
した材料である。90〜120[℃]に昇温することに
より第二鉄が溶融し、タンニン酸と反応して鉄金属が析
出して黒紫色に発色する。
【0029】また、感熱材料は、レーザー光より熱破壊
されて着色する感熱材料を用いてもよい。レーザー光に
感光する感熱材料としては、たとえば、ロイコ染料、ま
たは、ロイコ染料と顕色剤との組合せ、あるいは、ロイ
コ染料と顕色剤とバインダとの組合せを用いることがで
きる。また、ロイコ染料の他に、錫、錫とビスマスやア
ンモン等の錫合金系、Te等の低融点金属系、液晶系、
樹脂と有機高分子との混合体系等のいずれかを用いるこ
とができる。
【0030】さらに、感熱材料は、イソシアナートアダ
クト体化合物、無色または淡色の電子供与性染料前駆体
およびカルボキシル基含有化合物を含有する感熱剤、ま
たは、イソシアナート化合物、無色または淡色の電子供
与性染料前駆体および水酸基含有複素環式化合物を含有
する感熱剤、イソシアナート化合物、無色または淡色の
電子供与性染料前駆体およびチオール化合物からなる感
熱剤、イソシアナートアダクト体化合物、無色または淡
色の電子供与性染料前駆体および特定のアミノ化合物を
含有する感熱剤、イソシアナート化合物、無色または淡
色の電子供与性染料前駆体および特定の水酸基含有化合
物からなる感熱剤、イソシアナートアダクト体化合物と
特定のフルオラン系染料前駆体を含有する感熱剤、イソ
シアナート化合物、無色または淡色の電子供与性染料前
駆体および特定の芳香族化合物を含有する感熱剤、イソ
シアナートアダクト体化合物もしくはイソシアナート化
合物と、それと熱反応して発色し得る化合物を含有する
感熱剤、芳香族イソシアナート化合物、ロイコ染料、有
機錫化合物、および芳香族アミノ化合物からなる感熱
剤、ブロック化イソシアナート化合物と、イソシアナー
ト化合物と反応して発色し得るイミノ化合物および塩基
性化合物とを含有する感熱剤、芳香族イソシアナート化
合物、芳香族イミノ化合物および有機錫化合物からなる
感熱剤、芳香族イソシアナート化合物、ロイコ染料およ
び有機錫化合物を含有する感熱剤、イミノ化合物と特定
の芳香族イソシアナート化合物とからなる感熱剤等を用
いることができる。
【0031】さらに、感熱材料は、加熱されると透明度
が変化する感熱剤を用いることができる。この場合に
は、基板50と感熱材料51との間に所定の色のインキ
を塗布すれば良い。これにより、感熱材料の加熱された
部分とそうでない部分とで、色が異なるのを検出するこ
とができる。
【0032】図1に戻って、磁気カード1の中間領域4
に3つの中間パターン11a〜11cが描かれている。
中間パターン11a〜11cは、磁気記録部3から加熱
部2a〜2fまでの間に、三角形、丸形、四角形の形状
が配列されたパターンである。
【0033】また、中間パターン11a〜11cは、複
数の形状が規則的に配列されており、形状の配列は、四
角形の後に丸形が配置され、丸形の後に三角形が配置さ
れ、三角形の後に四角形が配置される規則に従ってい
る。また、中間パターン11a〜11cの始まりのパタ
ーンの形状がそれぞれ異なる。
【0034】なお、中間パターン11a〜11cの描か
れる位置は、図1に示した位置に固定されるわけではな
く、磁気記録部3から加熱部2a〜2fまでの間にあれ
ば、中間領域4のどこに描かれてもよい。また、3つの
中間パターン11a〜11cを描くようにしたが、これ
に限定されず、1つ以上あればよく、複数あるのが好ま
しい。
【0035】加熱パターン10a〜10fは、それぞれ
の1部が加熱部2a〜2fに含まれ、他の部分が変色部
6に含まれるように描かれている。加熱パターン10
a,10dは三角形、加熱パターン10b,10eは丸
形、加熱パターン10c,10fは4角形である。した
がって、加熱パターン10a〜10fは、複数の形状を
規則的に配列したものである。
【0036】また、加熱パターン10a〜10fは、加
熱部2a〜2fの直径よりも小さな間隔で配列されてい
る。したがって、加熱部2a〜2fが加熱される場合
に、誤差により加熱される領域の位置がずれたとして
も、加熱されて変色する加熱部が、いずれかの加熱パタ
ーン10a〜10fの一部と重なることになる。
【0037】なお、加熱パターン10a〜10fと加熱
部2a〜2fとを1対1に対応させて示しているが、1
対1に対応させる必要はなく、加熱パターンは複数の形
状を規則的に配列したものであればよく、加熱部2a〜
2fと加熱パターン10a〜10fとが1対多に対応す
るものであってもよい。
【0038】図5は、磁気記録部3を含む部分と加熱部
2a〜2fを含む部分とに磁気カード1を分割する分割
線20を示した図である。図5を参照して、分割線20
により磁気カード1が磁気記録部3を含む部分と加熱部
2a〜2fを含む部分とに分割されている。分割線20
は、磁気カード1を変造しようとする者が磁気カード1
を切断するであろうと思われる位置を示す線である。ま
た、分割線20により磁気カード1が分割されることに
より、中間パターン11a〜11cも分割される。中間
パターン11a〜11cが分割されることにより、中間
パターン11a〜11cの連続性が失われる。ここでの
連続性とは、中間パターン11a〜11cが、複数の形
状が規則的に配列したパターンであるため、この複数の
形状の規則的な配列をいう。
【0039】磁気カードごとに、中間パターン11a〜
11cの配列を異ならせることにより、分割線20で磁
気カードを切断し、加熱部2a〜2fを含む部分と同じ
形状の別のカードを貼り付けたとしても、中間パターン
11a〜11cの連続性が分割線20のところで失われ
る。したがって、中間パターン11a〜11cの連続性
を画像処理技術などを用いて検出することで、カードが
切断された事実を判別することができる。
【0040】中間パターン11a〜11cの連続性の検
出は、たとえば、CCDカメラで中間領域4を撮像した
画像から中間パターン11a〜11cの輪郭線を抽出
し、抽出されたそれぞれの輪郭線から得られる形状から
検出される。具体的には、中間パターン11a〜11c
は、四角形の後に丸形が配置され、丸形の後に三角形が
配置され、三角形の後に四角形が配置されるので、この
形状の配列が維持されているか否かを判定する。形状の
配列が維持されていない場合には連続性なしと判定し、
維持されている場合には連続性ありと判定する。
【0041】また、磁気カードごとに中間パターン11
a〜11cの位置や間隔を少しずつずらして描いたり、
数を異ならせることで、より変造が困難になる。
【0042】一方、加熱部2a〜2fが加熱された場
合、加熱されて変色した加熱部2a〜2fの一部と描か
れた加熱パターン10a〜10fの一部とが重なる。加
熱パターン10a〜10fが、加熱されて変色した加熱
部2a〜2fの色と同じ色のインキで描かれている場合
には、加熱パターン10a〜10fの形状が変形するこ
とになる。加熱パターン10a〜10fの形状の変化
を、画像処理技術などを用いて検出することができる。
また、加熱パターン10a〜10fが変色した加熱部2
a〜2fの色と同じでなくても、変色部6の色の変化を
検出することにより、加熱部が変色したか否かを判別す
ることができる。これにより、どの加熱部2a〜2fが
加熱されたのかを検出することができる。
【0043】また、加熱パターン10a〜10fと中間
パターン11a〜11cとを、赤外線を吸収するインキ
もしくは所定の波長の赤外線を照射すると所定の波長の
赤外線を発生する肉眼では見えないインキで描いた場合
は、加熱パターン10a〜10fと中間パターン11a
〜11cを加熱部2a〜2fと独立して検出することが
できる。さらに、紫外線を吸収するインキもしくは所定
の波長の紫外線を照射すると所定の波長の紫外線を発生
する肉眼では見えないインキで描いた場合も、同様の効
果を奏することができる。
【0044】具体的には、赤外線を磁気カード1に照射
して、反射した光をCCD (ChargeCoupled Device)等
の光電変換素子で受光することにより、赤外線を発生す
る部分と反射しない部分との形状を認識する。このため
加熱パターン10a〜10fと中間パターン11a〜1
1cとを読取るために特別な読取り装置を用いなければ
ならず、カードの変造をより効果的に防止することがで
きる。
【0045】所定の波長の赤外線を照射すると所定の波
長の赤外線を発生するインキを用いる場合は、加熱パタ
ーン10a〜10fと中間パターン11a〜11c以外
の部分は、赤外線の反射率の小さい素材を用いる。な
お、変色後の加熱部において赤外線の反射率が大きくな
る場合には、加熱パターン10a〜10fと中間パター
ン11a〜11cを加熱部2a〜2fと独立して検出す
ることはできず、変色後の加熱部の部分で加熱パターン
10a〜10fが変形する。
【0046】赤外線を吸収するインキを用いる場合は、
加熱パターン10a〜10fと中間パターン11a〜1
1c以外の部分は、赤外線の反射率の高い素材を用い
る。なお、変色後の加熱部において赤外線の反射率が小
さくなる場合には、加熱パターン10a〜10fと中間
パターン11a〜11cを加熱部2a〜2fと独立して
検出することはできず、変色後の加熱部の部分で加熱パ
ターン10a〜10fが変形する。
【0047】このように、加熱パターン10a〜10f
と中間パターン11a〜11cとを加熱部2a〜2fと
独立して検出することにより、加熱パターン10a〜1
0fと中間パターン11a〜11cが変形されたか否か
を容易に検出することができる。
【0048】以上説明したように、本実施の形態におけ
る磁気カードにおいては、従来のようにカードに穴を開
ける必要がないので、切れ端がでない。このため、切れ
端を処理する必要がない。
【0049】また、加熱されて変色した加熱部2a〜2
fを取り除くには、感熱材料51上に塗布されたインキ
52を取り除かなければならない。インキ52を取り除
くと、加熱パターン10a〜10fが変形される。特
に、加熱パターン10a〜10fを、赤外線もしくは紫
外線を吸収する肉眼では見えないインキまたは所定の波
長の赤外線もしくは紫外線を照射すると所定の波長の赤
外線もしくは紫外線を発生する肉眼では見えないインキ
で印刷する等の印刷技術が高度な場合には、正確に加熱
パターン10a〜10fを再生することが困難となる。
なお、この場合には、加熱パターン10a〜10fは、
連続性を有する必要はなく、加熱部2a〜2fの一部と
その一部が重なるパターンであればよい。
【0050】本実施の形態では、三角形、丸形、四角形
の形状を規則的に配列した加熱パターン10a〜10f
および中間パターン11a〜11cを描いたが、これに
限定される必要はなく、文字、図形、記号、またはこれ
らの組合せなどの配列を適用することができる。また、
異なる形状を規則的に配列した繰返しとするのではな
く、同じ形状を方向を変えて配列するようにしてもよ
い、たとえば、三角形を30度ずつ回転させた配列とし
てもよい。
【0051】さらに、本実施の形態における磁気カード
では、加熱部を加熱することにより変色する感熱材料を
用いたが、これに限られず電気的に切断されるヒューズ
を用いてもよい。
【0052】以下本実施の形態の変形例を説明する。 [第1の変形例]上記第1の実施の形態における磁気カ
ード1の第1の変形例を、図6に基づき説明する。図6
は、第1の変形例における磁気カード1の変色部6の拡
大図である。図6を参照して、加熱部2a〜2fと変色
部6とには、三角形、丸形、四角形が横方向と縦方向と
に配列された加熱パターンが描かれている。
【0053】配列の順序は横方向および縦方向ともに所
定の順序で配列されている。横方向では、左から右に向
かう方向で、四角形の後に丸形が配置され、丸形の後に
三角形が配置され、三角形の後に四角形が配置される。
縦方向では、上から下に向かう方向で、四角形の後に丸
形が配置され、丸形の後に三角形が配置され、三角形の
後に四角形が配置される。
【0054】また、三角形、丸形、四角形のそれぞれの
パターンは、加熱部2a〜2fそれぞれに複数含まれる
ように描かれている。したがって、加熱部2a〜2fが
加熱されて変色すると、三角形、丸形、四角形の複数の
パターンが変色した加熱部と重なることになる。この結
果、三角形、丸形、四角形の配列からなる加熱パターン
の配列順序が加熱されて変色した加熱部のところで失わ
れる。
【0055】また、加熱されて変色した加熱部2a〜2
fを取り除くには、感熱材料51上に塗布されたインキ
52を取り除かなければならない。インキ52を取り除
くと、加熱パターン10a〜10fが変形される。特
に、加熱パターン10a〜10fを、赤外線もしくは紫
外線を吸収する肉眼では見えないインキまたは所定の波
長の赤外線もしくは紫外線を照射すると所定の波長の赤
外線もしくは紫外線を発生する肉眼では見えないインキ
で印刷する等の印刷技術が高度な場合には、正確に加熱
パターン10a〜10fを再生することが困難となる。
【0056】[第2の変形例]次に、磁気カード1の第
2の変形例を図7を用いて説明する。図7は、第2の変
形例における磁気カード1の加熱部2a〜2fと変色部
6の拡大図である。図7を参照して、加熱部2a〜2f
と変色部6にハート型の加熱パターン10a〜10fが
それぞれ方向を変えて複数描かれている。加熱パターン
10a〜10fの方向は、所定の角度で規則的に変化す
る。したがって、方向が規則的に変化する連続性をもっ
た配列となっている。
【0057】ハート型の加熱パターン10a〜10f
は、その一部が、各加熱部2a〜2fにそれぞれ含まれ
るように描かれている。したがって、加熱部2a〜2f
が加熱されて変色すると、ハート型の加熱パターン10
a〜10fの形状の一部と加熱されて変色した加熱部の
一部とが重なることになる。
【0058】また、加熱されて変色した加熱部2a〜2
fを取り除いて、新たに感熱材料を塗布しようとして
も、感熱材料51上に塗布されたインキ52を取り除か
なければならない。インキ52を部分的に取り除いた場
合には、ハート型の加熱パターン10a〜10fが変形
されて形状の連続性が失われる。再生しようとしても、
連続性を保って再生するのは困難である。特に、加熱パ
ターン10a〜10fを印刷する技術が高度な場合に
は、正確に加熱パターン10a〜10fを再生すること
が困難となる。
【0059】なお、加熱パターン10a〜10fを加熱
部2a〜2fに対応させて示しているが、対応させる必
要はなく、方向を規則的に変化させて配列したものであ
れば、加熱部2a〜2fに対して複数のパターンが対応
するものであってもよい。
【0060】[第3の変形例]次に、磁気カード1の第
3の変形例を図8を用いて説明する。図8は、第3の変
形例における磁気カード1の変色部6の拡大図である。
図8を参照して、加熱部2a〜2fと変色部6とに
「0」、「500」、「1000」、「1500」、
「2000」、および「2500」の文字からなる加熱
パターン10a〜10fが描かれている。そして加熱パ
ターン10a〜10fを構成する文字の一部が各加熱部
2a〜2fに含まれるように描かれている。磁気カード
の残高度数に応じて、加熱部2a〜2fが加熱される。
たとえば、残高度数が1600の場合は、加熱部2eと
2f、または、加熱部2eが加熱されて変色する。この
とき、変色した加熱部2a〜2fから得られる情報は、
「残高度数が1500以上」となる。
【0061】文字からなる加熱パターン10a〜10f
は、その一部が、各加熱部2a〜2fにそれぞれ含まれ
るように描かれているので、加熱部2a〜2fが加熱さ
れると、文字からなる加熱パターン10a〜10fの一
部が加熱されて変色した加熱部の一部と重なることにな
る。
【0062】また、加熱されて変色した加熱部2a〜2
fを取り除くには、感熱材料51上に塗布されたインキ
52を取り除かなければならない。インキ52を取り除
くと、加熱パターン10a〜10fが変形される。特
に、加熱パターン10a〜10fを、赤外線もしくは紫
外線を吸収する肉眼では見えないインキまたは所定の波
長の赤外線もしくは紫外線を照射すると所定の波長の赤
外線もしくは紫外線を発生する肉眼では見えないインキ
で印刷する等の印刷技術が高度な場合には、正確に加熱
パターン10a〜10fを再生することが困難となる。
【0063】[第4の変形例]次に、磁気カード1の第
4の変形例を図9を用いて説明する。図9は、第4の変
形例における磁気カード1の平面図である。図9を参照
して、磁気カードの中間領域4に3つの中間パターン1
2a〜12cが描かれている。中間パターン12a〜1
2cは、磁気記録部3から加熱部2a〜2fまでの間に
亘って描かれ、磁気記録部3からの距離に比例して幅が
変化する形状である。具体的には、中間パターン12
a,12cは、磁気記録部3から加熱部2a〜2fに向
かって、その幅が徐々に狭くなる台形の形状である。一
方、中間パターン12bは、磁気記録部3から加熱部2
a〜2fに向かって、その幅が徐々に広くなる台形の形
状である。
【0064】なお、中間パターン12a〜12cの描か
れる位置は、図9に示した位置に固定されるわけではな
く、磁気記録部3から加熱部2a〜2fまでの間にあれ
ば、中間領域4のどこに描かれてもよい。また、中間パ
ターン12a〜12cを3つ描くようにしたが、これに
限定されず、1つ以上あればよく、複数あるのが好まし
い。
【0065】磁気カード1を、磁気記録部3を含む部分
と加熱部2a〜2fを含む部分とに分割すると、中間パ
ターン12a〜12cが分割される。中間パターン12
a〜12cが分割されると、中間パターン12a〜12
cの連続性が失われる。ここでの連続性とは、中間パタ
ーン12a〜12cの幅と磁気記録部3からの距離との
比例関係をいう。
【0066】磁気カードごとに、中間パターン12a〜
12cの幅と磁気記録部3からの距離との比例関係を異
ならせることにより、磁気カード1を切断し、別のカー
ドを同じ形状に切断して作成した加熱部2a〜2fを含
む部分を貼り付けたとしても、中間パターン12a〜1
2cの連続性を再生するのは困難である。したがって、
カードが切断された事実を容易に判別することができ、
変造を防止することができる。
【0067】また、磁気カードごとに中間パターン12
a〜12cの位置や間隔を少しずつずらして描いたり、
数を異ならせることで、より変造が困難になる。
【0068】さらに、磁気ガードの製造において中間パ
ターン12a〜12cを印刷する際に、磁気カード面に
おける中間パターン12a〜12cの位置をランダムに
変えて印刷すればよい。これは、例えば、中間パターン
12a〜12cを印刷するためのマスクと磁気カードの
位置をランダムにずらして印刷することにより可能とな
る。
【0069】[第5の変形例]次に、磁気カード1の第
5の変形例を図10を用いて説明する。図10は、第5
の変形例における磁気カード1の平面図である。図10
を参照して、磁気カード1は、磁気カード1のほぼ全面
に変色部6を有している。変色部は、第1領域510と
第2領域511とを有する。第1領域510には、横方
向(図面左右方向)に10度数単位で、縦方向(図面上
下方向)に1度数単位で区切られた加熱部500が設け
られる。第2領域には、第1領域510の横方向の区切
りに対応して10度数単位に区切られた加熱部501が
設けられる。なお、図中の破線は説明のために付したも
ので、実際の磁気カード1には破線は付されていない。
【0070】本変形例における磁気カード1は、使用度
数に応じて加熱される加熱部が定められる。例えば、使
用度数が「12度数」の場合には、残度数が「88度
数」であり、第1領域510の加熱部500Aと第2領
域511の加熱部501Aが加熱され変色する。このた
め、使用者は、第2領域511で変色した加熱部501
Aの位置から残度数が「80台度数」であることを視覚
により認識することができ、第1領域510で変色した
加熱部500Aの位置から残度数が「88度数」である
ことを視覚により認識することができる。また、例え
ば、加熱部500Bと加熱部501Bが変色している場
合には、残度数が「70台度数」の「71度数」であ
り、加熱部500Cと501Cが変色している場合に
は、残度数が「0度数」であることを直ちに認識するこ
とができる。このように、第1領域510においては、
1度数単位で100度数(変色部のない場合)までの使
用度数または残度数を表すことができ、第2領域におい
ては、10度数単位に使用度数または残度数を表すこと
ができる。
【0071】変色部6の第1領域510には、横方向に
10度数単位で、縦方向に1度数単位に区切られた加熱
部500が設けられているで、磁気カード1の使用者に
とって使用度数または残度数を容易に認識することがで
きる。また、変色部6の第2領域には、第1領域510
の横方向の区切りに対応して10度数単位に区切られた
加熱部501が設けられているので、カードが切り離さ
れ他のカードと接合された場合に、磁気記録部の情報と
加熱部の情報との照合をさらに容易に行うことができ
る。さらに、変色部6の加熱されて変色した加熱部の位
置情報と磁気記録部の情報とを照合することによって変
造を防止することができる。
【0072】なお、加熱されて変色した加熱部の位置を
より見やすくするため、加熱部500及び501の境界
を線で表示するようにしてもよい。また、変色パターン
は、図示の黒丸印●ではなく、文字、記号、利用した日
付又はこれらを組み合わせたものを表示してもよい。
【0073】磁気カード1は、変色部6の上で磁気カー
ド1の全面に、赤外線もしくは紫外線を吸収する肉眼で
は見えないインキまたは所定の波長の赤外線もしくは紫
外線を照射すると所定の波長の赤外線もしくは紫外線を
発生する肉眼では見えないインキで、所定の模様が印刷
されている。
【0074】この所定の模様は、複数の加熱部の一部と
重なる加熱パターンとしても良い。この場合、加熱パタ
ーンは、磁気カードの縦方向と横方向とに所定の規則で
配列するようにすれば、上述した中間パタ−ンとしての
役割を果たすことができる。また、上記インキの模様を
取り除かない限り加熱パターンを変造できない。
【0075】本変形例における磁気カード1は、磁気カ
ードの横方向だけでなく、縦方向にも加熱部を設けたの
で、加熱部の数を増やすことができる。このため、使用
度数を細かく表示することができる。
【0076】以上説明したように本実施の形態における
磁気カード1は、変造を困難にしている。また、たとえ
変造されたとしても、その検出を容易にしている。
【0077】また、加熱パターンおよび中間パターンと
を連続性を有するパターンとしたが、予め定められた形
状のパターンとしてもよい。この場合、加熱パターンと
中間パターンは、連続性を有する必要はない。
【0078】さらに、カード面に肉眼では見ることので
きない赤外線もしくは紫外線を吸収または反射するイン
キ、あるいは磁性を持つ金属を含むインキ等で描くこと
により、さらに変造を困難にすることができる。さら
に、インキに限られず磁気で潜像させることによって
も、同様に変造を困難とすることができる。さらに、イ
ンキをカード面に印刷することにより製造することがで
きるので、製造が容易で製造コストの安い磁気カードを
提供することができる。
【0079】なお、第1の実施の形態においては、加熱
部の形状を丸形としたが、形状はこれに限られず、三角
形、四角形、または、多角形でもよい。
【0080】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態における磁気カード判別装置について説明
する。図11は、本実施の形態における磁気カード判別
装置の概略構成を示すブロック図である。図11を参照
して、磁気カード判別装置は、使用者が挿入する磁気カ
ード1を所定の位置に受入れ、操作終了後に排出する磁
気カード挿入排出部113と、磁気カード1の磁気記録
部3に記録された情報の読込と書換とをする磁気カード
リーダ110と、磁気カード1に描かれた情報を読取る
ためのCCDカメラ111と、CCDカメラ111で読
取られた画像を処理するための画像処理部114と、磁
気カード1に描かれた情報を記憶しておく記憶部115
と、これらを制御するための制御部112とから構成さ
れる。処理部116は、使用者の指示により商品の払出
などを行ない、その対価情報を制御部112に出力す
る。
【0081】この磁気カード判別装置で行なわれる磁気
カードの判別処理を、上述の第1の実施の形態で示し
た、中間パターン11a〜11cと加熱パターン10a
〜10fとが可視光を反射するインキで描かれ磁気カー
ド1が挿入された場合について説明する。
【0082】図12は、第2の実施の形態における磁気
カード判別装置で行なわれる判別処理の流れを示すフロ
ーチャートである。図12を参照して、磁気カード判別
装置の判別処理は、磁気カード1の受入れを検出するス
テップS01と、磁気カード1の面上に描かれた情報を
読取るステップS02と、磁気カード1の中間領域4の
情報の連続性を判断するステップS03と、連続性あり
と判断した場合に磁気記録部3に記録された磁気情報を
読取るステップS04と、加熱されて変色した加熱部の
位置を取得するステップS05と、変色した加熱部から
得られる情報と磁気情報とを比較するステップS06
と、合致している場合に商品の払出などの他の処理を行
なうステップS07と、磁気カード1を排出するステッ
プS08とからなる。
【0083】以下、各ステップについて詳細に説明す
る。 [ステップS01]使用者により磁気カード1が磁気カ
ード判別装置に挿入されると、磁気カード挿入排出部1
13は、磁気カードリーダ110で磁気記録部3に記録
されている記録情報を読取ることができる位置であっ
て、かつ、CCDカメラ111で磁気カード1に描かれ
た情報を撮影することができる位置に磁気カードを位置
決めする。
【0084】[ステップS02]CCDカメラ111で
磁気カード1のカード面に描かれた情報を読取る。ここ
では図1に示した中間パターン11a〜11cと加熱パ
ターン10a〜10fがイメージ情報として読込まれる
場合を想定する。
【0085】[ステップS03]中間領域4で磁気カー
ド1が切り離された事実の有無を判断する。この判断で
は、ステップS02で取込んだイメージ情報の中間領域
4に位置する中間パターン11a〜11cを画像処理す
ることで行なわれる。画像処理には次の方法が挙げられ
る。ステップS02で取込んだイメージ情報としての中
間パターン11a〜11cから輪郭線を抽出し、輪郭線
の連続性を判断する方法である。ここでは、中間パター
ン11a〜11cは、四角形の後に丸形が配置され、丸
形の後に三角形が配置され、三角形の後に四角形が配置
されるので、この形状の配列が維持されているか否かを
判定する。形状の配列が維持されていない場合には連続
性なしと判定し、維持されている場合には連続性ありと
判定する。
【0086】連続性の判断は、画像処理部14で行なわ
れ、連続性ありと判断した場合はステップS04に進
み、連続性なしと判断した場合はステップS08に進
む。
【0087】[ステップS04]磁気カードリーダ11
0で磁気記録部3に記録されている磁気情報を読取る。
磁気情報は、残存する度数の情報を含む。
【0088】[ステップS05]加熱部2a〜2fのう
ち加熱されて変色した加熱部を特定する。特定は、ステ
ップS02で取込んだイメージ情報の変色部6に位置す
る加熱パターン10a〜10bを画像処理することでな
される。画像処理は、パターンマッチング技術を適用す
ることができる。たとえば、記憶部115に予め磁気カ
ードに描かれた加熱パターン10a〜10fの形状を記
憶しておき、それとステップS02で取込んだ加熱パタ
ーン10a〜10fとの差分を求める方法である。差分
が0であればパターンは一致すると判断し、差分が0で
なければパターンは一致しないと判断する。
【0089】そして、取り込んだイメージ情報のうちパ
ターンが一致しない加熱パターン10a〜10bが、変
色部6のどの位置に該当するかを得ることにより、加熱
されて変色した加熱部を特定する。
【0090】また、パターンマッチングでなく、パター
ンの連続性を判別するようにしてもよい。ステップS0
2で取込んだイメージ情報としての加熱パターン10a
〜10fから輪郭線を抽出し、抽出されたパターンの輪
郭形状が所定の規則で配列されているか否かを判断する
方法である。ここでは、加熱パターン10a〜10f
は、三角形、丸形、四角形の順に配置されるので、この
形状の配列が維持されているか否かを判定する。加熱部
が変色した場合には、変色した加熱部と重なるパターン
が変形する。形状の配列が維持されていない部分、すな
わち、パターンが変形した部分が、変色部6のどの位置
に該当するかを得ることにより、加熱されて変色した加
熱部を特定する。
【0091】[ステップS06]ステップS04で読取
った磁気情報と、ステップS05で特定した変色した加
熱部から得られる情報とを比較する。磁気情報は、残存
する度数の情報を含む。変色した加熱部から得られる情
報とは、加熱部は残存度数に応じて加熱されて変色する
ので、変色した加熱部の位置から得られる情報をいう。
たとえば、未使用状態の度数を3000度数、6つの加
熱部を有し、500度数ごとに右側から順に加熱部が加
熱される磁気カードの場合、右側から2つ目の加熱部が
変色していれば、残存度数は1500度数より多く、2
000度数以下となる。この場合、右側から1つ目の加
熱部が変色している場合と、変色していない場合とがあ
るが、右側から1つ目の加熱部が変色しているか否かに
係わらず、右側から2つ目の加熱部が変色しているか否
かにより、残高度数を判断することができる。
【0092】今、右側から2つ目の加熱部が変色してい
るものとして、磁気情報が1600度数であれば、両情
報が合致する。この場合、磁気カードは変造されていな
いと判断される。磁気情報が3000度数であれば、両
情報は合致しない。この場合には、磁気カードは変造さ
れていると判断される。両情報が合致した場合はステッ
プS07に進み、合致しない場合はステップS08に進
む。
【0093】[ステップS07]商品の払出などの磁気
カードを使用する通常の処理がなされる。
【0094】[ステップS08]磁気カードの使用があ
った場合は、磁気カードリーダ110で残存度数を磁気
記録部3に書込する処理と、残存度数に応じて加熱部2
a〜2fを加熱する処理をした後、磁気カード1を排出
する。使用がない場合には、処理は何も行なわずに磁気
カード1を排出する。
【0095】以上説明したように、本実施の形態におけ
る磁気カード判別装置にあっては、磁気カードに描かれ
たパターンの連続性の有無、または、複数のパターンの
配列の連続性の有無、さらに、パターン形状のマッチン
グを判断することにより、磁気カードが切断されたか否
かを判別するようにしている。このため、変造された磁
気カードを容易に判別することができる。また、公知の
画像処理技術を用いるので、装置の製造コストを安価に
抑えることができる。
【0096】[磁気カード判別装置の変形例]次に、本
発明の第2の実施の形態における磁気カード判別装置の
変形例について説明する。変形例における磁気カード判
別装置は、所定の波長の赤外線もしくは紫外線を照射す
ると所定の波長の赤外線もしくは紫外線を発生する肉眼
では見えないインキで加熱パターン10a〜10fと中
間パターン11a〜11cを描いた磁気カード1を判別
するようにしたものである。上述した磁気カード判別装
置と同じ部分については、説明を省略する。
【0097】磁気カード1には、加熱パターン10a〜
10fと中間パターン11a〜11cとが所定の波長の
赤外線もしくは紫外線を照射すると所定の波長の赤外線
もしくは紫外線を発生する肉眼では見えないインキで描
かれているので、加熱部2a〜2fが加熱されることに
より変色する部分と独立して、加熱パターン10a〜1
0fと中間パターン11a〜11cとを認識することが
できる。このため、加熱パターン10a〜10fと中間
パターン11a〜11cとが変形されているか否かを判
別することにより、磁気カード1が変造されたか否かを
判別することができる。
【0098】変形された磁気カード判別装置で行なわれ
る磁気カードの判別処理を、上述の第1の実施の形態で
示した、中間パターン11a〜11cと加熱パターン1
0a〜10fとが所定の波長の赤外線を照射すると所定
の波長の赤外線を発生する肉眼では見えないインキで描
かれ磁気カード1が挿入された場合について説明する。
【0099】図13は、変形された磁気カード判別装置
で行なわれる別の判別処理の流れを示すフローチャート
である。図13を参照して、磁気カード判別装置の別の
判別処理は、磁気カード1の受入れを検出するステップ
S11と、赤外線を磁気カード1の面上に照射して反射
した赤外線を受光することにより磁気カード1の面上に
描かれた情報を読取るステップS12と、面上に描かれ
た情報が予め記憶されているパターンと一致するか否か
を判別するステップS13と、一致すると判別した場合
に磁気記録部3に記録された磁気情報を読取るステップ
S14と、加熱されて変色した加熱部の位置を取得する
ステップS15と、変色した加熱部から得られる情報と
磁気情報とを比較するステップS16と、合致している
場合に商品の払出などの他の処理を行なうステップS1
7と、磁気カード1を排出するステップS18とからな
る。
【0100】[ステップS11]使用者により磁気カー
ド1が磁気カード判別装置に挿入されると、磁気カード
挿入排出部113は、磁気カードリーダ110で磁気記
録部3に記録されている記録情報を読取ることができる
位置であって、かつ、CCDカメラ111で磁気カード
1に描かれた情報を撮影することができる位置に磁気カ
ードを位置決めする。
【0101】[ステップS12]所定の波長の赤外線を
磁気カード1のカード面に照射し、CCDカメラ111
で磁気カード1のカード面に描かれた情報を読取る。こ
こでは図1に示した中間パターン11a〜11cと加熱
パターン10a〜10fがイメージ情報として読込まれ
る場合を想定する。
【0102】[ステップS13]ステップS12で読み
取られた情報を画像処理することにより、読み取られた
情報が記憶部115に予め記憶されているパターンと一
致するか否かを判別する。具体的には、パターンマッチ
ング技術を適用することができる。たとえば、記憶部1
15に予め磁気カードに描かれた加熱パターン10a〜
10fと中間パターン11a〜11cとの形状を記憶し
ておき、それとステップS02で取込んだ情報との差分
を求める方法である。差分が0であればパターンは一致
すると判断し、差分が0でなければパターンは一致しな
いと判断する。
【0103】なお、カード判別装置に通信部を備え、外
部のデータベースに複数の加熱パターン10a〜10f
と中間パターン11a〜11cとを記憶しておき、必要
に応じて外部のデータベースから複数の加熱パターン1
0a〜10fと中間パターン11a〜11cとを受信す
るようにしてもよい。これにより、磁気カード1の面上
に描かれるパターンの種類を多くすることができ、カー
ド判別装置では、それらの全てを判別することができ
る。
【0104】[ステップS14]磁気カードリーダ11
0で磁気記録部3に記録されている磁気情報を読取る。
磁気情報は、残存する度数の情報を含む。
【0105】[ステップS15]加熱部2a〜2fのう
ち加熱されて変色した加熱部を特定する。特定は、赤外
線を含まない光を磁気カード1のカード面に照射し、C
CDカメラ111で磁気カード1の加熱部2a〜2fを
読取り、加熱部2a〜2fが変色しているか否かを判別
することにより行なう。
【0106】そして、変色した加熱部が、変色部6のど
の位置に該当するかを得ることにより、加熱されて変色
した加熱部を特定する。
【0107】[ステップS16]ステップS14で読取
った磁気情報と、ステップS15で特定した変色した加
熱部から得られる情報とを比較する。磁気情報は、残存
する度数の情報を含む。変色した加熱部から得られる情
報とは、残存度数に応じて加熱されて変色した加熱部の
位置から得られる情報をいう。
【0108】[ステップS17]商品の払出などの磁気
カードを使用する通常の処理がなされる。
【0109】[ステップS18]磁気カードの使用があ
った場合は、磁気カードリーダ110で残存度数を磁気
記録部3に書込する処理と、存度数に応じて加熱部2a
〜2fを加熱する処理をした後、磁気カード1を排出す
る。使用がない場合には、処理は何も行なわずに磁気カ
ード1を排出する。
【0110】以上説明したように、変形例における磁気
カード判別装置にあっては、磁気カードに描かれたパタ
ーンが予め記憶されたパターンと一致するか否かを判断
することと、磁気記録部の情報と変色された加熱部から
得られる情報とが一致するか否かを判別することによ
り、磁気カードが変造されたか否かを判別するようにし
ている。このため、変造された磁気カードを容易に判別
することができる。また、公知の画像処理技術を用いる
ので、装置の製造コストを安価に抑えることができる。
【0111】第1または第2の実施の形態においては、
情報記録カードとして磁気カードを例に説明したが、こ
れに限定されることなく、ICカード等の半導体メモリ
を有する情報記録カードが含まれる。
【0112】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における磁気カー
ドの平面図である。
【図2】 第1の実施の形態における磁気カード1の中
間領域4を説明するための図である。
【図3】 第1の実施の形態における磁気カード1の変
色部6を説明するための図である。
【図4】 図1のIV−IV線断面図である。
【図5】 第1の実施の形態における磁気カード1を磁
気記録部3を含む部分と加熱部2a〜2fを含む部分と
に分割する分割線20を示した図である。
【図6】 第1の変形例における磁気カード1の変色部
6の拡大図である。
【図7】 第2の変形例における磁気カード1の加熱部
2a〜2fと変色部6の拡大図である。
【図8】 第3の変形例における磁気カード1の変色部
6の拡大図である。
【図9】 第4の変形例における磁気カード1の平面図
である。
【図10】 第5の変形例における磁気カード1の平面
図である。
【図11】 第2の実施の形態における磁気カード判別
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図12】 第2の実施の形態における磁気カード判別
装置で行なわれる判別処理の流れを示すフローチャート
である。
【図13】 第2の実施の形態における磁気カード判別
装置で行なわれる別の判別処理の流れを示す別のフロー
チャートである。
【図14】 従来の磁気カードの平面図である。
【符号の説明】
1 磁気カード、2a〜2f 加熱部、3 磁気記録
部、4 中間領域、6変色部、10a〜10f 加熱パ
ターン、11a〜11c,12a〜12c 中間パター
ン、100 磁気カードリーダ、111 CCDカメ
ラ、112 制御部、113 磁気カード挿入排出部、
114 画像処理部、115 記憶部、116 処理
部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07F 7/08 G07F 7/08 L Fターム(参考) 2C005 HA04 HB04 JA02 JB12 JB13 JC03 3E044 BA04 CA05 CA06 5B035 AA13 BA05 BB02 BB04 BB11 BC02 5B058 CA31 KA02 KA04 KA08 KA12 YA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記録するための記録部と、 加熱されることにより変色する変色部とを備え、 使用度数に応じて前記記録部の情報が書き換えられると
    ともに前記変色部の少なくとも1部分が加熱される情報
    記録カードであって、 所定のパターンが前記変色部の加熱される加熱領域の少
    なくとも1部と重なるようにインキで描かれていること
    を特徴とする、情報記録カード。
  2. 【請求項2】 前記記録部から前記加熱領域までの間
    に、前記記録部から前記加熱領域に向かって所定の規則
    に従って変化するパターンがインキで描かれていること
    を特徴とする、請求項1に記載の情報記録カード。
  3. 【請求項3】 前記インキは、可視光以外の光を反射ま
    たは吸収する素材であることを特徴とする、請求項1ま
    たは2に記載の情報記録カード。
  4. 【請求項4】 前記加熱領域は、第1の方向と前記第1
    の方向と交わる第2の方向とに複数配列され、 使用度数に応じて加熱される前記加熱領域の位置が定ま
    ることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の
    情報記録カード。
  5. 【請求項5】 情報を記録するための記録部と加熱され
    ることにより変色する変色部とを備えた情報記録カード
    を判別するためのカード判別装置であって、 前記記録部に記録された使用度数を読取るための情報読
    取手段と、 前記情報記録カードの面上のパターンを読取るパターン
    読取手段と、 読取られた前記パターンを予め定められたパターンと比
    較する第1比較手段と、 前記第1比較手段により予め定められたパターンと異な
    るとされた部分の位置に基づき得られる使用度数と前記
    情報読取手段で読取られた使用度数とを比較する第2比
    較手段とを備えた、カード判別装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004105347A (ja) * 2002-09-17 2004-04-08 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機用半導体装置および遊技機
JP2004227435A (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Dainippon Printing Co Ltd 光回折icタグ表示体と製品情報管理システム

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