JPH1024653A - バーコード付感熱記録体及びその製造方法 - Google Patents
バーコード付感熱記録体及びその製造方法Info
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- JPH1024653A JPH1024653A JP18102396A JP18102396A JPH1024653A JP H1024653 A JPH1024653 A JP H1024653A JP 18102396 A JP18102396 A JP 18102396A JP 18102396 A JP18102396 A JP 18102396A JP H1024653 A JPH1024653 A JP H1024653A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バーコードの改ざんがほとんど不可能であっ
て不正使用が困難であり、これによって極めて安全性の
高いバーコード付感熱記録体を提供する。 【解決手段】 基材上に少なくともロイコ染料、顕色剤
及びバインダーを含む発色層を積層して感熱記録体を形
成し、この感熱記録体の発色層の一部領域を加熱発色さ
せて少なくとも700〜800nmの波長領域で反射率
55%以上の発色領域にすると共に、この発色領域には
バーコード印刷インクを用いて少なくとも700〜80
0nmの波長領域で反射率45%以下のバーコードを印
刷してなるバーコード付感熱記録体である。また、この
ようなバーコード付感熱記録体の製造方法である。 【効果】 本発明のバーコード付感熱記録体で形成され
た入場券、クーポン券等はそのバーコードの改ざんがほ
とんど不可能であって不正使用が困難であり、極めて安
全性の高いものである。
て不正使用が困難であり、これによって極めて安全性の
高いバーコード付感熱記録体を提供する。 【解決手段】 基材上に少なくともロイコ染料、顕色剤
及びバインダーを含む発色層を積層して感熱記録体を形
成し、この感熱記録体の発色層の一部領域を加熱発色さ
せて少なくとも700〜800nmの波長領域で反射率
55%以上の発色領域にすると共に、この発色領域には
バーコード印刷インクを用いて少なくとも700〜80
0nmの波長領域で反射率45%以下のバーコードを印
刷してなるバーコード付感熱記録体である。また、この
ようなバーコード付感熱記録体の製造方法である。 【効果】 本発明のバーコード付感熱記録体で形成され
た入場券、クーポン券等はそのバーコードの改ざんがほ
とんど不可能であって不正使用が困難であり、極めて安
全性の高いものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感熱記録紙、感
熱記録シート、感熱記録フィルム等を用いて形成され、
発行日、有効期限、金額、座席番号、部屋番号、地域、
商品名等の種々の情報をバーコードにより記録した映画
館、博物館等の種々の入場券、宿泊や乗車、乗船、搭乗
等のクーポン券等のバーコード付感熱記録体及びその製
造方法に関する。
熱記録シート、感熱記録フィルム等を用いて形成され、
発行日、有効期限、金額、座席番号、部屋番号、地域、
商品名等の種々の情報をバーコードにより記録した映画
館、博物館等の種々の入場券、宿泊や乗車、乗船、搭乗
等のクーポン券等のバーコード付感熱記録体及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、施設利用、サービス提供等の種々
の分野で自動券売機が用いられるようになり、また、こ
の自動券売機の性能が向上するに伴い、極めて多くの種
類の券類の自動発行が可能になっており、これら券類に
ついても種々の機能や情報の記録等が要求され、また、
その要求も高度になってきている。
の分野で自動券売機が用いられるようになり、また、こ
の自動券売機の性能が向上するに伴い、極めて多くの種
類の券類の自動発行が可能になっており、これら券類に
ついても種々の機能や情報の記録等が要求され、また、
その要求も高度になってきている。
【0003】そこで、このような自動発券機で発行され
る券類についても、その情報の記録のためにバーコード
が用いられるようになり、実際に発行日、有効期限、金
額、座席番号、部屋番号、地域、商品名等の種々の情報
がこのバーコードにより記録されている。
る券類についても、その情報の記録のためにバーコード
が用いられるようになり、実際に発行日、有効期限、金
額、座席番号、部屋番号、地域、商品名等の種々の情報
がこのバーコードにより記録されている。
【0004】しかしながら、このバーコードによる情報
の記録は、バーコードそれ自体が容易に目視されること
から、簡単に改ざんされて不正使用される場合がある。
例えば、高額の金券に類する予約券のような場合、複写
機等を使用して複写し不正使用され、場合によっては多
大な被害が発生する虞がある。
の記録は、バーコードそれ自体が容易に目視されること
から、簡単に改ざんされて不正使用される場合がある。
例えば、高額の金券に類する予約券のような場合、複写
機等を使用して複写し不正使用され、場合によっては多
大な被害が発生する虞がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、このようなバーコード付感熱記録体において、バー
コードの改ざんを困難にし、これによってバーコード付
感熱記録体の安全性を担保できる手段について鋭意検討
し、本発明を完成した。
は、このようなバーコード付感熱記録体において、バー
コードの改ざんを困難にし、これによってバーコード付
感熱記録体の安全性を担保できる手段について鋭意検討
し、本発明を完成した。
【0006】従って、本発明の目的は、バーコードの改
ざんがほとんど不可能であって不正使用が困難であり、
これによって極めて安全性の高いバーコード付感熱記録
体を提供することにある。
ざんがほとんど不可能であって不正使用が困難であり、
これによって極めて安全性の高いバーコード付感熱記録
体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、基
材上に少なくともロイコ染料、顕色剤及びバインダーを
含む発色層を積層して感熱記録体を形成し、この感熱記
録体の発色層の一部領域を加熱発色させて少なくとも7
00〜800nmの波長領域で反射率55%以上の発色
領域にすると共に、この発色領域にはバーコード印刷イ
ンクを用いて少なくとも700〜800nmの波長領域
で反射率45%以下のバーコードを印刷してなるバーコ
ード付感熱記録体である。
材上に少なくともロイコ染料、顕色剤及びバインダーを
含む発色層を積層して感熱記録体を形成し、この感熱記
録体の発色層の一部領域を加熱発色させて少なくとも7
00〜800nmの波長領域で反射率55%以上の発色
領域にすると共に、この発色領域にはバーコード印刷イ
ンクを用いて少なくとも700〜800nmの波長領域
で反射率45%以下のバーコードを印刷してなるバーコ
ード付感熱記録体である。
【0008】また、本発明は、基材上に少なくともロイ
コ染料、顕色剤及びバインダーを含む発色層を積層して
感熱記録体を形成し、この感熱記録体の発色層の一部領
域を加熱発色させて少なくとも700〜800nmの波
長領域で反射率55%以上の発色領域にし、次いでこの
発色領域にバーコード印刷インクを用いて少なくとも7
00〜800nmの波長領域で反射率45%以下のバー
コードを印刷するか、あるいは、先に感熱記録体の発色
層の一部領域にバーコード印刷インクを用いて少なくと
も700〜800nmの波長領域で反射率45%以下の
バーコードを印刷し、次いでこのバーコードが印刷され
た一部領域を加熱発色させて少なくとも700〜800
nmの波長領域で反射率55%以上の発色領域にするバ
ーコード付感熱記録体の製造方法である。
コ染料、顕色剤及びバインダーを含む発色層を積層して
感熱記録体を形成し、この感熱記録体の発色層の一部領
域を加熱発色させて少なくとも700〜800nmの波
長領域で反射率55%以上の発色領域にし、次いでこの
発色領域にバーコード印刷インクを用いて少なくとも7
00〜800nmの波長領域で反射率45%以下のバー
コードを印刷するか、あるいは、先に感熱記録体の発色
層の一部領域にバーコード印刷インクを用いて少なくと
も700〜800nmの波長領域で反射率45%以下の
バーコードを印刷し、次いでこのバーコードが印刷され
た一部領域を加熱発色させて少なくとも700〜800
nmの波長領域で反射率55%以上の発色領域にするバ
ーコード付感熱記録体の製造方法である。
【0009】本発明において、発色層の一部領域を加熱
発色させて形成される発色領域は、少なくとも700〜
800nmの波長領域で反射率55%以上、好ましくは
65%以上であるのがよく、また、この発色領域にバー
コードを印刷するバーコード印刷インクは、少なくとも
700〜800nmの波長領域で反射率45%以下、好
ましくは40%以下であるのがよい。そして、より好ま
しくは波長領域700〜800nmにおける上記発色領
域とこの発色領域に印刷されたバーコードの反射率の差
が20%以上、更に好ましくは25%以上であるのがよ
い。この波長領域700〜800nmでの発色領域の反
射率が55%より低く、また、バーコード印刷インク
(即ち、バーコード)の反射率が45%より高いと、こ
れら発色領域とバーコードとの間の波長領域700〜8
00nmにおける反射率の差が小さくなり、この波長領
域700〜800nmの光を用いて光学読取機(バーコ
ードセンサー)でバーコードを読み取る際に読取不能や
読取間違い等が発生する虞が生じる。
発色させて形成される発色領域は、少なくとも700〜
800nmの波長領域で反射率55%以上、好ましくは
65%以上であるのがよく、また、この発色領域にバー
コードを印刷するバーコード印刷インクは、少なくとも
700〜800nmの波長領域で反射率45%以下、好
ましくは40%以下であるのがよい。そして、より好ま
しくは波長領域700〜800nmにおける上記発色領
域とこの発色領域に印刷されたバーコードの反射率の差
が20%以上、更に好ましくは25%以上であるのがよ
い。この波長領域700〜800nmでの発色領域の反
射率が55%より低く、また、バーコード印刷インク
(即ち、バーコード)の反射率が45%より高いと、こ
れら発色領域とバーコードとの間の波長領域700〜8
00nmにおける反射率の差が小さくなり、この波長領
域700〜800nmの光を用いて光学読取機(バーコ
ードセンサー)でバーコードを読み取る際に読取不能や
読取間違い等が発生する虞が生じる。
【0010】本発明において、感熱記録体を形成するた
めの基材としては、特に限定されるものではなくロイコ
染料、顕色剤及びバインダーを含む発色層を積層して加
熱発色させることにより所定の情報を記録できるもので
あればよく、具体的には通常の記録紙のほか、記録シー
トや記録フィルム等を挙げることができ、場合によって
は包装容器、瓶、缶等の立体的な形状を有するものであ
ってもよい。
めの基材としては、特に限定されるものではなくロイコ
染料、顕色剤及びバインダーを含む発色層を積層して加
熱発色させることにより所定の情報を記録できるもので
あればよく、具体的には通常の記録紙のほか、記録シー
トや記録フィルム等を挙げることができ、場合によって
は包装容器、瓶、缶等の立体的な形状を有するものであ
ってもよい。
【0011】また、この感熱記録体の発色層を形成する
ために用いられるロイコ染料としては、これを用いて発
色層を形成し加熱発色させた際に少なくとも700〜8
00nmの波長領域で反射率55%以上の発色領域を形
成できるものであればよく、トリフェニルメタン系、フ
ルオラン系、ローダミンラクタム系等を例示することが
でき、発色についてはそれが黒発色であっても、また、
赤発色や青発色等の有彩色発色であってもよいが、好ま
しくは黒発色又は赤発色であり、特に好ましいのは黒発
色である。
ために用いられるロイコ染料としては、これを用いて発
色層を形成し加熱発色させた際に少なくとも700〜8
00nmの波長領域で反射率55%以上の発色領域を形
成できるものであればよく、トリフェニルメタン系、フ
ルオラン系、ローダミンラクタム系等を例示することが
でき、発色についてはそれが黒発色であっても、また、
赤発色や青発色等の有彩色発色であってもよいが、好ま
しくは黒発色又は赤発色であり、特に好ましいのは黒発
色である。
【0012】このロイコ染料と共に用いる顕色剤につい
ても、特に限定されるものではなく、例えばビスフェノ
ール類、アルキルフェノール類、ノボラック型フェノー
ル類等のフェノール化合物や、芳香族カルボン酸の誘導
体及びその金属塩や、ヒドロキシ安息香酸エステル、活
性白土類等を例示することができる。
ても、特に限定されるものではなく、例えばビスフェノ
ール類、アルキルフェノール類、ノボラック型フェノー
ル類等のフェノール化合物や、芳香族カルボン酸の誘導
体及びその金属塩や、ヒドロキシ安息香酸エステル、活
性白土類等を例示することができる。
【0013】更に、これらのロイコ染料や顕色剤と共に
用いるバインダーについても、特に限定されるものでは
なく、ポリビニルアルコール(PVA)、セルロース誘
導体〔例えば、ヒドロキシエチルセルロース(HE
C)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセ
ルロース(CMC)等〕、デンプン類、カゼイン、ポリ
アクリルアミド、スチレン−無水マレイン酸共重合体、
ポリアクリル酸等の水溶性高分子物質や、SBRラテッ
クス等の水性エマルジョン等が挙げられる。
用いるバインダーについても、特に限定されるものでは
なく、ポリビニルアルコール(PVA)、セルロース誘
導体〔例えば、ヒドロキシエチルセルロース(HE
C)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセ
ルロース(CMC)等〕、デンプン類、カゼイン、ポリ
アクリルアミド、スチレン−無水マレイン酸共重合体、
ポリアクリル酸等の水溶性高分子物質や、SBRラテッ
クス等の水性エマルジョン等が挙げられる。
【0014】更にまた、感熱記録体の発色層を形成する
ために、従来公知の種々の添加剤、例えば低エネルギー
で高い発色濃度を得る目的で用いられる増感剤、サーマ
ルヘッドによる記録適正や品質向上更には塗工適正の改
善を目的として用いられる填料、耐熱・耐湿保存性や画
像安定性を向上させる目的で用いられる安定剤、更には
種々の添加剤助剤等を適宜用いることができる。
ために、従来公知の種々の添加剤、例えば低エネルギー
で高い発色濃度を得る目的で用いられる増感剤、サーマ
ルヘッドによる記録適正や品質向上更には塗工適正の改
善を目的として用いられる填料、耐熱・耐湿保存性や画
像安定性を向上させる目的で用いられる安定剤、更には
種々の添加剤助剤等を適宜用いることができる。
【0015】本発明のバーコード付感熱記録体は、先
ず、基材、ロイコ染料、顕色剤、バインダー等を用いて
従来公知の方法で感熱記録紙、感熱記録シート、あるい
は感熱記録フィルム等の感熱記録体を形成し、次いでこ
の感熱記録体に発色領域を形成し、また、バーコードを
印刷する。
ず、基材、ロイコ染料、顕色剤、バインダー等を用いて
従来公知の方法で感熱記録紙、感熱記録シート、あるい
は感熱記録フィルム等の感熱記録体を形成し、次いでこ
の感熱記録体に発色領域を形成し、また、バーコードを
印刷する。
【0016】この感熱記録体に発色領域を形成し、ま
た、バーコードを印刷する方法としては、先ず始めに感
熱記録体の発色層の一部領域を加熱発色させて発色領域
にし、次いでこの発色領域にバーコード印刷インクを用
いてバーコードを印刷してもよく、反対に、先に感熱記
録体の発色層の一部領域にバーコード印刷インクを用い
てバーコードを印刷し、次いでこのバーコードが印刷さ
れた一部領域を加熱発色させて発色領域にしてもよい。
た、バーコードを印刷する方法としては、先ず始めに感
熱記録体の発色層の一部領域を加熱発色させて発色領域
にし、次いでこの発色領域にバーコード印刷インクを用
いてバーコードを印刷してもよく、反対に、先に感熱記
録体の発色層の一部領域にバーコード印刷インクを用い
てバーコードを印刷し、次いでこのバーコードが印刷さ
れた一部領域を加熱発色させて発色領域にしてもよい。
【0017】本発明のバーコード付感熱発色体は、波長
領域700〜800nmの光を用いた光学読取機(バー
コードセンサー)によりそのバーコードが正確に読み取
られるものであり、また、バーコードが印刷された領域
が発色層の発色領域になっているので、外観的には、バ
ーコードが全く見えないか、あるいは僅かに観察される
程度になっているか、若しくは複写した際にはバーコー
ドを認識できなくなるようになっており、このバーコー
ドを改ざんすることは極めて困難である。
領域700〜800nmの光を用いた光学読取機(バー
コードセンサー)によりそのバーコードが正確に読み取
られるものであり、また、バーコードが印刷された領域
が発色層の発色領域になっているので、外観的には、バ
ーコードが全く見えないか、あるいは僅かに観察される
程度になっているか、若しくは複写した際にはバーコー
ドを認識できなくなるようになっており、このバーコー
ドを改ざんすることは極めて困難である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、実施例に基づいて、本発明
の好適な実施の形態を説明する。
の好適な実施の形態を説明する。
【0019】実施例1 図1に示すように、黒発色の感熱記録紙〔三菱製紙
(株)製券用紙P220KAD〕1を用い、この感熱記
録紙1に少なくともその一部領域2を残して歴史博物館
の外観や名称その他の必要な固定情報3を印刷し、次い
で上記一部領域2を加熱発色させて実質的に黒色の黒発
色領域2とした。
(株)製券用紙P220KAD〕1を用い、この感熱記
録紙1に少なくともその一部領域2を残して歴史博物館
の外観や名称その他の必要な固定情報3を印刷し、次い
で上記一部領域2を加熱発色させて実質的に黒色の黒発
色領域2とした。
【0020】このようにして形成された黒発色領域2に
は、図2に示すように、カーボンブラックを原材料とす
る黒インクを用いた耐熱転写リボン(ダイニック社製H
L30)を使用し、日付、有効期間、座席番号、部屋番
号等の変動情報をバーコード4として印刷し、歴史博物
館の入場券とした。
は、図2に示すように、カーボンブラックを原材料とす
る黒インクを用いた耐熱転写リボン(ダイニック社製H
L30)を使用し、日付、有効期間、座席番号、部屋番
号等の変動情報をバーコード4として印刷し、歴史博物
館の入場券とした。
【0021】この歴史博物館の入場券について、感熱記
録紙1の発色層を発色させて得られた黒発色領域2にお
ける反射率とこの黒発色領域2に印刷されたバーコード
4それ自体の反射率とを、それぞれ自記分光光度計(日
立社製330型)を用いて測定した。結果を図3に示
す。
録紙1の発色層を発色させて得られた黒発色領域2にお
ける反射率とこの黒発色領域2に印刷されたバーコード
4それ自体の反射率とを、それぞれ自記分光光度計(日
立社製330型)を用いて測定した。結果を図3に示
す。
【0022】この図3の結果から明らかなように、黒発
色領域2における波長700nmでの反射率は88%で
あって波長800nmでの反射率は実質的に100%で
あり、これに対して、印刷されたバーコード4における
波長700nmでの反射率は約29%であって波長80
0nmでの反射率は約32%であり、これら黒発色領域
2とバーコード4との間には反射率の差が波長700n
mで約59%であって波長800nmで約68%であっ
た。
色領域2における波長700nmでの反射率は88%で
あって波長800nmでの反射率は実質的に100%で
あり、これに対して、印刷されたバーコード4における
波長700nmでの反射率は約29%であって波長80
0nmでの反射率は約32%であり、これら黒発色領域
2とバーコード4との間には反射率の差が波長700n
mで約59%であって波長800nmで約68%であっ
た。
【0023】得られた歴史博物館の入場券を、波長領域
700〜800nmの光を用いた光学読取機(バーコー
ドセンサー)にかけてそのバーコード4の読取試験を行
った結果、バーコード4に記録された変動情報を容易に
かつ間違いなく正確に読み取ることができた。また、こ
の入場券を複写機で複写したところ、黒発色領域2とそ
こに印刷されたバーコード4とは全体がほとんど黒一色
になって肉眼ではバーコード4の確認が困難になり、ま
た、この入場券の複写物を波長領域700〜800nm
の光学読取機(バーコードセンサー)にかけてもバーコ
ード4に記録された変動情報を読み取ることはできなか
った。
700〜800nmの光を用いた光学読取機(バーコー
ドセンサー)にかけてそのバーコード4の読取試験を行
った結果、バーコード4に記録された変動情報を容易に
かつ間違いなく正確に読み取ることができた。また、こ
の入場券を複写機で複写したところ、黒発色領域2とそ
こに印刷されたバーコード4とは全体がほとんど黒一色
になって肉眼ではバーコード4の確認が困難になり、ま
た、この入場券の複写物を波長領域700〜800nm
の光学読取機(バーコードセンサー)にかけてもバーコ
ード4に記録された変動情報を読み取ることはできなか
った。
【0024】実施例2 図4に示すように、黒発色の耐可塑性感熱記録紙(三菱
製紙(株)製AF220SA)1を用い、上記実施例1
と同様に、この感熱記録紙1に少なくともその一部領域
2を残して歴史博物館の外観や名称その他の必要な固定
情報3を印刷した。
製紙(株)製AF220SA)1を用い、上記実施例1
と同様に、この感熱記録紙1に少なくともその一部領域
2を残して歴史博物館の外観や名称その他の必要な固定
情報3を印刷した。
【0025】この実施例2においては、上記実施例1と
は異なり、先に感熱記録紙1の一部領域2にカーボンブ
ラックを原材料とする黒色トナー(キャノン社製)を用
いたレーザープリンタ(キャノン社製NP8530)で
バーコード4を印刷し、次いで一部領域2を加熱発色さ
せて実質的に黒色の発色領域2とし、図2と同様の歴史
博物館の入場券を作成した。
は異なり、先に感熱記録紙1の一部領域2にカーボンブ
ラックを原材料とする黒色トナー(キャノン社製)を用
いたレーザープリンタ(キャノン社製NP8530)で
バーコード4を印刷し、次いで一部領域2を加熱発色さ
せて実質的に黒色の発色領域2とし、図2と同様の歴史
博物館の入場券を作成した。
【0026】この実施例2に係る歴史博物館の入場券に
ついても、実施例1と同様に感熱記録紙1の黒発色領域
2における反射率とこの黒発色領域2に印刷されたバー
コード4それ自体の反射率とをそれぞれ測定した。結果
を図5に示す。
ついても、実施例1と同様に感熱記録紙1の黒発色領域
2における反射率とこの黒発色領域2に印刷されたバー
コード4それ自体の反射率とをそれぞれ測定した。結果
を図5に示す。
【0027】この図5の結果から明らかなように、黒発
色領域2における波長700nmでの反射率は69%で
あって波長800nmでの反射率は約90%であり、こ
れに対して、印刷されたバーコード4における波長70
0nmでの反射率は約40%であって波長800nmで
の反射率も約40%であり、これら黒発色領域2とバー
コード4との間には反射率の差が波長700nmで約5
0%であって波長800nmで約29%であった。
色領域2における波長700nmでの反射率は69%で
あって波長800nmでの反射率は約90%であり、こ
れに対して、印刷されたバーコード4における波長70
0nmでの反射率は約40%であって波長800nmで
の反射率も約40%であり、これら黒発色領域2とバー
コード4との間には反射率の差が波長700nmで約5
0%であって波長800nmで約29%であった。
【0028】この実施例2の歴史博物館の入場券を、波
長領域700〜800nmの光を用いた光学読取機(バ
ーコードセンサー)にかけてそのバーコード4の読取試
験を行った結果、実施例1の場合と同様に、バーコード
4に記録された変動情報を容易にかつ間違いなく正確に
読み取ることができた。また、この入場券の複写物につ
いては波長領域700〜800nmの光学読取機(バー
コードセンサー)にかけてもバーコード4の変動情報を
読み取ることができなかった。
長領域700〜800nmの光を用いた光学読取機(バ
ーコードセンサー)にかけてそのバーコード4の読取試
験を行った結果、実施例1の場合と同様に、バーコード
4に記録された変動情報を容易にかつ間違いなく正確に
読み取ることができた。また、この入場券の複写物につ
いては波長領域700〜800nmの光学読取機(バー
コードセンサー)にかけてもバーコード4の変動情報を
読み取ることができなかった。
【0029】
【発明の効果】本発明のバーコード付感熱記録体で形成
された映画館、博物館等の種々の入場券、宿泊や乗車、
乗船、搭乗等のクーポン券等は、そのバーコードの改ざ
んがほとんど不可能であって不正使用が困難であり、極
めて安全性の高いものであるほか、本発明の方法によれ
ば、特別に面倒な手段を用いることなく極めて容易にバ
ーコード情報の安全性を確保することができる。
された映画館、博物館等の種々の入場券、宿泊や乗車、
乗船、搭乗等のクーポン券等は、そのバーコードの改ざ
んがほとんど不可能であって不正使用が困難であり、極
めて安全性の高いものであるほか、本発明の方法によれ
ば、特別に面倒な手段を用いることなく極めて容易にバ
ーコード情報の安全性を確保することができる。
【図1】 図1は、実施例1で用いられた感熱記録紙で
あり、固定情報が印刷され、黒色の発色領域が形成され
たバーコード印刷前の状態を示す説明図である。
あり、固定情報が印刷され、黒色の発色領域が形成され
たバーコード印刷前の状態を示す説明図である。
【図2】 図2は、図1の感熱記録紙にバーコードを印
刷して発券された歴史博物館の入場券を示す説明図であ
る。
刷して発券された歴史博物館の入場券を示す説明図であ
る。
【図3】 図3は、図2の入場券における黒発色領域と
バーコードの反射率を自記分光光度計で測定した結果を
示すグラフ図である。
バーコードの反射率を自記分光光度計で測定した結果を
示すグラフ図である。
【図4】 図4は、実施例2で用いられた感熱記録紙で
あり、固定情報とバーコードとが印刷されて黒発色領域
が形成される前の状態を示す図1と同様の説明図であ
る。
あり、固定情報とバーコードとが印刷されて黒発色領域
が形成される前の状態を示す図1と同様の説明図であ
る。
【図5】 図5は、図3と同様の入場券における黒発色
領域とバーコードの反射率を示すグラフ図である。
領域とバーコードの反射率を示すグラフ図である。
1…感熱記録紙、2…一部領域(黒発色領域)、3…固
定情報、4…バーコード。
定情報、4…バーコード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 19/00 B R
Claims (4)
- 【請求項1】 基材上に少なくともロイコ染料、顕色剤
及びバインダーを含む発色層を積層して感熱記録体を形
成し、この感熱記録体の発色層の一部領域を加熱発色さ
せて少なくとも700〜800nmの波長領域で反射率
55%以上の発色領域にすると共に、この発色領域には
バーコード印刷インクを用いて少なくとも700〜80
0nmの波長領域で反射率45%以下のバーコードを印
刷してなるバーコード付感熱記録体。 - 【請求項2】 発色領域が黒色又は赤色であり、バーコ
ード印刷インクが黒インクである請求項1に記載のバー
コード付感熱記録体。 - 【請求項3】 基材上に少なくともロイコ染料、顕色剤
及びバインダーを含む発色層を積層して感熱記録体を形
成し、この感熱記録体の発色層の一部領域を加熱発色さ
せて少なくとも700〜800nmの波長領域で反射率
55%以上の発色領域にし、次いでこの発色領域にバー
コード印刷インクを用いて少なくとも700〜800n
mの波長領域で反射率45%以下のバーコードを印刷す
ることを特徴とするバーコード付感熱記録体の製造方
法。 - 【請求項4】 基材上に少なくともロイコ染料、顕色剤
及びバインダーを含む発色層を積層して感熱記録体を形
成し、この感熱記録体の発色層の一部領域にバーコード
印刷インクを用いて少なくとも700〜800nmの波
長領域で反射率45%以下のバーコードを印刷し、次い
でこのバーコードが印刷された一部領域を加熱発色させ
て少なくとも700〜800nmの波長領域で反射率5
5%以上の発色領域にすることを特徴とするバーコード
付感熱記録体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18102396A JPH1024653A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | バーコード付感熱記録体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18102396A JPH1024653A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | バーコード付感熱記録体及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1024653A true JPH1024653A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16093419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18102396A Pending JPH1024653A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | バーコード付感熱記録体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1024653A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1020455C2 (nl) * | 2002-04-23 | 2003-10-24 | Aep Ind Nederland B V | Optisch herkenbare code. |
JP2013001077A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Kobayashi Create Co Ltd | 光学読取帳票 |
JP2019061564A (ja) * | 2017-09-27 | 2019-04-18 | 株式会社アポロジャパン | 印刷物連携記録システム及びこれに用いる連携記録印刷物 |
-
1996
- 1996-07-10 JP JP18102396A patent/JPH1024653A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1020455C2 (nl) * | 2002-04-23 | 2003-10-24 | Aep Ind Nederland B V | Optisch herkenbare code. |
JP2013001077A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Kobayashi Create Co Ltd | 光学読取帳票 |
JP2019061564A (ja) * | 2017-09-27 | 2019-04-18 | 株式会社アポロジャパン | 印刷物連携記録システム及びこれに用いる連携記録印刷物 |
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