JP2001296211A - シャシーダイナモメータにおける車両のセンタリング装置 - Google Patents

シャシーダイナモメータにおける車両のセンタリング装置

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JP2001296211A JP2001087201A JP2001087201A JP2001296211A JP 2001296211 A JP2001296211 A JP 2001296211A JP 2001087201 A JP2001087201 A JP 2001087201A JP 2001087201 A JP2001087201 A JP 2001087201A JP 2001296211 A JP2001296211 A JP 2001296211A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイヤの中心をローラの中心に簡単に一致さ
せることができるシャシーダイナモメータにおける車両
のセンタリング装置を得る。 【構成】 ローラ19上に車両6のタイヤ7を載置し、
ダイナモメータによる車両6の動力試験を行うシャシー
ダイナモメータにおいて、ピットカバー1上のタイヤ7
の前側または後側でタイヤ7の中心とローラ19の中心
が一致した際にタイヤ7との間に隙間が生じる位置に飛
び出し防止ローラ100を配設し、タイヤ7を一旦飛び
出し防止ローラ100に当接した後に、ローラ19に内
蔵または連結されたダイナモメータ99をインチング動
作させ、タイヤ7の中心をローラ19の中心と一致させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シャシーダイナモメ
ータにおける車両のセンタリング装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両をシャシーダイナモメータに
乗せる場合、ドライバが目測によりシャシーダイナモメ
ータのローラの上に乗せており、ローラの中心と車両の
タイヤの中心がずれた場合にはドライバはもう一度車両
に乗り込み、車両のタイヤの位置を繰り返し修正してい
た。
【0003】又、米国向の車両の排ガス試験は現在クレ
イトン製のシャシーダイナモメータを使用しており、2
軸式のため構造的にロードローラとフリーローラの間に
車両のタイヤが落ち込むので、タイヤ飛び出し防止用ス
トッパ以外は特に設ける必要がなかったが、今回米国の
環境保護庁(EPA)の輸入車両に対する排ガス試験の
レギュレーションが変更になり、シャシーダイナモが2
軸式(ローラ径8.65インチ=219.7mm)から
1軸式(ローラ径48インチ=1219.2mm)にな
ったために、やはり車両のセンタリング装置が必要にな
った。
【0004】図28は2軸式シャシーダイナモメータの
タイヤ位置決め方式の説明図であり、1はピットカバー
(床面)、2,3はロードローラ及びフリーローラであ
り、径は219.7mm、両者間の間隔は438.2m
mである。ピットカバー1はローラ2,3の頂部とほぼ
同じ高さに配設され、この頂部を除いてローラ2,3を
覆っている。4はローラ2,3間に設けられた中間リフ
ト、5はローラ2,3のやや前方のピットカバー1に設
けられたタイヤストッパ、6は被試験車両、7はタイヤ
である。最初は中間リフト4を試験時よりやや上位にし
てタイヤ7がローラ2,3間に落ちないようにしてお
き、ローラ2,3はブレーキでロックしておく。この状
態で人間8が車両6を押してタイヤストッパ5に当てて
止め、中間リフト4を下げてタイヤ7を自重でローラ
2,3間に落下させる。これにより、タイヤ7の中心と
ローラ2,3間の中心は自然に一致する。
【0005】図29は1軸式シャシーダイナモメータの
タイヤ位置決め方式の説明図であり、9はピットカバー
1に一部が露出した径が1219.2mmのシングルロ
ーラである。タイヤの位置決めに際しては、シングルロ
ーラ9をブレーキでロックしておき、人間8により車両
6を押してタイヤストッパ5に当ててタイヤ7の位置決
めを行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来ではタ
イヤの位置決めを自動的に行うことができず、位置決め
に長時間を要した。又、図29に示す場合には、シング
ルローラ9は径が大きいためにシングルローラ9の中心
からずれた位置でもタイヤ7をセットすることができ、
タイヤ7の中心とシングルローラ9の中心を一致させる
ことが困難であった。又、タイヤストッパ5に当てるた
めに、反動で車両6が戻され、却って中心がずれること
もあった。そこで、タイヤ7とシングルローラ9の中心
が一致した場合のタイヤ7とタイヤストッパ5との隙間
即ち裕度Lをなくして反動を防ぐことも考えられるが、
この場合には位置決め後にタイヤストッパ5を取外せな
くなった。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めに成されたものであり、シャシーダイナモメータのロ
ーラとシャシーダイナモメータ上に載置する車両のタイ
ヤの中心を一対のタイヤ押えを用いずに短時間で簡単に
一致させることができるシャシーダイナモメータにおけ
る車両のセンタリング装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るシャシーダイナモメータにおける車両のセンタリング
装置は、ピットカバー上のタイヤの前側又は後側でタイ
ヤの中心とローラの中心が一致した際にタイヤとの間に
隙間が生じる位置に配設され、車両の飛び出しを防止す
る飛び出し防止手段と、タイヤが一たん飛び出し防止手
段に当接された後にダイナモメータをインチング動作さ
せるインチング手段を設けたものである。
【0009】
【作用】請求項1においては、飛び出し防止手段はタイ
ヤの中心がローラの中心と一致した際にタイヤとの間に
隙間が生じる位置に配設され、この飛び出し防止手段に
タイヤが一たん当接された後ダイナモメータのインチン
グ動作によりタイヤの左右の傾きが修正されるととも
に、タイヤの中心がローラの中心と一致する。
【0010】
【実施例】実施例1 以下、この発明の実施例を図面とともに説明する。図1
及び図2は実施例1によるシャシーダイナモメータにお
ける車両のセンタリング装置の平面図及び正面図を示
し、1aはピットカバー1の側部、1bは側部1aに設
けられたアーム収納用切欠部、12は側部1aに取付け
られた取付板、13は取付板12に取付けられた取付
部、14は取付部13に取付けられたシリンダである。
シリンダ14内は図3に示すように仕切板14aにより
2つの部屋に仕切られ、それぞれピストン15が反対方
向に収納されており、各部屋には吸排気口16が設けら
れている。
【0011】17は一端が取付板12に回動自在に取付
けられた一対のアームであり、アーム17の中間部には
ピストン15の先端が連結され、アーム17の他端には
タイヤ押え18が立設される。19はピットカバー1内
に設けられ、頂部がピットカバー1とほぼ同じ高さ位置
のローラであり、ローラ19にはダイナモメータが内蔵
又は連結され、ローラ19を介してタイヤ7を駆動し、
またはタイヤ7の動力を吸収する。20はシリンダ14
の振れを防止するために取付板12に取付けられた振れ
止め部材である。シリンダ14の中心や一対のアーム1
7の回動中心はローラ19の中心と一致している。図4
はタイヤ押え18の断面図を示し、軸21の周囲に軸受
22を介して外胴23が回転自在に取付けられている。
なお、センタリング装置は一対のローラ19に対応して
対称的に一対に設けられている。
【0012】図1〜図4の構成において、まず車両6を
乗り入れ、駆動側のタイヤ7をほぼローラ19の上に乗
せ、シリンダ14の吸排気口16に接続された給排気路
の電磁弁等をオンオフし、遠隔操作によりピストン15
をシリンダ14内に引込ませる。これにより、切欠部1
bに収納されて水平位置にあった一対のアーム17は立
上り、タイヤ押え18もタイヤ7の前後に当り、タイヤ
押え18の外胴23が回わりながらタイヤ7を前又は後
から押し、ローラ19の中心にタイヤ7の中心が一致す
るようにタイヤ7を移動させる。次に、遊動側のタイヤ
7を固定し、アーム17を再び切欠部1bに収納する。
【0013】上記センタリング装置においては、一対の
アーム17の回動中心をローラ19の回動中心と一致さ
せているので、タイヤ押え18によりタイヤ7を前後か
ら押えた場合にタイヤ7の中心がローラ19の中心にな
るようにタイヤ7を移動させることができる。又、セン
タリング時以外の際にはアーム17及びタイヤ押え18
は切欠部1b等に収納されているので、各種試験時に冷
却に影響を与えることがなく、また車両6の乗り入れも
容易となる。又、シリンダ14は遠隔操作が可能であ
り、車両6のドライバが車内からセンタリング操作を行
うことができる。さらに、アーム17の動きの中心はロ
ーラ19の中心の垂直線付近であり、車両6のフェンダ
に当ることはない。 実施例2 実施例1ではシリンダ14によってアーム17を駆動し
たが、実施例2ではターンバックル方式によりアーム1
7を駆動する。即ち、図5に示すように内周にねじ部を
有する筒部24内に逆ねじ関係にあるねじ棒25,26
を螺合し、筒部24の回転によりねじ棒25,26を同
時に出入させ、ねじ棒25,26の先端に連結させたア
ーム17を駆動する。
【0014】実施例3 図6は実施例3によるアーム17の駆動手段を示し、筒
部24を軸受27を介して支持部28により回転自在に
支持し、筒部24の外周にベベルギヤ29を固定すると
ともに、このベベルギヤ29と歯合するベベルギヤ30
を有する連結軸31を軸受32を介して支持部28に回
転自在に支持し、ハンドル又は電動により連結軸31を
回転することにより筒部24を回転させ、ねじ棒25,
26を出入させてアーム17を駆動する。実施例3でも
遠隔操作が可能である。 実施例4 図7は実施例4によるアーム17の駆動手段を示し、筒
部33内にピニオン34を回転自在に取付けるととも
に、ピニオン34と歯合するラック35,36を反対方
向に設け、ピニオン34の軸をハンドル又は電動により
回転させることによりラック35,36を反対方向に駆
動し、ラック35,36と連結されたアーム17を駆動
する。実施例4でも遠隔操作が可能である。 実施例5 図8は実施例5によるシリンダの左右振れ止め手段を示
し、シリンダ14にロッド37を取付け、ピットカバー
11より下位においてロッド37を固定パイプ38に挿
入しており、シリンダ14は固定パイプ38により拘束
されて左右の振れを防止される。この例ではピットカバ
ー11上にロッド37の一部しか突出しないので、邪魔
にならない。 実施例6 図9は実施例6によるアーム39を示し、アーム部材4
0に設けた孔にボルト41を挿通し、長孔42aを有す
るアーム部材42の長孔42aにボルト41を挿通し、
このボルト41をナット43で締付けてアーム39を形
成する。このような構成により、アーム39の長さを可
変とすることができ、様々な径のタイヤ7に対応するこ
とができる。 実施例7 図10は実施例7によるアーム44を示し、角筒状のア
ーム部材45に柱状のアーム部材46を挿入し、各アー
ム部材45,46には孔45a,46aを長さ方向に複
数個設け、任意の孔45a,46aにピンを挿通するこ
とによりアーム44の長さを可変とすることができる。 実施例8 図11は実施例8によるアーム47を示し、47aは回
動基端部(支点)、47bはピストン15との接続部
(力の作用点)、47cはタイヤ押え18の取付部を示
し、図のようにピストン15のストローク方向に余裕を
とる形状にしても実質的にアーム47の長さを変えるこ
とができる。 実施例9 図12及び図13は実施例9による車両のセンタリング
装置の平面図及び正面図を示し、48はローラ19の左
右に設けられたレール溝であり、その形状は図14に示
すように逆T状となっており、またローラ19から遠ざ
かるにつれて次第に下位に位置するように形成されてい
る。レール溝48にはタイヤ受け49が2個づつ移動自
在に嵌合され、左右のタイヤ受け49間には左右連結板
50が回動自在に連結されている。左右連結板50の表
面にはタイヤ当て51が取付けられ、タイヤ当て51に
はコロ52が埋設されている。又、図15に示すように
タイヤ受け49には雌ねじ形成部53が回動自在に設け
られ、雌ねじ形成部53には図16に示すように雌ねじ
部53aが形成される。53bは回動軸である。49a
はレール溝48と嵌合するタイヤ受け49の嵌合部であ
り、レール溝48との接触部にはすべり材を貼付するか
小型ベアリングを設けて抵抗を少なくする。54は雄ね
じ棒であり、雄ねじ棒54は左ねじ部54aと右ねじ部
54bがローラ19の中心位置において同軸で連結さ
れ、それぞれタイヤ受け49の雌ねじ部53aと螺合し
ている。
【0015】雄ねじ棒54の一端にはリンク55を介し
てメススプライン56が連結され、メススプライン56
にはオススプライン57が嵌合され、オススプライン5
7の周囲にはばね58が配設される。又、オススプライ
ン57にはリンク59、トルクリミッタ60を介して減
速機付モータ61を連結する。モータ61は逆転可能で
ある。
【0016】次に、実施例9の動作を説明する。モータ
61を回転させると、トルクリミッタ60、リンク5
9,55、スプライン構造を介して雄ねじ棒54が回転
する。これにより、タイヤ受け49及び左右連結板50
は相互に接近する方向に移動し、ローラ19上に載置さ
れたタイヤ7はタイヤ当て51に押されてその中心がロ
ーラ19の中心と一致する。その後、モータ61を逆回
転させ、タイヤ受け49をレール溝48に沿って後退さ
せると、タイヤ受け49はレール溝48に沿って下降す
る。この際、雄ねじ棒54も下降し、ローラ19付近で
はレール溝48中に入る。
【0017】実施例9ではタイヤ7の前後をタイヤ当て
51により押すので、タイヤ7の中心をローラ19の中
心と容易に一致させることができる。又、センタリング
時以外はタイヤ受け49及び雄ねじ棒54はピットカバ
ー1より下位にあるので、試験時に冷却に悪影響を与え
ることはなく、またスペース的に有利になる。又、タイ
ヤ受け49の移動をモータ61で行うので遠隔操作が可
能であり、この移動はレール溝48に沿って斜め上方に
移動するので車両6のフェンダに当ることはない。 実施例10 実施例9では、モータ61の回転は一方の雄ねじ棒5
4、一方の側の2つのタイヤ受け49、2つの左右連結
板50を介して他方の側の2つのタイヤ受け49に伝達
されるが、この際他方の側の2つのタイヤ受け49の動
きがスムーズにいかない場合がある。そこで、実施例1
0では図17に示すようにスプライン構造とピン59の
間にベベルギヤ62を設け、このベベルギヤ62と歯合
するベベルギヤ63に左右連結リンク64を接続し、モ
ータ61の回転をベベルギヤ62,63及び左右連結リ
ンク64を介して他の側のベベルギヤ機構に伝達し、さ
らに他の側の雄ねじ棒54を介して他の側のタイヤ受け
49に伝え、左右のタイヤ受け49の動きがスムーズに
なるようにしている。 実施例11 図18及び図19は実施例11による車両のセンタリン
グ装置の平面図及び正面図を示し、65はモータ、66
はモータ用架台、67,68はモータ65の回転軸に取
付けられたスプロケット、69,70はローラ19の前
側及び後側に設けられたスプライン用架台である。架台
69,70上には軸受71,72を介して回転軸73,
74が設けられ、回転軸73,74にはピニオン75,
76がそれぞれ取付けられる。又、架台69,70上に
はラック用ケース77,78が設けられ、ラック用ケー
ス77,78内にはメススプライン79,80が設けら
れる。メススプライン79,80にはオススプライン8
1,82が軸方向移動自在に嵌合し、オススプライン8
1,82の中間部にはピニオン75,76と歯合するラ
ック83,84が形成される。オススプライン81,8
2の先端にはタイヤ押え85,86が取付けられ、タイ
ヤ押え85,86上には図20に示すようにボールリテ
ーナ87を介してボール88が設けられる。又、回転軸
73,74にはスプロケット89,90が取付けられ、
スプロケット67,89間及びスプロケット68,90
間にはチェーン91,92が掛けられる。
【0018】上記構成において、モータ65を回転させ
るとスプロケット67,68、チェーン91,92、ス
プロケット89,90、回転軸73,74を介してピニ
オン75,76が回転し、ラック83,84がローラ1
9の中心位置に向って斜め上方に移動し、タイヤ押え8
5,86がボール88を回転させながらタイヤ7を前後
から押し、タイヤ7の中心をローラ19の中心と一致さ
せる。実施例11においては、センタリング時以外はタ
イヤ押え85,86をピットカバー1以下に位置させ、
試験に悪影響を与えないようにする。又、タイヤ押え8
5,86はモータ65により駆動するので、遠隔操作が
可能である。さらに、タイヤ押え85,86は斜め上方
に突き上げられるので、タイヤ7のフェンダには当らな
い。 実施例12 実施例11ではモータ65によりラック83,84を動
かし、タイヤ押え85,86を動かしたが、実施例12
では図21に示すようにタイヤ押え85,86をピスト
ン95の先端に取付け、油圧式シリンダ93により動か
しており、実施例11と同様の効果を有する。又、ポテ
ンショメータ94をシリンダ93とピストン95の間に
取付け、ピストン95の移動距離を検出しており、これ
によりタイヤ押え85,86のストローク制御を行うこ
とができる。 実施例13 図22は実施例13によるタイヤ押え85,86部分の
詳細な構成を示し、タイヤ押え85,86上に軸96を
支持し、軸96に軸受97を介して補助ローラ98を回
転自在に支持しており、タイヤ押え85,86によりタ
イヤ7を押す際に補助ローラ98が回転し、タイヤ7と
の接触を円滑にする。 実施例14 図21に示したシリンダ方式のものはもちろん空気圧で
も駆動することができ、その先端に図22に示すように
補助ローラ98を設けることができる。この場合、駆動
輪側の一対のローラ19に対応して4個の空気圧シリン
ダと4個の補助ローラ98を必要とし、高価になった。
そこで、実施例14ではより安価なセンタリング装置を
実現するようにした。即ち、図23及び図24に示すよ
うに、駆動輪(後輪)側の左右一対のローラ19に交流
ダイナモメータ99を連結し、ピットカバー1上の後輪
側のタイヤ7の後側に、タイヤ7の中心がローラ19の
中心と一致した際にタイヤ7との間に10〜15mmの
隙間がある位置で飛び出し防止ローラ100を固定す
る。飛び出し防止ローラ100はどちらか一方のローラ
19側に1個設ければよい。
【0019】図25は交流ダイナモメータ99の制御回
路を示し、101は速度設定器、102はインチングス
イッチ、103は切換スイッチ、104はインチング速
度を設定する寸動設定器であり、例えば交流ダイナモメ
ータ99の最低速度を0.5Km/hに設定する。10
5は速度調整器(ASR)、106は電流調整器(AC
R)、107はゲート回路、108は正転スイッチ、1
09は逆転スイッチ、110はインバータ、111は交
流器、112はコンデンサ、113はコンバータ、11
4,115は交流リアクトル、116は電磁接触器であ
り、符号110〜116で示す部分により高精度のオー
ルディジタル式インバータ117が形成される。118
は電流遮断器、119はロードセル、120はロータリ
エンコーダである。
【0020】次に、実施例14の動作について説明す
る。オールディジタル式インバータ117は交流ダイナ
モメータ99を高精度に制御し、交流ダイナモメータ9
9は速度設定器101により設定された速度で駆動され
る。ロードセル119はこのときのトルクを検出し、ロ
ータリエンコーダ120は交流ダイナモメータ99の速
度を検出して速度調整器105にフィードバックする。
交流器111の出力は電流調整器106にフィードバッ
クする。
【0021】次に、車両6のタイヤ7をローラ19上に
載置して位置決めする際の動作について説明する。ま
ず、図26に示すようにピットカバー1上に載置した車
両6を人間が押してタイヤ7を飛び出し防止ローラ10
0に当てて止める。次に、交流ダイナモメータ99の正
転側へのインチング駆動によりローラ19を正転側(矢
印側)へインチング回転させ、タイヤ7を矢印方向へ回
転させて車両6の左右方向の傾きを補正する。インチン
グ回転速度は3Km/h程度で良い。この際、飛び出し
防止ローラ100もタイヤ7と共に回転するので、タイ
ヤ7が飛び出し防止ローラ100に乗り上げることはな
い。
【0022】次に、車両のサイドブレーキを引いてタイ
ヤ7をロックし、図27に示すようにローラ19を逆転
側(矢印側)にインチング回転させ(インチングスイッ
チ102の操作により切換スイッチ103を切換えると
ともに、正転スイッチ108を逆転スイッチ109に切
換える。)、車両6を前方に移動させ、タイヤ7の中心
をローラ19の中心に一致させる。この場合、インチン
グ速度が3Km/hであると、車両6が前方へ飛び出し
てしまうので、0.5Km/hの超低速とする。なお、
直流ダイナモメータを用いた場合にはインチング速度は
1Km/hが限界であるが、交流ダイナモメータ99を
用い、しかもオールディジタル式インバータ117を用
いているので、0.5Km/hの超低速インチング運転
が可能である。
【0023】実施例14では、1個の飛び出し防止ロー
ラ100を用いるだけで良く、補助駆動機を用いること
なく、車両6のセンタリング、及び車両6のセット時の
左右方向の傾きの補正を行うことができる。なお、車両
6の向きは前後逆でもよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように請求項1によれば、ローラ
上にタイヤを載置した際一たんタイヤを飛び出し防止手
段に当接させた後ダイナモメータをインチング作動させ
ており、タイヤの左右の傾きの修正やタイヤの中心をロ
ーラの中心に一致させることは容易に行うことができ、
しかも構成簡単で安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1による車両のセンタリング装置の平面
図である。
【図2】実施例1による車両のセンタリング装置の正面
図である。
【図3】実施例1によるシリンダの断面図である。
【図4】実施例1によるタイヤ押えの断面図である。
【図5】実施例2によるアーム駆動手段の判断面図であ
る。
【図6】実施例3によるアーム駆動手段の断面図であ
る。
【図7】実施例4によるアーム駆動手段の断面図であ
る。
【図8】実施例5によるシリンダの振れ止め手段の断面
図である。
【図9】実施例6によるアームの斜視図である。
【図10】実施例7によるアームの斜視図である。
【図11】実施例8によるアームの正面図である。
【図12】実施例9による車両のセンタリング装置の平
面図である。
【図13】実施例9による車両のセンタリング装置の正
面図である。
【図14】実施例9によるレール溝の断面図である。
【図15】実施例9によるタイヤ受け及び左右連結板の
斜視図である。
【図16】実施例9による雌ねじ形成部の斜視図であ
る。
【図17】実施例10による車両のセンタリング装置の
モータ回転伝達機構の正面図である。
【図18】実施例11による車両のセンタリング装置の
平面図である。
【図19】実施例11による車両のセンタリング装置の
正面図である。
【図20】実施例11によるタイヤ押え部分の断面図で
ある。
【図21】実施例12による車両のセンタリング装置の
正面図である。
【図22】実施例13によるタイヤ押え部分の断面図で
ある。
【図23】実施例14による車両のセンタリング装置の
正面図である。
【図24】実施例14による車両のセンタリング装置の
平面図である。
【図25】実施例14による交流ダイナモメータの制御
回路図である。
【図26】実施例14による車両のセンタリング装置の
左右方向傾き修正時の正面図である。
【図27】実施例14による車両のセンタリグ装置のセ
ンタリング時の正面図である。
【図28】従来の2軸式シャシーダイナモメータのタイ
ヤ位置決め方式の説明図である。
【図29】従来の1軸式シャシーダイナモメータのタイ
ヤ位置決め方式の説明図である。
【符号の説明】
1…ピットカバー 6…車両 7…タイヤ 14,93…シリンダ 15,95…ピストン 17,39,44,47…アーム 18,85,86…タイヤ押え 19…ローラ 24,33…筒部 25,26…ねじ棒 34,75,76…ピニオン 35,36,83,84…ラック 48…レール溝 49…タイヤ受け 50…左右連結板 54…雄ねじ棒 61,65…モータ 79,80…メススプライン 81,82…オススプライン 99…交流ダイナモメータ 100…飛び出し防止ローラ 102…インチングスイッチ 104…寸動設定器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のタイヤを載置されるローラと、ロ
    ーラに内蔵または連結され、ローラを介してタイヤを駆
    動またはタイヤの動力を吸収するダイナモメータと、ロ
    ーラの頂部とほぼ同じ高さに配設され、この頂部を除い
    てローラを覆うピットカバーを備えたシャシーダイナモ
    メータにおいて、ピットカバー上のタイヤの前側または
    後側でタイヤの中心とローラの中心が一致した際に該タ
    イヤとの間に隙間が生じる位置に配設され、車両の飛び
    出しを防止する飛び出し防止手段と、タイヤが一たん飛
    び出し防止手段に当接された後にダイナモメータをイン
    チング動作させるインチング手段を備えたことを特徴と
    するシャシーダイナモメータにおける車両のセンタリン
    グ装置。
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