JP2001295620A - 内燃機関におけるオイルパンの構造 - Google Patents
内燃機関におけるオイルパンの構造Info
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Abstract
1aに対して、当該オイルパン2の外周に設けたフラン
ジ部3を複数本のボルト4締結にて取付ける場合に、こ
のオイルパン2をシリンダブロック1から取り外すこと
が、前記フランジ部3のフランジ面3a及びシリンダブ
ロック1の下面1aに傷を付けることなく容易にできる
ようにする。 【解決手段】 前記フランジ部3の外周面に、前記オイ
ルパン2を機械加工するときにおける加工基準用の突起
部6,7,8を一体的に設けて、この突起部の上面を、
前記シリンダブロック1の下面1aとの間に隙間13を
形成する。
Description
シリンダブロックの下面に、シリンダブロックの下部を
塞ぐように取付けられるオイルパンにおいて、その構造
に関するものである。
ブロックの下面に対する取付けは、このオイルパンの周
囲に外向きに突出するように一体的に設けたフランジ部
を、その周囲に沿って適宜間隔で配設した複数本のボル
トにて締結することによって行われ、また、その取付け
に際しては、前記フランジ部の上面におけるフランジ
面、又はシリンダブロックの下面のうち前記フランジ面
に対応する接合面に、液状シール剤を塗布することによ
り、シリンダブロックとオイルパンとの接合部における
シール性を確保するように構成していることは周知のと
おりである。
オイルパンを、シリンダブロックの下面に対して、当該
オイルパンの周囲に一体的に設けたフランジ部における
フランジ面、又はシリンダブロックの下面における接合
面に液状シール材を塗布して取付けるという方法では、
この取付けをしたあとで、前記液状シール材が硬化する
ことにより、このシール材にてオイルパンがシリンダブ
ロックに対して固く接着された状態になるから、オイル
パンをシリンダブロックから容易に取り外すことができ
ないようになる。
ックから取り外すに際しては、例えば、特開平9−32
3271号公報等に記載されているように、前記シール
材の箇所に、薄い刃物状の工具を差し込むことによって
前記シール材を切断するか、前記シール材の箇所に楔状
の工具を打ち込むことによって前記シール材を剥がすよ
うにしているから、前記オイルパンのフランジ部におけ
るフランジ面及びシリンダブロックの下面における接合
面に対して傷が付き、オイルパンを再度シリンダブロッ
クに対して取付ける場合におけるシール性が低下するお
それが大きいという問題があった。
は、オイルパンを機械加工する場合における加工基準と
なる突起部が複数個一体的に設けられることに着目し、
この加工基準用の突起部を利用して前記の問題を解消す
ることを技術的課題とするものである。
るため本発明は、「外側面に、シリンダブロックにおけ
る下面に対して複数本のボルトにて締結するためのフラ
ンジ部と、加工基準用の突起部の複数個とを設けて成る
オイルパンにおいて、前記加工基準用の各突起部を、前
記フランジ部の外周面に、当該各突起部の上面のうち一
部又は全部が前記シリンダブロックの下面に重なるよう
にして一体的に設け、この各突起部の上面を、前記フラ
ンジ部におけるフランジ面よりも一段低くする。」とい
う構成にした。
オイルパンを、シリンダブロックの下面に対して取付け
た状態において、オイルパンに一体的に設けた各突起部
の上面と、シリンダブロックの下面との間に、隙間が必
然的に形成されることになるから、オイルパンのシリン
ダブロックに取付け用のボルトを抜いたのち、前記隙間
に、工具を差し込むことにより、オイルパンをシリンダ
ブロックから引き離すことが、オイルパンのフランジ部
におけるフランジ面、及びシリンダブロックの下面のう
ち前記フランジ面に対応する接合面の両方に前記工具を
接触することなく、換言すると、前記フランジ面及び接
合面の両方に対して傷を付けるおそれなく、至極容易に
できるのである。
リンダブロックからの取り外しに際して、オイルパンに
おけるフランジ面及びシリンダブロックにおける接合面
のうちいずれか一方又は両方に傷を付けることを、オイ
ルパンに従来から設けられている加工基準用の突起部を
利用して、オイルパンの形状を複雑化することなく、確
実に回避することができる効果を有する。
ように、三個にして、これら三個の突起部を、平面視
で、当該各突起部を結ぶ線にて形成される三角形の重心
点が、オイルパンにおける平面視での重心点に略一致す
るような部位に配設することにより、前記加工基準用の
突起部を三箇所設けるだけで機械加工に際して位置決め
を正確に行うことができると共に、機械加工に際して固
定を安定して確実に行うことかできることになり、換言
すると、オイルパンに対して一体的に設ける加工基準用
突起部の個数を最小にすることができて、オイルパンの
構造を簡単化できると共に、製造に要するコストを低減
できる。
1〜図4の図面について説明する。
けるシリンダブロックを、符号2は、前記シリンダブロ
ック1の下面を覆うように平面視で略長方形に構成した
オイルパンを各々示す。
鋳造又はダイキャストにより製造され、その上端外側の
全周囲に外向きに突出するフランジ部3を一体的に設け
て、このフランジ部3を、前記シリンダブロック1の下
面1aに対して、当該フランジ部3に適宜ピッチの間隔
で設けた複数本のボルト4にて締結することにより接合
されている。
部3の上面におけるフランジ面3aの一部、又は前記シ
リンダブロック1における下面1aのうち前記フランジ
面3aに対応する接合面の一部に、液状のシール材5を
塗布する。
外周面に、当該フランジ部3の周囲に沿った三個の部位
に外向きに突出する加工基準用突起部6,7,8が一体
的に設けられている。
6,7,8は、好ましくは、図2の平面視において、こ
れら各加工基準用突起部6,7,8を結ぶ線C1,C
2,C3にて形成される三角形の重心点Cが、オイルパ
ン2における平面視での重心点に略一致するような配列
に配設されている。より具体的には、これら各加工基準
用突起部6,7,8のうち二つの突起部6,7は、平面
視において、長方形における左右両長手側面のうち一方
の長手側面の両端部におけるコーナーの部位又はその近
傍の部位に、残りの一つの突起部8は、他方の長手側面
における略中央の部位又はその近傍の部位に各々配設さ
れ、前記二つの突起部6,7には、平面視において、ク
ランク軸線9と平行にした基準面6a,7aを、前記一
つの突起部8には、クランク軸線9と直角にした基準面
8aが各々設けられている。
て、これを加工機械に略位置決めして載せた(このと
き、オイルパン2を、加工機械に対して、前記に例示し
たような配列にした三個の各加工基準用突起部6,7,
8の下面が加工機械側の支持部に接当するように載せた
のち、前記各加工基準用突起部6,7,8を押さえ部材
にて支持部に対して押圧することにより、オイルパン2
を各所均等な力で安定な状態に確実に固定することがで
きる)のち、オイルパン2の全体を、図2に矢印Aで示
すように、クランク軸線9と直角の方向に押圧して、前
記二つの突起部6,7における基準面6a,7aを、加
工機械における二つの基準治具10,11に接当し、次
いで、オイルパン2の全体を、図2に矢印Bで示すよう
に、クランク軸線9と直角の方向に押圧して、前記一つ
の突起部8における基準面8aを、加工機械における一
つの基準治具12に接当することにより、オイルパン2
を、加工機械に対して正しく正確に位置決めすることが
できる。
7,8を、その上面6a,7a,8aのうち一部又は全
部が前記シリンダブロック1における下面1aの下側に
位置するように、換言すると、上面6a,7a,8aの
うち一部又は全部が前記シリンダブロック1における下
面1aに重なるように構成し、更に、前記各突起部6,
7,8の上面6a,7a,8aを、前記シリンダブロッ
ク1における下面1aよりも適宜寸法Hだけ一段低くす
る。
ン2を、シリンダブロック1の下面1aに対して取付け
た状態において、オイルパン2に一体的に設けた各突起
部6,7,8の上面6a,7a,8aと、シリンダブロ
ック1の下面1aとの間に、隙間13が必然的に形成さ
れることになる。
1から取り外す場合には、その締結用の各ボルト4を抜
いたのち、前記各隙間13に、マイナスドライバ等の工
具Cを差し込んでこぜるか、或いは工具を押し込むこと
により、オイルパン2をシリンダブロック1から引き離
すことが、オイルパン2のフランジ部3におけるフラン
ジ面3a、及びシリンダブロック1の下面1aのうち前
記フランジ面3aに対応する接合面の両方に前記工具C
を接触することなく、換言すると、前記フランジ面及び
接合面の両方に対して傷を付けるおそれなく、至極容易
にできるのである。
Claims (2)
- 【請求項1】外側面に、シリンダブロックにおける下面
に対して複数本のボルトにて締結するためのフランジ部
と、加工基準用の突起部の複数個とを設けて成るオイル
パンにおいて、 前記加工基準用の各突起部を、前記フランジ部の外周面
に、当該各突起部の上面のうち一部又は全部が前記シリ
ンダブロックの下面に重なるようにして一体的に設け、
この各突起部の上面を、前記フランジ部におけるフラン
ジ面よりも一段低くしたことを特徴とする内燃機関にお
けるオイルパンの構造。 - 【請求項2】前記請求項1の記載において、前記突起部
を三個にして、これら三個の突起部を、平面視で、当該
各突起部を結ぶ線にて形成される三角形の重心点が、オ
イルパンにおける平面視での重心点に略一致するような
部位に配設することを特徴とする内燃機関におけるオイ
ルパンの構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000116496A JP3816724B2 (ja) | 2000-04-18 | 2000-04-18 | 内燃機関におけるオイルパンの構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001295620A true JP2001295620A (ja) | 2001-10-26 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011106385A (ja) * | 2009-11-19 | 2011-06-02 | Mazda Motor Corp | エンジンの振動抑制構造 |
JP2015001218A (ja) * | 2013-06-18 | 2015-01-05 | 株式会社Ihi | 過給機用スクロールハウジングの製造方法 |
JP2019173562A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-10 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関 |
-
2000
- 2000-04-18 JP JP2000116496A patent/JP3816724B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP7003781B2 (ja) | 2018-03-26 | 2022-01-21 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関 |
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