JP2001295242A - 垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロックおよびそれを用いた鋼矢板護岸構造 - Google Patents

垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロックおよびそれを用いた鋼矢板護岸構造

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JP2001295242A
JP2001295242A JP2000111183A JP2000111183A JP2001295242A JP 2001295242 A JP2001295242 A JP 2001295242A JP 2000111183 A JP2000111183 A JP 2000111183A JP 2000111183 A JP2000111183 A JP 2000111183A JP 2001295242 A JP2001295242 A JP 2001295242A
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sheet pile
concrete block
greening
porous concrete
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English (en)
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Takuzo Katsura
拓造 葛
Masataka Kinoshita
雅敬 木下
Mamoru Sakuma
護 佐久間
Toshio Yonezawa
敏男 米澤
Kunio Yanagibashi
邦生 柳橋
Shinichiro Ando
慎一郎 安藤
Mitsuo Taniguchi
美津男 谷口
Daisuke Toyohara
大介 豊原
Eiichi Handa
栄一 半田
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Nisshoku Corp
Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Nippon Steel Corp
Takenaka Komuten Co Ltd
Takenaka Doboku Co Ltd
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Nisshoku Corp
Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Nippon Steel Corp
Takenaka Komuten Co Ltd
Takenaka Doboku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉛直な壁面を有する鋼矢板護岸の壁面部に垂
直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロックを取付ける
ことにより植物で被覆し、鋼矢板護岸の景観を向上させ
る。 【解決手段】 鋼矢板1に、連続空隙内に保水材を充填
した垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロック3を
取付け、鋼矢板1を用いた鋼矢板壁Aに植栽を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、景観に配慮した河
川や湖沼等の鋼矢板護岸構造や、道路・建築物等の土留
め用鋼矢板壁を対象とする。
【0002】
【従来の技術】従来、河川などの鋼矢板護岸として鋼矢
板や鋼管矢板を使用している。鋼矢板を用いた護岸構造
は、鋼矢板をそのまま使用すると錆が発生するとともに
鋼矢板壁表面の凹凸面が人工的であるため、景観が悪い
という問題点がある。そのため、護岸の景観性を良好に
し、生物の生育環境を向上させるために植物を利用する
技術が種々出願されている。
【0003】特開平7−150548号公報では、多孔
質材料を鋼矢板壁表面に設置することより、植物の生育
を可能とし生物の生息環境を向上させ鋼矢板護岸の景観
性を高める提案が出願されている。
【0004】また、特開平5−117059号公報で
は、鉛直壁面等で土壌を用いずに、落下や損傷に対する
十分な強度を有する多孔質な緑化コンクリート多孔体を
用いて植物の生育を行なう方法が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記公開特許公報(特
開平7−150548号公報)では、前記問題に対し、
鋼矢板護岸の河川側の表面に、ロックウール、グラスウ
ール等の鉱物繊維、あるいは多孔質コンクリート等の多
孔質材料を付着させてこれらの鉱物繊維や多孔質材料に
植物を生育させることによって景観性を高める鋼矢板護
岸工法が提案されている。
【0006】しかし、通常では急斜面部や鉛直面部にお
いて、つた植物等を除き植物が種から発芽しその後生育
していくことは困難であり、人工的な植生基盤の設置・
定期的な散水や養分の供給を行なわない限り鉛直面上で
は植物は水分や養分を摂取し、継続的に生育を続けるこ
とができない。従って、鋼矢板壁面上に鉱物繊維や多孔
質材料を付着させるだけでは、植物を植えた直後は一時
的に生育させることは可能であるが、風雨や日照り等の
過酷な自然環境条件下で、鉛直壁面上で長期的に安定し
て植物を生育させることは困難である。
【0007】また、前記公開公報(特開平5−1170
59号公報)では、多孔質な緑化コンクリート多孔体を
用いた鉛直壁面での緑化方法が示されているが、河川環
境等で用いられる鉛直で凹凸な壁面形状を有する鋼矢板
護岸での緑化方法は示されていない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、請求項1に記載の発
明は、鋼矢板壁の河川側外表面に、連続空隙に水分や養
分を貯えることができる保水材が充填されたポーラスコ
ンクリートブロック(骨材の表面を接着させて骨材間に
連続する空隙部を形成した硬化体)を取付けることを特
徴とする、鋼矢板護岸構造である。
【0009】請求項2および3の発明は、骨材の表面を
密着させて骨材間に連続する空隙を生じさせた硬化体
で、空隙部に保水材を充填した垂直壁面緑化用ポーラス
コンクリートブロックで、鋼矢板壁の凹部及び凸部の平
坦部に密着可能な背面形状を有し、また、取付け状態の
水平面部や鉛直面部に植物を植える根鉢を設けた形状を
有することを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、骨材の表面を密着させ
て骨材間に連続する空隙を生じさせた硬化体で、空隙部
に保水材を充填した垂直壁面緑化用ポーラスコンクリー
トブロックで、主に鋼矢板壁との密着面や雨水や河川水
の該垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロックへの
供給が図られる以外の該垂直壁面緑化用ポーラスコンク
リートブロックの外表面を、モルタルやセメントペース
ト等により被覆したことを特徴とする。
【0011】請求項5は、請求項2から請求項4に記載
した垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロックを地
中に打ち込まれた鋼矢板壁面に密着して取付けることを
特徴とした鋼矢板護岸構造である。
【0012】請求項6は、鋼矢板壁面の凹部及び凸部
に、請求項2および請求項3または請求項4に記載の垂
直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロックを、凹部の
鋼矢板の平坦部および凸部の鋼矢板の平坦部に密着して
取付けることによって、鋼矢板の河川側全表面を植物で
覆うことができることを特徴とする垂直壁面緑化用ポー
ラスコンクリートブロックを取付けた鋼矢板護岸構造で
ある。
【0013】請求項7は、垂直壁面緑化用ポーラスコン
クリートブロックを密着させる鋼矢板の平坦部に、該垂
直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロックと護岸の背
面土との間で植物の根や水分の行き来ができる開孔を有
することを特徴とする垂直壁面緑化用ポーラスコンクリ
ートブロックを取付けた鋼矢板護岸構造である。
【0014】請求項8は、垂直壁面緑化用ポーラスコン
クリートブロックを用いた鋼矢板護岸構造で、該垂直壁
面緑化用ポーラスコンクリートブロックを鋼矢板壁に密
着して取付ける際に、該垂直壁面緑化用ポーラスコンク
リートブロックと鋼矢板の間隙に保水シートを挟み込ん
だことを特徴とする垂直壁面緑化用ポーラスコンクリー
トブロックを取付けた鋼矢板護岸構造である。
【0015】
【発明の実施の形態】請求項1の発明は、植物の生育が
困難な硬質・平坦な鉛直壁面を有する鋼矢板壁の表面
に、骨材の表面を接着させて骨材間に連続する空隙を生
じさせた硬化体である垂直壁面緑化用ポーラスコンクリ
ートブロックを取付けるため、垂直壁面緑化用ポーラス
コンクリートブロックを基盤として植物を生育すること
が可能になり、鋼矢板壁の緑化修景が可能となる。
【0016】また、この垂直壁面緑化用ポーラスコンク
リートブロックの連続空隙部に主として保水材を充填す
ることにより、植物の根が連続空隙部に進展し、保水材
中の水分や養分を摂取し長期間安定した植物の生育が可
能となる。
【0017】請求項2の発明は、通常、鋼矢板護岸構造
はU型の鋼矢板を表裏交互に地中に打設して使用される
ため、打設された鋼矢板壁は背面土側に引っ込んだ凹部
と河川側に突き出た凸部を有し、鋼矢板壁の凹部に取付
ける請求項1に示した垂直壁面緑化用ポーラスコンクリ
ートブロックは、鋼矢板の平坦部に密着可能な形状を有
していることにより、簡単にまた強固に取付けることが
できる。また、該垂直壁面緑化用ポーラスコンクリート
ブロックは、取付け状態で水平面部を有し、水平面部で
根鉢を設けた形状とし、根鉢内に苗や種とともに保水材
・養分等を含んだ土を入れることによって、鉛直な鋼矢
板壁面においても該垂直壁面緑化用ポーラスコンクリー
トブロックの根鉢部を中心として種々の植物の安定した
生育が可能である。更に、求められる河川護岸の景観に
応じて、水平面部に根鉢を有する該垂直壁面緑化用ポー
ラスコンクリートブロックを、鋼矢板の壁の凸部の平坦
部に取付けることも可能である。
【0018】請求項3の発明は、上記に示した鋼矢板壁
の凸部の鋼矢板の平坦部に取付ける請求項1に示した垂
直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロックで、鉛直面
に根鉢を設けることによって、植物の生育しやすい環境
を提供し、平板型とすることによって河川内への突き出
し量が少ないため河川の流れへの影響が少なく、また、
軽量で鋼矢板壁への取付けが容易である。更に、求めら
れる河川護岸の景観に応じて、鉛直面部に根鉢を有する
該垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロックを、鋼
矢板の壁の凹部の平坦部に取付けることも可能である。
【0019】請求項4に記載の発明は、垂直壁面緑化用
ポーラスコンクリートブロックの、主に雨水の進入が可
能な上面や取付け時において鋼矢板に密着させる設置面
を除いたその他の外表面に、モルタルやセメントペース
ト等の表面被覆材を塗布し、大雨等による河川水や雨水
による垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロック内
に充填された保水材や養分の流失や、日照による該垂直
壁面緑化用ポーラスコンクリートブロック内に貯えられ
た水分の蒸発を抑制し、植物の生育しやすい環境とす
る。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項2から請
求項4のいずれかに記載した垂直壁面緑化用ポーラスコ
ンクリートブロックは鋼矢板壁面の凹部または凸部の平
坦部に密着して取付けることができる形状を有している
ため、鋼矢板壁への該垂直壁面緑化用ポーラスコンクリ
ートブロックの取付けを容易かつ強固に行なうことがで
き、該垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロック
は、請求項1に示す通り連続空隙部に保水材等を有する
ため、植生基盤として種々の植物を長期間安定して生育
させることができる。
【0021】また、経済性や求められる護岸の景観に応
じて、請求項2から請求項4のいずれかに記載した垂直
壁面緑化用ポーラスコンクリートブロック及び適切な植
物を選定することにより、多様な護岸景観を創造でき
る。
【0022】請求項6に記載の発明は、鋼矢板壁面の凹
部に、請求項2または請求項4に記載した取付け状態の
水平面部に根鉢を有する比較的大型の形状の垂直壁面緑
化用ポーラスコンクリートブロックを、また、鋼矢板壁
面の凸部に、請求項3または請求項4に記載の平板型の
垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロックを取付け
ることにより、凹凸で人工的な景観を呈する鋼矢板護岸
の全面の緑化修景を可能とする。
【0023】請求項7に記載の発明は、垂直壁面緑化用
ポーラスコンクリートブロックを密着させる鋼矢板の壁
面に開孔を設けることによって、該垂直壁面緑化用ポー
ラスコンクリートブロックの根鉢部を中心として植物が
生育し、その後、該垂直壁面緑化用ポーラスコンクリー
トブロック内の連続空隙を通過した植物の根が、鋼矢板
壁の開孔を通って鋼矢板壁背面の土壌にまで進展・定着
し、植物に十分な水分や養分を供給し、植生の長期間安
定した生育を図ることができる。
【0024】また、鋼矢板壁の背面土は、通常、含水量
が多く、植物の生育初期や根があまり長くならない植物
に対しては、鋼矢板壁の背面土から鋼矢板の開孔を通じ
て垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートに水分や栄養分
が供給され、植物の生育を助けることができる。
【0025】請求項8に記載の発明は、垂直壁面緑化用
ポーラスコンクリートブロックと鋼矢板壁面の間隙に保
水シートを挟み込んだ形状とし、鋼矢板壁と該垂直壁面
緑化用ポーラスコンクリートブロックの密着性を高め、
水分の蒸発を抑制するとともに、雨水や河川水又は背面
土からの鋼矢板壁の開孔を通して該垂直壁面緑化用ポー
ラスコンクリートブロックに供給させる水分を長時間保
持し、植物の安定した生育を可能とする。
【0026】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。図1は、鋼矢板の連設による河川護岸構
造物を例示した斜視図であり、図中Aは鋼矢板壁、Bは
河川、Cは背面土である。鋼矢板壁Aは、一般に使用さ
れているU型の鋼矢板1の多数を互いにそれらの両端縁
に設けられた継手を嵌合、連結して形成され、その下部
は地盤に根入れして立設されている。鋼矢板1の頭部に
は笠コンクリート2が取付けられている。
【0027】鋼矢板壁Aを構成する多くの鋼矢板1の河
川B側には、垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロ
ック3が多数取付けられ、垂直壁面緑化用ポーラスコン
クリートブロック3に植えられたショウブ・芝・ネコヤ
ナギ等の植物4により鋼矢板壁Aの河川B側表面の全面
が被植され、緑化修景が図られている。
【0028】図2に、図1で示した鋼矢板壁Aを構成す
る鋼矢板1と鋼矢板1に取付けた垂直壁面緑化用ポーラ
スコンクリートブロック3の正面図、平面図、側断面図
を示す。但し、図1に示した植物は記入していない。
【0029】鋼矢板壁Aは、河川B側に張り出した凹部
A1及び凸部A2があり、凹部A1には、ポット型の垂
直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロック3aが、鋼
矢板1の平坦部5に密着するように、各凹部A1の鋼矢
板1枚について上下方向に近接した間隔をおいて3個取
付けられ、凸部A2には、鋼矢板1の平坦部5に密着す
るように、平板型の垂直壁面緑化用ポーラスコンクリー
トブロック3bが1個取付けられている。
【0030】鋼矢板壁Aの凹部A1に取付けたポット型
の垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロック3a
は、各々取付け状態の上面の水平面部6の凹部に根鉢7
が1個あり、垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロ
ック3aと鋼矢板1の間隙には薄い不織布からなる保水
シート8が挟み込まれている。
【0031】鋼矢板壁Aの凸部A2に取付けた平板型の
垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロック3bの鉛
直面9には、多数の根鉢7が横孔に設けられてあり、垂
直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロック3bと鋼矢
板1の間隙には薄い不織布からなる保水シート8が挟み
込まれている。
【0032】図3に、図1で示した垂直壁面緑化用ポー
ラスコンクリートブロック3を取付けた鋼矢板壁Aを構
成する継手を嵌合された鋼矢板1のみの斜視図を示す。
図3に示す通り、垂直壁面緑化用ポーラスコンクリート
ブロック3を取付けた鋼矢板1の平坦部5には、直径が
16mmの多数の開孔10が均等に1m2あたり32個
程度間隔をおいて開けられている。
【0033】鋼矢板1に設けた開孔10により図には示
してないが、垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロ
ック2に植え付けた植物の根が鋼矢板背面の背面土Cに
定着して水分や養分を吸収することにより、長期的に安
定した植生を確保できる。
【0034】図4に、図1に示した垂直壁面緑化用ポー
ラスコンクリートブロック3を構成する、緑化用ポーラ
スコンクリートの構成図を示す。垂直壁面緑化用ポーラ
スコンクリートブロック3は、骨材11の表面をモルタ
ルまたはセメントペースト12で接着させて骨材11間
に連続する空隙13を生じさせた硬化体で、全容積の2
5%から35%程度が空隙13であり、圧縮強度が10
0〜150kgf/cm2を有するとともに、空隙13
内には、ピートモス等を含む保水材14を充填してい
る。
【0035】図5に、図1に示した鋼矢板壁Aの凹部A
1に取付ける、ポット型の垂直壁面緑化用ポーラスコン
クリートブロック3aの斜視図を示す。ポット型の垂直
壁面緑化用ポーラスコンクリートブロック3aの鋼矢板
1への取付け面15は、図1の鋼矢板壁Aの凹部A1の
鋼矢板の平坦部5に密着する形状を有し、取付け状態の
水平面部6には、深さ約100mm程度の根鉢7を有
し、ネコヤナギ・ショウブ・シバ等の植物4及び養分を
含む土16が入れられている。
【0036】垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロ
ック3aの上面・底面および鋼矢板1への取付け面15
以外については、表面に薄くモルタルやセメントペース
ト等の表面被覆材17が塗布され、垂直壁面緑化用ポー
ラスコンクリートブロック3aからの保水材の流失・保
水材中に含まれる水分の日照による蒸発を防止してい
る。
【0037】また、取付け状態の上部には、鋼矢板へ溶
接により取付けるための金物18が、埋め込み固定等に
より予め取付けてある。
【0038】図6に、図1に示した鋼矢板壁Aの凸部A
2に取付ける、平板型の垂直壁面緑化用ポーラスコンク
リートブロック3bの斜視図を示す。垂直壁面緑化用ポ
ーラスコンクリートブロック3bの鋼矢板1への取付け
面15は、図1に示した鋼矢板壁Aの凸部A2の鋼矢板
1の平坦部5に密着する形状を有し、取付け状態の鉛直
面部9には、ブロックを貫通する直径約100mm程度
の根鉢7を有し、ネコヤナギ・ショウブ・シバ等の植物
4及び養分を含む土16が入れられている。
【0039】また、取付け状態の垂直壁面緑化用ポーラ
スコンクリートブロック3bの上部には、鋼矢板へ溶接
により取付けるための金物18が、埋め込み固定等によ
り予め取付けてある。但し、根鉢に入れる種や植物の播
種や植え付けは、垂直壁面緑化用ポーラスコンクリート
ブロックを鋼矢板に取付ける前に行なっても、後に行な
ってもよい。
【0040】また、本実施例の鋼矢板の形状や、垂直壁
面緑化用ポーラスコンクリートブロックの詳細な形状、
取付け方法、植物の種類は、本特許を制約するものでは
ない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、垂直壁面緑化用ポ
ーラスコンクリートブロック及び垂直壁面緑化用ポーラ
スコンクリートブロックを取付けた鋼矢板護岸構造は、
鋼矢板壁の河川側表面での長期間の安定した植栽を可能
とし、鋼矢板護岸の景観を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロック
を取付けた鋼矢板河川護岸を示す斜視図である。
【図2】(a)は鋼矢板に取付けた垂直壁面緑化用ポー
ラスコンクリートブロック平面図であり、(b)は平面
図であり、(c)及び(d)はそれぞれポット型および
平板型の垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロック
の部分での側断面図である。
【図3】開口(孔)を有する鋼矢板の斜視図である。
【図4】垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロック
の拡大構成図である。
【図5】植物を植えたポット型垂直壁面緑化用ポーラス
コンクリートブロックの斜視図である。
【図6】植物を植えた平面型垂直壁面緑化用ポーラスコ
ンクリートブロックの斜視図である。
【符号の説明】
A 鋼矢板壁 A1 鋼矢板壁の凹部 A2 鋼矢板壁の凸部 B 河面 C 背面土 1 鋼矢板 2 笠コンクリート 3 垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロック 3a ポット型の垂直壁面緑化用ポーラスコンクリート
ブロック 3b 平板型の垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブ
ロック 4 植物 5 鋼矢板の平坦部 6 ポット型の垂直壁面緑化用ポーラスコンクリート
ブロックの取付け状態での水平面部 7 根鉢 8 保水シート 9 平板型の垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブ
ロックの取付け状態での鉛直面部 10 鋼矢板に設けられた開孔 11 骨材 12 モルタルやセメントペースト 13 空隙 14 保水材 15 垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロックの
鋼矢板への取付け面 16 土 17 表面被覆材 18 垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロック取
付け用埋込み金物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01G 9/02 101 A01G 9/02 101T 101U 101N E02D 5/04 E02D 5/04 (71)出願人 000231431 日本植生株式会社 岡山県津山市高尾573番地の1 (71)出願人 000230593 日本化学工業株式会社 東京都江東区亀戸9丁目11番1号 (72)発明者 葛 拓造 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 木下 雅敬 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 佐久間 護 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 米澤 敏男 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 柳橋 邦生 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 安藤 慎一郎 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中土木内 (72)発明者 谷口 美津男 岡山県津山市高尾590番地の1 日本植生 株式会社内 (72)発明者 豊原 大介 岡山県津山市高尾590番地の1 日本植生 株式会社内 (72)発明者 半田 栄一 東京都江東区亀戸9−11−1 日本化学工 業株式会社内 Fターム(参考) 2B022 AB04 BA01 BA16 2B027 NA10 NB03 NC05 NC17 NC27 NC40 NC56 ND02 NE08 NE10 UA17 2D018 BA15 DA06 EA02 2D049 EA02 EA03 FB03 FB12 FC03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨材の表面を接着させて骨材間に連続す
    る空隙を生じさせた硬化体で、その空隙部に保水材を充
    填した、垂直壁面に設置する垂直壁面緑化用ポーラスコ
    ンクリートブロックを、地中に打ち込まれた鋼矢板壁面
    に密着して取付けることによって該鋼矢板壁面上で植物
    の生育を可能とすることを特徴とする鋼矢板護岸構造。
  2. 【請求項2】 骨材の表面を接着させて骨材間に連続す
    る空隙を生じさせた硬化体で、その空隙部に保水材を充
    填した、垂直壁面に設置する緑化用ポーラスコンクリー
    トブロックであって、取付け状態で水平面部を有し、か
    つその水平面部に植生用の根鉢を設けた形状を有し、鋼
    矢板壁の凹部の平坦部に密着可能な背面形状を有するこ
    とを特徴とする垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブ
    ロック。
  3. 【請求項3】 骨材の表面を接着させて骨材間に連続す
    る空隙を生じさせた硬化体で、その空隙部に保水材を充
    填した、垂直壁面に設置する緑化用ポーラスコンクリー
    トブロックであって、平板状で、取付け状態の垂直面部
    に植生用の根鉢を有し、鋼矢板壁の凸部の平坦部に密着
    可能な背面形状を有することを特徴とする垂直壁面緑化
    用ポーラスコンクリートブロック。
  4. 【請求項4】 垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブ
    ロックの表面に被覆材が塗布されていることを特徴とす
    る請求項2または請求項3のいずれかに記載の垂直壁面
    緑化用ポーラスコンクリートブロック。
  5. 【請求項5】 請求項2から請求項4のいずれかに記載
    の垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロックを地中
    に打ち込まれた鋼矢板壁面に密着して取付けることによ
    って該鋼矢板壁面上で植物の生育を可能とすることを特
    徴とする鋼矢板護岸構造。
  6. 【請求項6】 請求項2および請求項3、または請求項
    4のいずれかに記載の垂直壁面緑化用ポーラスコンクリ
    ートブロックをそれぞれ鋼矢板壁の凹部の平坦部と鋼矢
    板壁の凸部の平坦部に密着して取付けることによって該
    鋼矢板壁面上で植物の生育を可能とすることを特徴とす
    る鋼矢板護岸構造。
  7. 【請求項7】 垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブ
    ロックを密着させる鋼矢板壁に少なくとも1つの開孔を
    設けたことを特徴とする請求項1、請求項5または請求
    項6のいずれかに記載の鋼矢板護岸構造。
  8. 【請求項8】 垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブ
    ロックと鋼矢板壁面との間隙に保水シートを挟み込んで
    該垂直壁面緑化用ポーラスコンクリートブロックを該鋼
    矢板壁面に密着して取付けたことを特徴とする請求項
    1、請求項5、請求項6または請求項7のいずれかに記
    載の鋼矢板護岸構造。
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