JP2001295187A - ストランドロープ - Google Patents

ストランドロープ

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JP2001295187A
JP2001295187A JP2000106814A JP2000106814A JP2001295187A JP 2001295187 A JP2001295187 A JP 2001295187A JP 2000106814 A JP2000106814 A JP 2000106814A JP 2000106814 A JP2000106814 A JP 2000106814A JP 2001295187 A JP2001295187 A JP 2001295187A
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strand
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strands
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rope
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Hisashi Kikukawa
久士 菊川
Koichi Nagata
好一 永田
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KURISANSEMAMU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車や各種産業機械の動力伝達用のコント
ロールインナーワイヤーに使用するストランドロープに
おいて、擦れによる素線の損傷が少なく、また、擦れに
よる素線間の音の発生を少なくすること。 【解決手段】 複数本の素線をより合わせて芯ストラン
ド1を形成し、この芯ストランド1の周りに、複数本の
素線をより合わせて形成した側ストランド2を複数本よ
り合せたストランドロープにおいて、芯ストランド1を
構成する素線のうち、より合せによって螺旋を描く素線
と、側ストランド2を構成する素線のうち、より合せに
よって螺旋を描く素線とを、全て等長に形成したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数本の素線を
より合わせて芯ストランドを形成し、この芯ストランド
の周りに、複数本の素線をより合わせて形成した側スト
ランドを複数本より合せたストランドロープ、特に、自
動車や各種産業機械の動力伝達用のコントロールインナ
ーワイヤーに使用して好適なストランドロープに関す
る。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、コントロールインナー
ワイヤーとして使用されているストランドロープは、合
成樹脂等によって形成された導管に挿入され、導管内で
軸方向に移動操作される。
【0003】したがって、この種の用途に使用されるス
トランドロープは、擦れによる素線の損傷が少なく、ま
た、擦れによる素線間の音の発生が少ないということが
要求されている。
【0004】この発明は、従来のストランドロープに比
し、素線の損傷を格段に少なくし、かつ、擦れによる素
線間の音の発生を抑制することを課題とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、複数本の素線をより合わせて芯スト
ランドを形成し、この芯ストランドの周りに複数本の素
線をより合わせて形成した側ストランドを複数本より合
せたストランドロープにおいて、芯ストランドを構成す
る素線のうち、より合せによって螺旋を描く素線と、側
ストランドを構成する素線のうち、より合せによって螺
旋を描く素線とを、全て等長に形成したものである。
【0006】上記等長に形成するというのは、等長にす
る素線の長さのばらつきが、1.5%以内の範囲にあれ
ばよい。 従来のストランドロープにおいては、芯スト
ランドを構成する素線のうち、より合せによって螺旋を
描く素線と、側ストランドを構成する素線のうち、より
合せによって螺旋を描く素線の長さ比については、全く
考慮がなされておらず、芯ストランドと、側ストランド
を形成する各素線の長さはバラバラで、長さの長い素線
と、長さの短い素線とが、1本のストランドロープに混
在していた。
【0007】この発明は、この素線の長さの違いが、耐
磨耗性と、各素線間に発生する音に影響するということ
を見出し、素線の長さを等長にすることにより、各素線
に掛かる応力の集中を緩和し、これによって、耐磨耗性
の格段の向上と、各素線間に発生する音の発生を抑制し
たものである。
【0008】この発明で、芯ストランドと側ストランド
が、ストランド軸と一致する心線を形成する素線と、こ
の心線の周りの側線を形成する素線とによって形成され
ている場合には、等長にする素線の対象は、側線を形成
する素線である。
【0009】また、芯ストランド又は側ストランドが、
複数の素線をより合わせたストランド心と、このストラ
ンド心の周りの側線を形成する素線とからなる場合、ス
トランド心を形成する素線も、より合わされて螺旋を描
く素線であるため、側線を形成する素線と、ストランド
心を形成する素線の全てが、等長にする素線の対象とな
る。そして、ストランド軸に一致する心線は、より合せ
によってその長さが変わらないが、等長にする素線の対
象となる素線は、より合せによって螺旋を描く素線であ
るため、より長さ(ピッチ)を変えることにより、その
長さを等長にすることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、この発明に係るス
トランドロープの各実施形態を示している。
【0011】図1は、7×7構成のストランドロープで
ある。
【0012】この7×7のストランドロープは、7本の
素線をより合わせて芯ストランド1を形成し、この芯ス
トランド1の周りに、7本の素線をより合わせて形成し
た側ストランド2を6本より合せたものである。
【0013】上記芯ストランド1は、ストランド軸と一
致する心線を形成する素線Aと、この心線の周りの側線
を形成する素線Bとからなる。また、上記側ストランド
2は、ストランド軸と一致する心線を形成する素線C
と、この心線の周りの側線を形成する素線Dとからな
る。
【0014】この図1のトランドロープの場合、芯スト
ランド1を構成する素線のうち、より合せによって螺旋
を描く素線Bと、側ストランド2を構成する素線のう
ち、より合せによって螺旋を描く素線Dが、全て等長に
形成されている。
【0015】この発明において、等長に形成するとは、
素線の長さのばらつきが、1.5%以内に規定されてい
ることである。
【0016】上記図1の7×7のストランドロープの場
合には、等長対象線は、B、Dであるから、次の式1で
求める長さのバラツキα(%)を、0≦α≦1.5に規
定するものである。
【0017】式1 α=[|LB−LD|/LB]×100 なお、LBは、Bの長さ、LDは、Dの長さであり、[]
内の分母LBは、LB、L Dの内、Aの長さに近似する方
を選択する。
【0018】次に、図2は、7×12構成のストランド
ロープである。
【0019】この7×12のストランドロープは、12
本の素線をより合わせて芯ストランド1を形成し、この
芯ストランド1の周りに、12本の素線をより合わせて
形成した側ストランド2を6本より合せたものである。
【0020】上記芯ストランド1は、3本の素線Aをよ
り合わせたストランド心と、このストランド心の周りの
側線を形成する9本の素線Bとからなる。また、上記側
ストランド2は、3本の素線Cをより合わせたストラン
ド心と、このストランド心の周りの側線を形成する9本
の素線Dとからなる。
【0021】この図2のストランドロープの場合、芯ス
トランド1を構成する素線A、Bと、側ストランドを構
成する素線C、Dが全て、より合せによって螺旋を描く
素線であるから、全て等長に形成されている。
【0022】即ち、上記図2の7×12のストランドロ
ープの場合には、等長対象線は、A、B、C、Dである
から、素線A、B、C、Dの長さのばらつきα(%)
を、0≦α≦1.5に規定するものである。
【0023】次に、図3は、19+8×7構成のストラ
ンドロープである。
【0024】この19+8×7のストランドロープは、
19本の素線をより合わせて芯ストランド1を形成し、
この芯ストランド1の周りに、7本の素線をより合わせ
て形成した側ストランド2を8本より合せたものであ
る。
【0025】この芯ストランド1は、ストランド軸と一
致する心線を形成する素線Aと、この心線の周りの側線
を形成する6本の素線Bとからなるストランドを芯にし
て、その周りの側線を形成する12本の素線Cとからな
る。また、上記側ストランド2は、ストランド軸と一致
する心線を形成する素線Dと、この心線の周りの側線を
形成する素線Eとからなる。
【0026】この図3のストランドロープの場合、芯ス
トランド1を構成する素線A、B、Cと、側ストランド
を構成する素線D、Eの内、より合せによって螺旋を描
く素線B、C、Eが、等長に形成されている。
【0027】即ち、上記図3の19+8×7のストラン
ドロープの場合には、等長対象線は、B、C、Eである
から、素線B、C、Eの長さのばらつきα(%)を、0
≦α≦1.5に規定するものである。
【0028】次に、図4は、7×19構成のストランド
ロープである。
【0029】この7×19のストランドロープは、19
本の素線をより合わせて芯ストランド1を形成し、この
芯ストランド1の周りに、19本の素線をより合わせて
形成した側ストランド2を6本より合せたものである。
【0030】この芯ストランド1は、ストランド軸と一
致する心線を形成する素線Aと、この心線の周りの側線
を形成する6本の素線Bとからなるストランドを芯にし
て、その周りの側線を形成する12本の素線Cとからな
る。また、上記側ストランド2は、ストランド軸と一致
する心線を形成する素線Dと、この心線を形成する素線
Dの周りの側線を形成する6本の素線Eとからなるスト
ランドを芯にして、その周りの側線を形成する12本の
素線Fとからなる。
【0031】この図4のストランドロープの場合、芯ス
トランド1を構成する素線A、B、Cと、側ストランド
を構成する素線D、E、Fの内、より合せによって螺旋
を描く素線B、C、E、Fが、等長に形成されている。
即ち、上記図4の7×19のストランドロープの場合に
は、等長対象線は、B、C、E、Fであるから、素線
B、C、E、Fの長さのばらつきα(%)を、0≦α≦
1.5に規定するものである。
【0032】
【実験例】撚り構成が、19+8×7、7×7、7×1
9で、等長対象素線の長さのばらつきを換えて作製した
13種類のストランドロープを、φ26.5mmのプー
リーに掛け渡して、20kgfの荷重を加えながら、1
00mmのストロークで曲げ伸ばしを繰り返す耐久試験
を行った。
【0033】断線するまでの回数は、表1に示す通りで
あり、各撚り構成において、等長対象素線の長さのバラ
ツキ(%)が、1.5%以内の実施例1〜6ストランド
ロープと、1.5%以上の比較例1〜7とを比較した場
合、実施例のものは、比較例のものよりも約2倍以上の
耐久性を示した。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るストラン
ドロープは、従来のストランドロープに比し、使用中に
おける素線の損傷が少なく、格段の耐久性を有し、か
つ、擦れによる素線間の音の発生がないという、コント
ロールインナーワイヤーにとって、優れた特徴を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】7×7の撚り構成のストランドロープの断面形
状を示す構成図
【図2】7×12の撚り構成のストランドロープの断面
形状を示す構成図
【図3】19+8×7の撚り構成のストランドロープの
断面形状を示す構成図
【図4】7×19の撚り構成のストランドロープの断面
形状を示す構成図
【符号の説明】
1 芯ストランド 2 側ストランド

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の素線をより合わせて芯ストラン
    ドを形成し、この芯ストランドの周りに複数本の素線を
    より合わせて形成した側ストランドを複数本より合せた
    ストランドロープにおいて、芯ストランドを構成する素
    線のうち、より合せによって螺旋を描く素線と、側スト
    ランドを構成する素線のうち、より合せによって螺旋を
    描く素線が、全て等長に形成されていることを特徴とす
    るストランドロープ。
  2. 【請求項2】 上記等長に形成する素線の長さのばらつ
    きが、1.5%以内に規定されていることを特徴とする
    請求項1記載のストランドロープ。
  3. 【請求項3】 上記芯ストランドが、ストランド軸と一
    致する心線を形成する素線と、この心線の周りの側線を
    形成する素線とからなる請求項1又は2記載のストラン
    ドロープ。
  4. 【請求項4】 上記側ストランドが、ストランド軸と一
    致する心線を形成する素線と、この心線の周りの側線を
    形成する素線とからなる請求項1〜3のいずれかに記載
    のストランドロープ。
  5. 【請求項5】 上記芯ストランドが、複数の素線をより
    合わせたストランド心と、このストランド心の周りの側
    線を形成する素線とからなる請求項1又は2記載のスト
    ランドロープ。
  6. 【請求項6】 上記側ストランドが、複数の素線をより
    合わせたストランド心と、このストランド心の周りの側
    線を形成する素線とからなる請求項1、2、3又は5の
    いずれかの項に記載のストランドロープ
  7. 【請求項7】 上記心ストランドが、ストランド軸と一
    致する心線を形成する素線と、この心線の周りの側線を
    形成する素線とからなり、上記側線が、心線の周りに複
    数層設けられていることを特徴とする請求項5に記載の
    ストランドロープ。
  8. 【請求項8】 上記芯ストランドが、複数の素線をより
    合わせたストランド心と、このストランド心の周りの側
    線を形成する素線とからなり、上記側線が、心線の周り
    に複数層設けられていることを特徴とする請求項5に記
    載のストランドロープ。
  9. 【請求項9】 上記側ストランドが、ストランド軸と一
    致する心線を形成する素線と、この心線の周りの側線を
    形成する素線とからなり、上記側線が、心線の周りに複
    数層設けられていることを特徴とする請求項4に記載の
    ストランドロープ。
  10. 【請求項10】 上記側ストランドが、複数の素線をよ
    り合わせたストランド心と、このストランド心の周りの
    側線を形成する素線とからなり、上記側線が、心線の周
    りに複数層設けられていることを特徴とする請求項6に
    記載のストランドロープ。
JP2000106814A 2000-04-07 2000-04-07 ストランドロープ Pending JP2001295187A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283269A (ja) * 2005-03-11 2006-10-19 Hi-Lex Corporation 操作用インナーケーブル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283269A (ja) * 2005-03-11 2006-10-19 Hi-Lex Corporation 操作用インナーケーブル

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