JP2001293024A

JP2001293024A - 男性用畜尿袋

Info

Publication number: JP2001293024A
Application number: JP2000109723A
Authority: JP
Inventors: Hiroaki Tatsumi; 博昭巽
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2000-04-11
Filing date: 2000-04-11
Publication date: 2001-10-23

Abstract

(57)【要約】【課題】失禁や頻尿等に悩まされている人に最適で、
かつ、下半身前部に簡単に装着でき、しかも外出時でも
人前で人に知られずに直接排尿可能とする。【解決手段】不浸透性合成樹脂例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、塩化ビニール等のシート又はフイルム
からなる袋体２の前面側に、その上部に位置して陰茎挿
入口３を設け、該挿入口３の上方に身体に固縛する紐又
は細帯状の固縛部材５を装着し、前記陰茎挿入口３の端
縁に識別し易い縁取り部材４を固着する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する利用分野】本発明は、男性の排尿を溜め
るための携帯可能な簡易袋即ち、男性用畜尿袋に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、男性特に高齢者は、前立腺肥大
症等の人々が多く、失禁や頻尿に悩まされている。例え
ば、歩行中に尿意を催したり、トイレの無い自動車内で
は困惑しているのが現状である。従来，臥床中の男性の
排尿は、下着や寝具の汚れるのを防ぐために、布や紙オ
ムツを股間と腰にＴ型に巻き付けるか、陰茎に袋状オム
ツを縛り付けるなどにより行われている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、外出できる人
で、失禁や頻尿に悩まされている人に適する採尿又は畜
尿袋は、未だに見当たらないのが現状である。本発明
は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とする
ところは、失禁や頻尿等に悩まされている人に最適で、
かつ、下半身前部に簡単に装着でき、しかも外出時にお
いても人前で人に知られずに直接排尿できる男性用畜尿
袋を提供するにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る男性用畜尿袋は、不浸透性合成樹脂例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、塩化ビニール等のシート又
はフイルムからなる袋体の前面側に、その上部に位置し
て陰茎挿入口が設けられ、該挿入口の上方に身体に固縛
する紐状の固縛部材が装着されている点に特徴がある。
この場合、袋体の前記陰茎挿入口から陰茎を挿入して、
袋体を固縛部材により腰に縛り付けることで、簡単に使
用者の身体に装着でき、しかも嵩張らないので違和感も
なく、下着又はズボンの内側にコンパクトに納めること
ができる。

【０００５】従って、人前でも、人に知られること無く
楽に排尿でき、安心して外出や自動車に乗ることができ
る。そして、排尿が終わった前記袋体は、溜めた尿と共
に捨てられる。なお、前記袋体の正面形状は、逆台形
状、長方形、逆三角形等任意に選定することができる。
また、本発明は、前記陰茎挿入口の少なくとも下及び左
右両側に、識別及び挿入が容易な縁取り部材が融着、接
着、逢着等により固着されている点に特徴がある。この
構成であれば、袋体の構成部材がフイルムであっても、
前記挿入口が分かり易くかつ、陰茎の挿入が容易であ
る。

【０００６】そして、本発明は、前記袋体の上部に、前
記固縛部材を左右方向から挿入装着できる固縛部材挿入
部が設けられている点に特徴がある。この場合、紐、細
帯等の固縛部材の取付が簡単で、採尿後に袋体を尿と共
に捨てる際、固縛部材を抜き取って置くことができる。
なお、前記固縛部材挿入部は、上下複数段に設けること
ができ、これにより、装着者の体型に対応して、固縛部
材の挿入位置を適正に選択可能である。さらに、本発明
は、前記袋体の少なくとも左右両側面にタック（即ちマ
チ）が設けられている点に特徴がある。この構成であれ
ば、所要量の畜尿量を確保できる。従って、袋体に蓄え
た尿に陰茎が浸って不快感をおぼえることが無く、また
零れ落ちることも防止できる。なお、前記タックは、袋
体の下部にも設けることができる。

【０００７】また、本発明は、前記挿入口に蓋体が設け
られている点に特徴がある。この場合、排尿終了後に前
記挿入口から陰茎を出し、外挿入口を蓋体により閉じて
おくことで、尿の臭いが発散して、他の人に不快感を与
えるのを防止することができる。また、溜めた尿が零れ
るのを防止できる。そして、本発明は、前記蓋体の周縁
部又は縁取り部材に、その相互対向面に接着剤が塗布さ
れかつ離型紙が貼着されている点に特徴がある。この構
成であれば、前記陰茎挿入口を密閉でき、尿臭の発散及
び零れを確実に防止できる。

【０００８】さらに、本発明は、前記蓋体が前記袋体の
一部からなっている構成とすることができる。この場
合、袋体の前面側に上部を残して半円又はＵ字状に切り
目を入れることで、簡単に前記挿入口を形成できる。そ
して、前記縁取り部材を前記挿入口端縁からその中心側
へ張り出し状に貼着することで、前記挿入口端縁が容易
に識別でき、かつ該挿入口の開口、陰茎の挿入が容易と
なる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図１乃至図６は、本発明に係る男
性用畜尿袋１の第一実施形態を示している。この畜尿袋
１は、正面から見て逆台形状を呈する袋体２と、この袋
体２の上下方向中間部よりも上方に設けた半円型の陰茎
挿入口３の端縁に固着された縁取り部材４と、装着者の
腰に縛り付けるゴム紐からなる固縛部材５とにより構成
されている。前記袋体２は、不浸透性の合成樹脂材料
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニール
等のフイルムからなり、高周波ミシン等による熱融着で
所要箇所が固着されている。

【００１０】即ち、逆台形状に裁断されかつ前記陰茎挿
入口３が開口された前面フィルム２ａと、左右両端部に
側面タック６を形成した後面フィルム２ｂとを、前記タ
ック６が前面フィルム２ａ側に位置するように重ねて、
まず、前面フィルム２ａの左右両端と前記タック６の端
縁とを熱融着７し、次いで、前後面フィルム２ａ，２ｂ
の上下端部を熱融着８した後、前記陰茎挿入口３の上方
から上端までの間に複数箇所（本例では４カ所）上端縁
と平行に熱融着９して、４つの固縛部材挿入部１０，１
１，１２，１３が形成される。

【００１１】なお、前記固縛部材挿入部１０〜１３のタ
ック６は、その袋体中央側が切り開かれて部材挿入口１
４，１５，１６，１７が形成されている。前記陰茎挿入
口３は、前面フィルム２ａに半円弧状に切り目をいれ
て、その内側に形成される半円片１８を、内側の上方に
折り返して前面フィルム２ａの裏面に固着されている。
また、前記縁取り部材４は、袋体２とは異なる色でしか
も識別し易いソフトな材料からなり、陰茎挿入口３端縁
に熱融着、接着又は逢着等により固着されている。こ
の、縁取り部材４は、陰茎挿入口３端縁全周に固着する
ことができる。

【００１２】そして、前記固縛部材５は、平ベルト状の
ゴム紐からなり、長手方向両端に面ファスナー１９が固
着されている。この第一実施形態において、畜尿袋１を
装着する場合、袋体２の前記陰茎挿入口３から陰茎を挿
入して、袋体２を固縛部材５により腰に縛り付けること
で、簡単に使用者の身体に装着でき、しかも嵩張らない
ので違和感もなく、下着又はズボンの内側にコンパクト
に納めることができる。従って、人前でも、人に知られ
ること無く楽に排尿でき、安心して外出や自動車に乗る
ことができる。そして、排尿が終わった前記袋体２は、
タック６が設けられているので、図２に二点鎖線で示す
様に膨らみ、溜めた尿と共に捨てることができる。ま
た、前記固縛部材挿入部１０〜１３は、４カ所設けられ
ているので、装着者の身体体型に応じて、これを選択し
て利用することで、適正に畜尿袋１を装着できる。

【００１３】なお、第一実施形態において、前記袋体２
の正面形状は、逆台形状、長方形、逆三角形等任意に選
定することができる。図７〜図１０は、本発明に係る男
性用畜尿袋１の第２実施形態を示している。この第２実
施形態の畜尿袋１において、上記第１実施形態と最も異
なるところは、袋体２の前記陰茎挿入口３に蓋体２０が
開閉可能に設けられ、かつ密閉状態とし得るように構成
されている点である。この蓋体２０は、前記前面フィル
ム２ａに半円弧状に切り目をいれて、陰茎挿入口３を形
成したときにその内側に形成される半円片を利用してい
る。そして、前記縁取り部材４の湾曲内側を、前記挿入
口３中央側へ張り出してその幅を広げ、この縁取り張り
出し部４ａに、蓋体２０の裏面端縁が支えられるように
すると共に、接着できるようにしてある。

【００１４】また、前記蓋体２０の裏面端縁に、接着剤
（図示せず）を塗布してこれに離型紙２１が離脱可能に
貼着されている。なお、前記縁取り部材４は、図１１に
示しているように、二つ折りにして前記陰茎挿入口３の
端縁表裏両面に固着し、強度を高めることができる。上
記第二実施形態において、畜尿袋１を装着する場合、前
記蓋体２０を開いて図９に二点鎖線で示すように巻き上
げ、袋体２の前記陰茎挿入口３から陰茎を挿入して、袋
体２を固縛部材５により腰に縛り付けることで、簡単に
使用者の身体に装着できる。そして、排尿が終われば、
固縛部材５を腰からはずして、前記蓋体２０をその離型
紙２１を剥がして前記縁取り部材４の張り出し部４ａに
貼り付けることにより、陰茎挿入口３を塞ぐことができ
る。

【００１５】この第二実施形態によれば、畜尿袋１の陰
茎挿入口３を密閉して、尿が零れるのを防止でき、また
尿の臭いが放散するのを防ぎ、不快感をなくすことがで
きる点で、第一実施形態に勝っている。なお、前記蓋体
２０は、前面フィルム２ａと別体にして、前面フィルム
２ａの陰茎挿入口３の上端部に接着することができ、ま
た袋体２と異なる色にして識別し易くできる。また、前
記接着剤は、縁取り部材４に塗布し、その上に離型紙２
１を離脱可能に貼着することができる。

【００１６】上記各実施形態において、袋体２の下部に
もタックを設けて、畜尿量を多くすることができ、これ
らのタック６形成は、前後両面フィルム２ａ，２ｂにタ
ック部を設けて、これを相互に固着する構造とすること
ができる。なお、この場合、固縛部材挿入部１０〜１３
の形成される部分のタック部を熱融着しないことで、固
縛部材挿入口１４〜１７をわざわざ切り開かないでも形
成でき、それだけ加工の手間を省くことができる。本発
明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、例え
ば、前記陰茎挿入口３の形状を長方形、三角形等とする
ことができ、また、固縛部材挿入部の数も任意に増減で
き、実施の態様に応じて適宜変更が可能である。

【００１７】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る男性用畜尿袋は、不浸透性合成樹脂例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、塩化ビニール等のシート又は
フイルムからなる袋体の前面側に、その上部に位置して
陰茎挿入口が設けられ、該挿入口の上方に身体に固縛す
る紐又は細帯状の固縛部材が装着されている構成である
から、下半身前部に簡単に装着でき、かつ失禁や頻尿等
に悩まされている人に最適で、しかも外出時において人
前でも人に知られずに直接排尿でき、排尿後は前記袋体
を尿と共に捨てられるので至極便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る男性用畜尿袋の第一実施形態を示
す正面図である。

【図２】図１の上面図である。

【図３】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】図３のＢ部拡大図である。

【図５】図１のＣ−Ｃ線断面拡大図である。

【図６】図１のＤ−Ｄ線断面拡大図である。

【図７】本発明の第二実施形態の要部特に陰茎挿入口部
分を示す正面図である。

【図８】図７のＥ−Ｅ線断面拡大図である。

【図９】図７のＦ−Ｆ線断面拡大図である。

【図１０】図８のＧ部拡大図である。

【図１１】同実施形態における縁取り部材の他の例を示
す断面（図８のＧ部相当断面）図である。

【符号の説明】

１男性用畜尿袋２袋体２ａ前面フィルム２ｂ後面フィルム３陰茎挿入口４縁取り部材５固縛部材６タック１０固縛部材挿入部１１固縛部材挿入部１２固縛部材挿入部１３固縛部材挿入部２０蓋体２１離型紙

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】不浸透性合成樹脂例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、塩化ビニール等のシート又はフイルム
からなる袋体の前面側に、その上部に位置して陰茎挿入
口が設けられ、該挿入口の上方に身体に固縛する紐又は
細帯状の固縛部材が装着されていることを特徴とする男
性用畜尿袋。
【請求項２】前記陰茎挿入口の少なくとも下及び左右
両側に、識別及び挿入が容易な縁取り部材が固着されて
いることを特徴とする請求項１に記載の男性用畜尿袋。
【請求項３】前記袋体の上部に、前記固縛部材を左右
方向から挿入装着できる固縛部材挿入部が設けられてい
ることを特徴とする請求項１又は２に記載の男性用畜尿
袋。
【請求項４】前記袋体の少なくとも左右両側面にタッ
クが設けられていることを特徴とする請求項１〜３のい
ずれかに記載の男性用畜尿袋。
【請求項５】前記前記固縛部材挿入部が上下複数段に
設けられていることを特徴とする請求項１〜４のいずれ
かに記載の男性用畜尿袋。
【請求項６】前記挿入口に蓋体が設けられていること
を特徴とする請求項１ないし５のいずれかに記載の男性
用畜尿袋。
【請求項７】前記蓋体の周縁部又は縁取り部材に、そ
の相互対向面に接着剤が塗布されかつ離型紙が貼着され
ていることを特徴とする請求項１〜６のいずれかに記載
の男性用畜尿袋。
【請求項８】前記蓋体が前記袋体の一部からなってい
ることを特徴とする請求項１〜７のいずれかに記載の男
性用畜尿袋。