JPH08508657A - 改良型脚閉鎖手段を有する吸収性製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、着用者のウエストにおいてダイナミックフィットを成し脚開口にそって改良された安楽性を示すおむつ、失禁ブリーフ、プルオン型おむつ、おむつホルダーなどの吸収性製品に関するものである。ウエスト開口において広いフィット範囲を成すため、サイドフラップ３７からサイドパネル２３が外側に延在する。サイドフラップ３７はガスケット作用のための弾性手段を含まず、またこれらのフラップ３７は比較的狭い。ガスケット作用を成すため、サイドフラップ３７にそって長手方向延在脚カフス６０がフレーム２１に連結されている。各長手方向延在脚カフス６０は、サイドフラップ３７と反対側の自由遠位端６５と、この自由遠位端６５を吸収性フレーム２１から外側上方に離間するための離間手段６７とを有する。この吸収性製品は十分幅の延伸性サイドパネル２３と十分幅の弾性脚開口とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 改良型脚閉鎖手段を有する吸収性製品 発明の分野 本発明は、おむつ、失禁ブリーフ、プルオン型おむつ、おむつホルダーなどの 吸収性製品に関するものであり、特に着用者の身体の回りにダイナミックフィッ トを成し改良された安楽性を示す弾性脚を有する吸収性製品に関する。 発明の背景 使い捨ておむつおよび失禁ブリーフまたは下着類などの吸収性製品の主たる機 能は排泄物を吸収し収容するにある。このような製品は、排泄物が衣類または着 用者と接触する他の製品、例えば寝具を汚し、濡らしまたはその他汚染する事を 防止するためのものである。現代の使い捨ておむつは、トップシートと、バック シートと、吸収性コアと、弾性脚開口を生じるためおむつの長手方向縁に隣接し て配置された１つまたは複数の弾性部材を備えた弾性サイドフラップとを有する 。これらの弾性サイドフラップは、おむつの縁と衣類との間の不透液性バリヤを 成しさらに着用者の脚回りにガスケット作用を生じて脚回りのシールを保持しギ ャップを最小限にするので、濡れたおむつからおむつの縁に接触した衣類の中に 液体が滲透し溢れ出る事を防止するのに一般に有効である事が分かった。 トレパンなどのプルオン型おむつが特に子供のトイレ訓練用に普及している。 従来トレパンは、トレパンの中に延伸性サイドパネルを配置し、前記のような弾 性フラップを有するウエスト開口および脚開口を少なくとも部分的に弾性バンド によって包囲する事によって延伸性に成されている。プルオン型おむつの他の型 のサイドパネルは、前ウエスト区域と後ウエスト区域中の各サイドフラップの縁 に対して別個の延伸性部材を取付ける事によって形成されている。前記の延伸性 サイドパネルはプルオン型おむつを形成するために有効であるが、広い範囲のダ イナミックフィットを保持するためには広い延伸性サイドパネルが好ましい事が 発見された。 しかし、サイドフラップの縁に対して延伸性サイドパネルを取付けまたはサイ ドフラップに対して延伸性サイドパネルを組合わせなければならないが、ウエス ト開口の中に適当なウエストフィット範囲を生じまた脚開口回りに有効なガスケ ット作用を生じるには、このような延伸性サイドパネルの幅と弾性サイドフラッ プの幅とが相互に平衡されなければならないパラメータと考えられる。従って、 延伸性サイドパネルと弾性サイドフラップとの間の平衡幅を最大限にする事によ って、これらの延伸性サイドパネルと弾性サイドフラップの機能を最大限にする 事が問題であった。 さらに、前部と後部の閉鎖のために接着テープファスナーシステムなどの閉鎖 システムを有するおむつに対してこのような延伸性サイドパネルが使用されよう としているが、このような延伸性サイドパネルを有するどの型の吸収性製品につ いても前記の問題が見られる。 従って本発明の目的は、ウエスト開口におけるダイナミックフィット範囲を最 大限になすと同時に脚開口に沿ったガスケット作用を改良するために、十分幅の 延伸性サイドパネルと十分幅の弾性脚開口とを有する吸収性製品を提供するにあ る。 発明の概要 本発明によれば、吸収性製品は吸収性フレームと、一対のサイドフラップと、 一対のサイドパネルと、一対の長手方向延在脚カフスとを含む。前記吸収性フレ ームは、前部、後部、前記の前部と後部を接合する股部分、および前記前部、後 部および股部分を通して長手方向に延在する一対の側面縁を有する。前記吸収性 フレームの各側面縁から一対のサイドフラップが延在し、各サイドフラップは側 面縁を有する。おむつの前部および後部において、前記サイドフラップの側面縁 から外側に一対のサイドパネルが延在する。一対の長手方向延在脚カフスが、前 記股部分において前記サイドフラップにそって吸収性フレームと連結されまた長 手方向に前記前部および後部の中に少なくとも部分的に延在する。前記の各長手 方向延在脚カフスは、前記サイドフラップの側面縁と反対側に自由縁を有し、こ の自由縁は少なくとも股部分において前記サイドフラップから外側に延在する。 前記の各長手方向延在脚カフスは、少なくとも前記股部分において、その前記自 由縁を吸収性フレームから外側上方に離間させるための離間手段を含む。 図面の簡単な説明 以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明するが本発明はこれに限 定されるものではない。 第１図は着用者に着用される代表的な使用状態にある本発明の使い捨てプルオ ン型おむつの実施態様の斜視図である。 第２図は本発明のプルオン型おむつのフレームの平面図であって、その下層構 造を示すために部分的に破断されおむつの外側面を下側にした図である。 第３図は第２図の３−３線にそった部分断面図である。 第４図は第２図の４−４線にそった部分断面図である。 第５図は第２図の５−５線にそった部分断面図である。 発明の詳細な説明 この明細書において、用語「吸収性製品」とは身体の排泄物を吸収し収容する 装置に関するものであり、さらに詳しくは身体から排出される種々の排泄物を吸 収し収容するため着用者の身体に当接または近接して配置される装置を言う。用 語「使い捨て」とは、洗濯されまたはその他の形で復元され吸収性製品として再 使用されない吸収性製品（すなわち、一回使用後に廃棄され、リサイクル、堆肥 化またはその他の環境に適した方法で処分される吸収性製品）を言う。用語「一 体的」吸収性製品とは、別個のホルダーまたはライナなどの別個の操作部品を必 要としないように相互に一体的に配置結合された別々の部品から成る吸収性製品 を言う。本発明の一体的使い捨て衣類、使い捨てプルオン型おむつ２０の好まし い実施態様を第１図に図示する。第１図の使い捨てプルオン型おむつ２０は、吸 収性フレーム２１、延伸性サイドパネル２３、側面継目２５、および脚開口２８ の回りの二重脚カフス２７とを含む。 第２図は、第１図の使い捨てプルオン型おむつ２０の前部２９と後部３１とを 側面継目２５によって相互に接合する以前の部分破断された斜視図である。本発 明の吸収性フレーム２１は好ましくは対称的な変形砂時計型を有する。吸収性フ レーム２１は少なくとも前部２９と、後部３１と、股部分３３と、長手方向側面 区域３５と、前記前部２９および後部３１のサイドフラップ３７に対して作動的 に取付けられた延伸性サイドパネル２３とを有する。サイドフラップ３７は、少 なくとも前記股部分３５において吸収性コア４４の縁４３にそってこの縁から外 側に延在するバックシート３９とトップシート４１の延長部分によって形成され る。本発明のサイドフラップ３７は、業界公知のように単数または複数の弾性部 材によって弾性化されたサイドフラップより比較的狭い。二重脚カフス２７は立 ち上がりバリヤカフス５０と長手方向延在脚カフス６０とを含み、このカフスに ついては詳細に後述する。 長手方向延在脚カフス 第２図と第３図に図示のように、本発明による長手方向延在脚カフス６０は動 的フィットと皮膚安楽性とを与えると共に、トップシート４１に沿った排泄物の 自由流を抑制し、この排泄物をおむつ２０の中に保持し収容して着用者の回りに ガスケット作用を生じる構造を成す。各長手方向延在脚カフス６０は、近位端６ ３と遠位端６５とを有する可撓性部材６１である。この場合に「可撓性」とは撓 みやすく、容易に身体の全体形状と輪郭に合致する材料を言う。さらに、離間 手段６７が１つまたは複数の弾性部材を含む場合、遠位端６５がトップシート４ １から十分に離れるように、長手方向延在脚カフス６０は収縮性でなければなら ない。長手方向延在脚カフス６０は、ポリプロピレン、ポリエステル、レーヨン 、ナイロン、フォーム、プラスチックフィルム、形成フィルム、弾性ラミネート および弾性フォームなどの各種材料から製造する事ができる。またこのカフス６ ０を製造するために種々の製造技術を使用する事ができる。例えば、カフス６０ は、織布、不織布、スパンボンディッドウエブ、カーディッドウエブ、不透液性 ポリエチレンフィルムに対して不織ポリプロピレン材料を固着したラミネートと する事ができる。 第２図と第３図に図示のように、カフス６０、特にその近位端６３はおむつ２ ０の長手方向縁６９に隣接して、好ましくはその内側に配置される。用語「内側 」とはおむつ２０の中心線に向かう方向と定義される。容易に吸収されずトップ シート４１にそって浮動する傾向のある排泄物、特に糞がおむつ２０の縁６９に 接触するまでにカフス６０と接触するように、好ましくは近位端６３は長手方向 縁６９の内側に配置される。従って、近位端６３はおむつの長手方向縁６９と長 手方向中心線７１との間に、さらに好ましくは少なくともおむつの股部分３３に おいて長手方向縁６９と吸収性コア４５の側面縁４３との間に配置される。最も 好ましくは、長手方向縁６９の側面にそって配置される。（公知のように、立ち 上がりバリヤカフス５０が単数または複数の平坦な弾性部材によって弾性化され て吸収性コア４５の縁４３に隣接して立ち上がり脚ガスケットを成す場合、長手 方向延在脚カフス６０の近位端は少なくとも股部分３３において、立ち上がりバ リヤカフス５０の近位端９１とバックシートの長手方向縁６９との間に配置され る。） 長手方向延在脚カフス６０の近位端６３と遠位端６５は相互に離間関係にあり 、各長手方向延在脚カフス６０の有効幅を決定する。近位端６３と遠位端６５は 相 互に平行、非平行、直線または曲線関係にある事ができる。さらに各長手方向延 在脚カフス６０は円形、正方形、長方形またはその他の種々の断面形状を有する 事ができる。好ましくは、近位端６３は遠位端６５に対して平行に直線的に離間 される。長手方向延在脚カフス６０の有効幅は、おむつ２０からの排泄物の漏れ 量を減少させる重要なパラメータである。長手方向延在脚カフス６０の有効幅が 小さすぎると、着用者の脚と遠位端６５との間にギャップが形成されるので、排 泄物が縁６５を越えておむつ２０の外周７３まで流れる。本発明の長手方向延在 脚カフス６０は延伸性サイドパネル２３の幅に影響せず、サイドフラップ３７は ガスケット作用を生じるための弾性部材を含まずまたこのサイドフラップ３７は 比較的狭い。従って長手方向延在脚カフス６０は必要なら有効ガスケット作用を 生じるように比較的広い幅を有する事ができる。もちろん、この有効幅は、特に 成人着用者の場合、着用者のサイズの増減に対応して増減されなければならない 。 各長手方向延在脚カフス６０の遠位端６５は、トップシート４１から離間され るように少なくとも股部分３３においてはおむつ２０の下部要素に固着されない 事が好ましい。長手方向延在脚カフス６０が着用者に対して容易に接触させられ 着用者の臀部回りにピッタリフィットして股部分３３において「不動」区域の中 に配置されるように、好ましくは遠位端６５はトップシート４１から離間される 。この場合、「離間」とは、長手方向延在脚カフス６０の遠位端６５がトップシ ート４１に隣接配置される場合を含めてこのトップシート４１に対して１つのま たは複数の位置をとり得る事を意味する。 着用者の脚と長手方向延在脚カフス６０の遠位端６５との間にギャップが形成 される事を防止し、また排泄物の流れに対して有効なバリヤを成すように、長手 方向延在脚カフス６０の遠位端６５はおむつの前部２９と後部３１においてその 近位端６３の外側に配置される事が好ましい。用語「外側」とは、長手方向延在 脚カフス６０を接合したおむつ２０のそれぞれの縁に対して平行なおむつ２０の 中心線から離れる方向である（すなわち「内側」方向と逆方向である）。おむつ 前部２９と後部３１においては、遠位端６５は閉鎖手段７５によって近位端６３ の外側に保持されて反転しないように固定される。第２図、第３図および第４図 に図示のように、閉鎖手段７５はサイドフラップ３７の外側の閉鎖区域７７の中 に配置され、また少なくとも閉鎖区域７５の一部が延伸性サイドパネル２３の少 なくとも一部の上方に配置されている。 第２図と第４図に図示のように、おむつの前部２９と後部３１において遠位端 ６５は相互に平行にまたおむつの末端縁７９に対して垂直に配置される。これが 望ましい実施態様であるが、遠位端６５は相互に向かって傾斜される事ができ、 特に長手方向延在脚カフス６０が延伸性の少ない材料から成っている場合に、縁 ６５がおむつの末端縁７９に対して非垂直となるように、末端縁６５が相互に近 づく事ができる。末端縁７９に対して長手方向延在脚カフス６０を傾斜させる事 は、おむつの使用中に脚開口２８にそってピッタリとフィットするように、長手 方向延在脚カフス６０を延伸性サイドパネル２３と共に外側に湾曲させるのに役 立つ。 遠位端６５は好ましくは股部分３３において相互に横方向に離間される。着用 者に対して着用しやすくしまた長手方向延在脚カフス６０をおむつの中心線７１ から外側に拡張させてピッタリフィットさせるために、このような遠位端６５の 横方向間隔が特に股部材において重要である。もちろん、特に成人の着用者の場 合、着用者サイズの増減に従ってこの横方向間隔を増減しなければならない。 第１図に図示のおむつ２０の好ましい実施態様においては、各長手方向延在脚 カフス６０がサイドフラップ３７に接合されている。用語「接合」は、おむつに 対して長手方向延在脚カフス６０を固着する任意手段を含み、長手方向延在脚カ フス６０がサイドフラップ３７に対して直接または間接に固着された別個の部材 である実施態様、または長手方向延在脚カフス６０が立ち上がりバリヤカフス ５０と同一の部材または材料から成りカフス６０がバリヤカフス５０の不可分の 連続要素を成す実施態様を含む。長手方向延在脚カフス６０はおむつのバックシ ート３９、トップシート４１またはその他の要素の組合せに接合する事ができる 。好ましい実施態様において、長手方向延在脚カフス６０はサイドフラップ３７ に対して（またはサイドフラップ３７を成すトップシート４１とバックシート３ ９の部分に対して）接着剤などのシール手段８１によって接合されて近位端６３ を成し、その遠位端６５は材料６１の末端をそれ自体の上に折り返して末端取り 付け手段８３によって他の部分に固着する事ができる。好ましくは、材料６１の 末端はそれ自体の上に折り返され、シール手段によって遠位端６５に対して密封 され、さらに好ましくは第３図に図示のシール手段によってサイドフラップ３７ のバックシート３９の内側面または外側面に対して密着する事ができる。第３図 に図示の好ましい実施態様においては、長手方向延在脚カフス６０はバリヤカフ ス５０と同一材料によって形成される。このような実施態様の好ましい材料は２ ０ｇｓｙ疎水性ポリプロピレンカーディッド不織布である。 近位端６３とサイドフラップ３７は任意公知の手段によって相互に接合される 。この場合、用語「接合」とは、近位端６３がフラップ３７に対して直接に固着 される場合、および近位端６３が介在部材に対して固着され、この介在部材をサ イドフラップ３７に対して固着する間接的固着の場合を含む。好ましい実施態様 において、近位端６３とサイドフラップ３７は少なくとも股部分３３においてシ ール部材８１によって相互に直接に固着される。 サイドフラップ３７に対して近位端６３を接合する本発明のシール手段８１を 第３図に示す。このシール手段８１はトップシート４１に通る液体の浸透に対す るバリヤを成す近位端にそったシールを成す。トップシート４１と吸収性コア４ ５はシール手段８１を越えて延在する事ができるが、吸収性コア４５の縁からの 液体の漏れまたはトップシート４１にそった液体の滲出の防止はトップシート ４１はまたは吸収性コア４５を近位端６３から先に延在させない事によって増進 される。シール手段８１は、接着剤、感熱／感圧シール、超音波結合、感圧接着 剤両面被覆テープ、またはその他公知の任意手段など、近位端６３をサイドフラ ップ３７に固着する事のできる任意手段とする。シール部材８１は、テネシー、 キングスポート、イーストマン・ケミカル・プロダクツ・カンパニーで製造され 商標Eastbond A-3で市販されているもの、またはオハイオ、コロンバス、センチ ュリー・アドヘッシブズ社によって製造され商標Century 5227で市販されている ものなどのホットメルト接着剤から成る３本の接着剤線または螺旋から成る事が 好ましい。 遠位端６５をトップシート４１から離間させる離間手段６７は、長手方向延在 脚カフス６０を立ち上がらせて着用者に着用しやすくしまた着用者の臀部回りに ガスケット作用を生じてピッタリフィットさせるように長手方向延在脚カフス６ ０を寄せ、収縮させ、硬化し、短縮させまたはその他の作用を及ぼす任意部材で ある。 第２図と第３図に図示のように、この離間手段６７は遠位端６５に隣接して長 手方向延在脚カフス６０に作動的に組合された弾性部材とする。この弾性部材６ ７は好ましくは弾性収縮状態において長手方向延在脚カフス６０に対して固着さ れ、正常の拘束されない状態においては、長手方向延在脚カフス６０の遠位端６ ５を効果的に収縮させまたは寄せる事ができる。弾性部材６７は米国特許第３， ８６０，００３号に記載のような少なくとも２つの方法において弾性収縮性条件 において長手方向延在脚カフス６０に対して固着する事ができる。さらに、弾性 部材６７の長さは一般におむつの設計によって決定される。第２図に図示の好ま しい実施態様においては、弾性部材６７は股部分３３において長手方向延在脚カ フス６０の実質的に全長にそって延在するが、他の長さも考えられる。 第２図と第３図に図示のように、弾性部材６７は、これを長手方向延在脚カフ ス６０の中に弾性取り付け手段８５によって固着する事によって作動的に組合さ れる。弾性取り付け手段８５は可撓性であって、弾性部材６７をその延伸状態に おいて保持できる接着性を有する。弾性部材６７はその末端においてのみ長手方 向延在脚カフス６０に対して固着する事もできるが、弾性部材６７の全長を長手 方向延在脚カフス６０に対して固着する事が好ましい。弾性取り付け手段８５は 好ましくは、ウイスコンシン、エルムグローブ、フィンドレー・アドヘッシブズ 社によってFindley Adhesives 581として市販されているようなホットメルト接 着剤から成る接着剤ビードとする。例えばこの弾性部材６７は種々の接合パタン を使用して長手方向延在脚カフス６０の中に超音波接合または感圧／加熱シール する事ができ、あるいはこの弾性部材６７を長手方向延在脚カフス６０に対して 単に接着剤で接着する事ができる。弾性部材６７を長手方向延在脚カフス６０に 対して配置し固着する方法の詳細な説明は米国特許第４，０８１，３０１号およ び米国特許第４，２５３，４６１号に記載されこの両者を引例とする。各長手方 向延在脚カフス６０を弾性化するため、単数または複数の弾性部材６７を使用す る事ができる事を注意しなければならない。好ましくはこの弾性化のために１つ のまたは２つの弾性部材６７を使用する。 適当と発見された弾性部材６７は、０．１８ｍｍ×１．５ｍｍの断面積を有し 、バージニア、スチュワート、イーストハンプトン・ラバー・カンパニーから商 標L-1900 Rubber Compoundとして市販されている天然ゴムから製造される。他の 適当な弾性部材６７は、ロードアイランド、ミドルタウン、ファルフレックス・ カンパニーから商標Ｆｕｌｆｌｅｘ ９４１１として市販される弾性テープなど 、天然ゴムから製造できるものである。また離間弾性部材６７は、業界公知の任 意の熱収縮性材料とする事ができる。他の適当な弾性材料は業界公知の各種の材 料を含み、例えばエラストマーフィルム、ポリウレタンフィルム、リクラ、弾性 フォームおよび発泡弾性スクリムを含む。好ましい実施態様において、弾性部材 ６７と弾性取り付け手段８５はウイスコンシン、エルムグローブ、フィンドレー ・アドヘッシブズ社によってFindley Adhesives 581として市販されている０． ５ミルの厚さを有する延伸された接着剤ストリップで形成する事ができる。 さらに、弾性部材６７は各種の形状をとる事ができる。例えば弾性部材６７の 幅は各種各様であり、また弾性材料の１本のストランドまたは数本の相互に平行 なまたは不平行のストランドとし、または直線形または曲線形とする事ができる 。 遠位端６５をトップシート４１から離間する手段６７はさらに他の要素を含む 事ができる。例えば、長手方向延在脚カフス６０は、その中にまたはその上に配 置された剛性化手段を有する事ができる。剛性化手段は、遠位端６５がトップシ ート４１から離間される程度に剛性でなければならない。剛性化手段として適当 な材料は、フォーム、不織ファブリック、バッティング、ポリエチレンフィルム 、発泡フィルム、スプレー接着剤、発泡エラストマー、ポリエステル、ポリウレ タン、またはハイロフト材料を含む。 離間手段６７は、おむつ２０の縁の長さに対して遠位端６５の長さを短縮させ る手段を含む事ができる。遠位端はこの遠位端の折り曲げまたはプリーツによっ て短縮させる事ができる。この折り曲げまたはプリーツは接着剤または加熱密着 など業界公知の任意の保持手段によって固着される。あるいは、遠位端６５から 一部を切断し、切断された縁を重ね合わせてバットまたは重ね継ぎを形成する事 ができる。あるいはおむつ２０が平坦な状態において遠位端６５の接合される位 置とは異なる位置に遠位端６５をトップシート４１に対して取り付ける事によっ て遠位端を短縮させる事ができる。その他、業界公知の遠位端短縮技術を使用す る事ができる。 長手方向延在脚カフス６０のそれぞれ前端と後端を固着する閉鎖手段７５を第 ２図、第３図および第４図に示す。この閉鎖手段７５は着用者に対する快適なフ ィットを生じ、適当なガスケットカフスを成すように脚カフスの遠位端６５を適 当位置に固着する事ができる。好ましい実施態様において、閉鎖手段７５はおむ つの前部２９と後部３１に配置される。遠位端６５の他の部分はおむつの下方構 造に対して固着されず、遠位端６５が自由に解放されるようにする事が好ましい 。第２図に図示の好ましい実施態様において閉鎖区域７７は脚開口２８に隣接し て（股部分３３に隣接して）延伸性サイドパネル２３の上に形成される。このよ うな構造は、サイドパネル２３と長手方向延在脚カフス６０との接合部からの漏 れを防止しまたサイドパネル２３の幅方向の可撓性を生じて着用者の臀部回りに ピッタリフィットするために好ましい構造である。好ましい実施態様において、 閉鎖手段７５は、それぞれおむつの前側イヤと後側イヤの上に重ね合わされた前 端と後端の全長を閉鎖する。 閉鎖手段７５は超音波接合または感圧／加熱接合、またはシールの接合パタン を使用するシール、または接着剤および／またはニカワなど業界公知の任意固着 手段とする事ができるが、好ましくは、テネシー、キングスポート、イーストマ ン・ケミカル・プロダクツ・カンパニーで製造され商標Eastbond A-3で市販され ているもの、またはオハイオ、コロンバス、センチュリー・アドヘッシブズ社に よって製造され商標Century 5227で市販されているものなどの、ホットメルト接 着剤から成る接着剤ビードとする。 立ち上がりバリヤカフス 二重脚カフス２７は立ち上がりバリヤカフス５０は脚開口２８における排泄物 の漏れを減少するための二、三の実施態様を含む事ができる。米国特許第４，９ ０９，８０３号は、脚区域の排泄物漏れ防止を改良するための「立ち上がり」弾 性化フラップ（バリヤカフス）を有する使い捨ておむつを記載している。米国特 許第４，６９５，２７８号は、ガスケットカフスとバリヤカフスとを含む二重カ フスを有する使い捨ておむつを記載している。また米国特許第４，７０４，１１ ５号は、遊離液体を衣類の中に保持するように形成された縁 漏れガードガッターを有する使い捨ておむつまたは失禁衣類を開示している。こ れらの各特許を引例とする。 立ち上がりバリヤカフス５０は、トップシート４１にそった排泄物の自由流れ を保持するバリヤを成し、おむつ２０の中にこのような排泄物を保持し収容する 構造を成す。各立ち上がりバリヤカフス５０は、近位縁９１と、遠位端９３と内 側面と外側面とを有する可撓性部材である。さらに、離間手段が単数または複数 の離間用弾性部材を含むならば、立ち上がりバリヤカフス５０は、このカフスに そって形成されたチャンネルがおむつ２０の中に排泄物を収容し、保持し、また 保留するように開かれる程度にその遠位端がトップシート４１から離間されるよ うに収縮性でなければならない。立ち上がりバリヤカフス５０は、ポリプロピレ ン、ポリエステル、レーヨン、ナイロン、フォーム、プラスチックフィルム、成 形フィルムおよび弾性フォームなど各種の材料から製造する事ができる。またこ の立ち上がりバリヤカフス５０を製造するために種々の技術を使用する事ができ る。例えば立ち上がりバリヤカフス５０は織布、不織布、スパンボンディッドウ エブ、カーディッドウエブまたは類似のウエブとする事ができる。特に好ましい 立ち上がりバリヤカフス５０は、これを不透液性とするために仕上げ面を含まな いポリプロピレンから成る。適当な好ましいポリプロピレン材料は、クラウン・ ゼラーバック・カンパニーからＣｅｌｅｓｔｒａとして市販されている。好まし い実施態様において、立ち上がりバリヤカフス５０は長手方向延在脚カフス６０ と同一部材または同一材料から成る。 第２図と第３図に図示のように、立ち上がりバリヤカフス５０はおむつ２０の 各長手方向縁６９に隣接して配置され、好ましくは長手方向延在脚カフス６０の 内側縁に隣接配置され、その近位端９１は好ましくは長手方向延在脚カフス６０ の近位端６３の内側に配置される。立ち上がりバリヤカフス５０の近位端９１は 好ましくは長手方向延在脚カフス６０の内側に配置されるので、排泄物、特に容 易に吸収されずトップシート４１にそって浮動する傾向のある糞が長手方向延在 脚カフス６０に接触するまでに立ち上がりバリヤカフス５０のチャンネル部分と 接触する。立ち上がりバリヤカフス５０が長手方向延在脚カフス６０に隣接配置 されて、排泄物の流れに対する有効な二重拘束手段を成す。好ましくは立ち上が りバリヤカフス５０の近位端９１は、長手方向延在脚カフス６０の近位端６３と おむつの長手方向中心線７１との中間に配置される。最も好ましくは、立ち上が りバリヤカフス５０の近位端９１はおむつの少なくとも股部分３３において長手 方向延在脚カフス６０の近位端６３と吸収性コア４５の縁４３との間に配置され る。 立ち上がりバリヤカフス５０の近位端９１と遠位端９３は相互に離間配置され て、各立ち上がりバリヤカフス５０の有効幅を限定する。近位端９１と遠位端９ ３は相互に平行、非平行、直線または曲線関係にある。さらに、各立ち上がりバ リヤカフス５０は第２図、第３図および第４図に図示のように、円形、正方形、 長方形またはその他任意の断面形状を有する事ができる。好ましくは均一有効幅 を有する立ち上がりバリヤカフス５０を生じるように、近位端９１は遠位端９３ に対して平行直線関係に配置される。 第２図、第３図および第５図に図示のように、立ち上がりバリヤカフス５０の 遠位端９５はその近位端９１の内側に配置されるので、排泄物の流れに対するバ リヤをさらに有効にする。遠位端９５はその反転を防止するため、閉鎖手段１０ ３によって近位端９１の内側に保持されている。遠位端９５は近位端９１に対し て前記以外の位置に配置する事もできようが、このような位置は望ましくない。 少なくともおむつの股部分３３においては遠位端９５はトップシート４１から 離間されるように、おむつの他の要素に固着されない事が好ましい。立ち上がり バリヤカフス５０がチャンネル１０１を形成しておむつの収容量を増大するよう に、遠位端９５はトップシート４１から離間される事が好ましい。この場合、「 離間されている」とは、遠位端９５が場合によってはトップシート４１に近接し た位置を含めてトップシート４１に対して単数または複数の位置を占める実施態 様を意味する。遠位端９５とトップシート４１との間隔は、遠位端９５がトップ シート４１から最大間隔まで離間されている時に（すなわち、弾性的に収縮した 時に）遠位端９５からトップシート４１の最寄り部分まで引かれた線にそって測 定される。 立ち上がりバリヤカフス５０は好ましくは疎水性とし、さらに好ましくは排泄 物の通過を防止するように不透液性とする。不透液性立ち上がりバリヤカフス５ ０はこれを通過する液体の運動を遅らせ、おむつをさらに漏れ抵抗性とする。立 ち上がりバリヤカフス５０は、業界公知の方法により、例えばこれを選択的に処 理する事により、または処理しない事により、または立ち上がりバリヤカフス５ ０に別個の材料を固着する事により、不透液性とする事ができる。立ち上がりバ リヤカフス５０はさらにこのカフスに対してまたはその中に固着された吸収性手 段を備える事ができる。 第３図、第４図および第５図に図示のおむつ２０の好ましい実施態様において は、各立ち上がりバリヤカフス５０がサイドフラップ３７に対して（すなわちバ ックシート３９に対して）接合されている。用語「接合」とは、立ち上がりバリ ヤカフス５０がサイドフラップ３７に対して直接にまたは間接に取付けられた別 個の部材である場合（合体構造）、または立ち上がりバリヤカフス５０がおむつ ２０と同一部材または同一材料から成りサイドフラップ３７と連続し不可分の要 素を成す場合（一体構造）を含む。あるいは立ち上がりバリヤカフス５０は、長 手方向延在脚カフス６０について前述したように、バックシート３９、吸収性コ ア４５、トップシート４１またはその組合わせ対して接合する事ができる。好ま しい実施態様においては、立ち上がりバリヤカフス５０と長手方向延在脚カフス ６０がサイドフラップ３７と一体を成す。立ち上がりバリヤカフス５０と長手方 向延在脚カフス６０全体が好ましくは単一の別個の材料ストリップから成り、そ の中間セグメントが接着剤などのシール手段８１によってサイドフラップ３７に 接合されて立ち上がりバリヤカフス５０の近位端９１を成し、立ち上がりバリヤ カフス５０の遠位端９３は末端をそれ自体の上に折り返されて形成され遠位端取 付け手段によって他のセグメントに固着され、また近位端９１の外側に延在する サイドフラップ３７部分が好ましくはシール手段８１によってバックシート３９ に接合されて、立ち上がりバリヤカフス５０の近位端９１と長手方向延在脚カフ ス６０の近位端６３との間のサイドフラップ３７部分を成す。 立ち上がりバリヤカフス５０とサイドフラップ３７（バックシート３９）は任 意適当な方法によって相互に接合される。この場合、用語「接合」とは、立ち上 がりバリヤカフス５０の一部をバックシート３９に直接に固着する事によって立 ち上がりバリヤカフス５０がサイドフラップ３７に直接に固着される構造と、立 ち上がりバリヤカフス５０を介在部材に対して固着しこの介在部材をバックシー ト３９に固着する事によって立ち上がりバリヤカフス５０がサイドフラップ３７ に間接的に接合された構造とを包括する。好ましい実施態様において、立ち上が りバリヤカフス５０とサイドフラップ３７は、接着剤またはその他任意の取付け 手段、例えば加熱／加圧密封、超音波接合またはその他業界公知の手段によって 直接に相互に接合される。例えば、接着剤の均一な連続層、接着剤のパタン層、 または接着剤の別々の線またはスポットの列を使用する事ができる。シール手段 ８１は好ましくは、テネシー、キングスポート、イーストマン・ケミカル・プロ ダクツ・カンパニーで製造され商標Eastbond A-3で市販されているもの、あるい はオハイオ、コロンバス、センチュリー・アドヘッシブズ社によって製造され商 標Century 5227で市販されているものなど、ホット・メタル接着剤である。好ま しい実施態様においては、シール手段８１はエラストマー接着剤を包囲した 不織布ストリップから成る。（このシール手段８１は好ましくは長手方向延在脚 カフス６０の近位端６３をサイドフラップ３７に接合するシール手段８１と同一 型の手段とする事を注意しよう。） 立ち上がりバリヤカフス５０の近位端９１をサイドフラップ３７に接合するシ ール手段８１は、この近位端９１にそって漏れ抵抗シールを成し、トップシート ４１を通る液体滲透に対するバリヤを成し、液体が立ち上がりバリヤカフス５０ の下からおむつの縁に滲透する事を防止する。 遠位端９５をトップシート４１から離間させる離間手段１０５は、立ち上がり バリヤカフス５０を寄せ、収縮させ、短縮させ、またはその他、立ち上がりバリ ヤカフス５０を立ち上がらせてチャンネル１０１を成し排泄物の漏れに対するバ リヤとして作用させる任意手段とする。 第２図と第３図に図示のように、各立ち上がりバリヤカフス５０の遠位端９５ に作動的に連結された離間弾性部材１０５を含む。離間弾性部材１０５は弾性収 縮状態において立ち上がりバリヤカフス５０に固着されているので、通常の非拘 束状態においては離間弾性部材１０５は立ち上がりバリヤカフス５０の遠位端９ ５を効果的に収縮させまたは寄せる。この弾性部材１０５は、米国特許第３，８ ６０，００３号に記載のように少なくとも２つの方法によって弾性収縮状態で立 ち上がりバリヤカフス５０の中に固着できる。 離間弾性部材１０５は全体としておむつの設計によって決定される。第２図の 好ましい実施態様において、離間弾性部材１０５は股区域３３において立ち上が りバリヤカフス５０の実質的に全長にそって延在する。最も好ましい実施態様に おいて、離間弾性部材１０５は股部分３３を越えて、おむつの末端縁にまで延在 し、立ち上がりバリヤカフス５０をトップシート４1から最も効果的に離間する 。 第３図に図示のように、離間弾性部材１０５は、これを立ち上がりバリヤカフ ス５０の中に離間弾性取付け手段１０７によって固着する事により立ち上がりバ リヤカフス５０に作動的に組合わされる。離間弾性部材１０５を立ち上がりバリ ヤカフス５０に対して位置づけ固着する手法の詳細な説明は米国特許第４，０８ １，３０１号および米国特許第４，２５３，４６１号に記載されている。各立ち 上がりバリヤカフス５０を弾性化するために、１つまたは複数の離間弾性部材１ ０５を使用できる事を注意しなければならない。 最も適当であった離間弾性部材１０５は、バージニヤ、スチュワート、イース ト・ハンプトン・ラバー・カンパニーから商標Ｌ−１９００Rubber Compoundで 市販されている0.18mm X 1.5mmの断面積を有し天然ゴムから製造された弾性スト ランドである。他の適当な離間弾性部材１０５は、ロードアイランド、ミドルタ ウン、ファルフレックス・カンパニーから商標Ｆｕｌｆｌｅｘ ９４１１として 市販されている天然ゴムから成る離間弾性部材である。離間弾性部材１０５は業 界公知の任意の熱収縮性弾性物質を含む事ができる。他の適当な弾性材料は、業 界公知の各種材料、例えばエラストマーフィルム、ポリウレタンフィルム、エラ ストマーフォームおよび成形弾性スクリムを含む。好ましい実施態様において、 離間弾性部材１０５および弾性取付け手段１０７はウイスコンシン、エルム グ ルーブ、フィンドレイ・アドヘッシブズ社からフィンドレイ・アドヘッシブズと して商標Ｈ２３３０で市販されている厚さ０．５ｍｍの延伸接着性ストリップに よって形成する事ができる。 さらに、離間弾性部材１０５は種々の形状をとる事ができる。例えば離間弾性 部材１０５の幅を変動させ事ができ、弾性材料の単一のストランドまたは数本の 平行または不平行ストランドから成り、あるいは直線形または曲線形とする事が できる。 立ち上がりバリヤカフス５０の遠位端９３をトップシートから離間させる好ま しい離間弾性部材１０５は長手方向延在脚カフス６０の離間手段について前述し たような数種の他の要素を含む事ができる。 遠位端９３をトップシート４１上に固着するための閉鎖手段１０３は着用者に 対して快適なフィットを生じ、またおむつの着用中および使用中に遠位端９３の 反転を防止する。反転とは、内側に配置された遠位端９３がおむつの着用中に外 側に回転する事を言う。 閉鎖手段１０３は、テネシー、キングスポート、イーストマン・ケミカル・プ ロダクツ・カンパニーで製造され商標Eastbond A-3で市販されているもの、ある いはオハイオ、コロンバス、センチュリー・アドヘッシブズ社によって製造され 商標Century 5227で市販されているものなど、ホット・メタル接着剤であるが、 超音波接合または加熱／加圧密封など業界公知の他の閉鎖手段を使用する事がで きる。 プルオン型おむつ２０は、その脚開口２８の中に着用者の脚を配置しおむつを 脚にそってその位置まで滑らせる事によって着用され、この際に立ち上がりバリ ヤカフス５０と長手方向延在脚カフス６０は前記の配置と機能を生じるように配 置されなければならない。 サイドパネル 吸収性フレーム２１はさらに前部２９と後部３１に延伸性サイドパネル２３を 含む。この延伸性サイドパネル２３はフレーム２１に対して取り付けられた別個 の操作要素であるが、フレーム２１の材料の延長部によって形成する事ができる 。このサイドパネル２３は、使い捨て衣類の快適性を増進し最初に輪郭に合致す る事によってフィット性を高め、また使用中に使い捨ておむつに排泄物が装入さ れた時に延伸性サイドパネル２３が衣類の側面を拡張または収縮させる事によっ てこのようなフィットを保持するという弾性延伸性フィーチャを与える。 第２図に図示のように、各サイドパネル２３は、フレーム２１の中央部３３か ら外側横方向にフレーム２１の長手方向縁区域まで延在する部分を含む。サイド パネル２３は全体として、フレーム２１の末端縁１０９から、脚開口２８を成す 長手方向縁６９の部分（脚縁）まで長手方向に延在する。サイドパネル２３はサ イドフラップ３７を越えて延在するトップシート４１とバックシート３９の部分 から成る事ができる。 第４図に図示の好ましい実施態様において、サイドパネル２３は、フレームの 前部２９と後部３１においてサイドフラップ３７の縁３８に対して延伸性パネル 片を固着する事によって形成され、従ってこのサイドパネル２３は横方向に所望 のように延伸性である（横方向弾性延伸性）。この明細書において、用語「弾性 延伸性」とは、引張り力（代表的には横方向引張り力）が加えられた時に、少な くとも一方向に（好ましくは横方向に）延長され、引張り力が除去された時にそ の最初のサイズおよび形状まで戻るフレーム２１のセグメントまたは部分を意味 する。 このようなサイドパネル２３のさらに詳細な説明は米国特許第４，４９０，４ ６４号、第４，９３８，７５３号および第４，９３８，７５７号に記載されてい る。これらの特許は、使い捨て衣類の前側ウエスト区域と後側ウエスト区域の各 サイドフラップ３７の縁に対して別々の延伸性部材を取り付ける事によって形成 されたパンティー様衣類を開示している。これらの取り付けられる延伸性部材は 弾性層または延伸性層を所定の伸びまで引張り、このような引張られた層の上に 非延伸性層、例えば不織布を配置し、これらの層を相互に接合し、次にこれらの 層を緩めて非延伸性層を寄せる事によって製造されると記載されている。延伸性 部材の製造法は米国特許第４，１０７，３６４号、米国特許第４，２０９，５６ ３号、米国特許第４，５２５，４０７号、米国特許第４，８３４，７４１号、お よび欧州特願第４０９，３１５号に記載され、これらすべての特許および特願を 引例として加える。 側面継ぎ目 第１図について述べれば、側面継ぎ目２５は前部２９のサイドパネル２３の長 手方向側面区域と、後部３１のサイドパネル２３の長手方向側面区域とを相互に 接合する事によって形成される。この継ぎ目２５は種々の方法によって形成する 事ができる。例えばサイドパネル２３の側面区域の外側に突出する部分を相互に 接合して、業界公知の継ぎ目形状に従って外側に突出するフィン継ぎ目を形成す る事により継ぎ目２５を形成する事ができる。この接合は、業界公知の任意適当 な手段とする事ができる。すなわち超音波接合、加熱密封、接着剤接合などであ る。このような継ぎ目形成技術の例は米国特許第４，３５５，４２５号、米国特 許第４，６１９，６４９号、米国特許第４，９０９，８０４号に記載され、これ らの引例をすべて引例として加える。 吸収性フレーム 吸収性フレーム２１は透液性トップシート４１と、このトップシートに接合さ れた不透液性バックシート３９と、トップシート４１およびバックシート３９の 間に配置された吸収性コア４５とを含む。第２図に図示のおむつ２０の好ましい 実施態様においては、トップシート４１とバックシート３９は吸収性コア４５よ りも全体として大きな長さと幅を有する。トップシート４１とバックシート３９ は吸収性コア４５の縁４３を越えて延在する。トップシート４１、バックシート ３９および吸収性コア４５は種々の構造に組立てる事ができるが、好ましいおむ つ構造は一般的に米国特許第３，８６０，００３号および米国特願第０７／７１ ５，１５２号に記載され、これらを引例として加える。 吸収性コア４５は全体的に圧縮性の、形状一致性の、着用者の皮膚に対して非 刺激性の、また尿その他の排泄物などの液体を吸収して保持する事のできる任意 の吸収性手段とする事ができる。第２図と第３図に図示のように、吸収性コア４ ５は側面縁４３とウエスト縁とを有する。また吸収性コア４５は種々のサイズお よび形状とし（例えば長方形、砂時計型、Ｔ型、非対称形など）、また使い捨て おむつその他の吸収性製品において一般に使用される各種の液体吸収性素材、 例えば一般にエアフェルトと呼ばれる粉砕木材バルプなどから製造する事ができ る。他の適当な吸収性材料の例は、クレープト・セルローズ・ワッディング、コ ンフォームを含むメルトブローンポリマー、化学的に硬化され、変性されまたは 橋かけ結合されたセルローズ繊維、ティシュラップおよびティシュラミネートを 含むティシュ、吸収性フォーム、吸収性スポンジ、超吸収性ポリマー、吸収性ゲ ル化材、または同等の材料またはその組合せを含む。また吸収性コア４５の形状 および構造も種々とする事ができる（例えば、吸収性コア４５は種々キャリパー 区域、親水性グラジエント、超吸収性グラジエント、または低平均密度および低 平均坪量取得区域を含み、または単数または複数の層あるいは構造を含む事がで きる。）しかし吸収性コア４５の吸収容量全体はおむつ２０の設計装入量および 所望の用途に対応しなければならない。さらに、吸収性コア４５のサイズと吸収 能力は、子供から成人までの着用者に対応するように変動させる事ができる。吸 収性コア４５について使用される吸収構造の例は米国特許第４，６１０，６７８ 号、米国特許第４，６７３，４０２号、米国特許第４，８８８，２３１号、およ び米国特許第４，８３４，７３５号に記載されこれらの各特許を引例とする。 バックシート３９は吸収性コア４５の衣類面に隣接して配置され、好ましくは 業界公知の取り付け手段（図示されず）によって吸収性コアに接合される。例え ばバックシート３９は吸収性コア４５に対して、接着剤の均一連続層によって、 接着剤のパタン層によって、または接着剤の別々の線、螺旋またはスポットの列 によって固着する事ができる。満足とみなされた接着剤は、ミネソタ、セント・ ポール、Ｈ．Ｂ．フラー・カンパニーによって製造されＨＬ−１２５８として市 販されている。取り付け手段は好ましくは米国特許第４，５７３，９８６号に記 載された接着剤フィラメントの開放パタンネットワークを含み、さらに好ましく は米国特許第３，９１１，１７３号、米国特許第４，７８５，９６６号および米 国特許第４，８４２，６６６号に記載の装置および方法による螺旋パタンに巻か れた数本の接着剤フィラメント線を含む。これらの特許を引例とする。あるいは 、取り付け手段は、加熱接合、加圧接合、超音波接合、ダイナミック機械接合ま たはその他の手段あるいは業界公知のこれらの手段の組合せを含む。 バックシート３９は不透液性（例えば尿に対して不透液性）であって、好まし くは薄いプラスチックフィルムから製造されるが、他の可撓性の不透液性材料を 使用する事もできる。この明細書において用語「可撓性」とは、可撓性であって 人体の全体形状および輪郭に容易に一致する材料をいう。バックシート３９は吸 収性コア４５の中に吸収され収容されている排泄物がおむつ２０と接触する物品 、例えばベッドシートおよび下着類を濡らす事を防止する。従ってバックシート ３９は織布または不織布材料、ポリエチレンまたはポリプロピレンの熱可塑性フ ィルムなどのポリマーフィルム、またはフィルムで被覆された不織布などの複合 材料とする事ができる。好ましくはバックシートは約０．０１２ｍｍ（０．５ミ ル）乃至約０．０５１ｍｍ（２．０ミル）の厚さを有する熱可塑性フィルムとす る。バックシートとして特に好ましい材料は、ＩＮ、テルホート、トレデガー・ インダストリー社によって製造されているＲＲ８２２０ブローンフィルム、おＲ Ｒ５４７５キャストフィルムを含む。バックシート３９は好ましくは布様外観を 生じるようにエンボス処理されまたは艶消し処理される。さらにバックシート３ ９は排泄物の通過を防止しながら吸収性コア４５から水蒸気を脱出させる事ので きるものとする（すなわち呼吸性）。 トップシート４１は吸収性コア４５の身体側面に隣接して配置され、業界公知 の取り付け手段（図示されず）によって吸収性コアおよびバックシート３９に対 して接合される。適当な取り付け手段は吸収性コア４５に対するバックシート３ ９の接合に関して説明した。この場合、用語「接合」は、ある要素を他の要素に 直接に固着する事によって接合する構造と、ある要素を中間部材に固着し、この 中間部材を他の要素に結合する構造とを含む。本発明の好ましい実施態様にお いて、トップシート４１とバックシート３９はおむつの外周部において相互に直 接に接合され、またこれらを吸収性コア４５に対して取り付け手段（図示されず ）によって直接に接合する事により相互に間接的に接合する。 トップシート４１は形状合致性で、柔らかな感触で、着用者の皮膚に対して非 刺激性である。またトップシート４１は、液体（例えば尿）に対して透過性であ って、その厚さにそって容易に透過させる。適当なトップシート４１は広範な材 料、例えば多孔性フォーム、網状フォーム、アパチュアプラスチックフィルムま たは天然繊維（例えば木材繊維または綿繊維）の織布または不織布、合成繊維（ 例えばポリエステルまたはポリプロピレン繊維）、または天然繊維と合成繊維の 組合せから製造する事ができる。好ましくは、トップシート４１は、吸収性コア ４５の中に収容された液体を着用者の皮膚から離間するために疎水性材料とする 。トップシート４１を製造するために使用される多数の製造技術がある。例えば トップシート４１は、スパンボンディッド繊維、カーディッド繊維、ウエットレ イド繊維、メルトブローン繊維、ハイドロエンタングルド繊維、またはその組合 せの不織布ウエブとする事ができる。好ましいトップシート４１は業界公知の方 法によって結合されたカーディングされ加熱結合されたウエブである。好ましい トップシート４１は、マサチューセッツ、ウオルポール、ベラテック社、インタ ーナショナル・ペーパ・カンパニー部によって商品名Ｐ−８で市販されているよ うなステープル長ポリプロピレン繊維ウエブを含む。 本発明は前記の説明のみに限定されるものでなく、その主旨の範囲内において 任意に変更実施できる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＮ，ＣＺ，ＦＩ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，Ｌ Ｋ，ＬＶ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 四方 宏明 兵庫県神戸市東灘区向洋町中６―６―613 ―1321

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 前部、後部、前記の前部と後部を接合する股部分、および前記前部、後 部および股部分を通して長手方向に延在する一対の側面縁を有する吸収性フレー ムと、 前記吸収性フレームの各側面縁から外側に延在しそれぞれ側面縁を有する一対 のサイドフラップと、 前記前部および後部において前記サイドフラップの側面縁から外側に延在する 一対のサイドパネルと、 前記股部分において前記サイドフラップにそって吸収性フレームと連結されま た長手方向に前記前部および後部の中に少なくとも部分的に延在する一対の長手 方向延在脚カフスとを含み、 前記の各長手方向延在脚カフスの前記サイドフラップの側面縁と反対側の自由 縁は少なくとも股部分において前記サイドフラップから外側に延在し、 また前記の長手方向延在脚カフスは、少なくとも前記股部分において、その前 記自由縁を吸収性フレームから外側上方に離間させるための離間手段を含む事を 特徴とする吸収性製品。 ２． 前記離間手段は離間弾性部材を含む事を特徴とする請求項１に記載の吸 収性製品。 ３． 前記長手方向延在脚カフスは不透液性である事を特徴とする請求項１に 記載の吸収性製品。 ４． 前記長手方向延在脚カフスは前記サイドフラップの側面縁と一体を成す 事を特徴とする請求項１に記載の吸収性製品。 ５． 前記サイドパネルは延伸性パネルである事を特徴とする請求項１に記載 の吸収性製品。 ６． 前記前部と後部のサイドパネルが相互に継目によって接合されて、前記 前部および前記後部の少なくとも一部において横方向張力を発生し保持する事を 特徴とする請求項５に記載の吸収性製品。 ７． 前記サイドパネルはさらに、前記前部および前記後部の少なくとも一部 において横方向張力を発生し保持するための閉鎖システムを含む事を特徴とする 請求項１に記載の吸収性製品。