JP2001290226A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2001290226A
JP2001290226A JP2000104865A JP2000104865A JP2001290226A JP 2001290226 A JP2001290226 A JP 2001290226A JP 2000104865 A JP2000104865 A JP 2000104865A JP 2000104865 A JP2000104865 A JP 2000104865A JP 2001290226 A JP2001290226 A JP 2001290226A
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JP2000104865A
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Hiroyasu Tsukasaki
浩保 司城
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像読取装置おいて、原稿が取り除ける程度の
角度の圧板の開閉に対しても、原稿サイズデータをリセ
ットすることで原稿残りの誤検知を防止する。 【解決手段】コンタクトガラス21上に載置された原稿
をスリット露光し、該スリットと直交方向に移動して原
稿を走査し、原稿からの反射光による像がスキャナ光学
系22を介して光電変換素子38上に結像し、該光電変
換素子38の出力から画像信号を得る原稿読取手段と、
コンタクトガラス21の下の所定の位置に配置された複
数の反射型センサからなる原稿検知センサ50,51の
出力によって原稿のサイズを検出する原稿サイズ検知手
段と、コンタクトガラス21上に載置された原稿を上部
からコンタクトガラスに押さえつける圧板とを備えた画
像読取装置において、圧板の開閉に対して、原稿検知セ
ンサ50,51を構成する複数の反射型センサのうちの
少なくとも1つの反射型センサの出力変化をモニターし
圧板の開放を検知する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機、
ファクシミリ、画像読取スキャナ(イメージスキャナ)
等に応用される画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機やファクシミリ、画像読
取スキャナ等に用いられる画像読取装置においては、原
稿サイズ検知手段として、図9、図10及び下記の表1
に示すように、原稿サイズ検知に主に特定の検出距離を
有する複数の反射型センサからなる原稿検知センサ5
0,51を、原稿を載置する原稿台のコンタクトガラス
21の下の所定の位置に配して、それぞれのセンサ位置
における原稿の有り無しに応じた出力の組み合わせを判
別して原稿サイズを検出していた。ここで、原稿検知セ
ンサ50は原稿幅検知用であり(以下、原稿幅検知セン
サと言う)、原稿の幅方向の2箇所(幅1、幅2)に配
設された2つの反射型センサ50−1,50−2から構
成され、原稿検知センサ51は原稿長さ検知用であり
(以下、原稿長さ検知センサと言う)、原稿の長さ方向
の2箇所(長さ1、長さ2)に配設された2つの反射型
センサ51−1,51−2から構成されている。尚、各
反射型センサは、光ビームを出射する発光素子と、原稿
からの反射光を検出する受光素子とから構成されてい
る。
【0003】原稿サイズ検知手段の検出動作としては、
圧板53の開閉をモニターする圧板開閉検知センサ52
が開→閉を検出した時点で原稿幅検知センサ50(反射
型センサ50−1(幅1),50−2(幅2))と原稿
長さ検知センサ51(反射型センサ51−1(長さ
1),51−2(長さ2))の出力をホールドし、各反
射型センサの出力状態を下記の表1のデータと比較して
原稿サイズを確定する。そして次に圧板開閉検知センサ
52が閉→開と変化した時点でデータホールドが解除さ
れるようなアルゴリズムとなっている。このとき、圧板
開閉の検出は、原稿幅検知センサ50及び原稿長さ検知
センサ51の各反射型センサ50−1,50−2,51
−1,51−2がある範囲の検出距離を持っているため
に、あまり圧板53の開放角度が小さい時点で開閉を検
出してしまうと、圧板53の裏を読み取ってしまい、原
稿と異なるサイズを検出してしまうことになる。何故な
ら、圧板53の色は原稿がずれていた場合や、定型と異
なっていた場合に背景が白くなるように、白色系の材質
が一般に使用されているため、圧板53を原稿と誤認し
て検出してしまうためである。逆に圧板53の検出角度
が大きすぎると、原稿をセットする前に既にデータがホ
ールドされてしまうといった不具合が発生してしまう。
このため、この検知角度は通常25度程度に設定されて
いる。
【0004】
【表1】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような原稿サイズ検知方式では、画像読取装置の操作者
が圧板53の開閉を検出しない程度だけ圧板53を持ち
上げて原稿を取り除いた場合、機械側は原稿サイズのホ
ールド状態にあるので、原稿が残っていると判別してし
まうことになる。また、圧板が自動原稿送り装置(AD
F)であった場合、上記のように原稿が残っていると誤
判別した状態のまま、別の操作者がADFから原稿を送
って操作しようとすると、実際にはコンタクトガラス上
に原稿が残っていないのに、装置は残った原稿を保護す
るため「原稿が残っています」といったメッセージを表
示するなどして動作を停止してしまうといった不具合が
発生してしまうことになる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、原稿が取り除ける程度の角度の圧板の開閉に対し
ても、原稿サイズデータをリセットすることで原稿残り
の誤検知を防止することができるようにした構成の画像
読取装置を提供することを目的とする。また、上記目的
に加えて、本来の原稿サイズ検知能力を維持することが
できる構成の画像読取装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明では、原稿台のコンタクトガラ
ス上に載置された原稿をスリット露光し、該スリットと
直交方向に移動して原稿を走査し、原稿からの反射光に
よる像がスキャナ光学系を介して光電変換素子上に結像
し、該光電変換素子の出力から画像信号を得る原稿読取
手段と、前記原稿台のコンタクトガラスの下の所定の位
置に配置された複数の反射型センサからなる原稿検知セ
ンサの出力によって原稿のサイズを検出する原稿サイズ
検知手段と、前記原稿台のコンタクトガラス上に載置さ
れた原稿を上部からコンタクトガラスに押さえつける圧
板とを備えた画像読取装置において、前記圧板の開閉に
対して、原稿検知センサを構成する複数の反射型センサ
のうちの少なくとも1つの反射型センサの出力変化をモ
ニターし前記圧板の開放を検知する構成としたものであ
る。また、請求項2に係る発明では、請求項1記載の画
像読取装置において、前記原稿検知センサを構成する反
射型センサの出力変化による圧板開放検知に応じて原稿
サイズデータをリセットする構成としたものである。上
記の請求項1,2に係る発明においては、前述の課題を
解決するため、圧板の開閉に対して、原稿検知センサを
構成する複数の反射型センサのうちの少なくとも1つの
反射型センサの出力変化をモニターし圧板の開放を検知
するため、原稿が取り除ける程度の角度の圧板の開閉に
対しても、データをリセットすることで原稿残りの誤検
知を防止することが可能となる。
【0008】さらに請求項3に係る発明では、請求項1
または2記載の画像読取装置において、前記原稿検知セ
ンサとは別に設けた圧板開閉検知センサを備え、前記原
稿検知センサを構成する反射型センサの出力変化による
圧板開放検知に応じて原稿サイズデータをリセットした
後、前記圧板開閉検知センサが閉状態から開状態への変
化を検出した後に再び閉状態を検出した時点で原稿サイ
ズを検知し確定する構成としたものである。この請求項
3に係る発明においては、請求項1または2の構成に加
えて、圧板開閉検知センサの出力が一旦OFFになって
初めてデータを確定できるようになるため、本来の原稿
サイズ検知能力を維持することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成、動作及び作
用を、図示の実施例に基づいて詳細に説明する。まず、
画像読取装置の構成、動作について説明する。図1に画
像読取装置の一構成例を示す。図1において、原稿(図
示せず)をセットする原稿台のコンタクトガラス21の
下方には原稿読取手段を構成するスキャナ光学系22が
設けられている。これにより、コンタクトガラス21上
に載置された原稿をスリット露光し、該スリットと直交
方向に移動して原稿を走査し、原稿からの反射光による
像がスキャナ光学系22を介して光電変換素子38上に
結像され、その光電変換素子38の出力から画像信号を
得る。このスキャナ光学系22は、照明光源23aとス
リットを構成する反射部材23bと第1ミラー23c等
よりなる第1キャリッジ24と、第2、第3ミラー2
5,26等よりなる第2キャリッジ27と、結像レンズ
28とから構成されている。尚、前記照明光源23aに
は、キセノンランプや蛍光灯などが使用されている。ま
た、光電変換素子38としては、CCD(Charge Coupl
ed Devices)イメージセンサ等が使用される。
【0010】第1キャリッジ24と第2キャリッジ27
は走行体であり、走査中に原稿からの反射光路長が変化
しないように、2:1の速度比でモータ29及び図示し
ない駆動系の駆動ワイヤ等によりコンタクトガラス21
に沿って往復駆動されるものである。そして、装置本体
の所定位置にはスキャナ光学系22の基準位置に位置さ
せて検出手段となる反射型(あるいは透過型)のフォト
インターラプタ構成のキャリッジ・ホームポジションセ
ンサ(以下、HPセンサと言う)31が設けられてい
る。そして、前記第1キャリッジ24の一部には、ホー
ムポジション(HP)位置に到達した時に前記HPセン
サ31のセンサ部を遮蔽し得るHP遮蔽板(図示せず)
が設けられている。
【0011】このような構成の下、概略的には、図1に
破線で示したような各キャリッジ24,27のHP位置
の状態からスキャナ光学系2が右方向に走査駆動されて
原稿面を露光走査する。尚、図1中に実線で示す第1キ
ャリッジ24及び第2キャリッジ27の位置は往復動作
の途中位置を示す。露光走査を終了したスキャナ光学系
22は再びホームポジション(HP)に向けて復動動作
する。ここに、スキャナ光学系22の復動時には一般に
往動時よりも高速にて駆動され、ホームポジション(H
P)に近づいたら減速制御を行うようにしている。そし
て、HP遮蔽板(図示せず)がHPセンサ31を横切っ
た時点でモータ29の回転位置を検出し、センサ位置か
ら一定距離の位置に設定されたホームポジション(H
P)に戻すものである。
【0012】次に図2は、画像読取装置の電気系の構成
を示すブロック図である。スキャナ部は、マイクロコン
ピュータからなる中央演算処理装置(CPU)を中心と
するスキャナ制御部34と、走行体(第1、第2キャリ
ッジ24,27等)を駆動するモータなどのメカ駆動部
35と、原稿照明用の光源(ランプ)の点灯回路36
と、ホームポジション検知用などのセンサ部37によっ
て構成される。一方、画像信号系としては、反射原稿像
を受光し光電変換する光電変換素子であるCCDイメー
ジセンサ38と、CCDイメージセンサ38の出力信号
を処理するアナログ処理部39、シェーディング補正回
路40、デジタル処理部41等で構成されている。
【0013】図1,2において、コンタクトガラス21
上の原稿に対して第1キャリッジ24の照明光源23a
により照明光が照射されると、原稿からの反射原稿像が
第1、第2、第3ミラー23c,25,26及び結像レ
ンズ28を介してCCDイメージセンサ38の受光面に
結像され、CCDイメージセンサ38で画像信号に変換
され、アナログ処理部39でアナログ信号の処理後、A
/D変換を行ってデジタル信号に変換する。シェーディ
ング補正回路40では、光源の光量分布とCCDイメー
ジセンサ38の各画素の感度バラツキを補正するために
基準原稿を読み取ったデータをシェーディング補正用デ
ータとしてメモリに記憶し、実際の原稿を読み取るとき
にメモリからデータを読み出し、補正を行う。デジタル
処理部41では、変倍処理、γ変換、色変換等の画像処
理を行い、スキャナ画像出力信号として図示しないプリ
ンタ等へ出力する。これら画像信号系の各ユニットに
は、スキャナ制御部34よりタイミング信号が与えられ
て動作する。
【0014】次に、シェーディング補正回路40の構成
例を図3に示し、動作モードについて説明する。 (1)画素データ処理モード:シェーディング補正を行
うモードであり、前記CCDイメージセンサ38からの
信号と黒レベル、白レベルの内容より Vo={(画素データ)−(黒レベル)}×255/{(白レベル)
−(黒レベル)} の計算を実行しシェーディング補正された値を得る。 (2)黒レベル処理モード:原稿読み取り時の黒レベル
を生成するモードで、最初に黒メモリ(M0)の内容を
すべて”0”としてCCDイメージセンサ38からの黒
レベル信号を16回読み取り、平均化して黒レベルを生
成する。 (3)白レベル処理モード:原稿読み取り時の白レベル
を生成するモードで、最初に白メモリ(M1)及び黒メ
モリ(M0)の下位4bitの内容をすべて”0”として
CCDイメージセンサ38からの白レベル信号を16回
読み取り、平均化して白レベルを生成する。 (4)データスルーモード:入力されたCCDイメージ
センサ38の出力信号をそのまま出力するモードであ
る。
【0015】次にシェーディング補正の動作例について
図4のフローチャートを用いて説明する。シェーディン
グ補正を行う前に、照明光源23aをオフにして上記の
「黒レベル処理モード」を起動し、原稿読み取り時の黒
基準レベルを生成し、次に光源23aをオンにして、図
示しない駆動源と駆動系をONすることによってスキャ
ナ光学系22の第1、第2キャリッジ24,27を走行
させながら、原稿台のホームポジション(HP)側に設
置した白基準板33上にて「白レベル処理モード」を起
動し、白基準レベルを生成する。そして最後に「画素デ
ータ処理モード」を起動して反射原稿像の読み取りを行
い、シェーディング補正された画像データを得ることが
できる。
【0016】次に図5、図6は、画像読取装置をデジタ
ル複写機等に搭載してプリンタ部と接続した場合の電気
系内の画像データ処理の流れの一例を示すブロック図で
ある。ゲートアレイ203はメインCPU(b)201
からのセレクト信号により、画像制御回路202やアプ
リケーション210等に、スキャナ制御制御回路206
からの画像データ(DATA0〜DATA7)と同期信
号を出力する。すなわち、スキャナ制御回路206から
画像制御回路202に画像データを出力する場合、スキ
ャナ制御回路206からの8ビットデータ(ただし4ビ
ット、1ビットにもできる)で転送される画像信号を、
プリンタ側のレーザビームスキャナユニット211より
の同期信号PMSYNCに同期させ、画像制御回路20
2に出力する。
【0017】次に図7はイメージスキャナ部の電気系の
詳細の一例を示すブロック図である。CCDイメージセ
ンサ250(図1のCCDイメージセンサ38)から出
力されるアナログ画像信号は、イメージプリプロセッサ
(IPP)251内部のアナログ処理部であるアナログ
信号処理回路252で増幅及び光量補正され、A/D変
換器253によってデジタル多値信号に変換される。こ
の信号はシェーディング補正回路254(図2のシェー
ディング補正回路40に相当する)によって前述のシェ
ーディング補正処理を受けた後、イメージプロセスユニ
ット(IPU)255に入力される。
【0018】イメージプロセスユニット(IPU)25
5の概略ブロック図を図8に示す。IPU255に印加
された画像信号はMTF補正回路270で高域強調さ
れ、変倍回路271で電気変倍され、γ変換回路272
に印加される。γ変換回路272は入力特性をプリンタ
部の機械の特性に合わせて最適になるようにする。γ変
換回路272から出力された画像信号は、データ深さ切
り換え機構のSW1で所定の量子化レベルに変換され
る。この切り換え機構は図8に示す3つのデータタイプ
に切り換える。4ビット化回路273では4ビットデー
タが出力され、2値化回路274では、入力される8ビ
ットの多値データを予め設定された固定しきい値によっ
て2値データに変換し、1ビットデータを出力する。デ
ィザ回路275は1ビットデータで、面積階調を作り出
す。SW1は3つのデータタイプの1つを選択しDAT
A0〜DATA7として出力する。
【0019】再び図7に戻り、スキャナ制御部のスキャ
ナ制御回路206はメインCPU(b)201からの指
示に従ってランプ制御回路256(図1の照明光源23
aの制御回路)、タイミング制御回路257、IPU2
55の電気変倍回路、並びにスキャナ駆動モータ258
(図1のモータ29)を制御する。ランプ制御回路25
6は、スキャナ制御回路206からの指示に従ってラン
プ23aのオン、オフ及び光量制御を行う。スキャナ駆
動モータ258の駆動軸にはロータリーエンコーダ25
9が連結されており、位置センサ260は副走査駆動機
構の基準位置を検知する。電気変倍回路は、スキャナ制
御回路206によって設定される主走査側の倍率に従っ
て電気変倍処理を行う。
【0020】タイミング制御回路257はスキャナ制御
回路206からの指示に従って各信号を出力する。すな
わち、読み取りを開始すると、CCDイメージセンサ2
50に対しては1ライン分のデータをシフトレジスタに
転送する転送信号と、シフトレジスタのデータを1ビッ
トずつ出力するシフトクロックパルスとを与える。プリ
ンタ側の像再生系制御ユニット(図示せず)に対して
は、画素同期クロックパルスCLK、主走査同期パルス
LSYNC及び主走査有効期間信号LGATEを出力す
る。
【0021】この画素同期クロックパルスCLKは、C
CDイメージセンサ250に与えるシフトクロックパル
スとほぼ同一の信号である。また、主走査同期パルスL
SYNCは、プリンタ側のビームセンサが出力する主走
査同期信号PMSYNCとほぼ同一の信号であるが、画
素同期クロックパルスCLKに同期して出力される。主
走査有効期間信号LGATEは、出力データDATA0
〜DATA7が有効なデータであるとみなされるタイミ
ングで高レベルHになる。
【0022】尚、一例として、CCDイメージセンサ2
50は、1ライン当り7500ビットの有効データを出
力する。スキャナ制御回路206は、図5に示したメイ
ンCPU(b)201から読み取り開始の指示を受ける
と、照明用ランプ23aを点灯し、スキャナ駆動モータ
258を駆動開始して、タイミング制御回路257を制
御し、CCDイメージセンサ250の読み取りを開始す
る。また、副走査有効期間信号FGATEを高レベルH
にセットする。この信号FGATEは、高レベルHにセ
ットされてから副走査方向に最大読み取り長さ(この例
では、A3サイズ長手方向の寸法)を走査するに要する
時間を経過すると低レベルLとなる。
【0023】次に、原稿サイズ検知について説明する、
本実施例においては、図1に示すように原稿サイズ検知
手段として、原稿台のコンタクトガラス21の下方に2
つの原稿検知センサ50,51が配設されており、この
2つの原稿検知センサ50,51は、図9及び図10に
示すように、原稿幅を検出する原稿幅検知センサ50
(幅1、幅2の2つの反射型センサ50−1,50−2
で構成される)と、長さを検出する原稿長さ検知センサ
51(長さ1、長さ2の2つの反射型センサ51−1,
51−2で構成される)である。また、圧板53の開閉
検知手段としては、圧板側についたフィラー(図示せ
ず)で透過型フォトインタラプタを遮るように構成され
た圧板開閉検知センサ52から構成される。
【0024】具体的には、それぞれの原稿検知センサ5
0,51の各反射型センサ50−1,50−2,51−
1,51−2からのビームはコンタクトガラス21上の
図10に示す様な位置を監視するように配置され、それ
ぞれの反射型センサ50−1,50−2,51−1,5
1−2の出力に応じて前記の表1のようにサイズを検出
するようになっている。この原稿検知センサ自体は常に
動作しており、図11に示すタイミングチャートのよう
に、圧板開閉検知センサ52の状態に応じてデータを確
定するようになっている。すなわち、圧板開閉検知セン
サ52がOFF(開放)からON(閉状態)に変化した
時点Aでそれぞれのセンサ出力をサイズデータとして確
定する。あるいは、圧板開閉検知センサ52がOFF
(開放)のままの時には、読み取りスタートが押された
時点でのそれぞれのセンサ出力をサイズデータとして確
定する。
【0025】ところで、図12に示すように、ある原稿
を読み取った後に、圧板開閉検知センサ52がOFFに
ならない程度(幅検知用の原稿幅検知センサ50上で1
00mm程度)に圧板53を開けた状態で操作者が原稿
を取り除いてしまった場合、従来は圧板開閉検知センサ
52がONのままなので原稿サイズのデータは以前の状
態を保持したままであるため、実際にはコンタクトガラ
ス上に原稿が残っていないのに、装置は原稿が残ってい
ると誤認してしまうことがある。これに対し、本発明で
は、図9、図10における幅2の反射型センサ50−2
に注目し、圧板53の開閉を検出しようとするものであ
る。例えば、B5横をコンタクトガラス21上にセット
した場合の一連の動作における幅2の反射型センサ50
−2の出力を追ってみると、図11に示すように、圧板
53を開放して原稿セット時は幅1の反射型センサ50
−1のみがONとなるため幅2の反射型センサ50−2
はOFFのままである。圧板53を閉じる途中(Aの時
点)で圧板開閉検知センサ52がONしデータは確定す
るが、幅2の反射型センサ50−2は圧板53が近づく
時に途中で圧板53の白地を検出しONとなる(Bの状
態)。ここで操作者が圧板53を圧板開閉検知センサ5
2がOFFしない程度に開けて原稿を取り除いたとする
と、長さ1,2の反射型センサ51−1,51−2は圧
板53の回転中心から近いために圧板53の白地がセン
サ51−1,51−2の検知範囲から抜けないためON
のままとなっているが、幅2の反射型センサ50−2は
圧板53の回転中心からは一番遠い位置に配置されてい
るため、圧板53の白地がセンサ50−2の検知範囲を
抜けてOFFとなる(Cの状態)。
【0026】本発明はこの点に注目し、幅2の反射型セ
ンサ50−2を補助的な圧板開閉検知センサとして使用
するものであり、この反射型センサ50−2の出力変化
をモニターし、その出力変化(Cの時点)によって圧板
の開放を検知して原稿サイズデータの確定状態を解除
(リセット)し、原稿が取り除かれたものと判定するも
のである。つまり、圧板開閉検知センサの機能を2つに
分けて、元々の圧板開閉検知センサ52を原稿サイズ確
定の目的で使用し、ここでいう幅2の反射型センサ50
−2を原稿サイズデータの解除(リセット)の目的で使
用するようにしたものである。
【0027】尚、原稿の大きさが幅2の反射型センサ5
0−2の出力をONとするような場合でも、原稿を取り
除いた場合には一時的にOFFとなるため、同様に圧板
の開放を検知することができる。また、幅2の反射型セ
ンサ50−2の出力変化による圧板開放検知に応じて原
稿サイズデータをリセットした後、圧板開閉検知センサ
52が閉状態(ON)から開状態(OFF)への変化を
検出した後に再び閉状態(ON)を検出した時点で原稿
サイズを検知し確定する。このようにすることにより、
圧板開閉検知センサの出力が一旦OFFになって初めて
データを確定できるようになるため、本来の原稿サイズ
検知能力を維持することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
画像読取装置においては、圧板の開閉に対して、原稿検
知センサを構成する複数の反射型センサのうちの少なく
とも1つの反射型センサの出力変化をモニターし前記圧
板の開放を検知する構成としたことにより、圧板の開閉
に対して少なくとも1つの反射型センサの出力をモニタ
ーし、より小さな開閉角度に対しても圧板の開放を検知
することができる。
【0029】請求項2に記載の画像読取装置において
は、請求項1に記載の画像読取装置の構成及び効果に加
えて、前記原稿検知センサを構成する反射型センサの出
力変化による圧板開放検知に応じて原稿サイズデータを
リセットする構成としたことにより、原稿が取り除ける
程度の角度の圧板の開閉に対しても、原稿サイズデータ
をリセットすることで原稿残りの誤検知を防止すること
ができる。
【0030】請求項3に記載の画像読取装置において
は、請求項1または2に記載の画像読取装置の構成及び
効果に加えて、前記原稿検知センサとは別に設けた圧板
開閉検知センサを備え、前記原稿検知センサを構成する
反射型センサの出力変化による圧板開放検知に応じて原
稿サイズデータをリセットした後、前記圧板開閉検知セ
ンサが閉状態から開状態への変化を検出した後に再び閉
状態を検出した時点で原稿サイズを検知し確定する構成
としたことにより、圧板開閉検知センサの出力が一旦O
FFになって初めてデータを確定できるようになるた
め、本来の原稿サイズ検知能力を維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す画像読取装置の概略構
成図である。
【図2】画像読取装置の電気系の構成例を示すブロック
図である。
【図3】シェーディング補正回路の構成を示す図であ
る。
【図4】シャーディング補正の動作例を示すフローチャ
ートである。
【図5】画像読取装置をデジタル複写機等に搭載してプ
リンタ部と接続した場合の電気系内の画像データ処理の
流れの一例を示すブロック図である。
【図6】画像読取装置をデジタル複写機等に搭載してプ
リンタ部と接続した場合の電気系内の画像データ処理の
流れの一例を示すブロック図である。
【図7】イメージスキャナ部の電気系の詳細の一例を示
すブロック図である。
【図8】図7に示すイメージプロセスユニット(IP
U)の構成を示すブロック図である。
【図9】画像読取装置における原稿検知センサ及び圧板
開閉検知センサの設置位置の説明図である。
【図10】原稿台上に載置される原稿のサイズと、原稿
検知センサの各反射型センサの設置位置を示す図であ
る。
【図11】圧板開閉検知センサと、原稿検知センサの内
の一つの反射型センサの動作を示すタイミングチャート
である。
【図12】圧板の開放状態と原稿幅検知センサの設置位
置の関係を説明するための図である。
【符号の説明】
21:コンタクトガラス 22:スキャナ光学系 23a:照明光源 23b:反射板 23c:第1ミラー 24:第1キャリッジ 25:第2ミラー 26:第3ミラー 27:第2キャリッジ 28:結像レンズ 29,258:モータ 31:HPセンサ 33:白基準板 38,250:CCDイメージセンサ(光電変換素子) 50:原稿検知センサ(原稿幅検知センサ) 50−1:幅1の反射型センサ 50−2:幅2の反射型センサ 51:原稿検知センサ(原稿長さ検知センサ) 51−1:長さ1の反射型センサ 51−2:長さ2の反射型センサ 52:圧板開閉検知センサ 53:圧板
フロントページの続き Fターム(参考) 2H012 CA07 2H076 AA58 BA07 BB03 BB04 BB10 5B047 AA01 BA01 BB02 BC14 CB12 5C062 AA02 AA05 AB17 AC67 AD02 AD06 AF10 BA00 5C072 AA01 BA20 EA05 LA02 LA07 RA02 RA04 XA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿台のコンタクトガラス上に載置された
    原稿をスリット露光し、該スリットと直交方向に移動し
    て原稿を走査し、原稿からの反射光による像がスキャナ
    光学系を介して光電変換素子上に結像し、該光電変換素
    子の出力から画像信号を得る原稿読取手段と、前記原稿
    台のコンタクトガラスの下の所定の位置に配置された複
    数の反射型センサからなる原稿検知センサの出力によっ
    て原稿のサイズを検出する原稿サイズ検知手段と、前記
    原稿台のコンタクトガラス上に載置された原稿を上部か
    らコンタクトガラスに押さえつける圧板とを備えた画像
    読取装置において、 前記圧板の開閉に対して、原稿検知センサを構成する複
    数の反射型センサのうちの少なくとも1つの反射型セン
    サの出力変化をモニターし前記圧板の開放を検知するこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像読取装置において、 前記原稿検知センサを構成する反射型センサの出力変化
    による圧板開放検知に応じて原稿サイズデータをリセッ
    トすることを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像読取装置にお
    いて、 前記原稿検知センサとは別に設けた圧板開閉検知センサ
    を備え、前記原稿検知センサを構成する反射型センサの
    出力変化による圧板開放検知に応じて原稿サイズデータ
    をリセットした後、前記圧板開閉検知センサが閉状態か
    ら開状態への変化を検出した後に再び閉状態を検出した
    時点で原稿サイズを検知し確定することを特徴とする画
    像読取装置。
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