JP2004260642A - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】位置検出用センサを設けることなく、且つ複雑な位置検出用マークを用いなくても、基準位置を正確且つ確実に決定することができる画像読み取り装置を提供する。
【解決手段】原稿読み取り領域以外の領域となるシェーディング板2の読み取り開始側の一方端部の裏面に位置検出用マーク7を形成し、第1及び第2キャリッジ3,4を移動させながら、撮像センサ6により位置検出用マーク7を読み取り、位置検出用マーク7の検出位置を基準に第1及び第2キャリッジ3,4のホームポジションを決定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンタクトガラス上に載置された原稿に対して移動しながらライン毎に当該原稿の画像を読み取る画像読み取り装置に関し、例えば、スキャナ装置、ファクシミリ装置、複写機、これらの機能を統合した複合機等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像読み取り装置として、コンタクトガラス上に載置された原稿に対して第1キャリッジ及び第2キャリッジを移動させながら、原稿を撮像センサにより読み取って電気的な画像信号に変換し、このアナログ画像信号をA/D変換器によりデジタル画像信号に変換した後、画像データを外部装置に転送するスキャナ装置が知られている。このような画像読み取り装置においては、フォトダイオード等を使用したホームポジションセンサにより第1キャリッジの副走査方向のホームポジションを検出し、このホームポジションを基準に第1キャリッジの読み取り開始位置を決定している。
【0003】
また、近年においては、画像読み取り装置のコストダウンという観点から上記のフォトダイオード等からなるホームポジションセンサを省略して第1のキャリッジのホームポジションを決定するものも開発されている。例えば、白基準板とコンタクトガラスとの間に所定の表示体を設け、この表示体を読み取ることにより当該位置を基準に第1キャリッジのホームポジションを決定する画像読み取り装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−167974号公報 (第6−10頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の画像読み取り装置では、表示体が主走査方向における原稿読み取り領域内に位置するため、原稿に表示体と同様の画像が形成されている場合、当該画像を表示体として誤検出してしまい、第1キャリッジのホームポジションを正確に決定することができない。
【0006】
上記の問題を避けるために、表示体の形状等を複雑にして原稿の画像と区別することが考えられるが、この場合、表示体の検出処理が複雑となるため、検出処理に長時間を要したり、画像読み取り装置のコストを増加させることになり、また、原稿によっては同様の画像が形成されている可能性もあり、表示体の誤検出を確実に防止することはできない。
【0007】
本発明の目的は、位置検出用センサを設けることなく、且つ複雑な位置検出用マークを用いなくても、基準位置を正確且つ確実に決定することができる画像読み取り装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像読み取り装置は、コンタクトガラス上に載置された原稿に対して移動可能な移動部を有し、当該原稿の画像を読み取る読み取り手段と、読み取り手段の原稿読み取り領域以外の領域に位置する位置検出用マークと、読み取り手段により読み取った位置検出用マークの位置を基に移動部の基準位置を設定する設定手段とを備えるものである。
【0009】
本発明に係る画像読み取り装置においては、コンタクトガラス上に載置された原稿に対して移動部が移動しながら、当該原稿の画像が読み取り手段により読み取られる。また、この読み取り手段により位置検出用マークが読み取られ、読み取った位置検出用マークの位置を基に移動部の基準位置が設定される。
【0010】
ここで、位置検出用マークが原稿読み取り領域以外の領域に位置するため、原稿に位置検出用マークと同様の画像が形成されていても、当該画像を位置検出用マークとして誤検出することがないので、位置検出用センサを設けることなく、且つ複雑な位置検出用マークを用いなくても、基準位置を正確且つ確実に決定することができる。
【0011】
読み取り手段は、原稿を読み取るための第1の読み取り範囲と、第1の読み取り範囲に隣接する第2の読み取り範囲とを有し、第2の読み取り範囲を用いて位置検出用マークを読み取ることが好ましい。
【0012】
この場合、読み取り手段が第1の読み取り範囲を用いて原稿を読み取ることができるとともに、第2の読み取り範囲を用いて位置検出用マークを読み取ることができる。ここで、読み取り手段に使用されるCCD等の撮像センサは、高精度に画像を読み取ることができる有効読み取り領域と、画像を高精度に読み取ることはできないが、ある程度の精度で画像を読み取ることができる補助読み取り領域(いわゆる捨て画素領域)を有しており、この補助読み取り領域を第2の読み取り領域として使用することができるので、既存の撮像センサを用いて位置検出用マークをも読み取ることができる。
【0013】
読み取り手段は、光学レンズと、光学レンズにより結像された光像を光電変換する撮像センサとを備え、移動部は、コンタクトガラス上に載置された原稿を露光し、当該原稿からの反射光像を得る第1のキャリッジと、第1のキャリッジからの反射光像を光学レンズに導く第2のキャリッジとを備え、設定手段は、撮像センサにより読み取った位置検出用マークの位置を基に第1及び第2のキャリッジの基準位置を設定することが好ましい。
【0014】
この場合、第1及び第2のキャリッジを用いる画像読み取り装置において、位置検出用センサを設けることなく、且つ複雑な位置検出用マークを用いなくても、基準位置を正確且つ確実に決定することができる。
【0015】
位置検出用マークは、コンタクトガラスに設けられた白基準板の読み取り開始側の一方端部の裏面に形成されることが好ましい。
【0016】
この場合、通常の白基準板を一部変更するという簡略な構成により位置検出用マークを設けることができるとともに、位置検出用マークがコンタクトガラスと白基準板との間に位置するので、ゴミ等が位置検出用マークに付着することがなく、位置検出用マークを正確に読み取ることができる。
【0017】
位置検出用マークは、所定の図形パターンから形成されることが好ましい。この場合、位置検出用マークとして、例えば、三角形パターン等を用いることができ、高精度に検出可能な位置検出用マークを容易に形成することができる。
【0018】
位置検出用マークは、所定の色パターンから形成されることが好ましい。この場合、位置検出用マークとして、例えば、赤色の三角形パターン等を用いることができ、高精度に検出可能な位置検出用マークを容易に形成することができる。
【0019】
位置検出用マークは、所定の濃度パターンから形成されることが好ましい。この場合、位置検出用マークとして、例えば、三角形の濃度差パターン等を用いることができ、高精度に検出可能な位置検出用マークを容易に形成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態による画像読み取り装置の一例として複写機について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施の形態による複写機の原稿読み取り部(読み取り手段)の機械的構成を主に示す側面概略図であり、図2は、図1に示すコンタクトガラス及びシェーディング板の構成を示す模式的斜視図である。なお、原稿読み取り部以外の構成は通常の複写機と同様であるので詳細な説明及び図示を省略する。
【0021】
図1及び図2に示すように、複写機は、原稿読み取り部として、コンタクトガラス1、シェーディング板(白基準板)2、第1キャリッジ3、第2キャリッジ4、光学レンズ5及び撮像センサ6を備える。
【0022】
コンタクトガラス1は、透明なガラス板から構成され、撮像センサ6の上方に配置され、装置本体に固定される。シェーディング板2は、コンタクトガラス1とともに装置本体に固定され、シェーディング補正に使用される。シェーディング板2の原稿読み取り領域以外の領域に位置検出用マーク7が形成され、本実施の形態では、三角形パターンを用いている。
【0023】
このように、位置検出用マーク7は、シェーディング板2の原稿読み取り領域以外の領域に形成されるため、この位置に原稿が位置することはなく、原稿に位置検出用マーク7と同様の画像が形成されていても、当該画像を位置検出用マーク7として誤検出することがない。
【0024】
また、位置検出用マーク7がコンタクトガラス1に設けられたシェーディング板2の読み取り開始側の一方端部の裏面に形成されているので、通常のシェーディング板を一部変更するという簡略な構成により位置検出用マークを設けることができるとともに、位置検出用マーク7がコンタクトガラス1とシェーディング板2との間に位置するので、ゴミ等が位置検出用マーク7に付着することがなく、位置検出用マーク7を正確に読み取ることができる。
【0025】
なお、位置検出用マークとしては、上記の例に特に限定されず、他の図形パターン、赤色の三角形パターン等の色パターン、三角形の濃度差パターン等の濃度パターン等の種々のパターンを用いることができる。
【0026】
第1キャリッジ3は、LED等の光源及びミラー等から構成され、コンタクトガラス1上に載置された原稿を露光し、当該原稿からの反射光像を第2キャリッジ4へ導く。第2キャリッジ4は、ミラー等から構成され、第1キャリッジ3からの反射光像を光学レンズ5に導く。光学レンズ5は、第2キャリッジ4からの反射光像を撮像センサ6上に結像させる。撮像センサ6は、CCD(電荷結合素子)等から構成され、結像された光像を光電変換してアナログ画像信号を出力する。
【0027】
原稿を読み取る際、第1及び第2キャリッジ3,4は、駆動モータ(図示省略)により副走査方向(スキャン方向)SDへライン毎に移動され、このとき、主走査方向MDに沿った1ラインの画像が副走査方向SDに沿ってライン毎に読み込まれる。原稿読み取り後に、図1の実線で示すように、第1キャリッジ3はホームポジションA1に停止され、第2キャリッジ4はホームポジションA2に停止する。また、原稿読み取り時、図1において破線で示すように、第1キャリッジ3は位置C1まで移動し、このとき、第2キャリッジ4は位置C2まで移動する。
【0028】
また、第1キャリッジ3が副走査方向基準位置Bまで移動したときに、位置検出用マーク7が読み取られ、この副走査方向基準位置Bを基準に後述するホームポジション検出処理によりホームポジションA1,A2が決定される。また、副走査方向基準位置Bにおいて位置検出用マーク7を用いたキャリブレーション処理が行われ、位置検出用マーク7は原稿の読み取り開始位置の検出にも使用される。
【0029】
ここで、CCD等から構成される撮像センサは、高精度に画像を読み取ることができる有効読み取り領域と、画像を高精度に読み取ることはできないが、ある程度の精度で画像を読み取ることができる補助読み取り領域(いわゆる捨て画素領域)を有している。本実施の形態でも、撮像センサ6は、図2に示す有効読み取り領域R1及び補助読み取り領域R2を有しており、補助読み取り領域R2を用いて位置検出用マーク7が読み取られる。したがって、撮像センサ6として新規な撮像センサを用いることなく、既存の撮像センサ6を用いて位置検出用マーク7を読み取ることができる。
【0030】
図3は、本発明の一実施の形態による複写機の原稿読み取り部(読み取り手段及び調整手段)の電気的構成を主に示すブロック図である。図3に示すように、複写機は、CPU(中央演算処理装置)11、原稿走査用駆動部12、CCD(撮像センサ6)13、増幅器(AMP)14、A/D(アナログ/デジタル)変換器15、基準データ処理回路16、クロック信号発生回路19及び補正係数設定回路20を備える。基準データ処理回路16は、白基準データ用FIFO(先入れ先出し)メモリ17及び黒基準データ用FIFOメモリ18を含む。
【0031】
CPU11は、マイクロコンピュータ等から構成され、所定のプログラムを格納したROMを有し、そのROMに格納されたプログラムの手順に従って、原稿走査用駆動部12、CCD13、A/D変換器15及び基準データ処理回路16等の動作を制御する。クロック信号発生回路19は、予め設定されたタイミングに応じて動作の基準となる各種タイミング信号を発生し、CCD13、A/D変換器15、基準データ処理回路16及び補正係数設定回路20へ出力する。
【0032】
原稿走査用駆動部12は、ステッピングモータ及び駆動回路等から構成され、第1キャリッジ3及び第2キャリッジ4を副走査方向に移動させる。CCD13は、第1キャリッジ3及び第2キャリッジ4を副走査方向に移動させながら原稿を読み取る。増幅器14は、CCD13から出力されたアナログ画像信号を増幅させる。A/D変換器15は、増幅されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換し、例えば、10ビットのデジタル画像データを出力する。
【0033】
基準データ処理回路16は、シェーディング補正用の白基準データ及び黒基準データを白基準データ用FIFOメモリ17及び黒基準データ用FIFOメモリ18にそれぞれ記憶し、これらの白基準データ及び黒基準データに基づいてCCD13より読み取られた画像データのシェーディング補正が行われる。白基準データ及び黒基準データは、上述したキャリブレーション処理のための白基準および黒基準を読み取って得られたデータを演算処理して作成したものである。
【0034】
また、基準データ処理回路16は、読み取られた位置検出用マーク7と、位置検出用マーク7を読み取ることにより決定された基準位置とを記憶する。したがって、電源投入時の画像読み出し前において、第1及び第2キャリッジ3,4の初期化移動は、副走査方向において検出された位置検出用マーク7により決定された基準位置に基づいて行われ、画像読み出し後の第1及び第2キャリッジ3,4の移動は、基準データ処理回路16から読み出した基準位置に基づいて行われる。
【0035】
補正係数設定回路20は、後述するホームポジション検出処理時にCCD13が読み取る画像データの領域を有効読み取り領域R1から(有効読み取り領域R1+補助読み取り領域R2)に変更し、ホームポジション検出処理終了後、キャリブレーション処理を開始させるときに、予め設定されている画像読み取り用の設定範囲すなわち有効読み取り領域R1に変更する。
【0036】
図4は、図1〜図3に示す複写機のホームポジション検出処理の一例を説明するためのフローチャートである。なお、本画像読み取り装置は、電源投入後、予め設定されている初期動作を行った後に以下のホームポジション検出処理を行う。
【0037】
まず、ステップS1において、位置検出用マーク7を検出するための白黒境界部検出モードが設定される。このとき、CPU11は、CCD13及び基準データ処理回路16への設定を行うとともに、原稿走査用駆動部12へのタイミング設定を行う。また、補正係数設定回路20は、位置検出用マーク7を読み取るための読み取り画像領域の設定を行い、CCD13が読み取る画像データの領域を有効読み取り領域R1から(有効読み取り領域R1+補助読み取り領域R2)に変更する。
【0038】
次に、ステップS2において、CPU11は、位置検出用マーク7を検出するための境界検出閾値を決定する。次に、ステップS3において、CPU11は、LED等から構成される光源の点灯タイミングを設定し、これに応じて光源が点灯し、位置検出用マーク7の検出処理が開始される。
【0039】
次に、ステップS4において、CPU11は、基準データ処理回路16から主走査方向の補助読み取り領域R2中のピーク値を読み取り、そのレベルが設定された黒領域の閾値以下であるのか否かを判別するとともに、黒領域の閾値以下の画素数が所定数以上あるか否かを判別する。これらの判別条件を満たす場合はステップS11へ処理を移行し、判別条件を満たさない場合は、第1キャリッジ3が何らかの原因で副走査方向基準位置Bに位置していないことになるので、第1キャリッジ3をホームポジションA1ヘ戻すためのリターン処理に入る設定を行うためにステップS5へ処理を移行する。
【0040】
上記の判別条件を満たさない場合、ステップS5において、CPU11は、原稿走査用駆動部12に対して第1キャリッジ3及び第2キャリッジ4のリターン動作の設定を行い、ステップS6において、原稿走査用駆動部12は、第1キャリッジ3及び第2キャリッジ4のリターン動作を開始させる。
【0041】
次に、ステップS7において、第1キャリッジ3及び第2キャリッジ4のリターン中に、CPU11は、基準データ処理回路16からの信号を受け取り、ステップS4と同様に判別条件に従って位置検出用マーク7を検出する。ここで、第1キャリッジ3及び第2キャリッジ4のリターン量は、例えば、最大スキャン幅となるA4サイズ原稿の送り量を限度とした値に設定されており、CPU11は、リターン量がこの範囲内になるように監視を行い(ステップS8)、上記の規定送り量を超えない範囲で(ステップS8でNO)、位置検出用マーク7を検出する。なお、規定送り量を超えた場合(ステップS8でYES)、ステップS10において、CPU11は、所定のエラー処理を行って処理を終了する。
【0042】
一方、位置検出用マーク7が検出された場合(ステップS7でYES)、処理をステップS9へ移行し、CPU11は、原稿走査用駆動部12に対して第1キャリッジ3及び第2キャリッジ4の駆動を直ちに停止させる。次に、CPU11は、ステップS11において光源を消灯させ、ステップS12において第1キャリッジ3及び第2キャリッジ4をホームポジジョンA1,A2へ移動させる。
【0043】
次に、ステップS13において、CPU11は、所定パルス数だけ移動させることにより第1キャリッジ3及び第2キャリッジ4がホームポジションA1,A2に位置したとき、ホームポジジョンA1,A2を基準位置として基準データ処理回路16に格納し、ステップS14において、CPU11は、原稿走査用駆動部12による駆動を停止させ、第1キャリッジ3及び第2キャリッジ4をホームポジションA1,A2に停止させる。
【0044】
上記のように、本実施の形態では、位置検出用マーク7が原稿読み取り領域以外の領域に設けられているため、原稿に位置検出用マーク7と同様の画像が形成されていても、当該画像を位置検出用マーク7として誤検出することがなくなる。この結果、ホームポジションセンサを別途設けることなく、且つ複雑な位置検出用マークを用いなくても、第1キャリッジ3及び第2キャリッジ4のホームポジションA1,A2を正確且つ確実に決定することができる。
【0045】
なお、本実施の形態では、位置検出用マーク7をシェーディング板2の読み取り開始側の一方端部の裏面に設けたが、この例に特に限定されず、原稿読み取り領域以外の領域であれば、シェーディング板2の他の領域又は他の部材に位置検出用マークを設けてもよい。
【0046】
また、撮像センサ6の補助読み取り領域R2を用いて位置検出用マーク7を読み取ったが、この例に特に限定されず、有効読み取り領域の広い撮像センサを使用し、この有効読み取り領域を用いて位置検出用マーク7を読み取るようにしてもよい。
【0047】
また、駆動部として第1キャリッジ3及び第2キャリッジ4を用いる複写機を例に説明したが、この例に特に限定されず、CIS(Contact Image Sensor)等を固定した1個のキャリッジを移動して画像を読み取る機器にも、本発明を同様に適用して同様の効果を得ることができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、位置検出用マークが原稿読み取り領域以外の領域に位置するため、原稿に位置検出用マークと同様の画像が形成されていても、当該画像を位置検出用マークとして誤検出することがないので、位置検出用センサを設けることなく、且つ複雑な位置検出用マークを用いなくても、基準位置を正確且つ確実に決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による複写機の原稿読み取り部の機械的構成を主に示す側面概略図である。
【図2】図1に示すコンタクトガラス及びシェーディング板の構成を示す模式的斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態による複写機の原稿読み取り部の電気的構成を主に示すブロック図である。
【図4】図1〜図3に示す複写機のホームポジション検出処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 コンタクトガラス
2 シェーディング板
3 第1キャリッジ
4 第2キャリッジ
5 光学レンズ
6 撮像センサ
7 位置検出用マーク
11 CPU
12 原稿走査用駆動部
13 CCD
14 増幅器
15 A/D変換器
16 基準データ処理回路
17 白基準データ用FIFOメモリ
18 黒基準データ用FIFOメモリ
19 クロック信号発生回路
20 補正係数設定回路

Claims (7)

  1. コンタクトガラス上に載置された原稿に対して移動可能な移動部を有し、当該原稿の画像を読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段の原稿読み取り領域以外の領域に位置する位置検出用マークと、
    前記読み取り手段により読み取った前記位置検出用マークの位置を基に前記移動部の基準位置を設定する設定手段とを備えることを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記読み取り手段は、前記原稿を読み取るための第1の読み取り範囲と、前記第1の読み取り範囲に隣接する第2の読み取り範囲とを有し、前記第2の読み取り範囲を用いて前記位置検出用マークを読み取ることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 前記読み取り手段は、光学レンズと、前記光学レンズにより結像された光像を光電変換する撮像センサとを備え、
    前記移動部は、前記コンタクトガラス上に載置された原稿を露光し、当該原稿からの反射光像を得る第1のキャリッジと、前記第1のキャリッジからの反射光像を光学レンズに導く第2のキャリッジとを備え、
    前記設定手段は、前記撮像センサにより読み取った前記位置検出用マークの位置を基に前記第1及び第2のキャリッジの基準位置を設定することを特徴とする請求項1又は2記載の画像読み取り装置。
  4. 前記位置検出用マークは、前記コンタクトガラスに設けられた白基準板の読み取り開始側の一方端部の裏面に形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  5. 前記位置検出用マークは、所定の図形パターンから形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  6. 前記位置検出用マークは、所定の色パターンから形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  7. 前記位置検出用マークは、所定の濃度パターンから形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像読み取り装置。
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