JP2001289897A - ワイヤーハーネス検査装置 - Google Patents

ワイヤーハーネス検査装置

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JP2001289897A
JP2001289897A JP2000100893A JP2000100893A JP2001289897A JP 2001289897 A JP2001289897 A JP 2001289897A JP 2000100893 A JP2000100893 A JP 2000100893A JP 2000100893 A JP2000100893 A JP 2000100893A JP 2001289897 A JP2001289897 A JP 2001289897A
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wire harness
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wire
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JP2000100893A
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Masaki Oishi
正樹 大石
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Yazaki Corp
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤ間の短絡および不完全短絡、ワイヤの
断線および高抵抗値な接続等々を高精度に検出できるワ
イヤーハーネス検査装置を得る。 【解決手段】 接続回路20を介してワイヤーハーネス
W/Hを、活線状態にする疑似回路10に接続し、スイ
ッチ制御回路34により疑似回路10および接続回路2
0を制御してワイヤーハーネスの各ワイヤL1,L2,
〜,Lnを疑似使用状態に設定し、疑似使用状態に設定
された各ワイヤに流れる電流値をホール素子30によっ
て電圧値に変換して検出する。検出した電圧値を基準電
圧値と比較して電圧偏差値を検出し、検出された電圧偏
差値を判定回路33がメモリ32に予め格納された正常
電圧偏差値と比較する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤーハーネス検
査装置に関し、特に、自動車等に搭載されるマイクロコ
ンピュータを含む電子機器および一般の電装品を電源に
接続したりするためのワイヤーハーネスの品質を活線状
態下で検査するワイヤーハーネス検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述したワイヤーハーネスには、通常、
両端にプラグあるいはソケット等のコネクタが組み付け
られている。そして、従前のワイヤーハーネスの検査方
法は、例えば、ワイヤーハーネスのソケットあるいはプ
ラグを検査装置のソケットあるいはプラグに結合した状
態で、ワイヤーハーネスの各ワイヤに若干の電流を流し
て導通があるか否かを手作業で行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たワイヤーハーネスの検査方法では、各ワイヤに若干の
電流を流して導通があるか否かを検査しているので、回
路接続違い、ワイヤ間の短絡、断線等は、検出すること
ができるが、不完全短絡や、断線はしていないが高抵抗
値をもって接続している場合等を精度良く検出すること
が容易ではなく、また、各ワイヤを切り替えて行なう手
作業が多いので手間がかかるという問題があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
従来の品質検査に加えて、ワイヤ間の不完全短絡や、ワ
イヤが高抵抗値をもって回路接続されている場合も精度
良く検出することができ、しかも、ワイヤ間を手作業で
なく自動的に切り替えて検査できるワイヤーハーネス検
査装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るワイヤーハーネス検査装置は、各種の装
置間を相互接続するワイヤーハーネスの各ワイヤについ
て品質検査するワイヤーハーネス検査装置において、前
記ワイヤーハーネスを活線状態にシミュレートする疑似
回路と、前記疑似回路に前記ワイヤーハーネスを接続す
る接続手段と、前記疑似回路および前記接続手段を制御
して、前記ワイヤーハーネスの各ワイヤを順次切り替え
て前記擬似回路に接続するスイッチ制御回路と、前記ス
イッチ制御回路により活線状態に設定されたとき、前記
ワイヤーハーネスの各ワイヤに流れる電流値をそれぞれ
検出する疑似使用状態検出手段と、前記疑似使用状態検
出手段が検出した電流値が予め決められた基準電流値か
らずれている電流偏差値を検出する偏差値検出手段と、
前記ワイヤーハーネスの正常時に各ワイヤに流れる前記
基準電流値からずれた電流偏差値である正常電流偏差値
を予め格納しているメモリと、前記偏差値検出手段が検
出する電流偏差値と前記メモリの正常電流偏差値とを比
較し、前記ワイヤーハーネスの各ワイヤの品質状態を判
定する判定回路とを具備してなることを特徴とする。
【0006】また、本発明に係るワイヤーハーネス検査
装置では、前記疑似使用状態検出手段は、各ワイヤに流
れる電流値を電圧値に変換して検出するホール素子であ
り、前記偏差値検出手段は、前記ホール素子が検出する
電圧と、予め決められた参照電圧との電圧偏差値を検出
するコンパレータであり、前記メモリは、各ワイヤに流
れる正常電流値の電流に対応して、前記コンパレータが
検出すべき正常な電圧偏差値を正常電圧偏差値として予
め格納していることを特徴とすることが好ましい。
【0007】この発明の構成によれば、接続手段を介し
て検査対象のワイヤーハーネスが疑似回路に接続され、
スイッチ制御回路が疑似回路および接続手段を制御し
て、ワイヤーハーネスを疑似使用状態に設定する。そこ
で、疑似使用状態検出手段がワイヤーハーネスの各ワイ
ヤに流れる電流値を検出し、この電流値に対応した電流
偏差値を偏差値検出手段が検出し、判定回路がこの電流
偏差値を記憶手段の記憶している正常電流偏差値と比較
してワイヤーハーネスの各ワイヤの品質状態を判定す
る。したがって、記憶手段に記憶された正常電流偏差値
に基づいて、ワイヤ間の短絡および不完全短絡、ワイヤ
の断線および断線はしていないが高抵抗値をもって接続
している状態等を判定することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るワイヤーハー
ネス検査装置の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明に係るワイヤーハーネス検
査装置の一実施形態を示す構成図、図2は図1の検査装
置とワイヤーハーネスとの接続関係を示す接続図、図3
は図1の回路を簡略化して示す構成図、図4は実施形態
のワイヤーハーネス検査装置において使用するスイッチ
ングデバイスの回路図、図5は図4のスイッチングデバ
イスにおける加熱防止回路の一例を示す回路図である。
【0009】実施形態の詳細な説明を行う前に、先ず、
実施形態のワイヤーハーネス検査装置において使用する
スイッチングデバイスについて、図4を参照して説明す
る。このスイッチングデバイスは、本出願人によって既
に提案された電源供給制御回路(特願平11−1404
21号)に用いられたものである。すなわち、このスイ
ッチングデバイスは、電源101の出力電圧VBを負荷
102に供給する経路に、半導体スイッチとしてのサー
マルFETQAのドレインD−ソースSを直列接続し
て、該サーマルFETQAのスイッチング制御により電
力供給を制御するもので、該サーマルFETQAに駆動
手段、保護手段および負荷電流検出手段等を合わせて、
1チップ110aに集積化した集積回路である。
【0010】更に述べると、サーマルFETQAは、ド
レインDが出力電圧VB(例えば、12V)の電源10
1に接続され、ソースSが負荷102に接続されてい
る。したがって、電源101から負荷102への電源供
給経路に、従前の電流検出用のシャント抵抗等が挿入さ
れていないことが理解される。また同図において、サー
マルFETQAを駆動制御する部分については、FET
QB、抵抗R1〜R10、Rr、RV、ツェナーダイオ
ードZD1、ダイオードD1、コンパレータCMP1、
駆動回路111およびスイッチSW1を備えた構成であ
る。
【0011】負荷102は例えばヘッドライトやパワー
ウィンドウの駆動モータ等々であり、ユーザ等がスイッ
チSW1をオンさせることにより機能する。FETQB
のドレインとゲートとは、サーマルFETQAのドレイ
ンDとゲートTGとにそれぞれ接続され、FETQBの
ソースSBは抵抗Rrの一方の端子に接続され、抵抗R
rの他の端子は接地されている。このように、FETQ
BおよびサーマルFETQAのドレインDおよびゲート
TGを共通化することにより同一チップ110aへの集
積化を容易にすることができる。
【0012】また、FETQBの電流容量がサーマルF
ETQAの電流容量よりも小さくなるように、FETQ
Bを構成するトランジスタ数は、サーマルFETQAを
構成するトランジスタ数の1/1000とされている。
さらに、抵抗Rrの抵抗値は、負荷102の抵抗値×
(サーマルFETQAのトランジスタの数/FETQB
のトランジスタの数)、つまり、負荷102の抵抗値×
1000となるように設定されている。
【0013】この場合、電源供給制御回路は、ユーザが
スイッチSW1をオンさせると、駆動回路111の出力
する駆動信号に基づいて電源供給動作を開始する。駆動
回路111は、直列接続されたトランジスタQ5,Q6
を有し、トランジスタQ5は、コレクタが電位VP(チ
ャージポンプの出力電圧であって、例えば+10V)に
接続され、エミッタが出力端およびトランジスタQ6の
コレクタに接続され、トランジスタQ6は、エミッタが
接地されている。そこで、この駆動回路111は、スイ
ッチSW1のオン/オフの切り換えに対応して、トラン
ジスタQ5,Q6をオン/オフ制御して、サマーマルF
ETQAを駆動する駆動信号を出力する。
【0014】このようにしてスイッチSW1がオンにさ
れ、電源供給制御回路が正常に動作する場合、上記した
抵抗Rrにより、サーマルFETQAに5Aの電流が流
れると、FETQBには、5mAの電流が流れ、両方の
FETのドレインとソースとの間の電圧は、同じとな
る。したがって、FETQBは、サーマルFETQAの
動作に影響を与えないで、サーマルFETQAの正常な
動作をシミュレートしていることになり、FETQBの
ソース電圧は、サーマルFETQAの動作の正常あるい
は異常を判断する基準電圧として使用される。
【0015】また、上述のサーマルFETQA、FET
QBの共通化したゲートTGには、駆動回路111の出
力が抵抗R8,RGを介して同電圧として印加されてお
り、ツェナーダイオードZD1は、サーマルFETQ
A,FETQBのゲートにツェナー電圧(12V)以上
の高電圧が印加されないような保護機能を有している。
コンパレータCMP1の非反転入力端(+)には、サー
マルFETQAのドレインとソースとの間の印加電圧を
抵抗R1,R2および可変抵抗RVの並列抵抗で分圧し
た電圧が抵抗R5を介して印加されている。また、コン
パレータCMP1の反転入力端(−)には、FETQB
のソース電圧が供給されている。したがって、正常動作
を行っている場合には、非反転入力端(+)の電圧は、
反転入力端(−)の電圧よりも高く、コンパレータCM
P1は、正常動作が行われていると看做し、出力をハイ
レベルとする。
【0016】電源供給制御回路が上述のように動作して
いる場合に、もしも、負荷102、または、サーマルF
ETQAのソースと負荷102との間に、短絡故障によ
る過電流、あるいは、不完全短絡故障による異常電流等
が生じてサーマルFETQAに異常電流が流れると、非
反転入力端(+)の電圧は、反転入力端(−)の電圧よ
りも低くなり、コンパレータCMP1は、故障が発生し
たものと看做して、出力をロウレベルとする。コンパレ
ータCMP1の出力がロウレベルとなると、駆動回路1
11の出力はロウレベルとなり、サーマルFETQAが
オフ状態に遷移する。
【0017】コンパレータCMP1がこのようにハイレ
ベルとロウレベルとの切り換えを行う場合に、ダイオー
ドD1と抵抗R5との働きにより、コンパレータCMP
1は、若干のヒステリシスが与えられその動作を安定に
実行することができる。
【0018】半導体スイッチとしてのサーマルFETQ
Aは、より詳しくは図2に示すような過熱防止回路も備
えている。図2において、サーマルFETQAは、内蔵
抵抗RG、温度センサ121、ラッチ回路122および
加熱遮断用FETQSを備えている。つまり、本実施形
態で使用するサーマルFETQAは、サーマルFETQ
Aが規定以上の温度まで上昇したことが温度センサ12
1によって検出された場合には、その旨の検出情報がラ
ッチ回路122に保持され、ゲート遮断回路としての過
熱遮断用FETQSがオン動作されることによって、サ
ーマルFETQAを強制的にオフ制御する過熱遮断機能
を備えている。
【0019】温度センサ121は4個のダイオードが縦
続接続されてなり、実装上、温度セサン121はサーマ
ルFETQAの近傍に配置されている。したがって、何
らかの原因によってサーマルFETQAが規定以上の温
度に上昇すると、温度センサ121がこれを検出し、F
ETQ51のゲート電圧をロウレベルにし、FETQ5
1をオフ状態にする。したがって、FETQ54はオ
ン、FETQ53はオフ、FETQSはオンとなり、F
ETQAのゲート電圧をFETQAのソースレベルに引
き下げるので、FETQAは、オフ状態に遷移して負荷
102の側への電源供給を遮断し、過熱を防止させるこ
とができる。すなわち、上述した電源供給制御回路を使
用すれば、負荷102、または、サーマルFETQAの
ソースと負荷102との間に、短絡故障による過電流、
あるいは、不完全短絡故障による異常電流等が生じてサ
ーマルFETQAに異常電流が流れても、また、それ以
外の原因によって、サーマルFETQAの温度が規定以
上に上昇しても、電源供給制御回路がこれを自動的に検
出して、サーマルFETQAを介しての電源供給を停止
させ、不測の破壊を防止することができる。
【0020】次に、図1および図2を参照し、本発明の
ワイヤーハーネス検査装置について説明する。本発明の
ワイヤーハーネス検査装置は、上述したスイッチングデ
バイスを利用することにより、ワイヤーハーネスを負荷
(102)接続したとき、活線状態と同一状況下でワイ
ヤーハーネスに生じる短絡故障や不完全短絡故障、ある
いは、ピン接続不良判定や負荷状況判定等々を正確、か
つ、完璧に検出することができる。特に、従前装置では
検出が困難であった不完全短絡故障を正確に検出して、
微小な電圧や電流を扱うコンピュータ回路が接続された
ワイヤーハーネスを好適に検査することができる。
【0021】すなわち、図1および図2に示すワイヤー
ハーネス検査装置は、スイッチングデバイスの機能を完
璧に発揮させるために、既述した電源供給制御回路をシ
ミュレートする疑似回路10を組み込んで、活線状態で
検査対象のワイヤーハーネスの個々のワイヤの品質を検
査するようにしている。この場合に、疑似回路10には
図5に示した過熱防止回路が含まれていてもあるいは含
まれていなくても実施可能である。
【0022】図1に示すワイヤーハーネス検査装置にお
ける疑似回路10は、先の電源供給回路で述べたサーマ
ルFETQAに対する負荷102の代わりに、負荷回路
11が配置されている。
【0023】負荷回路11は、図2に示すように、抵抗
値が種々の負荷に対応した抵抗RR1、RR2、・・
・、RRnを含む抵抗ブロックRBを備えており、抵抗
RR1、RR2、・・・、RRnのそれぞれの一端はプ
ラグPG2のそれぞれの端子に接続され、他端は共通に
接地されている。
【0024】また、基準電圧を発生させるFETQBお
よび抵抗Rrに対しては、疑似負荷回路12が設けられ
ており、疑似負荷回路12には、サーマルFETQAに
接続される負荷回路11の各負荷の抵抗RR1、RR
2、・・・、RRnに対応して、サーマルFETQAと
同じドレイン−ソース間電圧を保持させるために、抵抗
Rrに並列接続される抵抗ブロックRAの抵抗RP1、
RP2、・・・、RPnが備えられている。
【0025】抵抗ブロックRAの抵抗RP1、RP2、
・・・、RPnは、電源供給ラインPLに負荷回路11
の抵抗RR1、RR2、・・・、RRnを切り替え接続
するのに対応して、スイッチブロックSAのスイッチS
A1,SA2,〜,SAnのオンにより選択されて抵抗
Rrに並列接続される。これにより、FETQBに適切
な負荷が与えられる。
【0026】サーマルFETQAからの電源供給ライン
PLは、後述する接続回路20および検査対象となるワ
イヤーハーネスW/Hを介して負荷回路11に接続され
る。接続回路20は、擬似回路10にワイヤーハーネス
W/Hを接続する接続手段となるもので、図2に示すよ
うに、複数の端子を備えたソケットSK1と、一端が電
源供給ラインPLに共通接続され、他端がそれぞれソケ
ットSK1の各端子に接続されたスイッチブロツクSB
のスイッチSB1、SB2、・・・、SBnとから構成
されている。
【0027】ソケットSK1は、ワイヤーハーネスW/
Hの一端に接続されたプラグPG1と結合され、ワイヤ
ーハーネスW/Hの他端は、この他端に接続されたソケ
ットSK2が、負荷回路11のプラグPG2と結合され
る。そして、電源供給ラインPLは、スイッチブロック
SBの各スイッチSB1、SB2、・・・、SBnをオ
ンする毎に、ワイヤーハーネスW/Hの各ワイヤL1,
L2,〜,Lnを介して負荷回路11の抵抗RR1,R
R2,〜,RRnにそれぞれ切り替え接続される。
【0028】スイッチ制御回路34は、擬似負荷回路1
2のスイッチブロックSAおよび接続回路20のスイッ
チブロックSBを制御して上述の接続をプログラムに沿
って自動的に実行させる。
【0029】また、電源供給ラインPLには、擬似使用
状態検出手段となるホール素子30が配置されており、
ホール素子30は電源供給ラインPLを介して負荷回路
11の抵抗RR1、RR2、・・・・、RRnに供給さ
れる電流を、電圧に換算して検出する。ホール素子30
で検出された電圧とFETQAおよびFETQBのゲー
ト電圧とを比較する偏差値検出手段となるコンパレータ
31が設けられている。コンパレータ31は、上記の電
圧の差分に対応する偏差電圧VQを出力する。
【0030】コンパレータ31より出力される偏差電圧
VQは、判定回路33に供給されている。この判定回路
33は、負荷回路11の抵抗RR1、RR2、・・・、
RRnと、基準電圧を発生するためFETQBの抵抗R
rに並列接続される抵抗RP1、RP2、・・・、RP
nとがスイッチ制御回路34によって電源供給ラインP
Lに切り替え接続されるタイミングを検出するととも
に、負荷回路11がそれぞれ抵抗RR1、RR2、・・
・、RRnに切り替え接続された際に、コンパレータ3
1が出力する偏差電圧VQと、後述するメモリ32に記
憶された正常偏差電圧VSとを比較する。
【0031】メモリ32は、スイッチブロックSBの各
スイッチSB1、SB2、・・・、SBnにより電源供
給ラインPLに適切な負荷回路11の抵抗RR1、RR
2、・・・、RRnが接続されて正常な負荷電流が流れ
たときに、コンパレータ31が検出すべき正常偏差電圧
VSを記憶している。
【0032】そして、判定回路33が、コンパレータ3
1が出力する偏差電圧VQとメモリ32内の正常偏差電
圧VSとを比較することによって、活線状態でのワイヤ
ーハーネW/Hにおけるワイヤ間の短絡や不完全短絡、
ワイヤの断線および断線はしていないが高抵抗値をもっ
て接続している等々を判定し、判定結果を出力端39に
出力する。例えば、切り替え接続される負荷回路11の
負荷インピーダンスを車両ドアの閉鎖時における値と
し、抵抗Rrに並列接続される擬似負荷値をドアロック
時における値としたとき、ワイヤーハーネスW/Hに流
れる電流とワイヤーハーネスW/Hに流れるべき基準電
流値とを比較し、比較結果をメモリ32に記憶されてい
る正常偏差値と比較するので、もしワイヤに不完全短絡
が生じているとこのときの電流は基準電流値より低下す
る。すなわち、本来流れる電流より高い値が検出される
と不完全短絡が生じていると判定することができる。
【0033】図5のワイヤーハーネス検査装置は、図1
の疑似回路10を簡略化した疑似回路50を使用したも
のである。このワイヤーハーネス検査装置においては、
図5の過熱防止回路は含まれていても含まれていなくて
もよい。疑似回路50において、駆動回路111は、常
時稼働可能にされており、電源スイッチSW0がオンに
なると疑似回路50は作動を開始し、電源供給がダイオ
ード13およびホール素子30を介して行われる。負荷
回路11および疑似負荷回路12は、図1のものと同じ
である。また、ワイヤーハーネスW/H、接続回路2
0、コンパレータ31、メモリ32、判定回路33、ス
イッチ制御回路34、出力端39も図1のものと同じで
ある。したがって、疑似回路50は簡単化されている
が、ワイヤーハーネス検査装置の動作やその動作によっ
てもたらされる判定結果は、図1のワイヤーハーネス検
査装置の場合と実質的に同じである。
【0034】
【発明の効果】以上に詳述したように、第1の発明に係
わるワイヤーハーネス検査装置は、疑似使用状態検出手
段がワイヤーハーネスの各ワイヤに流れる電流値を検出
し、この検出された電流値の基準電流値からの電流偏差
値を偏差値検出手段が検出し、判定回路がこの電流偏差
値をメモリに予め記憶された正常電流偏差値と比較して
ワイヤーハーネスの各ワイヤの品質状態を判定するの
で、ワイヤ間の短絡および不完全短絡、ワイヤの断線お
よび断線はしていないが高抵抗値をもって接続している
等々の状態を判定することができる。
【0035】また、疑似使用状態検出手段は、各ワイヤ
に流れる電流値を電圧値に変換して検出するホール素子
であり、偏差値検出手段は、ホール素子が検出する電圧
と、予め決められた参照電圧との電圧偏差値を検出する
コンパレータであり、メモリが、各ワイヤに流れる正常
電流値の電流に対応して、コンパレータが検出すべき正
常な電圧偏差値を正常電圧偏差値として予め格納してい
る構成により、従来の構成要素を使用してワイヤーハー
ネス検査装置を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワイヤーハーネス検査装置の一実施形
態を示す構成図である。
【図2】図1における検査装置とワイヤーハーネスとの
接続関係を示す接続図である。
【図3】図1の検査装置の回路を簡略化して示す構成図
である。
【図4】本実施形態のワイヤーハーネス検査装置に適用
されるスイッチングデバイスの回路図である。
【図5】図4に示したスイッチングデバイスにおける過
熱防止回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
10、50 疑似回路 11 負荷回路 12 疑似負荷回路 20 接続回路 30 ホール素子(擬似使用状態検出手段) 31 コンパレータ(偏差値検出手段) 32 メモリ 33 判定回路 34 スイッチ制御回路 101 電源 111 駆動回路 QA,QB FET W/H ワイヤーハーネス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種の装置間を相互接続するワイヤーハ
    ーネスの各ワイヤについて品質検査するワイヤーハーネ
    ス検査装置において、 前記ワイヤーハーネスを活線状態にシミュレートする疑
    似回路と、 前記疑似回路に前記ワイヤーハーネスを接続する接続手
    段と、 前記疑似回路および前記接続手段を制御して、前記ワイ
    ヤーハーネスの各ワイヤを順次切り替えて前記擬似回路
    に接続するスイッチ制御回路と、 前記スイッチ制御回路により活線状態に設定されたと
    き、前記ワイヤーハーネスの各ワイヤに流れる電流値を
    それぞれ検出する疑似使用状態検出手段と、 前記疑似使用状態検出手段が検出した電流値が予め決め
    られた基準電流値からずれている電流偏差値を検出する
    偏差値検出手段と、 前記ワイヤーハーネスの正常時に各ワイヤに流れる前記
    基準電流値からずれた電流偏差値である正常電流偏差値
    を予め格納しているメモリと、 前記偏差値検出手段が検出する電流偏差値と前記メモリ
    の正常電流偏差値とを比較し、前記ワイヤーハーネスの
    各ワイヤの品質状態を判定する判定回路とを具備してな
    ることを特徴とするワイヤーハーネス検査装置。
  2. 【請求項2】 前記疑似使用状態検出手段は、各ワイヤ
    に流れる電流値を電圧値に変換して検出するホール素子
    であり、前記偏差値検出手段は、前記ホール素子が検出
    する電圧と、予め決められた参照電圧との電圧偏差値を
    検出するコンパレータであり、前記メモリは、各ワイヤ
    に流れる正常電流値の電流に対応して、前記コンパレー
    タが検出すべき正常な電圧偏差値を正常電圧偏差値とし
    て予め格納していることを特徴とする請求項1記載のワ
    イヤーハーネス検査装置。
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