JP2001288485A - カルボン酸の混合物、その誘導体および水酸基含有ポリマーおよびそれらを油の潤滑効果の向上に用いる方法 - Google Patents

カルボン酸の混合物、その誘導体および水酸基含有ポリマーおよびそれらを油の潤滑効果の向上に用いる方法

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JP2001288485A
JP2001288485A JP2001070617A JP2001070617A JP2001288485A JP 2001288485 A JP2001288485 A JP 2001288485A JP 2001070617 A JP2001070617 A JP 2001070617A JP 2001070617 A JP2001070617 A JP 2001070617A JP 2001288485 A JP2001288485 A JP 2001288485A
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Matthias Dr Krull
マチアス・クルル
Werner Dr Reimann
ヴエルナー・ライマン
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Clariant GmbH
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 乳化傾向があまり無く、でも有効な燃料油の
潤滑性を改善するための添加物の提供。 【解決手段】 この添加物は、 A)10〜95重量%の一般式1 および/または2 [R1 はC1〜50のアルキル、アルケニル、ヒドロキ
シアルキルまたは芳香族残基、XはNH、NR3 、Oま
たはS、yは1〜4、R2 はH、またはC2〜10の水
酸基含有アルキル残基]の1種類以上の油溶性両親媒性
媒体、およびB)5〜90重量%の、B1)1つ以上の
遊離水酸基を有するオレフィン性不飽和化合物から誘導
される構造単位0.5〜15モル%およびB2)エチレ
ンから誘導される構造単位85〜99.5モル%を含有
する1種類以上のコポリマーを含有し、そしてこのコポ
リマーは500〜100,000g/モルの平均分子量
Mw および5〜300mg(KOH)/gのOH−価を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長鎖カルボン酸および
/またはその誘導体および一種以上の水酸基含有ポリマ
ーを含有する添加物、かゝる添加物を含有する燃料油お
よびかゝる添加物を中間留分の潤滑性を向上させるため
に用いることに関する。
【0002】
【従来の技術】鉱油、および燃料油として使用される鉱
油留分は一般に0.5重量%以上の硫黄を含有してい
る。この硫黄は燃焼の際に二酸化硫黄を生じる。発生す
る環境汚染を減少させるために燃料油の硫黄含有量はま
すます減らされつつある。ディーゼル燃料に関連する規
格EN590の導入でドイツ国では350ppmの最高
硫黄含有量が現在規定されている。スカンジナビアでは
50ppmよりも少ない硫黄含有量、例外的な場合には
10ppmより少ない硫黄含有量の燃料油が既に使用さ
れている。これらの燃料油は一般に、蒸留によって鉱油
から得られる留分を水素化を含めた精製処理に付すこと
で製造される。しかしながら脱硫は燃料油に天然の潤滑
効果を与える他の物質も除いてしまう。これらの物質に
はポリ芳香族化合物および極性化合物が含まれる。
【0003】しかしながら燃料油の摩擦−および摩耗低
減特性が脱硫度の増加に連れて悪化することが判ってい
る。この性質はしばしば、燃料で潤滑される物質、例え
ばディーゼルエンジンのディストリビューター・インジ
エクション・ポンプの場合に既に短時間の後に腐蝕現象
を考慮しなければならない程に悪い。2000年以来E
N590に従って規定された95%の蒸留点についての
360℃の最大値およびスカンジナビアで現在施行され
ている95%の蒸留点で更に350℃以下および若干の
場合には330℃以下に低減させることがこの問題を更
にクローズアップさせてきている。
【0004】それ故に従来技術にはこの問題を解決しよ
うとする手がかりが開示されている(いわゆる潤滑
剤)。
【0005】ヨーロッパ特許出願公開(A)第743,
974号明細書には、潤滑剤(アルコールと炭素原子数
10〜25のカルボン酸またはジカルボン酸とのエステ
ル)とエチレンおよび不飽和エステルのコポリマーをベ
ースとする流動改善剤との混合物を高脱硫油の潤滑効果
を相乗的に向上するために使用することが開示されてい
る。
【0006】ヨーロッパ特許出願公開第(A)第80
2,961号明細書には潤滑効果を向上させるために少
なくとも1種類のヒドロキシルアミンを含有する燃料油
が開示されている。
【0007】国際特許出願99/36,489号明細書
には低硫黄中間留分の潤滑効果を改善するためにモノマ
ー脂肪酸とポリマー脂肪酸との混合物を使用することが
開示されている。
【0008】ドイツ特許出願公開(A)第19,75
7,830明細書には水酸基含有ポリマーが酸誘導体と
の混合物として使用できることが開示されている。しか
しながらかゝる混合物の工業的利益は開示されておら
ず、かつその実施例もない。
【0009】ヨーロッパ特許出願公開(A)第807,
676号明細書には上記燃料油の潤滑性を向上させそし
て更にカルボキシアミドの他に冷間流動改善剤および無
灰分散剤を含有する燃料油添加物が開示されている。
【0010】ヨーロッパ特許出願公開(A)第680,
506号明細書には一塩基性のまたは多塩基性のカルボ
ン酸と一価または多価アルコールとのエステルを燃料油
の潤滑性添加剤として使用することが開示されている。
【0011】従来技術の潤滑剤は、ポリマーが関係する
限り、そのポリマーの粘度が高いために、それの取扱性
を改善するために適当な溶剤に溶解または分散した溶液
または分散液として使用しなければならないという欠点
を有する。しかしながら溶剤を用いることは配合率を増
加させることになり、そしてそれ故に多量の物質を運搬
することになる。両親媒性であることからポリマーでな
いこれらの添加物がしばしば優れた乳化傾向を示す。結
果として貯蔵タンクに有る残留水が、腐蝕および冷間流
動性に関して問題を生ずる恐れのある、中間留分と安定
なエマルジョンをも形成する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、乳化
傾向があまり無くそして添加物として少量使用した時で
も有効である添加物組成物を提供することであった。
【0013】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに本発明者
は、油溶性で両親媒性の水酸基含有コポリマーを含有す
る添加物組成物が従来技術の欠点を著しく低減させるこ
とを見出した。
【0014】本発明は、燃料油の潤滑性を改善するため
の添加物において、 A)10〜95重量%の式1
【0015】
【化3】 および/または式2
【0016】
【化4】 [両式中、R1 は炭素原子数1〜50のアルキル、アル
ケニル、ヒドロキシアルキルまたは芳香族残基であり、
XはNH、NR3 、OまたはSであり、yは1、2、3
または4であり、R2 は水素原子、または2〜10個の
炭素原子を持つ水酸基含有アルキル残基でありそしてR
3 は窒素原子および/または水酸基を持つ炭素原子数2
〜10のアルキル残基またはC1 〜C20−アルキル残基
である]で表される少なくとも1種類の油溶性両親媒性
媒体および B)5〜90重量%の、 B1)少なくとも1つの遊離水酸基を有するオレフィン
性不飽和化合物から誘導される構造単位0.5〜15モ
ル%および B2)エチレンから誘導される構造単位85〜99.5
モル%および必要な場合には B3)(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリレート、ビ
ニルエステル、ビニルエーテルおよびアルケンより成る
群から選択される別の構造単位0〜20モル% [ただしB3)の所に記載した構造単位はB1)および
B2)の所に記載した構造単位と相違する]を含有する
少なくとも1種類のコポリマーを含有しており、そして
このコポリマーは500〜100,000g/モルの平
均分子量Mw および5〜300mg(KOH)/gのO
H−価を有している、上記添加物に関する。
【0017】本発明は上記の添加物を含有する燃料油に
も関する。
【0018】更に本発明は燃料油の潤滑性を向上させる
ために添加物を用いることにも関する。
【0019】また本発明は燃料油の潤滑性を改善する方
法にも関する。
【0020】油溶性で両親媒性の媒体(成分A)は炭素
原子数5〜40、殊に12〜26の残基R1 を含有して
いるのが好ましい。特に有利なのはR1 が線状であるか
分岐しており、線状残基の場合には1〜3個の二重結合
を含有している。残基R2 は好ましくは2〜8個、特に
好ましくは2〜6個の炭素原子を有しそして窒素原子お
よび/または酸素原子で中断されていてもよい。別の有
利な実施態様ではR1およびR2 の炭素原子の合計は少
なくとも10、好ましくは少なくとも15であり、35
より多くなく、好ましくは28より多くない。他の有利
な実施態様では成分Aは2〜5個の水酸基を持ち、各炭
素原子は1より多くない水酸基を有している。
【0021】本発明の有利な実施態様においては式1中
のXは酸素原子である。これらの化合物は特に脂肪酸お
よびカルボン酸と二価または多価アルコールとのエステ
ルである。有利なエステルは少なくとも10、特に好ま
しくは少なくとも12の炭素原子を有している。エステ
ルが遊離の水酸基を含有する場合、即ちカルボン酸での
ポリオールのエステル化が不完全である場合が有利であ
る。適するポリオールは例えばエチレングリコール、ジ
エチレングリコールおよび高級アルコキシル化生成物、
グリセロール、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトールおよび砂糖誘導体である。ヘテロ原子を含有す
る他のポリオール類、例えばトリエタノールアミンも適
している。
【0022】本発明の他の有利な実施態様においては、
添加物の成分Aを生成する化合物は炭素原子数10〜2
2の脂肪酸である。これらは飽和でも不飽和でもよい。
【0023】有利な成分Aは18までの炭素原子数の直
鎖状飽和脂肪酸、例えばカプリル酸(オクタノン酸)、
カプリン酸(デカノン酸)、ラウリン酸(ドデカン
酸)、ミリスチン酸(テトラデカン酸)、パルミチン酸
(ヘキサデカン酸)、ステアリン酸(オクタデカン
酸)、および特に不飽和脂肪酸、例えばオレイン酸(オ
クタデセン酸)、リノール酸、リノレン酸およびそれら
の混合物、例えば菜種油酸、大豆脂肪酸、ひまわり脂肪
酸、落花生脂肪酸およびトール油脂肪酸がある。更に二
量体、および不飽和脂肪酸のオリゴマー化で生じる様な
オリゴマー脂肪酸も存在していてもよい。脂肪酸の少な
くとも50%、好ましくは70%より多く、特に好まし
くは90%より多くが少なくとも1つの二重結合を有し
ているのが有利である。
【0024】これらの脂肪酸をポリオール、例えばエチ
レングリコール、ジエチレングリコールおよびアルキレ
ンオキシドの高級オリゴマーおよびグリセロール、ペン
タエリスリトール、ソルビトール、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミンおよびアルコキシル化ポリア
ミン類で部分エステル化した油溶性部分エステルも有利
である。グリセリンモノオレエートが特に有利である。
少なくとも2つの遊離OH基および少なくとも8個の炭
素原子を持つアルキル残基を有するエステルが特に有利
である。このエステルは10〜200mg(KOH)/
g、好ましくは20〜150mg(KOH)/gのOH
価を有している。R3 はメチルまたはエチルであるのが
有利である。
【0025】Xは窒素含有残基である場合にはエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、ヒドロキシプロピルア
ミン、ジヒドロキシプロピルアミン、n−メチルエタノ
ールアミン、ジグリコールアミンおよび2−アミノ−2
−メチルプロパノールの反応生成物が適している。この
反応はアミド化によって実施するのが有利であり、得ら
れるアミドは遊離OH−基も有している。脂肪酸モノエ
タノールアミド類、脂肪酸ジエタノールアミド類および
脂肪酸N−メチルエタノールアミド類も例として挙げる
ことができる。
【0026】一つの実施態様において、多官能性添加物
は成分Aとして式3
【0027】
【化5】 [式中、R1 は上述の意味を有し、R41は式3a −(R43−NR44m −R45 (3a) で表される基でありそしてR42は式3b −(R43−NR44n 45 (3b) で表される基であり、R43はC2 〜C10−アルキレン基
であり、R44は水素原子、メチル、C2 〜C20−アルキ
ル基、式3c R1 −CO− (3c) で表される基またはアルコキシ基でありそしてR45は水
素原子または式3cで表される基でありそしてmおよび
nはそれぞれ互いに無関係に0〜20の整数であり、そ
の際に a)mおよびnは好ましくは同時に0であることはなく
そして b)mとnの合計が少なくとも1でありかつ20より大
きくない。] で表される化合物を含有することが好ましい。残基R43
は好ましくはC2 〜C8−残基、特に好ましくはC2
4 −残基である。R41、R42およびそれらを連結する
窒素原子で形成される構造単位が誘導されるポリアミン
はエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミン、テトラエチレンペンタミンまたはアジ
リジンのより高級な同属体、例えばポリエチレンイミ
ン、およびそれらの混合物がある。アミノ基の幾つかは
アルキル化されていてもよい。星型アミン類およびデン
ドリマー類(dendrimers)も適している。これらは互いに
−CH 2 −CH2 −基で連結されており外部がアシル基
またはアルキル基で飽和されている一般に2〜10個の
窒素原子を有するポリアミンを意味する。
【0028】R44は水素原子、アシル基、または式−
(OCH2 CH2 n −のアルコキシ基またはそれらの
混合物であるのが有利であり、ただしnは1〜10の整
数である。
【0029】他の適する両親媒性媒体は式3d
【0030】
【化6】 [式中、R46はR1 と同じ意味を有し、R47はR1 と同
じ意味を有するかまたはHまたは−[CH2 −CH2
O−]p −Hであり、R48はR2 と同じ意味を有しそし
てpは1〜10の整数であり、ただしR46、R47および
48の少なくとも一つはOH基を有している。]で表さ
れる化合物である。γ−ヒドロキシ酪酸−獣脂アミドが
例として挙げられる。
【0031】アミド類は一般にポリアミン類とカルボン
酸またはそれの誘導体、例えばエステルまたは酸無水物
との縮合反応によって製造される。塩基1当量当り0.
2〜1.5モル、好ましくは0.3〜1.2モル、特に
好ましくは1モルの酸を使用するのが有利である。縮合
反応は20〜300℃、好ましくは50〜200℃の温
度で、蒸留によって反応水を留去しながら実施するのが
有利である。この目的のためには溶剤、好ましくは芳香
族溶剤、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、トリメ
チルベンゼンおよび/または市販の溶剤混合物、例えば
ソルベント・ナフサ(Solvent Naphtha) 、(R) Shellsol
AB 、(R) Solvesso 150または(R) Solvesso 200を反応
混合物に添加することができる。本発明の生成物は一般
に0.01〜5%の滴定可能な塩基窒素含有量および2
0mg(KOH)/gより小さい、好ましくは10mg
(KOH)/gより小さい酸価を有している。
【0032】yは好ましくは1または2の値を取る。y
=2の化合物の有利な群の例には二量体脂肪酸およびア
ルケニル無水コハク酸の誘導体がある。後者は直鎖状の
アルキル残基あるいは枝分かれしたアルキル残基を有し
ていてもよく、即ち直鎖状のα−オレフィンおよび/ま
たは低級C3 〜C5 −オレフィンのオリゴマー、例えば
ポリ(プロピレン)またはポリ(イソブチレン)から誘
導され得る。
【0033】有利なポリオールは2〜8個の炭素原子を
有している。これらは好ましくは2、3、4または5個
の水酸基を有しているが、それらが有する炭素原子より
も多くない。ポリオールの炭素鎖は直鎖状の、枝分かれ
した、飽和または不飽和でもよく、かつ場合によっては
ヘテロ原子を有していてもよい。飽和であるのが有利で
ある。
【0034】残基R1 が誘導される有利なカルボン酸は
5〜40、好ましくは12〜30の炭素原子を有してい
る。このカルボン酸は1または2個のカルボキシル基を
有しているのが有利である。カルボン酸の炭素鎖は直鎖
状のまたは枝分かれした飽和または不飽和でもよい。使
用されるカルボン酸(混合物)の50%より多くが少な
くとも1つの二重結合を有しているのが有利である。有
利なカルボン酸の例にはカプリル酸、カプリン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸お
よびベヘン酸、並びにヘテロ原子を有するカルボン酸、
例えばリシノール酸がある。更に、例えば不飽和脂肪酸
のオリゴマー化によって製造することのできる様な二量
体−および三量体脂肪酸およびアルケニルコハク酸も使
用することができる。
【0035】有利な実施態様においては、式2のエーテ
ル類およびアミン類を成分Aとして使用する。これらに
はポリオールの部分エーテル類、例えば式R1 NH2
たはR1 3 NHのアミンをアルキレンオキシド、好ま
しくはエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキ
シドでアルコキシル化することによって製造することが
できる様な水酸基を持つグリセリルモノオクタデシルエ
ーテルまたはアミン類がある。窒素に結合する水素原子
当り1〜10モル、特に1〜5モル%のアルキレンオキ
シドを使用するのが有利である。
【0036】本発明の添加物の成分Bを形成するコポリ
マーは遊離OH基を含有している。
【0037】本発明の一つの有利な実施態様においては
構造単位(B1)の割合は1〜15モル%、好ましくは
3〜12モル%である。別の有利な実施態様においては
コポリマーは10〜300、好ましくは20〜200m
g(KOH)/gのOH価を有している。別の有利な実
施態様では、コポリマーは700〜10,000g/モ
ルの平均分子量Mw を有している。
【0038】コモノマー(B1)であるオレフィン性不
飽和化合物は好ましくはヒドロキシアルキル、ヒドロキ
シアルケニル、ヒドロキシシクロアルキルまたはヒドロ
キシアリール残基を持つビニルエステル、アクリレー
ト、エチレン性不飽和カルボン酸のモノ−およびジエス
テル、メタクリレート、アルキルビニルエーテルおよび
/またはアルケンが好ましい。上記残基は該残基の所望
のあらゆる位置にあり得るが、直鎖の末端(ω位)また
は環系の場合にはパラ位にあるのが好ましい少なくとも
1つの水酸基を含有している。
【0039】ビニルエステルは式4 CH2 =CH−OCOR4 (4) [式中、R4 はC1 〜C30−ヒドロキシアルキル、好ま
しくはC1 〜C16−ヒドロキシアルキル、特に好ましく
はC2 〜C12−ヒドロキシアルキルおよび相応するヒド
ロキシアルキル残基である。]で表されるものが有利で
ある。適するビニルエステルには2−ヒドロキシエチル
ビニルエステル、α−ヒドロキシプロピルビニルエステ
ル、3−ヒドロキシプロピルビニルエステルおよび4−
ヒドロキシブチルビニルエステルが含まれる。
【0040】アクリレートは式5 CH2 =CR5 −OCOR6 (5) [式中、R5 は水素原子またはメチル基でありそしてR
6 はC1 〜C30−ヒドロキシアルキル、好ましくはC1
〜C16−ヒドロキシアルキル、特に好ましくはC2 〜C
12−ヒドロキシアルキルおよび相応するヒドロキシアル
キル残基である。]で表されるものが有利である。適す
るアクリレートにはヒドロキシエチルアクリレート、ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキ
シイソプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチルア
クリレートおよびグリセリルモノアクリレートが含まれ
る。ジオールとメタアクリル酸の相応するエステルおよ
びジオールとエチレン性不飽和ジカルボン酸のエステ
ル、例えばマレイン酸、フマル酸またはイタコン酸のそ
れが正に適している。
【0041】アルキルビニルエーテルは式6 CH2 =CH−OR7 (6) [式中、R7 はC1 〜C30−ヒドロキシアルキル、好ま
しくはC1 〜C16−ヒドロキシアルキル、特に好ましく
はC2 〜C12−ヒドロキシアルキルおよび相応するヒド
ロキシオキシアルキル残基である。]で表される化合物
が有利である。適するアルキルビニルエーテルには2−
ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシプロピル
ビニルエーテル、ヘキサンジオールモノビニルエーテ
ル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、ジエチレン
グリコールモノビニルエーテルおよびシクロヘキサンジ
メタノールモノビニルエーテルが含まれる。
【0042】アルケン類は3〜30個の炭素原子、好ま
しくは4〜16個の炭素原子および特に好ましくは5〜
12の炭素原子を有するモノ不飽和ヒドロキシ炭化水素
が有利である。適するアルケン類にはジメチルビニルカ
ルビノール(=2−メチル−3−ブテン−2−オー
ル)、アリルオキシプロパンジオール、2−ブテン−
1,4−ジオール、1−ブテン−3−オール、3−ブテ
ン−1−オール、2−ブテン−1−オール、1−ペンテ
ン−3−オール、1−ペンテン−4−オール、2−メチ
ル−3−ブテン−1−オール、1−ヘキセン−5−オー
ル、5−ヘキセン−1−オールおよび7−オクテン−
1,2−ジオールが含まれる。
【0043】必要な場合には20モル%までの1種類以
上のオレフィン性不飽和コモノマーが別のコモノマーB
3)として存在してもよい。適するコモノマーには例え
ばアクリル酸またはメタクリル酸、炭素原子数1〜20
のアルコールのアクリレート、特にメチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチ
ルアクリレートおよびエチルヘキシルアクリレート、お
よび相応するメタクリレート、ビニルエステル類、例え
ば醋酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ヘキシルビニルエ
ステルおよび炭素原子数8、9、10、11または12
のネオカルボン酸のビニルエステル、ビニルエーテルお
よび炭素原子数3〜20のオレフィン、例えばプロペ
ン、ブテン、イソブテン、ペンテン、ヘキセン、4−メ
チルペンテン、ジイソブチレンおよびノルボルネンがあ
る。
【0044】窒素含有モノマーには例えば a)アミノアルキルアクリレートおよび−メタクリレー
ト、例えばアミノエチルアクリレート、アミノプロピル
アクリレート、アミノ−n−ブチルアクリレート、N−
メチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルア
ミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノエチ
ルアクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルアク
リレート、N,N−ジエチルアミノプロピルアクリレー
トおよび相応するメタクリレート類; b)アルキルアクリルアミドおよびアルキルメタクリル
アミド、例えばエチルアクリルアミド、ブチルアクリル
アミド、N−オクチルアクリルアミド、N−プロピル−
N−メトキシエチルアクリルアミド、N−アクリロイル
フタルイミド、N−アクリロイルコハク酸イミド、N−
メチロールアクリルアミドおよび相応するメタクリルア
ミド類; c)ビニルアミド類、例えばN−ビニル−N−メチルア
セトアミドおよびN−ビニルコハク酸イミド; d)アミノアルキルエーテル類、例えばアミノプロピル
ビニルエーテル、ジエチルアミノエチルビニルエーテル
およびジエチルアミノプロピルビニルエーテル; e)アリルアミン、N−アリル−N−メチルアミン、N
−アリル−N−エチルアミンおよびジアリルアミンおよ
び f)ビニル基を持つヘテロ環化合物、例えばN−ビニル
ピロリドン、メチルビニルイミダゾール、2−ビニルピ
リジン、4−ビニルピリジン、2−メチル−5−ビニル
ピリジン、ビニルカルバゾール、ビニルイミダゾール、
N−ビニル−2−ピペリドンおよびN−ビニルカプロラ
クタムがある。
【0045】140℃でのコポリマーの溶融粘度は好ま
しくは10,000mPas以下、好ましくは10〜2
000mPas、特に好ましくは15〜1000mPa
sである。本発明の関係では、油溶性とは少なくとも1
0重量%、好ましくは少なくとも1重量%、特に好まし
くは少なくとも0.1重量%の添加物が、該添加物が導
入されかつ透明な溶液となる中間留分に溶解することを
意味する。
【0046】本発明の添加物の成分Bを形成するコポリ
マーは上記の構造単位を含有する化合物を直接的に重合
することによって製造できる。ポリマーの類似反応によ
ってそれを製造することも可能である。
【0047】コモノマーの共重合は公知の方法で実施さ
れる(例えば、Ullmanns Encyclopaedie der Technisch
en Chemie 、第四版、第19巻、第169 〜178 頁) 。
【0048】溶液−、懸濁−および気相重合および高圧
塊状重合が適している。高圧塊状重合を使用するのが有
利であり、これは50〜400MPa、好ましくは10
0〜300MPaの圧力および50〜350℃、好まし
くは100〜300℃の温度で実施される。コモノマー
の反応は遊離基開始剤(遊離基連鎖反応開始剤)によっ
て開始される。この種類の開始剤には例えば酸素、過酸
化水素、過酸化物およびアゾ化合物、例えばクミルヒド
ロペルオキシド、第三ブチルヒドロペルオキシド、ジラ
ウロイルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、ビ
ス(2−エチルヘキシル)ペルオキソジカルボナート、
第三ブチルペルマレエート、第三ブチルペルベンゾエー
ト、ジクミルペルオキシド、第三ブチルクミルペルオキ
シド、ジ(第三ブチル)ペルオキシド、2,2’−アゾ
ビス(2−メチルプロパノニトリル)および2,2’−
アゾビス(2−メチルブチロニトリル)が含まれる。こ
れらの開始剤は単独でまたは2種以上の化合物の混合物
として、コモノマー混合物を基準として0.01〜20
重量%、好ましくは0.05〜10重量%の量で使用さ
れる。
【0049】コモノマー混合物を所定の組成とするため
に、コポリマーの所望の溶融粘度は圧力および温度の反
応パラメータを変更することによっておよび場合によっ
ては調節剤の添加によって達成される。水素、飽和また
は不飽和炭化水素、例えばプロパン、アルデヒド類、例
えばプロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒドまた
はイソブチルアルデヒド、ケトン類、例えばアセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンまたはシ
クロヘキサノン、またはアルコール類、例えばブタノー
ルが調節剤として有効であることが実証されている。所
望の粘度次第で調節剤はコモノマー混合物を基準として
20重量%まで、好ましくは0.05〜10重量%の量
で使用される。
【0050】高圧塊状重合は特に有効であることが判っ
ている公知の耐圧反応器、例えばオートクレーブまたは
管状反応器で不連続的にまたは連続的に実施することが
できる。溶剤を用いない方法が特に有効であることが判
っているが、溶剤、例えば脂肪族炭化水素または炭化水
素混合物、ベンゼンまたはトルエンを反応混合物中に存
在させてもよい。重合の有利な実施態様によればコモノ
マー、開始剤および場合によっては調節剤の混合物は反
応器入口および一つ以上の側管を通して供給される。こ
の場合、コモノマー流は色々の組成を有していてもよい
(ヨーロッパ特許(B)−0,271,738号明細
書)。
【0051】更に油の潤滑効果は、酸基を含有するコポ
リマーをオキシアルキル化することによって得られるコ
ポリマーを添加することによって本発明に従う方法で改
善することができる。この目的に適するエチレンコポリ
マーは例えばアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、
フマル酸、マレイン酸または無水マレイン酸のそれであ
る。油の潤滑効果を改善する添加物を製造するためには
酸基を含有するこれらのコポリマーをC1 〜C10−アル
キレンオキシドで酸基の所でオキシアルキル化する。有
利なアルキレンオキシドはエチレンオキシド、プロピレ
ンオキシドおよびブチレンオキシドである。オキシアル
キル化は1モルの酸基当り0.5〜10モル、好ましく
は1〜5モルおよび特に好ましくは1〜2モルのアルキ
レンオキシドを使用するのが有利である。
【0052】ポリマーの類似の反応によって本発明のコ
ポリマーを製造するためには、ポリマーの酸基を少なく
とも1つのOH基を持つ少なくとも2官能性の反応剤と
反応させることもできる。ポリマーへの結合は水酸基を
介してエステルとしておよび/または第一または第二ア
ミノ基を介してアミド、イミドおよび/またはアンモニ
ア塩の形で行なわれる。架橋反応を避けるためには、例
えば過剰の二官能性反応剤を用いておよび/または高度
に希釈した状態で実施することが可能である。エステル
化、アミド化またはイミド化は一般に(共沸蒸留、ガス
流、例えばN2での追い出し処理によって)反応水を除
きながら実施する。残留酸価は<150、好ましくは<
20、特に<10mg(KOH)/gである。適する反
応剤の例にはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
トリメチロールプロパン;エチレンオキシド、プロピレ
ンオキシドおよび/またはブチレンオキシドから誘導さ
れる50まで、好ましくは10までの単位を含有するエ
チレンオキシド、プロピレンオキシドおよび/またはブ
チレンオキシドの混合アルコキシレート;グリセロー
ル、ペンタエリスリトール、ソルビトール、エタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
ブチルジエタノールアミン、メチルジイソプロピルアミ
ン、アミノプロパンジオールおよびアルコキシル化ポリ
アミン類がある。アルコキシル化ポリアミン類は例えば
エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレ
ントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレ
ンペンタミン、およびN原子に結合したH原子当り0.
5〜50モル、好ましくは10モルのエチレンオキサイ
ドでアルコキシル化されているそれらの高級同属体から
誘導することができる。ポリマーとの反応ではOH基を
介してエステルを得るのと第一アミノ基または第二アミ
ノ基を介してアミドまたはイミドを得る両方を達成でき
る。
【0053】酸基を含有するコポリマーの反応は30〜
250℃で0.5〜20時間の間に実施する。水酸基官
能性反応剤は1モルの重合された酸(誘導体)当り約1
〜約2モルの量で反応させる。
【0054】本発明の添加物は鉱油または鉱油留分に好
ましくは混合物として添加し、油溶性両親媒性媒体Aは
コポリマーBのための溶剤として役立つ。有利な混合物
は40℃以下の温度で流動性である。即ち、このものは
この温度で10Pasより小さい、特に好ましくは<1
Pasの粘度を有する。混合物の粘度および/または固
有凝固点が加工するのに高過ぎる場合には添加物を基準
として50重量%まで、好ましくは20重量%までの溶
剤を添加してもよい。溶剤は脂肪族および/または芳香
族炭化水素でもよい。しかしながら本発明の添加物組成
物の長所は成分AおよびBを別々に配量する場合にも利
用することができる。
【0055】鉱油または鉱油留分は、留出物を基準とし
て0.001〜2、好ましくは0.005〜0.5重量
%(添加物)の添加物を含有することによって潤滑性お
よび/または冷間流動性が改善される。
【0056】更に本発明の添加物は特許請求の範囲に記
載の種類であるが品質および/または量が色々の組成の
添加物を含有する混合物の状態でも使用できる。添加物
成分の混合比(重量部)は広い範囲で変更することがで
き、例えば20:1〜1:20、好ましくは10:1〜
1:10でもよい。この様に添加物は個々の要求に意図
的に適合させることができる。
【0057】個別の問題を解決するための添加物の小分
けを製造するために、本発明の添加物は原油、潤滑油ま
たは燃料油の冷間流動性および/または潤滑効果をそれ
自身で改善する1種類以上の油溶性共添加物と一緒に使
用してもよい。かゝる共添加物の例には醋酸ビニル含有
コポリマーまたはエチレンの三元共重合体、パラフィン
を分散させる極性化合物(パラフィン分散剤)、くし形
ポリマー、アルキルフェノール/アルデヒド−樹脂およ
び油溶性両親媒性媒体がある。
【0058】添加物と、10〜40重量%の醋酸ビニル
および60〜90重量%のエチレンを含有するコポリマ
ーとの混合物が特に有用であることが実証されている。
本発明の別の実施態様によれば、本発明の添加物はエチ
レン/醋酸ビニル/ビニルネオノナノエート−三元共重
合体またはエチレン/醋酸ビニル/ビニルネオデカノエ
ート−三元共重合体との混合物として鉱油または鉱油留
分の流動性を改善するために使用される。ビニルネオノ
ナノエートまたはビニルネオデカノエートの三元共重合
体はエチレンの他に10〜35重量%の醋酸ビニルおよ
び1〜25重量%のそれぞれのネオ化合物を含有してい
る。別の有利なコポリマーはエチレンおよび10〜35
重量%のビニルエステルの他に0.5〜20重量%のオ
レフィン、例えばジイソブチレン、4−メチルペンテン
またはノルボルネンも含有する。本発明の添加物と上述
のエチレン/醋酸ビニル−コポリマーまたはエチレン、
醋酸ビニルおよびネオノナン酸またはネオデカン酸のビ
ニルエステルより成る三元共重合体との混合比は(重量
部で)20:1〜1:20、好ましくは10:1〜1:
10である。
【0059】流動性改善剤および/または潤滑性添加剤
として使用するためには、本発明の添加物は更にパラフ
ィン分散剤との混合物として使用してもよい。パラフィ
ン分散剤はパラフィンの結晶の粒度を減少させそしてパ
ラフィン粒子が凝固せずに、凝固する傾向が本質的に低
下したコロイド状態で分散したままとなることを保証す
る。更に、このものは本発明の添加物の潤滑効果を高め
る。有用であることが実証されているパラフィン分散剤
は、イオン性または極性基を持つ油溶性極性化合物、例
えば脂肪族または芳香族アミン、好ましくは長鎖脂肪族
アミンと脂肪族または芳香族モノ−、ジ−、トリ−また
はテトラカルボン酸またはそれらの酸無水物との反応に
よって得られアミン塩および/またはアミド類(米国特
許第4,211,534号明細書参照)である。他のパ
ラフィン分散剤には、場合によっては第一モノアルキル
アミン類および/または脂肪族アルコールと反応し得
る、無水マレイン酸とα、β−不飽和化合物とのコポリ
マー(ヨーロッパ特許第0,154,177号明細書参
照)、アルケニルスピロビスラクトン類とアミン類との
反応生成物(ヨーロッパ特許(B1)第0,413,2
79号明細書参照)おヨーロッパ特許出願公開(A2)
第606,055号明細書に従うα、β−不飽和無水ジ
カルボン酸、α、β−不飽和化合物および低級不飽和ア
ルコールのポリオキシアルキレンエーテルをベースとす
る反応生成物がある。アルキルフェノールアルデヒド樹
脂もパラフィン分散剤として適している。
【0060】例えば本発明のコポリマーはアルキルフェ
ノール−ホルムアルデヒド樹脂との混合物として使用す
ることができる。本発明の有利なある実施態様ではこれ
らのアルキルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂は式7
【0061】
【化7】 [式中、R6 はC4 〜C50−アルキルまたはC4 〜C50
−アルケニルであり、R7 はエトキシおよび/またはプ
ロポキシであり、nは5〜100の数でありそしてpは
0〜50の数である。]で表されるものである。
【0062】最後に本発明の別の実施態様では本発明の
添加物はくし形ポリマーと一緒に使用される。これは、
少なくとも8個、好ましくは少なくとも10個の炭素原
子を持つ複数の炭化水素基がポリマー骨格に結合してい
るポリマーを意味する。これらではアルキル側鎖が少な
くとも8個、好ましくは少なくとも10個の炭素原子を
含有する単独ポリマーが有利である。コポリマーの場合
にはモノマーの少なくとも20%、好ましくは少なくと
も30%が側鎖である(Comb-like Polymers-Structure
s and Properties( くし形ポリマーの構造および性質);
N.A.Plate andV.P.Shibaev, J.Polym.Sci.Macromolecul
ar Revs. 1974, 8,117 以降) 。適するくし形ポリマー
の例にはフマレート/醋酸ビニル−コポリマー(ヨーロ
ッパ特許出願公開(A1)第153,176号明細書参
照)、C6 〜C24−α−オレフィンとN−C6 〜C22
アルキルマレイン酸イミドとのコポリマー(ヨーロッパ
特許第320,766号明細書参照)および更に、エス
テル化されたオレフィン/無水マレイン酸−コポリマ
ー、α−オレフィンのポリマーおよびコポリマーおよび
エステル化されたスチレン/無水マレイン酸−コポリマ
ーがある。
【0063】くし形ポリマーは例えば式8
【0064】
【化8】 [式中、AはR’、COOR’、OCOR’、R”−C
OOR’またはOR’であり;DはH、CH3 、Aまた
はRであり;EはHまたはAであり;GはH、R”、
R”−COOR’、アリール残基またはヘテロ環残基で
あり;MはH、COOR”、OCOR”、OR”または
COOHであり;NはH、R”、COOR”、OCO
R、COOHまたはアリール残基であり;R’は炭素原
子数8〜150の炭化水素鎖であり;R”は炭素原子数
1〜10の炭化水素鎖であり;mは0.4〜1.0の数
であり;そしてnは0〜0.6の数である。]で表すこ
とができる。
【0065】本発明の添加物とパラフィン分散剤、樹脂
またはくし形ポリマーとの(重量部での)混合比はいず
れの場合にも1:10〜20:1、好ましくは1:1〜
10:1である。
【0066】本発明の添加物は少ない量の配合だけで動
物油、植物油または鉱油の潤滑性を向上させるのに適し
ている。更にこれらはこの添加物を含有する油の冷間流
動性を同時に向上させる。この添加物を含有する油の乳
化性も従来技術の潤滑添加物よりも僅かな含有量で低減
する。本発明の添加物は中間留分で使用するのに特に適
している。中間留分は原油の蒸留によって得られそして
120〜450℃の範囲内で沸騰するものとして規定さ
れており、例えば灯油、ジェット燃料、ディーゼル油お
よび暖房油がある。本発明の添加物は0.05重量%以
下の硫黄含有量、特に350ppmより少ない、中でも
200ppmより少ない硫黄含有量および特別な場合に
は50ppmより少ない硫黄含有量の中間留分で使用す
るのが有利である。これは、一般に水素化で精製されそ
してそれ故に、中間留分に固有の潤滑作用を与えるポリ
芳香族化合物および極性化合物を少量しか含有していな
い中間留分である。本発明の添加物は、95%が370
℃以下、特に350℃以下、特別な場合には330℃以
下の蒸留点であるこの様な中間留分で更に有利に使用さ
れる。このものは潤滑油の成分としても使用できる。
【0067】この添加物は単独でまたは他の添加物、例
えば他の流動点降下剤または脱ろう助剤と一緒に、腐蝕
防止剤、酸化防止剤、スラッジ抑制剤、防曇剤(dehaze
r) および曇り点低下用添加物と一緒に使用することが
できる。
【0068】本発明の添加物の潤滑性添加物としての性
能を以下の実施例によって更に詳細に説明する。
【0069】
【実施例】ポリマーA1〜A4をエチレン、醋酸ビニル
および水酸基官能性コモノマーをドイツ特許出願公開
(A)第19,757,830号明細書に従って高圧塊
状重合することによって製造する。
【0070】水酸基官能性コモノマーはポリマーを過剰
の無水醋酸と反応させそして次に生ずる醋酸をKOHで
滴定することによってOH価を測定することにより決め
る。
【0071】粘度は板−円錐(plate-and-cone)測定系を
有する回転式粘度計(HaakeRV20)を用いてI
SO3219(B)に従って140および160℃で測
定する。
【0072】 表3:試験油の性質 沸騰特性はASTM D−86に従って測定する。CF
PP値はEN116に従いそして曇り点はISO301
5に従って測定する。
【0073】 中間留分での潤滑効果 添加物の潤滑効果を、添加物含有油についてPCSイン
スルメント社のHFRR装置によって測定する。高往復
頻度リング試験(High Frequency Reciprocating Ring
Test: HFRR)は D.Wei,H.Spikes,Wear, Vol.111,N
o.2, 第217 頁、1986に説明されている。結果を摩擦係
数および摩耗評点(WS1.4)として記載する。摩擦
係数および摩耗評点が低いのが良好な潤滑効果を示す。
【0074】 中間留分中での乳化傾向:乳化傾向はASTM D−1
094−85に従って測定する。この目的のために試験
用添加物を100mLのシリンダー中に80mLのティ
ーゼル燃料を添加し、60℃で15分震盪する。室温に
冷ました後に20mLの緩衝溶液pH7を添加しそして
2分間震盪する。5分後に試料を視覚的に評価する。
【0075】境界層の評価: 1 透明で汚れなし 1b 50%より多くない境界層を被う小さな清澄な泡
あり。縞なく、境界層に膜形成または他の濡れなし。
【0076】2 境界層に縞、膜形成または他の濡れ
あり。
【0077】3 狭い境界または僅かな泡形成または
それら両方がある。
【0078】4 厚い境界または顕著な泡形成または
それらの両方がある。
【0079】相分離の評価: 1 両方の相または油相の上部に乳化物および/また
は沈殿物が全く存在しない。
【0080】2 縞、膜形成または境界層にその他の
濡れがある。
【0081】3 両方の相または油相の上部に乳化物
および/または沈殿物があるかおよび/または水性相ま
たは壁部(油相の上の壁部を除く)に小滴が付着してい
る。水性相の量を括弧内に記載してある。
【0082】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴエルナー・ライマン ドイツ連邦共和国、65929フランクフル ト・アム・マイン、ローレライストラー セ、28

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料油の潤滑性を改善するための添加物
    において、 A)10〜95重量%の式1 【化1】 および/または式2 【化2】 [両式中、R1 は炭素原子数1〜50のアルキル、アル
    ケニル、ヒドロキシアルキルまたは芳香族残基であり、 XはNH、NR3 、OまたはSであり、 yは1、2、3または4であり、 R2 は水素原子、または2〜10個の炭素原子を持つ水
    酸基含有アルキル残基でありそしてR3 は窒素原子およ
    び/または水酸基を持つ炭素原子数2〜10のアルキル
    残基、またはC1 〜C20−アルキル残基であり、または
    XR2 はNR4142であり、ただしR41は式3a −(R43−NR44m −R45 (3a) で表される基でありそしてR42は式3b −(R43−NR44n 45 (3b) で表される基であり、R43はC2 〜C10−アルキレン基
    であり、R44は水素原子、メチル基、C2 〜C20−アル
    キル、式3c R1 −CO− (3c) で表される基またはアルコキシ基でありそしてR45は水
    素原子または式3cで表される基でありそしてmおよび
    nはそれぞれ互いに無関係に0〜20の整数である。]
    で表される少なくとも1種類の油溶性両親媒性媒体およ
    び B)5〜90重量%の、 B1)少なくとも1つの遊離水酸基を有するオレフィン
    性不飽和化合物から誘導される構造単位0.5〜15モ
    ル%および B2)エチレンから誘導される構造単位85〜99.5
    モル%および必要な場合には B3)(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリレート、ビ
    ニルエステル、ビニルエーテルおよびアルケンより成る
    群から選択される別の構造単位0〜20モル% [ただしB3)の所に記載した構造単位はB1)および
    B2)の所に記載した構造単位と相違する]を含有する
    少なくとも1種類のコポリマーを含有しており、そして
    このコポリマーは500〜100,000g/モルの平
    均分子量Mw および5〜300mg(KOH)/gのO
    H価を有している、上記添加物。
  2. 【請求項2】 コポリマーBが15〜200mg(KO
    H)/gのOH価を有している、請求項1に記載の添加
    物。
  3. 【請求項3】 コポリマーが700〜10,000g/
    モルの平均分子量Mw を有する、請求項1または2に記
    載の添加物。
  4. 【請求項4】 構造単位B1の割合が1〜15モル%で
    ある請求項1〜3のいずれか一つに記載の添加物。
  5. 【請求項5】 油溶性の両親媒性媒体が炭素原子数10
    〜18の脂肪酸またはかゝる脂肪酸から誘導されるエス
    テルである請求項1〜4のいずれか一つに記載の添加
    物。
  6. 【請求項6】 0.05重量%またはそれ以下の硫黄含
    有量の中間留分および請求項1〜5のいずれか一つに記
    載の添加物0.001〜2重量%を含有する燃料油。
  7. 【請求項7】 0.05重量%またはそれ以下の硫黄含
    有量の中間留分の潤滑効果を向上させるために請求項1
    〜5のいずれか一つに記載の添加物を使用する方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか一つに記載の添
    加物と流動改善剤、くし形ポリマーおよび/またはパラ
    フィン分散剤との混合物。
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