JP2001288454A - ホットメルト型シール材組成物 - Google Patents

ホットメルト型シール材組成物

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JP2001288454A
JP2001288454A JP2000106470A JP2000106470A JP2001288454A JP 2001288454 A JP2001288454 A JP 2001288454A JP 2000106470 A JP2000106470 A JP 2000106470A JP 2000106470 A JP2000106470 A JP 2000106470A JP 2001288454 A JP2001288454 A JP 2001288454A
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JP
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sealing material
styrene
hot
block copolymer
parts
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Atsushi Tomita
厚志 冨田
Yuji Iwatsuka
祐二 岩塚
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Aica Kogyo Co Ltd
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Aica Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、防水性、気密性等を要するシール材と
してウレタン、シリコン等の樹脂系シール材が使用され
ていたが、硬化するまでの時間が長い、塗布作業が煩雑
である等の問題があり、塗布後直ちに性能が発現するホ
ツトメルト型シール材の採用が検討されてきた。しか
し、加熱、冷却の繰り返しにより永久歪みがのこり、シ
ール性が保てないという課題が残されていた。 【解決手段】 本発明ではマレイン酸変性ブロックポリ
マーと有機過酸化物を配合し部分的に架橋させ60〜1
20℃における圧縮永久歪みを90%以下としたホツト
メルト型シール材により斯かる課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は従来、シリコーン系、ウ
レタン系、ポリサルファイド系シール材等の反応固化型
シール材やホットメルト型シール材、成型ゴムパッキン
等を使用していたシール用途全般に関する物である。
【0002】
【従来の技術】従来から、水防性、水密性を要求される
シール用途にはシリコーン系、ウレタン系、ポリサルフ
ァイド系シール材等の反応固化型シール材や成型ゴムパ
ッキン等を使用していた。しかし反応固化型シール材
は、塗布後所期の性能を得るためには、反応固化するた
めに長時間静置しておく必要があり、生産性が良くなか
った。また、成型ゴムパッキンは、各々の形状に従った
高価な金型が必要であった。
【0003】また、何れのシール材とも実際のシール工
程では自動化が困難であり、大量生産に向くシール材と
しては、短時間で加工できるという生産性の良さから、
熱可塑性で成るホットメルトが適している。
【0004】この種のホットメルト型シール材として
は、例えば、冷蔵庫等の目地材、シール材として使用さ
れている非晶性ポリオレフィン系(APP等)をベース
ポリマーとするものや、EVA樹脂をベースポリマーと
するもの、自動車灯具用のレンズ−ハウジングのシール
材として使用されている未変性スチレン系ブロックコポ
リマーをベースポリマーとする物等があった。
【0005】しかし、非晶性ポリオレフィンやEVA樹
脂をベースポリマーとする物は、柔軟性が無いため、シ
ール保持性に劣り、未変性のスチレン系ブロックコポリ
マーをベースポリマーとするものは、特に60℃から1
20℃での圧縮永久歪みが大きくシール保持性に劣る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、塗布後、常温に冷却するだけでシール性を
発現できるホットメルト型の特性を活かしつつ、従来の
ホットメルト型の欠点である60℃から120℃での圧
縮永久歪みを90%以下に改善し、シール性を保持でき
るホットメルト型シール材組成物を提供することにあ
る。
【0007】従来の未変性のスチレン系ブロックコポリ
マーをベースポリマーとして使用した物は、耐熱性を得
るために、高軟化点の粘着付与樹脂を配合したり、柔軟
性を得るための軟化剤の量を減らしたりした。しかしこ
の物は、低温時の柔軟性に劣り、かつ高温になるとシー
ル部分に掛かる応力により変形するためその動きに追従
できず、シール性が損なわれる。
【0008】また、低温の柔軟性を得るために、軟化剤
を増量したものは、特に60℃から120℃での圧縮永
久歪みが大きく、高温に晒されると全く回復せず、シー
ル性が損なわれる。
【0009】本発明の目的は、低温での柔軟性を減ずる
ことなく、60℃から120℃の高温に晒されたときの
圧縮回復の目安である圧縮永久歪みを90%以下に維持
し、シール性を確保することの出来るシール材を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、マレイン酸変
性のスチレン系ブロックコポリマーを有機過酸化物によ
り架橋させてなる60から120℃の圧縮永久歪みが9
0%以下であることを特徴とするホットメルト型シール
材である。
【0011】本発明での必須成分としてのマレイン酸変
性スチレン系ブロックコポリマーとは、スチレン−イソ
プレン−スチレン(SIS)ブロック共重合体、スチレ
ン−ブタジエン−スチレン(SBS)ブロック共重合
体、スチレン−エチレン−1ブテン−スチレン(SEB
S)ブロック共重合体、スチレン−エチレン−プロピレ
ン−スチレン(SEPS)ブロック共重合体、ポリ(α
−メチル−スチレン)−ポリブタジエン−ポリ(α−メ
チル−スチレン)、ポリ(α−メチル−スチレン)−ポ
リイソプレン−ポリ(α−メチル−スチレン)、並びに
これらの水素添加変性物、例えばポリ(α−メチル−ス
チレン)−ポリ(エチレン−1ブテン)−ポリ(α−メ
チル−スチレン)、ポリ(α−メチル−スチレン)−ポ
リ(エチレン−プロピレン)−ポリ(α−メチル−スチ
レン)にマレイン酸を付加反応したものである。市販品
としては、シェル化学社のFG1901、旭化成工業社
のタフテックM1953、タフプレン912等がある。
【0012】また、有機過酸化物は、過酸化水素(H−
O−O−H)の誘導体で、過酸化水素の水素原子1個ま
たは2個を有機の遊離基で置換した構造で分子内に過酸
化結合(O−O)を持つことを特徴とする化合物であ
る。具体的にはケトンパーオキサイド、ジアシルパーオ
キサイド、ハイドロパーオキサイド、ジアルキルパーオ
キサイド、パーオキシケタール、アルキルパーエステ
ル、パーカーボネート等があり、市販品としては化薬ア
クゾ製のカヤメックM、カドックスTS、カヤブチルH
等がある。これら有機過酸化物を該マレイン酸変性スチ
レン系ブロックポリマーと加熱下で反応させ部分的に架
橋構造を持たせることができる。
【0013】次に、上記の必須成分の配合割合(重量
部)としては、マレイン酸変性スチレン系ブロックコポ
リマーは3〜50部、有機過酸化物は0.1〜10部が
適当である。マレイン酸変性スチレン系ブロックコポリ
マーは3部以下では圧縮永久歪みが増加し、柔軟性に劣
り、50部以上では、一般的なホットメルトに使用され
る軟化剤オイルやワックス等を配合しても一般的なホッ
トメルトアプリケータでの吐出が不可能になる。有機過
酸化物は0.1部以下では架橋剤として機能せず圧縮永
久歪み低減に対する効果が無く、10部以上では過剰で
あり流動性がほとんどなくなるほど架橋し、一般的なホ
ットメルトに使用される軟化剤オイルやワックス等を配
合しても一般的なホットメルトアプリケータでの吐出が
不可能になる。また過剰に残留した架橋剤は加熱時の安
定性を劣化させる。
【0014】上記の必須成分の他に、未変性のスチレン
系ブロックコポリマーとしてスチレン−イソプレン−ス
チレン(SIS)ブロック共重合体、スチレン−ブタジ
エン−スチレン(SBS)ブロック共重合体、スチレン
−エチレン−1ブテン−スチレン(SEBS)ブロック
共重合体、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン
(SEPS)ブロック共重合体、ポリ(α−メチル−ス
チレン)−ポリブタジエン−ポリ(α−メチル−スチレ
ン)、ポリ(α−メチル−スチレン)−ポリイソプレン
−ポリ(α−メチル−スチレン)、並びにこれらの水素
添加変性物、例えばポリ(α−メチル−スチレン)−ポ
リ(エチレン−1ブテン)−ポリ(α−メチル−スチレ
ン)、ポリ(α−メチル−スチレン)−ポリ(エチレン
−プロピレン)−ポリ(α−メチル−スチレン)、ある
いはブチル系合成ゴム、エチレン−プロピレン系ゴム、
アクリルゴム、ポリエステルエラストマ−、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−ア
クリル酸共重合体、ポリアミド樹脂等の熱可塑性エラス
トマ−単独もしくは混合物等を必要に応じて適宜配合す
ることが出来る。また、その他に粘着付与剤、軟化剤、
充填剤など公知の変性剤も必要に応じて適宜配合するこ
とが出来る。粘着付与剤としては、テルペン樹脂、テル
ペンフェノ−ル樹脂、ロジン及び水添ロジン系樹脂、石
油樹脂及び水添加石油樹脂が単独もしくは混合物として
用いられる。軟化剤としては、アタクチックポリプロピ
レン、ポリブテン、イソブチレン、パラフィン系または
ナフテン系オイルなどの単独もしくは混合物として用い
られる。充填剤としては、タルク、クレ−、シリカ、炭
カル、酸化チタンなど塗料、接着剤に使用する一般的な
充填剤が用いられる。
【0015】本発明のシール材の製造法は、上記各配合
成分を、バンバリーミキサー、加圧ニーダー、2軸エク
ストルーダー等で混練り、反応することにより得られ
る。
【0016】また、本発明のシール材の使用方法として
は、例えば、ノードソン社製のバルクタイプのアプリケ
ーターを使用してシールを必要とする部分に塗布するこ
とができる。
【0017】
【作用】スチレン系ブロックコポリマーは、そのままで
は架橋することなくゴム弾性を有し、熱可塑性であるの
で成型が容易である。しかし、未変性のスチレン系ブロ
ックコポリマーは60〜120℃で圧縮応力を受ける
と、変形し回復することが無くなる。一方、酸変性のス
チレン系ブロックコポリマーを使用し、過酸化物により
部分的に架橋することにより、高温での圧縮時の変形を
防ぎ、圧縮回復の目安である圧縮永久歪みが90%以下
となり、シール性を確保する。
【0018】
【実施例】実施例1 本発明で使用するホットメルトを次の様に製造した。マ
レイン酸変性SEBSブロック共重合体(旭化成工業製
タフテックM1913)を30部、架橋剤(ジクミルパ
ーオキサイド)を1部、パラフィン系オイル(エッソ石
油製クリストール70)70部をシグマレイド型ニ−ダ
−で150℃にて混合、反応して、実施例1で使用する
ホットメルト型シール材組成物とした。
【0019】実施例2 実施例1でマレイン酸変性SEBSブロック共重合体
(旭化成工業製タフテックM1913)を3部とし、パ
ラフィン系オイル(エッソ石油製クリストール70)を
97部として実施例1と同様に処理して実施例2のホッ
トメルト型シール材組成物とした。
【0020】実施例3 実施例1でマレイン酸変性SEBSブロック共重合体
(旭化成工業製タフテックM1913)を50部とし、
パラフィン系オイル(エッソ石油製クリストール70)
を50部とした配合物を実施例1と同様に処理して実施
例3のホットメルト型シール材組成物とした。。
【0021】比較例1 実施例1においてマレイン酸変性ブロック共重合体を未
変性のSBSブロック共重合体の旭化成工業製タフプレ
ンAとして、架橋剤を除いた配合物を実施例1と同様に
処理して比較例1のホットメルト型シール材組成物とし
た。
【0022】比較例2 実施例1で架橋剤のジクミルパーオキサイドの添加量を
12部とした配合物を実施例1と同様に処理して比較例
2のホットメルト型シール材組成物とした。
【0023】比較例3 実施例1で架橋剤のジクミルパーオキサイドの添加量を
0.08部とした配合物を実施例1と同様に処理して比
較例3のホットメルト型シール材組成物とした。
【0024】比較例4 実施例1でマレイン酸変成SEBSブロック共重合体
(旭化成工業製タフテックM1913)を2部とし、パ
ラフィン系オイル(エッソ石油製クリストール70)を
98部とした以外は同様実施例1と同様に処理して比較
例4のホツトメルト型シール材組成物とした。
【0025】比較例5 実施例1でマレイン酸変成SEBSブロック共重合体
(旭化成工業製タフテックM1913)を53部とし、
パラフィン系オイル(エッソ石油製クリストール70)
を47部とした以外は実実施例1と同様に処理して比較
例5のホツトメルト型シール材組成物とした。
【0026】次に各配合物について、シール性の重要な
項目である、圧縮に対する回復についてJISK626
2(加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの物理試験方法通則)に
準拠した試験として圧縮永久歪みを測定した。該永久歪
みは当初の厚みL1をL2迄圧縮した状態で試験を実施
して圧縮を開放した時点での戻りL3で規定すると(L
1−L2−L3)/L2で表現される。実施例、比較例
の測定は厚さ10×巾10mm×長さ50mmに切り出
した配合物を厚さ方向に50%、5mmまで圧縮し、8
0℃恒温槽中に5日間放置後、室温中に取り出し解圧・
冷却後、厚さを測定し、圧縮永久歪みを算出した。測定
した結果を表1に示す。
【0027】そして、シール性の確認のため、各配合物
をノードソン社製バルクメルターにて、厚さ3mm×巾
100mm×長さ100mmのガラス板上の周囲に沿っ
て5mmφのビード状に塗布し、常温まで放冷後に同寸
法のガラス板を圧着し、2.5mmまで圧縮、固定す
る。80℃×5日間放置後、取り出し、3mmまで戻し
た後、水中に浸漬し、水漏れの有無を観察した。結果を
表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】以上の如く本発明のホットメルト型シー
ル材組成物では、高温時に圧縮応力を受けても、塗布可
能な組成の比較例1、3、4のように圧縮永久歪みが1
00%になることはなく、圧縮が開放されると回復する
ためシール部分の動きに追従でき、シール性を確保する
こが出来る。また、ホットメルトタイプのため、自動塗
布が可能な上、冷却固化することで、直ちに所定の性能
が発現するため、反応固化型シール材に比べて著しく生
産性を向上させることが可能で、各種の分野におけるシ
ール材として有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マレイン酸変性スチレン系ブロックコポリ
    マーを有機過酸化物により架橋させてなる60℃から1
    20℃の圧縮永久歪みが90%以下であることを特徴と
    するホットメルト型シール材組成物。
  2. 【請求項2】マレイン酸変性スチレン系ブロックコポリ
    マーの配合量(重量部)が3〜50部、有機過酸化物の
    配合量(重量部)が0.1〜10部であることを特徴と
    する請求項1記載のホットメルト型シール材組成物。
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