JP2001288440A - 溶液型接着剤組成物 - Google Patents

溶液型接着剤組成物

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JP2001288440A
JP2001288440A JP2000107477A JP2000107477A JP2001288440A JP 2001288440 A JP2001288440 A JP 2001288440A JP 2000107477 A JP2000107477 A JP 2000107477A JP 2000107477 A JP2000107477 A JP 2000107477A JP 2001288440 A JP2001288440 A JP 2001288440A
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Satoru Yamazaki
哲 山崎
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Kyoritsu Chemical and Co Ltd
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Kyoritsu Chemical and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 金属(ニッケル、アルミニウム、銅等)とポ
リオレフィン系プラスチックとの接着性、耐電解液性に
優れ、ポリマー電池部材の接着に適した溶液型接着剤組
成物の提供。 【解決手段】 熱可塑性エラストマー(A)とカップリ
ング剤(B)からなる溶液型接着剤組成物であり、
(A)がSBS、SIS、SEBS、SEPS又はSE
Pであり、(B)がチタネート系カップリング剤であっ
て、(A)100重量部に対して、(B)が0.5〜2
0重量部の割合である、接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶液型接着剤組成
物、特に、金属(ニッケル、アルミニウム、銅等)とポ
リオレフィン系プラスチックとの接着性、耐電解液性に
優れ、ポリマー電池部材の接着に適した溶液型接着剤組
成物、及び該接着剤のコート層を有する接着性部材に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話、携帯型パソコン等の電
子機器の急速な成長により、軽量で小型のポリマー電池
の需要が増大している。なかでも、より軽量コンパクト
化が可能な、アルミ箔を含むラミネートフィルムによる
ソフトパックが注目を集めている。ソフトパックは、一
般に、基材/アルミ箔/ポリオレフィン構造のラミネー
トからなり、各構成フィルムは接着剤により接着されて
いる。
【0003】ソフトパックは、その内部に、リチウム塩
とカーボネート系溶媒からなる電解液を安定に密封で
き、しかもニッケル、アルミニウム、銅などの電極端子
を確実に接着できることが必要である。
【0004】したがって、ソフトパック等のポリマー電
池部材用の接着剤には以下の性能が要求される。 (1)アルミ箔や電極端子の金属(ニッケル、アルミニ
ウム、銅等)とポリオレフィンフィルムとの接着性に優
れていること。 (2)上記の接着性が約90℃の高温や約−40℃の低
温でも保持されること。 (3)上記の接着性が電解液に対して耐性であること。 (4)接着剤が曲げや絞り等の加工時に白化したり、ク
ラックを発生しない加工性を有すること。
【0005】従来から、ソフトパックのシーラントとし
て、酸変性したポリエチレンやポリプロピレンが使用さ
れているが、耐電解液性が低いため電解液が汚染され、
性能が低下したり、液漏れが起こり易くなるなどの欠点
や、さらに、加工性が劣るため加工時にフィルムの白化
が生じるなどの欠点がある。
【0006】また、ポリエステル、ポリウレタンやエポ
キシ等の従来のラミネート用接着剤は、耐電解液性が低
いため電解液が汚染され、電池性能が低下したり、液漏
れが起こり易くなるという欠点がある。
【0007】さらに、金属、ポリオレフィン系樹脂の接
着剤として、スチレン/イソプレン/スチレンブロック
共重合体又はスチレン/ブタジエン/スチレンブロック
共重合体を水素添加して得られる共重合体等の合成ゴム
を含むホットメルト型接着剤組成物が知られているが、
かかる接着剤組成物は金属とポリオレフィン樹脂との間
の接着力に関しては未だ十分とはいえないものである。
しかも、ホットメルト型であるため、高温(約90〜1
00℃)での接着強度を保持するにはエラストマーの配
合量を多くしなければならず、ホットメルト型接着剤の
アップリケーション温度である180〜200℃での溶
融粘度が例えば100万cps以上と非常に高くなり、溶
液型に比べ、薄膜(約5〜30ミクロン)で均一な塗布
面を得るアップリケーションが困難になるという欠点が
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、アルミ箔や電極端子の金属(ニッケル、アルミ
ニウム、銅等)とポリオレフィンフィルムの接着性に優
れ、その接着性が約90℃の高温や約−40℃の低温で
も保持されかつ電解液に対して耐性であり、曲げや絞り
等の加工時に白化、クラックを発生しない加工性を有
し、尚かつ塗布加工のアップリケーションに優れた溶液
型接着剤組成物を提供することである。
【0009】更なる本発明の目的は、上記の特性を持つ
溶液型接着剤組成物のコート層を表面に有する接着性部
材を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討の
結果、特定のエラストマーと特定の密着性付与剤とを組
合わせることにより、接着強度、耐寒性、耐熱性、耐電
解液性、加工性、アップリケーション特性のすべてに優
れた溶液型接着剤組成物が得られることを知見し、本発
明を完成した。
【0011】本発明は、熱可塑性エラストマー(A)と
カップリング剤(B)からなる溶液型接着剤組成物であ
る。
【0012】更に、本発明は、上記の溶液型接着剤組成
物のコート層を表面に有する接着性部材である。
【0013】本発明の溶液型接着剤組成物は、熱可塑性
エラストマー(A)とカップリング剤(B)の両方を含
む一液型であっても、熱可塑性エラストマー(A)とカ
ップリング剤(B)を別々に含む二液型であっても良
い。
【0014】本発明で使用する熱可塑性エラストマー
(A)は、架橋点の役割を果たす硬質相(ハードセグメ
ント)と軟質ゴムの軟質相(ソフトセグメント)からな
り、常温ではゴムの性質を示すが、高温で熱可塑性を示
すポリマーをいう。熱可塑性エラストマー(A)は、一
般に、A−B−A型のトリブロックあるいは(A−B)n
型のマルチブロック構造を有する共重合体である。な
お、式中、Aブロックはハードセグメントを、Bブロッ
クはソフトセグメントを示す。
【0015】本発明で使用する熱可塑性エラストマー
(A)の具体例としては、スチレン系エラストマー、オ
レフィン系エラストマー(例えば、エチレン/プロピレ
ン共重合体、エチレン−プロピレンターポリマー、ある
いはTEOまたはTPO等)等が挙げられる。しかし、
溶剤溶解性の点より、好ましい熱可塑性エラストマー
(A)は、スチレン系エラストマーである。
【0016】スチレン系エラストマーとしては、例え
ば、スチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体
(SBS)、スチレン/イソプレン/スチレンブロック
共重合体(SIS)、SBS又はSISを水素添加して
得られるSEBS又はSEPS、SEPが使用できる。
SBS及びSISの例には、シェルジャパン株式会社製
のクレイトンDシリーズが、また、SEBS又はSEP
SもしくはSEPの例としては、同社製のクレイトンG
シリーズ及び株式会社クラレ製のセプトン、ハイブラー
がある。
【0017】特に好ましいスチレン系エラストマー
(A)は、SEBS、SEPS、SEPである。
【0018】本発明で使用するスチレン系エラストマー
は、共重合体中にスチレン単位が約5〜65重量%、好
ましくは10〜40重量%、特に好ましくは13〜20
重量%含まれ、ポリマー濃度20重量%トルエン溶液の
25℃の粘度が200〜10000cps、好ましくは5
00〜2000cps、特に好ましくは1000〜150
0cpsである重合体である。
【0019】本発明で使用するカップリング剤(B)
は、ニッケル、アルミニウム、銅等の金属表面上及び/
又はポリオレフィン系プラスチック表面上の−OH等の
官能基と反応して該表面の親和性を改良するものであ
り、例えばチタネート系カップリング剤、シラン系カッ
プリング剤が含まれる。処理温度が低くてすむため、チ
タネート系カップリング剤がカップリング剤(B)とし
て好ましい。
【0020】本発明で使用するチタネート系カップリン
グ剤は、分子中に、金属等の無機物と結合する親水性部
分と、ポリオレフィン系プラスチック等の有機物と親和
する疎水性部分を有する。
【0021】チタネート系カップリング剤分子中の親水
性部分としては、例えば、
【0022】
【化1】
【0023】があり、疎水性部分には、例えば、
【0024】
【化2】
【0025】がある。
【0026】チタネート系カップリング剤として、例え
ば、味の素株式会社から市販されているプレンアクト
(登録商標)シリーズ、例えば、プレンアクト−KR
TTS(イソプロピルトリイソステアロイルチタネー
ト)、KR 46B(テトラオクチルビス(ジトリデシ
ルホスファイト)チタネート)、KR 55(テトラ
(2,2−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)ビス
(ジトリデシル)ホスファイトチタネート)、KR 4
1B(テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイ
ト)チタネート)、KR 38S(イソプロピルトリス
(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート)、KR
138S(ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オ
キシアセテートチタネート)、KR 238S(トリス
(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチタネー
ト)、338X(イソプロピルジオクチルパイロホスフ
ェートチタネート)、KR 44(イソプロピルトリ
(N−アミノエチルアミノエチル)チタネート)、KR
9SA(イソプロピルトリス(ドデシルベンゼンスル
フォニル)チタネート)等が使用でき、好ましくはプレ
ンアクト−KR TTS、KR 138S、KR 9S
A、特に好ましくはプレンアクト−KR TTSであ
る。
【0027】本発明で使用するシラン系カップリング剤
としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルフ
ェニルジメトキシシラン等のビニルアルコキシシラン系
カップリング剤等が挙げられる。
【0028】本発明で使用する溶剤としては、熱可塑性
エラストマー(A)及び/又はカップリング剤(B)を
溶解できる溶剤であれば特に制限されず、接着剤に慣用
の溶剤が使用できるが、トルエン、n−ヘキサン、キシ
レン等が好ましい。
【0029】本発明の溶液型接着剤においては、熱可塑
性エラストマー(A)とカップリング剤(B)が固形分
として5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%存
在するように溶媒を使用すると、適切な厚みを有する接
着剤のコート層又はドライフィルム層を金属又はポリオ
レフィン系フィルム表面上に形成できる。
【0030】本発明の溶液型接着剤においては、熱可塑
性エラストマー(A)の固形分100重量部に対するカ
ップリング剤(B)の量は、使用する熱可塑性エラスト
マー(A)及びカップリング剤(B)の種類によって変
動し得るが、その量は0.5〜20重量部、好ましくは
1〜10重量部、特に好ましくは1〜5重量部である。
【0031】本発明の溶液型接着剤には、本発明の効果
を害さない限りにおいて、熱可塑性樹脂、粘着付与剤、
可塑剤、プライマー等の慣用成分を任意成分として含有
させることができる。
【0032】慣用成分としての熱可塑性樹脂としては、
変性ポリエチレン樹脂、変性ポリプロピレン樹脂などが
あり、粘着付与剤としては、ロジン系、テルペン系、石
油樹脂系粘着付与剤が挙げられ、可塑剤としては、プロ
セスオイル等がある。また、プライマーとしては、シラ
ン系プライマー、チタネート系プライマーが使用でき、
チタネート系プライマーとしては、例えばテトライソプ
ロピルチタネート、テトラブチルチタネート、テトラス
テアリルチタネート、2−エチルヘキシルチタネート、
チタニウムラクテート、イソプロピルオキシステアロイ
ルオキシチタネート等が挙げられる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の溶液型接着剤組成物は、
一液型の場合、例えば、熱可塑性エラストマー(A)、
カップリング剤(B)、溶剤および必要であれば慣用成
分を撹拌混合することにより製造することができる。ま
た、熱可塑性エラストマー(A)及びカップリング剤
(B)及び必要であれば慣用成分を混合した中間生成物
(マスターバッチ)を製造し、この中間生成物を溶剤に
て溶液化する方法により製造することもできる。
【0034】二液型の場合、本発明の溶液型接着剤組成
物は、熱可塑性エラストマー(A)、溶剤および必要で
あれば慣用成分を撹拌混合してA液を製造し、カップリ
ング剤(B)および必要であれば溶剤もしくは慣用成分
を混合してB液を製造することにより得ることができ、
A液とB液は混合して使用される。
【0035】本発明の接着剤組成物は、特にニッケル、
アルミニウム、銅等の金属とポリエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフィンフィルムとの接着に都合よく使
用できる。
【0036】また、本発明の接着剤組成物は、低高温耐
性、加工性、アプリケーション特性及び耐電解液性に優
れているためポリマー電池部材、特にソフトパックのた
めの接着剤として有用である。
【0037】本発明の溶液型接着剤組成物による接着
は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィンフィルム面に該接着剤を塗布し、加熱乾燥して
ドライフィルムを形成し、これにアルミニウム、ニッケ
ル、銅等の金属を加熱圧着することにより行なうか、ア
ルミニウム、ニッケル、銅等の金属面に該接着剤を塗布
し、加熱乾燥してプレコート金属を形成し、これにポリ
オレフィン系フィルムを加熱圧着することにより行なう
ことができる。前者の方法は、ポリマー電池用電極端子
部材の製作に適し、後者の方法は、ポリマー電池の電解
質封入用のソフトパックの作製に適する。
【0038】ポリマー電池用のソフトパックには、トレ
イ状に絞ったエンボスタイプと、袋状に包んだパウチタ
イプがある。本発明の溶液型接着剤組成物は両方のタイ
プのソフトパックに使用できるが、曲げ加工や絞り加工
等の加工性に優れるため、加工の際の展延性不足による
白化やクラックをおこしにくいことから、特にパウチタ
イプのソフトパック用に適する。
【0039】本発明は、さらに、上記の接着剤組成物の
コート層又はドライフィルム層を表面に有する接着性部
材にも関する。上記部材はフィルムの形態にあるのが好
ましい。
【0040】本発明における部材表面の接着剤組成物の
コート層は、任意の厚みを有し得るが、部材がフィルム
の形態を有する場合には、ドライ膜厚にて約3〜30μ
mの膜厚を有するのが好ましい。
【0041】上記フィルムは、好ましくは、ニッケル、
アルミニウム、銅等の金属薄板若しくはフィルム又はポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系プラ
スチックフィルムである。
【0042】
【実施例】以下に、本発明をより詳細に説明するための
実施例を示すが、本発明をこれらに限定するものではな
い。
【0043】実施例1 熱可塑性エラストマー(A)として株式会社クラレ製S
EPS KL−2003(スチレン含量13重量%、ト
ルエン中20重量%で30℃での溶液粘度6400cp
s)を使用し、カップリング剤(B)として味の素株式
会社製プレンアクトKR 9SA(親水性基及び疎水性
基として
【0044】
【化3】
【0045】をそれぞれ有する)を使用し、溶剤として
トルエン:n−ヘキサン(1:1)を使用して本発明の
溶液型接着剤組成物を製造した。溶液型接着剤組成物全
体の90重量%が溶剤であり、熱可塑性エラストマー
(A)とカップリング剤(B)の重量比率は以下の通り
であった。
【0046】 番号 熱可塑性エラストマー(A) カップリング剤(B) 1−1 100 0 1−2 100 0.5 1−3 100 5 1−4 100 10 1−5 100 15 1−6 100 25
【0047】実施例2 熱可塑性エラストマー(A)としてシェルジャパン株式
会社製SEBS(クレイトンG−1652、スチレン含
量29重量%、トルエン中20重量%で25℃での溶液
粘度550cps)を使用し、カップリング剤(B)とし
て味の素株式会社製プレンアクトKR 138S(親水
性基及び疎水性基として
【0048】
【化4】
【0049】をそれぞれ有する)を使用し、溶剤として
トルエンを使用して本発明の溶液型接着剤組成物を製造
した。溶液型接着剤組成物全体の70重量%が溶剤であ
り、熱可塑性エラストマー(A)とカップリング剤
(B)の重量比率は以下の通りであった。
【0050】 番号 熱可塑性エラストマー(A) カップリング剤(B) 2−1 100 0 2−2 100 0.5 2−3 100 5 2−4 100 10 2−5 100 15 2−6 100 25
【0051】実施例3 熱可塑性エラストマー(A)としてシェルジャパン株式
会社製SEBS(クレイトンG−1657、スチレン含
量13重量%、トルエン中20重量%で25℃での溶液
粘度1500cps)を使用し、カップリング剤(B)と
して味の素株式会社製プレンアクトKR TTS((親
水性基及び疎水性基として
【0052】
【化5】
【0053】をそれぞれ有する;有効成分97%以上;
官報公示整理番号(化審法)2-3099;CAS N
o.61417−49−0;EINECS No.26
27748)を使用し、溶剤としてトルエンを使用して
本発明の溶液型接着剤組成物を製造した。溶液型接着剤
組成物全体の80重量%が溶剤であり、熱可塑性エラス
トマー(A)とカップリング剤(B)の重量比率は以下
の通りであった。 番号 熱可塑性エラストマー(A) カップリング剤(B) 3−1 100 0 3−2 100 0.5 3−3 100 5 3−4 100 10 3−5 100 15 3−6 100 25
【0054】試験例 厚さ40μmのA−4サイズのCPP(未延伸ポリプロ
ピレン)フィルムの片面に実施例1〜3で得られた接着
剤組成物のそれぞれを乾燥膜厚20μmの厚さに塗布
し、100℃に10分間保持して塗布した溶液状接着剤
を乾燥した。
【0055】次いで、上記の乾燥された接着剤の塗膜の
設けられたCPPフィルムを巾16mmに裁断して短冊状
の裁断片を得た。この裁断片、厚さ100μm、幅6m
m、長さ60mmのリボン状金属(ニッケル、アルミニウ
ム、銅のそれぞれ)の両面に、該裁断片の接着剤の塗膜
がリボン状金属(ニッケル、アルミニウム、銅のそれぞ
れ)に接するように配置し、裁断片をヒートプレス機に
より2秒間、120℃、2kg/cm2に加熱、加圧してリボ
ン状金属(ニッケル、アルミニウム、銅のそれぞれ)に
仮接着した。次いで、該裁断片を目玉クリップにて約2
kg/cm2の圧力で圧着させるとともに、リボン状金属(ニ
ッケル、アルミニウム、銅のそれぞれ)の該裁断片の配
置部位付近に抵抗加熱装置(ミヤチテクノス社製、ME
−35A)を用いて、2.5V、70〜80Aの電流を
0.2秒間通電して、リボン状金属(ニッケル、アルミ
ニウム、銅のそれぞれ)の該裁断片の配置部位を約16
0℃に内部加熱し、該裁断片をリボン状金属(ニッケ
ル、アルミニウム、銅のそれぞれ)に接着させて、接着
試験片を得た。
【0056】一方、アルミニウム箔にCPPフィルムを
積層したアルミニウムラミネートフィルムを、封入袋と
して、CPPフィルム面を内側にして用い、該封入袋中
に、上記で得られた接着試験片を、接着されている短冊
状CPPフィルムの裁断片が該封入袋のシール部に一致
するように挿入し、該封入袋シール部をインパルスヒー
ターにより2秒間、210℃、約2kg/cm2に加熱、加圧
してシールし、該封入袋中に接着試験片を封入した。
【0057】この接着試験片を封入した封入袋のシール
部における、接着試験片の短冊状CPPフィルムの裁断
片と、そのリボン状金属(ニッケル、アルミニウム、銅
のそれぞれ)とのT剥離強度を、引張り速度50mm/min
にて測定した。
【0058】カップリング剤(B)の重量比率が5%の
ときに最も効果があり、その測定結果を表1に示した。
カップリング剤(B)の重量比率が0.5%では、効果
は認められるものの、強度水準は1kgf以下で強度のば
らつきが大きく、カップリング剤(B)の重量比率が0
%では全ての場合で金属面に接着しなかった。カップリ
ング剤(B)の重量比率が10%では、5%と同様な効
果を示したが、15%を超えると接着強度は低下の傾向
を示した。
【0059】
【表1】
【0060】また、上記と同様にアルミニウムラミネー
トフィルムを封入袋として用い、該封入袋中に、上記と
同様に番号1−3、2−3及び3−3の接着試験片のそ
れぞれを挿入し、かつエチルカーボネートとジエチルカ
ーボネートを1:1の体積比率で混合し、六フッ化リン
酸リチウムを1モル/lとなるように溶解した電解液を
注入して、該封入袋のシール部を上記と同様にしてシー
ルし、該封入袋中に接着試験片(ニッケル、アルミニウ
ム、銅のそれぞれ)及び電解液を封入した。この接着試
験片(ニッケル、アルミニウム、銅のそれぞれ)及び電
解液を封入した封入袋(寸法:60mm×100mm;ヒー
トシール幅:10mm;電解液:7cc)を、80℃に一週
間保持したが、電解液漏れは一切認められなかった。
【0061】
【発明の効果】本発明の溶液型接着剤組成物は、接着性
(常温、耐熱性、耐寒性、耐湿性、ヒートサイクル)、
加工性、耐電解液性のいずれにも優れていることがわか
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性エラストマー(A)とカップリ
    ング剤(B)からなる溶液型接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 熱可塑性エラストマー(A)がSBS、
    SIS、SEBS、SEPS又はSEPである、請求項
    1記載の接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 カップリング剤(B)がチタネート系カ
    ップリング剤である、請求項1又は2記載の接着剤組成
    物。
  4. 【請求項4】 熱可塑性エラストマー(A)100重量
    部に対して、カップリング剤(B)が0.5〜20重量
    部の割合である、請求項1〜3のいずれか1項記載の接
    着剤組成物。
  5. 【請求項5】 表面に請求項1〜4のいずれか1項記載
    の接着剤組成物のコート層を有する接着性部材。
  6. 【請求項6】 フィルム又は薄板の形態にある、請求項
    5記載の接着性部材。
  7. 【請求項7】 フィルム又は薄板が金属薄板若しくはフ
    ィルム又はポリオレフィン系プラスチックフィルムであ
    る、請求項5又は6記載の接着性部材。
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Cited By (4)

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