JP2001288215A - ポリビニルアセタール樹脂の製造方法 - Google Patents

ポリビニルアセタール樹脂の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に、低重合度のポリビニルアルコールとア
ルデヒドとを縮合反応させる際に、反応系を0℃以下ま
で冷却させずに、透明性及び溶剤溶解性に優れ、しかも
酸触媒やその中和剤に由来する不純物の含有量が少な
く、微小粉末状のポリビニルアセタール樹脂を製造す
る。 【解決手段】 酸触媒の存在下に水相中でポリビニルア
ルコールとアルデヒドとを縮合反応させてポリビニルア
セタール樹脂を製造する方法であって、反応系を20℃
以下に保ってポリビニルアルコール全添加量の70〜8
5重量%にアルデヒド全添加量の一部を添加して縮合反
応を行った後、反応系の温度を降下させ、反応生成物で
あるポリビニルアセタール化物の沈殿が析出するまでの
間に、ポリビニルアルコールの残量30〜15重量%を
2回以上に分割して添加し、さらにアルデヒドの残量を
添加して縮合反応を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリビニルアセタ
ール樹脂の製造方法に関し、さらに詳しくは透明性及び
溶剤溶解性に優れた微粉末状のポリビニルアセタール樹
脂を工業的に有利に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリビニルアセタール樹脂は、合わせガ
ラス用中間膜、塗料、印刷、接着剤等の用途に幅広く用
いられている樹脂であり、ポリビニルアルコールを原料
として、これをアセタール化することにより得られる。
その製造方法としては、例えば、溶解法、沈殿法等が知
られている。
【0003】このうち、沈殿法は単一工程で水溶液から
粉末状製品を得ることができるため、反応後に溶液中か
らポリビニルアセタール化物を析出させて分離する必要
がある溶解法に比べて工程が簡単で生産コストも安く、
工業的生産に好適である。
【0004】しかしながら、沈殿法においては、一般に
反応温度が高いと沈殿析出に要する時間は短くなるが、
得られるポリビニルアセタールの粒子が粗大化し、場合
によっては沈殿した粒子同士が凝集するので、比較的低
い温度でポリビニルアルコール溶液中にカルボニル化合
物を添加することにより、微小な粉末状の化合物を沈殿
させる必要があった。
【0005】特に、重合度の低いポリビニルアルコール
によるアセタール化は、粒子が粗大化を防ぐために、よ
り低い温度にて沈殿させる必要があり、時には反応温度
を0℃より低い温度に保たなければ微小な粉末状の樹脂
が得られないため、このような低温に保持するための特
別な冷却設備を必要とするという欠点がある。
【0006】また、低温に冷却することによって、ポリ
ビニルアルコール水溶液のゲル化や、沈殿析出直後のア
セタール化物の凍結等によりポリビニルアセタール樹脂
の物性に悪影響を及ぼすこともあり、特に、平均重合度
100〜500のポリビニルアルコールのアセタール化
によって微小な粒子を得ることは困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の問題点を解消し、特に、低重合度のポリビニルアルコ
ールとアルデヒドとを縮合反応させる際に、反応系を0
℃より低い温度まで冷却させずに、透明性及び溶剤溶解
性に優れ、しかも酸触媒やその中和剤に由来する不純物
の含有量が少なく、微小粉末状のポリビニルアセタール
樹脂を製造する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、酸触媒の存在下に水相中で
ポリビニルアルコールとアルデヒドとを縮合反応させて
ポリビニルアセタール樹脂を製造する方法であって、反
応系を20℃以下に保ってポリビニルアルコール全添加
量の70〜85重量%にアルデヒド全添加量の一部を添
加して縮合反応を行った後、反応系の温度を降下させ、
反応生成物であるポリビニルアセタール化物の沈殿が析
出するまでの間に、ポリビニルアルコールの残量30〜
15重量%を2回以上に分割して添加し、さらにアルデ
ヒドの残量を添加して縮合反応を行うことを特徴とする
ポリビニルアセタール樹脂の製造方法が提供される。
【0009】また、請求項2の発明では、最終のアルデ
ヒドの添加以外は、アルデヒドの1回の添加量が、ポリ
ビニルアセタール化物を沈殿させるに至らないような量
であることを特徴とする請求項1に記載のポリビニルア
セタール樹脂の製造方法が提供される。
【0010】本発明において、ポリビニルアルコールと
しては、平均重合度は、一般に100〜2000、水酸
基の含有割合が20モル%以上のものが用いられ、特に
平均重合度100〜500、水酸基の含有割合が20〜
40モル%のものに適用するのが好ましい。そして、ポ
リビニルアルコールは、一般に3〜15重量%の水溶液
として用いられる。
【0011】ポリビニルアルコールの水溶液には、酸触
媒が添加される。酸触媒としては、塩酸、燐酸、硫酸、
パラトルエンスルホン酸などの単独或いは二種以上の混
合物が用いられる。これ等の酸触媒は、一般に、反応液
のpHが0.2〜2になるように適量が添加される。酸
触媒は所定量を一度に添加してもよいが、分割して添加
するのが、微小な粒子を得る点で好ましい。
【0012】アルデヒドとしては、(パラ)ホルムアル
デヒド、(パラ)アセトアルデヒド、プロピオンアルデ
ヒド、ブチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒドなどの単
独或いは二種以上の混合物が、得られるポリビニルアセ
タール樹脂の用途に応じて選定される。これ等のアルデ
ヒドの使用量は、製造するポリビニルアセタール樹脂の
アセタール化度に応じて適宜決定されるが、一般に目的
のアセタール化度を得るのに必要な理論量の2〜10重
量%増しの過剰に用いられる。
【0013】本発明の製造方法では、先ず、ポリビニル
アルコール全添加量の70〜85重量%に相当するポリ
ビニルアルコール水溶液に上記のような酸触媒を適量添
加した後、反応系を20℃以下に保ってアルデヒド全添
加量の一部を添加して縮合反応を行う。
【0014】次いで、反応系の温度を、例えば10〜1
5℃に降下させ、ポリビニルアルコールの残量30〜1
5重量%のうち、例えば20〜10重量%に相当するポ
リビニルアルコール水溶液を添加し、その後、反応生成
物であるポリビニルアセタール化物の沈殿が析出しない
量のアルデヒドを添加して縮合反応を行う。
【0015】さらに、反応系の温度を、例えば5〜10
℃に降下させた後、ポリビニルアルコールの残量の10
〜5重量%を添加し、さらに反応系の温度を、例えば0
〜5℃に降下させ、アルデヒドの残量を添加し、縮合反
応を行って反応生成物であるポリビニルアセタール化物
の沈殿を析出させる。
【0016】このように、ポリビニルアルコールの残量
30〜15重量%は、反応生成物であるポリビニルアセ
タール化物の沈殿が析出するまでの間に、2回もしくは
3回以上に分割して添加される。なお、最終のアルデヒ
ドの添加以外は、アルデヒドの1回の添加量が、ポリビ
ニルアセタール化物を沈殿させるに至らないような量で
あることが好ましい。
【0017】その後、従来法と同様に熟成反応が行われ
る。この熟成反応は、酸触媒を適量追加した後、反応系
の温度を、例えば20℃以上に上げ、数時間保持するこ
とにより行われる。
【0018】こうしてポリビニルアセタール化物のスラ
リーが形成される。このスラリーは、酸触媒により酸性
を呈しており、これを中和するためにスラリーに水酸化
ナトリウムや重炭酸ナトリウムのような中和剤が添加さ
れる。その後、脱水、洗水、乾燥を行って、微粉末状の
ポリビニルアセタール樹脂が製造される。
【0019】(作用)本発明によれば、ポリビニルアル
コールを分割添加することにより、ポリビニルアルコー
ルの界面活性効果と、反応系で生成されるポリビニルア
セタール化物のアセタール化度の分布が広くなり、沈殿
析出するする分子に時間差が与えられることによる効果
とが相まって、透明性及び溶剤溶解性に優れた微粉末状
のポリビニルアセタール樹脂が得られる。
【0020】しかも、反応生成物であるポリビニルアセ
タール化物の沈殿が析出するまでの間に、ポリビニルア
ルコールの残量を2回以上に分割して添加することによ
り、上記の作用がさらに効果的に行われ、透明性及び溶
剤溶解性に優れた微粉末状のポリビニルアセタール樹脂
が確実に得られる。さらに、ナトリウムや塩素などの酸
触媒やその中和剤に由来する不純物の含有量を少なくす
ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例及び比較例
を説明することにより、本発明をより詳細に説明する。
【0022】(実施例1)平均重合度230のポリビニ
ルアルコール236g(全添加量の80重量%)を純水
2300gに加熱溶解した後、40℃まで冷却して酸触
媒(35%塩酸)55gを加え、反応系の温度を15℃
まで降下させて、ブチルアルデヒド38.5gを添加し
て縮合反応を行った。
【0023】次いで、反応系の温度を10℃まで降下さ
せてポリビニルアルコール全添加量の15重量%に相当
するポリビニルアルコール水溶液を添加し、さらに、反
応系の温度を2℃まで降下させて、ブチルアルデヒド3
8.5gを添加して縮合反応を行った。さらに、反応系
の温度を2℃まで降下させて、ブチルアルデヒド38.
5gを添加し、ポリビニルアルコール全添加量の5重量
%に相当するポリビニルアルコール水溶液を添加し、し
かる後、反応系の温度を1℃まで降下させて、ブチルア
ルデヒド101.3gを添加し縮合反応を行って、反応
生成物であるポリビニルアセタール化物の白色の沈殿物
を析出させた。
【0024】その後、30分後に酸触媒(35%塩酸)
300gを添加し、さらに90分後に反応系の温度を2
0℃へ昇温して5時間保って熟成反応を行った後、常法
によりpHが8となるように水酸化ナトリウムで中和
し、脱水、洗水、乾燥を行って、微粉末状ポリビニルブ
チラール化物を得た。
【0025】得られたポリビニルブチラール樹脂は、ブ
チラール化度約70モル%、平均粒径65μmで微小な
粉末状であり、樹脂中のナトリムは60ppm、塩素は
65ppmであり、不純物は少なかった。また、このポ
リビニルブチラール樹脂の透明性及びメチルエチルケト
ンによる溶剤溶解性は共に良好であった。
【0026】(実施例2)平均重合度490のポリビニ
ルアルコール256g(全添加量の80重量%)を純水
2400gに加熱溶解した後、40℃まで冷却して酸触
媒(35%塩酸)62gを加え、反応系の温度を15℃
まで降下させて、ブチルアルデヒド47.8gを添加し
て縮合反応を行った。
【0027】次いで、反応系の温度を10℃まで降下さ
せて、ポリビニルアルコール全添加量の15重量%に相
当するポリビニルアルコール水溶液を添加し、さらに、
反応系の温度を5℃まで降下させて、ブチルアルデヒド
42.8gを添加して縮合反応を行った。さらに、反応
系の温度を2℃まで降下させて、ポリビニルアルコール
全添加量の5重量%に相当するポリビニルアルコール水
溶液を添加し、しかる後、反応系の温度を1℃まで降下
させて、ブチルアルデヒド150.9gを添加し縮合反
応を行って、反応生成物であるポリビニルアセタール化
物の白色の沈殿物を析出させた。
【0028】その後、30分後に酸触媒(35%塩酸)
354gを添加し、さらに90分後に反応系の温度を3
8℃へ昇温して6時間保った後、常法によりpHが8と
なるように水酸化ナトリウムで中和し、脱水、洗水、乾
燥を行って、微粉末状ポリビニルブチラール化物を得
た。
【0029】得られたポリビニルブチラール樹脂は、ブ
チラール化度約78モル%、平均粒径70μmで微小な
粉末状であり、樹脂中のナトリムは70ppm、塩素は
78ppmであり、不純物は少なかった。また、このポ
リビニルブチラール樹脂の透明性及びメチルエチルケト
ンによる溶剤溶解性は共に良好であった。
【0030】(比較例1)平均重合度230のポリビニ
ルアルコール280gを純水2700gに加熱溶解した
後、40℃まで冷却して酸触媒(35%塩酸)55gを
加え、次いで、反応系の温度を17℃まで降下させてブ
チルアルデヒド42gを添加して縮合反応を行った。さ
らに、反応系の温度を1℃まで降下させて、ブチルアル
デヒド144.3gを添加し縮合反応を行って、反応生
成物であるポリビニルアセタール化物の白色の沈殿物を
析出させた。
【0031】その後、30分後に酸触媒(35%塩酸)
300gを添加し、さらに90分後に反応系の温度を2
0℃へ昇温して5時間保った後、常法によりpHが8と
なるように水酸化ナトリウムで中和し、脱水、洗水、乾
燥を行って、粉末状ポリビニルブチラール化物を得た。
【0032】得られたポリビニルブチラール樹脂は、ブ
チラール化度約70モル%、平均粒径140μmで粗大
な粒子のため、酸触媒の洗浄除去が充分に行われず、こ
のポリビニルブチラール樹脂は微白濁がみられた。ま
た、メチルエチルケトンによる溶剤溶解性では微量の未
溶解物が確認された。
【0033】(比較例2)平均重合度230のポリビニ
ルアルコール280g(全添加量の95重量%)を純水
2700gに加熱溶解した後、40℃まで冷却して酸触
媒(35%塩酸)55gを加え、反応系の温度を15℃
まで降下させて、ブチルアルデヒド38.5gを添加し
て縮合反応を行った。
【0034】次いで、反応系の温度を3℃まで降下させ
てポリビニルアルコール全添加量の5重量%に相当する
ポリビニルアルコール水溶液を添加し、さらに、反応系
の温度を2℃まで降下させて、ブチルアルデヒド38.
5gを添加して縮合反応を行った。さらに、反応系の温
度を1℃まで降下させて、ブチルアルデヒド101.3
gを添加し縮合反応を行って、反応生成物であるポリビ
ニルアセタール化物の白色の沈殿物を析出させた。
【0035】その後、30分後に酸触媒(35%塩酸)
300gを添加し、さらに90分後に反応系の温度を2
0℃へ昇温して5時間保って熟成反応を行った後、常法
によりpHが8となるように水酸化ナトリウムで中和
し、脱水、洗水、乾燥を行って、微粉末状ポリビニルブ
チラール化物を得た。
【0036】得られたポリビニルブチラール樹脂は、ブ
チラール化度約70モル%、平均粒径80μmで微小な
粉末状であり、樹脂中のナトリムは90ppm、塩素は
95ppmであり、実施例1に比べて、平均粒径、ナト
リム量及び塩素量は大きな値であった。なお、このポリ
ビニルブチラール樹脂の透明性及びメチルエチルケトン
による溶剤溶解性は共に良好であった。
【0037】(比較例3)平均重合度490のポリビニ
ルアルコール256g(全添加量の80重量%)を純水
2400gに加熱溶解した後、40℃まで冷却して酸触
媒(35%塩酸)62gを加え、反応系の温度を15℃
まで降下させて、ブチルアルデヒド47.8gを添加し
て縮合反応を行った。
【0038】次いで、反応系の温度を10℃まで降下さ
せてポリビニルアルコール全添加量の15重量%に相当
するポリビニルアルコール水溶液を添加し、さらに、反
応系の温度を5℃まで降下させて、ブチルアルデヒド4
2.8gを添加して縮合反応を行った。さらに、反応系
の温度を2℃まで降下させてポリビニルアルコール全添
加量の5重量%に相当するポリビニルアルコール水溶液
を添加し、しかる後、反応系の温度を1℃まで降下させ
て、ブチルアルデヒド150.9gを添加し縮合反応を
行って、反応生成物であるポリビニルアセタール化物の
白色の沈殿物を析出させた。
【0039】その後、30分後に酸触媒(35%塩酸)
354gを添加し、さらに90分後に反応系の温度を3
8℃へ昇温して6時間保って熟成反応を行った後、常法
によりpHが8となるように水酸化ナトリウムで中和
し、脱水、洗水、乾燥を行って、微粉末状ポリビニルブ
チラール化物を得た。
【0040】得られたポリビニルブチラール樹脂は、ブ
チラール化度約78モル%、平均粒径85μmで微小な
粉末状であり、樹脂中のナトリムは93ppm、塩素は
98ppmであり、実施例2に比べて、平均粒径、ナト
リム量及び塩素量は大きな値であった。なお、このポリ
ビニルブチラール樹脂の透明性及びメチルエチルケトン
による溶剤溶解性は共に良好であった。
【0041】
【発明の効果】本発明のポリビニルアセタール樹脂の製
造方法は、上述の構成であり、特に低重合度ポリビニル
アルコールとカルボニル化合物との縮合反応を0℃より
も低い温度まで冷却せずに行うことができるので、従来
法に比べて、特別な冷却設備を必要とせず、工業的に極
めて有利である。ポリビニルアルコール水溶液のゲル化
や、沈殿析出直後のアセタール化物の凍結等によりポリ
ビニルアセタール樹脂の物性に悪影響を及ぼすこともな
い。
【0042】また、得られるポリビニルアセタール樹脂
は、微小な粉末状であり、透明性及び溶剤溶解性に優れ
ており、しかもナトリムや塩素などの酸触媒やその中和
剤に由来する不純物の含有量が少なく、合わせガラス用
中間膜、塗料、印刷、接着剤などの用途に好適に使用さ
れ得る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸触媒の存在下に水相中でポリビニルア
    ルコールとアルデヒドとを縮合反応させてポリビニルア
    セタール樹脂を製造する方法であって、反応系を20℃
    以下に保ってポリビニルアルコール全添加量の70〜8
    5重量%にアルデヒド全添加量の一部を添加して縮合反
    応を行った後、反応系の温度を降下させ、反応生成物で
    あるポリビニルアセタール化物の沈殿が析出するまでの
    間に、ポリビニルアルコールの残量30〜15重量%を
    2回以上に分割して添加し、さらにアルデヒドの残量を
    添加して縮合反応を行うことを特徴とするポリビニルア
    セタール樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】 最終のアルデヒドの添加以外は、アルデ
    ヒドの1回の添加量が、ポリビニルアセタール化物を沈
    殿させるに至らないような量であることを特徴とする請
    求項1に記載のポリビニルアセタール樹脂の製造方法。
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