JP2001286872A - 凝集処理装置の運転方法及び凝集処理装置 - Google Patents
凝集処理装置の運転方法及び凝集処理装置Info
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Abstract
った後膜分離装置で固液分離するに当り、膜の目詰りを
防止してフラックスを安定化させると共に、水回収率の
向上と、凝集処理に必要な凝集剤の添加量の削減を図
る。 【解決手段】 原水に凝集剤を加えて凝集槽2で凝集反
応を行った後、膜分離装置4で固液分離を行う凝集処理
において、凝集槽2からの流出水をフロック生成槽3で
緩速攪拌してフロックを生成させた後、フロック生成槽
3からの流出水をポンプPで膜分離装置4に送給して濃
縮水と透過水とに分離する。膜分離装置4の濃縮水は凝
集槽2に返送する。膜分離装置4の逆洗時のフロック生
成槽3の戻り水は凝集槽2に循環させる。
Description
方法及び凝集処理装置に係り、特に、原水に凝集剤を加
えて凝集槽で凝集反応を行った後膜分離装置で固液分離
するに当り、膜の透過流束(フラックス)の安定化と凝
集剤添加量の低減を図る凝集処理装置の運転方法及び凝
集処理装置に関する。
水、或いは各種排水の除濁処理技術として、図2に示す
如く、これらの原水にPAC(ポリ塩化アルミニウ
ム)、硫酸バンド(Al2(SO4)3)、塩化第二鉄
(FeCl3)等の凝集剤及び必要に応じてpH調整剤
を添加してラインミキサー41で混合した後、凝集槽4
2で凝集反応を行って凝集フロックを生成させ、この凝
集フロックを含む凝集処理液をポンプPで膜分離装置4
3に送給して固液分離する凝集濾過方法が知られてい
る。この場合、固液分離手段としての膜分離装置43で
は、膜面に付着したSSを剥離させる目的で定期的に膜
透過水(処理水)又は逆洗用の加圧空気(図2において
は加圧空気)を膜分離装置43の透過水側から逆流させ
る逆洗が行われる。
は停止せず作動させた状態で加圧した膜透過水又は空気
を逆流させ、逆洗排水は系外へ排出する。この間、ポン
プPを通過した凝集処理液は凝集槽42に返送する。
分離処理を行っても、運転を継続することにより、膜の
目詰りでフラックスが徐々に低下してくるため、この場
合には膜分離装置の運転を停止して薬品による洗浄が行
われる。
示すような従来の凝集処理装置では、膜の目詰りによる
フラックスの低下が著しく、フラックスの回復のための
薬品洗浄頻度が高いために、薬品洗浄コストの高騰、装
置稼動効率の低下などの問題があった。
詰りは、次のことが原因であると考えられる。
において、ポンプPを通過した凝集処理液は、凝集槽4
2に返送される。このとき、凝集槽42で生成した凝集
フロックはポンプPを通過することにより破壊され、フ
ロック径が小さくなる。このため、逆洗を繰り返すこと
により、凝集槽42内の破壊されたフロックが多くな
り、これらのフロックは更にポンプPを通過することで
微細化してゆく。そして、膜分離装置43の膜の細孔径
とほぼ同程度に微細化した粒子は、食い込むようにして
膜の細孔を閉塞させ、逆洗では剥離し難い目詰りとな
る。この目詰りが進行し、フラックスが低下してくる。
るために、逆洗工程においてポンプPを通過した水を凝
集槽42に返送しないようにしたり、凝集剤の添加量を
増加させることで微細フロックの再凝集を促進したりす
ることも考えられるが、この場合には、水回収率が低下
する、或いは薬品使用量が増加するという問題が生じ、
好ましくない。
に凝集剤を加えて凝集槽で凝集反応を行った後膜分離装
置で固液分離するに当り、膜の目詰りを防止してフラッ
クスを安定化させると共に、水回収率の向上と、凝集処
理に必要な凝集剤の添加量の削減を図ることができる凝
集処理装置の運転方法及び凝集処理装置を提供すること
を目的とする。
運転方法は、原水に凝集剤を加えて凝集槽で凝集反応さ
せ、前記凝集槽からの流出水をフロック生成槽で緩速攪
拌してフロックを生成させた後、膜分離装置で固液分離
を行う凝集処理工程と、該膜分離装置を逆洗する逆洗工
程とを有する凝集処理装置の運転方法であって、該膜分
離装置によって固液分離を行う凝集処理工程にあって
は、前記フロック生成槽内の水をポンプで取り出し、該
ポンプの吐出水を膜分離装置に送給して濃縮水と透過水
とに分離すると共に、該濃縮水は前記凝集槽に返送し、
該膜分離装置の逆洗を行う逆洗工程にあっては、前記ポ
ンプの吐出水の全量を前記凝集槽に返送することを特徴
とする。
加えて凝集反応を行う凝集槽と、該凝集槽からの流出水
を緩速攪拌してフロックを生成させるフロック生成槽
と、該フロック生成槽からの流出水を濃縮水と透過水と
に分離する膜分離装置とを有する凝集処理装置であっ
て、前記フロック生成槽からの流出水を該膜分離装置に
送給するポンプを備える送給路と、該ポンプの下流側の
該送給路から分岐して前記凝集槽に連絡する循環路と、
前記膜分離装置の濃縮水出口と前記凝集槽とを連絡する
返送路とを具備することを特徴とする。
け、ポンプを通過した水のうち、逆洗時に膜分離装置に
送給されない水を凝集槽に返送し、凝集槽で再凝集させ
ると共に更にフロック生成槽で粗大化させる。このよう
にポンプで破壊された微細フロックを粗大化させること
により、膜分離装置への微細粒子の流入を防止し、これ
により、微細粒子に起因する膜の閉塞を防止する。
して循環処理することで水回収率を高めると共に、微細
フロックが濃縮された膜濃縮水を凝集槽に添加すること
により、この濃縮水中の微細フロックを核として凝集槽
におけるフロックの生成を促進させることができ、これ
により、凝集剤の必要添加量を削減することができる。
液分離を行う際に、ポンプの吐出水の一部を膜分離装置
に送給し、残部を凝集槽に循環させるようにしても良
く、この場合においても、ポンプと通過した水を凝集槽
に返送することで、微細化したフロックの再凝集、フロ
ック化を行うことができる。
に説明する。
装置の系統図である。
はフロック生成槽、4は膜分離装置、2M,3Mは攪拌
機、2AはpH計、3Aはレベルスイッチ、V0は流量
調整弁、V1〜V5は開閉弁である。フロック生成槽3
からの水を取り出すポンプPを備える配管106は配管
107と108に分岐しており、配管108の弁V1と
膜分離装置4の入口との間からは逆洗排水を排出するた
めの配管110が分岐して設けられている。
程)にあっては、弁V1,V2,V3開、弁V4,V5
閉とする。
〜80メッシュ程度のストレーナ1で除塵された後、配
管102より凝集槽(以下「急速攪拌槽」と称す場合が
ある。)2に導入され、配管103からのPAC等の凝
集剤と、配管104より必要に応じて添加されるpH調
整剤により凝集処理される。
4の膜濃縮水とフロック生成槽(以下「緩速攪拌槽」と
称す場合がある。)3からの戻り水がそれぞれ配管10
9,107により導入され、原水は、これらの水と共
に、添加された凝集剤と好ましくは200〜300rp
m程度の比較的速い攪拌速度で攪拌されることにより凝
集処理される。この急速攪拌槽2の滞留時間は1分以
上、特に3〜5分とするのが好ましい。
ックは、そのまま静置しても再凝集、フロック化しない
が、このように急速攪拌で1分以上強く攪拌することに
より再凝集、フロック化させることができる。
の微細粒子を再凝集、フロック化させるために、本発明
において、急速攪拌槽2での上記攪拌条件は極めて重要
であり、攪拌速度が上記範囲よりも遅いと再凝集、フロ
ック化に長時間を要し、滞留時間が長く必要となるた
め、好ましくない。
集剤としては、ポリ塩化アルミニウム(PAC)、塩化
アルミニウム(AlCl3)、硫酸バンド(Al2(S
O4)3)、その他、水酸化アルミニウム(Al(O
H)3)又は酸化アルミニウム(Al2O3)を塩酸
(HCl)又は硫酸(H2SO4)で溶解したものなど
のアルミニウム塩や、塩化第二鉄(FeCl3)、硫酸
第二鉄(Fe2(SO4) 3)、硫酸第一鉄(FeSO
4)等の鉄塩等の1種又は2種以上、好ましくはPAC
を用いることができ、その使用量は、通常、原水に対し
て5〜500mg/Lであるが、本発明では、凝集、フ
ロック化の核となる微細フロックが濃縮された膜濃縮水
をこの急速攪拌槽2に返送することで凝集効率を高める
ことができるため、原水に対して5〜40mg/L程度
の比較的少ない凝集剤添加量でも良好な凝集効果を得る
ことができる。
応じて水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム
(KOH)、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)、酸
化カルシウム(CaO)、水酸化アンモニウム(NH4
OH)等のアルカリ、又は、塩酸(HCl)、硫酸(H
2SO4)、硝酸(HNO3)等の鉱酸を添加して、p
Hを6.0〜10程度に調整する。
より緩速攪拌槽3に導入され、好ましくは50〜100
rpm程度の比較的緩い攪拌速度で攪拌されることによ
り、フロックが粗大化する。この緩速攪拌槽3における
攪拌は必ずしも必要とされず流入水流を利用して槽内に
旋回流を形成することができる場合には、攪拌機を省略
しても良い。また、この緩速攪拌槽3における滞留時間
は5分以上、特に10〜20分とするのが好ましい。
より配管106,108を経て膜分離装置4に送給され
て膜濾過処理され、膜透過水は処理水として配管111
より系外へ排出され、膜濃縮水は配管109を経て急速
攪拌槽2に返送される。
で水回収率を高めることができ、また、膜濃縮水の循環
処理に当たり、膜濃縮水中の微細フロックは急速攪拌槽
2で再凝集、フロック化されるため、膜分離装置4の膜
の目詰りの原因となることが防止される。更に、前述の
如く、この微細フロックが濃縮された膜濃縮水が急速攪
拌槽2に返送されることで、急速攪拌槽2において、こ
の膜濃縮水中の微細フロックが凝集処理の核として機能
し、少ない凝集剤添加量で良好な凝集処理を行うことが
できる。
において、ポンプPの吐出水の一部を膜分離装置4に供
給し、残部を配管107より急速攪拌槽2に循環するよ
うにしても良く、ポンプPの吐出水の全量を膜分離装置
4に送給しても良い。ポンプPの吐出水の一部のみを膜
分離装置4に送給する場合であっても、ポンプを通過し
た水の残部を急速攪拌槽2に戻すことで、この水に含ま
れる微細化フロックを効果的に再凝集、フロック化する
ことができる。
ては、弁V1,V2,V3閉、弁V 4,V5開として、
逆洗空気を配管112より膜分離装置4の透過水側から
圧入し、逆洗排水を配管110より排出する。
Pの吐出水は配管107より急速攪拌槽2に送給され
る。これにより、ポンプPを通過することで微細化され
た緩速攪拌槽3からの戻り水中のフロックが、急速攪拌
槽2において再凝集、フロック化されるため、逆洗を繰
り返すことによるフロックの微細化に起因する膜分離装
置4の膜の目詰りは防止される。
無機凝集剤又は有機高分子凝集剤を添加しても良い。
しては、MF(精密濾過)膜又はUF(限外濾過)膜が
好適に使用される。膜の材質や形式には特に制限はな
く、設置型式も縦型であっても横型であっても良いが、
スパイラル型モジュールが好ましく、特に、集水管が不
要で、透過水流通抵抗が小さいことから、図4〜7に示
すようなスパイラル型膜モジュールが好適である。
の後、空気又は透過水(処理水)を逆流させて定期的に
逆洗を行うのが好ましく、逆洗は、4〜15分の濾過に
対して1回の頻度で30〜60秒間程度行うのが好まし
い。
パイラル型膜モジュールについて図4〜7を参照して説
明する。
ルに用いられる一枚の袋状膜及び該袋状膜が巻き付けら
れるシャフトの斜視図である。図4(b),(c)はそ
れぞれ図4(a)のB−B線、C−C線に沿う断面図で
ある。図5はシャフトの周りに袋状膜を巻き付ける方法
を示す断面図、図6は巻回体とソケットとの係合関係を
示す斜視図、図7はスパイラル型膜モジュールの側面図
である。
0は、正方形又は長方形状のものであり、第1の辺部1
1、第2の辺部12、第3の辺部13及び第4の辺部1
4を有している。この袋状膜10は、長い一枚の分離膜
フィルムを第2の辺部12の部分で二つに折り返し、第
1の辺部11及び第3の辺部13において折り重なった
分離膜フィルム同士を接着剤等によって接着し、第4の
辺部14の一部については接着を行うことなく開放部と
した袋状のものである。
13にかけて袋状膜10の分離膜フィルム同士が接着さ
れておらず、透過水流出用の開放部30となっている。
また、この第4の辺部14の該途中から第1の辺部11
にかけては、袋状膜10の分離膜フィルム同士が接着さ
れており、透過水の流出を阻止する閉鎖部31となって
いる。
シュスペーサ等よりなる。)15が挿入配置されてい
る。なお、袋状膜10としては、長い一枚のフィルムを
第2の辺部12部分で二つに折り返したものに限らず、
二枚の分離膜フィルムを重ね合わせ、第1の辺部11、
第2の辺部12、第3の辺部13及び第4の辺部14の
一部を接着するようにしたものであっても良い。
6が付着されると共に他方の面には接着剤17,18が
付着され、この袋状膜10がシャフト20の周りに巻き
付けられる。接着剤16は第1の辺部16に沿って付着
され、接着剤17は第3の辺部13に沿って付着されて
いる。接着剤18は第4の辺部14の長手方向の前記途
中箇所から第3の辺部13にかけて、透過水流出用の開
放部30に沿って付着されている。
に巻き付けることにより、重なり合った袋状膜10同士
は接着剤16,17,18の部分において水密的に接合
される。これにより、袋状膜10,10……同士の間に
は原水(及び濃縮水)が流れる原水流路が構成される。
接着剤18が硬化することにより、巻回体の後端面に
は、内周側に原水(濃縮水)の流出用の開放部が形成さ
れ、外周側に原水流出阻止用の閉鎖部が形成される。
開放部30と透過水流出阻止用の閉鎖部31との境界部
分から、巻回体の後方に向ってフィン19が延設されて
いる。このフィン19は、例えば合成樹脂フィルム又は
シートよりなり、袋状膜10に対し接着等により接合さ
れるのが好ましい。
りに図5の如くメッシュスペーサ29を介して巻き付け
ることにより、図6に示すように巻回体24が形成され
る。この巻回体24の後端面からは、フィン19が延出
する。各袋状膜10の第4の辺部14において同一箇所
にフィン19を設けておくことにより、フィン19は巻
回体24の軸心から等半径位上に位置し、フィン19が
重なり合うことによりフィン19がリング状の突出部を
形成することになる。このリング状の突出部内に円筒状
のソケット25の後端を挿入し、該ソケット25とフィ
ン19を接着剤等により接合する。なお、ソケット25
をフィン19に外嵌めしても良い。また、フィン19に
沿って巻回体24の後端面に旋盤で切込み溝を付け、該
溝にソケット25の端部を埋め込むようにしても良い。
接合することにより、巻回体24の後端面の外周側の透
過水流出領域とソケット25の内周側の濃縮水流出領域
とが区画される。
けるに際しては、図5に示すように、袋状膜10同士の
間にメッシュスペーサ29を介在させておく。これらの
メッシュスペーサ29を介在させることにより、原水流
路が構成される。
後縁にそれぞれトップリング26及びエンドリング27
を合成樹脂モールド等により形成し、トップリング26
の外周にブラインシール28を周設する。
ュールにおいては、図7に示すように、巻回体24の前
端面から原水が袋状膜10,10……同士の間の原水流
路に流入する。この原水は、巻回体24の軸心線と略平
行方向に原水流路を流れ、巻回体24の後端のソケット
25の内側の端面から取り出される。そして、このよう
に原水が原水流路を流れる間に、水が袋状膜10内に透
過し、透過水は巻回体24の後端面のうちソケット25
の外周側から流出する。
は、透過水が袋状膜10内を巻回体24の軸心線と平行
方向に流れて後端面から取り出されるため、従来のスパ
イラル型膜モジュールに用いられていた集水管が不要で
ある。このため、袋状膜から集水管内に流れ込む際の流
通抵抗が無くなり、透過水流通抵抗が著しく小さくな
る。
袋状膜10の巻回方向の長さを大きくとることができ、
膜面積を大きくとることが可能である。袋状膜の巻回方
向の長さを大きくしても、透過水流通抵抗は増大せず、
透過水量を多くすることができる。
出口部分をソケット25の内側だけに設けており、原水
流路の出口(最下流部)を絞った構成としているため、
原水流路の下流側においても原水(濃縮水)の流速が十
分に大きなものとなり、原水流路下流域における汚れの
付着を防止することができる。なお、ソケット25の内
側の面積と外側の面積(接着材18の辺部14方向の長
さ)は、このスパイラル型膜モジュールの水回収率に応
じて決めるのが好ましい。
ット25をフィン19を用いて巻回体24に接続してお
り、ソケット25と巻回体24との接続強度が高い。そ
して、このソケット25によって原水の流入側と濃縮水
の流出側とが水密的に区画分離される。
は、ソケット25の外周側に透過水流出部を配置し、ソ
ケット25の内側に濃縮水流出部を配置しているが、逆
にソケット25の内側を透過水流出部とし、ソケット2
5の外周側を濃縮水流出部とするように構成しても良
い。
性又は無機性の濁質を含む各種の用水又は排水の凝集濾
過処理に好適であり、定期的な逆洗を行うのみで、長期
に亘り薬品洗浄を行うことなく、膜フラックスを安定に
維持すると共に、凝集剤使用量の低減、水回収率の向上
を図ることができる。
態の一例であって、本発明はその要旨を超えない限り、
何ら図示の方法に限定されるものではない。例えば、図
1では膜濃縮水の全量を急速攪拌槽2に返送している
が、膜濃縮水の一部のみを返送し、残部を系外に排出し
ても良い。また、図1では、急速攪拌槽2の前段にスト
レーナ1を設けているが、原水中の比較的大きな汚染物
が少ない場合には、必ずしもストレーナを設ける必要は
ない。また、ストレーナの代りにウェッジワイヤースク
リーンを設けても良い。
り具体的に説明する。
原水として凝集処理を行った。各部の仕様及び処理条件
は次の通りとした。 [ストレーナ] バケット型,40メッシュ [急速攪拌槽] 50L容量,200rpm攪拌機付 凝集剤(PAC)添加量:40mg/L pH:6〜6.5 滞留時間:5分 [緩速攪拌槽] 100L容量,60rpm攪拌機付 滞留時間:15分 [膜分離装置] 0.2μmスパイラル型MF膜モジュール 1本 透過水量:300L/h 定流量処理 逆洗:7.5分の通水毎に0.5分間空気逆洗 その結果、膜分離装置の運転圧力の経時変化は図3に示
す通りであり、180時間の通水で膜分離装置の運転圧
力は0.1MPaから0.27MPaに上昇し、この圧
力上昇率は0.0227MPa/24hであった。ま
た、水回収率は94%であった。
全量系外へ排出し、急速攪拌槽におけるPACの添加量
を80mg/Lとしたこと以外は同様にして処理を行っ
た。
化は図3に示す通りであり、260時間の通水で膜分離
装置の運転圧力は0.09MPaから0.38MPaに
上昇し、この圧力上昇率は0.0268MPa/24h
であった。また、水回収率は89%であった。
代りに緩速攪拌槽を設け、急速攪拌槽の後段の緩速攪拌
槽を省略したこと以外は同様にして処理を行った。
化は図3に示す通りであり、139時間の通水で膜分離
装置の運転圧力は0.075MPaから0.437MP
aに上昇し、この圧力上昇率は0.0625MPa/2
4hであった。また、水回収率は89%であった。
たこと以外は同様にして処理を行った。
化は図3に示す通りであり、48時間の通水で膜分離装
置の運転圧力は0.076MPaから0.438MPa
に上昇し、この圧力上昇率は0.181MPa/24h
であった。また、水回収率は89%であった。
装置のフラックスの安定化を図ると共に、凝集剤添加量
の低減、水回収率の向上が達成されることがわかる。
置の運転方法及び凝集処理装置によれば、原水に凝集剤
を加えて凝集槽で凝集反応を行った後膜分離装置で固液
分離するに当り、膜の目詰りを防止してフラックスを安
定化させると共に、水回収率の向上と、凝集処理に必要
な凝集剤の添加量の削減を図ることができる。
ックスの安定化により、薬品洗浄頻度を低減することが
できるため、薬品洗浄のための薬剤コストを低減すると
共に、装置稼動効率の向上、膜寿命の延長を図ることが
でき、処理コストの低減、処理効率の向上により工業的
に極めて有利に原水の凝集処理を行うことができる。
装置の実施の形態を示す系統図である。
の運転圧力の経時変化を示すグラフである。
膜の斜視図、(b)図は(a)図のB−B線に沿う断面
図、(c)図は(a)図のC−C線に沿う断面図であ
る。
る。
視図である。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 原水に凝集剤を加えて凝集槽で凝集反応
させ、前記凝集槽からの流出水をフロック生成槽で緩速
攪拌してフロックを生成させた後、膜分離装置で固液分
離を行う凝集処理工程と、該膜分離装置を逆洗する逆洗
工程とを有する凝集処理装置の運転方法であって、 該膜分離装置によって固液分離を行う凝集処理工程にあ
っては、前記フロック生成槽内の水をポンプで取り出
し、該ポンプの吐出水を膜分離装置に送給して濃縮水と
透過水とに分離すると共に、該濃縮水は前記凝集槽に返
送し、 該膜分離装置の逆洗を行う逆洗工程にあっては、前記ポ
ンプの吐出水の全量を前記凝集槽に返送することを特徴
とする凝集処理装置の運転方法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記固液分離を行う
凝集処理工程にあっては、前記ポンプの吐出水の一部を
前記膜分離装置に送給し、残部を前記凝集槽に循環する
ことを特徴とする凝集処理装置の運転方法。 - 【請求項3】 原水に凝集剤を加えて凝集反応を行う凝
集槽と、 該凝集槽からの流出水を緩速攪拌してフロックを生成さ
せるフロック生成槽と、 該フロック生成槽からの流出水を濃縮水と透過水とに分
離する膜分離装置とを有する凝集処理装置であって、 前記フロック生成槽からの流出水を該膜分離装置に送給
するポンプを備える送給路と、 該ポンプの下流側の該送給路から分岐して前記凝集槽に
連絡する循環路と、 前記膜分離装置の濃縮水出口と前記凝集槽とを連絡する
返送路とを具備することを特徴とする凝集処理装置。
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---|---|---|---|
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Cited By (6)
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