JP2001286727A - 排ガスの処理方法および設備 - Google Patents

排ガスの処理方法および設備

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JP2001286727A
JP2001286727A JP2000073635A JP2000073635A JP2001286727A JP 2001286727 A JP2001286727 A JP 2001286727A JP 2000073635 A JP2000073635 A JP 2000073635A JP 2000073635 A JP2000073635 A JP 2000073635A JP 2001286727 A JP2001286727 A JP 2001286727A
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exhaust gas
dioxins
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heat
decomposition
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JP2000073635A
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Tadao Murakawa
忠夫 村川
Keizo Nomachi
啓造 野町
Toshiyuki Shinpo
利行 新保
Atsushi Saito
篤 斎藤
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Hitachi Zosen Corp
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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】排ガス中のダイオキシン類の熱分解を促進させ
再生を防止する。 【解決手段】主燃焼室32の出口側で排ガス温度が70
0℃以上の高温域に分解促進装置37の伝熱管群37
a、高温空気予熱器38の伝熱管群を配置し、前記伝熱
管群により排ガスを混合・攪拌するとともに高温輻射熱
を付与することにより、ダイオキシン類および/または
その前駆物質の熱分解を促進させ、さらに伝熱管群への
衝突により、前記前駆物質を破砕しさらに伝熱管群の表
面に生成された酸化物の触媒作用により燃焼反応を促進
させ、ダイオキシン類および/またはその前駆物質を熱
分解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般廃棄物や産業
廃棄物等を焼却処理する各種焼却炉やガス化炉、焼却灰
や飛灰などを溶融処理する溶融炉、製鋼用電気炉、焼結
設備、亜鉛回収設備、アルミニウム合金製造設備などか
ら排出される排ガスのダイオキシン類やその前駆物質の
発生を抑制する排ガスの処理方法および設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のたとえばごみ焼却炉の排ガス設備
では、図9に示すように、焼却炉21の燃焼室22から
排出された排ガスは二次燃焼室23で二次燃焼され、二
次燃焼室から800〜1100℃の温度で排ガス通路2
4からガス冷却装置25に導入されて350〜450℃
に冷却された後、さらに空気予熱器26や白煙防止空気
加熱装置27に導入されて170℃前後に冷却され、バ
グフィルター28に導入されて除塵されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】厚生省の通達におい
て、排ガス処理の指針として「排ガスを850℃以上で
2秒間以上滞留させる二次燃焼室を設ける」ことが示唆
されており、要求通りの目標値は達成されているが、さ
らにダイオキシン類の生成を抑制する必要がある。また
ダイオキシン類の前駆物質の1つである煤等の難燃物質
は、二次燃焼室23から完全燃焼されずに排出されやす
く、ダイオキシン類再生の要因となるという問題があっ
た。
【0004】特に、有機塩素化合物(以下ダイオキシン
類という)の再生成温度域は200〜400℃前後で、
300℃前後が最も再生が盛んであり、上記従来の排ガ
ス設備では、空気予熱器26および白煙防止空気加熱器
27が最も再生が盛んな温度域にあり、ダイオキシン類
が多く再生されている。
【0005】本発明は、従来からダイオキシン類の発生
を防止する基本原理として提唱されている3T(Time,T
urbulance,Temperature)に加えて、本発明者等は、輻
射熱(Radiation)を付与することによりダイオキシン
類およびその前駆物質を効果的に分解できる輻射熱効果
と、高温雰囲気で排ガスにより生成される酸化物の触媒
作用により接触した煤(ダイオキシン前駆物質)などの
難燃物質を燃焼させる燃焼反応効果に着目し、排ガス中
のダイオキシン類の発生を効果的に抑制できる排ガスの
処理方法および設備を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の排ガスの処理方法は、焼却、溶融、熱
分解により排出される排ガスを処理するに際して、排ガ
ス温度が700℃以上の高温域に分解促進構造物を配置
し、前記分解促進構造物により排ガスを混合・攪拌する
とともに高温輻射熱を付与することにより、ダイオキシ
ン類および/またはその前駆物質の熱分解を促進させ、
さらに分解促進構造物に接触させて分解促進構造物の表
面に生成された酸化物の触媒作用により排ガスの燃焼反
応を促進させ、ダイオキシン類および/またはその前駆
物質を熱分解するものである。
【0007】また請求項2記載の排ガスの処理設備は、
焼却、溶融、熱分解により排出される排ガスを処理する
排ガスの処理設備において、排ガス温度が700℃以上
の高温域に、排ガスを混合・攪拌させるとともに高温輻
射熱を付与することにより、ダイオキシン類および/ま
たはその前駆物質の熱分解を促進させ、かつ接触させて
その表面に生成された酸化物の触媒作用により燃焼反応
が促進されて、ダイオキシン類および/またはその前駆
物質を熱分解する分解促進構造物を配置したものであ
る。
【0008】上記各構成によれば、ダイオキシン類が分
解される排ガス温度700℃以上の高温域で、分解促進
構造物の間に排ガスを通過させることにより、排ガスを
攪拌・混合してダイオキシン類やその前駆物質の熱分解
を促進させ、また分解促進構造物に排ガスを接触させる
ことにより、分解促進構造物の表面に生成された酸化物
の触媒作用で煤等の難燃物質を効果的に燃焼させること
ができる。さらに分解促進構造物から高温の輻射熱がダ
イオキシン類およびその前駆物質に供給されることによ
り、クロロベンゼン、クロロフェノール、難燃性煤など
ダイオキシン類の前駆物質に効果的に輻射熱を吸収さ
せ、熱分解を促進して排ガス中のダイオキシン類の発生
を効果的に抑制することができる。
【0009】また請求項3記載の発明は、請求項2記載
の構成において、分解促進構造物を複数の耐熱部材を並
設して構成し、耐熱部材間でそれぞれの輻射熱により耐
熱部材全体が均一に加熱されるとともに、耐熱部材の熱
容量により、温度変動や温度むらのある排ガスの温度が
耐熱部材の熱輻射により平均化されるように構成したも
のである。
【0010】上記構成によれば、複数の分解促進構造物
を並設配置することにより、分解促進構造物にそれぞれ
発生する輻射熱を相互に受けて分解促進部材全体を均一
な高温状態を保持することができ、排ガスの偏流により
温度のむらがあった場合や燃焼特性や廃棄物の質の変動
により排ガス温度が時間的に変動した場合でも、排ガス
が分解構造物を通過する際に、排ガスに含まれるダイオ
キシン類およびその前駆物質を均一に加熱することがで
き、熱分解を助長することができる。
【0011】さらに請求項4記載の発明は、請求項2記
載の構成において、分解促進構造物は複数の伝熱部材か
らなり、前記伝熱部材の少なくとも一部を、伝熱部材内
に流送される冷却媒体を制御することにより伝熱部材の
表面を焼損しない範囲で高温に保持する分解促進手段に
構成したものである。
【0012】上記構成によれば、冷却媒体が流送される
伝熱部材を採用することにより、分解促進構造物の焼損
あるいはクリンカーや溶融塩などの付着を防止しつつ伝
熱部材の表面を高温状態に保持することができ、高温の
輻射熱を安定してダイオキシン類およびその前駆物質に
供給することができるので、熱分解反応を効果的に促進
させ、さらに接触による熱分解および分解促進構造物表
面の酸化物による触媒反応を促進して排ガス中のダイオ
キシン類を効果的に低減することができる。
【0013】さらにまた請求項5記載の発明は、廃棄物
または灰を焼却または熱分解あるいは溶融した排ガスを
処理する排ガスの処理設備において、排ガスを再燃焼さ
せる再燃焼室と排ガス冷却器とを、排ガス温度が700
℃以上に保持される高温保持通路により接続し、前記ガ
ス冷却器から排ガスが導入される集塵装置を設け、排ガ
ス温度が700℃以上の前記再燃焼室および高温保持通
路の少なくとも一方に、混合・攪拌および高温輻射熱に
よりダイオキシン類および/またはその前駆物質の熱分
解を促進させ、さらに接触させてその表面に生成された
酸化物の触媒作用により燃焼反応を促進させダイオキシ
ン類および/またはその前駆物質を熱分解する分解促進
構造物を配置したものである。
【0014】上記構成によれば、高温域で分解促進構造
物により排ガスを攪拌混合してダイオキシン類の熱分解
を促進させ、さらに分解促進構造物に接触させて分解促
進構造物の表面に生成された酸化物を触媒としてダイオ
キシン類およびその前駆物質を効果的に反応させて燃焼
させ熱分解することができる。さらにガス冷却器までの
高温保持通路で排ガスをダイオキシン類およびその前駆
物質が熱分解可能な高温域内に保持する。さらに排ガス
冷却器で冷却した排ガスを直接集塵装置に導入する。そ
して、従来ダイオキシン類の再生温度域であるとされた
排ガス冷却器においても、ダイオキシン類の前駆物質の
排ガス冷却器内壁面への付着がないため、ダイオキシン
類の再生を効果的に防止することができる。これにより
排ガス中のダイオキシン類を大幅に減少させることがで
きるので、場合により活性炭の吹込みによるダイオキシ
ン類の吸着や触媒によるダイオキシン類の分解が必要な
くなり、設備のイニシャルコストのみならず、メンテナ
ンスコストも大幅に低減することができる。さらに、結
果的に集塵装置で回収されたダイオキシン類の回収量が
大幅に減少するため、飛灰中のダイオキシン分解装置
(たとえば加熱分解装置など)も不要になるなど、設備
コストを低減でき、運転コストの低減、さらに設備の小
型化などに大きく寄与することができる。
【0015】また請求項6記載の発明は、請求項5記載
の構成において、高温保持通路に、流路断面積を絞る絞
り通路部を設けたものである。上記構成によれば、高温
保持通路の絞り通路部により、排ガスの流速を高めて攪
拌することができ、ダイオキシン類およびその前駆物質
の熱分解を促進することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係る排ガス処理
設備の第1の実施の形態を図1および図2に基づいて説
明する。
【0017】この排ガス処理設備は、廃熱回収ボイラ付
の大型ごみ焼却炉に設置されたもので、図2に示すよう
に、焼却炉本体31には主燃焼室32の下流側にノーズ
部33を介して焼却排ガスを二次燃焼させる再燃焼室で
ある二次燃焼室34が設けられており、この二次燃焼室
34は、耐火材35aが被覆された水管壁35により囲
まれている。ところで、ダイオキシン類およびその前駆
物質は、640〜740℃以上で熱分解が開始されるこ
とが知られているが、本発明では、熱分解作用の確実性
を増すために、排ガス温度が700℃以上で800〜1
100℃前後の高温域となる二次燃焼室34の中央部
に、分解促進手段である分解促進装置37を構成する伝
熱管群37aが設けられている。この伝熱管群37a
は、分解促進構造物である互いに平行な複数の伝熱管
(伝熱部材)37bが複数段に配置されている。これら
伝熱管37bは、ノーズ部33を介して二次燃焼室34
に流入された焼却排ガスをさらに混合・攪拌し、また伝
熱管37bから高温輻射熱をダイオキシン類やその前駆
物質に付与し、さらに伝熱管37bの伝熱管への接触で
伝熱管の表面に生成された酸化物の触媒作用により燃焼
反応を促進させ、これらによりダイオキシン類やその前
駆物質を効果的に熱分解することができる。
【0018】この分解促進装置37では、伝熱管37b
および水管壁35にそれぞれセラミックスまたは耐火物
が被覆されており、効果的に高温の輻射熱を放出し、さ
らにその表面を高温状態に保持するように構成されてい
る。すなわち、これら伝熱管37bには、焼損を防止す
るために蒸気(空気など)などの冷却媒体(伝熱媒体)
を供給排出する分解温度制御回路51が接続されてお
り、この伝熱管群37aから排出された冷却媒体は、媒
体排出管52から流量制御弁53を介して熱回収用の熱
交換器54に導入され、冷却された後、気水分離器55
から媒体供給管56により循環ポンプ57、気水ドラム
58を介して伝熱管群37aに循環されている。そし
て、二次燃焼室34出口の排ガス温度を検出する温度計
59の検出値に基づいて分解用制御器60により流量制
御弁53が操作され、伝熱管37bの表面が高温で効果
的に輻射熱を放出できるとともに焼損しない温度範囲に
制御される。また二次燃焼室34では、流入部位により
排ガスの偏流による温度むらや、ごみ質や燃焼制御によ
る温度変動が生じることがあるが、分解促進装置37で
は、各伝熱管37b間や伝熱管37bと水管壁35との
間で、それぞれが持つ輻射熱を互いに送りまた受けてそ
れぞれの熱容量により均一な温度に保持されている。し
たがって、伝熱管群37aを通過する排ガスは、均一な
高温の輻射熱を受ける。さらにこの輻射熱と、伝熱管3
7bの表面の酸化物の触媒作用による燃焼によってダイ
オキシン類やその前駆物質を高効率で熱分解することが
できる。
【0019】さらに、排ガス温度が約750〜900℃
前後となる二次燃焼室34の出口部に、分解促進部材で
ある伝熱管群を具備した高温空気予熱器38が設けられ
ており、この伝熱管群による混合攪拌作用、高温輻射熱
および触媒反応により、ダイオキシン類およびその前駆
物質の熱分解が促進される。そして二次燃焼室34の出
口から上下に迂回されて排ガス温度が約600〜700
℃前後となる燃焼室出口通路39には、伝熱管群を複数
段に配置した熱回収ボイラ40が設けられている。さら
にまた燃焼室出口通路39の出口には、中間ダクト41
を介して排ガス冷却器42が接続配置されている。
【0020】前記排ガス冷却器42は、冷却水ノズルか
ら排ガス中に冷却水を噴射して排ガスを次の集塵装置で
あるバグフィルター(電気集塵機でもよい)44に適し
た温度、約150〜170℃まで冷却するものである。
【0021】そして、排ガス冷却器42には、迅速に直
接バグフィルター44に排ガスを導入する短ダクト45
が接続され、この短ダクト45には排ガス中に薬剤(活
性炭や消石灰)等を吹き込む薬剤吹込みノズル(図示せ
ず)が配設されてる。またバグフィルター44では、排
ガスから薬剤に吸着反応されたダイオキシン類を含む有
害物質や塩類、重金属や塵埃を除去するもので、除去後
の排ガスは誘引送風機45により煙突46から大気中に
排出される。
【0022】上記構成において、主燃焼室32でごみが
燃焼されることにより発生した焼却排ガスは二次燃焼室
34に導入され、高温空気予熱器38ならびに熱回収ボ
イラ40の水管群37a,38aによりそれぞれ熱回収
されて燃焼室出口通路部39に導入される。
【0023】この二次燃焼室34では、排ガスがノーズ
部33で攪拌混合されるのに加えて、分解促進装置37
の伝熱管群37aおよび高温空気予熱器38の伝熱管群
により、さらに混合・攪拌されてダイオキシン類やその
前駆物質が熱分解され、また伝熱管群37aから高温輻
射熱がダイオキシン類やその前駆物質に付与されてダイ
オキシン類やその前駆物質の熱分解が促進される。さら
に伝熱管37bへの接触で伝熱管37bの表面に生成さ
れた酸化物の触媒作用によりダイオキシン類やその前駆
物質、特に煤などの難燃物質の燃焼反応が促進され、積
極的に熱分解される。
【0024】上記実施の形態によれば、二次燃焼室34
で温度が700℃以上、好ましくは800℃〜1100
℃の高温状態で、排ガスが分解促進装置37の伝熱管群
37aおよび高温空気予熱器38の伝熱管群により、混
合・攪拌されることからダイオキシン類およびその前駆
物質の熱分解が促進される。また伝熱管群37aや水管
壁35の耐火材35a表面には、酸化物が生成されてお
り、これとダイオキシン類やその前駆物質が接触するこ
とにより酸化物が触媒として働き、ダイオキシン類およ
びその前駆物質を効果的に燃焼反応させダイオキシン類
およびその前駆物質の分解がさらに促進される。
【0025】また分解促進装置37の伝熱管群37aお
よび水管壁35の耐火材35aでは、相互間で輻射熱に
よる熱交換が行われているため、.ダイオキシン類や
その前駆物質(クロロベンゼン、クロロフェノール、難
燃性煤など)は、輻射熱エネルギーを吸収しやすいた
め、各伝熱管37bから均一な輻射熱が供給されること
から、熱分解が効果的に促進される。.二次燃焼室3
4を通過する排ガスは、通過する部位により温度むらが
あるが、伝熱管群37a間や水管壁35と伝熱管群37
aの間で相互に輻射熱がやりとりされて均一な表面温度
を呈しており、これにより高温の輻射熱が均一にダイオ
キシン類やその前駆物質に供給されることから、ダイオ
キシン類やその前駆物質の熱分解がさらに効果的に促進
される。.ごみが主燃焼室32で燃焼される際に燃焼
制御特性やごみ質の変動により、排ガス温度に時間的な
変動が生じるが、伝熱管群37aおよび水管壁35と耐
火壁36の熱容量によりそれら表面が高温状態に保持さ
れ、その輻射熱により均一に加熱されてダイオキシン類
やその前駆物質の熱分解がさらに促進される。
【0026】なお、上記実施の形態では伝熱部材を円形
断面の断熱管としたが、中空の板状やフィン状であって
もよい。次に第2の実施の形態を図3に基づいて説明す
る。第1の実施の形態では、分解促進構造物を伝熱管
(伝熱部材)としたが、ここでは分解促進構造物を耐熱
部材により構成したものである。
【0027】すなわち、図3(a)に示すように、第1
の実施の形態における二次燃焼室37に、縦長の薄型矩
形断面の耐熱部材71を複数本、複数段に二次燃焼室3
7を横断するように並設して分解促進構造物を構成して
もよく、また図3(b)に示すように、二次燃焼室37
に縦長の厚型矩形断面の耐熱部材72を複数本、複数段
に二次燃焼室37を横断するように並設して分解促進構
造物を構成してもよい。さらに図3(b)に示すよう
に、二次燃焼室37に中実円形断面の耐熱部材73を複
数本、複数段に二次燃焼室37を横断するように並設し
て分解促進構造物を構成してもよい。また上記耐熱部材
71〜73を混在させたり、垂下してもよく、もちろ
ん、中空の伝熱部材と上記耐熱部材71〜73との混在
させることもできる。
【0028】上記第2の実施の形態によれば、第1の実
施の形態と同様の作用効果を奏することができる。次に
排ガス処理設備の第3の実施の形態を図4〜図7に基づ
いて説明する。
【0029】ストーカ式焼却炉には、排ガスから回収さ
れた熱により蒸気を加熱してタービンを回し発電するよ
うな第1の実施の形態のように大型のものがあるが、こ
のストーカ式の焼却炉本体1は、図4,図5に示すよう
に、比較的小型のもので、排ガスから熱回収する装置と
して、燃焼空気を予熱する高温空気予熱器(高温域熱交
換器)4と白煙防止空気加熱器(高温域熱交換器)11
とを具備したもので、白煙防止空気加熱器11は、煙突
9から排出される排ガスの白煙を防止するために、排ガ
ス中に加熱空気を混合する白煙防止装置10が設けられ
ており、この白煙防止装置10に高温空気を供給するも
のである。そしてこれら高温空気予熱器4および白煙防
止空気加熱器11の各伝熱管(伝熱部材)4a,11a
により、排ガス温度が700℃以上の部位に配置される
分解促進構造物が構成される。
【0030】焼却炉本体1の主燃焼室1a出口には、二
次空気ノズル2aから供給された二次空気により排ガス
中の未燃分を二次燃焼させる二次燃焼室2が形成され、
この二次燃焼室2の出口側に高温空気予熱器4が配置さ
れている。そしてこの二次燃焼室2の出口に高温保持用
ダクト3が接続され、この高温保持用ダクト3の出口流
路3b内に白煙防止空気加熱器11が配置されている。
そして、高温保持用ダクト3の出口が排ガス冷却器5に
直接接続され、この高温保持用ダクト3により、排ガス
温度をダイオキシン類を熱分解可能な高温域[約700
℃以上]に保持する高温保持通路12が構成されてい
る。
【0031】また、高温保持用ダクト3は、入口側に二
次燃焼室2より狭い流路断面に形成されて絞り通路部3
aに構成されており、二次燃焼室2から高温保持用ダク
ト3に流入する排ガスの流速を10〜20m/秒程度に
まで加速して乱流を形成し、排ガスの攪拌、混合を促進
するように構成される。これにより排ガスに含まれるダ
イオキシン類およびその前駆物質の熱分解が促進され
る。
【0032】排ガス冷却器5は、冷却水ノズル5aから
排ガス中に冷却水を噴射して排ガスを次のバグフィルタ
ー6に適した温度、約150〜170℃まで冷却するも
のである。
【0033】図5,図6に示すように、この高温空気予
熱器4および白煙防止空気加熱器11は、二次燃焼室2
または出口流路部3bを横断する複数の伝熱管4a,1
1aを具備し、これらには伝熱媒体(冷却媒体)である
空気が送られている。そして各伝熱管4a,11aの表
面には、セラミックスまたは耐火材4b,11bが施工
されて耐熱構造に形成され、またこれら伝熱管4a,1
1aはそれぞれ表面温度は排ガスとほぼ同じ高温に加熱
される。
【0034】ところで、排ガス中には、燃焼に時間がか
かる未燃炭素分を含む難燃物質(ダイオキシン類の前駆
物質)、たとえば煤が含まれている。これら煤などの難
燃物質は、二次燃焼室2および高温保持用ダクト3内
で、排ガスと共に煤などの未燃炭素分が高温空気予熱器
4および白煙防止空気加熱器11の伝熱管4a,11a
に接触して、伝熱管4a,11aの表面に生成された酸
化物の触媒作用によりダイオキシン類およびその前駆物
質、特に難燃性の煤などの未燃炭素分が燃焼されて効果
的に熱分解される。また伝熱管4a,11aや壁面の高
温輻射熱がダイオキシン類およびその前駆物質に照射さ
れることにより熱分解がさらに促進される。
【0035】さらに排ガス冷却器5により急冷されて約
170℃前後となった排ガスはダクト7に送られて薬剤
(活性炭や消石灰)が供給された後、直接集塵装置であ
るバグフィルター(電気集塵器でもよい)6に導入され
て、薬剤に吸着反応されたダイオキシン類を含む有害物
質や塩類、重金属や塵埃が除去され、誘引送風機8によ
り煙突9から大気中に排出される。
【0036】上記実施の形態によれば、高温空気予熱器
4および白煙防止空気加熱器11を排ガス冷却器5の上
流(入口)側に設置し、二次燃焼室2から排ガス冷却器
5に至る高温保持通路12において、ダイオキシン類が
熱分解される約700℃以上に保持するように構成す
る。そして、排ガス冷却器5により排ガスを一気にバグ
フィルター6の導入温度(約150〜170℃)まで冷
却してダクト7からバグフィルター6に迅速に導入す
る。
【0037】また高温保持用ダクト3の流路面積を絞
り、排ガス速度を加速して乱流を発生させることによ
り、排ガスを攪拌混合して排ガス中のダイオキシン類や
その前駆物質の熱分解をより促進させることができる。
【0038】さらに、高温空気予熱器4および白煙防止
空気加熱器11の伝熱管4a,11aによる排ガスの混
合攪拌、輻射熱および触媒反応により、排ガス中のダイ
オキシン類やその前駆物質の熱分解を促して低減するこ
とができる。ガス冷却器までの高温保持通路で排ガスを
ダイオキシン類を熱分解可能な高温域内に保持し、さら
に排ガス冷却器で冷却した排ガスを直接集塵装置に導入
する。そして従来ダイオキシン類の再生温度域であると
された排ガス冷却器5においても、ダイオキシン類の発
生原因となる前駆物質が分解されているので、排ガス冷
却器5内壁面への付着が殆どないため、ダイオキシン類
の再生を効果的に防止することができる。これにより排
ガス中のダイオキシン類を大幅に減少させることができ
るので、活性炭の吹込みによるダイオキシン類の吸着や
触媒によるダイオキシン類の分解が必要なくなり、設備
のイニシャルコストのみならず、メンテナンスコストも
大幅に低減することができる。さらに、結果的にバグフ
ィルター6で回収されたダイオキシン類の回収量が大幅
に減少するため、飛灰のダイオキシン分解装置(たとえ
ば加熱分解装置など)が不要になるなど、設備コストを
低減でき、運転コストの低減、さらに設備の小型化など
に大きく寄与することができる。
【0039】なお、第3実施の形態における伝熱管4
a,11aを、セラミックスや耐火材からなる乱流形成
用フィンなどのように、伝熱媒体(冷却媒体)を使用す
る、あるいは使用しない耐熱部材としてもよい。
【0040】図8は、第4の実施の形態を示し、第3の
実施の形態と同一部材には同一符号を付して説明を省略
する。上記排ガス処理設備には、第3の実施の形態の白
煙防止空気加熱器11を削除したもので、高温空気予熱
器4は排ガス冷却器5の入口に配設されており、高温保
持用ダクト3と高温空気予熱器4の流路とにより高温保
持通路12が構成されている。なお、高温空気予熱器4
を排ガス冷却器5の入口に配設したが、二次燃焼室2の
出口に配設してもよい。
【0041】上記実施の形態によれば、第1の実施の形
態の効果と同様の効果を奏することができる。ここで、
第3および第4の実施の形態における実施排ガス処理設
備と従来の排ガス処理設備で、二次燃焼室出口と、バグ
フィルターの入口および出口ならびにバグフィルターで
捕集された飛灰中のダイオキシン類濃度を測定した結果
を表1に示す。
【0042】
【表1】 表1において、二次燃焼室出口のダイオキシン類の検出
結果は、燃焼状態と廃棄物の種類や質に大きく変動され
るが、まず二次燃焼室出口では、従来と比べて著しいダ
イオキシン類の低減効果があらわれている。すなわち、
従来例では1.10あったものが、第3,第4の実施の
形態ではそれぞれ0.04,0.03と著しく低減され
ている。しかも二次燃焼室の出口からバグフィルター入
口までのダイオキシン類の増減量に注目すべき結果が表
れている。すなわち、この表1によれば、二次燃焼室の
出口からバグフィルター入口に至る通路で、従来例の処
理設備では、ダイオキシン類が再生されて約430%に
増加しているのに対して、第3の実施の形態の処理設備
では約85%に低減され、さらに第4の実施の形態の処
理設備では、約90%に減少されたのが確認される。し
たがって、第3および第4の実施の形態の処理設備で
は、ダイオキシン類およびその前駆物質の熱分解が促進
されているので、途中で再生成されることもない。その
結果、バグフィルター入口でも当然に法規制0.1ng
−TEQ/Nm3をクリアーしているので、この結果か
らすれば、バグフィルターでは単に煤塵その他有害物質
のみを除去すればよいことになる。このことは、バグフ
ィルターで捕集された飛灰中のダイオキシン濃度は、
0.093,0.028と低い濃度であることからも裏
付けられる。また飛灰中のダイオキシン濃度の法規制
は、3ng−TEQ/Nm3であるが、上記の値はこれ
より十分に低い、したがって、飛灰中のダイオキシン類
を分解する熱分解装置は不要となり、経済的なメリット
も大きい。
【0043】なお、ここで処理する排ガスを廃棄物を焼
却するごみ焼却炉から排出された排ガスとしたが、他の
形式の炉、たとえば流動床炉やロータリーキルンなどの
焼却炉や廃棄物の熱分解と灰の溶融を連続して行うガス
化炉であってもよいし、またバーナー式、抵抗式、アー
ク式、プラズマ式など焼却灰や飛灰を溶融する溶融炉
や、製鋼用電気炉、焼結設備、亜鉛回収設備、アルミニ
ウム合金製造設備などから排出される排ガスの処理設備
であってもよい。
【0044】また上記第1,第3,第4の実施の形態で
は、分解促進構造物を円形断面の筒状伝熱管または伝熱
管群としたが、耐熱性を有して表面を高温状態に保持で
き、かつ十分な熱容量を備えて排ガスを混合攪拌できる
形状であればよい。またその形状は、中空状や中実状を
問わず、板状や矩形、多角形断面の筒状であってもよい
し、上方から垂下した配置、あるいは格子形状などでも
よく、さらに材質として金属や非鉄金属、無機物質、セ
ラミックス、耐火物およびそれら酸化物などが使用でき
る。
【0045】
【発明の効果】以上に述べたごとく請求項1記載の排ガ
スの処理方法および請求項2記載の排ガスの処理設備に
よれば、排ガス温度が700℃以上の高温域で、分解促
進構造物の間に排ガスを通過させることにより、排ガス
を攪拌・混合してダイオキシン類やその前駆物質の熱分
解を促進させ、また分解促進構造物に排ガスを接触させ
ることにより、分解促進構造物の表面に生成された酸化
物の触媒作用で煤等の難燃物質を効果的に燃焼させるこ
とができる。さらに分解促進構造物から高温の輻射熱が
ダイオキシン類およびその前駆物質に供給されることに
より、クロロベンゼン、クロロフェノール、難燃性煤な
どダイオキシン類の前駆物質に効果的に輻射熱を吸収さ
せ、熱分解を促進して排ガス中のダイオキシン類の発生
を効果的に抑制することができる。
【0046】また請求項3記載の発明によれば、複数の
分解促進構造物を並設配置することにより、分解促進構
造物にそれぞれ発生する輻射熱を相互に受けて分解促進
部材全体を均一な高温状態を保持することができ、排ガ
スの偏流により温度のむらがあった場合や燃焼特性や廃
棄物の質の変動により排ガス温度が時間的に変動した場
合でも、排ガスが分解構造物を通過する際に、排ガスに
含まれるダイオキシン類およびその前駆物質を均一に加
熱することができ、熱分解を助長することができる。
【0047】さらに請求項4記載の発明によれば、冷却
媒体が流送される伝熱部材を採用することにより、分解
促進構造物の焼損あるいはクリンカーや溶融塩などの付
着を防止しつつ伝熱部材の表面を高温状態に保持するこ
とができ、高温の輻射熱を安定してダイオキシン類およ
びその前駆物質に供給することができるので、熱分解反
応をさらに効果的に促進させ、接触による熱分解および
分解促進構造物表面の酸化物による触媒反応を促進して
排ガス中のダイオキシン類を効果的に低減することがで
きる。
【0048】さらにまた請求項5記載の発明によれば、
高温域で分解促進構造物により排ガスを攪拌混合してダ
イオキシン類の熱分解を促進させ、さらに分解促進構造
物に接触させて分解促進構造物の表面に生成された酸化
物を触媒としてダイオキシン類およびその前駆物質を効
果的に反応させて燃焼させ熱分解することができる。さ
らにガス冷却器までの高温保持通路で排ガスをダイオキ
シン類を熱分解可能な高温域内に保持する。さらに排ガ
ス冷却器で冷却した排ガスを直接集塵装置に導入し、か
つ通常ダイオキシン類の再生温度域であるとされた排ガ
ス冷却器においても、ダイオキシン類前駆物質の排ガス
冷却器内壁面への付着がないため、ダイオキシン類の再
生を効果的に防止することができる。これにより排ガス
中のダイオキシン類を大幅に減少させることができるの
で、活性炭の吹込みによるダイオキシン類の吸着や触媒
によるダイオキシン類の分解が必要なくなり、設備のイ
ニシャルコストのみならず、メンテナンスコストも大幅
に低減することができる。さらに、結果的に集塵装置で
回収されたダイオキシン類の回収量が大幅に減少するた
め、飛灰のダイオキシン分解装置(たとえば加熱分解装
置など)が不要になるなど、設備コストを低減でき、運
転コストの低減、さらに設備の小型化などに大きく寄与
することができる。
【0049】また請求項6記載の発明によれば、高温保
持通路の絞り通路部により、排ガスの流速を高めて攪拌
することができ、ダイオキシン類およびその前駆物質の
熱分解を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排ガス処理設備の第1の実施の形
態を示す構成図である。
【図2】同排ガス処理設備の焼却炉本体の具体構造を示
す縦断面図である。
【図3】(a)〜(c)は本発明に係る排ガス処理設備
の第2の実施の形態を示し、それぞれ分解促進構造物の
概略断面図である。
【図4】本発明に係る排ガス処理設備の第3の実施の形
態を示す構成図である。
【図5】同排ガス処理設備の焼却炉本体の具体構造を示
す縦断面図である。
【図6】図5に示すA−A断面図である。
【図7】同排ガス処理設備の伝熱管の具体構造を示す拡
大側面図である。
【図8】本発明に係る排ガス設備の第4の実施の形態を
示す構成図である。
【図9】従来の排ガス設備を示す構成図である。
【符号の説明】
1 焼却炉本体 2 二次燃焼室(再燃焼室) 3 高温保持用ダクト 3a 絞り通路部 4 高温空気予熱器 4a 伝熱管(分解促進構造物) 5 排ガス冷却器 6 バグフィルター 7 ダクト 11 白煙防止空気加熱器 11a 伝熱管(分解促進構造物) 12 高温保持通路 31 焼却炉本体 32 主燃焼室 34 二次燃焼室(再燃焼室) 37 分解促進装置(分解促進手段) 37a 伝熱管群(分解促進構造物) 37b 伝熱管 38 高温空気予熱器 39 燃焼室出口通路部 40 熱回収ボイラ 41 ダクト 42 排ガス冷却器 44 バグフィルター 51 分解温度制御装置 53 流量調整弁 59 温度計 60 分解制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 7/06 102 B01D 53/34 ZAB 103 53/36 G F23J 15/06 F23J 15/00 K (72)発明者 新保 利行 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 斎藤 篤 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 Fターム(参考) 3K070 DA05 DA16 DA26 DA27 DA37 DA54 DA58 3K078 AA05 BA03 BA26 CA02 CA21 CA24 DA21 DA25 DA32 4D002 AA21 AC02 AC04 AC10 BA04 BA05 BA12 BA13 BA14 CA13 CA20 DA05 DA11 DA12 DA41 EA02 GA01 GA02 GA03 GB02 GB03 HA03 HA07 4D048 AA11 AB01 AB03 BA41Y CA03 CA07 CC23 CC39 CC43 DA01 DA02 DA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焼却、溶融、熱分解により排出される排ガ
    スを処理するに際して、 排ガス温度が700℃以上の高温域に分解促進構造物を
    配置し、 前記分解促進構造物により排ガスを混合・攪拌するとと
    もに高温輻射熱を付与することにより、ダイオキシン類
    および/またはその前駆物質の熱分解を促進させ、さら
    に分解促進構造物に接触させて分解促進構造物の表面に
    生成された酸化物の触媒作用により排ガスの燃焼反応を
    促進させ、ダイオキシン類および/またはその前駆物質
    を熱分解することを特徴とする排ガスの処理方法。
  2. 【請求項2】焼却、溶融、熱分解により排出される排ガ
    スを処理する排ガスの処理設備において、 排ガス温度が700℃以上の高温域に、排ガスを混合・
    攪拌させるとともに高温輻射熱を付与することにより、
    ダイオキシン類および/またはその前駆物質の熱分解を
    促進させ、かつ接触させてその表面に生成された酸化物
    の触媒作用により燃焼反応が促進されて、ダイオキシン
    類および/またはその前駆物質を熱分解する分解促進構
    造物を配置したことを特徴とする排ガスの処理設備。
  3. 【請求項3】分解促進構造物を複数の耐熱部材を並設し
    て構成し、 耐熱部材間でそれぞれの輻射熱により耐熱部材全体が均
    一に加熱されるとともに、耐熱部材の熱容量により、温
    度変動や温度むらのある排ガスの温度が耐熱部材の熱輻
    射により平均化されるように構成したことを特徴とする
    請求項2記載の排ガスの処理設備。
  4. 【請求項4】分解促進構造物は複数の伝熱部材からな
    り、 前記伝熱部材の少なくとも一部を、伝熱部材内に流送さ
    れる冷却媒体を制御することにより伝熱部材の表面を焼
    損しない範囲で高温に保持する分解促進手段に構成した
    ことを特徴とする請求項2記載の排ガスの処理設備。
  5. 【請求項5】廃棄物または灰を焼却または熱分解あるい
    は溶融した排ガスを処理する排ガスの処理設備におい
    て、 排ガスを再燃焼させる再燃焼室と排ガス冷却器とを、排
    ガス温度が700℃以上に保持される高温保持通路によ
    り接続し、 前記ガス冷却器から排ガスが導入される集塵装置を設
    け、 排ガス温度が700℃以上の前記再燃焼室および高温保
    持通路の少なくとも一方に、混合・攪拌および高温輻射
    熱によりダイオキシン類および/またはその前駆物質の
    熱分解を促進させ、さらに接触させてその表面に生成さ
    れた酸化物の触媒作用により燃焼反応を促進させダイオ
    キシン類および/またはその前駆物質を熱分解する分解
    促進構造物を配置したことを特徴とする排ガスの処理設
    備。
  6. 【請求項6】高温保持通路に、流路断面積を絞る絞り通
    路部を設けたことを特徴とする請求項5記載の排ガスの
    処理設備。
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