JP2001286645A - 遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光体による演出などが多様化しても、遊技
制御の中心となる制御手段の負担を増大させることな
く、より豊富且つ的確な演出表示などの動作を実現でき
る遊技機を提供する。 【解決手段】 複数の特別図柄を変動表示する液晶表示
装置４と、所定の位置に配置された複数の発光体９４
と、所定の入力信号に基いて、特別図柄の変動表示が停
止したときの表示態様が特定の遊技状態への移行を示す
特定の停止態様であるか否かを決定し、その決定の結果
により液晶表示装置４での表示を制御する主制御回路７
４と、主制御回路７４からの指令に基いて複数の発光体
９４の点灯を制御するＬＥＤ表示制御回路９０とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技に関連する図
柄を表示する表示装置と、その表示動作を制御するマイ
クロコンピュータ等の制御手段とを備えた遊技機（パチ
ンコ遊技機、スロットマシンのほか、ＴＶゲーム機を含
む）に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、弾球遊技機の一種のパチンコ遊
技機においては、所定の条件が成立すると図柄（特別図
柄）を変動表示する表示手段を設け、その変動表示が停
止したときの停止態様が所定の特別図柄の組合せ（いわ
ゆる「大当り」）となった場合に遊技者に利益を与える
ようにしたものが提供されている。このような表示手段
として、近年では様々な演出が可能な液晶表示器等の電
気的表示装置が多く用いられている。

【０００３】このような電気的表示装置では、機械式表
示装置では不可能であった表示を可能にした。例えば、
画面の背景を通常とは異なる色調で表示したり、特別図
柄とは別の新たなキャラクタを出現させたりすること
で、大当りをより派手に演出したり、特定の特別図柄が
あと一つ揃うと大当りになる状態（いわゆるリーチ状
態）となったとき、通常の変動表示とは別の演出表示
（いわゆる「リーチアクション」）を行うことにより、
遊技者に大当りが近づいていることを認識させたりする
等、遊技者の興趣を高める表示（演出）を行うことが可
能となった。

【０００４】また、従来のパチンコ遊技機においては、
遊技盤上（遊技領域）の所定位置やガイドレールの周囲
にランプやＬＥＤ等の発光体を適宜個数配置し、遊技状
態の進展に応じてこれらの発光体を点灯あるいは点滅さ
せることにより、遊技状態を報知したり入賞時の賞品球
の払出し等の興奮を盛り上げたりする等の効果を高めて
いる。

【０００５】さらに、上記発光体は、表示装置の周囲や
遊技領域の周囲に配置されていることから、表示装置に
よる演出と比較してスケールの大きな演出が可能であ
る。従って、発光体の点灯等によりリーチや大当りの発
生の可能性を遊技者に報知したり、あるいは図柄の変動
表示に対応した態様で発光体が点灯するようにすれば遊
技の興趣が高められると考えられる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、リーチや大当
りの発生の可能性を報知する発光体の動作を実現するた
めには、本来の遊技状態等を報知する態様のほかに、リ
ーチ等を報知する態様を別途用意する必要がある。その
ため、発光体の点灯態様の種類が増大し、発光体の制御
が複雑化するという問題が生じる。また、図柄の変動表
示に対応した態様で発光体が点灯する場合、図柄の変動
表示態様の種類が増えれば、その態様に対応した発光体
の点灯態様を用意する必要もある。その結果、制御手段
を構成するマイクロコンピュータの中央制御装置（ＣＰ
Ｕ）の負担が増大することになる。これを解決するに
は、処理速度や容量を増大させればよいが、遊技機に関
する法令などの規制のため、遊技機の制御装置として使
用できるＣＰＵの性能などが制限されている。

【０００７】本発明は、以上の事情に鑑み、発光体によ
る演出などが多様化しても、遊技制御の中心となる制御
手段の負担を増大させることなく、より豊富且つ的確な
演出表示などの動作を実現できる遊技機を提供すること
である。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の遊技機は、複数
の特別図柄を変動表示する表示部と、所定の位置に配置
された複数の発光体と、所定の入力信号に基いて、特別
図柄の変動表示が停止したときの表示態様が特定の遊技
状態への移行を示す特定の停止態様であるか否かを決定
し、その決定の結果により表示部での表示を制御する主
制御回路と、主制御回路からの指令に基いて発光体の点
灯を制御する副制御回路とを備えたことを特徴とする。
ここで「点灯」には「点滅」を含む。

【０００９】本発明の実施態様では、副制御回路は、指
令及び抽選処理により抽出される乱数値に基いて前記発
光体の点灯を制御することを特徴とする。

【００１０】

【作用及び効果】本発明によれば、副制御回路は、主制
御回路からの指令に基いて発光体の点灯を制御するの
で、主制御回路にとっては、副制御回路へ指令を送るだ
けでよく、発光体の制御を行う負担がなくなる。また、
発光体の点灯態様が増加しても、主制御回路の負担は増
大せず、発光体による豊富な演出を実現できる。

【００１１】本発明の実施態様によれば、副制御回路
は、指令及び抽選処理により抽出される乱数値に基いて
発光体を点灯させる。このため、主制御回路に負担をか
けずに、発光体の豊富な点灯態様を実現することができ
る。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の一実施例のパチンコ遊技
機について説明する。

【００１３】図１は、パチンコ遊技機１の遊技盤２を示
す正面図である。遊技盤２に設けられた遊技領域３のほ
ぼ中央には、遊技に必要な図柄を表示する表示部を構成
する液晶表示装置４が配置されている。この液晶表示装
置４は、画像で表現される複数（例えば、左、中央、右
の３列）の図柄を変動表示する。液晶表示装置４に表示
される特別図柄は、後述の始動入賞口６に遊技球が入賞
することにより変動表示を開始する。詳しくは後で図４
を参照して説明するが、停止表示された３つの特別図柄
の組み合わせが例えば“７−７−７”となると、遊技者
にとって有利な特別遊技状態へ移行する。特別遊技状態
へ移行するか否かは、後述の主制御回路７４で決定され
る。

【００１４】液晶表示装置４の下方には、始動入賞口
（いわゆるスタート孔）６を構成する普通電動役物５が
設けられている。普通電動役物５は、始動入賞口６へ入
賞しやすい第１状態と始動入賞口６へ入賞しにくい第２
状態とに変換可能である。なお、第２状態であっても、
遊技球（パチンコ玉）が１個程度入賞可能である。遊技
球が始動入賞口６へ入賞すると、５個の賞球が払い出さ
れる。始動入賞口６の左下方には、普通図柄作動用ゲー
ト７が設けられている。

【００１５】普通電動役物５の下方には、遊技者にとっ
て有利な第１状態（以下「開状態」という）と遊技者に
とって不利な第２状態（以下「閉状態」という）に変換
可能な大入賞口（いわゆるアタッカ）８が設けられてい
る。このアタッカ８に遊技球が入ると、所定個数（例え
ば１５個）の賞球が払い出される。大入賞口８の下方に
は、アウト球を回収するアウト口９が設けられている。

【００１６】また、遊技領域３の左下部にはレール１１
が設置されている。発射装置１０３（図３）から発射さ
れた遊技球は、このレール１１に沿って上昇移動し、遊
技領域３内に打ち込まれる。

【００１７】液晶表示装置４の上方には、普通図柄表示
用ＬＥＤ１２ａ，１２ｂ、普通図柄記憶ＬＥＤ１３、及
び特別図柄記憶ＬＥＤ１４ａ〜１４ｄが設けられてい
る。普通図柄表示用ＬＥＤ１２ａ，１２ｂは、それぞれ
緑色発光ダイオード、赤色発光ダイオードで構成され、
遊技球が普通図柄作動用ゲート７を通過すると所定時
間、交互に点灯動作を行う。所定時間経過後、普通図柄
表示用ＬＥＤ１２ａが点灯した状態であれば、普通電動
役物５が第１状態となる。普通図柄記憶ＬＥＤ１３は、
現時点での普通図柄表示用ＬＥＤ１２ａ，１２ｂの可変
表示可能な回数を遊技者に知らせるものである。特別図
柄記憶ＬＥＤ１４ａ〜１４ｄは、現時点での液晶表示装
置４における特別図柄の可変表示可能な回数を遊技者に
知らせるものである。

【００１８】普通図柄表示用ＬＥＤ１２ａ，１２ｂの上
方には、盤面演出用ＬＥＤ（上）１５ａ〜１５ｈが設け
られている。普通図柄表示用ＬＥＤ１２ａ，１２ｂ及び
液晶表示装置４の左側及び右側には、それぞれ盤面演出
用ＬＥＤ表示部（左）１６ａ〜１６ｅ及び盤面演出用Ｌ
ＥＤ表示部（右）１７ａ〜１７ｅが設けられている。更
に、盤面演出用ＬＥＤ表示部（左）１６ａ〜１６ｅの左
側には、左上風車１８及び左下風車１９が設けられてい
る。左上風車１８及び左下風車１９の裏側には、風車用
ＬＥＤ２１及び２２が設けられている。盤面演出用ＬＥ
Ｄ表示部（右）１７ａ〜１７ｅの右側には、右上風車２
３及び右下風車２４が設けられている。右上風車２３及
び右下風車２４の裏側には、風車用ＬＥＤ２５及び２６
が設けられている。

【００１９】始動入賞口６の左右側には、それぞれ盤面
演出用ＬＥＤ（左）２７ａ〜２７ｆ及び（右）２８ａ〜
２８ｆが設けられている。これら盤面演出用ＬＥＤ
（左）２７ａ〜２７ｆ及び（右）２８ａ〜２８ｆの内側
には、それぞれ入賞球があると１０個の賞球を払出すよ
うに定められた一般入賞口３１ａ，３１ｂが設けられて
いる。

【００２０】更に、大入賞口８の左右側には、盤面演出
用ＬＥＤ３２及び３３が設けられている。始動入賞口６
及び大入賞口８の裏側には、それぞれ普通電動役物用Ｌ
ＥＤ３４及びＶ成立表示用ＬＥＤ３５が設けられてい
る。

【００２１】図２は、パチンコ遊技機１の扉４１及びプ
リペイドカードユニット４２の正面図である。扉４１の
中央には、遊技盤２上の遊技領域３を臨む開口４３が設
けられている。開口４３の上方には、枠演出用ＬＥＤ
（上）４４ａ〜４４ｊが設けられている。開口４３の左
右には、枠演出用ＬＥＤ（左）４５ａ〜４５ｊ及び枠演
出用ＬＥＤ（右）４６ａ〜４６ｊが設けられている。後
述のように、本実施例では、枠演出用ＬＥＤ（上）４４
ａ〜４４ｊ、枠演出用ＬＥＤ（左）４５ａ〜４５ｊ、及
び枠演出用ＬＥＤ（右）４６ａ〜４６ｊの点滅態様によ
り、リーチ発展率及び大当り信頼度を遊技者に報知す
る。

【００２２】開口４３の左上方には、確率変動ＬＥＤ
（左内）４７、確率変動ＬＥＤ（左外）４８、確率変動
ＬＥＤ（左サイド）４９、払出し表示用ＬＥＤ５１、及
び主基板トラブル表示用ＬＥＤ５２が設けられている。
確率変動ＬＥＤ（左内）４７、確率変動ＬＥＤ（左外）
４８、及び確率変動ＬＥＤ（左サイド）４９は、いわゆ
る確率変動であるとき、点滅する。払出し表示用ＬＥＤ
５１は、遊技球を払出すとき点滅する。主基板トラブル
表示用ＬＥＤ５２は、不具合が発生したとき点滅する。

【００２３】開口４３の右上方には、確率変動ＬＥＤ
（右内）５３、確率変動ＬＥＤ（右外）５４、及び確率
変動ＬＥＤ（右サイド）５５が設けられている。これら
のＬＥＤは、いわゆる確率変動であるとき、点滅する。
本実施例では、奇数の特別図柄が３つ揃うことにより、
確率変動となる。

【００２４】開口４３の下方には、上皿５６、下皿５
７、払出口５８、透音口５９ａ，５９ｂが設けられてい
る。透音口５９ａ，５９ｂの内側には、後述の音声出力
装置１０１（図３）が設けられている。下皿５７の右側
には、遊技球を遊技盤２内に送り込むための発射ハンド
ル６１が設けられている。

【００２５】プリペイドカードユニット４２には、プリ
ペイドカードを挿入するためのカード挿入口６２及びカ
ード挿入中ランプ６３が設けられている。カード挿入中
ランプ６３は、プリペイドカードが挿入されているとき
点灯する。

【００２６】図３は、パチンコ遊技機１の電気回路部の
構成を示すブロック図である。

【００２７】この図に示すように、実施例のパチンコ遊
技機１は、前述の一般入賞口３１ａ，３１ｂに入賞した
遊技球を検知する一般入賞球センサ７１と、前述の始動
入賞口６に入賞した遊技球を検出する始動入賞球センサ
７２と、前述の大入賞口８に入賞した遊技球を検出する
大入賞球センサ７３とを備える。

【００２８】パチンコ遊技機１の動作は、回路基板上に
配置された主制御回路７４により制御される。主制御回
路７４は、中央処理装置（ＣＰＵ）７５を主たる構成要
素とし、これに、上記センサ及び後述の駆動回路等との
間のインタフェースとなる入出力ポート（Ｉ／Ｏポー
ト）７６ａ，７６ｂ、読み出し専用の記憶手段としての
ＲＯＭ７７、読み書き可能な記憶手段としてのＲＡＭ７
８を接続している。ＲＡＭ７８としては、ダイナミック
型メモリ（ＤＲＡＭ）が用いられる。

【００２９】さらに、主制御回路７４は、全体の遊技制
御処理プログラムを定期的（例えば２ｍｓ毎）に実行す
るためのリセット信号を発生する（これを「割込発生」
という）リセット用クロックパルス発生回路７９、及び
電源が投入されたときに回路についての初期処理を実行
するための初期リセット信号を発生する初期リセット回
路８１を備えている。

【００３０】ＣＰＵ７５は、大当り判定用乱数カウンタ
８２、はずれ図柄決定用乱数カウンタ８３、大当り図柄
決定用乱数カウンタ８４、及び変動グループ番号決定用
乱数カウンタ８５を有する。

【００３１】大当り判定用乱数カウンタ８２は、特別遊
技状態に移行するか否かを決定するために用いられ、所
定の時間間隔（ここでは、割込信号発生毎）で加算を繰
り返し、一定周期で初期化（０にリセット）される。

【００３２】はずれ図柄決定用乱数カウンタ８３は、左
図柄決定用乱数カウンタ８６と、中図柄決定用乱数カウ
ンタ８７と、右図柄決定用乱数カウンタ８８とで構成さ
れる。これらのカウンタは、大当り判定において「はず
れ」と判定されたとき、停止表示する３つの特別図柄を
決定するために用いられる。大当り図柄決定用乱数カウ
ンタ８４は、大当り判定において、「大当り」と判定さ
れたとき、停止表示する３つの特別図柄を決定するため
に用いられる。変動グループ番号決定用乱数カウンタ８
５は、後述の変動グループ番号を決定する際に用いられ
る。

【００３３】主制御回路７４には、これが配置された回
路基板とは別の回路基板に配置されたＬＥＤ表示制御回
路９０、液晶駆動回路９１、音声制御回路９２及び賞球
制御回路９３が、ＣＰＵ等を備えた副制御回路として接
続されている。

【００３４】ＬＥＤ表示制御回路９０は、ＣＰＵ９５、
ＲＯＭ９６、及びＲＡＭ９７を備え、パチンコ遊技機１
に設けられた全てのＬＥＤ及びランプ（これらを総称し
て複数の発光体という）９４を制御する。ＣＰＵ９５
は、発光体点灯パターン決定用乱数カウンタ９８を備え
ている。この発光体点灯パターン決定用乱数カウンタ９
８は、主制御回路７４により送信された指令（以下「コ
マンド」という）に基いて、後述の左特別図柄停止表示
領域１１３に特別図柄が停止表示された（図４の
（２））後、右特別図柄停止表示領域１１５に特別図柄
が停止表示される（図４の（３）、（４））までの間、
枠演出用ＬＥＤ（上）４４ａ〜４４ｊ、枠演出用ＬＥＤ
（左）４５ａ〜４５ｊ、及び枠演出用ＬＥＤ（右）４６
ａ〜４６ｊをいずれの予兆用ＬＥＤ表示（後述の図２
４）で動作させるかを決定するために用いられる。ＲＯ
Ｍ９６は、後述の図１５〜図１７に示す「発光体点灯パ
ターン決定テーブル」、図１８〜図２０に示す「ＬＥＤ
動作シーケンステーブル」等を備えている。

【００３５】ＬＥＤ表示制御回路９０には、主制御回路
７４により、「ＬＥＤ用変動パターン指定コマンド」、
「ＬＥＤ用デモ表示コマンド」、「ＬＥＤ用大当りファ
ンファーレ表示コマンド」、「ＬＥＤ用大当りインター
バル表示コマンド」、「ＬＥＤ用大当りＶ前表示コマン
ド」、「ＬＥＤ用大当りＶ後表示コマンド」、及び「Ｌ
ＥＤ用大当り終了コマンド」が送信される。ＬＥＤ表示
制御回路９０は、これらのコマンドに基いて複数の発光
体９４を制御する。

【００３６】「ＬＥＤ用変動パターン指定コマンド」
は、１７種類あり“８０００（Ｈ）”〜“８０１０
（Ｈ）”の１６進数で表わされる。これらの「ＬＥＤ用
変動パターン指定コマンド」は、変動グループ番号
“１”〜“１７”を示すものである。例えば、「ＬＥＤ
用変動パターン指定コマンド」が“８０００（Ｈ）”で
あれば、変動グループ番号“１”を示す。

【００３７】「ＬＥＤ用デモ表示コマンド」は、“８１
００（Ｈ）”で表わされる。このコマンドは、複数の発
光体９４が後述の図２１に示すデモ用ＬＥＤ表示を行う
ことを要求するコマンドである。「ＬＥＤ用大当りファ
ンファーレ表示コマンド」は、“８２００（Ｈ）”で表
わされる。このコマンドは、複数の発光体９４が後述の
図２７に示すファンファーレ用ＬＥＤ表示を行うことを
要求するコマンドである。

【００３８】「ＬＥＤ用大当りインターバル表示コマン
ド」は、“８２０１（Ｈ）”で表わされる。このコマン
ドは、複数の発光体９４が後述の図３０に示すインター
バル用ＬＥＤ表示を行うことを要求するコマンドであ
る。

【００３９】「ＬＥＤ用大当りＶ前表示コマンド」は、
“８２０２（Ｈ）”で表わされる。このコマンドは、複
数の発光体９４が後述の図２８に示す大当りＶ前用ＬＥ
Ｄ表示を行うことを要求するコマンドである。

【００４０】「ＬＥＤ用大当りＶ後表示コマンド」は、
“８２０３（Ｈ）”で表わされる。このコマンドは、複
数の発光体９４が後述の図２９に示す大当りＶ後用ＬＥ
Ｄ表示を行うことを要求するコマンドである。

【００４１】「ＬＥＤ用大当り終了表示コマンド」は、
“８２０４（Ｈ）”で表わされる。このコマンドは、複
数の発光体９４が後述の図３１に示す大当り終了用ＬＥ
Ｄ表示を行うことを要求するコマンドである。

【００４２】液晶駆動回路９１は、主制御回路７４から
出力されたコマンドに基いて液晶表示装置４を駆動す
る。本実施例において、主制御回路７４が液晶駆動回路
９１へ送信するコマンドには、「図柄用変動パターン指
定コマンド」、「図柄用左中右停止表示特別図柄指定コ
マンド」、「図柄用デモ表示コマンド」、「図柄用確定
コマンド」、「図柄用大当りファンファーレ表示コマン
ド」、「図柄用大当りインターバル表示コマンド」、
「図柄用大当りＶ前表示コマンド」、「図柄用大当りＶ
後表示コマンド」、及び「図柄用大当り終了コマンド」
がある。主制御回路７４は、液晶駆動回路９１へコマン
ドを送信することにより液晶表示装置４を制御する。

【００４３】「図柄用変動グループ番号指定コマンド」
は、液晶表示装置４が特別図柄の変動表示を開始（図４
の（１））してから全ての特別図柄を停止表示（図４の
（５）〜（７））するまでの特別図柄の変動パターン等
を指定するコマンドである。例えば、後述の図９及び図
１０に示す変動グループ番号を指定するコマンドであ
る。

【００４４】「図柄用左中右停止表示特別図柄指定コマ
ンド」は、後述の特別図柄停止表示領域１１３〜１１５
（図４）に停止表示する特別図柄を指定するコマンドで
ある。

【００４５】「図柄用デモ表示コマンド」は、一定時間
以上、始動入賞球センサ７２からの入力がない場合に、
デモ表示画面（図示せず）の表示を要求するコマンドで
ある。

【００４６】「図柄用確定コマンド」は、全特別図柄の
停止表示の確定を要求するコマンドである。

【００４７】「図柄用大当りファンファーレ表示コマン
ド」は、特別図柄停止表示領域１１３〜１１５の表示態
様が大当りを示すものとなった後、大入賞口８が開状態
となるまでの間にファンファーレ表示画面（図示せず）
の表示を要求するコマンドである。

【００４８】「図柄用大当りインターバル表示コマン
ド」は、特別遊技状態において大入賞口８が閉状態とな
った後、開状態となるまでの間にインターバル表示画面
（図示せず）の表示を要求するコマンドである。

【００４９】「図柄用大当りＶ前表示コマンド」は、大
入賞口８が開状態となった後、大入賞口８の特定領域を
遊技球が通過するまでの間に大当りＶ前表示画面（図示
せず）を要求するコマンドである。

【００５０】「図柄用大当りＶ後表示コマンド」は、遊
技球が大入賞口８の特定領域を通過した後、大入賞口８
が閉状態となるまでの間に大当りＶ後表示画面の表示を
要求するコマンドである。

【００５１】「図柄用大当り終了コマンド」は、特別遊
技状態の終了時において、大当り終了表示画面（図示せ
ず）の表示を要求するコマンドである。

【００５２】音声制御回路９２は、主制御回路７４から
出力されたコマンドに基いて音声出力装置１０１を駆動
する。

【００５３】賞球制御回路９３には、主制御回路７４か
ら出力されたコマンド、及び発射ハンドル６１の操作を
検知する発射センサ（図示せず）の検知信号が入力され
る。賞球制御回路９３は、上記コマンド及び検知信号に
基いて、賞球を払出す払出装置１０２及び遊技球を遊技
領域３へ打ち出す発射装置１０３を制御する。払出装置
１０２は、払出された賞球を検知する払出球センサ（図
示せず）を備えており、この払出球センサが発生した検
知信号が賞球制御回路９３へ供給される。

【００５４】主制御回路７４の普通電動役物制御回路１
０４及び大入賞口制御回路１０５は、普通電動役物５及
び大入賞口８を制御する。

【００５５】図４は、遊技球が始動入賞口６に入賞した
場合の液晶表示装置４の表示例を示す図である。

【００５６】初めに、（１）に示すように、登場人物
（以下「ドラゴン」と称する）１１１の周囲に浮遊する
ように表現された１０個のボール（以下「水晶」と称す
る）１１２が、時計回りに回転を開始する。各水晶１１
２には、“一”〜“十”の特別図柄が表示されている。

【００５７】次に、（２）に示すように、ドラゴン１１
１が、いずれかの水晶１１２にサイドキックをする様子
が表示される。このサイドキックにより水晶１１２が割
れ、その水晶１１２に表示されていた特別図柄“九”が
上方へ移動し、左特別図柄停止表示領域１１３に表示さ
れる。

【００５８】次に、（３）及び（４）に示すように、ド
ラゴン１１１が、右手でアッパースイングをする様子が
表示される。このアッパースイングにより水晶１１２が
割れ、その水晶１１２に表示されていた特別図柄“二”
又は特別図柄“九”が上方へ移動し、右特別図柄停止表
示領域１１５に表示される。ここで、（３）は、あと１
つ所定の特別図柄が揃えば特別遊技状態への移行を示す
こととなる、いわゆる「リーチ状態」とならない場合を
示し、（４）は「リーチ状態」を示している。

【００５９】次に、ドラゴン１１１が、画面の中央に位
置する水晶１１２にフラッシュパンチを行う様子が表示
される。このフラッシュパンチにより水晶１１２が割
れ、その水晶１１２に表示されていた特別図柄“五”又
は特別図柄“九”が上方へ移動し、中特別図柄停止表示
領域１１４に表示される。ここで、（５）は「リーチ状
態」とならずに「はずれ」となった場合、（６）は「リ
ーチ状態」となって「はずれ」となった場合、（７）は
「大当り」となった場合の表示例を示している。

【００６０】一般に、パチンコ遊技機においては、左、
中、右の３列の特別図柄を変動表示し、各列の停止図柄
が所定の停止態様であれば特別遊技状態を発生させるこ
ととしている。本実施例では、変動表示した１列の特別
図柄から３つの特別図柄を選択し、それぞれ左特別図柄
停止表示領域１１３、右特別図柄停止表示領域１１５、
中特別図柄停止表示領域１１４に表示するようにしてい
る。なお、ドラゴン１１１が水晶１１２を割ることによ
り特別図柄停止表示領域に停止表示された特別図柄（図
４の（２）では“九”）と同一の数字を示す特別図柄
は、その後再び変動表示された特別図柄の列に表示され
る。

【００６１】一般に、「リーチ状態」になると、遊技者
の興味を高めるために種々の演出が行われる。従って、
図４の（３）に示す画像が表示されてから（５）に示す
画像が表示されるまでの時間は比較的短いが、（４）に
示す画像（リーチ状態）が表示されてから（６）又は
（７）が表示されるまでの時間は長い。

【００６２】次に図５を参照して、主制御回路７４のＣ
ＰＵ７５が実行する制御処理動作について説明する。

【００６３】初めに電源が投入されると、ＣＰＵリセッ
ト時立ち上げ処理を行う（ステップ［以下、ＳＴと表示
する］１）。次に、ＣＰＵ７５は確率設定処理を行い
（ＳＴ２）、割込み許可をする（ＳＴ３）。ここで、割
込みが許可されることにより、後述の図６に示す「割込
み処理」が開始される。続いて「エラー報知処理」を行
い（ＳＴ４）、「特別図柄ゲーム制御処理」を行う（Ｓ
Ｔ５）。この「特別図柄ゲーム制御処理」については、
後で図７及び図８を参照して説明する。

【００６４】次に、図６に示す割込み処理について説明
する。

【００６５】初めに各レジスタを退避させ（ＳＴ１
１）、乱数更新処理を行う（ＳＴ１２）。ここでは、大
当り判定用乱数カウンタ８２、はずれ図柄決定用乱数カ
ウンタ８３、大当り図柄決定用乱数カウンタ８４、及び
変動グループ番号決定用乱数カウンタ８５のカウンタ値
を更新する。次に、後述のアニメーション表示時間管理
タイマ等のタイマ更新処理を行う（ＳＴ１３）。ここで
は、遊技処理に必要なタイマの更新処理を行う。続い
て、入力ポート処理を行い（ＳＴ１４）、各入力信号処
理を行う（ＳＴ１５）。各入力信号処理では、一般入賞
球センサ７１、始動入賞球センサ７２、大入賞球センサ
７３等からの入力信号に基く処理が行われる。始動入賞
球センサ７２からの入力があった場合は、そのときの大
当り判定用乱数カウンタ８２、大当り図柄決定用乱数カ
ウンタ８４等の値をＲＡＭ７８に記憶させる。

【００６６】次に、「普通図柄処理」を行い（ＳＴ１
６）、賞球払出処理を行い（ＳＴ１７）、各種装置から
発生されるエラー信号を処理するエラー処理を行う（Ｓ
Ｔ１８）。続いて、後述のＳＴ４１（図７）において生
成され、ＲＡＭ７８に格納されたコマンド等の送信デー
タの出力処理を行い（ＳＴ１９）、その送信データを出
力する（ＳＴ２０）。この送信データ出力処理では、
「ＬＥＤ用変動パターン指定コマンド」、「ＬＥＤ用デ
モ表示コマンド」等であれば、ＬＥＤ表示制御回路９０
へ出力する。また、「図柄用変動パターン指定コマン
ド」、「図柄用左中右停止表示特別図柄指定コマンド」
等であれば、液晶駆動回路９１へ出力する。「音制御コ
マンド」であれば音声制御回路９２へ出力する。続い
て、前述のＳＴ１１で退避させた各レジスタを復帰させ
（ＳＴ２１）、割込み許可とする（ＳＴ２２）。

【００６７】次に図７及び図８を参照して、「特別図柄
ゲーム制御処理」について説明する。

【００６８】初めに、始動入賞があるか否か、すなわち
前記ＳＴ１５の入力信号処理において始動入賞球センサ
７２からの入力に基いて、大当り判定用乱数カウンタ８
２の値等がＲＡＭ７８に記憶されているか否かを判別す
る（ＳＴ３１）。この判別が“ＮＯ”のときは、「デモ
表示処理」を行う（ＳＴ３２）。具体的には、前回のゲ
ームが終了した後所定時間経過した場合には、ＬＥＤ表
示制御回路９０へ「ＬＥＤ用デモ表示コマンド」、液晶
駆動回路９１へ「図柄用デモ表示コマンド」を送信する
ための処理を行う。

【００６９】ＳＴ３１の判別が“ＹＥＳ”のときは、変
動グループ番号決定用乱数抽出処理を行う（ＳＴ３
３）。この処理では、変動グループ番号決定用乱数カウ
ンタ８５を用いて“０”〜“１６３８３”の範囲から乱
数を抽出する。続いて、大当りか否かを判別する（ＳＴ
３４）。この処理では、大当り判定用乱数カウンタ８２
を用いて“０”〜“３３４”の範囲から乱数を抽出し、
その乱数値が“７”であれば大当りと判別される。ＳＴ
３４の判別が“ＹＥＳ”のときは、図９に示す当りテー
ブル、及びＳＴ３３の処理で抽出した変動グループ番号
決定用乱数に基いて、変動グループ番号を決定する（Ｓ
Ｔ３５）。

【００７０】ここで、変動グループ番号の決定により、
特別図柄の変動開始後の各特別図柄停止表示領域に特別
図柄が停止表示されるタイミング等が決定される。この
変動グループ番号は、「ＬＥＤ用変動パターン指定コマ
ンド」及び「図柄用変動パターン指定コマンド」により
ＬＥＤ表示制御回路９０及び液晶駆動回路９１へ送信さ
れる。ＬＥＤ表示制御回路９０及び液晶駆動回路９１
は、同一の変動グループ番号に基いて、それぞれ複数の
発光体９４及び液晶表示装置４を制御する。従って、特
別図柄の変動表示に対応して複数の発光体９４を動作さ
せることができる。

【００７１】次に、大当り図柄決定用乱数カウンタ８４
を用いて“０”〜“９”の範囲から乱数値を抽出し、大
当り図柄を決定する（ＳＴ３６）。続いて、上記ＳＴ３
５及びＳＴ３６の処理に基いて「ＬＥＤ用変動パターン
指定コマンド」、「図柄用変動パターン指定コマン
ド」、「図柄用左中右停止表示特別図柄指定コマンド」
及び「音制御コマンド」を生成し（ＳＴ４１）、これら
のコマンドをＲＡＭ７８に格納する（ＳＴ４２）。ここ
で、ＲＡＭ７８に格納されたコマンドは、前述のＳＴ１
９及びＳＴ２０の処理によりＬＥＤ表示制御回路９０、
液晶駆動回路９１、及び音声制御回路９２へ送信され
る。

【００７２】上記ＳＴ３４の判別が“ＮＯ”のときは、
図１０に示す「はずれテーブル」及びＳＴ３３の処理で
抽出した変動グループ番号決定用乱数に基いて、変動グ
ループ番号を決定する（ＳＴ３７）。続いて、変動グル
ープ番号は、“９”〜“１５”であるか否か、即ちリー
チが発生するか否かを判別する（ＳＴ３８）。この判別
が“ＹＥＳ”のときは、はずれ図柄決定用乱数カウンタ
８３を用いて、リーチは発生するがハズレとなるように
特別図柄停止表示領域１１３〜１１５に停止表示すべき
特別図柄を決定する（ＳＴ３９）。ＳＴ３８の判別が
“ＮＯ”のときは、リーチが発生せずにハズレとなるよ
うに特別図柄停止表示領域１１３〜１１５に停止表示す
べき特別図柄を決定する（ＳＴ４０）。ＳＴ３７、ＳＴ
３９、及びＳＴ４０の処理に基いて、上記ＳＴ４１及び
ＳＴ４２の処理が行われる。

【００７３】次に、図８に示すフローチャートにおい
て、ＣＰＵ７５は、アニメーション表示時間チェック処
理を行う（ＳＴ４３）。この処理では、前述のＳＴ３５
又はＳＴ３７において決定した変動グループ番号毎に定
められたアニメーション表示時間をアニメーション時間
管理タイマにセットする。アニメーション表示時間と
は、特別図柄が変動表示を開始（図４の（１））してか
ら、全ての特別図柄停止表示領域１１３〜１１５に特別
図柄が停止表示（図４の（５）〜（７））されるまでの
時間である。アニメーション表示時間管理タイマは、Ｓ
Ｔ１３の処理で減算される。続いて、アニメーション表
示時間管理タイマが“０”であるか否かを判別し（ＳＴ
４４）、この判別が“ＹＥＳ”のときは、ＳＴ４５の処
理に移行し、“ＮＯ”のときは、ＳＴ４３の処理に移行
する。

【００７４】次に、「図柄用確定コマンド」をＲＡＭ７
８に格納する（ＳＴ４５）。「図柄用確定コマンド」が
液晶駆動回路９１へ送信されることにより、液晶表示装
置４に表示された特別図柄の停止が確定する。

【００７５】次に、前述のＳＴ３４の判別で大当りと判
定されたか否かを判別し（ＳＴ４６）、この判別が“Ｙ
ＥＳ”のときは、「大当りファンファーレ処理」を行う
（ＳＴ４７）。この大当りファンファーレ処理では、
「ＬＥＤ用大当りファンファーレ表示コマンド」、「図
柄用大当りファンファーレ表示コマンド」、及び音声制
御回路９２に対してファンファーレ音の出音を要求する
「音制御コマンド」をＲＡＭ７８に格納する。

【００７６】次に、ＣＰＵ７５は、ラウンド表示切替時
間チェック処理を行う（ＳＴ４８）。この処理では、大
入賞口８を閉状態とした後、次に大入賞口８を開状態と
するまでの時間を管理する。具体的には、後述の大入賞
口開閉処理（ＳＴ５０）で大入賞口８を閉じたときから
「ラウンド切換タイマ」のカウントを開始する。

【００７７】次に、特別遊技状態時間チェック処理を行
う（ＳＴ４９）。この処理では、大入賞口８の開状態を
維持する時間（例えば３０秒）、大入賞口８を特定領域
とする時間等の管理を行う。続いて、大入賞口開閉処理
を行う（ＳＴ５０）。この処理では、上記ＳＴ５０の
「ラウンド切替タイマ」のカウント値が所定の値となっ
たときに大入賞口８の開放処理を行う。また、ＳＴ５０
の処理では、大入賞口８に入賞した遊技球の数が所定数
に達したとき、又は上記ＳＴ４９の特別遊技状態時間チ
ェック処理に基いて大入賞口８の閉鎖処理を行う。

【００７８】次に、ＣＰＵ７５は、「特別遊技状態表示
処理」を行う（ＳＴ５１）。この処理では、大入賞口８
を開放したとき、「ＬＥＤ用大当りＶ前表示コマンド」
及び「図柄用大当りＶ前表示コマンド」をＲＡＭ７８に
格納する。遊技球が特定領域を通過したとき、「ＬＥＤ
用大当りＶ後表示コマンド」及び「図柄用大当りＶ後表
示コマンド」をＲＡＭ７８に格納する。大入賞口８を閉
鎖したとき、「ＬＥＤ用大当りインターバル表示コマン
ド」及び「図柄用大当りインターバル表示コマンド」を
ＲＡＭ７８に格納する。

【００７９】次に、ＣＰＵ７５は、大入賞口８が開状態
であるか否かを判別し（ＳＴ５２）、この判別が“ＹＥ
Ｓ”のときはＳＴ４８の処理に移行し、“ＮＯ”のとき
は、ＳＴ５３の処理に移る。ＳＴ５３の処理では、特定
領域を遊技球が通過したか否か、及び大入賞口８を所定
回数（例えば１６回）開状態としたか否かを判別する
（ＳＴ５３）。この判別が“ＹＥＳ”のときは、ＳＴ４
８の処理に移行し、“ＮＯ”のときは、特別遊技状態終
了処理を行う（ＳＴ５４）。この特別遊技状態終了処理
において、ＣＰＵ７５は、「ＬＥＤ用大当り終了コマン
ド」及び「図柄用大当り終了コマンド」をＲＡＭ７８に
格納する。

【００８０】図９は、大当りの場合に変動グループ番号
を決定する（ＳＴ３５）ための「当りテーブル」であ
る。図１０は、はずれの場合に変動グループ番号を決定
する（ＳＴ３７）ための「はずれテーブル」である。
「当りテーブル」及び「はずれテーブル」は、ＲＯＭ７
７に格納されている。リーチの種類とは、リーチとなっ
た後の液晶表示装置４における演出内容の種類である。
このリーチの種類が異なると、特別図柄の変動開始から
変動停止、すなわちＣＰＵ７５が「変動パターン指定コ
マンド」を送信してから「確定コマンド」を送信するま
での時間が異なる場合がある。

【００８１】次に図１１を参照して、ＬＥＤ表示制御回
路９０のメイン処理について説明する。

【００８２】初めに電源が投入されると、ＣＰＵリセッ
ト時立上げ処理を行う（ＳＴ６１）。次に、ＣＰＵ９５
は、コマンドの受信があるか否かを判別する（ＳＴ６
２）。具体的には、主制御回路７４により送信された
「ＬＥＤ用変動パターン指定コマンド」、「ＬＥＤ用デ
モ表示コマンド」、「ＬＥＤ用大当りファンファーレ表
示コマンド」、「ＬＥＤ用大当りインターバル表示コマ
ンド」、「ＬＥＤ用大当りＶ前表示コマンド」、「ＬＥ
Ｄ用大当りＶ後表示コマンド」、又は「ＬＥＤ用大当り
終了コマンド」を受信したか否かを判別する。この判別
が“ＹＥＳ”のときは、ＳＴ６３の処理に移行し、“Ｎ
Ｏ”のときは、ＳＴ６４の処理に移行する。

【００８３】ＳＴ６３において、ＣＰＵ９５は、受信コ
マンド解析処理を行う。この受信コマンド解析処理は、
図１２を参照して後述する。続いて、定期実行処理が完
了したか否かを判別する（ＳＴ６４）。この判別が“Ｙ
ＥＳ”のときは、図１３を参照して後述するデータ更新
処理を行う（ＳＴ６５）。ＳＴ６４の判別が“ＮＯ”の
ときはＳＴ６２の処理に移行する。

【００８４】次に、図１２を参照して、ＬＥＤ表示制御
回路９０の受信コマンド解析処理について説明する。

【００８５】初めに、受信したコマンドを変動グループ
番号としてＲＡＭ９７に格納する（ＳＴ７１）。次に、
後述のＳＴ８６（図１３）の処理で取得される動作タイ
マを初期化する（ＳＴ７２）。続いて、動作ステップ番
号を初期化し（ＳＴ７３）、振り分けを許可に設定する
（ＳＴ７４）。次に、データ出力関連を初期化し（ＳＴ
７５）、データ設定を許可に設定する（ＳＴ７６）。

【００８６】次に、図１３を参照してデータ更新処理に
ついて説明する。

【００８７】初めに、ＣＰＵ９５は、データ設定が許可
されているか否かを判別する（ＳＴ８１）。この判別が
“ＹＥＳ”のときは、ＳＴ８２の処理に移る。ここで、
データ設定は、前述のＳＴ７６の処理で許可される、す
なわちＬＥＤ表示制御回路９０がコマンドを受信したと
きにデータ設定が許可される。続いて、振り分けが許可
されているか否かを判別し（ＳＴ８２）、この判別が
“ＹＥＳ”のときは、ＳＴ８３の処理に移行し、“Ｎ
Ｏ”のときは、ＳＴ８５の処理に移行する。ＳＴ８３の
処理において、ＣＰＵ９５は、演出振り分け乱数を取得
する（ＳＴ８３）。ここで、演出振り分け乱数は、図１
４に示すように“０”〜“２５５”の範囲から取得され
る。

【００８８】次に、ＣＰＵ９５は、取得した振り分け乱
数を参照し、変動グループ番号に対応したＬＥＤ動作シ
ーケンステーブルを決定する（ＳＴ８４）。具体的に
は、ＣＰＵ９５は、変動グループ番号に対応した発光体
点灯パターン決定テーブル（図１５〜図１７）を参照
し、演出振り分け乱数に基いて発光体点灯パターンを決
定する。例えば、変動グループ番号が“９”であれば、
図１６に示す発光体点灯パターン決定テーブル２を参照
し、演出振り分け乱数が“２０”であれば、発光体点灯
パターンとして、「発光体点灯パターンｂ」が選択され
る。続いて、変動グループ番号及び発光体点灯パターン
に基いてＬＥＤ動作シーケンステーブル（例えば図１８
〜図２０）を決定する。

【００８９】ここで、上記ＳＴ８４の処理で決定される
ＬＥＤ動作シーケンステーブルについて、図１８〜図２
０を参照して説明する。ＬＥＤ動作シーケンステーブル
は、変動グループ番号毎に設けられている。図１８は、
変動グループ番号が“１”の場合に参照される「ＬＥＤ
動作シーケンステーブル」である。図１９は、変動グル
ープ番号が“９”のとき場合に参照される「ＬＥＤ動作
シーケンステーブル」である。図２０は、変動グループ
番号が“１６”のとき場合に参照される「ＬＥＤ動作シ
ーケンステーブル」である。ＬＥＤ動作シーケンステー
ブルには、各発光体点灯パターン毎に動作シーケンステ
ーブルが設けられている。また、ＬＥＤ動作シーケンス
テーブルには監視時間及びＬＥＤの表示内容が示されて
いる。変動グループ番号が“２”〜“８”、“１０”〜
“１５”及び“１７”のときに参照される「ＬＥＤ動作
シーケンステーブル」の具体例は省略している。また、
「ＬＥＤ用変動パターン指定コマンド」、「ＬＥＤ用デ
モ表示コマンド」、「ＬＥＤ用大当りファンファーレ表
示コマンド」等に対応する「ＬＥＤ動作シーケンステー
ブル」についても省略する。

【００９０】ここで、監視時間は、後述の動作ステップ
番号に対応している。例えば、図１８に示すＬＥＤ動作
シーケンステーブルにおいて、監視時間“０ｍｓ”が動
作ステップ番号“０”と対応し、監視時間“３７２８ｍ
ｓ”が動作ステップ番号“１”と対応し、監視時間“４
０４８ｍｓ”が動作ステップ番号“２”と対応し、監視
時間“５２３２ｍｓ”が動作ステップ番号“３”と対応
する。また、監視時間“５８０８ｍｓ”が動作ステップ
番号“４”と対応し、監視時間“９７９２ｍｓ”が動作
ステップ番号“５”と対応し、監視時間“２２９１２ｍ
ｓ”が動作ステップ番号“６”と対応する。

【００９１】再び、図１３のフローチャートにおいて、
ＣＰＵ９５は、ＳＴ８４の処理の後、振り分けを禁止す
る（ＳＴ８５）。ここで、振り分けは、コマンドを受信
し（ＳＴ６２）、受信コマンド解析処理が行なわれた場
合に許可される（ＳＴ７６）。従って、コマンドを受信
してＬＥＤ動作シーケンステーブルを決定した後、ＳＴ
８５の処理で振り分けを禁止することにより、次にコマ
ンドを受信するまで振り分けが許可されることはない。
すなわち、コマンドを受信した後、次にコマンドを受信
するまでの間、ＣＰＵ９５は、１つのＬＥＤ動作シーケ
ンステーブルに基いて複数の発光体９４を制御する。

【００９２】次に、ＣＰＵ９５は、動作タイマを取得し
（ＳＴ８６）、ＬＥＤ動作シーケンステーブルと動作ス
テップ番号とに対応した動作切り替え監視時間を取得す
る（ＳＴ８７）。次に、動作タイマの動作時間が監視時
間以上であるか否かを判別する（ＳＴ８８）。この判別
が“ＹＥＳ”のときは、ＳＴ８９の処理に移り、“Ｎ
Ｏ”のときは、ＳＴ９１の処理に移る。ＳＴ８９の処理
では、新しい表示パターン（表示内容）を取得し、現在
の表示パターンとして設定する。続いて、ＣＰＵ９５
は、動作ステップ番号を更新し（ＳＴ９０）、現在の表
示パターンに対応する表示データをＲＡＭ９７に格納す
る（ＳＴ９１）。ＲＡＭ９７に格納された表示データに
基いて複数の発光体９４が制御される。以後、ＣＰＵ９
５は、メイン処理（図１１）へ戻り、受信コマンドの確
認（ＳＴ６２）を経てＳＴ８１以下の処理を繰り返し行
う。

【００９３】次に、上記ＳＴ８７〜ＳＴ９０の処理の具
体例を説明する。初めに、ＳＴ８７において、ＣＰＵ９
５は、図１８に示すＬＥＤ動作シーケンステーブル（発
光体点灯パターンａ）と、動作ステップ番号“０”に対
応した監視時間“０ｍｓ”を取得する。次に、ＳＴ８８
の処理において、ＣＰＵ９５は、動作時間が監視時間
“０ｍｓ”以上であると判別する。次に、ＳＴ８９の処
理において、新しい表示パターンとして「図柄変動用Ｌ
ＥＤ表示」を取得し、これを現在の表示パターンとして
設定する。次に、ＳＴ９０の処理において、ＣＰＵ９５
は、動作ステップ番号を“０”から“１”に更新する。
この例では、動作ステップ番号“１”に対応する監視時
間は、“３７２８ｍｓ”である。従って、動作時間が
“３７２８ｍｓ”以上となるまで、すなわち次にＳＴ８
８の処理で“ＹＥＳ”と判別されるまでの間、複数の発
光体９４により「図柄変動用ＬＥＤ表示」が行なわれ
る。

【００９４】図１４は、発光体点灯パターン決定用乱数
の乱数値更新範囲を示す図である。図１５は、変動グル
ープ番号が“１”〜“８”の場合に前述のＳＴ８４で参
照される「発光体点灯パターン決定テーブル１」を示す
図である。図１６は、変動グループ番号が“９”〜“１
５”であるときに参照される「発光体点灯パターン決定
テーブル２」を示す図である。図１７は、変動グループ
番号が“１６”又は“１７”であるときに参照される
「発光体点灯パターン決定テーブル３」を示す図であ
る。ここで、前述の図９に示すように、変動グループ番
号が“１”〜“８”となるのは、大当りの場合である。
また、図１０に示すように、変動グループ番号が“９”
〜“１５”となるのは、リーチとなるがはずれの場合で
ある。変動グループ番号が“１６”又は“１７”となる
のは、リーチとならずにはずれとなる場合である。

【００９５】図１５に示す大当りの場合に参照されるテ
ーブルは、図１６及び図１７に示すはずれの場合と比較
して、発光体点灯パターンａ及び発光体点灯パターンｂ
が選択される発光体点灯パターン決定用乱数値の範囲が
広くなっている。図１６に示すリーチがある場合に参照
されるテーブルは、図１７に示すリーチがない場合と比
較して、発光体点灯パターンａ及び発光体点灯パターン
ｂが選択される発光体点灯パターン決定用乱数値の範囲
が広くなっている。従って、遊技者は、発光体点灯パタ
ーンａが選択され、後述の予兆用ＬＥＤ表示（上）が行
われたとき、大当りの可能性が高いことを認識できる。
発光体点灯パターンｂが選択され、後述の予兆用ＬＥＤ
表示（下）が行われたとき、リーチの可能性が高いこと
を認識できる。予兆用ＬＥＤ表示（上）及び予兆用ＬＥ
Ｄ表示（下）の具体例については、後で図３５〜図３８
を参照して説明する。

【００９６】図１８〜図２０は、ＲＯＭ９６が備えたＬ
ＥＤ動作シーケンステーブルを示す図である。例えば、
図１８のＬＥＤの動作シーケンステーブル（発光体点灯
パターンａ）が選択されたとき、ＣＰＵ９５は、経過時
間“０”〜“３７２７”の間、図柄変動用ＬＥＤ表示
（後述の図２２）を行うように複数の発光体９４を制御
する。経過時間が“３７２８”〜“４０４７”の間、Ｃ
ＰＵ９５は、左停止用ＬＥＤ表示（後述の図２３）を行
うように複数の発光体９４を制御する。経過時間が“４
０４８”〜“５２３１”の間、ＣＰＵ９５は、後述の図
２４に示す予兆用ＬＥＤ表示（上）及び図柄変動用ＬＥ
Ｄ表示を行うように複数の発光体９４を制御する。経過
時間が“５２３２”〜“５８０７”の間、ＣＰＵ９５
は、右停止用ＬＥＤ表示（後述の図２５）を行うように
複数の発光体９４を制御する。経過時間が“５８０８”
〜“９７９１”の間、ＣＰＵ９５は、図柄変動用ＬＥＤ
表示を行うように複数の発光体９４を制御する。経過時
間が“９７９２”〜“２２９１１”の間、ＣＰＵ９５
は、リーチ用ＬＥＤ表示（後述の図２６）を行うように
複数の発光体９４を制御する。経過時間が“２２９１
２”となった後、ＣＰＵ９５は、変動終了用ＬＥＤ表示
を行うように複数の発光体９４を制御する。ここで、経
過時間が“−１”は、経過時間に関係なく待機すること
を意味する。この場合、ＣＰＵ９５は、変動終了用ＬＥ
Ｄ表示を動作時間に関係なく繰り返し行う。

【００９７】図１９のＬＥＤ動作シーケンスは、変動グ
ループ番号が“９”の場合、すなわちリーチの種類が
「ノーマル」で「はずれ」の場合に選択される。図１９
のＬＥＤ動作シーケンスが選択された場合にも、ＣＰＵ
９５は、上記図１８の場合と同様にＬＥＤを制御する。
ここで、図１９は、「はずれ」の場合に選択されるた
め、「大当り」の場合に選択される図１８の場合と異な
り、右停止用ＬＥＤ表示の後、リーチ用ＬＥＤ表示の間
に図柄変動用ＬＥＤ表示は行なわれない。

【００９８】図２０のＬＥＤ動作シーケンステーブル
は、変動グループ番号が“１６”の場合、すなわち「リ
ーチなし」の場合に選択される。ここで、前述の図１７
に示すように、変動グループ番号が“１６”のときは、
発光体点灯パターンａが選択されることがないため、図
２０では発光体点灯パターンａに対応したシーケンステ
ーブルが設けられていない。また、リーチ用ＬＥＤ表示
が行なわれることもない。

【００９９】図２１は、液晶表示装置４において、デモ
表示が行われているときに動作するＬＥＤ及びその動作
内容（デモ用ＬＥＤ表示）を示す図である。動作するＬ
ＥＤは、盤面演出用ＬＥＤ表示部（左）１６ｃ〜１６ｅ
及び盤面演出用ＬＥＤ表示部（右）１７ｃ〜１７ｅであ
る。これらのＬＥＤ１６ｃ〜１６ｅ及び１７ｃ〜１７ｅ
は、点灯時間及び消灯時間が１０２４ｍｓで点滅する。

【０１００】図２２は、液晶表示装置４における特別図
柄の変動表示に対応して点灯動作するＬＥＤとその動作
内容（図柄変動用ＬＥＤ表示）を示す図である。動作す
るＬＥＤは、盤面演出用ＬＥＤ表示部（左）１６ａ〜１
６ｅ、盤面演出用ＬＥＤ表示部（右）１７ａ〜１７ｅ、
盤面演出用ＬＥＤ（左上風車）２１、盤面演出用ＬＥＤ
（左下風車）２２、盤面演出用ＬＥＤ（右上風車）２
５、及び盤面演出用ＬＥＤ（右下風車）２６である。こ
れらのＬＥＤは、盤面演出用ＬＥＤ表示部（左）１６ｃ
〜１６ｅ、盤面演出用ＬＥＤ表示部（右）１７ｃ〜１７
ｅと、盤面演出用ＬＥＤ表示部（左）１６ａ，１６ｂ、
盤面演出用ＬＥＤ表示部（右）１７ａ，１７ｂ、盤面演
出用ＬＥＤ（左上風車）２１、盤面演出用ＬＥＤ（左下
風車）２２、盤面演出用ＬＥＤ（右上風車）２５、及び
盤面演出用ＬＥＤ（右下風車）２６とを、点灯時間３８
４ｍｓで交互に点灯するものである。ここで、液晶表示
装置４の表示内容が図４（１）に示すものであれば、図
柄変動用ＬＥＤ表示の態様で複数の発光体９４が点灯制
御される。

【０１０１】図２２のＬＥＤ点灯パターンに対応する遊
技領域３内の発光体表示態様は、図３２に示すようにな
る。ここでは、（Ａ）に示す盤面演出用ＬＥＤ表示部
（左）１６ｃ〜１６ｅ、盤面演出用ＬＥＤ表示部（右）
１７ｃ〜１７ｅを点灯した状態と、（Ｂ）に示す盤面演
出用ＬＥＤ表示部（左）１６ａ，１６ｂ、盤面演出用Ｌ
ＥＤ表示部（右）１７ａ，１７ｂ、盤面演出用ＬＥＤ
（左上風車）２１、盤面演出用ＬＥＤ（左下風車）２
２、盤面演出用ＬＥＤ（右上風車）２５、及び盤面演出
用ＬＥＤ（右下風車）２６を点灯した状態とが、３８４
ｍｓ毎に交互に繰返す。

【０１０２】図２３は、液晶表示装置４において、左特
別図柄停止表示領域１１３に特別図柄を停止表示したと
きに点灯動作するＬＥＤ及びその動作内容（左停止用Ｌ
ＥＤ表示）を示す図である。動作するＬＥＤは、盤面演
出用ＬＥＤ表示部（左）１６ａ〜１６ｅ、盤面演出用Ｌ
ＥＤ（左上風車）２１及び盤面演出用ＬＥＤ（左下風
車）２２である。左停止用ＬＥＤ表示における動作内容
は、盤面演出用ＬＥＤ表示部（左）１６ａ〜１６ｅと、
盤面演出用ＬＥＤ（左上風車）２１及び盤面演出用ＬＥ
Ｄ（左下風車）２２とを点灯時間６４ｍｓで交互に点灯
するものである。ここで、液晶表示装置４の表示が図４
（２）に示すものであれば、上述の左停止用ＬＥＤ表示
が行われる。このように、左特別図柄停止表示領域１１
３に特別図柄が停止表示されたとき、遊技領域３の左側
のＬＥＤを点灯動作させることにより遊技の興趣を高め
ることができる。

【０１０３】図２３のＬＥＤ点灯パターンに対応する遊
技領域３内の発光体表示態様は、図３３に示すようにな
る。ここでは、（Ｃ）に示す盤面演出用ＬＥＤ表示部
（左）１６ａ〜１６ｅを点灯した状態と、（Ｄ）に示す
盤面演出用ＬＥＤ（左上風車）２１及び盤面演出用ＬＥ
Ｄ（左下風車）２２を点灯した状態とを、点灯時間６４
ｍｓで交互に繰返す。

【０１０４】図２４は、液晶表示装置４において、左特
別図柄停止表示領域１１３に特別図柄が停止表示された
後、右特別図柄停止表示領域１１５に特別図柄が停止表
示されるまでの間、動作するＬＥＤ及びその動作内容
（予兆用ＬＥＤ表示）を示す図である。動作するＬＥＤ
は、枠演出用ＬＥＤ（上）４４ａ〜４４ｊ、枠演出用Ｌ
ＥＤ（左）４５ａ〜４５ｊ、及び枠演出用ＬＥＤ（右）
４６ａ〜４６ｊである。予兆用ＬＥＤ表示（上）の動作
内容は、点灯時間６４ｍｓで枠演出用ＬＥＤ（左右）の
下方から枠演出用ＬＥＤ（上）の中央へ光が移動するよ
うにしたものである。予兆用ＬＥＤ表示（下）の動作内
容は、点灯時間６４ｍｓで枠演出用ＬＥＤ（上）の中央
から枠演出用ＬＥＤ（左右）の下方へ光が移動するよう
にしたものである。予兆用ＬＥＤ表示（なし）の場合、
ＬＥＤの動作は行われない。ここで、液晶表示装置４の
表示内容が図４（２）と、（３）又は（４）との間の内
容であれば、上述の予兆用ＬＥＤ表示が行われる。予兆
用ＬＥＤ表示（上）及び予兆用ＬＥＤ表示（下）の具体
例については、図３５〜図３８を参照して後述する。

【０１０５】図２５は、液晶表示装置４において、右特
別図柄停止表示領域１１５に特別図柄を停止表示したと
きに動作するＬＥＤ及びその動作内容（右停止用ＬＥＤ
表示）を示す図である。動作するＬＥＤは、盤面演出用
ＬＥＤ表示部（右）１７ａ〜１７ｅ、盤面演出用ＬＥＤ
（右上風車）２５及び盤面演出用ＬＥＤ（右下風車）２
６である。右停止用ＬＥＤ表示における動作内容は、盤
面演出用ＬＥＤ表示部（右）１７ａ〜１７ｅと、盤面演
出用ＬＥＤ（右上風車）２５及び盤面演出用ＬＥＤ（右
下風車）２６とを点灯時間６４ｍｓで交互に点灯するも
のである。ここで、液晶表示装置４の表示内容が図４
（３）又は（４）に示すものであれば、上述の右停止用
ＬＥＤ表示が行われる。このように、右特別図柄停止表
示領域１１５に特別図柄が停止表示されたとき、遊技領
域３の右側のＬＥＤを点灯動作させることにより、遊技
の興趣を高めることができる。

【０１０６】図２５のＬＥＤ点灯パターンに対応する遊
技領域３内の発光体表示態様は、図３４に示すようにな
る。ここでは、（Ｅ）に示す盤面演出用ＬＥＤ表示部
（右）１７ａ〜１７ｅを点灯した状態と、（Ｆ）に示す
盤面演出用ＬＥＤ（右上風車）２５及び盤面演出用ＬＥ
Ｄ（右下風車）２６を点灯した状態とを、点灯時間６４
ｍｓで交互に繰返す。

【０１０７】図２６は、リーチ時に動作するＬＥＤとそ
の動作内容（リーチ用ＬＥＤ表示）を示す図である。動
作するＬＥＤは、盤面演出用ＬＥＤ（左上風車）２１、
盤面演出用ＬＥＤ（左下風車）２２、盤面演出用ＬＥＤ
（右上風車）２５、及び盤面演出用ＬＥＤ（右下風車）
２６、盤面演出用ＬＥＤ（上）１５ａ〜１５ｈ、盤面演
出用ＬＥＤ表示部（左）１６ａ〜１６ｅ、盤面演出用Ｌ
ＥＤ表示部（右）１７ａ〜１７ｅ、盤面演出用ＬＥＤ
（左）２７ａ〜２７ｆ、盤面演出用ＬＥＤ（右）２８ａ
〜２８ｆ、盤面演出用ＬＥＤ大入賞（左）３２、盤面演
出用ＬＥＤ大入賞（右）３３、枠演出用ＬＥＤ（上）４
４ａ〜４４ｊ、枠演出用ＬＥＤ（左）４５ａ〜４５ｊ、
及び枠演出用ＬＥＤ（右）４６ａ〜４６ｊである。

【０１０８】リーチ用ＬＥＤ表示における動作内容は、
盤面演出用ＬＥＤ（左上風車）２１、盤面演出用ＬＥＤ
（左下風車）２２、盤面演出用ＬＥＤ（右上風車）２
５、盤面演出用ＬＥＤ（右下風車）２６、盤面演出用Ｌ
ＥＤ（上）１５ａ〜１５ｈ、盤面演出用ＬＥＤ表示部
（左）１６ａ〜１６ｅ、盤面演出用ＬＥＤ表示部（右）
１７ａ〜１７ｅ、盤面演出用ＬＥＤ（左）２７ａ〜２７
ｆ、盤面演出用ＬＥＤ（右）２８ａ〜２８ｆ、盤面演出
用ＬＥＤ大入賞（左）３２、及び盤面演出用ＬＥＤ大入
賞（右）３３が、点灯時間及び消灯時間が１９２ｍｓで
点滅するものである。枠演出用ＬＥＤ（上）４４ａ〜４
４ｊ、枠演出用ＬＥＤ（左）４５ａ〜４５ｊ、及び枠演
出用ＬＥＤ（右）４６ａ〜４６ｊは、点灯時間１６０ｍ
ｓで前述の予兆用ＬＥＤ表示（下）と同様の動作を行
う。ここで、液晶表示装置４の表示内容が図４（４）
と、（６）又は（７）との間の内容であれば、上述のリ
ーチ用ＬＥＤ表示が行われる。

【０１０９】図２７は、ファンファーレ時に動作するＬ
ＥＤとその動作内容（ファンファーレ用ＬＥＤ表示）を
示す図である。動作するＬＥＤは、盤面演出用ＬＥＤ
（左上風車）２１、盤面演出用ＬＥＤ（左下風車）２
２、盤面演出用ＬＥＤ（右上風車）２５、盤面演出用Ｌ
ＥＤ（右下風車）２６、盤面演出用ＬＥＤ（上）１５ａ
〜１５ｈ、盤面演出用ＬＥＤ表示部（左）１６ａ〜１６
ｅ、盤面演出用ＬＥＤ表示部（右）１７ａ〜１７ｅ、盤
面演出用ＬＥＤ（左）２７ａ〜２７ｆ、盤面演出用ＬＥ
Ｄ（右）２８ａ〜２８ｆ、盤面演出用ＬＥＤ大入賞
（左）３２、盤面演出用ＬＥＤ大入賞（右）３３、Ｖ成
立表示用ＬＥＤ３５、枠演出用ＬＥＤ（上）４４ａ〜４
４ｊ、枠演出用ＬＥＤ（左）４５ａ〜４５ｊ、及び枠演
出用ＬＥＤ（右）４６ａ〜４６ｊである。

【０１１０】ファンファーレ用ＬＥＤの動作内容は、盤
面演出用ＬＥＤ（左上風車）２１、盤面演出用ＬＥＤ
（左下風車）２２、盤面演出用ＬＥＤ（右上風車）２
５、盤面演出用ＬＥＤ（右下風車）２６、盤面演出用Ｌ
ＥＤ（上）１５ａ〜１５ｈ、盤面演出用ＬＥＤ表示部
（左）１６ａ〜１６ｅ、盤面演出用ＬＥＤ表示部（右）
１７ａ〜１７ｅ、盤面演出用ＬＥＤ（左）２７ａ〜２７
ｆ、盤面演出用ＬＥＤ（右）２８ａ〜２８ｆ、盤面演出
用ＬＥＤ大入賞（左）３２、盤面演出用ＬＥＤ大入賞
（右）３３、及びＶ成立表示用ＬＥＤ３５が、点灯時間
及び消灯時間６４ｍｓで点滅するものである。枠演出用
ＬＥＤ（上）４４ａ〜４４ｊ、枠演出用ＬＥＤ（左）４
５ａ〜４５ｊ、及び枠演出用ＬＥＤ（右）４６ａ〜４６
ｊは、点灯時間６４ｍｓで前述の予兆用ＬＥＤ表示
（上）と同様の動作を行う。

【０１１１】図２８は、大入賞口８の開放時（特定領域
通過前）に動作するＬＥＤとその動作内容（大当りＶ前
用ＬＥＤ表示）を示す図である。動作するＬＥＤは、盤
面演出用ＬＥＤ表示部（左）１６ａ〜１６ｅ、盤面演出
用ＬＥＤ表示部（右）１７ａ〜１７ｅ、盤面演出用ＬＥ
Ｄ（左）２７ａ〜２７ｆ、盤面演出用ＬＥＤ（右）２８
ａ〜２８ｆ、盤面演出用ＬＥＤ大入賞（左）３２、盤面
演出用ＬＥＤ大入賞（右）３３、枠演出用ＬＥＤ（上）
４４ａ〜４４ｊ、枠演出用ＬＥＤ（左）４５ａ〜４５
ｊ、及び枠演出用ＬＥＤ（右）４６ａ〜４６ｊである。

【０１１２】大当りＶ前ＬＥＤ表示の動作内容は次のよ
うになる。盤面演出用ＬＥＤ表示部（左）１６ａ〜１６
ｅ及び盤面演出用ＬＥＤ表示部（右）１７ａ〜１７ｅ
が、点灯時間１９２ｍｓ、消灯時間２８８ｍｓで点滅す
る。盤面演出用ＬＥＤ（左）２７ａ〜２７ｆ、盤面演出
用ＬＥＤ（右）２８ａ〜２８ｆ、盤面演出用ＬＥＤ大入
賞（左）３２、及び盤面演出用ＬＥＤ大入賞（右）３３
は、９６ｍｓ毎に追加点滅を行う。具体的には、初め
に、盤面演出用ＬＥＤ（左）２７ａ，２７ｂ及び盤面演
出用ＬＥＤ（右）２８ａ，２８ｂを点灯させる。次に、
９６ｍｓ後、盤面演出用ＬＥＤ（左）２７ｃ，２７ｄ及
び盤面演出用ＬＥＤ（右）２８ｃ，２８ｄを点灯させ
る。続いて、９６ｍｓ後、盤面演出用ＬＥＤ（左）２７
ｅ，２７ｆ及び盤面演出用ＬＥＤ（右）２８ｅ，２８ｆ
を点灯させる。次に、９６ｍｓ後、盤面演出用ＬＥＤ大
入賞（左）３２及び盤面演出大入賞（右）３３を点灯さ
せる。次に、９６ｍｓ後、盤面演出用ＬＥＤ（左）２７
ａ〜２７ｆ、盤面演出用ＬＥＤ（右）２８ａ〜２８ｆ、
盤面演出用ＬＥＤ大入賞（左）３２、及び盤面演出用Ｌ
ＥＤ大入賞（右）３３を全て消灯する。この動作を繰り
返し行う。

【０１１３】大当りＶ前用ＬＥＤ表示において、Ｖ成立
表示用ＬＥＤ３５は、点灯した状態が維持される。枠演
出用ＬＥＤ（上）４４ａ〜４４ｊ、枠演出用ＬＥＤ
（左）４５ａ〜４５ｊ、及び枠演出用ＬＥＤ（右）４６
ａ〜４６ｊは、点灯時間６４ｍｓで、時計回りに光が移
動するように動作する。

【０１１４】図２９は、大入賞口８の開放時（特定領域
通過後）に動作するＬＥＤとその動作の内容（大当りＶ
後用ＬＥＤ表示）を示す図である。動作するＬＥＤは、
盤面演出用ＬＥＤ表示部（左）１６ａ〜１６ｅ、盤面演
出用ＬＥＤ表示部（右）１７ａ〜１７ｅ、盤面演出用Ｌ
ＥＤ（左）２７ａ〜２７ｆ、盤面演出用ＬＥＤ（右）２
８ａ〜２８ｆ、盤面演出用ＬＥＤ大入賞（左）３２、盤
面演出用ＬＥＤ大入賞（右）３３、盤面演出用ＬＥＤ
（左上風車）２１、盤面演出用ＬＥＤ（左下風車）２
２、盤面演出用ＬＥＤ（右上風車）２５、盤面演出用Ｌ
ＥＤ（右下風車）２６、盤面演出用ＬＥＤ（上）１５ａ
〜１５ｈ、Ｖ成立表示用ＬＥＤ３５、枠演出用ＬＥＤ
（上）４４ａ〜４４ｊ、枠演出用ＬＥＤ（左）４５ａ〜
４５ｊ、及び枠演出用ＬＥＤ（右）４６ａ〜４６ｊであ
る。

【０１１５】大当りＶ後用ＬＥＤ表示の動作内容は、盤
面演出用ＬＥＤ表示部（左）１６ａ〜１６ｅ、盤面演出
用ＬＥＤ表示部（右）１７ａ〜１７ｅ、盤面演出用ＬＥ
Ｄ（左）２７ａ，２７ｃ，２７ｅ、及び盤面演出用ＬＥ
Ｄ（右）２８ａ，２８ｃ，２８ｅと、盤面演出用ＬＥＤ
（左）２７ｂ，２７ｄ，２７ｆ、及び盤面演出用ＬＥＤ
（右）２８ｂ，２８ｄ，２８ｆ、盤面演出用ＬＥＤ大入
賞（左）３２、盤面演出用ＬＥＤ大入賞（右）３３、盤
面演出用ＬＥＤ（左上風車）２１、盤面演出用ＬＥＤ
（左下風車）２２、盤面演出用ＬＥＤ（右上風車）２
５、盤面演出用ＬＥＤ（右下風車）２６、盤面演出用Ｌ
ＥＤ（上）１５ａ〜１５ｈ、及びＶ成立表示ＬＥＤ３５
とが、点灯時間１２８ｍｓで交互に点灯するものであ
る。枠演出用ＬＥＤ（上）４４ａ〜４４ｊ、枠演出用Ｌ
ＥＤ（左）４５ａ〜４５ｊ、及び枠演出用ＬＥＤ（右）
４６ａ〜４６ｊは、時計回りに追加点灯し、１周後、時
計回りに移動消灯する。追加点灯とは、ＬＥＤが順次点
灯していくことである。移動消灯とは、全てのＬＥＤが
点灯した状態から順次ＬＥＤが消灯していくことであ
る。

【０１１６】図３０は、インターバル時に動作するＬＥ
Ｄとその動作内容（インターバル用ＬＥＤ表示）を示す
図である。インターバル時に動作するＬＥＤは、盤面演
出用ＬＥＤ表示部（左）１６ａ〜１６ｅ、盤面演出用Ｌ
ＥＤ表示部（右）１７ａ〜１７ｅ、盤面演出用ＬＥＤ
（左上風車）２１、盤面演出用ＬＥＤ（左下風車）２
２、盤面演出用ＬＥＤ（右上風車）２５、盤面演出用Ｌ
ＥＤ（右下風車）２６、盤面演出用ＬＥＤ（上）１５ａ
〜１５ｈ、盤面演出用ＬＥＤ（左）２７ａ〜２７ｆ、盤
面演出用ＬＥＤ（右）２８ａ〜２８ｆ、盤面演出用ＬＥ
Ｄ大入賞（左）３２、盤面演出用ＬＥＤ大入賞（右）３
３、Ｖ成立表示用ＬＥＤ３５、枠演出用ＬＥＤ（上）４
４ａ〜４４ｊ、枠演出用ＬＥＤ（左）４５ａ〜４５ｊ、
及び枠演出用ＬＥＤ（右）４６ａ〜４６ｊである。

【０１１７】インターバル用ＬＥＤ表示の動作内容は、
盤面演出用ＬＥＤ表示部（左）１６ａ〜１６ｅ、盤面演
出用ＬＥＤ表示部（右）１７ａ〜１７ｅ、盤面演出用Ｌ
ＥＤ（左上風車）２１、盤面演出用ＬＥＤ（左下風車）
２２、盤面演出用ＬＥＤ（右上風車）２５、盤面演出用
ＬＥＤ（右下風車）２６、盤面演出用ＬＥＤ（上）１５
ａ〜１５ｈ、盤面演出用ＬＥＤ（左）２７ａ〜２７ｆ、
盤面演出用ＬＥＤ（右）２８ａ〜２８ｆ、盤面演出用Ｌ
ＥＤ大入賞（左）３２、盤面演出用ＬＥＤ大入賞（右）
３３、及びＶ成立表示用ＬＥＤ３５が、点灯時間及び消
灯時間１２８ｍｓで点滅するものである。枠演出用ＬＥ
Ｄ（上）４４ａ〜４４ｊ、枠演出用ＬＥＤ（左）４５ａ
〜４５ｊ、及び枠演出用ＬＥＤ（右）４６ａ〜４６ｊ
は、点灯時間６４ｍｓで、予兆用ＬＥＤ表示（上）の場
合と同様の動作を行う。

【０１１８】図３１は、大当り終了時に動作するＬＥＤ
とその動作内容（大当り終了用ＬＥＤ表示）を示す図で
ある。大当り終了時に動作するＬＥＤは、盤面演出用Ｌ
ＥＤ表示部（左）１６ａ〜１６ｅ、盤面演出用ＬＥＤ表
示部（右）１７ａ〜１７ｅ、盤面演出用ＬＥＤ（左）２
７ａ〜２７ｆ、盤面演出用ＬＥＤ（右）２８ａ〜２８
ｆ、盤面演出用ＬＥＤ（上）１５ａ〜１５ｈ、盤面演出
用ＬＥＤ大入賞（左）３２、盤面演出用ＬＥＤ大入賞
（右）３３、盤面演出用ＬＥＤ（左上風車）２１、盤面
演出用ＬＥＤ（左下風車）２２、盤面演出用ＬＥＤ（右
上風車）２５、盤面演出用ＬＥＤ（右下風車）２６、Ｖ
成立表示用ＬＥＤ３５、枠演出用ＬＥＤ（上）４４ａ〜
４４ｊ、枠演出用ＬＥＤ（左）４５ａ〜４５ｊ、及び枠
演出用ＬＥＤ（右）４６ａ〜４６ｊである。

【０１１９】大当り終了用ＬＥＤ表示の動作内容は、盤
面演出用ＬＥＤ表示部（左）１６ａ〜１６ｅ、盤面演出
用ＬＥＤ表示部（右）１７ａ〜１７ｅ、盤面演出用ＬＥ
Ｄ（左）２７ａ，２７ｃ，２７ｅ、及び盤面演出用ＬＥ
Ｄ（右）２８ａ，２８ｃ，２８ｅと、盤面演出用ＬＥＤ
表示部（左）１６ａ〜１６ｅ、盤面演出用ＬＥＤ表示部
（右）１７ａ〜１７ｅ、盤面演出用ＬＥＤ（上）１５ａ
〜１５ｈ、盤面演出用ＬＥＤ（左）２７ｂ，２７ｄ，２
７ｆ、盤面演出用ＬＥＤ（右）２８ｂ，２８ｄ，２８
ｆ、盤面演出用ＬＥＤ大入賞（左）３２、盤面演出用Ｌ
ＥＤ大入賞（右）３３、盤面演出用ＬＥＤ（左上風車）
２１、盤面演出用ＬＥＤ（左下風車）２２、盤面演出用
ＬＥＤ（右上風車）２５、盤面演出用ＬＥＤ（右下風
車）２６、Ｖ成立表示用ＬＥＤ３５、枠演出用ＬＥＤ
（上）４４ａ〜４４ｊ、枠演出用ＬＥＤ（左）４５ａ〜
４５ｊ、及び枠演出用ＬＥＤ（右）４６ａ〜４６ｊと
が、点灯時間５１２ｍｓで交互に点灯するものである。
枠演出用ＬＥＤ（上）４４ａ〜４４ｊ、枠演出用ＬＥＤ
（左）４５ａ〜４５ｊ、及び枠演出用ＬＥＤ（右）４６
ａ〜４６ｊは、２５６ｍｓで点灯動作を繰返す。

【０１２０】図３５及び図３６は、枠演出用ＬＥＤ
（上）４４ａ〜４４ｊ、枠演出用ＬＥＤ（左）４５ａ〜
４５ｊ、及び枠演出用ＬＥＤ（右）４６ａ〜４６ｊによ
る予兆用ＬＥＤ表示（上）の例を示す図である。予兆用
ＬＥＤ表示（上）では、（１）〜（８）に示すように、
枠演出用ＬＥＤ（左）４５ａ〜４５ｊ及び枠演出用ＬＥ
Ｄ（右）４６ａ〜４６ｊの下方から、枠演出用ＬＥＤ
（上）４４ａ〜４４ｊの中央へ光が６４ｍｓ毎に移動す
るようにＬＥＤが点灯動作する。

【０１２１】図３５の（１）は、枠演出用ＬＥＤ（左）
４５ｉ，４５ｊ及び枠演出用ＬＥＤ（右）４６ｉ，４６
ｊが点灯した状態を示す。（２）は、枠演出用ＬＥＤ
（左）４５ｇ，４５ｈ及び枠演出用ＬＥＤ（右）４６
ｇ，４６ｈが点灯した状態を示す。（３）は、枠演出用
ＬＥＤ（左）４５ｅ，４５ｆ及び枠演出用ＬＥＤ（右）
４６ｅ，４６ｆが点灯した状態を示す。（４）は、枠演
出用ＬＥＤ（左）４５ｃ，４５ｄ及び枠演出用ＬＥＤ
（右）４６ｃ，４６ｄが点灯した状態を示す。（５）
は、枠演出用ＬＥＤ（左）４５ａ，４５ｂ及び枠演出用
ＬＥＤ（右）４６ａ，４６ｂが点灯した状態を示す。
（６）は、枠演出用ＬＥＤ（上）４４ａ，４４ｂ，４４
ｉ，４４ｊが点灯した状態を示す。図３６の（７）は、
枠演出用ＬＥＤ（上）４４ｃ，４４ｄ，４４ｇ，４４ｈ
が点灯した状態を示す。（８）は、枠演出用ＬＥＤ
（上）４４ｅ，４４ｆが点灯した状態を示す。予兆用Ｌ
ＥＤ表示（上）では、上記（１）〜（８）の動作が繰り
返し行なわれる。

【０１２２】図３７及び図３８は、枠演出用ＬＥＤ
（上）４４ａ〜４４ｊ、枠演出用ＬＥＤ（左）４５ａ〜
４５ｊ、及び枠演出用ＬＥＤ（右）４６ａ〜４６ｊによ
る予兆用ＬＥＤ表示（下）の例を示す図である。予兆用
ＬＥＤ表示（下）では、（１１）〜（１８）に示すよう
に、枠演出用ＬＥＤ（上）４４ａ〜４４ｊの中央から枠
演出用ＬＥＤ（左）４５ａ〜４５ｊ、及び枠演出用ＬＥ
Ｄ（右）４６ａ〜４６ｊの下方へ光が６４ｍｓ毎に移動
するようにＬＥＤが点灯動作する。

【０１２３】以上、本実施例について説明したが本発明
はこれに限られるものではない。本実施例では、ＬＥＤ
による予兆用ＬＥＤ表示は、左特別図柄停止表示領域１
１３に特別図柄が停止表示された後、右特別図柄停止表
示領域１１５に特別図柄が停止表示されるまでの間に行
なわれるが、特別図柄の変動開始時、左特別図柄停止表
示領域１１３に特別図柄を停止表示した後のみ、右特別
図柄停止表示領域１１５に特別図柄を停止表示した後の
み、特別図柄の変動開始から左特別図柄停止表示領域１
１３に特別図柄が停止表示されるまでの間、特別図柄の
変動開始から右特別図柄停止表示領域１１５に特別図柄
が停止表示されるまでの間に行うようにしてもよい。ま
た、これらの組合せにより、例えば特別図柄の変動開始
時及び左特別図柄停止表示領域１１３に特別図柄を停止
表示後に予兆用ＬＥＤ表示を行うようにしてもよい。

【０１２４】また、主制御回路７４がＬＥＤ表示制御回
路９０へ送信するコマンドは、本実施例に示したものに
限るものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例のパチンコ遊技機の遊技盤を示す図。

【図２】実施例のパチンコ遊技機の扉を示す図。

【図３】実施例のパチンコ遊技機の電気回路部を示すブ
ロック図。

【図４】実施例の液晶表示装置の表示例を示す図。

【図５】主制御回路のメイン遊技処理を示すフローチャ
ート。

【図６】主制御回路の割込み処理を示すフローチャー
ト。

【図７】主制御回路の特別図柄ゲーム制御処理を示すフ
ローチャート。

【図８】図７に続くフローチャート。

【図９】当りテーブルを示す図。

【図１０】はずれテーブルを示す図。

【図１１】ＬＥＤ表示制御回路のメイン処理を示すフロ
ーチャート。

【図１２】ＬＥＤ表示制御回路の受信コマンド解析処理
を示すフローチャート。

【図１３】ＬＥＤ表示制御回路のデータ更新処理を示す
フローチャート。

【図１４】演出振り分け乱数の乱数値更新範囲を示す
図。

【図１５】発光体点灯パターン決定テーブル１を示す
図。

【図１６】発光体点灯パターン決定テーブル２を示す
図。

【図１７】発光体点灯パターン決定テーブル３を示す
図。

【図１８】変動グループ番号１の場合のＬＥＤ動作シー
ケンステーブルを示す図。

【図１９】変動グループ番号９の場合のＬＥＤ動作シー
ケンステーブルを示す図。

【図２０】変動グループ番号１６の場合のＬＥＤ動作シ
ーケンステーブルを示す図。

【図２１】デモ用ＬＥＤ表示において動作するＬＥＤ及
びその動作内容を示す図。

【図２２】図柄変動用ＬＥＤ表示において動作するＬＥ
Ｄ及びその動作内容を示す図。

【図２３】左停止用ＬＥＤ表示において動作するＬＥＤ
及びその動作内容を示す図。

【図２４】予兆用ＬＥＤ表示において動作するＬＥＤ及
びその動作内容を示す図。

【図２５】右停止用ＬＥＤ表示において動作するＬＥＤ
及びその動作内容を示す図。

【図２６】リーチ用ＬＥＤ表示において動作するＬＥＤ
及びその動作内容を示す図。

【図２７】ファンファーレ時に動作するＬＥＤ及びその
動作内容を示す図。

【図２８】大入賞口開放時（特定領域通過前）に動作す
るＬＥＤ及び動作内容を示す図。

【図２９】大入賞口開放時（特定領域通過後）に動作す
るＬＥＤ及び動作内容を示す図。

【図３０】インターバル時に動作するＬＥＤおよびその
動作内容を示す図。

【図３１】大当り終了時に動作するＬＥＤ及びその動作
内容を示す図。

【図３２】図柄変動用ＬＥＤ表示における遊技領域内を
示す図。

【図３３】左停止用ＬＥＤ表示における遊技領域内を示
す図。

【図３４】右停止用ＬＥＤ表示における遊技領域内を示
す図。

【図３５】予兆用ＬＥＤ表示（上）における枠演出用Ｌ
ＥＤの動作を示す図。

【図３６】図３５に続く枠演出用ＬＥＤの動作を示す
図。

【図３７】予兆用ＬＥＤ表示（下）における枠演出用Ｌ
ＥＤの動作を示す図。

【図３８】図３７に続く枠演出用ＬＥＤの動作を示す
図。

【符号の説明】

１…パチンコ遊技機、２…遊技盤、３…遊技領域、４…
液晶表示装置、５…普通電動役物、６…始動入賞口、７
…普通図柄作動用ゲート、８…大入賞口、９…アウト
口、１１…レール、１２ａ，１２ｂ…普通図柄表示用Ｌ
ＥＤ、１３…普通図柄記憶ＬＥＤ、１４ａ〜１４ｄ…特
別図柄記憶ＬＥＤ、１５ａ〜１５ｈ…盤面演出用ＬＥＤ
（上）、１６ａ〜１６ｅ…盤面演出用ＬＥＤ表示部
（左）、１７ａ〜１７ｅ…盤面演出用ＬＥＤ表示部
（右）、１８…左上風車、１９…左下風車、２１…盤面
演出用ＬＥＤ（左上風車）、２２…盤面演出用ＬＥＤ
（左下風車）、２３…右上風車、２４…右下風車、２５
…盤面演出用ＬＥＤ（右上風車）、２６…盤面演出用Ｌ
ＥＤ（右下風車）、２７ａ〜２７ｆ…盤面演出用ＬＥＤ
（左）、２８ａ〜２８ｆ…盤面演出用ＬＥＤ（右）、３
１ａ，３１ｂ…一般入賞口、３２…盤面演出用ＬＥＤ大
入賞（左）、３３…盤面演出用ＬＥＤ大入賞（右）、３
４…普通電動役物用ＬＥＤ、３５…Ｖ成立表示用ＬＥ
Ｄ、４１…扉、４２…プリペイドカードユニット、４３
…開口、４４ａ〜４４ｊ…枠演出用ＬＥＤ（上）、４５
ａ〜４５ｊ…枠演出用ＬＥＤ（左）、４６ａ〜４６ｊ…
枠演出用ＬＥＤ（右）、４７…確率変動ＬＥＤ（左
内）、４８…確率変動ＬＥＤ（左外）、４９…確率変動
ＬＥＤ（左サイド）、５１…払出し表示用ＬＥＤ、５２
…主基板トラブル表示用ＬＥＤ、５３…確率変動ＬＥＤ
（右内）、５４…確率変動ＬＥＤ（右外）、５５…確率
変動ＬＥＤ（右サイド）、５６…上皿、５７…下皿、５
８…払出口、５９ａ，５９ｂ…透音口、６１…発射ハン
ドル、６２…カード挿入口、６３…カード挿入中ラン
プ、７１…一般入賞球センサ、７２…始動入賞球セン
サ、７３…大入賞球センサ、７４…主制御回路、７５…
ＣＰＵ、７６ａ，７６ｂ…Ｉ／Ｏ、７７…ＲＯＭ、７８
…ＲＡＭ、７９…リセット用クロックパルス発生回路、
８１…初期リセット回路、９０…ＬＥＤ表示制御回路、
９１…液晶駆動回路、９２…音声制御回路、９３…賞球
制御回路、９４…複数の発光体、１０１…音声出力装
置、１０２…払出装置、１０３…発射装置、１０４…普
通電動役物制御回路、１０５…大入賞口制御回路、１１
１…ドラゴン、１１２…水晶、１１３…左特別図柄停止
表示領域、１１４…中特別図柄停止表示領域、１１５…
右特別図柄停止表示領域。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の特別図柄を変動表示する表示部と、 所定の位置に配置された複数の発光体と、 所定の入力信号に基いて、前記特別図柄の変動表示が停
   止したときの表示態様が特定の遊技状態への移行を示す
   特定の停止態様であるか否かを決定し、その決定の結果
   により前記表示部での表示を制御する主制御回路と、 該主制御回路からの指令に基いて前記発光体の点灯を制
   御する副制御回路とを備えたことを特徴とする遊技機。
2. 【請求項２】請求項１記載の遊技機において、前記副制
   御回路は、前記指令及び抽選処理により抽出される乱数
   値に基いて前記発光体の点灯を制御することを特徴とす
   る遊技機。