JP2001286245A - スピニングリール - Google Patents

スピニングリール

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JP2001286245A
JP2001286245A JP2000103915A JP2000103915A JP2001286245A JP 2001286245 A JP2001286245 A JP 2001286245A JP 2000103915 A JP2000103915 A JP 2000103915A JP 2000103915 A JP2000103915 A JP 2000103915A JP 2001286245 A JP2001286245 A JP 2001286245A
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Nobuhiko Someya
宣彦 染谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ドラグ作動による摩擦熱をリール使用中に放熱
することによって、ドラグ機能や釣糸の劣化を抑制でき
るフロントドラグタイプのスピニングリールの提供。 【解決手段】ドラグ板群51の摩擦熱による発熱をリー
ルの使用中(釣糸巻き取り時、ドラグ作動時)におい
て、常に放熱する構造のスピニングリールAにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロントドラグタ
イプスピニングリールに関し、詳しくは、摩擦回転によ
り発熱するドラグ板の冷却に好適なスピニングリールに
関する。
【0002】
【従来背景】ドラグ機構は、魚の引きが釣糸の強力や竿
の強さを上回った時点で作動し、スプールを自動的に回
転させ、釣糸の張力を保ちながら釣糸を繰り出し、糸切
れや竿折れ、さらには魚のばらしを防止するための重要
な機構であり、このドラグ機構の性能の優劣がリールの
性能を決定付けるといっても過言ではない。上記ドラグ
機構は、基本的に少なくとも2枚以上の複数のドラグ板
相互における接触による摩擦係合力を利用したものであ
り、魚の引き力がこの摩擦係合力を上回るとドラグ板相
互が滑り出して釣糸を繰り出すようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ドラグ機構
が作動している状態では、ドラグ板相互の滑りによる摩
擦によってドラグ板に摩擦熱が生じるが、長時間に亘っ
て作動状態が続くと摩擦熱による熱が上昇し、最悪の場
合ドラグ板の摩擦面に焼き付きや炭化等による劣化が発
生することがある。このドラグ板の劣化は、ドラグ板相
互の摩擦係数を変化させる大きな要因であり、正確、且
つ安定したドラグ性能が損なわれてしまう結果となる。
例えば、ファイト中にドラグ板の焼き付きや炭化等がフ
ァイト中に生じてしまうと、設定したドラグ力以上の引
き力が釣糸に作用してもドラグが作動せず、釣糸の張力
がその強力を上回ってしまい糸切れが発生したり、逆
に、設定したドラグ力以下の引き力でも糸が繰り出され
て糸の張力を弱めてしまい魚をばらしたりする可能性が
ある。
【0004】上記ドラグ板の劣化は、特に、多数のドラ
グ板が、スプールの先端から糸巻胴部に対応する部位に
形成された収容凹部に内蔵してあるフロントドラグタイ
プのスピニングリールのドラグ機構において顕著に現れ
るようである。この原因は、スプールの先端にあるドラ
グ調整摘みによって、ほぼ隙間なく収容凹部が塞がれて
しまうことから、ドラグ板に発生した摩擦熱を放熱する
余地が全くないに等しく、上記ドラグ板の焼き付きや炭
化等が生じやすいためであると思われる。さらに、発生
した摩擦熱はスプールを介して糸巻胴部に巻かれた釣糸
に伝達されて、その熱によって釣糸の劣化を招く可能性
もある。すなわち、従来のフロントドラグタイプのスピ
ニングリールでは、ドラグ作動状態が長時間に亘る場合
に、他のリールに比べてドラグ機能や釣糸の劣化が発生
しやすいものであった。
【0005】そこで本発明は、ドラグ作動による摩擦熱
をリール使用中に放熱することによって、ドラグ機能や
釣糸の劣化を抑制できるフロントドラグタイプのスピニ
ングリールの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するために、スプール4内にドラグ板群51が内
蔵されたフロントドラグタイプのスピニングリールAに
おいて、ローター3に、その回転によりスプール4のは
かま41内に送風可能な送風部32を設け、上記スプー
ル4の糸巻胴部45とドラグ板収容凹部46との間に、
スプール軸線に沿って上記はかま内に吸入された外気を
スプール外へ排気する連通孔44を備えてなることを特
徴とする。(請求項1)
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のスピニングリールAにお
ける送風部32の配設位置は、例えば、図2に示すよう
にローター3におけるベイルアーム支持部31の内側に
設けることが挙げられる。(請求項2) 請求項2の発明によれば、ローター3の回転に伴ってベ
イルアーム支持部31の内側からはかま41に向かって
外気が送風される。送風された外気は、スプール4の前
後動のいずれかの位置においてはかま41とローター3
との隙間47からはかま41内に送風される。又、この
場合、ローター3の回転バランスをぶれなく安定させる
ようにするためには、両方のベイルアーム支持部31,
31に夫々送風部32,32を備えると好適である。上
記送風部32の場合、図2に示すように少なくともスプ
ール4の前後動の範囲においてはかま41内に送風可能
とすることが好適であり、これによれば、スプールの前
後動の範囲全域で常にはかま内に送風することができ
る。(請求項3)
【0008】又、図2に示すように、送風部32’を上
記はかま41の内側に位置するローター3の周面に設け
ることが挙げられる。(請求項4) 請求項4の発明によれば、ローター3の回転に伴ってロ
ーターの周面からはかま41内に向かって外気が送風さ
れる。このとき、はかま41とローター3との隙間47
や、スプール4が前後動したときに送風部32’の露出
した部位から外気を取り入れてはかま41内に送風す
る。
【0009】さらに、図5に示すように、送風部3
2’’を上記ローターにおける上記はかま41の後端と
対面する部位に設けることが挙げられる。(請求項5) 請求項5の発明によれば、ローター3の回転に伴って、
はかま41とローター3との隙間47からはかま41内
に送風される。この送風部32’’においては、はかま
41の後端と対面しているので、ローター3の回転時に
常にはかま41内に外気を送風している。
【0010】上記した送風部32,32’32’’は、
夫々単独で用いてもよいし、いずれか2個、又は、全部
を組合せて用いてもよい。
【0011】又、外気をより多くはかま内に取り入れる
ために、図2に示すように上記はかまの外側面に、複数
の貫通孔43を備えると効果的である。(請求項6) 上記貫通孔43を備えたことによれば、送風部32がベ
イルアーム支持部31の内側に設けられている場合、は
かま41方向に送風された外気が、はかま41とロータ
ー3との隙間47のほかに、貫通孔43からはかま内4
1に送風される。又、送風部32’がはかま41の内側
に位置するローター3の周面に設けられている場合、は
かま41とローター3との隙間47や、スプール4が前
後動したときに送風部32’の露出した部位のほかに、
貫通孔43から外気を取り入れてはかま41内に送風す
る。さらに、送風部32’’がローター3における上記
はかま41の後端と対面する部位に設けられている場
合、隙間47から送風されてはかま41とローター3と
の間を通る外気が、貫通孔43からはかま41外の外気
を吸い込んではかま内に送風する。したがって、この貫
通孔43によって送風部32,32’,32’’が上記
したいずれの位置にあってもより多くの外気をはかま4
1内に取り入れることができる。又、この貫通孔43に
よってスプール4の軽量化が図られるので、スピニング
リール全体の重量を削減することができる。
【0012】上記発明のスピニングリールA(図2参
照)によれば、釣糸巻取り時(ローター3の回転時)
で、多数のドラグ板でなるドラグ板群51及びドラグ板
収容凹部46を放熱する構造となる。すなわち、実釣中
ドラグ作動時においてドラグ板群51やドラグ板収容凹
部46に発生した熱を、繰り出された釣糸を巻き取ると
きに放熱する。これは、釣糸巻取り時において、ロータ
ー3が回転すると送風部32,32’,32’’が外気
をはかま41内に送風する。はかま41内に送風された
外気は、後から連続して送風される外気によって連通孔
44に押し入れられてスプール4外へ排気される。つま
り、ドラグ作動時と同様に、外気が連通孔44を流れる
ときにその熱を吸収しながら排気されることになる。し
たがって、ドラグ作動中に発熱した熱を、釣糸を巻き取
るローター3の回転時に連通孔44を流れる外気が熱吸
収しながら放熱することによって、ドラグ板群51及び
ドラグ板収容凹部46内を冷却することができる。
【0013】さらに、上記貫通孔43を、釣糸が引出さ
れる際のスプール4自身のドラグ回転により外気を吸入
することのできる形状にした場合、ドラグ作動時におけ
るドラグ作動時(スプール4の回転時)及び釣糸巻取り
時(ローター3の回転時)の双方で、多数のドラグ板で
なるドラグ板群51及びドラグ板収容凹部46を放熱す
る構造となり、いわば、スピニングリールAの使用時に
常時ドラグ板群51及びドラグ板収容凹部46の放熱を
行なうことができる。(請求項7) 先ず、ドラグ作動時では図2に示すように,スプール4
が回転すると貫通孔43からはかま41内に外気が吸入
される。スプール4が回転している間は止まることなく
吸入され続ける。はかま41内に吸入された外気は、後
から連続して吸入される外気によって連通孔44に押し
入れられるとともに、連通孔44の前方からスプール4
外へ排気される。つまり、ドラグ作動時にはドラグ板群
51に常に摩擦熱が発生するが、これと同時に外気が連
通孔44を流れるときにその熱を吸収しながら排気され
ることになる。したがって、ドラグ板群51に発生する
摩擦熱を、連通孔44を流れる外気が熱吸収しながら常
に放熱することによって、ドラグ板群51及びドラグ板
収容凹部46内を冷却することができる。
【0014】上記放熱はスプール4の回転が停止した時
点で終了するが、ドラグ板群51やドラグ板収容凹部4
6に残留する熱を、上記釣糸巻取り時におけるローター
の回転によって放熱する。したがって、ドラグ作動中に
発熱して残留する熱を、連通孔44を流れる外気が熱吸
収しながら常に放熱することによって、ドラグ板群51
及びドラグ板収容凹部46内をさらに冷却することがで
きる。
【0015】本発明において、送風部32,32’,3
2’’の形状は、はかま41方向に送風可能な形状の全
てを包含する。又、上記送風部32,32’,32’’
は、ローターと一体回転するため、スプール4の回転及
び前後動に影響を与えないようにするとともに、ロータ
ー3の回転バランスを考慮して、配設数及び配設部位を
決定する。本発明において、はかま41に設けられた貫
通孔43の形状は、スプール4自身のドラグ作動回転に
より外気を吸入可能な形状の全てを包含する。この貫通
孔43の数については、上記外気の吸入及びスプールの
強度を損なわないことを考慮して任意に決定する。本発
明において、上記スプール4の糸巻胴部面45とドラグ
板収容凹部46との間に設けられた連通孔44は、その
形状、大きさ、数はスプール4の強度を考慮して任意に
決定するが、好適には、ドラグ板群51の周囲を囲むよ
うな形状、大きさ、数で設けることにより、ドラグ板群
51の放熱を平均的に行なうことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
すると、図1乃至図4は本発明を実施したスピニングリ
ールA(以下、リールという)を示している。リールA
は、リール本体1に前後動可能に支承されたスプールシ
ャフト2に、ローター3とスプール4が備えられ、リー
ル本体1内にハンドルA1の回転によりローター3を回
転させる回転伝達機構(図示せず)及びスプールシャフ
ト2を前後動させるスライド機構(図示せず)を備え、
さらに、スプール4内に収容された多数のドラグ板群5
1の接触圧を、スプール4先端側から突出したスプール
シャフト2にねじ込まれたドラグ調節摘み52で強弱調
節するドラグ機構5を備えたフロントドラグタイプのも
のである。
【0017】ローター3のベイルアーム支持部31,3
1の内側面に、スプール4のはかま41に側に向けて送
風する送風部32,32が形成されている。送風部3
2,32は、ローター3の巻き取り回転方向(白抜き矢
印方向)とは反対側(図面上左側)を、ベイル支持部3
1,31の長手方向ほぼ全域に亘ってはかま41に向け
て突出させて、ローター3の巻き取り回転方向と同方向
を向く立ち上げ面32A,32Aを形成してある。又、
この立ち上げ面32A,32Aはローター3の外方へ凹
む円弧状にしてある。このようにした送風部32,32
によれば、ローター3を巻き取り回転させると、上記立
ち上げ面32A,32Aが外気をはかま41方向に押
し、押された外気が風となってはかま41方向へ送風さ
れる。(矢印方向の風) 上記送風された風は、スプール4のはかま41の外周面
42に設けられた多数の貫通孔43…43から、はかま
41の内側に位置するローター3の周面に設けられた多
数の凹部33…33でなる第2送風部32’を通っては
かま内41に取り入れられる。
【0018】上記第2送風部32’の凹部33…33は
図3において、短辺(立ち上げ面を構成する辺)33A
…33Aがローター3の中心線上に位置してローター3
の回転方向と同方向を向き、この短辺33A…33Aの
底側からローター3の外周面に至る辺(底面を構成する
辺)を傾斜させてなる正面略三角形状にしている。又、
凹部33…33の底面33B…33Bは図2において、
前方から後方へ向かって徐々に高くなるように傾斜させ
ている。すなわち、この凹部33…33でなる第2送風
部32’を形成したことによって、ローター3にタービ
ンの機能が備えられ、はかま41と第2送風部32’が
重なり合った部分で吸気構造が形成される。したがっ
て、ローター3が巻き取り回転すると、はかま41と第
2送風部32’が重なり合った部分で吸気機能が作用し
て、上記送風部32,32から送風される外気とはかま
41回りの外気を、貫通孔43…43及びはかま41と
ローター3との隙間47から強制的に吸気し、吸気した
外気をはかま41内に臨む連通孔44…44に向けて排
気する。
【0019】上記貫通孔43…43は、送風部32,3
2や凹部33…33の作用によって外気を取り入れる機
能のみではなく、スプール4のドラグ作動回転によって
貫通孔43…43自ら外気を取り入れることができる。
その構造は、貫通方向をスプール4のドラグ作動回転方
向(白抜き矢印方向)に傾けて貫通形成することによっ
て、スプール4がドラグ作動回転すると自然に外気が吸
入され、吸入された外気は後から吸入されてくる外気に
押されて連続して凹部33…33を通ってはかま内41
に取り入れられる。
【0020】上記連通孔44…44は、上記スプール4
の糸巻胴部面45とドラグ板収容凹部46との間に、ス
プール軸線に沿い、且つドラグ板収容凹部46を囲むよ
うに設けられている。又、連通孔44…44は、各孔を
等間隔にすることによって、ドラグ板群51から平均的
に放熱するようにしている。
【0021】本実施例におけるリールAによれば、スプ
ール4がドラグ作動回転すると、外気が貫通孔43…4
3から第2送風部32’を通ってはかま41内に吸入さ
れるとともに、自らの勢いで連通孔44…44に送りこ
まれる。連通孔44…44内に送りこまれた外気は、自
らの勢いと後から連続して送りこまれる外気に押されな
がら連通孔44…44内を前方に向かって流れて、スプ
ール4の全面から排気される。このとき、外気が発熱し
たドラグ板51…51からの熱を吸い取りながら連通孔
44…44内を流れて排気されるので、ドラグ板群51
及びドラグ板収容凹部46内の熱が放熱される。
【0022】又、ハンドルの巻き取り回転によるロータ
ー3の回転によりはかま41に向かって送風される外気
は、自らの勢いと吸気によって貫通孔43…43から入
りこむとともに、第2送風部32’を通って強制的には
かま41内に排気されるとともに、連通孔44…44内
に送りこまれる。連通孔44…44内に送りこまれた外
気は、自らの勢いと後から連続して送りこまれる外気に
押されながら連通孔44…44内を前方に向かって流れ
て、スプール4の全面から排気される。このとき、外気
が発熱したドラグ板群51からの熱を吸収しながら連通
孔44…44内を流れて排気されるので、ドラグ板群5
1及びドラグ板収容凹部46内の熱が放熱される。
【0023】したがって、スプール4のドラグ作動回転
時におけるドラグ板群51の摩擦熱による発熱も、ドラ
グ作動回転が停止した時点でドラグ板群51及びドラグ
板収容凹部46内に残留した熱も、外気によって放熱さ
れるので、ドラグ板群51の焼き付きや炭化を防止する
ことができる。
【0024】図5は、他の例の送風部を設けたスピニン
グリールAを示しており、本実施例では釣糸巻き取り操
作のときのみに放熱するものを例示する。又、本実施例
では送風部に符号32’’を付して説明し、上記した実
施例と重複する部分については省略する。本実施例にお
ける送風部32’’は、ローター3における上記はかま
41の後端と対面する部位全周に亘って設けられてお
り、ローター3とはかま41との隙間47からはかま4
1内に外気を送風するようになっている。この送風部3
2’’は、ローター3の回転方向前側から後方に向かっ
て高くなる傾斜面を有する略三角形を呈する多数の凸部
34…34で構成されている。又、はかま41の後端の
径を全周に亘って外側へ広げており、これによって送風
部32’’からの外気をはかま41内に取り入れやすく
している。本実施例のスピニングリールAによれば、外
気が送風部32’’から連続してはかま41内に送風さ
れるとともに、その外気が連通孔44…44を流れて、
ドラグ板群51及びドラグ板収容凹部46内の熱を吸収
しながら排気されるので、ドラグ板群51の焼き付きや
炭化を防止することができる。尚、本実施例では、上記
した貫通孔を用いないもので説明してあるが、この貫通
孔を用いることも任意である。
【0025】
【発明の効果】請求項1乃至請求項6の発明は以上説明
した通り、ドラグ板群の摩擦熱による発熱をリールの巻
き取り操作によって放熱するスピニングリールである。
したがって、ドラグ板群の摩擦熱を原因とする焼き付き
や炭化が防止されて、長期間に亘る安定したドラグ性能
を維持することができ、しかも、その熱による釣糸の劣
化を防止することができるので、ファイト中の糸切れや
ばらしを大幅に低減を実現した優れたスピニングリール
を提供することができる。
【0026】又、請求項3乃至請求項5の発明では、ス
プールの前後動の範囲全域において常にはかまに向かっ
て送風されることから、釣糸巻取り回転において外気を
途切れさすことなく、常にはかま内に送りこむことがで
きる。したがって、より多くの外気がはかま内に送り込
まれるので、放熱効果を大幅に向上させることができ
る。
【0027】さらに、請求項6の発明では、送風部から
送風された外気のほかに、貫通孔からその外気以外の外
気を吸入することでより多くの外気を取り入れることが
できるので、放熱効果のさらなる向上が実現する。
【0028】そして、請求項7の発明によれば、スピニ
ングリールの使用中(釣糸巻き取り時、ドラグ作動時)
において常に放熱する構造であるので、ドラグ板群の摩
擦熱を原因とする焼き付きや炭化の防止をさらに確実な
ものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピニングリールであり一部切欠して
示す。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図2の(3)―(3)線断面図であり、ロータ
ー及びスプール部分のみを示す。
【図4】図2の(4)―(4)線断面図であり、スプー
ル部分のみを示す。
【図5】他の例のスピニングリールの要部拡大図であ
る。
【符号の説明】
A:スピニングリール 3:ローター 4:スプール 31:ベイルアーム
支持部 32:送風部 32’:送風部 32’’:送風部 33…33:凹部 41:はかま 43:貫通孔 44:連通孔 45:糸巻胴部面 46:ドラグ板収容凹部 51:ドラグ板群

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール内にドラグ板群が内蔵されたフ
    ロントドラグタイプのスピニングリールにおいて、 ローターに、その回転によりスプールのはかま内部に送
    風可能な送風部を設け、 上記スプールの糸巻胴部とドラグ板収容凹部との間に、
    スプール軸線に沿って上記はかま内に取り入れられた外
    気をスプール外へ排気する連通孔を備えて、 なることを特徴とするスピニングリール。
  2. 【請求項2】 上記送風部は、ローターにおけるベイル
    アーム支持部の内側に設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載のスピニングリール。
  3. 【請求項3】 上記送風部は、少なくともスプールの前
    後動の範囲においてはかま内に向けて送風可能に設けら
    れていることを特徴とする請求項2に記載のスピニング
    リール。
  4. 【請求項4】 上記送風部は、上記はかまの内側に位置
    するローターの周面に設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載のスピニングリール。
  5. 【請求項5】 上記送風部は、上記ローターにおける上
    記はかまの後端と対面する部位に設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載のスピニングリール。
  6. 【請求項6】 上記はかまの外側面に、複数の貫通孔を
    備えてなることを特徴とする請求項1乃至請求項5いず
    れか1項に記載のスピニングリール。
  7. 【請求項7】 上記貫通孔は、釣糸が引出される際のス
    プール自身のドラグ回転により外気を吸入することので
    きる形状であることを特徴とする請求項6に記載のスピ
    ニングリール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006304689A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Shimano Inc スピニングリールのドラグ機構
CN106982802A (zh) * 2015-12-04 2017-07-28 株式会社岛野 纺车式卷线器的卷筒及纺车式卷线器

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