JP2002238409A - 魚釣り用リールのスプール - Google Patents

魚釣り用リールのスプール

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JP2002238409A
JP2002238409A JP2001042458A JP2001042458A JP2002238409A JP 2002238409 A JP2002238409 A JP 2002238409A JP 2001042458 A JP2001042458 A JP 2001042458A JP 2001042458 A JP2001042458 A JP 2001042458A JP 2002238409 A JP2002238409 A JP 2002238409A
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文雄 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚釣り時に回転するスプールが、その回転時
に発生するドラグ機構の摩擦熱により加熱されて高熱化
するのを抑制し、スプールに巻回している釣糸が熱によ
り劣化、切断するのを防止する。 【解決手段】 糸巻胴部1の前後端にフランジ部2と円
筒部3とをそれぞれ一体に設けてなるスプールSにおい
て、上記フランジ部2の前面と円筒部3の外周面とに周
方向に小間隔毎に凹溝部5、7を設けて隣接する凹溝部
間に条壁部6、8を形成し、これらの凹溝部5、7と条
壁部6、8とによって放熱面積を増大させると共にスプ
ールSが回転した時に条壁部6、8によって周囲の空気
を切る冷却羽根の作用を行わせてスプールSを積極的に
冷却するように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドラグ機構を装着
している魚釣り用リールのスプールであって、軽量で且
つ優れた放熱効果を発揮し得るスプールに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、スピニングリールにおいて、
スプール軸に回転自在に配設されているスプールは、図
5、図6に示すように、糸巻胴部21の前端に表面が全面
に亘って平滑な面に形成された円板形状のフランジ部22
を一体に設けていると共に、上記糸巻胴部21の後端に該
糸巻胴部21より大径の円筒部23を一体に設けてなり、こ
の円筒部23の内外周面を上記フランジ部22と同様に全面
的に平滑な面に形成し、該円筒部23に、内外周面間に亘
って貫通した円形の小径孔24を周方向に小間隔毎に穿設
してスプールの軽量化を図ると共に体裁のよい外観を呈
するように構成した構造を有している。
【0003】そして、上記スプールには、スプール軸と
の間に魚釣り時にドラグ力を発揮するドラグ機構が装着
されていてそのドラグ力をスプール軸の先端部に螺合し
たドラグノブの回動操作によってドラグ機構の締付力を
調整することにより魚の大きさや種類に応じたドラグ力
に設定するように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スプールは、仕掛けに
魚が掛かった時に発生する引張力によりドラグ機構のド
ラグ力に抗してスプール軸回りに回転しながら釣糸を繰
り出すことによって釣糸に作用する急激な引張力を吸収
し、釣糸が切断するのを防止するものであるが、大物の
魚が掛かった場合にはドラグ力に抗して釣糸がスプール
から急速に繰り出されることになり、その際にドラグ機
構に大きな摩擦熱が発生する。この摩擦熱が大物の魚を
釣り上げるまでに長時間に亘ってスプールに作用する
と、スプールが加熱されて高熱となり、その熱によって
釣糸の強度が弱化し切断し易くなる。
【0005】そのため、スプールに水をかけて冷却して
いるが、釣り竿やリールの操作と同時にその作業を行う
ことに困難をきたすばかりでなく、水がドラグ機構の摩
擦部内に浸入してスプールのドラグ力が低下し、制動力
がきかなくなる等の事態が発生する虞れがある。
【0006】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、スプール自体に
放熱機能を具備させてドラグ機構の摩擦熱による高熱化
を防止し、釣糸を所定の強度に維持し得る魚釣り用リー
ルのスプールを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の魚釣り用リールのスプールは、請求項1に
記載したように、糸巻胴部の前端にフランジ部を、後端
に糸巻胴部より大径の円筒部を一体に設けてなる魚釣り
用リールのスプールにおいて、上記フランジ部の前面に
内周側から外周縁に向かって複数条の凹溝部と該凹溝部
間で形成された条壁部とを放射状に形成してなる構造と
している。
【0008】請求項2に係る発明は、別な放熱構造を有
する魚釣り用リールのスプールであって、糸巻胴部の前
端にフランジ部を、後端に糸巻胴部より大径の円筒部を
一体に設けてなる魚釣り用リールのスプールにおいて、
上記円筒部の外周面に前後方向に長い凹溝部と該凹溝部
間で形成された条壁部とを周方向に小間隔毎に形成して
なる構造としている。このように構成したスプールにお
いて、請求項3に係る発明は、上記円筒部には孔が設け
られていなく、全面密閉型の構造としていることを特徴
とする。
【0009】また、請求項4に係る発明は、スプールの
フランジ部と円筒部との両方に、上記凹溝部と条壁部と
を形成していることを特徴としている。
【0010】
【作用】仕掛けに魚が掛かった時に釣糸に急激な張力が
作用してスプールがドラグ機構のドラグ力に抗して急速
に回転し、この回転によってドラグ機構の摩擦板の摩擦
熱がスプールに伝達される。一方、スプールは大気と直
接接触しているフランジ部と円筒部との少なくともいず
れか一方には複数条の凹溝部と、隣接する凹溝部間に形
成された条壁部とを形成しているので、表面積が多数の
小孔を穿設している従来のスプールに較べて著しく大き
くなって表面からの放熱作用が増大する。また、複数条
の凹溝部の形成によってスプールの軽量化を図ることが
できる。
【0011】さらに、フランジ部に形成している凹溝部
と条壁部とは内周側から外周縁に向かって放射状に設け
られていると共に、円筒部に形成している凹溝部と条壁
部とは該円筒部の長さ方向に長く形成されているから、
いずれもスプールの回転方向に対してその長さ方向を直
交させてこれらの条壁部の側壁面をスプールの回転方向
に対向させているので、スプールが回転すると条壁部が
周囲の空気を切る冷却羽根の作用を奏してスプールに伝
達される上記ドラグ機構の摩擦熱を急速に大気に放熱
し、スプールを冷却して高熱により釣糸が切断するのを
防止し得る。
【0012】また、スプールの上記円筒部には孔が穿設
されていないから、例え、冷却効果を一層高めるために
スプールに冷却水をかけても冷却水が円筒部の外周面を
伝って流れ落ち、スプール軸側に直接、冷却水が浸入す
るのを阻止してドラグ機構が常に設定されたドラグ力を
発揮することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施の形態を図
面について説明すると、スピニングリールRのスプール
Sはアルミニウム合金等の軽合金製であって、図1に示
すように、釣糸Wを巻装している筒軸形状の糸巻胴部1
と、この糸巻胴部1の前端に一体に設けている正面円形
状のフランジ部2と、上記糸巻胴部1の後端に一体に設
けている円筒部3とからなり、この円筒部3は、糸巻胴
部1の後端にその内周端を一体に連設させている円形リ
ング形状の垂直な底面壁3aを有していると共にこの底面
壁3aの外周端から後方に向かって突出していてその後端
を全面的に開口させた形状を有しており、糸巻胴部1よ
りも大径に形成されていて図3に示すように、リールR
のロータ12の筒部外周面を隙間を介して被覆している。
【0014】上記糸巻胴部1は図2、図4に示すよう
に、その中心部にスプール軸13を挿通させる中央孔4を
前後端間に亘って穿設していると共にフランジ部2の中
心部に連通した該中央孔4の前端部を前方に向かって全
面的に開口した大径孔4aに形成して該大径孔4a内に複数
枚の摩擦板11を収納するように形成している。
【0015】さらに、フランジ部2はその前面を内周側
から外周縁に向かって徐々に後方に傾斜した傾斜面に形
成して内周部を肉厚に、外周縁を薄肉部としていると共
に、その前面に内周側から外周縁に向かって複数の凹溝
部5、5・・・を放射状に形成している。詳しくは、こ
の凹溝部5は正面矩形状に形成されていてその長さ方向
をフランジ部2の径方向に向けてフランジ部2の内周部
と外周部との間にフランジ部2の周方向に小間隔毎に形
成されてあり、周方向に隣接する凹溝部5、5間には内
周側から外周縁に向かって徐々に高さが低くなる側面三
角形状の条壁部6が形成されている。
【0016】これらの凹溝部5の深さはフランジ部2の
後面近傍部に達する深さを有しているが、後面に貫通し
ておらず、従って、フランジ部2は全面閉鎖型の無孔形
状に形成されている。なお、この凹溝部5は外端側をフ
ランジ部2の外周縁に開口させている一方、内端を壁面
部に形成しているが、その内端をフランジ部2の内径方
向に延ばしてフランジ部2の内周縁から上記大径孔4aの
開口端に向かって開口させた細長形状の凹溝部に形成し
ておいてもよい。さらに、凹溝部5や条壁部6は、その
長さ方向を直線状にすることなく、フランジ部2の内周
側から外周縁に向かって円弧状ないしはS字状に湾曲し
た形状に形成しておいてもよい。
【0017】一方、スプールSの上記円筒部3の外周面
には、上記フランジ部2と同様に凹溝部7と、隣接する
凹溝部7、7間で形成されている条壁部8とを形成して
いる。詳しくは、凹溝部7は円筒部3の前後方向に長い
長方形状を有しており、その前後端部は円筒部3の前後
端縁の近傍部に達していると共に、この凹溝部7を円筒
部3の周方向に小間隔毎に形成されてあり、周方向に隣
接する凹溝部7、7間には高さがこの凹溝部7の深さに
等しい側面横長長方形状の上記条壁部8が形成されてい
る。
【0018】上記凹溝部7の深さは円筒部3の厚みの中
程に達する深さないしは内周面近傍部に達する深さを有
しているが、円筒部3の内周面には貫通しておらず、従
って、円筒部3は全面的に無孔の構造とされている。な
お、これらの凹溝部7の内外端を円筒部3の長さ方向に
延長させて該円筒部3の内外周端から開口させた構造と
しておいてもよく、或いは、内外端のいずれか一方を延
長させて円筒部3の端部から開口させた構造としておい
てもよい。さらに、これらの凹溝部7や条壁部8は、上
記フランジ部2側に設けた凹溝部5や条壁部6と同様
に、その長さ方向を直線状に形成することなく円筒部3
の前後端間で円弧状ないしはS字状に湾曲した形状に形
成しておいてもよい。
【0019】このように構成したスプールSはその中央
孔4にスプール軸13を挿通してこのスプール軸13回りに
回転自在に支持された状態で装着されていると共に、こ
のスプール軸13との間に魚釣り時にドラグ力を発揮する
ドラグ機構9が設けられている。
【0020】ドラグ機構9は、図4に示すように、上記
中央孔4の前端部側に形成している大径孔4a内に収納さ
れた複数枚の摩擦板11と、スプール軸13の先端部(前端
部)に形成しているネジ部14に螺合して摩擦板11を押圧
することにより所定のドラグ力に調整するドラグノブ10
とから構成されている。
【0021】スプール軸13は後部をリール本体内におい
て前後動自在に支持されて公知のようにハンドル17(図
3に示す)の回転操作によってオシレーティング機構
(図示せず)を介して前後動させられるように構成され
てあり、前部はロータ12の前面から突出していてその突
出部の長さ方向の中央部に固定軸筒15が被嵌されてスプ
ール軸13に一体に固着している。そして、この固定軸筒
15をスプールSの中央孔4に挿通してスプールSを固定
軸筒15回りに回転自在に支持している。
【0022】さらに、この固定軸筒15の後端にはスプー
ルSにおける円筒部3の垂直な底面壁3aの後面中央部を
受止する鍔部15a が一体に設けられていると共に前端部
外周両側部を互いに平行な面となるように切欠いて摩擦
板11の係止面15b 、15b に形成してあり、この固定軸筒
15から前方に突出したスプール軸13の先端部に上記ネジ
部14を形成している。
【0023】また、上記複数枚の摩擦板11の中央部には
挿通孔11a が設けられていてその挿通孔11a に固定軸筒
15の前端部を挿通させることにより、これらの摩擦板11
をスプールSの中央孔4の前端に連設している大径孔4a
内に重ね合わせて収納され、この大径孔4aの後端壁面と
上記ドラグノブ10とによって挟圧されてスプールSにド
ラグ力を発生させるように構成している。
【0024】上記複数枚の摩擦板11において、その挿通
孔11a を上記固定軸筒15の係止面15b 、15b に係止して
固定軸筒15側に固定するように形成したものと、固定軸
筒15に対して回転可能に遊嵌した形状のものとがあり、
これらの摩擦板11を交互に重ね合わせて大径孔4a内に収
納し、大径孔4aの開口端内周面に設けている周溝にスナ
ップリング16を装着することによって抜け止めされてい
る。なお、固定軸筒15にその挿通孔11a を回転可能に遊
嵌している摩擦板11は、その外周縁部を大径孔4aの内周
面側に固定させておいてもよい。
【0025】一方、ドラグノブ10はノブ本体10a とこの
ノブ本体10内にその円板部10b'を回転自在に収納してな
るボス部10b とからなり、ノブ本体10a の後面から後方
に突出した該ボス部10b の中心には上記固定軸筒15の前
端部に被嵌して係止面15b 、15b に係止する係止壁面を
有する係止孔10c が全長に亘って貫通して設けられてい
ると共にノブ本体10a の後面中心部には上記スプール軸
13の先端ネジ部14に螺合した小径螺筒部10d を一体に突
設している。
【0026】このように構成したドラグノブ10は、その
ボス部10b の係止孔10c をスプールSの大径孔4aから突
出している大固定軸筒10の前端部に被嵌してその係止壁
面を固定軸筒15の係止面15b に係止させると共にボス部
10b の後端面(突出端面)を最前部の摩擦板11に圧接さ
せ、さらに、固定軸筒15から突出しているスプール軸13
の先端ネジ部14にノブ本体10a の上記小径螺筒部10d を
螺合させてノブ本体10a の後端面をスプールSのフラン
ジ部2の前面中央部に圧接させた状態にしている。な
お、ノブ本体10a の前端に一体に設けている上記円板部
10b'とノブ本体10a の対向面間にはノブ本体10a を回転
させた時にクリック音を発生させる発音機構18が配設さ
れている。
【0027】上記のように構成したので、魚釣り時にお
いてはまず、魚の大きさや種類等に応じてドラグ機構9
のドラグノブ10を操作してスプールSに対するドラグ力
を調整する。即ち、ノブ本体10a を摘んで回転させるこ
とによりその小径螺筒部10dをスプール軸13の先端ネジ
部14に螺進させると、ボス部10b の突出端面が摩擦板11
を押圧してこのボス部10b とスプールSの大径孔4aの後
端壁面とで摩擦板11、11・・・が挟圧されて摩擦板11、
11間の接圧力(摩擦力)が増大する一方、ノブ本体10a
の小径螺筒部10d を螺退させると摩擦板11、11間の接圧
力が減少することになり、ドラグ力を大小に調整するこ
とができる。
【0028】ドラグ力を調整したのち釣りを行って仕掛
けに魚が掛かると、釣糸Wにかかる引張力が大きい場合
には上記ドラグ機構9の摩擦板11、11間の摩擦力に打ち
勝ってスプールSが回転し、釣糸Wが該スプールSの糸
巻胴部1から繰り出される。この時、摩擦板11、11間に
摩擦熱が発生してスプールSが加熱されて高温となる。
一方、スプールSが回転すると、そのフランジ部2の前
面と円筒部3の外周面とに設けている条壁部6、8の側
壁面がスプールSの回転方向に対向しているので、これ
らの条壁部6、8が周囲の空気を切る冷却羽根の作用を
行ってスプールSに伝達される上記摩擦熱を急速に大気
に放熱させ、さらに、凹溝部5、7と条壁部6、8の形
成によってフランジ部2と円筒部3との表面積が広くな
っており、従って、スプールSの表面からの放熱効果が
一層増大してスプールSが円滑且つ急速に冷却して高熱
による釣糸Wの切断が防止されるものである。
【0029】また、魚釣り時には釣り竿はその基端から
先端に向かって斜め上方に傾斜させた状態にしているの
で、リールRにおける上記スプールSはその前端から後
端に向かって斜め下方に傾斜しており、従って、冷却効
果を一層高めるためにスプールSに冷却水をかけても、
スプールSの円筒部3には孔が穿設されていないので、
冷却水が円筒部3に設けている条壁部6内や円筒部3の
外周面を伝って流れ落ち、円筒部3によって被覆されて
いるスプール軸13側に浸入する虞れはない。
【0030】なお、以上の実施例においては、スプール
Sのフランジ部2と円筒部3とにそれぞれ凹溝部5、7
と条壁部6、8とを設けているが、フランジ部2の前面
のみ、又は、円筒部3の外周面にのみ設けておいてもよ
く、要するに、少なくともいずれか一方に設けておけば
本発明を満足させることができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に係る魚
釣り用リールのスプールによれば、糸巻胴部の前端にフ
ランジ部を、後端に糸巻胴部より大径の円筒部を一体に
設けてなる魚釣り用リールのスプールにおいて、フラン
ジ部の前面に内周側から外周縁に向かって複数条の凹溝
部と該凹溝部間で形成された条壁部とを放射状に形成し
ているので、釣糸の引張力によってスプールが回転した
際に、複数状の条壁部の壁面がスプールの回転方向に対
向しながら周囲の空気を切る冷却羽根の作用を行ってド
ラグ機構の摩擦板の摩擦熱により加熱されるスプールを
積極的に冷却させることができ、その上、これらの凹溝
部と条壁部の形成によってフランジ部の前面の表面積が
大きくなっているから放熱作用が一層助長され、スプー
ルを確実且つ効果的に冷却して高熱による釣糸の切断等
を防止することができる。
【0032】また、請求項2に係る発明によれば、上記
構成の魚釣り用リールのスプールにおいて、円筒部の外
周面に前後方向に長い凹溝部と該凹溝部間で形成された
条壁部とを周方向に小間隔毎に形成しているので、スプ
ールが回転すると円筒部の外周面に設けている条壁部が
上記フランジ部の前面に設けている条壁部と同様に、周
囲の風を切る冷却羽根の作用を行ってスプールを積極的
に且つ急速に冷却させることができると共に複数条の凹
溝部と条壁部との形成による円筒部の表面積の増大によ
って放熱作用を一層助長してスプールを効果的に冷却
し、釣糸の切断等を確実に防止することができる。
【0033】さらに、スプールの上記円筒部には孔が穿
設されていないから、例え、冷却効果を一層高めるため
にスプールに冷却水をかけても冷却水が円筒部の外周面
やその外周面に設けている凹溝部を伝って流れ落ち、ス
プール軸側に直接、冷却水が浸入するのを阻止すること
ができるので、スプール軸側に浸入する冷却水によって
ドラグ機構のドラグ力が変動する虞れもなく、常に設定
されたドラグ力を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明スプールの斜視図、
【図2】その一部縦断側面図、
【図3】スプールを装着したリール全体の簡略斜視図、
【図4】スプール軸に装着したスプールの縦断側面図、
【図5】従来例を示すスプールの斜視図、
【図6】このスプールを装着したリール全体の簡略斜視
図。
【符号の説明】
R リール S スプール W 釣糸 1 糸巻胴部 2 フランジ部 3 円筒部 5、7 凹溝部 6、8 条壁部 9 ドラグ機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸巻胴部の前端にフランジ部を、後端に
    糸巻胴部より大径の円筒部を一体に設けてなる魚釣り用
    リールのスプールにおいて、フランジ部の前面に内周側
    から外周縁に向かって複数条の凹溝部と該凹溝部間で形
    成された条壁部とを放射状に形成していることを特徴と
    する魚釣り用リールのスプール。
  2. 【請求項2】 糸巻胴部の前端にフランジ部を、後端に
    糸巻胴部より大径の円筒部を一体に設けてなる魚釣り用
    リールのスプールにおいて、円筒部の外周面に前後方向
    に長い凹溝部と該凹溝部間で形成された条壁部とを周方
    向に小間隔毎に形成していることを特徴とする魚釣り用
    リールのスプール。
  3. 【請求項3】 円筒部は無孔であることを特徴とする請
    求項2に記載の魚釣り用リールのスプール。
  4. 【請求項4】 フランジ部と円筒部とに凹溝部と条壁部
    とを形成していることを特徴とする請求項1、請求項2
    又は請求項3に記載の魚釣り用リールのスプール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008539769A (ja) * 2005-05-20 2008-11-20 張海燕 組合せ式釣り糸リールのリールユニット

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JP2008539769A (ja) * 2005-05-20 2008-11-20 張海燕 組合せ式釣り糸リールのリールユニット

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