JP2001284662A - 熱電変換材料、熱電変換素子、熱電池及び冷却器 - Google Patents

熱電変換材料、熱電変換素子、熱電池及び冷却器

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JP2001284662A
JP2001284662A JP2000095176A JP2000095176A JP2001284662A JP 2001284662 A JP2001284662 A JP 2001284662A JP 2000095176 A JP2000095176 A JP 2000095176A JP 2000095176 A JP2000095176 A JP 2000095176A JP 2001284662 A JP2001284662 A JP 2001284662A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱伝導率が低く、熱電変換効率が高く、かつ
毒性の低い熱電変換材料を提供することを目的とする 【解決手段】 下記(1)の化学式で表される組成を有
することを特徴とする。 NaαXY4-Z …(1) 但し、Mは、K、Rb及びCsよりなる群から選ばれる
1種類以上のアルカリ金属元素4からなり、Aは、C
o、Fe、NiおよびCuよりなる群から選ばれる1種
類以上の元素からなり、モル比α、X、Y及びZは、0
<α<1.2、0.1≦X≦1、0.7≦α+X≦1.
2、0<Y、0≦Zを示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電冷却素子や熱
電発電素子に好適な酸化物系熱電変換材料と、前記熱電
変換材料を具備した熱電変換素子と、前記熱電変換素子
を具備した熱電池及び冷却器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題に対する意識の高揚
から、フロンを使用した冷却機器の代替品として、ペル
チェ効果を利用した熱電冷却材料に関する関心が高まっ
ている。また、二酸化炭素排出量を削減するために、こ
れまで利用されていなかった廃熱エネルギーを使った発
電システムに対する関心が高まっている。室温付近で利
用されている熱電冷却材料並びに熱電発電材料は、効率
の高さから、Bi−Te系の単結晶または多結晶体を使
用したものが多い。この材料を用いて熱電素子化するた
めには、p型、n型両材料が必要となる。このうちn型
材料にはSeが含有されている。また室温より高温で使
用される熱電材料には、やはり効率の高さから、Pb−
Te系が用いられている。
【0003】これら素子に含有されている、Se(セレ
ン)、Pb(鉛)、Te(テルル)などは人体にとって
有毒有害であり、また地球環境問題の観点からも好まし
くない。このため、これまでBi−Te系、Pb−Te
系より高効率で、かつ無害な材料の検討がなされてい
る。
【0004】元素組成式NaCo24-Yで表される物質
はJansenらによって、Z.Anorg.Allg.Chem. 408, 104(19
74)に報告されている。この化合物は、図6に示すよう
に、ブロンズ型の層状構造を有し、稜を共有するCoO
6八面体からなるCoO2シート21がc軸方向に積み重
なり、Naイオン22がCoO2シート面間に占有率5
0%で存在している。なお、図6において、付番23は
Co原子を示し、付番24はO原子を示す。
【0005】一方、特開平10−256612号公開公
報には、元素組成式Na(Coz1 -zxyで表される
物質からなる熱電変換材料が開示されている。但し、x
は1≦x≦2、yは2≦y≦4、zは0<z<1であ
り、AはMn、FeまたはCuである。
【0006】また、特開平9−321346号公開公報
には、Fe、Co及びNiからなる群から選ばれた3d
遷移金属元素を含む複合酸化物(但し、複合酸化物を構
成する他の元素はLi、Na、Kからなる群から選ばれ
た元素、またはLi、Na、Kからなる群から選ばれた
元素及びMg、Ca、Sr、Ba、Sc、Y、Bi及び
Teからなる群から選ばれた元素である)からなる熱電
変換材料が記載されている。この熱電変換材料では、特
許請求の範囲、段落{0022}、{0027}及び
{0040}に記載されているように、3d遷移金属と
混合する他の元素であるLi、Na及びKをそれぞれ単
独で用いている。
【0007】ところで、熱電材料の性能指数Zは下記式
(2)で表される。
【0008】Z=α2σ/κ …(2) ここで、αは熱電材料のゼーベック係数、σは熱電材料
の導電率、κは熱電材料の熱伝導率である。Zは温度の
逆数の次元であり、このZと熱電材料の熱電変換効率は
相関する。従って、性能指数Zが大きいほど、熱電材料
としての特性に優れている。これまで報告されている熱
電材料には、Zが室温で3.3×10-3を越えるものは
なかった。この(2)式から、ゼーベック係数αが同じ
であっても、導電率σが大きく、かつ熱伝導率κが小さ
い方が性能指数Zが大きくなることがわかる。
【0009】前述した特開平9−321346号公報に
記載された熱電変換材料は、液体窒素温度から400℃
以上の広い温度範囲で使用可能で、毒性がないものの、
単結晶および多結晶いずれの形態においても熱電特性に
優れない。すなわち、段落{0034}に記載されてい
るように、NaCo2(yはほぼ4)で表される多
結晶体からなる熱電変換材料の場合、ゼーベック係数α
は100μV/Kと大きく、熱伝導率κは1.5〜2W
/mKと低いものの、抵抗率は2mΩcmと大きくなる
ため、熱電材料としての特性に優れない。一方、単結晶
体については、本発明者らが特開平9−321346号
公報の実施例3に記載された方法と同様にしてNaxCo
24-Y単結晶を作製し、抵抗率及び熱伝導率を調査した
ところ、抵抗率は多結晶体より低くなるものの、熱伝導
率が多結晶体に比較して10倍以上の値を示したため、
優れた熱電特性が得られなかった。これは、単結晶が多
結晶体に比較して結晶粒界が無いために抵抗率を低くす
ることができるものの、結晶粒界による熱抵抗が無くな
るために熱伝導率が増加したためであるものと考えられ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱伝導率が
低く、熱電変換効率が高く、かつ毒性の低い熱電変換材
料を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、熱電変換特性に優れる熱
電変換素子、熱電池及び冷却器を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱電変換材
料は、下記(1)の化学式で表される組成を有すること
を特徴とするものである。
【0013】 NaαXY4-Z …(1) 但し、前記Mは、K、Rb及びCsよりなる群から選ば
れる1種類以上のアルカリ金属元素からなり、前記A
は、Co、Fe、NiおよびCuよりなる群から選ばれ
る1種類以上の元素からなり、モル比α、X、Y及びZ
は、0<α<1.2、0.1≦X≦1、0.7≦α+X
≦1.2、0<Y、0≦Zを示す。
【0014】本発明に係る熱電変換素子は、前記(1)
の化学式で表される組成を有する熱電変換材料の本体
と、前記本体に接続され、電力を取り出すための電極対
とを含むことを特徴とするものである。
【0015】本発明に係る熱電池は、前記(1)の化学
式で表される組成を有する熱電変換材料の本体と、前記
本体に接続され、電力を取り出すための電極対とを含む
熱電変換素子を具備したことを特徴とするものである。
【0016】本発明に係る冷却器は、前記(1)の化学
式で表される組成を有する熱電変換材料の本体と、前記
本体に接続され、電力を印加するための電極対とを含む
熱電変換素子を具備したことを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】まず、本発明に係る熱電変換材料
について説明する。
【0018】<熱電変換材料>この熱電変換材料は、下
記(1)の化学式で表される組成を有する。
【0019】 NaαXY4-Z …(1) 但し、前記Mは、K、Rb及びCsよりなる群から選ば
れる1種類以上のアルカリ金属元素からなり、前記A
は、Co、Fe、NiおよびCuよりなる群から選ばれ
る1種類以上の元素からなり、モル比α、X、Y及びZ
は、0<α<1.2、0.1≦X≦1、0.7≦α+X
≦1.2、0<Y、0≦Zを示す。
【0020】Mのモル比Xを前記範囲に規定するのは次
のような理由によるものである。モル比Xを0.1未満
にすると、熱電変換材料の熱伝導率を低くすることが困
難になる。一方、モル比Xが1.0を超えると、熱電変
換材料の抵抗率が高くなって熱電変換効率が低下する。
モル比Xのより好ましい範囲は、0.2≦X≦0.8で
ある。また、元素Mのうち、Rbや、Csは、Kに比べ
て熱伝導率を下げる効果が高い。
【0021】Na及びMの合計モル比(α+X)を前記
範囲に規定するのは次のような理由によるものである。
合計モル比(α+X)を0.7未満にすると、フォノン
を散乱させるAO2層間原子が少なくなるため、熱伝導
率が大きくなり、熱電特性が劣化する。一方、合計モル
比(α+X)が1.2を超えると、層間原子間の斥力が
強く働くようになるため、層間が押し広げられて結晶構
造が不安定になり、高抵抗による熱電特性の劣化を生じ
る。合計モル比(α+X)のより好ましい範囲は、0.
8≦α+X≦1.1である。さらに好ましくは、1に近
い値である。
【0022】元素Aとしては、Coを用いることが好ま
しい。また、元素Aのモル比Yは2にすることが好まし
い。
【0023】モル比Zは、0≦Z≦1の範囲内にするこ
とが好ましく、さらに0に近い値であることがより好ま
しい。
【0024】この熱電変換材料は、稜を共有するAO6
八面体からなるAO2層がc軸方向に積層され、前記N
a元素及び前記M元素がAO2層間に占有率(50×
(α+X))%で存在している結晶構造を有する。但
し、(α+X)は前記Na元素及び前記M元素のモル比
の合計値を表わす。元素AがCoである場合を図1に示
す。図1に示すように、稜を共有するCoO6八面体か
らなるCoO2層1がc軸方向に積層されている。な
お、CoO2層1中のCo原子を2、O原子を3とす
る。K、Rb及びCsよりなる群から選ばれる1種類以
上からなるアルカリ金属イオン4及びNaイオン5は、
前記CoO2層間に占有率(50×(α+X))%で存
在している。
【0025】本発明に係る熱電変換材料には、単結晶
と、多結晶体がある。このうち、元素AとしてCoを含
む単結晶は、以下に説明するフラックス法で作製される
ことが望ましい。
【0026】すなわち、原料粉のうちナトリウム成分と
しては、Na2O、Na22、NaHCO3、NaHNH
4、Na2Co3などが好ましい。カリウム成分として
は、K 2O、K22、KHCO3、KHNH4、K2CO3
などが好ましい。ルビジウム成分としては、Rb2O、
Rb22、RbHCO3、RbHNH4、Rb2CO3など
が好ましい。セシウム成分としては、Cs2O、CsH
CO3、CsHNH4、Cs2Co3などが好ましい。ただ
し、アルカリ金属の過酸化物は爆発性があるために危険
性が高く、原料としてはあまり好ましくない。
【0027】コバルト成分としてはCoO、CO34
使用するのが好ましい。アルカリ金属元素M成分及びN
a成分を含む原料とコバルト成分を含む原料との混合比
は、コバルト2に対して元素M及びNaを1.2〜1.
7の範囲で混合するのが好ましい。定比の1.0よりも
過剰にするのは、反応中にアルカリ金属成分が消失する
ためである。前述したアルカリ金属元素M成分を含む原
料とNa成分を含む原料は、いずれも吸湿性に富む化合
物である。したがって、混合前に100℃以上で乾燥し
ておくことが好ましい。また、取り扱いも乾燥空気中で
行うのが好ましい。
【0028】使用するフラックスには、アルカリ金属の
塩化物並びにフッ化物のいずれか、または両者を混合し
たものが好ましい。フラックス成分も吸湿性に富むた
め、100℃以上で乾燥しておくことが好ましい。アル
カリ金属原料、コバルト原料及びフラックスを混合した
後、純度95%以上のアルミナ坩堝に入れる。低純度の
坩堝は、坩堝中の焼結助剤成分がフラックスで腐食され
るため好ましくない。
【0029】原料としてアルカリ金属の炭酸塩を用いた
場合、Na0.50.5Co24の生成反応は次式(3)で
表される。
【0030】 (1/2)Na2CO3+(1/2)M2CO3+(4/3)Co34+(5/6)O2→ 2Na0.50.5Co24+CO2↑ …(3) 上記(3)式から明らかなように、Na0.50.5Co2
4の生成反応には酸素が必要である。従って、反応は
空気または酸素雰囲気中で行うことが好ましい。
【0031】反応は、少なくともフラックスの融点以上
で一定時間保持することが必須であり、融点より100
〜300℃高い温度で行うことが好ましい。この温度範
囲より低いと、ナトリウム成分及びコバルト成分がフラ
ックスに充分溶解しないため、反応が遅くて大きな単結
晶を得ることが困難になる恐れがある。一方、この温度
範囲より高くなると、NaαXY4-Z結晶が分解を
始め、そのうえフラックス成分の分解消失が生じる。大
きな結晶を得るためには、保持の後に徐冷する事が必須
である。冷却速度は、フラックスの融点温度まで、20
℃/分以下にすることが好ましい。融点温度以下では、
急冷しても問題はない。
【0032】このような方法によると、坩堝内には1m
m以下の大きさを有する薄片状のNaαXY4-Z
晶が成長する。ただし、坩堝内にはフラックス成分、未
反応のアルカリ金属成分及びコバルト成分が存在してい
る。このうち、フラックス成分及びアルカリ金属成分は
水に可溶であるため、水洗することで除去できる。また
コバルト成分は粒成長せず微粉のまま残るため、水洗し
た後残渣を乾燥し篩分する事により除去することができ
る。その結果、本発明の熱電変換材料を得ることができ
る。
【0033】以上説明した本発明に係る熱電変換材料
は、前述した化学式(1)で表わされる組成を有する。
このような熱電変換材料によれば、熱伝導率を低下させ
ることができるため、熱電変換効率を高くすることがで
きる。また、有害な元素を含有しないため、安全性を向
上することができると共に、製造コストを低くすること
ができる。本発明によると熱電変換効率が向上されるの
は、以下に説明する作用によるものと推測される。
【0034】すなわち、前述した元素組成式NaCo2
4-Yで表される物質は、前述した図6に示すような層
状の結晶構造を有する。このため、特性には結晶方向異
方性が存在する。具体的には、稜を共有するCoO6
面体からなるCoO2シート21の面内、つまりa軸方
向には良好な導電性を示すのに対し、c軸方向の導電性
が乏しい。よって、この物質を熱電変換素子として用い
る際、前述した図6に示すように、a軸方向に沿って温
度差を設けることが望ましい。ところが、導電性が高い
とき、熱伝導性も高くなるため、前述したNaCo2
4-Yで表される物質にa軸方向に沿って温度差を設ける
と、高い導電性が得られるものの、熱伝導率も高く、結
果として高い性能指数Zを得られなくなる。
【0035】本発明の前述した化学式(1)で表わされ
る熱電変換材料は、稜を共有するAO6八面体からなる
AO2層がc軸方向に積層され、前記Na元素及び前記
M元素がAO2層間に占有率(50×(α+X))%で
存在している結晶構造を有する。このような熱電変換材
料によると、AO2層の厚さがフォノンの平均自由行程
よりも薄く、またAO2層間に存在するNaイオンによ
ってフォノンを散乱させることができる他に、特定のモ
ル比で含有されたK、Rb及びCsよりなる群から選ば
れる1種類以上のアルカリ金属元素Mによりフォノンを
散乱させることができる。アルカリ金属元素Mは、Na
よりもイオン半径が大きいため、Naに比べて大きなフ
ォノン散乱効果を得ることができる。その結果、熱伝導
性を低下させることができるため、性能指数Zの大きな
熱電変換材料を実現することができる。
【0036】次いで、本発明に係る熱電変換素子につい
て説明する。
【0037】<熱電変換素子>この熱電変換素子は、p
型の熱電変換材料の本体と、n型の熱電変換材料の本体
と、これら本体に接続され、電力を取り出すための電極
対とを具備する。前記p型の熱電変換材料として本発明
に係る熱電変換材料が使用される。
【0038】例えば前述したフラックス法により本発明
に係る熱電変換材料を製造すると、結晶粒界が存在しな
い単結晶を得ることができる。この単結晶は、抵抗率が
低く、c軸方向の向きが厚さ方向と平行で、かつ厚さが
1mm以下の薄片形状を有する。よって、この熱電変換
材料は、厚さ方向に垂直なa、b軸方向の熱電変換特性
に優れている。このような熱電変換材料を用いて熱電変
換素子を作製する場合、熱電変換材料をc軸が実質的に
同一の向きに配向するように複数個積層して集合体を形
成することが好ましい。この熱電変換材料集合体は、例
えば、以下に説明する方法で得られる。
【0039】まず、複数個の単結晶を金型に入れ成形す
る。圧力は100MPa以上であることが好ましい。ま
た、より配向性を向上させるためには、金型内に単結晶
を並べてから成形すると良い。
【0040】次いで、得られた成形体を六方晶窒化ほう
素製モールドに入れ、加圧焼結を行う。焼成雰囲気は空
気、または酸素中であることが好ましい。
【0041】加圧焼結は700〜1000℃の温度範囲
で行うことが好ましい。加圧焼結温度を700℃未満に
すると、充分に緻密化しなくなる恐れがある。一方、加
圧焼結温度が1000℃を超えると、前記成形体が融解
する恐れがある。また、六方晶窒化ほう素製モールドが
酸化性雰囲気中で酸化される恐れがある。加圧は10M
Pa以上であることが好ましい。加圧を10MPa未満
にすると、十分に緻密化した積層焼結体を得ることが困
難になる恐れがある。
【0042】このようにして作製された結晶配向積層焼
結体は、結晶方位がそろっているため、積層方向並びに
平行方向の導電率とゼーベック係数を大きくすることが
できると共に、熱伝導率を小さくすることができる。そ
の結果、優れた熱電特性を発揮することができる。
【0043】得られた焼結体は、所望の寸法に切断後、
熱電変換素子に組み込まれる。
【0044】本発明に係る熱電変換素子の一態様を図2
に示す。
【0045】p型半導体である本発明に係る熱電変換材
料から形成された熱電変換材料集合体6(p型の熱電変
換材料の本体)と、n型半導体の熱電変換材料7(n型
の熱電変換材料の本体)は、並列に置かれ、終端電極
1、終端電極82及び共通電極83で直列に接続されて
いる。共通電極83の外側には下部絶縁性基板91が接合
されている。一方、終端電極81と終端電極82の外側に
は上部絶縁性基板92が接合されている。
【0046】上部絶縁性基板92を低温度(L)にし、
かつ下部絶縁性基板91を高温度(H)にして上下絶縁
性基板91、92に温度差を与えると、p型半導体である
熱電変換材料集合体6においては、正の電荷を持ったホ
ール10が低温度L側に、n型半導体である熱電変換材
料7においては、負の電荷を持った電子11が低温度側
Lに移動する。その結果、終端電極81と終端電極82
間に電位差が生じる。図2のように温度差を与えた場
合、終端電極81は正、終端電極82は負となる。なお、
より高い電圧を得るためには、図3に示すように、p型
熱電変換材料集合体6とn型熱電変換材料7を交互に直
列に接続すると良い。
【0047】以上説明した本発明に係る熱電変換素子に
よれば、前述した化学式(1)で表わされる熱電変換材
料の本体と、前記本体に接続され、電力を取り出すため
の電極対とを備えるため、高い電圧を得ることができ
る。
【0048】<熱電池>本発明に係る熱電池は、p型の
熱電変換材料の本体と、n型の熱電変換材料の本体と、
これら本体に接続され、電力を取り出すための電極対と
を有する熱電変換素子を具備する。前記p型の熱電変換
材料として本発明に係る熱電変換材料が使用される。
【0049】本発明に係る熱電池の一態様を図4に示
す。但し、前述した図2及び図3で説明したのと同様な
部材に関しては、この図2及び図3と同様な符号を付し
て説明を省略する。熱電変換素子12の上部絶縁性基板
2を低温度にし、かつ下部絶縁性基板91を高温度にす
ると、熱電変換素子12の終端電極81と終端電極82
に電位差が生じる。終端電極81と終端電極82に負荷1
3を接続すると、電流Iが流れ、熱電池となる。
【0050】以上説明した本発明に係る熱電池によれ
ば、前述した化学式(1)で表わされる熱電変換材料の
本体と、前記本体に接続され、電力を取り出すための電
極対とを有する熱電変換素子を備えるため、大きな電流
を得ることができる。
【0051】<冷却器>本発明に係る冷却器は、p型の
熱電変換材料の本体と、n型の熱電変換材料の本体と、
これら本体に接続され、電力を印加するための電極対と
を有する熱電変換素子を具備する。前記p型の熱電変換
材料として本発明に係る熱電変換材料が使用される。
【0052】本発明に係る冷却器の一態様を図5に示
す。但し、前述した図2〜図4で説明したのと同様な部
材に関しては、この図2〜図4と同様な符号を付して説
明を省略する。熱電変換素子12の終端電極81と終端
電極82間に直流電源14を用いて直流電流Cを流す。
その結果、熱電変換素子12の上部絶縁性基板92側は
高温に、下部絶縁性基板91側は低温になる。これによ
り、冷却器になる。
【0053】以上説明した本発明に係る冷却器によれ
ば、前述した化学式(1)で表わされる熱電変換材料の
本体と、前記本体に接続され、電力を印加するための電
極対とを有する熱電変換素子を備えるため、高い冷却効
率が得られる。
【0054】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を詳細に説明
する。
【0055】(実施例1)熱電変換材料 原料粉として、Na2CO3、K2CO3及びCo34を使
用した。これらをモル比Na:K:Coが1:1:3に
なるように混合した。この混合物にフラックスとしてN
aClをモル比(K2CO3+Na2CO3):NaClが
1:5になるように混合し、これを純度99%以上のア
ルミナ坩堝に入れた。後の熱処理中におけるNaC1フ
ラックスの蒸発を防ぐため、坩堝には純度99%以上の
アルミナ製の蓋をした。
【0056】この坩堝を電気炉に入れ、炉内に酸素ガス
を流した。1050℃まで100℃/時間で昇温し、1
050℃で20時間保持、その後、850℃まで2℃/
時間で温度を下げ、さらに室温まで炉内で冷却させた。
坩堝から内容物を出し、NaC1、未反応のK2CO3
Na2CO3を水洗処理して除去した。残渣を120℃で
乾燥させた後、目開き0.5mmの篩で篩分し、平均径
が約5mmで、平均厚さが20μm程度のNa0.50.5
CO24結晶を得た。
【0057】得られた単結晶を以下の方法で評価した。
【0058】(1)導電率 単結晶を4×4×0.02mmに切断した後、4角に電
極を形成し、ファンデアポア法により測定した。
【0059】(2)ゼーベック係数 単結晶を4×1×0.02mmに切断し、この両端に温
度差を付け起電力を測定し、ゼーベック係数を求めた。
【0060】(3)熱伝導率 光交流法により熱拡散率を測定した。これとは別にDS
C測定により比熱を求めた。これらより熱伝導率を求め
た。
【0061】以上の評価を行った結果、得られた熱電変
換材料は、抵抗率が2.3×10-4Ωcmで、ゼーベッ
ク係数が100μV/Kで、熱伝導率が2.0W/mK
であった。以上の値より性能指数Zは2.2×10-3
あった。
【0062】(実施例2〜12)熱電変換材料 アルカリ金属の組成を下記表1に示すように変更するこ
と以外は、前述した実施例1と同様にして熱電変換材料
を作製した。得られた熱電変換材料について、前述した
のと同様にして導電率、ゼーベック係数および熱伝導率
を測定し、これらから性能指数Zを算出した。これらの
結果を下記表1に示す。
【0063】得られた実施例1〜12の熱電変換材料に
ついて、透過型電子顕微鏡を用いて格子像を観察し、ま
た電子線回折パターンを解析した結果、各材料は、稜を
共有するCoO6八面体からなるCoO2層がc軸方向に
積層され、かつNa元素及びM元素がCoO2層間に占
有率50%で存在している結晶構造を有していた。
【0064】(比較例1)熱電変換材料 原料粉として、Na2CO3及びCo34を使用した。こ
れらをモル比Na:Coが2:3になるように混合し
た。この混合物にフラックスになるNaClをモル比N
2CO3:NaClが1:5になるように混合し、これ
を純度99%以上のアルミナ坩堝に入れた。後の熱処理
中におけるNaC1フラックスの蒸発を防ぐため、坩堝
には純度99%以上のアルミナ製の蓋をした。
【0065】この坩堝を電気炉に入れ、炉内に酸素ガス
を流した。1050℃まで100℃/時間で昇温し、1
050℃で20時間保持、その後、850℃まで2℃/
時間で温度を下げ、さらに室温まで炉内で冷却させた。
坦堀から内容物を出し、NaCl、未反応のNa2CO3
を水洗処理して除去した。残渣を120℃で乾燥させた
後、目開き0.5mmの篩で篩分し、平均径が約5m
m、平均厚さが20μm程度のNaCo24結晶を得
た。
【0066】前述したのと同様にして焼結体の評価を行
った。その結果、抵抗率が1.8×10-4Ωcmで、ゼ
ーベック係数が90μV/Kで、熱伝導率が10W/m
Kであった。以上の値より性能指数Zは0.45×10
-3であった。熱伝導率が実施例1に比較して大きいた
め、性能指数Zは実施例1の約1/4と小さくなった。
【0067】
【表1】
【0068】表1から明らかなように、前述した化学式
(1)で表わされる組成を有する実施例1〜12の熱電
変換材料は、組成がNaCo24で表わされる比較例の
熱電変換材料に比べて、熱伝導率が低く、性能指数Zが
大きいことがわかる。
【0069】(実施例13)熱電変換素子 実施例1の熱電変換材料(単結晶)0.35gを直径1
0mmの金型に入れ、圧力100MPaで成形した。得
られた成形体を内径10mmの六方晶窒化ほう素製モー
ルドに入れ、圧力20MPa、温度850℃、空気雰囲
気中で加圧焼結を行うことで、直径10mm、厚さ1m
mの結晶配向積層焼結体を得た。この焼結体を切断して
1×1×1mmとし、p型の熱電変換材料集合体を得
た。
【0070】一方、n型としてBiTe系熱電変換材料
(サイズが1×1×1mm)を用意した。
【0071】次いで、前記p型半導体熱電変換材料から
作製されたp型ピース32個と、前記n型半導体熱電変
換材料から作製されたn型ピース32個を並列に置き、
電極で直列に接続させた。さらに、この電極の外側に、
高純度窒化アルミニウム焼結体からなる絶縁性基板(1
7×17×0.3mm)を接合した。直列に接続した熱
電変換材料の終端に電極リード線をつけ、前述した図3
に示す構成を有する熱電変換素子を作製した。
【0072】得られた熱電変換素子は、温度差1℃あた
り100μVの電圧を発生させることができた。
【0073】(実施例14)熱電池 実施例13の熱電変換素子の片側にアルミニウム製放熱
フィンを設け、熱電池を製造した。この熱電池における
放熱フィンを接合した反対側を廃熱源(例えば、自動車
の廃棄ガスパイプ)に接合させることによって、直流電
流及び電力が得られた。また、冷却手段として放熱フィ
ンの代わりに、冷却水循環パイプを設けて水冷しても熱
電池として有効に作動できることを確認した。
【0074】(実施例15)冷却器 実施例13の熱電変換素子に電動ファンを接合した。熱
電変換素子に直流電源を接続し、電力を印加した。その
結果、ファンを設けた側は冷却され、冷気が発生し、冷
却器として機能したことを確認した。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、強
い毒性を有する元素を含有せず、安全性が高く、安価
で、かつ熱伝導率が低く、熱電変換効率が高い熱電変換
材料を提供することができる。また、本発明によれば、
熱電変換特性に優れた熱電変換素子、熱電池及び冷却器
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱電変換材料の結晶構造を説明す
るための模式図。
【図2】本発明に係る熱電変換素子の一例を示す模式
図。
【図3】本発明に係る熱電変換素子の別な例を示す模式
図。
【図4】本発明に係る熱電池の一例を示す模式図。
【図5】本発明に係る冷却器の一例を示す模式図。
【図6】組成がNaCo24-Yで表わされる熱電変換材
料の結晶構造を示す模式図。
【符号の説明】
1…CoO2層、 2…Co原子、 3…O原子、 4…アルカリ金属Mのイオン、 5…Naイオン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 成仁 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 立部 哲也 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(1)の化学式で表される組成を有
    することを特徴とする熱電変換材料。 NaαXY4-Z …(1) 但し、前記Mは、K、Rb及びCsよりなる群から選ば
    れる1種類以上のアルカリ金属元素からなり、前記A
    は、Co、Fe、NiおよびCuよりなる群から選ばれ
    る1種類以上の元素からなり、モル比α、X、Y及びZ
    は、0<α<1.2、0.1≦X≦1、0.7≦α+X
    ≦1.2、0<Y、0≦Zを示す。
  2. 【請求項2】 稜を共有するAO6八面体からなるAO2
    層がc軸方向に積層され、前記Na元素及び前記M元素
    がAO2層間に占有率(50×(α+X))%で存在し
    ている結晶構造を有することを特徴とする請求項1記載
    の熱電変換材料。
  3. 【請求項3】 下記(1)の化学式で表される組成を有
    する熱電変換材料の本体と、前記本体に接続され、電力
    を取り出すための電極対とを含むことを特徴とする熱電
    変換素子。 NaαXY4-Z …(1) 但し、前記Mは、K、Rb及びCsよりなる群から選ば
    れる1種類以上のアルカリ金属元素からなり、前記A
    は、Co、Fe、NiおよびCuよりなる群から選ばれ
    る1種類以上の元素からなり、モル比α、X、Y及びZ
    は、0<α<1.2、0.1≦X≦1、0.7≦α+X
    ≦1.2、0<Y、0≦Zを示す。
  4. 【請求項4】 下記(1)の化学式で表される組成を有
    する熱電変換材料の本体と、前記本体に接続され、電力
    を取り出すための電極対とを含む熱電変換素子を具備し
    たことを特徴とする熱電池。 NaαXY4-Z …(1) 但し、前記Mは、K、Rb及びCsよりなる群から選ば
    れる1種類以上のアルカリ金属元素からなり、前記A
    は、Co、Fe、NiおよびCuよりなる群から選ばれ
    る1種類以上の元素からなり、モル比α、X、Y及びZ
    は、0<α<1.2、0.1≦X≦1、0.7≦α+X
    ≦1.2、0<Y、0≦Zを示す。
  5. 【請求項5】 下記(1)の化学式で表される組成を有
    する熱電変換材料の本体と、前記本体に接続され、電力
    を印加するための電極対とを含む熱電変換素子を具備し
    たことを特徴とする冷却器。 NaαXY4-Z …(1) 但し、前記Mは、K、Rb及びCsよりなる群から選ば
    れる1種類以上のアルカリ金属元素からなり、前記A
    は、Co、Fe、NiおよびCuよりなる群から選ばれ
    る1種類以上の元素からなり、モル比α、X、Y及びZ
    は、0<α<1.2、0.1≦X≦1、0.7≦α+X
    ≦1.2、0<Y、0≦Zを示す。
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