JP2001284586A - 絶縁ゲート型半導体装置 - Google Patents

絶縁ゲート型半導体装置

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JP2001284586A
JP2001284586A JP2000091045A JP2000091045A JP2001284586A JP 2001284586 A JP2001284586 A JP 2001284586A JP 2000091045 A JP2000091045 A JP 2000091045A JP 2000091045 A JP2000091045 A JP 2000091045A JP 2001284586 A JP2001284586 A JP 2001284586A
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JP
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cell
electrode
semiconductor device
source electrode
source
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JP2000091045A
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Shin Oikawa
慎 及川
Hiroki Eto
弘樹 江藤
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のパワーMOSFETではゲート電極とソ
ース電極間に容量が発生するため、入力容量が大きくな
り、スイッチングに時間がかかる。 【解決手段】本発明はパワーMOSFETのセル16の
ゲート電極36と重なる部分のソース電極17に切欠部
19を設けることにより、ゲート電極とソース電極の間
の寄生容量を大幅に低減するもので、これによりスイッ
チング速度を大幅に向上できるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は絶縁ゲート型半導体
装置に係り、特にゲート−ソース間の容量を低減する絶
縁ゲート型半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯端末の普及に伴い小型で大容量のリ
チュウムイオン電池が求められるようになってきた。こ
のリチュウムイオン電池の充放電のバッテリーマネージ
メントを行う保護回路は携帯端末の軽量化のニーズによ
り、より小型で負荷ショートにも十分に耐えうるもので
なくてはならない。かかる保護回路はリチュウムイオン
電池の容器内に内蔵されるために小型化が求められ、チ
ップ部品を多用したCOB(Chip on Boar
d)技術が駆使され、小型化の要求に応えてきた。しか
し一方ではリチュウムイオン電池に直列にパワーMOS
FETを接続するのでこのパワーMOSFETのオン抵
抗も極めて小さくするニーズがあり、これが携帯電話で
は通話時間や待機時間を長くするために不可欠の要素で
ある。
【0003】このためにチップを製造する上で微細加工
によりセル密度を上げる開発が進められてきた。具体的
には、チャンネルが半導体基板表面に形成されるプレー
ナー構造ではセル密度は740万個/平方インチであっ
たが、チャンネルをトレンチの側面に形成するトレンチ
構造の第1世代ではセル密度は2500万個/平方イン
チと大幅に向上した。さらにトレンチ構造の第2世代で
はセル密度は7200万個/平方インチまで向上でき
た。
【0004】また、パーソナルコンピュータのCPUの
動作周波数も500MHzを超え、それに伴いCPUの
消費電流も大幅に増加してきた。そのため内蔵されるD
C/DCコンバータもそれに対応して高速スイッチング
することが望まれ、使用されるパワーMOSFETも高
速化および低オン抵抗化を要求されている。
【0005】従ってセルをトレンチ構造にすることによ
りセル密度の向上を図り、低オン抵抗化はある程度実現
されてきたが、入力容量を減らしてスイッチング速度を
向上する点については不十分と言える。
【0006】従来のパワーMOSFETの平面図を図3
に示す。1はゲートパッド電極であり、その下には保護
用のツェナーダイオード2(正方形の点線)が形成さ
れ、点線の丸印で示すようにボンディングワイヤーで電
極の取り出しが行われる。5は実動作領域であり、この
中にパワーMOSFETを構成する多数のMOSトラン
ジスタのセル6が配列されている。7はソース電極であ
り、実動作領域5上に各セルのソース領域と接続して設
けられる。ゲート連結電極4は各セル6のゲート電極と
接続され且つ実動作領域5の周囲に配置されている。な
お、ソース電極7には点線の丸印で示すようにボンディ
ングワイヤが熱厚着され、電極の取り出しを行う。8は
シールド電極であり、その下に設けたアニュラーリング
とコンタクトしてチップ終端への空乏層の拡がりを抑え
る。
【0007】図4に、トレンチ型の各セル6の断面構造
を示す。NチャンネルのパワーMOSFETにおいて
は、N+型の半導体基板21の上にN-型のエピタキシャ
ル層からなるドレイン領域22を設け、その上にP型の
チャネル層23を設ける。チャネル層23からドレイン
領域22まで到達するトレンチ24を作り、トレンチ2
4の内壁をゲート酸化膜25で被膜し、トレンチ24に
充填されたポリシリコンよりなるゲート電極26を設け
て各セル6を形成する。トレンチ24に隣接したチャネ
ル層23表面にはN+型のソース領域28が形成され、
隣り合う2つのセルのソース領域28間のチャネル層2
3表面にはP+型のボディコンタクト領域29が形成さ
れる。さらにチャネル層23にはソース領域28からト
レンチ24に沿ってチャネル領域27が形成される。ト
レンチ24上は層間絶縁膜30で覆い、ソース領域28
およびボディコンタクト領域29にコンタクトするソー
ス電極7を設ける。かかるセル6は図3の実動作領域5
に多数個配列される。具体的には小さい四角で表示した
ものが1個のセルである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のパワーM
OSFETではトレンチ24はポリシリコンよりなるゲ
ート電極26が埋設されており、その上面には層間絶縁
膜30を介してソース電極7が実動作領域5全面に配置
されている。このため必然的にゲート電極26とソース
電極7の間に寄生容量が形成され、パワーMOSFET
の入力容量が増大する。これによりパワーMOSFET
の高周波スイッチング特性が低下する問題点を有してい
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題に鑑
みてなされ、実動作領域のパワーMOSFETの各セル
の上部のソース電極にゲート電極と重なる部分に切欠部
を形成することにより、入力容量を低減した絶縁ゲート
型半導体装置を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1と図2
を参照して詳細に説明する。
【0011】本発明のパワーMOSFETの平面図を図
1に示す。11はゲートパッド電極であり、その下には
保護用のツェナーダイオード12(正方形の点線)が形
成され、点線の丸印で示すようにボンディングワイヤー
で電極の取り出しが行われる。15は実動作領域であ
り、この中にパワーMOSFETを構成する多数のMO
Sトランジスタのセル16が配列されている。17はソ
ース電極であり、実動作領域15上に設けられ且つ各セ
ル16のソース領域と接続して設けられる。このソース
電極17は橋絡細条20で全体を接続されるように各セ
ル16のゲート電極と重なる部分に切欠部19を形成す
る。14はゲート連結電極であり、各セル16のゲート
電極と接続され且つ実動作領域15の周囲に配置されて
いる。なお、ソース電極17には点線の丸印で示すよう
にボンディングワイヤが熱厚着され、電極の取り出しを
行う。18はシールド電極であり、その下に設けたアニ
ュラーリングとコンタクトしてチップ終端への空乏層の
拡がりを抑える。
【0012】図2にはパワーMOSFETのトレンチ型
のセル16の断面構造を説明する。各セル16は、N+
型の半導体基板31と、N-型のエピタキシャル層から
なるドレイン領域32と、その上に設けられたP型のチ
ャネル層33と、チャネル層33からドレイン領域32
まで到達するトレンチ34と、トレンチ34の内壁を被
覆するゲート酸化膜35と、トレンチ34に充填された
ポリシリコンよりなるゲート電極36と、ゲート電極3
6下のチャネル層33に形成されるチャネル領域37
と、トレンチ34に隣接したチャネル層33表面に形成
されるN+型のソース領域38と、ソース領域38間の
チャネル層33表面に形成されるP+型のボディコンタ
クト領域39と、トレンチ34上に設けられた層間絶縁
膜40と、ソース領域38およびボディコンタクト領域
39にコンタクトするソース電極17で構成される。か
かるセル16は図1および図2の実動作領域15に多数
個配列される。具体的には小さい破線の四角で表示した
ものが1個のセルである。
【0013】本発明の特徴は各ソース電極17が橋絡細
条20で連結されており、ソース電極17の各セル16
のゲート電極36と重なる部分に切欠部19を形成した
ことにある。ソース電極17はアルミニウムを実動作領
域15全面に吹き付けた後、エッチングして形成する。
切欠部19はソース電極17の橋絡細条20なる部分を
残して、ソース電極17の形成時に同時にエッチングさ
れ、ソース電極17のボンディングワイヤーが熱圧着さ
れる点線の丸印の部分を除いて実動作領域15の全面に
形成されている。これによりゲート電極36とソース電
極17間の容量を低減することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明に依れば、第1に各セル16のゲ
ート電極36上にはソース電極17が形成されないの
で、従来に比べてゲート電極36とソース電極17の間
の入力容量が低減でき、スイッチング速度が向上する利
点を有する。
【0015】第2に、各セルはトレンチ構造であり、セ
ル密度は変わらないので低オン抵抗は従来通り維持で
き、パワーMOSFETのオン抵抗の低減と、入力容量
の低減の両立が可能となり、セットの効率アップが図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絶縁ゲート型半導体装置を説明する平
面図である。
【図2】本発明に用いるパワーMOSFETのセル構造
を説明する断面図である。
【図3】従来の絶縁ゲート型半導体装置を説明する平面
図である。
【図4】従来のパワーMOSFETのセル構造を説明す
る断面図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数のMOSトランジスタのセルを配列さ
    れた実動作領域と、 該実動作領域上に設けられ前記MOSトランジスタの各
    セルのソース領域と接続されたソース電極と、 前記MOSトランジスタの各セルのゲート電極と接続さ
    れたゲートパッド電極とを備えた絶縁ゲート型半導体装
    置において、 前記ソース電極に前記セルの前記ゲート電極と重なる部
    分に切欠部を形成した絶縁ゲート型半導体装置。
  2. 【請求項2】前記各セルはトレンチ内にゲート電極を埋
    設するトレンチ構造を有することを特徴とする請求項1
    に記載の絶縁ゲート型半導体装置。
  3. 【請求項3】前記ソース電極は橋絡細条で連結すること
    を特徴とする請求項1に記載の絶縁ゲート型半導体装
    置。
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Effective date: 20040330