JP2001284541A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
とも一方に用い、SRO中のアモルファス層の成分を減
らすことにより強誘電体膜の結晶性を向上させて高い誘
電特性のキャパシタを有する半導体装置を提供する。 【解決手段】本発明は、強誘電体キャパシタCの電極1
0、12の少なくとも一部にSrRuO3 (SRO)を
用い、このSROのRu/Sr比(原子)を1.01〜
1.10の範囲にする。このような構成のSROを用い
ることによりその結晶性を向上させることが可能にな
り、その結果誘電特性の優れた強誘電体膜11が得られ
る。
Description
の強誘電体を用いた半導体記憶装置に係り、特に不揮発
性メモリのキャパシタ電極に関するものである。
中で電荷を蓄積する役割を果たすキャパシタの微細化が
進んできている。例えば、DRAM(Dynamic
Random Access Memory)の高集積
化においては、メモリ容量が3年で4倍のスピードで高
密度化しており、ギガビットの容量のものが開発されて
いる。半導体メモリの高集積化と共にそこに組み込まれ
ているキャパシタの安定した特性が必要である。
て利用した不揮発性メモリである強誘電体メモリ(FR
AM:Ferroelectric Random A
ccess Memory)の開発が進んでいる。FR
AMは、DRAMのキャパシタ部分を強誘電体で置き換
えたもので、以下のような特徴を持ち、次世代メモリと
して期待されている。書き込み、消去が高速であり、
セルを小型化することでDRAMなみの100ns以下
の書き込み時間が可能、不揮発性メモリであり、SR
AMと異なり電源が不必要、書き換え可能回数が大き
く、強誘電体材料(PZT、SBT等)、電極材料(I
rOX 、RuOX 、SrRuO3 等)を工夫することに
より1012回以上が可能、高密度高集積化ができ、D
RAMと同等の集積度が得られる、内部の書き込み電
圧を2V程度とすることができ、低消費電力、フラッ
シュメモリと異なりビット書き換え、ランダムアクセス
が可能、などの特徴を有している。これらの利点を利用
して、電子機器の製造プロセスのモニタ用TAG、RF
ID(Radio Frequency Identi
fication)システム、携帯端末機器等の多分野
の応用が実用化や検討がされている。
b(Zrx Ti1-x )O3 )、BIT(Bi4 Ti3 O
12)、SBT(SrBi2 Ta2 O9 )などの強誘電体
膜を使用する。いずれも酸素八面体を基本構造とするペ
ロブスカイト構造を基本とした結晶構造を持っている。
現在DRAM用キャパシタ材料として検討されている常
誘電体BSTも同様である。次に、強誘電体キャパシタ
の構造及びその作成方法を説明する。強誘電体は、自発
分極をもち、その自発分極が電界により向きを反転する
ことが可能である。自発分極は、電界を印加しない状態
でも分極値を有し(残留分極、その値(分極の向き)が
電界を0とする前の状態に依存する。ヒステリシス曲線
において、分極0となるときの電界値を抗電界という。
印加する電界の向きで+、−の電荷を結晶表面に誘起さ
せることができ、この状態をメモリ素子の0、1に対応
させている。FRAMは、DRAMと同じ1T/1C
(1トランジスタ/1キャパシタ)の構造をとることが
できるが、現状では信頼性を向上させるために2T/2
C構造のものが採用されている。
プロセスをPZT強誘電体膜を用いたFRAMを例にし
て説明する。トランジスタを形成するプロセスを経たシ
リコン半導体基板に絶縁膜を形成し、下地電極として1
50nm厚のPt電極をDCマグネトロンスパッタによ
り形成する。Ptは、酸化膜と密着性が良好ではないた
め、接合層としてTi(20nm厚)をPt成膜前に連
続スパッタリングにて形成する。次に、下地電極上にP
ZT膜をRFマグネトロンスパッタにより形成する。基
板温度は室温で成膜する。12インチ径のセラミックP
ZTターゲットに対して、1.0−1.5kWでスパッ
タリングを行う。スパッタリングガスは、Arで0.5
−2.0Paの圧力範囲で成膜する。約5分間のスパッ
タリング時間で250−300nmの膜厚のPZTアル
モファス膜が得られる。PZT成膜前に約1時間のプレ
スパッタリングを成膜するスパッタリング条件で行う。
アモルファス状態のPZT膜は、RTA(Rapid
Thermal Anneal)プロセスによりペロブ
スカイト相に結晶化する。600℃以上、数秒で結晶化
が可能である。管状炉などでも結晶化できるが、RTA
の方がサーマルバジェットが小さく下地電極、電極とP
ZT膜の拡散、反応を抑えることができるので界面の平
滑性には適する。
誘電相のパイロクロア型酸化物があるが、この相は結晶
化の昇温速度を小さくした場合やZr/Ti比が大きい
場合に形成され易い。パイロクロア相が第2相としてで
きた場合には、分極量が小さくなるだけでなく、PZT
膜の信頼性にも影響を及ぼす可能性がある。結晶化した
PZT膜に関して、さらに上部電極であるPt膜をDC
マグネトロンスパッタにより形成してキャパシタ構造を
形成する。上部電極パターンは、RIE(Reacti
ve Ion Etching)装置を用いて、Arと
弗化炭素系のガス中でエッチングを行い微細パターンを
形成する。電極との密着性を向上させるために600℃
で酸素中1時間のアニール処理を行う。このようにして
形成されたPZT膜は、Pb1.15-1.20 La0.05(Zr
0.4 Ti0.6 )O3 の膜組成を持ち、スパッタリング時
のスパッタリング電力とガス圧を変えることによってP
b量を10%以内の範囲で変化させることができる。上
部電極もしくは下部電極を構成する材料には、電極の少
なくとも一部にSrRuO3 (SROと略称される)を
用いることができる。
も一部にSROを用いるPZT等の強誘電体キャパシタ
を作成する場合、SROを加熱スパッタリング(500
℃)で形成するかもしくは室温成膜を行ってからRTA
による結晶化処理を施すことにより電極を形成してい
る。この電極のSRO中には多くのアモルファス相を含
んでいる。このアモルファス相は、PZTが相互拡散を
起こしてリークの原因になったり、SRO上に形成され
たPZTの結晶化を阻害したりするためにPZT本来の
特性が得られず高い残留分極が得られないという問題が
あった。本発明は、このような事情によりなされたもの
であり、キャパシタ電極としてSROを電極の少なくと
も一方に用い、SRO中のアモルファス層の成分を減ら
すことにより強誘電体膜の結晶性を向上させて高い誘電
特性を示すキャパシタを有する半導体装置及びその製造
方法を提供する。
パシタの電極の少なくとも一部にSrRuO3 (SR
O)を用い、このSROのRu/Sr比(原子)を1.
01〜1.10の範囲にすることを特徴としている。こ
のような構成のSROを用いることによりその結晶性を
向上させることが可能になり、その結果誘電特性の優れ
た強誘電体キャパシタが得られる。すなわち、本発明の
半導体装置は、トランジスタが形成された半導体基板
と、前記半導体基板上に絶縁膜を介して形成され、下部
電極、誘電体膜及び上部電極から構成されたキャパシタ
とを具備し、前記キャパシタを構成する電極の内少なく
とも前記下部電極は、SrRuO3 から構成され、Ru
/Sr比が1.01〜1.10の範囲にあることを特徴
としている。前記誘電体膜は、Pb又はBiを含んでい
るようにしても良い。前記誘電体膜は、Ti又はTaを
含んでいるようにしても良い。前記誘電体膜は、Pb
(Tix ,Zr1-x )O3 もしくはSBTからなる強誘
電体膜であるようにしても良い。
ジスタが形成された半導体基板上の絶縁膜の上に下部電
極をスパッタリングにより形成する工程と、前記下部電
極上にアモルファス状の強誘電体膜を堆積させる工程
と、前記強誘電体膜を加熱処理して結晶化する工程と、
前記結晶化された強誘電体膜上に上部電極を形成する工
程とを具備し、前記下部電極のスパッタリング時におい
て、前記半導体基板温度及び雰囲気ガスのAr/O2 比
を調整して、前記下部電極を構成するSrRuO 3 のR
u/Sr比が1.01〜1.10の範囲にあるようにす
ることを特徴としている。前記SrRuO3 は、成膜
後、前記強誘電体膜を堆積させる前に、結晶化処理を施
すようにしても良い。
の形態を説明する。まず、図1乃至図3、図6を参照し
て第1の実施例を説明する。スパッタリング法でSRO
の成膜を行うと、スパッタリング時の基板温度及びAr
/O2 の流量比によりRu/Sr比が1.5から0.5
の範囲で変化する。これらの所定のRu/Sr比を有す
る膜を600℃、N2 中、5分の条件で熱処理を行い結
晶化する。この結晶化したSRO膜のRu/Sr比とS
RO(110)強度の関係を図1に示す。縦軸は、XR
D強度(CPS)、横軸は、Ru/Sr比である。Ru
/Sr比が1.01を超えるとXRD強度が強くなるこ
とが示されている。XRD強度はRu/Sr比が1.1
がピークでそこから次第に低下していく。XRD強度が
強い部分は、SRO中の過剰なSrOがSROの結晶化
を阻害して膜中のアモルファス層が多い所であることを
示している。
の上にPZT膜を150nm成膜し、さらに、上部電極
としてSROを50nm成膜したキャパシタ構造でのR
u/Sr比とSRO上に成膜したPZT膜の残留分極と
の関係を図2に示す。縦軸は、残留分極(μC/c
m2 )、横軸は、Ru/Sr比である。この関係におい
てもRu/Sr比が1.0を超えると残留分極が大きく
なっているが、これはSROの結晶性がPZT膜の結晶
性に大きく影響するためと考えられる。次に、この構造
でRu/Sr比とPZT膜のリーク電流密度との関係を
図3に示す。縦軸は、リーク電流密度(A/cm2 )、
横軸は、Ru/Sr比である。Ru/Sr比が1.1を
超えるとPZT膜中のPbとSRO中の過剰なRuが反
応することによりリーク電流が大きくなることがわか
る。以上をまとめると、下部電極としてSROを用いる
PZTキャパシタではRu/Sr比を1.01〜1.1
0の範囲にすることによりリーク電流が低く高い残留分
極が得られることがわかる。この現象はPZT以外のS
BT等の酸化物強誘電体膜又はBST、Ta2 O5 等の
誘電体膜に対して起こることが確認されている。図6
は、所定のRu/Sr比を得るための成膜条件を説明す
る特性図である。縦軸は、Ru/Sr比であり、横軸
は、成膜時の雰囲気ガス組成の内酸素(O2)の組成比
(O2 /(Ar+O2 ))を表わしている。曲線A(−
◆−)は、成膜温度が400℃の時の特性曲線を示し、
曲線B(−■−)は、成膜温度が500℃の時の特性曲
線を示し、曲線C(−▲−)は、成膜温度が600℃の
時の特性曲線を示している。この図で示されるようにR
u/Sr比は、酸素の量及び成膜温度を変化させれば、
0.7〜1.2の範囲で所望の値が得られる。さらに条
件を変えると、0.5〜1.5の範囲の値を選択するこ
とが可能である。
例を説明する。図4は、本発明に係るFRAMが形成さ
れた半導体基板の断面図、図5は、FRAMセルの回路
構成図である。図5は、1トランジスタ・1キャパシタ
構成の強誘電体メモリセルの等価回路を示しており、こ
れはDRAMセルの等価回路と同じ回路接続を有する。
Cは、ペロブスカイト構造を有する強誘電体を電極間絶
縁膜に用いた情報記録用のキャパシタ、Qは、このキャ
パシタに直列に接続されている電荷転送用MOSトラン
ジスタ、WLは、このMOSトランジスタのゲートに接
続されているワード線、BLは、MOSトランジスタの
ソース/ドレイン領域の一方に接続されているビット
線、PLは、上記キャパシタの一端(プレート)に接続
されているプレート線、VPLは、プレート線電圧であ
る。
llow Trench Isolation)などの素子分離領域2を形成す
る。次に、p型半導体基板1の素子分離領域2に囲まれ
た素子領域に通常プロセスにより周辺回路やメモリセル
を構成するMOSトランジスタTrを形成する。MOS
トランジスタTrは、n型ソース/ドレイン領域3と、
ソース/ドレイン領域3間の上に形成されたシリコン酸
化膜などのゲート絶縁膜4と、ゲート絶縁膜4上のポリ
シリコンなどから構成されたゲート電極5から構成され
ている。このゲート電極5にはシリコン窒化膜などの側
壁絶縁膜6により保護されている。トランジスタ領域上
にPSG(Phospho-Silicate Glass)、BPSG(Boron-d
oped Phospho-Silicate Glass)などを材料とする絶縁膜
7をCVD(Chemical Vapour Deposition)法などにより
形成する。キャパシタとMOSトランジスタのソース/
ドレイン領域3の一方との接続を絶縁膜7に形成された
コンタクト孔に埋め込まれたタングステン(W)や多結
晶シリコンからなる接続プラグ8を用いて行う。接続プ
ラグ8の形成には、ブランケットCVD法によりコンタ
クト孔に接続プラグ材料を埋め込み、その後絶縁膜7表
面をCPMによりポリッシングして表面を平坦化させ
る。
はその後のキャパシタ特性確保のための酸素中アニール
を行って、接続プラグ8の表面が酸化することを防止す
るためのTiNバリアメタル層9を形成する。バリアメ
タル9の厚さは約50nmである。バリアメタル層9の
上にキャパシタCが形成される。キャパシタCの下部電
極下全面にバリアメタル層を形成する必要はなく、接続
プラグ3をリセスした状態でその上にのみバリアメタル
層を形成するようにしても良い。さらに、その上にTE
OSなどの材料を用いたCVD法によりシリコン酸化膜
などの層間絶縁膜13、その上に、シリコン酸化膜とP
ZT強誘電体膜との反応を抑えるために介在されるシリ
コン窒化膜(SiN)からなる中間絶縁膜14を形成す
る。次に、中間絶縁膜14からバリアメタル層9を露出
させ、その上にスパッタリング法よりRu/Sr比(原
子)が1.01〜1.10のSROからなる下部電極1
0を成膜させる。この際、ステップカバレッジをあげる
ために、例えば、ロングスロースパッタなどの方式を用
いる。厚さ約50nmのSRO下部電極10を形成した
後にキャパシタCを形成するエリア、すなわちバリアメ
タル層9上に配置されるように下部電極10を加工す
る。
14上にスパッタリング法を用いてPZT膜からなる強
誘電体膜11を形成する。成膜方法としては、RFマグ
ネトロンスパッタリング法を採用する。ここの場合、P
b量を10%程度多くしたPZTセラミックターゲット
を使用する。ターゲットの組成は、Pb1.10La0.05Z
r0.4 Ti0.6 O3 である。PZTセラミックターゲッ
トは、密度の高いものがスパッタリング速度が大きく水
分などに対する耐環境性も良好であるため、理論密度9
8%のセラミック焼給体を使用する。スパッタリング時
にはプラズマにより基板温度の上昇や飛来粒子によるボ
ンバードメントがあるために、シリコン半導体基板から
のPbの蒸発やSiスパッタリングが起こり、膜中のP
b量の欠損が生じ易い。ターゲット中の過剰Pbは、そ
れを補償するために加えてある。Zr、Ti、Laなど
の元素は、ターゲット組成とほぼ同じ量で膜に取り込ま
れるため、望むような組成比のものを用いればよい。電
気特性がPZT強誘電体膜の組成などで不安定な場合に
はシード層を形成し、その上にPZT強誘電体膜を成膜
することができる。
造・電気特性を改良するために、酸素を導入したスパッ
タリング法を利用している。スパッタリング条件は、タ
ーゲット−基板間距離が60nm、回転式のマグネット
を用いて、12インチのセラミックPZTターゲットに
対し1.0−1.5kWであり、この条件でスパッタリ
ングを行なう。最初の段階ではガス圧0.5−2.0P
aでArに酸素を20%導入した条件で15−30秒成
膜し2−5nm厚さのPZT強誘電体アモルファス膜を
形成する。このPZT強誘電体アモルファス膜の上に再
度Arガスのみを使用してガス圧0.5−2.0Pa、
1.0−1.5kWの電力にて約5分間のRFマグネト
ロンスパッタを行なう。膜厚は約100nmである。P
ZT強誘電体成膜前にターゲット表面の状態、温度、チ
ャンバー内環境を一定とするため約1時間のプレスパッ
タリングを同じスパッタリング条件で行なう。次に、R
TAを用いて酸素気流中650℃、5秒の加熱によりペ
ロブスカイト相を結晶化させる。PZT強誘電体膜をウ
ェハ全面に残さないので、この段階でキャパシタ以外の
部分のPZT強誘電体膜を除去する。
上に上部電極12であるRu/Sr比(原子)が1.0
1〜1.10のSRO膜をDCマグネトロンスパッタに
より形成してキャパシタ構造を形成する。上部電極パタ
ーンは、RIEを用いて、酸素、塩素の混合ガス中でエ
ッチングを行なって微細パターンを形成する。上部電極
との密着性、結晶の整合性を向上させるために500℃
で窒素中30秒のアニール処理を施して所要の強誘電体
特性を得ることができた。強誘電性を電荷量Q−印可電
圧Vのヒステリシス特性にて調べた結果 、分極量2P
r(残留分極×2)で約40μC/cm2 を示し、8イ
ンチシリコンウェハの全面に同程度の分極量と抗電界を
有するPZT強誘電体膜であることが判った。抗電圧も
1V程度と低い値が得られた。この試料の疲労特性を評
価した結果、疲労特性評価は、50μm×50μmの面
積に相当するアレイで評価したところ、1E12サイク
ルまで分極量の変化がなく、リーク電流も5V印加時で
10-8A/cm2 オーダーと低い値であった。
コン酸化膜などの層間絶縁膜15を形成する。層間絶縁
膜15は、TEOS膜(SiO2 膜)などからなる。層
間絶縁膜15は、CMPなどにより平坦化される。層間
絶縁膜15上にはアルミニウムなどの金属配線16が形
成され、金属配線16の一部は、層間絶縁膜15に形成
されたコンタクト孔に埋め込まれたTiN接続プラグ1
7により上部電極12と電気的に接続されている。ま
た、金属配線16の他の一部は、絶縁膜7、層間絶縁膜
13、中間絶縁膜14、層間絶縁膜15に形成されたコ
ンタクト孔に埋め込まれたW接続プラグ18によりトラ
ンジスタTrのソース/ドレイン領域3の他方と電気的
に接続されている。次に、アルミニウム金属配線16を
被覆するようにシリコン酸化膜などの層間絶縁膜19を
形成する。層間絶縁膜19は、TEOS膜(SiO
2 膜)などからなる。層間絶縁膜19は、CMPなどに
より平坦化される。層間絶縁膜19上にはアルミニウム
などの金属配線21が形成され、金属配線21は、層間
絶縁膜19に形成されたコンタクト孔に埋め込まれたW
接続プラグ120により金属配線16と電気的に接続さ
れている。
の実施例では1.03であるが、SRO上部電極12の
Ru/Sr比と同じでも良いし、異なっていても良い。
また、上部電極は、Ru膜など他の材料でも良い。ま
た、この実施例ではキャパシタの上下電極としてはSR
Oのみで構成しているが、Pt、Ru、Ir等との積層
膜の場合についても効果があることが確認されている。
また、接続プラグとしてはWの例を述べたが、ポリシリ
コンでもよいし、キャパシタが必ずしも接続プラグ上に
ある必要はない。キャパシタに必要とされる容量として
は30fC程度である。したがって、PZT強誘電体膜
を使用したFRAMの場合では、仮に残留分極量を10
μC/cm2 とすると0.5×0.5μmの平面キャパ
シタで25fCなので、これより小さいサイズのキャパ
シタでは立体化が必要となってくる。
Sr比が1.01〜1.10のSROを用いることによ
りSRO中のアモルファス層の成分を減らすことが可能
となり、その結果、強誘電体膜の結晶性が向上し、高い
誘電特性を示す膜を得ることが可能になる。
示す特性図。
誘電体膜の残留分極との関係を示す特性図。
密度との関係を示す特性図。
断面図。
明する特性図。
I)、3・・・ソース/ドレイン領域、 4・・・ゲ
ート絶縁膜、5・・・ゲート電極、 6・・・ゲート側
壁絶縁膜、 7・・・絶縁膜、8、17、18、20・
・・接続プラグ、 9・・・バリアメタル層、10・
・・下部電極、 11・・・強誘電体膜、 12・・・
上部電極、13、15、19・・・層間絶縁膜、 1
4・・・中間絶縁膜、16、21・・・金属配線。
4)
Claims (6)
- 【請求項1】 トランジスタが形成された半導体基板
と、 前記半導体基板上に絶縁膜を介して形成され、下部電
極、誘電体膜及び上部電極から構成されたキャパシタと
を具備し、 前記キャパシタを構成する電極の内少なくとも前記下部
電極は、SrRuO3から構成され、Ru/Sr比が
1.01〜1.10の範囲にあることを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項2】 前記誘電体膜は、Pb又はBiを含んで
いることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記誘電体膜は、Ti又はTaを含んで
いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半
導体装置。 - 【請求項4】 前記誘電体膜は、Pb(Tix ,Zr
1-x )O3 もしくはSBTからなる強誘電体膜であるこ
とを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の半導体装
置。 - 【請求項5】 トランジスタが形成された半導体基板上
の絶縁膜の上に下部電極をスパッタリングにより形成す
る工程と、 前記下部電極上にアモルファス状の強誘電体膜を堆積さ
せる工程と、 前記強誘電体膜を加熱処理して結晶化する工程と、 前記結晶化された強誘電体膜上に上部電極を形成する工
程とを具備し、 前記下部電極のスパッタリング時において、前記半導体
基板温度及び雰囲気ガスのAr/O2 比を調整して、前
記下部電極を構成するSrRuO3 のRu/Sr比が
1.01〜1.10の範囲にあるようにすることを特徴
とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記SrRuO3 は、成膜後、前記強誘
電体膜を堆積させる前に、結晶化処理を施すことを特徴
とする請求項5に記載された半導体装置の製造方法。
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