JP2001284484A - 多層基板およびその製法 - Google Patents

多層基板およびその製法

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JP2001284484A JP2000092470A JP2000092470A JP2001284484A JP 2001284484 A JP2001284484 A JP 2001284484A JP 2000092470 A JP2000092470 A JP 2000092470A JP 2000092470 A JP2000092470 A JP 2000092470A JP 2001284484 A JP2001284484 A JP 2001284484A
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insulating
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則光 深水
Sentaro Yamamoto
泉太郎 山元
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譲 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】デラミネーションを防止できるとともに、電子
部品の絶縁基体への接合強度を向上できる多層基板およ
びその製法を提供する。 【解決手段】絶縁層1a〜1hを複数積層してなる絶縁
基体1と、該絶縁基体1表面に形成された電子部品6を
収納するためのキャビティ2と、該キャビティ2の底面
に形成された電極21とを有する多層基板であって、キ
ャビティ2の隅部に、電極21の厚みよりも厚い隅部導
体23を形成してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多層基板およびその
製法に関し、特に、ICチップ等の電子部品を収納する
キャビティが形成された高周波モジュール用の多層基板
およびその製法に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、電子機器は小型軽量化、携帯化が進
んでおり、それに用いられる回路ブロックもその動向に
呼応する形で、小型軽量薄型化、表面実装化、更には複
合モジュール化が押し進められている。このような動向
の中で、セラミックを用いた高周波モジュール用多層基
板が、素子内蔵による小型化や低誘電損失性等の特徴か
ら多用されている。
【0003】高周波モジュール用多層基板は、通常、基
板上にICチップやチップコンデンサ等の小型部品が実
装され、ICチップは、基板の小型化、特に低背化の要
求から、キャビティと呼ばれる多層基板の一部を矩形状
に掘り下げた凹部に収納されている。そして、キャビテ
ィ内のICチップは、ワイヤーボンディングや半田を用
いて基板上の電極へ信号が伝達される構造となってい
る。
【0004】このような多層基板の製法としては、従
来、(a)グリーンシートに、パンチングによりビアホ
ールおよび、必要に応じてキャビティとなる貫通穴を形
成する工程、(b)ビアホール用貫通穴に導体ペースト
を充填する工程、(c)グリーンシートに内部配線用の
導体ペーストを印刷する工程、上記(a)〜(c)工程
によって作製した複数の未焼成のグリーンシートを積層
し、必要に応じてプレスを行ない、焼成することにより
作製していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の高周波モジュール用多層基板は、次のような問題が
あった。
【0006】即ち、第1に、キャビティ底部の基板にデ
ラミネーションが発生し易い点である。これは、キャビ
ティ底部に形成する導体とキャビティ上部の基板との密
着性が悪く、その界面にて剥離が発生し、基板の強度を
劣化させるという問題である。これは、グリーンシート
積層体のプレスにおいて、キャビティのみプレス圧力が
作用しないことによる積層体内部の生密度の不均一が原
因である。
【0007】第2に、ICチップをキャビティ底部に搭
載する際の接続信頼性が低いという問題である。キャビ
ティ隅部は角となっているため、製造工程中に発生する
不純物や微細なゴミ等の異物が残留し易いため、ICチ
ップをキャビティ底部の電極上に半田を用いて接合する
際に、異物が接合時に半田中の異物として残留し、接合
強度を劣化させるという問題があった。
【0008】本発明は、デラミネーションを防止できる
とともに、電子部品の絶縁基体への接合強度を向上でき
る多層基板およびその製法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の多層基板は、絶
縁層を複数積層してなる絶縁基体と、該絶縁基体表面に
形成された電子部品を収納するためのキャビティと、該
キャビティの底面に形成された電極とを有する多層基板
であって、前記キャビティの隅部に、前記電極の厚みよ
りも厚い隅部導体を形成してなるものである。
【0010】本発明の多層基板では、キャビティの隅部
(角部)に、電極の厚みよりも厚い隅部導体を形成した
ので、キャビティ底面の電極とキャビティ上部の基板と
の接着面積を増加でき、特に隅部導体とキャビティ底面
の電極とが接続している場合、キャビティ底面に形成す
る電極と、キャビティ上部の基板との密着性を向上で
き、接合強度を向上でき、キャビティ底面の界面におけ
る剥離(デラミネーション)を防止できる。
【0011】また、キャビティ内部には、製造工程中に
発生する不純物や微細なゴミ等の異物が残留し易く、特
にキャビティの隅部には残留し易いが、本発明では、キ
ャビティの隅部に、電極の厚みよりも厚い隅部導体を形
成したので、不純物や微細なゴミ等は、キャビティの隅
部からキャビティ底面中央部に移動し、エアを吹き付け
る等により簡単に除去することができ、ICチップ等の
電子部品をキャビティ底部の電極上に半田を用いて接合
する際にも、半田中に異物が存在することがなく、電子
部品の絶縁基板への接合強度および接続信頼性を向上で
きる。
【0012】本発明では、隅部導体の露出表面は、キャ
ビティの側面に対して傾斜していることが望ましい。こ
のような隅部導体を形成することにより、製造工程中に
発生する不純物や微細なゴミ等がキャビティの隅部に集
合しようとしても、隅部導体により阻止され、キャビテ
ィ底面中央部に集合することになる。
【0013】また、本発明では、キャビティ底面の電極
表面が平坦であるとともに、該電極が隅部導体と連続し
ていることが望ましい。このような構成を採用すること
により、不純物や微細なゴミ等がキャビティ底面の電極
と隅部導体との間に残留することがない。また、キャビ
ティ底面に形成する導体と、キャビティ上部の基板とを
隅部導体により強固に接合することができ、キャビティ
底面の界面における剥離を防止できる。
【0014】さらに、従来の方法では、基板の表面に形
成される表層電極の断面形状の凹凸が大きいため、IC
チップと基板の信号を伝達するワイヤボンディングと表
層電極の接合強度、および表層電極と基板の接合強度が
不充分であったが、本発明では、キャビティ周囲の絶縁
基体に、表面が露出する表層電極を埋設して設けること
により、キャビティ内に実装されたICチップ等の電子
部品と、基板の信号を伝達するワイヤボンディングにお
いて、ワイヤボンディングと基板表面の表層電極、およ
び表層電極と基板の接合強度を向上できる。
【0015】そして、このような多層基板は、絶縁基体
表面にキャビティを有する多層基板の製法であって、以
下の(a)〜(k)の工程を具備する製法により作製で
きる。 (a)少なくとも光硬化性樹脂および絶縁層材料を含有
するスリップ、少なくとも金属粉末材料および溶剤を含
有する導電性ペーストを作製する工程と、(b)前記ス
リップを支持板上に塗布、乾燥して絶縁層成形体を作製
する工程と、(c)該絶縁層成形体に露光、現像処理を
行ない、キャビティ用貫通孔を形成する工程と、(d)
前記キャビティ用貫通孔に焼成時に消失する有機樹脂を
充填する工程と、(e)前記(d)工程で得られた絶縁
層成形体に、前記スリップを塗布、乾燥して絶縁層成形
体を作製する工程と、(f)前記(e)工程で得られた
絶縁層成形体に、前記(c)、(d)工程を前記キャビ
ティの形成に必要な層数だけ繰り返す工程と、(g)前
記キャビティ用貫通孔内の有機樹脂表面に前記導電性ペ
ーストを塗布、乾燥し、導電部材を形成する工程と、
(h)該導電部材表面および前記絶縁層成形体表面に、
前記スリップを塗布、乾燥して絶縁層成形体を作製し、
該絶縁層成形体を露光、硬化する工程と、(i)前記
(h)工程で得られた絶縁層成形体上に、前記スリップ
を塗布、乾燥して絶縁層成形体を作製し、該絶縁層成形
体を露光、硬化する工程を繰り返して積層成形体を作製
する工程と、(j)前記積層成形体を前記支持板より剥
離する工程と、(k)前記積層成形体を焼成する工程。
【0016】また、上記製法において、必要に応じて、
絶縁層成形体を露光、現像処理により貫通孔を形成し、
この貫通孔内に導電性ペーストを充填する工程、また
は、絶縁層成形体に導電性ペーストを塗布し、配線パタ
ーンを形成する工程が追加される。
【0017】本発明の製法では、多層基板が、逐次塗布
積層(ビルドアップ)方式により形成されるため、従来
のグリーンシート加圧圧着方式のように、積層後に加圧
する必要が無く、デラミネーションの原因となるキャビ
ティの有無による基板内部の加圧ムラも無くすことがで
き、キャビティ底面の界面における剥離(デラミネーシ
ョン)をさらに防止できる。
【0018】また、従来のグリーンシート積層方式で
は、ビアホール導体は、その導体ペースト充填工程にお
いて、導体の表面に露出した部分の形状を平坦にするこ
とが困難なため、結果的にキャビティ底面の電極が平坦
とならず、ICチップ等の半田接合時において、半田厚
みを均一することができないことに起因して接合強度劣
化を招き、接続信頼性を低下させる原因となっていた。
本発明の製法では、多層基板がビルドアップ方式により
形成されるため、キャビティ底面の電極表面が平坦とな
り、電子部品との接続信頼性を向上できる。
【0019】さらに、上記(b)工程において、先に導
電性ペーストを塗布し、表層電極となる導電部材を作製
した後、スリップを塗布することにより、支持基板を除
去すると、キャビティ周囲の絶縁基体に、表面が露出す
る表層電極を埋設して設けることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の多層基板の斜視
図を示すもので、符号1は絶縁基体を示しており、入出
力端子、電源端子、グランド端子等の端子が端面電極1
1として示されている。端面電極11は絶縁基体1の側
面4面に計10個所露出して形成されている。
【0021】絶縁基体1の上面には、キャビティ2及び
表層電極3が形成されており、ICチップ等の電子部品
6がキャビティ2内に収納されている。そして電子部品
6からはボンディング細線12によって表層電極(配
線)3に接続され信号が伝達する。また、この表層電極
3には別途、抵抗器やコンデンサ等のチップ部品5が接
続されている。
【0022】図2に、図2の多層基板の断面図を示す。
絶縁層1a〜1hはセラミックまたはガラス−セラミッ
ク材料からなり、その厚みは40〜100μmとされて
いる。このような複数の絶縁層1a〜1h間には、内部
配線7が形成されている。この内部配線7は、金系、銀
系、銅系の金属材料、例えば銀系導体からなっている。
また、異なる絶縁層1a〜1h間の内部配線7は、絶縁
層1a〜1hの厚みを貫くビアホール導体8によって接
続されている。このビアホール導体8も内部配線7と同
様に金系、銀系、銅系の金属材料、例えば銀系導体から
なっている。
【0023】そして、絶縁基体1の一方の面に形成され
るキャビティ2には、図3に示すように、その底面に絶
縁基体1内部から連続する平坦な電極21が形成され、
ICチップ等の電子部品6は該電極21の中央部に半田
を介して接合されている。
【0024】キャビティ2の隅部には、電極21の厚み
よりも厚い隅部導体23が形成されており、隅部導体2
3は電極21と連続している。この隅部導体23は、キ
ャビティ2の隅部であって、絶縁基体1内部から連続し
ている電極21上に形成され、一体となっている。
【0025】即ち、隅部導体23の高さは電極21の高
さよりも高く形成され、隅部導体23はキャビティ2の
底面に環状に形成されている。この隅部導体23の露出
表面は、キャビティ2の側面に対して所定の角度θで傾
斜して形成されている。
【0026】また、絶縁基板1表面には、図2に示した
ように、ビアホール導体8と接続する表層電極3が形成
されており、この表層電極3上には、必要に応じてメッ
キ処理が施され、この表層電極3には、電子部品6や各
種チップ部品5がボンディング細線12や半田によって
接合されている。表層電極3は絶縁層1h内に埋設され
ており、その上面が絶縁基体1の表面に露出し、絶縁基
体1の表面と表層電極3の露出面は同一面とされてい
る。
【0027】この表層電極3は、ワイヤボンディングさ
れる部分の表層電極3については、絶縁基体1の表面か
らの突出量が、表層電極3の全膜厚の20%以下とされ
ている。この範囲内ならば、ワイヤボンディング細線1
2と絶縁基板1表面の表層電極3、および表層電極3と
絶縁基板1の接合強度を向上できる。逆に、表面からの
突出量が、表層電極3の全膜厚の20%よりも大きい
と、ワイヤボンディングにおける接合強度が不充分とな
り製品の接続信頼性が低下する傾向にある。
【0028】以上のように構成された多層基板では、キ
ャビティ2の隅部に、電極21の厚みよりも高く隅部導
体23を形成したので、キャビティ2底面の電極21と
キャビティ2上部の基板との接着面積を増加でき、キャ
ビティ2底面に形成する電極21と、キャビティ2上部
の基板との密着性を向上でき、接合強度を向上でき、キ
ャビティ2底面の界面における剥離(デラミネーショ
ン)を防止できる。
【0029】また、キャビティ2の隅部に、電極21の
厚みよりも高い位置まで隅部導体23を形成したので、
不純物や微細なゴミ等は、キャビティ2の隅部からキャ
ビティ2底面中央部に移動し、エアを吹き付ける等によ
り簡単に除去することができ、ICチップ等の電子部品
6をキャビティ底部の電極21上に半田を用いて接合す
る際にも、半田中に異物が存在することがなく、電子部
品6の絶縁基板1への接合強度および接続信頼性を向上
できる。
【0030】このような多層基板は、図4に示す製造工
程によって製造される。先ず、絶縁層1a〜1hとなる
スリップ材を作製する。スリップ材は、例えば、ガラス
セラミックスまたはセラミック原料粉末、光硬化可能な
モノマー、例えばポリオキシエチル化トリメチロールプ
ロパントリアクリレートと、有機バインダ、例えばアル
キルメタクリレートと、可塑剤とを、有機溶剤、例えば
エチルカルビトールアセテートに混合し、ボールミルで
混練して作製される。
【0031】セラミック原料粉末としては、例えば、金
属元素として少なくともMg、Ti、Caを含有する複
合酸化物であって、その金属元素酸化物による組成式を
(1−x)MgTiO3−xCaTiO3(但し、式中x
は重量比を表し、0.01≦x≦0.15)で表される
主成分100重量部に対して、硼素含有化合物をB23
換算で3〜30重量部、アルカリ金属含有化合物をアル
カリ金属炭酸塩換算で1〜25重量部添加含有してなる
ものが用いられる。
【0032】尚、上述の実施例では溶剤系スリップ材を
作製しているが、親水性の官能基を付加した光硬化可能
なモノマー、例えば多官能基メタクリレートモノマー、
有機バインダ、例えばカルボキシル変性アルキルメタク
リレートを用いて、イオン交換水で混練した水系スリッ
プ材であっても良い。セラミック原料粉末としては、例
えば、ガラス材料であるSiO2、Al23、ZnO、
MgO、B23を主成分とする結晶化ガラス粉末70重
量%とセラミック材料であるアルミナ粉末30重量%と
からなるものも用いられる。セラミック原料粉末は、特
に限定されるものではない。
【0033】また、ビアホール導体8、内部配線7およ
び表層電極3、隅部導体23、電極21となる導電性ペ
ーストを作製する。導電性ペーストは、低融点で且つ低
抵抗の金属材料である例えば銀粉末と、硼珪酸系低融点
ガラス、例えばB23−SiO2−BaOガラス、Ca
O−B23−SiO2ガラス、CaO−Al23−B2
3−SiO2ガラスと、有機バインダ、例えばエチルセル
ロースとを、有機溶剤、例えば2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタジオールモノイソブチレートに混合
し、3本ローラーにより均質混練して作製される。
【0034】本発明の多層基板の製法は、まず、図4
(a)に示すように、支持基板33上に、上述の表層電
極3となる導電性ペーストをスクリーン印刷法により形
成し、その後、80℃で10分間乾燥し、導電部材31
を形成する。尚、支持基板33としては、ガラス板上に
マイラーフイルムをコートした物を用い、焼成工程前に
取り外される。
【0035】次に、上述のスリップ材をドクターブレー
ド法によって塗布・乾燥して、絶縁層1hを形成する絶
縁層成形体10hを形成する。
【0036】次に、この絶縁層成形体10hに露光処理
を行ない、図5(b)に示すように、ビアホール用貫通
孔35h、及びキャビティ形成用貫通孔41h(以下、
単に貫通孔35h、41hということもある)の形成を
行う。貫通孔35h、41hの形成は、露光処理、現像
処理、洗浄・乾燥処理により行う。
【0037】露光処理は、絶縁層成形体10h上に、貫
通孔35h、41hが形成される領域が遮光されるよう
なフォトターゲットを載置して、例えば、超高圧水銀灯
(10mW/cm2)を光源として用いて露光を行な
う。
【0038】これにより、貫通孔35h、41hが形成
される領域の絶縁層成形体10hにおいては、光硬化可
能なモノマの光重合反応がおこらず、貫通孔35h、4
1hが形成される領域以外の絶縁層成形体10hにおい
ては、光重合反応が起こる。ここで光重合反応が起こっ
た部位を不溶化部といい、光重合反応が起こらない部位
を溶化部という。
【0039】現像処理は、絶縁層成形体10hの溶化部
を現像液で除去するもので、具体的には、例えば、トリ
エタノールアミン水溶液を現像液として用いてスプレー
現像を行う。この現像処理により、図4(c)に示すよ
うに、絶縁層成形体10hに貫通孔35h、41hを形
成することができる。その後、絶縁層成形体10hを現
像により生じる不要なカスなどを洗浄、乾燥工程により
完全に除去する。
【0040】これに用いる現像装置は、パドル処理漕、
スプレー処理漕、純水洗浄処理漕の3つの処理漕からな
り、ワークはコンベアにより各漕を順に搬送され、各漕
の終端にはエアーシャワーを設け、現像液及び純粋は充
分に除去される構造となっている。
【0041】まず初めに投入されるパドル処理漕は、希
釈濃度5〜10%の現像液を使用し、乾燥膜の表面にノ
ズルを用いて放水し、表面張力によりワーク上に現像液
を載置することにより30〜60秒間浸漬させる処理漕
であり、おもに未露光部の溶解を行う処理漕である。
【0042】続いて投入されるスプレー処理漕は、希釈
濃度1〜2%の現像液を使用し、乾燥膜の表面にスプレ
ーを用いて霧状にして30〜60秒間噴霧する処理漕で
あり、おもに未露光部で溶解した膜を除去する処理漕と
する。
【0043】これによりワークはスプレーから噴霧され
た現像液を受けながら、ノズルの下を一定速度で移動
し、搬送速度に応じて設定された時間だけ現像処理を行
う。
【0044】続いて投入される純水洗浄漕は、純水を使
用して、乾燥膜の表面にノズルを用いて放水し、30〜
60秒間洗浄する処理漕であり、おもに現像液を洗い流
す処理漕とする。これにより所望の孔が形成される。
【0045】次に、ビアホール用貫通孔35hへ導電性
ペーストを充填し、導電部材42hを形成する。具体的
には、図4(d)に示すように、上述の工程で形成した
貫通孔35h内に貫通孔35hに相当する部位のみに印
刷可能なスクリーンを用いて印刷によって充填し、その
後、80℃で10分乾燥する。
【0046】次に、キャビティ形成用貫通孔41hへ焼
成時の温度で消失可能な有機樹脂43hを充填する。有
機樹脂43hは、例えばアクリル系樹脂や、メタクリル
系樹脂を使用し、概ね500℃の温度にて分解を完了す
るものを使用する。具体的には、導体ペーストの充填と
同様にスクリーン印刷法により充填を行なうが、充填量
を制御した上で、メタルマスクを用いた方法や、ディス
ペンサーを用いた方法でも構わない。
【0047】この後、上記と同様の工程を繰り返して図
4(e)に示すように、絶縁層成形体10bg、貫通孔
35g、キャビティ形成用貫通孔41gを形成し、これ
らの貫通孔35g、41g内に導電部材42g、有機樹
脂43gを形成する。次に、必要に応じて、キャビティ
底部に相当する有機樹脂43gの表面形状をプレスや、
研磨によって整える。ここで、有機樹脂43bとキャビ
ティ形成用貫通孔41bの壁面との間に、隙間となる空
間44を積層方向の上方に向けて広がるように制御す
る。即ち、空間44は、有機樹脂43gの周りに環状に
形成されることになる。
【0048】次に、図4(f)に示すように、内部配線
7となる配線パターン45を形成する。配線パターン4
5は上述の導電性ペーストをスクリーン印刷法を用い、
絶縁層成形体10g上、導電部材42g上、有機樹脂4
3g上に導電性ペーストを塗布し、これにより配線パタ
ーン45を形成すると同時に、空間44内に導電性ペー
ストを充填し、80℃で10分乾燥することにより形成
する。
【0049】この配線パターン45の上面に、上記した
ようにスリップ材を塗布し、露光、硬化し、必要に応じ
て貫通孔を形成し、この貫通孔内に導電性ペーストを充
填し、導電性ペーストを塗布して配線パターンを形成
し、図4(g)に示すような積層成形体51を作製す
る。
【0050】この後、支持板33を除去することによ
り、図4(h)に示すような積層成形体51が得られ、
次に、必要に応じて、積層成形体51の両面から、回路
ブロックに分割される位置に鋭利な刃を押し付けて分割
溝を形成する。
【0051】この後、脱バインダー工程と、本焼成工程
からなる焼成を行ない、脱バインダー工程において、含
まれている有機バインダ、光硬化可能なモノマー、キャ
ビティに充填した有機樹脂を消失し、本焼成工程により
焼結する。
【0052】最後に、表面処理として、厚膜抵抗膜や厚
膜保護膜の印刷・焼きつけ、メッキ処理を行ない、多層
基板を得る。本多層基板においては、この後、半田を用
いてICチップを含む電子部品6の接合を行う。さらに
は、ワイヤボンディングにてICチップと基板の接続が
行われる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明の多層基板は、キ
ャビティの隅部に、電極の厚みよりも高い位置まで隅部
導体を形成したので、キャビティ下部の基板とキャビテ
ィ上部の基板との接着面積を増加でき、キャビティ底面
に形成する導体と、キャビティ上部の基板との密着性を
向上でき、接合強度を向上でき、キャビティ底面の界面
における剥離(デラミネーション)を防止できる。
【0054】また、キャビティの隅部に、電極の厚みよ
りも厚い隅部導体を形成したので、不純物や微細なゴミ
等の異物は、キャビティの隅部からキャビティ底面中央
部に移動し、エアを吹き付ける等により簡単に除去する
ことができ、ICチップ等の電子部品をキャビティ底部
の電極上に半田を用いて接合する際にも、半田中に異物
が存在することがなく、電子部品の絶縁基板への接合強
度および接続信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層基板を示す斜視図である。
【図2】図1の一部の断面図である。
【図3】図2のキャビティ付近を拡大して示す断面図で
ある。
【図4】本発明の製法を説明するための工程図である。
【符号の説明】
1・・・絶縁基体 1h〜1h・・・絶縁層 2・・・キャビティ 3・・・表層電極 6・・・電子部品 21・・・電極 23・・・隅部導体 33・・・支持板 10a〜10h・・・絶縁層成形体層 41a、41b・・・キャビティ用貫通孔 43a、43b・・・有機樹脂 51・・・積層成形体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E346 AA12 AA15 AA38 AA43 AA60 BB01 BB15 BB16 CC17 CC18 CC31 CC32 CC38 CC39 DD02 DD34 EE23 EE29 FF18 FF45 GG02 GG03 GG04 GG06 HH11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁層を複数積層してなる絶縁基体と、該
    絶縁基体表面に形成された電子部品を収納するためのキ
    ャビティと、該キャビティの底面に形成された電極とを
    有する多層基板であって、前記キャビティの隅部に、前
    記電極の厚みよりも厚い隅部導体を形成してなることを
    特徴とする多層基板。
  2. 【請求項2】隅部導体の露出表面が、キャビティの側面
    に対して傾斜していることを特徴とする請求項1記載の
    多層基板。
  3. 【請求項3】キャビティ底面の電極表面が平坦であると
    ともに、該電極が隅部導体と連続していることを特徴と
    する請求項1または2記載の多層基板。
  4. 【請求項4】キャビティ周囲の絶縁基体に、表面が露出
    する表層電極を埋設して設けたことを特徴とする請求項
    1乃至3のうちいずれかに記載の多層基板。
  5. 【請求項5】絶縁基体表面にキャビティを有する多層基
    板の製法であって、以下の(a)〜(k)の工程を具備
    することを特徴とする多層基板の製法。 (a)少なくとも光硬化性樹脂および絶縁層材料を含有
    するスリップ、少なくとも金属粉末材料および溶剤を含
    有する導電性ペーストを作製する工程と、(b)前記ス
    リップを支持板上に塗布、乾燥して絶縁層成形体を作製
    する工程と、(c)該絶縁層成形体に露光、現像処理を
    行ない、キャビティ用貫通孔を形成する工程と、(d)
    前記キャビティ用貫通孔に焼成時に消失する有機樹脂を
    充填する工程と、(e)前記(d)工程で得られた絶縁
    層成形体に、前記スリップを塗布、乾燥して絶縁層成形
    体を作製する工程と、(f)前記(e)工程で得られた
    絶縁層成形体に、前記(c)、(d)工程を前記キャビ
    ティの形成に必要な層数だけ繰り返す工程と、(g)前
    記キャビティ用貫通孔内の有機樹脂表面に前記導電性ペ
    ーストを塗布、乾燥し、導電部材を形成する工程と、
    (h)該導電部材表面および前記絶縁層成形体表面に、
    前記スリップを塗布、乾燥して絶縁層成形体を作製し、
    該絶縁層成形体を露光、硬化する工程と、(i)前記
    (h)工程で得られた絶縁層成形体上に、前記スリップ
    を塗布、乾燥して絶縁層成形体を作製し、該絶縁層成形
    体を露光、硬化する工程を繰り返して積層成形体を作製
    する工程と、(j)前記積層成形体を前記支持板より剥
    離する工程と、(k)前記積層成形体を焼成する工程。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003192456A (ja) * 2001-12-25 2003-07-09 Kyocera Corp ガラスセラミック基板の製造方法
JP2007258605A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Toshiba Corp 部品内蔵プリント配線板、部品内蔵プリント配線板の製造方法および電子機器

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