JP2001284364A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2001284364A
JP2001284364A JP2000092449A JP2000092449A JP2001284364A JP 2001284364 A JP2001284364 A JP 2001284364A JP 2000092449 A JP2000092449 A JP 2000092449A JP 2000092449 A JP2000092449 A JP 2000092449A JP 2001284364 A JP2001284364 A JP 2001284364A
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Taizo Fujii
泰三 藤井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セル面積を増すことなくバイポーラトランジ
スタのベース抵抗を確実に低減できる優れた半導体装置
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の半導体装置及びその製造方法
は、半導体基板100上のコレクタ層に深いトレンチ1
03Aと浅いトレンチ105を形成し、各トレンチに第
1のシリコン酸化膜106を充填した後、ウェットエッ
チを行い、第1のシリコン酸化膜106の一部をエッチ
ングしてコレクタ層の凸状部分の上面と側面の一部を露
出させ、真性ベース層109をコレクタ層の上面と側面
に成長させて断面を「コ」の字状に形成し、さらにその
真性ベース層109の上面と側面に接触するようにP型
の多結晶シリコン膜112を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板上にバ
イポーラトランジスタを搭載した半導体装置及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、バイポーラトランジスタを搭載し
た半導体装置に関する提案が数多くみられる。以下、半
導体基板上にバイポーラトランジスタを搭載した半導体
装置の従来の製造方法について図面を参照しながら説明
する。なお、レジスト膜の除去工程については説明を省
略している。
【0003】まず、図20に示すように、P型の半導体
基板300上にN型のコレクタ領域301を形成する。
次に、選択酸化法などを用いてコレクタ領域301の一
部に第1のシリコン酸化膜302を形成する。次に、図
21に示すように、全面に第2のシリコン酸化膜303
を形成した後、第1のレジスト膜304を用いて第2の
シリコン酸化膜303の一部を除去する。次に、図22
に示すように真性ベース層305をエピタキシャル成長
により形成する。このとき、真性ベース層305は第2
のシリコン酸化膜303に覆われている場所には成長し
ない。
【0004】次に、図23に示すように、全面に第3の
シリコン酸化膜306を形成した後、第2のレジスト膜
307を用いて第3のシリコン酸化膜306の一部を除
去する。次に、図24に示すように全面にP型の多結晶
シリコン膜308を堆積させた後、さらに第4のシリコ
ン酸化膜309を形成する。次に、第3のレジスト膜3
10のパターニングにより第4のシリコン酸化膜309
及び多結晶シリコン膜308の一部を除去する。このと
き、第3のシリコン酸化膜306の一部が露出される。
次に、図25に示すように、全面に第5のシリコン酸化
膜311を形成した後、第1のN型の多結晶シリコン膜
を形成し、例えばエッチバックを行い、サイドウォール
312を形成する。次に、例えばウェットエッチを行
い、第5のシリコン酸化膜311及び第3のシリコン酸
化膜306の一部を除去する。このとき、真性ベース層
305の一部が露出される。
【0005】次に、図26に示すように、第2のN型の
多結晶シリコン膜313を堆積させた後、熱処理を行
う。これにより真性ベース層305の一部にN型の不純
物が導入され、エミッタ領域305aとなる。最後に、
図27に示すように、第2のN型の多結晶シリコン膜3
13の一部を除去した後、第6のシリコン酸化膜314
を形成する。第6のシリコン酸化膜314の一部を開口
して、開口したコンタクト窓に金属電極315を形成す
れば半導体装置が完成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体装置においては、ベース抵抗を低減すること
が難しいという問題があった。ベース抵抗の値はトラン
ジスタの高周波特性に大きな影響を及ぼすものであり、
これを低減することはトランジスタにおける最大発振周
波数(fmax)の大幅な改善につながる。従って、特
に高周波動作を行う回路においてはベース抵抗の値を低
減することが強く求められていた。
【0007】ベース抵抗は次の3つの成分の和で定義さ
れる。 (1)外部ベース層であるP型の多結晶シリコン膜30
8のシート抵抗、(2)P型の多結晶シリコン膜308
とエピタキシャル成長により形成される真性ベース層3
05との接触抵抗、及び(3)真性ベース層305のシ
ート抵抗、である。このほか、ベース抵抗には、実際に
はP型の多結晶シリコン膜308と金属電極315との
接触抵抗なども加わるが、これらは本発明に直接的に関
連しないため以下の説明において除外する。
【0008】これら3つの成分のうち、(1)のP型の
多結晶シリコン膜308のシート抵抗については、高濃
度でP型の不純物を導入することにより低減できること
が知られており、従来の半導体装置においてすでに十分
に低い抵抗値となっていた。従って、従来の半導体装置
において、(1)のシート抵抗の抵抗値をこれ以上低減
することは困難であった。また、(3)の真性ベース層
305のシート抵抗についても高濃度のP型の不純物を
導入するか、真性ベース層305の厚みを厚くすること
により低減することが可能であるが、いずれの場合でも
トランジスタの電流増幅率が小さくなってしまうという
問題があった。このために、(3)の真性ベース層30
5のシート抵抗を、単純に低減することは困難であっ
た。
【0009】そこで、トランジスタにおける最大発振周
波数(fmax)を改善するために、(2)の接触抵抗
を低減することが考えられる。このためには、外部ベー
ス層であるP型の多結晶シリコン膜308と真性ベース
層305との接触面積を増加させる必要がある。しか
し、図27に示すように、従来のトランジスタでは、真
性ベース層305の上面の一部しか多結晶シリコン膜3
08と接触させて使用することができなかった。この接
触面積を増やすために、真性ベース層305の上面の部
分の面積を広くする必要があるが、このように構成した
場合、トランジスタのセル面積が大きくなってしまうと
いう問題があった。
【0010】セル面積が大きくなることにより、トラン
ジスタの寄生容量が増加し、これが高周波特性に悪影響
を及ぼすことが懸念される。さらに、当然の事ながらセ
ル面積が増加することにより、半導体装置の歩留まりが
低下することも懸念される。また、真性ベース層305
の上面だけでなくその側面も一部接触させるよう構成す
ることは可能であるが、最大に接触させたとしても、そ
の接触面積は真性ベース層305の厚みに相当する分だ
けである。近年の高周波バイポーラトランジスタにおい
て、その厚みは最大でも200nm程度であり、接触面
積の増大に対する寄与としては小さいものである。以上
にように、従来の半導体装置において、バイポーラトラ
ンジスタにおける最大発振周波数(fmax)を改善す
るために、セル面積を大きくすることなくベース抵抗の
値を低減することは非常に困難であった。
【0011】本発明は上記ような従来の半導体装置にお
ける問題点を解消して、半導体基板上にバイポーラトラ
ンジスタを搭載した半導体装置及びその製造方法におい
て、セル面積を大きくすることなくバイポーラトランジ
スタのベース抵抗を確実に低減できる優れた性能を有す
る半導体装置及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る半導体装置及びその製造方法において
は下記に示す構造及び手段を有している。本発明は、半
導体基板上にバイポーラトランジスタを有する半導体装
置において、前記バイポーラトランジスタが、第1導電
型不純物を含み、上面に凸形状が形成されたコレクタ層
と、前記コレクタ層の凸形状の上方と側方に断面が
「コ」の字状を有して形成され、第2導電型不純物を含
む真性ベース層と、前記真性ベース層の少なくとも上方
の一部と側方で接触し、前記真性ベース層よりも高濃度
の第2導電型不純物を含む外部ベース層と、前記真性ベ
ース層内に形成された高濃度の第1導電型不純物を含む
エミッタ層とを具備する。このように構成された本発明
に係る半導体装置の構造により、真性ベース層がコレク
タ層の上方と側方に形成されており、さらに外部ベース
層が真性ベース層の上方及び側方で接触しているいるた
め、真性ベース層とコレクタ層は大きな面積で接触し、
かつ外部ベース層と真性ベース層がその上方と側方で接
触するために、両者の接触面積が大きくなり、バイポー
ラトランジスタのベース抵抗が低減される。
【0013】他の観点の本発明は、半導体基板上にバイ
ポーラトランジスタを有する半導体装置において、前記
バイポーラトランジスタが、第1導電型不純物を含み、
上面にトレンチが形成されたコレクタ層と、前記トレン
チの内部にエッチング速度の異なる絶縁材が層をなして
形成された第1と第2の絶縁層と、前記コレクタ層の上
面と前記トレンチの側面とに断面が「コ」の字状を有し
て形成され、第2導電型不純物を含む真性ベース層と、
前記真性ベース層の少なくとも上方の一部と側方で接触
し、前記真性ベース層よりも高濃度の第2導電型不純物
を含む外部ベース層と、前記真性ベース層内に形成され
た高濃度の第1導電型不純物を含むエミッタ層とを具備
する。このように構成された本発明に係る半導体装置
は、製造において自己整合的に容易に且つ高精度にエッ
チング加工を行うことができるため、ベース抵抗のばら
つきの極めて少ない優れた半導体装置となる。また、本
発明に係る半導体装置において、真性ベース層は少なく
ともシリコン及びゲルマニウムを含む半導体により構成
されることが好ましい。
【0014】本発明に係る半導体装置の製造方法は、半
導体基板上にバイポーラトランジスタを有する半導体装
置の製造方法において、前記半導体基板の所定の領域に
第1導電型不純物を導入してコレクタ層を形成する工程
と、前記コレクタ層の側方に前記コレクタ層より深い第
1のトレンチを形成し、前記コレクタ層内の所定の位置
に前記コレクタ層よりも浅い第2のトレンチを形成する
工程と、前記第1のトレンチと前記第2のトレンチのう
ち少なくとも前記第2のトレンチ内に第1の絶縁層を形
成する工程と、前記第1の絶縁層を有する半導体基板上
に第2の絶縁層を形成する工程と、前記コレクタ層の表
面の所定の領域とその周辺の前記第1のトレンチと前記
第2のトレンチのそれぞれの一部の上に形成された前記
第2の絶縁層を除去する工程と、前記第1の絶縁層の一
部を除去し、前記コレクタ層の表面に加えてその側面の
一部を露出させて前記コレクタ層の表面に露出した凸形
状を形成する工程と、前記コレクタ層の凸形状の表面と
側面に第2導電型不純物を含む真性ベース層をエピタキ
シャル成長により形成してその断面を「コ」の字状にす
る工程と、前記真性ベース層上の所定の領域に第3の絶
縁層を形成する工程と、前記真性ベース層の少なくとも
表面の一部と側面とに接触させるように高濃度の第2導
電型不純物を含む第1の導電性半導体膜を形成する工程
と、前記第1の導電性半導体膜の所定の領域を除去し、
前記第3の絶縁層の一部を露出させる工程と、前記第3
の絶縁層の一部が露出した前記半導体基板上に第4の絶
縁層を形成する工程と、前記第3の絶縁層と前記第4の
絶縁層の所定の領域を除去し、前記真性ベース層の一部
を露出させる工程と、前記真性ベース層の所定の領域に
高濃度の第1導電型不純物を含むエミッタ層を形成する
工程とを少なくとも有する。上記のような工程を有する
本発明に係る半導体装置の製造方法により、真性ベース
層がコレクタ層の上方と側方に形成されており、さらに
外部ベース層が真性ベース層の上方及び側方で接触して
いるいるため、真性ベース層とコレクタ層は大きな面積
で接触し、かつ外部ベース層と真性ベース層がその上方
と側方で接触するために、両者の接触面積が大きくな
り、バイポーラトランジスタのベース抵抗が低減された
半導体装置を得る。
【0015】他の観点の発明に係る半導体装置の製造方
法は、半導体基板上にバイポーラトランジスタを有する
半導体装置の製造方法において、前記半導体基板の所定
の領域に第1導電型不純物を導入してコレクタ層を形成
する工程と、前記コレクタ層の側方に前記コレクタ層よ
り深い第1のトレンチを形成し、前記コレクタ層内の所
定の位置に前記コレクタ層よりも浅い第2のトレンチを
形成する工程と、前記第1のトレンチと前記第2のトレ
ンチのうち少なくとも前記第2のトレンチ内に第1の絶
縁層を形成して当該第2のトレンチを部分的に埋めた
後、前記第1の絶縁層とはエッチング速度の異なる第2
の絶縁層を当該第2のトレンチに埋める工程と、前記第
1の絶縁層と前記第2の絶縁層を有する前記半導体基板
上に第3の絶縁層を形成する工程と、前記コレクタ層の
表面の所定の領域とその周辺の前記第1のトレンチと前
記第2のトレンチのそれぞれの一部の上に形成された前
記第3の絶縁層を除去する工程と、前記第1の絶縁層の
一部を選択的に除去し、前記コレクタ層の表面に加えて
その側面の一部を露出させて前記コレクタ層の表面に露
出した凸形状を形成する工程と、前記コレクタ層の凸形
状の表面と側面に第2導電型不純物を含む真性ベース層
をエピタキシャル成長により形成してその断面を「コ」
の字状にする工程と、前記真性ベース層上の所定の領域
に第4の絶縁層を形成する工程と、前記真性ベース層の
少なくとも表面の一部と側面とに接触させるように高濃
度の第2導電型不純物を含む第1の導電性半導体膜を形
成する工程と、前記第1の導電性半導体膜の所定の領域
を除去し、前記第4の絶縁層の一部を露出させる工程
と、前記第4の絶縁層の一部が露出した前記半導体基板
上に第5の絶縁層を形成する工程と、前記第4の絶縁層
と前記第5の絶縁層の所定の領域を除去し、前記真性ベ
ース層の一部を露出させる工程と、前記真性ベース層の
所定の部分に高濃度の第1導電型不純物を含むエミッタ
層を形成する工程とを少なくとも有する。上記のような
工程を有する本発明に係る半導体装置の製造方法によ
り、第1の絶縁膜のエッチングを行うときは、第2の絶
縁膜もマスクとして機能するため、自己整合的にエッチ
ングを行うことができ、ベース抵抗のばらつきの極めて
少ない優れた半導体装置を製造することができる。ま
た、本発明に係る半導体装置の製造方法において、真性
ベース層は少なくともシリコン及びゲルマニウムを含む
半導体により製造されることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体装置及
びその製造方法に関する好ましい実施の形態について添
付の図面を参照しつつ説明する。
【0017】《第1の実施の形態》まず、本発明に係る
半導体装置の第1の実施の形態について説明する。図1
から図11は、第1の実施の形態における半導体装置の
製造工程を示す構造断面図であり、図1から順にその製
造工程を示している。なお、レジスト膜の除去工程につ
いては特に断らない限り、一般的な除去方法を用いるた
めその説明は省略する。
【0018】図1は第1の実施の形態における半導体装
置の製造工程における初期段階を示す構造断面図であ
る。まず、第1の実施の形態の半導体装置の製造におい
て、比抵抗が例えば10〜15Ω・cmの(100)面
を主面とするシリコン単結晶からなるP型半導体基板1
00にレジスト膜(図示せず)を形成して、P型半導体
基板100のバイポーラトランジスタ形成領域にN型埋
め込み層101を形成する。次に、熱処理を行った後、
N型エピタキシャル層102を全面に形成する。
【0019】次に、図1に示すように、N型埋め込み層
101の側方にこのN型埋め込み層101よりも深い溝
の第1のトレンチ103を形成する。第1のトレンチ1
03に対して、熱酸化を行い、第1のトレンチ103の
表面を酸化する。次に、例えばポリシリコンを堆積させ
た後、エッチバックを行って深い溝の第1のトレンチ1
03にポリシリコンを充填する。次に、図2に示すよう
に、所望のパターンを有するレジスト膜104を形成
し、浅い溝の第2のトレンチ105を形成する。この第
2のトレンチ形成工程において、深い溝の第1のトレン
チ103の上部にも第1のトレンチ103の幅より広い
浅い溝が形成される。以下の説明において、浅い溝のみ
の構造を第2のトレンチ105、深い溝の上に幅の広い
浅い溝を有する複合構造のトレンチを第3のトレンチ1
03Aと称する。
【0020】次に、図3に示すように、全面に第1のシ
リコン酸化膜106を堆積後、化学的機械的研磨法(C
MP)などにより平坦化を行い、第2のトレンチ105
と第3のトレンチ103Aのすべてのトレンチに第1の
シリコン酸化膜106を充填する。次に、全面に第2の
シリコン酸化膜107を形成した後、図4に示すよう
に、レジスト膜108によりパターニングを行い、ウェ
ットエッチを行う。この結果、バイポーラトランジスタ
のベース形成領域及びその周囲の第2のトレンチ105
と第3のトレンチ103Aのそれぞれの一部の上に形成
された第2のシリコン酸化膜107をエッチングする。
このとき、第2のトレンチ105と第3のトレンチ10
3Aに充填されている第1のシリコン酸化膜106の一
部もエッチングされる。これにより、バイポーラトラン
ジスタのベース形成領域内のコレクタ層としてのN型エ
ピタキシャル層102には、凸形状が形成され、その表
面と側面が露出される。
【0021】次に、図5に示すように、エピタキシャル
成長によりシリコン及びゲルマニウムを含む厚みが10
0nm程度のP型の真性ベース層109を形成する。こ
のとき、ベース形成領域以外の部分は第2のシリコン酸
化膜107で覆われているため、エピタキシャル成長は
行われない。このとき真性ベース層109はコレクタ層
としてのN型エピタキシャル層102の凸形状部分の上
面と側面に成長し、その断面が「コ」の字状となる。次
に、図6に示すように、第3のシリコン酸化膜110を
形成した後、所望のパターンを有するレジスト膜111
を形成して、エッチングを行う。このエッチングにおい
て、真性ベース層109の一部に第3のシリコン酸化膜
110を残す。また、このときのエッチングのオーバー
エッチにより第2のシリコン酸化膜107も除去され
る。
【0022】次に、図7に示すように、P型の多結晶シ
リコン膜112を堆積させる。このとき、P型の多結晶
シリコン膜112は真性ベース層109の上面と側面に
接触するように形成される。さらにこの後、第4のシリ
コン酸化膜113を形成する。次に、図8に示すよう
に、レジスト膜114によりパターニングして、P型の
多結晶シリコン膜112と第4のシリコン酸化膜113
のエッチングを行う。上記のエッチング処理により、第
3のシリコン酸化膜110の一部が露出される。
【0023】次に、図9に示すように、第5のシリコン
酸化膜115を形成した後、例えば第1のN型の多結晶
シリコン膜を形成し、例えばエッチバックを行い、サイ
ドウォール116を形成する。次に、ウェットエッチを
行い、サイドウォール116により囲まれた部分の第5
のシリコン酸化膜115及び第3のシリコン酸化膜11
0をエッチングする。これにより、真性ベース層109
の一部が露出する。次に、図10に示すように、第2の
N型の多結晶シリコン膜117を形成し、例えば900
℃、10秒程度の熱処理を行う。これにより、第2のN
型の多結晶シリコン膜117中のN型の不純物が真性ベ
ース層109に拡散し、エミッタ層118が形成され
る。
【0024】次に、図11に示すように、レジスト膜
(図示せず)を用いて第2のN型の多結晶シリコン膜1
17の一部をエッチングした後、層間絶縁膜として第6
のシリコン酸化膜119を形成し、例えば、化学的機械
的研磨法(CMP)などを用いて、第6のシリコン酸化
膜119の表面を平坦化する。さらに、レジスト膜(図
示せず)をマスクとして、第6のシリコン酸化膜119
の一部をエッチングして、コンタクト窓を形成する。最
後に、図11に示すように、例えば金属配線として、ス
パッタリング法などの金属蒸着によりアルミ(Al)膜
を形成し、その後、レジスト膜(図示せず)をマスクと
してAl膜をエッチングして、Al配線120を形成す
る。このようにAl配線120を形成することにより、
第1の実施の形態の半導体装置は完成する。
【0025】以上のように、第1の実施の形態によれ
ば、真性ベース層109はコレクタ層としてのN型エピ
タキシャル層102の上面と側面の一部に沿って形成さ
れる。従って、真性ベース層109の断面はコレクタ層
の上方部分を覆うように「コ」の字状の形状を有してい
る。この結果、従来においてはコレクタ層の上面部分だ
けに真性ベース層が形成されていたが、上記の第1の実
施の形態においては真性ベース層109がコレクタ層の
上面部分と側方部分に形成されている。このため、真性
ベース層109とコレクタ層との接触面積が従来のもの
に比べて大きく形成されている。
【0026】また、第1の実施の形態においては、真性
ベース層109の上面と側面に接触するようP型の多結
晶シリコン膜112を形成しているため、真性ベース層
109と多結晶シリコン膜112は広い面積で接触して
おり、従来に比べてその接触面積は大幅に増大してい
る。この結果、第1の実施の形態の半導体装置は、バイ
ポーラトランジスタのベース抵抗を低減することができ
る。さらに、第1の実施の形態においては、真性ベース
層109の側面が第2のトレンチ105と第1のトレン
チ103の側面に沿って形成されているため、トランジ
スタのセル面積を大きくするものではない。従って、第
1の実施の形態において、半導体装置の歩留まり低下を
招くことがない。
【0027】《第2の実施の形態》次に、本発明に係る
第2の実施の形態の半導体装置について添付の図面を参
照しつつ説明する。図12から図19は、第2の実施の
形態における半導体装置の製造工程を示す構造断面図で
あり、図12から順にその製造工程を示している。な
お、レジスト膜の除去工程については特に断らない限
り、一般的な除去方法を用いるためその説明は省略す
る。図12は第2の実施の形態における半導体装置の製
造工程における初期段階を示す構造断面図である。ま
ず、第2の実施の形態の半導体装置の製造において、比
抵抗が例えば10〜15Ω・cmの(100)面を主面
とするシリコン単結晶からなるP型半導体基板200に
レジスト膜(図示せず)を形成して、P型半導体基板2
00のバイポーラトランジスタ形成領域にN型埋め込み
層201を形成する。次に、熱処理を行った後、N型エ
ピタキシャル層202を全面に形成する。
【0028】次に、図12に示すように、N型埋め込み
層201の側方にこのN型埋め込み層201よりも深い
溝の第1のトレンチ203を形成する。第1のトレンチ
203に対して、熱酸化を行い、第1のトレンチ203
の表面を酸化する。次に、例えばポリシリコンを堆積さ
せた後、エッチバックを行って深い溝の第1のトレンチ
203にポリシリコンを充填する。次に、図13に示す
ように、レジスト膜204によりパターニングして、浅
い溝の第2のトレンチ205を形成する。この第2のト
レンチ形成工程において深い溝の第1のトレンチ203
の上部にもこの第1のトレンチ203の幅より広い浅い
溝が形成される。以下の説明において、浅い溝のみの構
造を第2のトレンチ205、深い溝の上に幅の広い浅い
溝を有する複合構造のトレンチを第3のトレンチ203
Aと称する。
【0029】次に、図14に示すように、全面に例えば
CVD法によるボロン及びリンを含む第1のシリコン酸
化膜206を浅い第2のトレンチ205の深さの半分程
度の膜厚で堆積させる。さらに、例えばCVD法による
無添加の第2のシリコン酸化膜207を堆積させた後、
化学的機械的研磨法(CMP)などにより平坦化処理を
行う。この堆積及び平坦化処理により、すべてのトレン
チには第1のシリコン酸化膜206と第2のシリコン酸
化膜207が充填される。上記の平坦化処理において、
第1のシリコン酸化膜206はその膜中にボロン及びリ
ンを含むため、無添加の第2のシリコン酸化膜207と
はウェットエッチを行う際のエッチング速度が異なる。
【0030】次に、図15に示す構造図について説明す
る。図14に示したウェーハ上面に第3のシリコン酸化
膜208を形成した後、レジスト膜209によりパター
ニングして、ウェットエッチを行う。レジスト膜209
でパターンニングされていないバイポーラトランジスタ
のベース形成領域及びその周囲にある第2のトレンチ2
05と第3のトレンチ203Aのそれぞれの一部の上に
形成された第3のシリコン酸化膜208をエッチングす
る。さらに、第2のトレンチ205と第1のトレンチ2
03の一部に形成された第1のシリコン酸化膜206も
エッチングする。これにより、図15に示すように、バ
イポーラトランジスタのベース形成領域内のコレクタ層
であるN型エピタキシャル層202には凸形状が形成さ
れ、その表面と側面が露出される。上記の製造工程にお
いて、第3のシリコン酸化膜208がエッチングされた
後に第1のシリコン酸化膜206がエッチングされる。
第1のシリコン酸化膜206がエッチングされるとき第
2のシリコン酸化膜207はエッチング速度が遅いた
め、殆どエッチングされない。
【0031】次に、図16に示すように、エピタキシャ
ル成長によりシリコン及びゲルマニウムを含む厚みが1
00nm程度のP型の真性ベース層210を形成する。
このとき真性ベース層210はコレクタ層の凸形状部分
の上面と側面に成長し、その断面が「コ」の字状とな
る。このとき、ベース形成領域以外の部分は第3のシリ
コン酸化膜208で覆われているため、エピタキシャル
成長は行われない。次に、図17に示す構造図について
説明する。図16に示したウェハーの上面に第4のシリ
コン酸化膜211を形成した後、所望のパターンを有す
るレジスト膜212を形成し、エッチングを行う。この
エッチング処理により真性ベース層210の一部が第4
のシリコン酸化膜211の上面に残る。また、このとき
のエッチング処理のオーバーエッチにより第3のシリコ
ン酸化膜208もエッチングされる。
【0032】次に、図18に示すように、P型の多結晶
シリコン膜213を堆積させる。このとき、P型の多結
晶シリコン膜213は真性ベース層210の上面と側面
に接触するように形成される。図18以降の製造工程に
ついては、前述の第1の実施の形態において図7〜図1
1に示した製造工程と同様の工程が実施される。従っ
て、ここではその製造工程についての説明は省略する。
その結果、図19に示した第2の実施の形態の半導体装
置が製造される。図19において、第1の実施の形態の
半導体装置と同じ機能を有するものには同じ符号を付
す。従って、図18以降の製造工程については、P型の
多結晶シリコン膜213の加工及びエミッタ領域118
の形成を行い、層間絶縁膜を形成し、コンタクト窓の開
口を行い、金属配線を形成して半導体装置を完成させ
る。
【0033】以上のように、第2の実施の形態によれ
ば、真性ベース層210はコレクタ層としてのN型エピ
タキシャル層202の上面と側面の一部に沿って形成さ
れる。従って、真性ベース層210の断面はコレクタ層
の上方部分を覆うように「コ」の字状の形状を有してい
る。この結果、従来においてはコレクタ層の上面部分だ
けに真性ベース層が形成されていたが、第2の実施の形
態においては真性ベース層210がコレクタ層の上面部
分と側方部分に形成されている。このため、真性ベース
層210とコレクタ層との接触面積が大きく形成されて
いる。
【0034】また、第2の実施の形態においては、真性
ベース層210の表面と側面に接触するようP型の多結
晶シリコン膜213を形成しているため、真性ベース層
210と多結晶シリコン膜213は大きな面積で接触し
ており、従来に比べてその接触面積は増大している。こ
の結果、第2の実施の形態の半導体装置は、バイポーラ
トランジスタのベース抵抗の値を低減することができ
る。さらに、第2の実施の形態においては、真性ベース
層210がコレクタ層の上面と第2のトレンチ205と
第3のトレンチ203Aの各側面に形成されているた
め、トランジスタのセル面積を大きくすることなくベー
ス抵抗の値を低減している。従って、第2の実施の形態
においては、半導体装置の歩留まり低下を招くことがな
い。
【0035】次に、前述の第1の実施の形態と第2の実
施の形態における半導体装置の違いについて説明する。
第1の実施の形態の半導体装置においては、浅い第2の
トレンチ105と深い第3のトレンチ103Aの上部に
充填されている第1のシリコン酸化膜106をレジスト
膜108を用いてエッチングしていた。このため、レジ
スト膜108を形成する際のフォトリソグラフィ工程に
おいて、重ね合わせずれが発生する恐れがあった。従っ
て、第1の実施の形態における半導体装置の製造方法に
よれば、エッチングされる面積が異なり、結果としてベ
ース抵抗がややばらつく可能性がある。一方、第2の実
施の形態における半導体装置の製造方法によれば、第1
のシリコン酸化膜206のエッチングを行うときは、レ
ジスト膜209に加えて、第2のシリコン酸化膜207
もマスクとして機能する。従って、自己整合的にエッチ
ングを行うことができ、ベース抵抗のばらつきの極めて
少ない優れた半導体装置を製造することができる。
【0036】前述の第1の実施の形態及び第2の実施の
形態においては、バイポーラトランジスタのうち、特に
NPNバイポーラトランジスタを例にとって説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばP
NPバイポーラトランジスタでも良い。また、第1の実
施の形態及び第2の実施の形態においては、絶縁膜とし
てシリコン酸化膜を用いた例で説明したが、絶縁膜とし
ては絶縁性の物であればよく、例えばシリコン窒化膜で
もよい。また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態
においては、N型埋め込み層を形成した後、N型エピタ
キシャル層を形成した例で説明したが、これらは高エネ
ルギーイオン注入により形成してもよい。この場合、比
較的コストの高いN型エピタキシャル層形成に要する工
程を削減することが出来るというメリットを有する。
【0037】また、第1の実施の形態及び第2の実施の
形態においては、コレクタ金属電極と半導体基板が接す
る部分付近に濃いN型の層をさらに形成するための工程
を追加することができる。このように製造された半導体
装置の場合、コレクタ層の寄生抵抗がさらに低減され、
電流駆動能力が高くなるというさらなる効果を有する。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態において
は、深いトレンチをシリコン酸化膜及びポリシリコンで
充填した例で説明したが、ポリシリコンを充填せずにシ
リコン酸化膜のみでも、本発明と同様の効果を奏する。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態において
は、層間絶縁膜を平坦化する際にCMP(化学的機械的
研磨法)を用いたが、これはレジストエッチバック法を
用いて平坦化しても良く、また層間絶縁膜を流動性のあ
る膜とし、熱処理によりリフローをさせて平坦化しても
良い。
【0038】第2の実施の形態においては、第1のシリ
コン酸化膜206をボロン及びリンを含むシリコン酸化
膜で形成し、第2のシリコン酸化膜207を無添加のシ
リコン酸化膜で形成した例で説明したが、第1のシリコ
ン酸化膜206と第2のシリコン酸化膜207はエッチ
ング速度が異なる材料で形成されていれば良く、第1の
シリコン酸化膜206のエッチング速度が第2のシリコ
ン酸化膜207のエッチング速度より速いものであれば
良い。第1の実施の形態及び第2の実施の形態において
は、製造のプロセスを特定の工程に限定して説明した
が、本発明の製造方法はこれらの工程に限定されるもの
ではなく、例えば酸化膜を形成する際の熱酸化とCV
D、エッチングを行う際のドライエッチングとウェット
エッチングといった具合に互いに互換性のあるプロセス
であれば良い。
【0039】
【発明の効果】以上、実施の形態について詳細に説明し
たところから明らかなように、本発明は次の効果を有す
る。本発明の半導体装置において、真性ベース層はコレ
クタ層の凸形状の上面と側面の一部に沿って形成されて
おり、真性ベース層の断面はコレクタ層の上方部分を覆
うように「コ」の字状の形状を有しているため、真性ベ
ース層とコレクタ層との接触面積が大きく形成されてい
る。また、本発明の半導体装置において、真性ベース層
の表面と側面に接触するよう多結晶シリコン膜を形成し
ているため、真性ベース層と多結晶シリコン膜は広い面
積で接触しており、本発明の半導体装置ではバイポーラ
トランジスタのベース抵抗を低減することができる。さ
らに、本発明の半導体装置においては、真性ベース層が
コレクタ層の上面及び深いトレンチと浅いトレンチの各
側面に沿って形成されているため、トランジスタのセル
面積を大きくする必要がなく、半導体装置の歩留まり低
下を招くことがない。本発明の半導体装置の製造方法に
よれば、真性ベース層とコレクタ層は大きな面積で接触
し、かつ外部ベース層と真性ベース層がその上方と側方
で接触するために、両者の接触面積が大きくなり、バイ
ポーラトランジスタのベース抵抗が低減された半導体装
置を製造することができる。また、本発明の半導体装置
の製造方法によれば、第1の絶縁膜のエッチングを行う
ときは、第2の絶縁膜もマスクとして機能するため、自
己整合的にエッチングを行うことができ、ベース抵抗の
ばらつきの極めて少ない優れた半導体装置を製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における半導体装置
の製造工程を説明する構造断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における半導体装置
の製造工程を説明する構造断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における半導体装置
の製造工程を説明する構造断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における半導体装置
の製造工程を説明する構造断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における半導体装置
の製造工程を説明する構造断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における半導体装置
の製造工程を説明する構造断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における半導体装置
の製造工程を説明する構造断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における半導体装置
の製造工程を説明する構造断面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における半導体装置
の製造工程を説明する構造断面図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における半導体装
置の製造工程を説明する構造断面図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における半導体装
置の製造工程を説明する構造断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態における半導体装
置の製造工程を説明する構造断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における半導体装
置の製造工程を説明する構造断面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における半導体装
置の製造工程を説明する構造断面図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態における半導体装
置の製造工程を説明する構造断面図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態における半導体装
置の製造工程を説明する構造断面図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態における半導体装
置の製造工程を説明する構造断面図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態における半導体装
置の製造工程を説明する構造断面図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態における半導体装
置の製造工程を説明する構造断面図である。
【図20】従来の半導体装置の製造工程を説明する構造
断面図である。
【図21】従来の半導体装置の製造工程を説明する構造
断面図である。
【図22】従来の半導体装置の製造工程を説明する構造
断面図である。
【図23】従来の半導体装置の製造工程を説明する構造
断面図である。
【図24】従来の半導体装置の製造工程を説明する構造
断面図である。
【図25】従来の半導体装置の製造工程を説明する構造
断面図である。
【図26】従来の半導体装置の製造工程を説明する構造
断面図である。
【図27】従来の半導体装置の製造工程を説明する構造
断面図である。
【符号の説明】
100 P型半導体基板 101 N型埋め込み層 102 N型エピタキシャル層 103 第1のトレンチ 104 レジスト膜 105 第2のトレンチ 106 第1のシリコン酸化膜 107 第2のシリコン酸化膜 108 レジスト膜 109 真性ベース層 110 第3のシリコン酸化膜 111 レジスト膜 112 P型の多結晶シリコン膜 113 第4のシリコン酸化膜 114 レジスト膜 115 第5のシリコン酸化膜 116 サイドウォール 117 N型の多結晶シリコン膜 118 エミッタ層 119 第6のシリコン酸化膜 120 Al配線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にバイポーラトランジスタ
    を有する半導体装置において、 前記バイポーラトランジスタは、第1導電型不純物を含
    み、上面に凸形状が形成されたコレクタ層と、 前記コレクタ層の凸形状の上方と側方に断面が「コ」の
    字状を有して形成され、第2導電型不純物を含む真性ベ
    ース層と、 前記真性ベース層の少なくとも上方の一部と側方で接触
    し、前記真性ベース層よりも高濃度の第2導電型不純物
    を含む外部ベース層と、 前記真性ベース層内に形成された高濃度の第1導電型不
    純物を含むエミッタ層と、を具備することを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上にバイポーラトランジスタ
    を有する半導体装置において、 前記バイポーラトランジスタは、第1導電型不純物を含
    み、上面にトレンチが形成されたコレクタ層と、 前記トレンチの内部にエッチング速度の異なる絶縁材が
    層をなして形成された第1と第2の絶縁層と、 前記コレクタ層の上面と前記トレンチの側面とに断面が
    「コ」の字状を有して形成され、第2導電型不純物を含
    む真性ベース層と、 前記真性ベース層の少なくとも上方の一部と側方で接触
    し、前記真性ベース層よりも高濃度の第2導電型不純物
    を含む外部ベース層と、 前記真性ベース層内に形成された高濃度の第1導電型不
    純物を含むエミッタ層と、を具備することを特徴とする
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 真性ベース層は少なくともシリコン及び
    ゲルマニウムを含む半導体により構成されていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上にバイポーラトランジスタ
    を有する半導体装置の製造方法において、 前記半導体基板の所定の領域に第1導電型不純物を導入
    してコレクタ層を形成する工程と、 前記コレクタ層の側方に前記コレクタ層より深い第1の
    トレンチを形成し、前記コレクタ層内の所定の位置に前
    記コレクタ層よりも浅い第2のトレンチを形成する工程
    と、 前記第1のトレンチと前記第2のトレンチのうち少なく
    とも前記第2のトレンチ内に第1の絶縁層を形成する工
    程と、 前記第1の絶縁層を有する半導体基板上に第2の絶縁層
    を形成する工程と、 前記コレクタ層の表面の所定の領域とその周辺の前記第
    1のトレンチと前記第2のトレンチのそれぞれの一部の
    上に形成された前記第2の絶縁層を除去する工程と、 前記第1の絶縁層の一部を除去し、前記コレクタ層の表
    面に加えてその側面の一部を露出させて前記コレクタ層
    の表面に露出した凸形状を形成する工程と、 前記コレクタ層の凸形状の表面と側面に第2導電型不純
    物を含む真性ベース層をエピタキシャル成長により形成
    してその断面を「コ」の字状にする工程と、 前記真性ベース層上の所定の領域に第3の絶縁層を形成
    する工程と、 前記真性ベース層の少なくとも表面の一部と側面とに接
    触させるように高濃度の第2導電型不純物を含む第1の
    導電性半導体膜を形成する工程と、 前記第1の導電性半導体膜の所定の領域を除去し、前記
    第3の絶縁層の一部を露出させる工程と、 前記第3の絶縁層の一部が露出した前記半導体基板上に
    第4の絶縁層を形成する工程と、 前記第3の絶縁層と前記第4の絶縁層の所定の領域を除
    去し、前記真性ベース層の一部を露出させる工程と、 前記真性ベース層の所定の領域に高濃度の第1導電型不
    純物を含むエミッタ層を形成する工程と、 を少なくとも有することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板上にバイポーラトランジスタ
    を有する半導体装置の製造方法において、 前記半導体基板の所定の領域に第1導電型不純物を導入
    してコレクタ層を形成する工程と、 前記コレクタ層の側方に前記コレクタ層より深い第1の
    トレンチを形成し、前記コレクタ層内の所定の位置に前
    記コレクタ層よりも浅い第2のトレンチを形成する工程
    と、 前記第1のトレンチと前記第2のトレンチのうち少なく
    とも前記第2のトレンチ内に第1の絶縁層を形成して当
    該第2のトレンチを部分的に埋めた後、前記第1の絶縁
    層とはエッチング速度の異なる第2の絶縁層を当該第2
    のトレンチに埋める工程と、 前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層を有する前記半導
    体基板上に第3の絶縁層を形成する工程と、 前記コレクタ層の表面の所定の領域とその周辺の前記第
    1のトレンチと前記第2のトレンチのそれぞれの一部の
    上に形成された前記第3の絶縁層を除去する工程と、 前記第1の絶縁層の一部を選択的に除去し、前記コレク
    タ層の表面に加えてその側面の一部を露出させて前記コ
    レクタ層の表面に露出した凸形状を形成する工程と、 前記コレクタ層の凸形状の表面と側面に第2導電型不純
    物を含む真性ベース層をエピタキシャル成長により形成
    してその断面を「コ」の字状にする工程と、 前記真性ベース層上の所定の領域に第4の絶縁層を形成
    する工程と、 前記真性ベース層の少なくとも表面の一部と側面とに接
    触させるように高濃度の第2導電型不純物を含む第1の
    導電性半導体膜を形成する工程と、 前記第1の導電性半導体膜の所定の領域を除去し、前記
    第4の絶縁層の一部を露出させる工程と、 前記第4の絶縁層の一部が露出した前記半導体基板上に
    第5の絶縁層を形成する工程と、 前記第4の絶縁層と前記第5の絶縁層の所定の領域を除
    去し、前記真性ベース層の一部を露出させる工程と、 前記真性ベース層の所定の部分に高濃度の第1導電型不
    純物を含むエミッタ層を形成する工程と、を少なくとも
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 真性ベース層は少なくともシリコン及び
    ゲルマニウムを含む半導体により構成されていることを
    特徴とする請求項4又は5に記載の半導体装置の製造方
    法。
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