JP2003007713A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2003007713A
JP2003007713A JP2001189254A JP2001189254A JP2003007713A JP 2003007713 A JP2003007713 A JP 2003007713A JP 2001189254 A JP2001189254 A JP 2001189254A JP 2001189254 A JP2001189254 A JP 2001189254A JP 2003007713 A JP2003007713 A JP 2003007713A
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film
layer
semiconductor
forming
semiconductor device
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JP2001189254A
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English (en)
Inventor
Hiromasa Kurokawa
浩正 黒川
Masaoki Kajiyama
正興 梶山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エミッタ層と外部ベース電極の距離を縮小し
てベース抵抗の低減と、マスク枚数と工程数の削減が可
能な半導体装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 真性ベース層上にSi34膜と第2のS
iO2膜を形成後、真性ベース層の周辺領域をエッチン
グして外部ベース形成領域を形成する。次にP型ポリS
i膜を堆積後、CMPにより外部ベース電極を埋め込み
形成する。次に第2のSiO2膜を除去後、Si34
をマスクに外部ベース電極を酸化して第3のSiO2
を形成する。次に凹部の側壁にN型ポリSi膜のサイド
ウォールを形成後、Si34膜をエッチングしてエミッ
タ開口部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイポーラトラン
ジスタを搭載した半導体装置およびその製造方法に関
し、特に高周波分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話等の移動体通信が急速に
進展する中で、送受信の信号処理を行う高周波回路に
は、バイポーラトランジスタを搭載した半導体装置が利
用されている。以下、従来の半導体装置の製造方法につ
いて、図面を参照しながら説明する。図11〜図15は
従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0003】まず、図12(a)に示すように、(10
0)面を主面とするシリコン単結晶からなるP型半導体
基板(以下、Si基板と記す)300にN型埋め込み層
301を形成後、全面にN型エピタキシャル層302を
形成する。次に、素子分離として、Si基板300に多
結晶シリコン膜(以下、ポリSi膜と記す)304およ
びそれを囲むシリコン酸化膜305より構成されるディ
ープトレンチ306と、シリコン酸化膜(以下、SiO
2膜と記す)が埋め込まれたシャロートレンチ303と
をそれぞれ形成する。なお、ディープトレンチ306の
直下には分離用P型拡散層307が形成されている。シ
ャロートレンチ303で挟まれた領域がコレクタ層30
8となる。また、シャロートレンチ303で分離された
領域に、N型埋め込み層301とコレクタの金属配線層
329を接続するためのコレクタウォール層309を形
成する。
【0004】次に、Si基板300の全面に第1のSi
2膜310を形成後、選択的にエッチングしてコレク
タ開口部311を形成する。次に、図12(b)に示す
ように、選択的なエピタキシャル成長により露出してい
るコレクタ層308上にシリコンとゲルマニウムの混晶
半導体層(以下、SiGe層と記す)からなるP型の真
性ベース層312を形成する。
【0005】次に、図13(a)に示すように、第2の
SiO2膜313を形成後、選択的にエッチングしてベ
ース接続用開口部314を形成する。次に、図13
(b)に示すように、第1のP型ポリSi膜315を形
成後、第3のSiO2膜316を形成する。
【0006】次に、図14(a)に示すように、第3の
SiO2膜316および第1のP型ポリSi膜315を
選択的にエッチングして開口窓317を形成する。ここ
で、第2のSiO2膜313が第1のP型ポリSi膜3
15をエッチングする際のエッチストッパーとなってい
る。この時、開口窓317のパターニングのマージンを
確保するため、第2のSiO2膜313の幅w1は開口
窓317の幅w2よりも大きく設定しておく必要があ
る。
【0007】次に、図14(b)に示すように、第4の
SiO2膜318を形成後、第1のN型ポリSi膜31
9を形成する。その後、異方性のドライエッチにより第
1のN型ポリSi膜319をエッチバックして、N型ポ
リSi膜319からなるサイドウォール320を形成す
る。次に、ウェットエッチを行ってサイドウォール32
0をマスクに露出している第2のSiO2膜313をエ
ッチングする。このエッチングにより真性ベース層31
2上にエミッタ開口部321が形成される。
【0008】この時、エミッタ開口部321と外部ベー
ス電極となる第1のP型ポリSi膜315の距離iは、
エミッタ開口部321の周囲に残った第2のSiO2
313により決定される。つまり、その距離iは、開口
窓317に対するエッチストッパー313の合わせマー
ジンjと第1のP型ポリSi膜315の側壁に形成され
ている第4のSiO2膜318の厚さkとサイドウォー
ル320の厚さlを足して、ウェットエッチによるサイ
ドエッチ量mを引いた値となる。
【0009】次に、図15(a)に示すように第2のN
型ポリSi膜322を形成後、第2のN型ポリSi膜3
22、第4のSiO2膜318、第3のSiO2膜316
を選択的にエッチングしエミッタ引き出し電極323を
形成する。次に図15(b)に示すように第1のP型ポ
リSi膜315、第2のSiO2膜313、第1のSi
2膜310を選択的にエッチングして外部ベース電極
324を形成する。次に、短時間アニールを行うことに
より、エミッタ引き出し電極323中のN型不純物が真
性ベース層312中に拡散してエミッタ層325が形成
される。
【0010】最後に、図11に示すように、SiO2
からなる層間絶縁膜326を形成後、層間絶縁膜326
を選択的にエッチングしてコンタクト窓327を形成す
る。その後、コンタクト窓327にタングステンからな
る金属プラグ328を埋め込んだ後、アルミニウム合金
からなる金属配線層329を形成する。以上の製造工程
により、従来の半導体装置が形成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体装置およびその製造方法では、エミッタ開口
部321を形成する工程とベース接続用開口部314を
形成する工程にそれぞれ異なるパターニングが必要であ
る。このため、エミッタ層325と外部ベース電極32
4の距離iを決定する第2の絶縁膜313の大きさは、
開口窓317に対して合わせマージンを持っていなけれ
ばならない。このため、距離iは大きくなり、ベース抵
抗が大きくなってしまう課題があった。
【0012】さらに、エミッタ開口部321の形成とベ
ース接続用開口部314の形成を異なるパターニングで
行うことにより、マスク枚数と工程数が多くなってしま
う課題があった。
【0013】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、エミッタ層と外部ベース電極の距離を縮小してベー
ス抵抗が低減できるので高速動作が可能で、かつマスク
枚数と工程数を減らしてコスト削減が可能な半導体装置
およびその製造方法を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る半導体装置は、半導体基板の活性領
域に設けたバイポーラトランジスタを備えた半導体装置
であって、活性領域に設けた第1導電型のコレクタ層
と、コレクタ層上に設けた単結晶半導体層からなる第2
導電型のベース層と、ベース層の周辺部を含む所定領域
上に設けた第2導電型の第1の多結晶半導体膜からなる
ベース電極と、ベース電極に囲まれた凹部の底面に設け
た酸化防止膜と、ベース電極を覆う絶縁膜と、酸化防止
膜に設けたエミッタ窓と、エミッタ窓からベース層に設
けたエミッタ層と、を備えたことを特徴とする。
【0015】この構成によると、エミッタ層と外部ベー
ス電極の距離が縮小されるので、ベース抵抗が低減で
き、バイポーラトランジスタの高速化を実現できる。
【0016】上記の半導体装置において、半導体基板に
設けられ活性領域を囲む素子分離領域と、凹部の側壁に
設けた堆積被膜からなるサイドウォールと、エミッタ窓
を含む所定領域上に設けた第1導電型の第2の多結晶半
導体膜からなるエミッタ電極と、をさらに備え、エミッ
タ窓はサイドウォールをマスクにして酸化防止膜に設け
ることが好ましい。
【0017】また、上記の半導体装置において、単結晶
半導体層はシリコンとゲルマニウム、あるいはシリコン
とゲルマニウムとカーボンからなる混晶半導体層であ
り、半導体基板はシリコン基板であり、第1および第2
の多結晶半導体膜はそれぞれ多結晶シリコン膜であり、
酸化防止膜は窒化シリコン膜であり、絶縁膜は酸化シリ
コン膜であり、堆積被膜は多結晶シリコン膜であること
が好ましい。
【0018】本発明に係る第1の半導体装置の製造方法
は、半導体基板の活性領域に設けたバイポーラトランジ
スタを備えた半導体装置の製造方法であって、活性領域
に第1導電型のコレクタ層を形成する工程(a)と、コ
レクタ層上に単結晶半導体層からなる第2導電型のベー
ス層を形成する工程(c)と、半導体基板を覆うように
酸化防止膜を形成する工程(d)と、酸化防止膜上に第
1の絶縁膜を形成する工程(e)と、ベース層の周辺部
を含む所定領域上の第1の絶縁膜を選択的にエッチング
して外部ベース形成領域を形成する工程(f)と、外部
ベース形成領域内の酸化防止膜をエッチングしてベース
層の周辺部を露出する工程(g)と、半導体基板上に第
2導電型の第1の多結晶半導体膜を形成する工程(h)
と、第1の絶縁膜上にある第1の多結晶半導体膜を選択
的に除去して、第1の多結晶半導体膜を外部ベース形成
領域内に埋め込むようにベース電極を形成する工程
(i)と、第1の絶縁膜をエッチングして、ベース電極
に囲まれた凹部を形成する工程(j)と、酸化防止膜を
マスクにベース電極の表面を酸化して第2の絶縁膜を形
成する工程(k)と、酸化防止膜を選択的にエッチング
して、ベース電極の凹部にエミッタ窓を形成する工程
(n)と、エミッタ窓を通してベース層に第1導電型の
エミッタ層を形成する工程(q)と、を備えたことを特
徴とする。
【0019】この構成によると、エミッタ層と外部ベー
ス電極の距離が縮小されるので、ベース抵抗が低減で
き、バイポーラトランジスタの高速化を実現できる。ま
た、外部ベース電極とエミッタ層がセルフアラインで形
成されるので、半導体装置の製造工程においてマスク枚
数と工程数が削減でき、バイポーラトランジスタを備え
た半導体装置のローコスト化を実現できる。
【0020】第1の半導体装置の製造方法において、工
程(c)の前に、半導体基板に活性領域を囲む素子分離
領域を形成する工程(b)と、工程(k)と工程(n)
の間に、半導体基板上に堆積被膜を形成する工程(l)
と、堆積被膜を異方性エッチングして、ベース電極の側
壁に堆積被膜からなるサイドウォールを形成する工程
(m)と、工程(n)と工程(q)の間に、半導体基板
上に第1導電型の第2の多結晶半導体膜を形成する工程
(o)と、第2の多結晶半導体膜を選択的にエッチング
して、ベース電極の凹部を含む所定領域上に第2の多結
晶半導体膜からなるエミッタ電極を形成する工程(p)
と、をさらに備え、工程(n)で、サイドウォールをマ
スクに酸化防止膜を選択的にエッチングして、ベース電
極の凹部にエミッタ窓を形成することが好ましい。
【0021】また、第1の半導体装置の製造方法におい
て、工程(k)で、高圧酸化炉による低温酸化、あるい
は陽極酸化法またはプラズマ酸化法による低温酸化、あ
るいはランプ加熱装置による短時間の熱酸化を行って第
2の絶縁膜を形成することが好ましい。
【0022】本発明に係る第2の半導体装置の製造方法
は、半導体基板の活性領域に設けたバイポーラトランジ
スタを備えた半導体装置の製造方法であって、活性領域
に第1導電型のコレクタ層を形成する工程(a)と、コ
レクタ層上に単結晶半導体層からなる第2導電型のベー
ス層を形成する工程(c)と、半導体基板を覆うように
酸化防止膜を形成する工程(d)と、酸化防止膜上に第
1の絶縁膜を形成する工程(e)と、ベース層の周辺部
を含む所定領域上の第1の絶縁膜を選択的にエッチング
して外部ベース形成領域を形成する工程(f)と、外部
ベース形成領域内の酸化防止膜をエッチングしてベース
層の周辺部を露出する工程(g)と、半導体基板上に第
2導電型の第1の多結晶半導体膜を形成する工程(h)
と、第1の絶縁膜上にある第1の多結晶半導体膜を選択
的に除去して、第1の多結晶半導体膜を外部ベース形成
領域内に埋め込むようにベース電極を形成する工程
(i)と、第1の絶縁膜をエッチングして、ベース電極
に囲まれた凹部を形成する工程(j)と、物理的気相成
長法によりベース電極の表面を覆うように第2の絶縁膜
を形成する工程(k)と、少なくとも凹部内の第2の絶
縁膜と酸化防止膜とを選択的に順次エッチングして、ベ
ース電極の凹部にエミッタ窓を形成する工程(n)と、
エミッタ窓を通してベース層に第1導電型のエミッタ層
を形成する工程(q)と、を備えたことを特徴とする。
【0023】この構成によると、エミッタ層と外部ベー
ス電極の距離が縮小されるので、ベース抵抗が低減で
き、バイポーラトランジスタの高速化を実現できる。ま
た、外部ベース電極とエミッタ層がセルフアラインで形
成されるので、半導体装置の製造工程においてマスク枚
数と工程数が削減でき、バイポーラトランジスタを備え
た半導体装置のローコスト化を実現できる。
【0024】第2の半導体装置の製造方法において、工
程(c)の前に、半導体基板に活性領域を囲む素子分離
領域を形成する工程(b)と、工程(k)と工程(n)
の間に、半導体基板上に堆積被膜を形成する工程(l)
と、堆積被膜を異方性エッチングして、ベース電極の側
壁に堆積被膜からなるサイドウォールを形成する工程
(m)と、工程(n)と工程(q)の間に、半導体基板
上に第1導電型の第2の多結晶半導体膜を形成する工程
(o)と、第2の多結晶半導体膜を選択的にエッチング
して、ベース電極の凹部を含む所定領域上に第2の多結
晶半導体膜からなるエミッタ電極を形成する工程(p)
と、をさらに備え、工程(n)で、サイドウォールをマ
スクに少なくとも凹部内の第2の絶縁膜と酸化防止膜と
を選択的に順次エッチングして、エミッタ窓を形成する
ことが好ましい。
【0025】また、第2の半導体装置の製造方法におい
て、工程(k)で、RFスパッタ法またはイオンビーム
スパッタ法または電子衝撃加熱蒸着法による指向性の堆
積を行って第2の絶縁膜を形成し、第2の絶縁膜のうち
少なくとも凹部内に堆積された膜厚が、ベース電極上の
平坦部に堆積された膜厚よりも薄いことが好ましい。
【0026】さらに、第1および第2の半導体装置の製
造方法において、工程(c)で、選択エピ成長により単
結晶半導体層を形成することが好ましい。
【0027】また、第1および第2の半導体装置の製造
方法において、単結晶半導体層はシリコンとゲルマニウ
ム、あるいはシリコンとゲルマニウムとカーボンからな
る混晶半導体層であり、半導体基板はシリコン基板であ
り、第1および第2の多結晶半導体膜はそれぞれ多結晶
シリコン膜であり、酸化防止膜は窒化シリコン膜であ
り、絶縁膜は酸化シリコン膜であり、堆積被膜は多結晶
シリコン膜であることが好ましい。
【0028】また、第1および第2の半導体装置の製造
方法において、工程(i)で、エッチバック法または化
学的機械研磨法により第1の多結晶半導体膜を外部ベー
ス形成領域内に埋め込むことが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
による第1の実施形態について、図面を参照しながら説
明する。図1は本実施形態における半導体装置の素子構
造を示す断面図である。
【0030】図1において、100はP型Si基板、1
01はN型埋め込み層、102はN型エピタキシャル
層、103はシャロートレンチ、104はポリSi膜、
105はSiO2膜、106はディープトレンチ、10
7は分離用P型拡散層、108はコレクタ層、109は
コレクタウォール層、110は第1のSiO2膜、11
1はコレクタ開口部、112はP型SiGe層からなる
真性ベース層、113はSi34膜、115は外部ベー
ス形成領域、116はP型ポリSi膜からなる外部ベー
ス電極、117は第3のSiO2膜、118は第1のN
型ポリSi膜からなるサイドウォール、119はエミッ
タ開口部、120は第2のN型ポリSi膜からなるエミ
ッタ引き出し電極、121はエミッタ層、122は層間
絶縁膜、123はコンタクト窓、124は金属プラグ、
125は金属配線層である。
【0031】図1に示すように、エミッタ層121(エ
ミッタ開口部119)と外部ベース電極116の距離a
は、真性ベース層112上に設けたSi34膜113に
より決定される。つまり、距離aは外部ベース電極11
6の側壁に形成される第3のSiO2膜117の厚さb
と第1のN型ポリSi膜からなるサイドウォール118
の厚さcを足し、Si34膜113のサイドエッチ量
(加工による寸法差)dを引いた値となる。したがっ
て、従来例のように合わせマージンが必要ないので、距
離aは従来例よりも小さくすることができる。
【0032】次に、上記の半導体装置の製造方法につい
て、図面を参照して説明する。図2〜図5は本実施形態
における半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0033】まず、図2(a)に示すように、(10
0)面を主面とするP型Si基板100にN型埋め込み
層101を形成後、全面にN型エピタキシャル層102
を形成する。次に、素子分離として、Si基板100に
ポリSi膜104およびそれを囲むSiO2膜105よ
り構成されるディープトレンチ106と、SiO2膜が
埋め込まれたシャロートレンチ103とをそれぞれ形成
する。なお、ディープトレンチ106の直下には分離用
P型拡散層107が形成されている。シャロートレンチ
103で挟まれた領域がコレクタ層108となる。ま
た、シャロートレンチ103で分離された領域に、N型
埋め込み層101とコレクタの金属配線層125を接続
するためのコレクタウォール層109を形成する。
【0034】次に、Si基板100の全面に第1のSi
2膜110を形成後、選択的にエッチングしてコレク
タ開口部111を形成する。次に、図2(b)に示すよ
うに、選択的なエピタキシャル成長により露出している
コレクタ層108上にP型SiGe層からなる真性ベー
ス層112を形成する。
【0035】次に、図3(a)に示すように、シリコン
窒化膜(以下、Si34膜と記す)113と第2のSi
2膜114を形成した後、真性ベース層112の周辺
領域にある第2のSiO2膜114とSi34膜113
を選択的にエッチングする。このエッチングされた領域
はベース接続用開口部であり、且つ外部ベース形成領域
115となる。次に、図3(b)に示すように、全面に
P型ポリSi膜を形成後、ドライエッチによるエッチバ
ック法や化学的機械研磨法(CMP)などにより外部ベ
ース形成領域115にだけP型ポリSi膜を残す。この
P型ポリSi膜が外部ベース電極116となる。
【0036】次に、図4(a)に示すように、ウェット
エッチ等を行うことにより第2のSiO2膜114を除
去する。次に、図4(b)に示すように、Si34膜1
13をマスクに外部ベース電極116の表面を酸化して
第3のSiO2膜117を形成する。ここで、この酸化
は高圧酸化炉による低温酸化で行うことが好ましい。
【0037】次に、図5(a)に示すように、第1のN
型ポリSi膜を形成後、異方性のドライエッチングによ
り第1のN型ポリSi膜をエッチバックして、第1のN
型ポリSi膜からなるサイドウォール118を形成す
る。その後、熱リン酸によるウェットエッチを行ってサ
イドウォール118をマスクに露出しているSi34
113をエッチングする。このウェットエッチにより真
性ベース層112上にエミッタ開口部119が形成され
る。この時、エミッタ開口部119と外部ベース電極1
16の距離aはウェットエッチ後に残ったSi34膜1
13により決定されている。つまり、その距離aは外部
ベース電極116の側壁に形成されている第3のSiO
2膜117の厚さbと第1のN型ポリSi膜からなるサ
イドウォール118の厚さcを足し、ウェットエッチに
よるサイドエッチ量dを引いた値となる。
【0038】次に、図5(b)に示すように、第2のN
型ポリSi膜を形成後、第2のN型ポリSi膜を選択的
にエッチングしてエミッタ引き出し電極120を形成す
る。次に、短時間アニール(RTA)を行うことによ
り、第2のN型ポリSi膜120中のN型不純物が真性
ベース層112に拡散してN型拡散層からなるエミッタ
層121が形成される。
【0039】最後に、図1に示すように、従来例と同様
にして、SiO2膜からなる層間絶縁膜122を形成
後、層間絶縁膜122を選択的にエッチングしてコンタ
クト窓123を形成する。その後、コンタクト窓123
にタングステンからなる金属プラグ124を埋め込んだ
後、アルミニウム合金からなる金属配線層125を形成
する。以上の製造工程により、第1の実施形態の半導体
装置が形成される。
【0040】以上のように本実施形態によれば、エミッ
タ層121と外部ベース電極116の距離aは従来例よ
りも小さくすることができるので、ベース抵抗が低減で
き高速動作が可能となる。また、外部ベース電極116
とエミッタ開口部119がセルフアラインで形成される
ので、マスク枚数および工程数が削減できローコスト化
が可能となる。
【0041】(第2の実施形態)以下、本発明による第
2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図6は本実施形態における半導体装置の素子構造を示す
断面図である。
【0042】図6において、200はP型Si基板、2
01はN型埋め込み層、202はN型エピタキシャル
層、203はシャロートレンチ、204はポリSi膜、
205はSiO2膜、206はディープトレンチ、20
7は分離用P型拡散層、208はコレクタ層、209は
コレクタウォール層、210は第1のSiO2膜、21
1はコレクタ開口部、212はP型SiGe層からなる
真性ベース層、213はSi34膜、215は外部ベー
ス形成領域、216はP型ポリSi膜からなる外部ベー
ス電極、217は第3のSiO2膜、218は第1のN
型ポリSi膜からなるサイドウォール、219はエミッ
タ開口部、220は第2のN型ポリSi膜からなるエミ
ッタ引き出し電極、221はエミッタ層、222は層間
絶縁膜、223はコンタクト窓、224は金属プラグ、
225は金属配線層である。
【0043】図6に示すように、エミッタ層221(エ
ミッタ開口部219)と外部ベース電極216の距離e
は、真性ベース層212上に設けたSi34膜213に
より決定される。つまり、距離eは外部ベース電極21
6の側壁に形成される第3のSiO2膜217の厚さf
と第1のN型ポリSi膜からなるサイドウォール218
の厚さgを足し、Si34膜213のサイドエッチ量
(加工による寸法差)hを引いた値となる。したがっ
て、従来例のように合わせマージンが必要ないので、距
離eは従来例よりも小さくすることができる。
【0044】次に、上記の半導体装置の製造方法につい
て、図面を参照して説明する。図7〜図10は本実施形
態における半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0045】まず、図7(a)に示すように、(10
0)面を主面とするP型Si基板200にN型埋め込み
層201を形成後、全面にN型エピタキシャル層202
を形成する。次に、素子分離として、Si基板200に
ポリSi膜204およびそれを囲むSiO2膜205よ
り構成されるディープトレンチ206と、SiO2膜が
埋め込まれたシャロートレンチ203とをそれぞれ形成
する。なお、ディープトレンチ206の直下には分離用
P型拡散層207が形成されている。シャロートレンチ
203で挟まれた領域がコレクタ層208となる。ま
た、シャロートレンチ203で分離された領域に、N型
埋め込み層201とコレクタの金属配線層225を接続
するためのコレクタウォール層209を形成する。
【0046】次に、Si基板200の全面に第1のSi
2膜210を形成後、選択的にエッチングしてコレク
タ開口部211を形成する。次に、図7(b)に示すよ
うに、選択的なエピタキシャル成長により露出している
コレクタ層208上にP型SiGe層からなる真性ベー
ス層212を形成する。
【0047】次に、図8(a)に示すように、Si34
膜213と第2のSiO2膜214を形成した後、真性
ベース層212の周辺領域にある第2のSiO2膜21
4とSi34膜213を選択的にエッチングする。この
エッチングされた領域はベース接続用開口部であり、且
つ外部ベース形成領域215となる。次に、図8(b)
に示すように、全面にP型ポリSi膜を形成後、ドライ
エッチによるエッチバック法や化学的機械研磨法などに
より外部ベース形成領域215にだけP型ポリSi膜を
残す。このP型ポリSi膜が外部ベース電極216とな
る。
【0048】次に、図9(a)に示すように、ウェット
エッチ等を行うことにより第2のSiO2膜214を除
去する。次に、図9(b)に示すように、物理的気相成
長法(PVD)により全面に第3のSiO2膜217を
形成する。こうすると、第3のSiO2膜217は段差
被覆性が悪いので、外部ベース電極216で囲まれた凹
部内の膜厚t2が、外部ベース電極216上の平坦部の
膜厚t1よりも薄くなるように堆積される。
【0049】次に、図10(a)に示すように、第1の
N型ポリSi膜を形成後、異方性のドライエッチングに
より第1のN型ポリSi膜をエッチバックして、第1の
N型ポリSi膜からなるサイドウォール218を形成す
る。その後、希フッ酸によるウェットエッチを行って、
サイドウォール218をマスクに外部ベース電極216
で囲まれた凹部内の露出している第3のSiO2膜21
7をエッチングする。次いで、熱リン酸によるウェット
エッチを行って、露出しているSi34膜213をエッ
チングする。これらのウェットエッチにより真性ベース
層212上にエミッタ開口部219が形成される。この
時、エミッタ開口部219と外部ベース電極216の距
離eはウェットエッチ後に残ったSi34膜213によ
り決定されている。つまり、その距離eは外部ベース電
極216の側壁に形成されている第3のSiO2膜21
7の厚さfと第1のN型ポリSi膜からなるサイドウォ
ール218の厚さgを足し、ウェットエッチによるサイ
ドエッチ量hを引いた値となる。
【0050】また、外部ベース電極216上の平坦部の
第3のSiO2膜217の膜厚t1は、外部ベース電極
216で囲まれた凹部内の膜厚t2よりも厚いので、ウ
ェットエッチのエッチング量をt2以上で且つt1未満
である条件で処理する。つまり、外部ベース電極216
で囲まれた凹部内の第3のSiO2膜217は除去し
て、外部ベース電極216上の平坦部の第3のSiO2
膜217は残るようにエッチングする。
【0051】次に、図10(b)に示すように、第2の
N型ポリSi膜を形成後、第2のN型ポリSi膜を選択
的にエッチングしてエミッタ引き出し電極220を形成
する。次に、短時間アニールを行うことにより、第2の
エミッタ引き出し電極220中のN型不純物が真性ベー
ス層212に拡散してエミッタ層221が形成される。
【0052】最後に、図6に示すように、従来例と同様
にして、SiO2膜からなる層間絶縁膜222を形成
後、層間絶縁膜222を選択的にエッチングしてコンタ
クト窓223を形成する。その後、コンタクト窓223
にタングステンからなる金属プラグ224を埋め込んだ
後、アルミニウム合金からなる金属配線層225を形成
する。以上の製造工程により、第2の実施形態の半導体
装置が形成される。
【0053】以上のように本実施形態によれば、エミッ
タ層221(エミッタ開口部219)と外部ベース電極
216との距離eは従来例よりも小さくすることができ
るので、ベース抵抗が低減でき高速動作が可能となる。
また、外部ベース電極216とエミッタ開口部219が
セルフアラインで形成されるので、マスク枚数および工
程数が削減できローコスト化が可能となる。
【0054】(その他の実施形態)以上、本発明による
2つの実施形態について説明してきたが、本発明はこれ
らの実施形態に限定されるものではない。
【0055】上記の実施形態においては、NPNトラン
ジスタを例にとって説明したがPNPトランジスタにも
適用できる。
【0056】また、上記の実施形態においては、N型埋
め込み層はエピタキシャル成長前に形成したが、エピタ
キシャル成長を用いず、高エネルギーのイオン注入によ
り形成しても良い。
【0057】また、上記の実施形態においては、ディー
プトレンチは2種類の絶縁膜を埋め込んで形成したが、
SiO2膜等の1種類の絶縁膜でも良い。
【0058】さらに、上記の実施形態においては、真性
ベース層はSiGe層により形成したが、シリコンまた
はシリコンゲルマニウムカーボン等の半導体層でも良
い。
【0059】また、第1の実施形態においては、第3の
SiO2膜の酸化方法は高圧酸化炉による低温酸化で形
成したが、陽極酸化法またはプラズマ酸化法等による低
温酸化、あるいはランプ加熱装置による短時間の熱酸化
であっても良い。
【0060】また、第2の実施形態においては、第3の
SiO2膜の堆積方法はPVD法により形成したが、R
Fスパッタ法またはイオンビームスパッタ法または電子
衝撃加熱蒸着法等の指向性の堆積方法であれば良い。
【0061】また、第2の実施形態においては、真性ベ
ース層上の絶縁膜はSi34膜と第3のSiO2膜から
なる2層膜で構成したが、第3のSiO2膜だけの単層
膜であっても良い。この場合、Si34膜の堆積工程お
よびエッチング工程が省略できるので、さらに工程数が
削減できる。また、エミッタ開口部を形成するウェット
エッチングが簡素化されるので、ウェットエッチングの
サイドエッチング量のバラツキが低減される。したがっ
て、エミッタ層と外部ベース電極との距離およびベース
抵抗のバラツキも低減される。
【0062】
【発明の効果】本発明による半導体装置およびその製造
方法は、エミッタ層と外部ベース電極の間隔が縮小され
るので、ベース抵抗が低減でき、バイポーラトランジス
タの高速化を実現できる。また、外部ベース電極とエミ
ッタ層がセルフアラインで形成されるので、半導体装置
の製造工程においてマスク枚数と工程数が削減でき、バ
イポーラトランジスタを備えた半導体装置のローコスト
化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における半導体装置を
示す断面図
【図2】本発明の第1の実施形態における半導体装置の
製造工程を示す断面図
【図3】本発明の第1の実施形態における半導体装置の
製造工程を示す断面図
【図4】本発明の第1の実施形態における半導体装置の
製造工程を示す断面図
【図5】本発明の第1の実施形態における半導体装置の
製造工程を示す断面図
【図6】本発明の第2の実施形態における半導体装置を
示す断面図
【図7】本発明の第2の実施形態における半導体装置の
製造工程を示す断面図
【図8】本発明の第2の実施形態における半導体装置の
製造工程を示す断面図
【図9】本発明の第2の実施形態における半導体装置の
製造工程を示す断面図
【図10】本発明の第2の実施形態における半導体装置
の製造工程を示す断面図
【図11】従来例の半導体装置を示す断面図
【図12】従来例の半導体装置の製造工程を示す断面図
【図13】従来例の半導体装置の製造工程を示す断面図
【図14】従来例の半導体装置の製造工程を示す断面図
【図15】従来例の半導体装置の製造工程を示す断面図
【符号の説明】
100,200 P型半導体基板 101,201 N型埋め込み層 102,202 N型エピタキシャル層 103,203 シャロートレンチ 104,204 多結晶シリコン膜 105,205 シリコン酸化膜 106,206 ディープトレンチ 107,207 分離用P型拡散層 108,208 コレクタ層 109,209 コレクタウォール層 110,210 第1のシリコン酸化膜 111,211 コレクタ開口部 112,212 真性ベース層 113,213 シリコン窒化膜 114,214 第2のシリコン酸化膜 115,215 外部ベース形成領域(ベース接続用開
口部) 116,216 外部ベース電極 117,217 第3のシリコン酸化膜 118,218 サイドウォール 119,219 エミッタ開口部 120,220 エミッタ引き出し電極 121,221 エミッタ層 122,222 層間絶縁膜 123,223 コンタクト窓 124,224 金属プラグ 125,225 金属配線層 300 P型半導体基板 301 N型埋め込み層 302 N型エピタキシャル層 303 シャロートレンチ 304 多結晶シリコン膜 305 シリコン酸化膜 306 ディープトレンチ 307 分離用P型拡散層 308 コレクタ層 309 コレクタウォール層 310 第1のシリコン酸化膜 311 コレクタ開口部 312 真性ベース層 313 第2のシリコン酸化膜 314 ベース接続用開口部 315 第1のP型多結晶シリコン膜 316 第3のシリコン酸化膜 317 開口窓 318 第4のシリコン酸化膜 319 第1のN型多結晶シリコン膜 320 サイドウォール 321 エミッタ開口部 322 第2のN型多結晶シリコン膜 323 エミッタ引き出し電極 324 外部ベース電極 325 エミッタ層 326 層間絶縁膜 327 コンタクト窓 328 金属プラグ 329 金属配線層 a,e エミッタ開口部と外部ベース電極の距離 b,f 第3のシリコン酸化膜の厚さ c,g サイドウォールの厚さ d,h ウェットエッチ時のサイドエッチ量 t1 平坦部に堆積された第3のシリコン酸化膜の膜厚 t2 凹部内に堆積された第3のシリコン酸化膜の膜厚 i エミッタ開口部と外部ベース電極の距離 j 開口窓とエッチストッパーの合わせマージン k 第4のシリコン酸化膜の厚さ l サイドウォールの厚さ m ウェットエッチ時のサイドエッチ量 w1 エッチストッパーの幅 w2 エミッタ開口窓の幅
フロントページの続き Fターム(参考) 5F003 BB05 BB06 BB07 BB08 BC08 BE07 BF06 BG06 BM01 BP33 BS05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の活性領域に設けたバイポー
    ラトランジスタを備えた半導体装置であって、 前記活性領域に設けた第1導電型のコレクタ層と、 前記コレクタ層上に設けた単結晶半導体層からなる第2
    導電型のベース層と、 前記ベース層の周辺部を含む所定領域上に設けた第2導
    電型の第1の多結晶半導体膜からなるベース電極と、 前記ベース電極に囲まれた凹部の底面に設けた酸化防止
    膜と、 前記ベース電極を覆う絶縁膜と、 前記酸化防止膜に設けたエミッタ窓と、 前記エミッタ窓から前記ベース層に設けたエミッタ層
    と、 を備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記半導体基板に設けられ前記活性領域を囲む素子分離
    領域と、 前記凹部の側壁に設けた堆積被膜からなるサイドウォー
    ルと、 前記エミッタ窓を含む所定領域上に設けた第1導電型の
    第2の多結晶半導体膜からなるエミッタ電極と、をさら
    に備え、 前記エミッタ窓は前記サイドウォールをマスクにして前
    記酸化防止膜に設けることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体装置に
    おいて、 前記単結晶半導体層はシリコンとゲルマニウム、あるい
    はシリコンとゲルマニウムとカーボンからなる混晶半導
    体層であり、 前記半導体基板はシリコン基板であり、 前記第1および第2の多結晶半導体膜はそれぞれ多結晶
    シリコン膜であり、 前記酸化防止膜は窒化シリコン膜であり、 前記絶縁膜は酸化シリコン膜であり、 前記堆積被膜は多結晶シリコン膜であることを特徴とす
    る半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板の活性領域に設けたバイポー
    ラトランジスタを備えた半導体装置の製造方法であっ
    て、 前記活性領域に第1導電型のコレクタ層を形成する工程
    (a)と、 前記コレクタ層上に前記単結晶半導体層からなる第2導
    電型のベース層を形成する工程(c)と、 前記半導体基板を覆うように酸化防止膜を形成する工程
    (d)と、 前記酸化防止膜上に第1の絶縁膜を形成する工程(e)
    と、 前記ベース層の周辺部を含む所定領域上の前記第1の絶
    縁膜を選択的にエッチングして外部ベース形成領域を形
    成する工程(f)と、 前記外部ベース形成領域内の前記酸化防止膜をエッチン
    グして前記ベース層の周辺部を露出する工程(g)と、 前記半導体基板上に第2導電型の第1の多結晶半導体膜
    を形成する工程(h)と、 前記第1の絶縁膜上にある前記第1の多結晶半導体膜を
    選択的に除去して、前記第1の多結晶半導体膜を前記外
    部ベース形成領域内に埋め込むようにベース電極を形成
    する工程(i)と、 前記第1の絶縁膜をエッチングして、前記ベース電極に
    囲まれた凹部を形成する工程(j)と、 前記酸化防止膜をマスクに前記ベース電極の表面を酸化
    して第2の絶縁膜を形成する工程(k)と、 前記酸化防止膜を選択的にエッチングして、前記ベース
    電極の凹部にエミッタ窓を形成する工程(n)と、 前記エミッタ窓を通して前記ベース層に第1導電型のエ
    ミッタ層を形成する工程(q)と、 を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記工程(c)の前に、前記半導体基板に前記活性領域
    を囲む素子分離領域を形成する工程(b)と、 前記工程(k)と前記工程(n)の間に、前記半導体基
    板上に堆積被膜を形成する工程(l)と、前記堆積被膜
    を異方性エッチングして、前記ベース電極の側壁に前記
    堆積被膜からなるサイドウォールを形成する工程(m)
    と、 前記工程(n)と前記工程(q)の間に、前記半導体基
    板上に第1導電型の第2の多結晶半導体膜を形成する工
    程(o)と、前記第2の多結晶半導体膜を選択的にエッ
    チングして、前記ベース電極の凹部を含む所定領域上に
    前記第2の多結晶半導体膜からなるエミッタ電極を形成
    する工程(p)と、をさらに備え、 前記工程(n)で、前記サイドウォールをマスクに前記
    酸化防止膜を選択的にエッチングして、前記ベース電極
    の凹部にエミッタ窓を形成することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の半導体装置の
    製造方法において、 前記工程(k)で、高圧酸化炉による低温酸化、あるい
    は陽極酸化法またはプラズマ酸化法による低温酸化、あ
    るいはランプ加熱装置による短時間の熱酸化を行って前
    記第2の絶縁膜を形成することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板の活性領域に設けたバイポー
    ラトランジスタを備えた半導体装置の製造方法であっ
    て、 前記活性領域に第1導電型のコレクタ層を形成する工程
    (a)と、 前記コレクタ層上に前記単結晶半導体層からなる第2導
    電型のベース層を形成する工程(c)と、 前記半導体基板を覆うように酸化防止膜を形成する工程
    (d)と、 前記酸化防止膜上に第1の絶縁膜を形成する工程(e)
    と、 前記ベース層の周辺部を含む所定領域上の前記第1の絶
    縁膜を選択的にエッチングして外部ベース形成領域を形
    成する工程(f)と、 前記外部ベース形成領域内の前記酸化防止膜をエッチン
    グして前記ベース層の周辺部を露出する工程(g)と、 前記半導体基板上に第2導電型の第1の多結晶半導体膜
    を形成する工程(h)と、 前記第1の絶縁膜上にある前記第1の多結晶半導体膜を
    選択的に除去して、前記第1の多結晶半導体膜を前記外
    部ベース形成領域内に埋め込むようにベース電極を形成
    する工程(i)と、 前記第1の絶縁膜をエッチングして、前記ベース電極に
    囲まれた凹部を形成する工程(j)と、 物理的気相成長法により前記ベース電極の表面を覆うよ
    うに第2の絶縁膜を形成する工程(k)と、 少なくとも前記凹部内の前記第2の絶縁膜と前記酸化防
    止膜とを選択的に順次エッチングして、前記ベース電極
    の凹部にエミッタ窓を形成する工程(n)と、 前記エミッタ窓を通して前記ベース層に第1導電型のエ
    ミッタ層を形成する工程(q)と、 を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記工程(c)の前に、前記半導体基板に前記活性領域
    を囲む素子分離領域を形成する工程(b)と、 前記工程(k)と前記工程(n)の間に、前記半導体基
    板上に堆積被膜を形成する工程(l)と、前記堆積被膜
    を異方性エッチングして、前記ベース電極の側壁に前記
    堆積被膜からなるサイドウォールを形成する工程(m)
    と、 前記工程(n)と前記工程(q)の間に、前記半導体基
    板上に第1導電型の第2の多結晶半導体膜を形成する工
    程(o)と、前記第2の多結晶半導体膜を選択的にエッ
    チングして、前記ベース電極の凹部を含む所定領域上に
    前記第2の多結晶半導体膜からなるエミッタ電極を形成
    する工程(p)と、をさらに備え、 前記工程(n)で、前記サイドウォールをマスクに少な
    くとも前記凹部内の前記第2の絶縁膜と前記酸化防止膜
    とを選択的に順次エッチングして、前記エミッタ窓を形
    成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載の半導体装置の
    製造方法において、 前記工程(k)で、RFスパッタ法またはイオンビーム
    スパッタ法または電子衝撃加熱蒸着法による指向性の堆
    積を行って前記第2の絶縁膜を形成し、 前記第2の絶縁膜のうち少なくとも前記凹部内に堆積さ
    れた膜厚が、前記ベース電極上の平坦部に堆積された膜
    厚よりも薄いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項4〜9の何れか1つに記載の半
    導体装置の製造方法において、 前記工程(c)で、選択エピ成長により前記単結晶半導
    体層を形成することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項4〜10の何れか1つに記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記単結晶半導体層はシリコンとゲルマニウム、あるい
    はシリコンとゲルマニウムとカーボンからなる混晶半導
    体層であり、 前記半導体基板はシリコン基板であり、 前記第1および第2の多結晶半導体膜はそれぞれ多結晶
    シリコン膜であり、 前記酸化防止膜は窒化シリコン膜であり、 前記絶縁膜は酸化シリコン膜であり、 前記堆積被膜は多結晶シリコン膜であることを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項4〜11の何れか1つに記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記工程(i)で、エッチバック法または化学的機械研
    磨法により前記第1の多結晶半導体膜を前記外部ベース
    形成領域内に埋め込むことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
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JP2007525831A (ja) * 2003-12-31 2007-09-06 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 半導体部品の製造方法及びその方法により製造される半導体部品

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JP2007525831A (ja) * 2003-12-31 2007-09-06 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 半導体部品の製造方法及びその方法により製造される半導体部品

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